JP3783927B2 - ホースリール巻上げ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡底杭施工用アースドリルにおける油圧モータ使用のホースリール巻上げ装置に係り、特にホースリールの巻上げ力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
拡底杭施工用アースドリルは、図4に示すように、拡底バケットの拡径用油圧シリンダ1に油圧ポンプ2からのコントロール弁3を介して油圧を供給するために、油圧回転継手であるセンタージョイント4や、ケリーバの伸縮に応じて前記油圧シリンダ1につながる油圧ホース5の繰出し巻取りを行うホースリール装置6等が設置されている。すなわち該ホースリール装置6のホースリール6aには油圧ホース5が巻付けられ、掘削に伴ってケリーバを巻下げ、巻上げしたときにバケットに追従して油圧ホース5の繰出し、巻取りを行うようになっている。
【0003】
したがってこのホースリール6aは、油圧ポンプ9を油圧源とする油圧モータ6bにより、油圧ホース5を巻取る方向に常に回転力(巻上力)が付与されている。その巻上力は、油圧モータ6bに並列に設置されたリリーフ弁7のリリーフ圧によって決定される。ケリーバを巻下げる際には、ホースリール装置6の油圧モータ6bには矢印方向に油が流れ、リリーフ弁7を通して循環する。
【0004】
なお、10、11はそれぞれ前記油圧ポンプ2、9の吐出油の最高圧を設定するリリーフ弁、12は拡底作業をしない場合に油圧ポンプ9の吐出油をタンクに流して損失を低減するためにアンロードするアンロード弁、13はこのケリーバ巻下げの際に油圧源側への油の逆流を防止するためのチェック弁、14は拡底径を検出するために拡底バケットに取付けられたセンサ、15はセンサ14につながるケーブル16を巻取るケーブルリールであり、前記ホースリール装置6と同じリール台に取付けられる。
【0005】
このようなアースドリルにおいて、ケリーバと拡底バケットとを切離した後、拡底バケットから油圧ホースを取外し、油圧ホースを巻取る作業がある。その場合には、ホースリール台等に油圧ホースが強く衝突することを防止するため、油圧ホースをゆっくり巻取る必要がある。このため、アースドリルの本体側における運転室またはその近傍に、手動式で絞り調整機構を有するストップバルブ19が設けられ、油圧ホースを巻取る際には、ストップバルブ19を開放状態から徐々に閉じてゆき、巻上力を調整していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成によると、運転室またはその近傍に巻上力調整のためのストップバルブ19を設ける必要があるが、運転室まわりの油圧配管の配置が容易ではなく、かつ巻上力の調整作業が煩雑になるという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑み、運転室まわりの巻上力調整のための油圧配管の配置が不要となって構成が簡単となり、かつ巻上力の調整作業が容易となるホースリール巻上げ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のホースリール巻上げ装置は、拡底杭施工用アースドリルにおける油圧モータ使用のホースリール巻上げ装置において、
油圧ポンプから前記油圧モータに供給する油圧の設定手段として電磁比例リリーフ弁を設けると共に、該リリーフ弁のリリーフ圧調整用コントローラを設け、
該コントローラの操作装置をアースドリルの運転室に設けた
ことを特徴とする。
【0009】
このように、リリーフ圧が調整できる電磁比例リリーフ弁を設ければ、運転室またはその近傍に至る油圧配管を配置することなく、比較的小型の電気式コントローラを運転室周りまたは運転室内に設ければよく、構成が簡略化できる。また、運転室でダイヤル等の電気式操作装置を操作することにより、巻上力の調整作業が容易となる。
【0010】
請求項2のホースリール巻上げ装置は、請求項1において、
前記コントローラの操作装置に、前記リリーフ弁のリリーフ圧を実質的にゼロにするスイッチを設けた
ことを特徴とする。
【0011】
このように、リリーフ圧をゼロに設定することができるため、スイッチの切換えによりアンロード状態とすることができ、アンロード弁が不要になると共に、アンロードとロードとの切換え操作が容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるホースリール巻上げ装置を適用するアースドリルの一例を示す側面図である。アースドリル本体20は、クローラ式走行体21上に旋回装置22を介して旋回体23を設置し、旋回体23には油圧パワーユニット24および運転室25を設置すると共に、ブーム26を起伏自在に取付ける。27は旋回体23に起伏自在に取付けたフロントフレーム、29はその頂部に設置したケリードライブ装置、30はそのケリードライブ装置29の駆動回転体に相対回転不能に、かつ上下動自在に貫挿したケリーバ、31は該ケリーバ30の下端に取付けられた拡底バケットである。ケリーバ30は旋回体23上に設置されるウインチ(図示せず)により巻取り繰出しされるワイヤロープ32にスイベルジョイント(図示せず)を介して回転自在に接続され、ケリーバ30と共に拡底バケット31を支持する。
【0013】
