JPH0941376A - 杭打機 - Google Patents

杭打機

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Publication number
JPH0941376A
JPH0941376A JP19675895A JP19675895A JPH0941376A JP H0941376 A JPH0941376 A JP H0941376A JP 19675895 A JP19675895 A JP 19675895A JP 19675895 A JP19675895 A JP 19675895A JP H0941376 A JPH0941376 A JP H0941376A
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JP
Japan
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leader
cylinder
pressure
backstay
winch
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Pending
Application number
JP19675895A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kiue
明夫 木植
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーダの起伏作業の作業性の向上を図ること
ができる杭打機を提供する。 【解決手段】 杭打機本体1に下端が回動可能に接続さ
れたリーダ2と、リーダ2の下端から離れた位置に一端
が回動可能に連結され、他端が杭打機本体1のサイドビ
ーム6に連結されて、バックステーシリンダ3aの伸縮
によりリーダ2を傾動可能に支持するバックステー3
と、起伏ロープの巻取によりリーダ2を起伏するリーダ
起伏ウインチ7と、リーダ起伏ウインチ7を操作するリ
ーダ起伏ウインチ操作弁9と、バックステーシリンダ3
aを伸縮駆動する切換弁12,12′とを備えた杭打機
において、リーダ2の起伏動作時に、バックステーシリ
ンダ3aに作用する力を圧力スイッチ17で検出して電
磁切換弁14,14’を切換え、バックステーシリンダ
3aを伸縮制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はバックステーシリン
ダの伸縮によりリーダを起伏させるようにした杭打機に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6(A)は杭打機の側面図を、同図
(B)は正面図を示す。図示の杭打機では、本体1の前
部のフロントブラケット1Aにリーダ2の下部が回動自
在に連結され、リーダ2の上部と本体1の後部に設けら
れたサイドビーム6との間に左右一対のバックステー3
が取り付けられてリーダ2が直立状態に保持される。リ
ーダ起伏ロープ4の一端はリーダ2の略中央のブラケッ
ト51aに連結され、他端はリーダ起伏装置としての本
体1に設けられたウインチ7に巻き取られる。また、リ
ーダ2に取り付けられたオーガ装置53およびオーガス
クリュー54を備えている。サイドビーム6は本体1か
ら側方に張り出し、その左右両端にリアジャッキ55が
設けられている。
【0003】バックステー3は、油圧により伸縮するバ
ックステーシリンダ3aを備え、バックステーシリンダ
3aの端部には、バックステー3をサイドビーム6に固
定するための受け座5が設けられている。
【0004】なお、リーダ2は回転リーダであり、リー
ダ2の長軸の周りに回転可能となっており、これによ
り、複数のオーガ装置53を回転させて切り換えること
が可能となっている。
【0005】次にリーダ起伏作業を図7により説明す
る。図7に示すように、杭打機のリーダ2は地上で組み
立てられ、受台56および補助架台57により水平に保
持される。バックステー3の上端はリーダ2の取付部材
52に結合され、リーダ2の下端部はフロントブラケッ
ト1Aと上述の通りに連結される。
【0006】この際、リーダ2の上部にブラケットを取
り付けてそこにリーダ吊りロープの一端を連結し、ロー
プの他端に杭打機とは別のクレーンのワイヤロープのフ
ックを引っ掛け、この後、フックを巻き上げてリーダ2
を引き起こすようにし、リーダ2の起伏作業を補助する
こともできる。そしてリーダ2の引き起こしに合わせて
リーダ起伏ロープ4もウインチ7で巻き取る。
【0007】図8に示すようにバックステー3によりリ
ーダ2の傾動が可能な角度(約80度)まで起伏ロープ
4でリーダ2が起きあがった時点で、バックステー3の
受け座5をサイドビーム6に固定し、バックステーシリ
ンダ3aを縮めてリーダ2を垂直に立て、補助架台57
を取り外す。
【0008】上述のように、リーダ起伏ロープ4をウイ
ンチ7により巻取ってリーダ2を起伏するものである
が、バックステー3の受け座5をサイドビーム6に固定