ケリードライブ装置29の下部には非回転の外筒とそれに回転自在に嵌合された内筒とからなる油圧継手である前記センタージョイント4が取付けられ、ケリーバ30は該センタージョイント4内に上下動自在に貫挿される。センタージョイント4の回転可能な内筒の下部には前記ホースリール装置6が取付けられる。該ホースリール装置6の前記ホースリール6aには、前記拡底バケット31に取付けた前記拡径用油圧シリンダ1に接続される前記油圧ホース5が繰出し巻取り可能に巻かれる。ホースリール装置6には前記ケーブルリール15が設置され、該ケーブルリール15に繰出し可能に巻かれる前記ケーブル16は、拡底径を検出するために拡底バケット31に取付けられた前記センサ14に接続される。
【0014】
図2は本発明によるホースリール巻上げ装置の一実施の形態を示す電気油圧回路図である。図2において、図4と同じ符号は等価機能を発揮する部品であるので重複する説明を省く。35は前記ホースリール装置6の油圧モータ6bに圧油を供給する油圧ポンプ9の吐出側管路36と油タンク37との間に設けた電磁比例リリーフ弁である。39は前記電磁比例リリーフ弁35のソレノイド35aへの電流を制御することにより、電磁比例リリーフ弁35のリリーフ圧を制御するコントローラである。40は該コントローラ39の操作装置であり、可変抵抗の抵抗値を調整することにより、前記ソレノイド35aへの電流を制御するものであり、つまみを有する可変抵抗等でなる。コントローラ39とその操作装置40の双方、または操作装置40だけは前記運転室25に設置される。
【0015】
このホースリール巻上げ装置において、通常の拡底掘削作業の際には、電磁比例リリーフ弁35のリリーフ圧を、センタージョイント4より下流側のリリーフ弁7のリリーフ圧より高く設定して作業を行う。この場合、ホースリール6aの油圧モータ6bによる巻上力は、油圧モータ6bに並列のリリーフ弁7のリリーフ圧により決定する。
【0016】
ホースリール装置6の油圧モータ6bによる巻上力を低下させて拡底バケット31をゆっくり巻上げる際には、操作装置40を操作してコントローラ39による電磁比例リリーフ弁35のソレノイド35aへの電流値を低下させて電磁比例リリーフ弁35のリリーフ圧を低下させ、これにより油圧モータ6bの駆動トルクを低下させて拡底バケット31の巻上げを行う。
【0017】
このように、電磁比例リリーフ弁35を設けてそのリリーフ圧を制御すれば、運転室25またはその近傍に至る油圧配管を配置することなく、比較的小型の電気式コントローラ39により巻上げ装置の巻上力を調整する装置を実現することができ、構成が簡略化できる。また、運転室25でダイヤル等の電気式操作装置を操作することで巻上力の調整が可能となるので、巻上力の調整作業が容易となる。
【0018】
図3は本発明によるホースリール巻上げ装置の他の実施の形態を示す電気油圧回路図である。本実施の形態は、コントローラ39の操作装置40にオンオフ用スイッチ41を設けるかあるいは電源回路にオンオフ用スイッチ42を設けることにより、拡底掘削作業を行わない場合には、スイッチ41または42をオフとしてソレノイド35aへの電流をゼロとし、リリーフ圧をゼロとすることにより、油圧ポンプ9の吐出油による損失を低減させ、無駄なエネルギーの節約を図ったものである。本実施の形態によれば、前記アンロード弁12が不要になると共に、アンロード、ロードの切換え操作が容易になるという利益が得られる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1によれば、巻上力を設定するリリーフ圧が調整できる電磁比例リリーフ弁を設けたので、運転室またはその近傍に至る油圧配管を配置することなく、比較的小型の電気式コントローラにより実施することができ、構成を簡略化できる。また、運転室でダイヤル等の電気式操作装置を操作することでことにより、巻上力の調整作業が容易となる。
【0020】
請求項2によれば、前記コントローラの操作装置に、前記リリーフ弁のリリーフ圧を実質的にゼロにするスイッチを設けたので、該電磁比例リリーフ弁をアンロード弁として兼用することができ、アンロード弁が不要になると共に、アンロードとロードとの切換え操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホースリール巻上げ装置を適用するアースドリルの一例を示す側面図である。
【図2】本発明によるホースリール巻上げ装置の一実施の形態を示す電気油圧回路図である。
【図3】本発明によるホースリール巻上げ装置の他の実施の形態を示す電気油圧回路図である。
【図4】従来のホースリール巻上げ装置を示す電気油圧回路図である。
【符号の説明】
1:拡径用油圧シリンダ、2:油圧ポンプ、3:コントロール弁、4:センタージョイント、5:油圧ホース、6:ホースリール装置、6a:ホースリール、6b:油圧モータ、7:リリーフ弁、9:油圧ポンプ、10、11:リリーフ弁、12:アンロード弁、13:チェック弁、14:拡底径検出用センサ、15:ケーブルリール、16:ケーブル、20:アースドリル本体、25:運転室、30:ケリーバ、31:拡底バケット、35:電磁比例リリーフ弁、40:コントローラ、41、42:オンオフ用スイッチ
Claims (2)
- 拡底杭施工用アースドリルにおける油圧モータ使用のホースリール巻上げ装置において、
油圧ポンプから前記油圧モータに供給する油圧の設定手段として電磁比例リリーフ弁を設けると共に、該リリーフ弁のリリーフ圧調整用コントローラを設け、
該コントローラの操作装置をアースドリルの運転室に設けた
ことを特徴とするホースリール巻上げ装置。 - 請求項1のホースリール巻上げ装置において、
前記コントローラの操作装置に、前記リリーフ弁のリリーフ圧を実質的にゼロにするスイッチを設けた
ことを特徴とするホースリール巻上げ装置。
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