するまでは、受け座5が地面から離れてその自重により
バックステー3が振れて、リーダ2などに衝突したり、
受け座5が移動して地面を引きずられたり、逆に受け座
5が突支棒として作用しバックステー3に無用な負荷が
作用することがある。このため、リーダ2の起伏作業時
にはバックステー3の下端部が地面から離れないよう
に、バックステーシリンダ3aを手動で伸縮しながら接
地状態を維持する必要がある。
【0009】しかしながら、作業者は、常にリーダ2の
起伏作業と、バックステーシリンダ3aの伸縮作業とに
対して同時に細心の注意を払いながら行う必要があるた
め、リーダ起伏作業における作業者の負担は非常に大き
かった。
【0010】このため、バックステー3の下端部の受け
座5を台車によって支持し、バックステー3を杭打機本
体1の前後方向へ移動させるようにして、バックステー
シリンダ3aの伸縮作業を行わなくても済むようにした
杭打機が知られている(特開平6−299554号公
報)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−299554号公報に記載された杭打機におい
ては、リーダの起伏作業時にバックステーの受け座を台
車上に設置する作業が不可欠で作業性が悪い上に、本来
杭打作業に不要な台車が別途必要となり、その持運びが
面倒であるとともに、コストアップの要因となってい
る。
【0012】本発明の目的は、作業者の負担を軽減し、
かつ安全にリーダの起伏作業を行うことができる杭打機
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態例を示
す図1〜8に対応付けて説明すると、本発明による杭打
機は、杭打機本体1のフロントブラケット1Aに下端が
回動可能に接続されたリーダ2と、リーダ2の下端から
離れた位置に一端が回動可能に連結され、他端が杭打機
本体1のサイドビーム6に連結されて、バックステーシ
リンダ3aの伸縮によりリーダ2を傾動可能に支持する
バックステー3と、起伏ロープを巻取ることによりリー
ダ2を起伏するリーダ起伏ウインチ7と、リーダ起伏ウ
インチ7を操作するリーダ起伏ウインチ操作装置9と、
リーダ2を傾動するためにバックステーシリンダ3aを
伸縮駆動する油圧駆動回路11,12,21とを備えた
杭打機に適用される。請求項1の発明は、リーダ起伏ウ
インチ7の動作時に、バックステーシリンダ3aを収縮
する方向に力が作用するときはバックステーシリンダ3
aを収縮し、バックステーシリンダ3aを伸長する方向
に力が作用するときはバックステーシリンダ3aを伸長
する油圧伸縮回路13,14,20を具備することによ
り上述した目的を達成する。
【0014】請求項1記載の発明では、リーダ2の起伏
動作時に、バックステーシリンダ3aを伸ばす方向に力
が作用する場合、油圧伸縮回路13,14,20により
バックステーシリンダ3aが伸長し、バックステーシリ
ンダ3aを短縮する方向に力が作用する場合、バックス
テーシリンダ3aが収縮する。
【0015】請求項2の杭打機は、請求項1の杭打機の
油圧伸縮回路の最高圧力を、油圧駆動回路の最高圧力よ
りも低く、バックステーシリンダ3aを無負荷で伸縮す
るに充分なほど低圧力に設定するものである。リーダ起
伏動作時にバックステーシリンダ3aは低圧力で伸縮す
るので動作速度は遅い。
【0016】請求項3の杭打機は、請求項1の杭打機の
油圧伸縮回路を、油圧駆動回路と並列に設けられ、油圧
駆動回路の動作圧力より低く、バックステーシリンダ3
aを無負荷で伸縮するに充分なほど低圧力の圧油を発生
する油圧源13,20と、バックステーシリンダ3aを
収縮する方向に力が作用するときにバックステーシリン
ダ3aのロッド室3dに油圧源13,20からの圧油を
供給し、バックステーシリンダ3aを伸長する方向に力
が作用するときにバックステーシリンダ3aのボトム室
3cに油圧源13、20からの圧油を供給する切換弁1
4とで構成するものである。リーダ起伏動作時に切換弁
14はバックステーシリンダ3aに作用する力に応じて
切換えられ、バックステーシリンダ3aは作用する力に
応じて伸縮するから無理な力が働かない。
【0017】請求項4の発明は、請求項1の杭打機にお
いて、リーダ起伏ウインチ7が動作することを検出する
第1の検出器16と、バックステーシリンダ3aを収縮
する方向に力が作用すること、およびバックステーシリ
ンダ3aを伸長する方向に力が作用することを検出する
第2の検出器17とを備え、また、油圧伸縮回路は、油
圧駆動回路12,21と並列に設けられ、油圧駆動回路
の動作圧力より低く、バックステーシリンダ3aを無負
荷で伸縮するに充分なほど低圧力の圧油を発生する油圧
源13,20と、第1の検出器16がリーダ起伏ウイン
チ7の動作を検出し、かつ、第2の検出器17がバック
ステーシリンダ3aを収縮する方向に力が作用している
ことを検出するときにバックステーシリンダ3aのロッ
ド室3dに油圧源13,20からの圧油を供給し、第1
の検出器16がリーダ起伏ウインチ7の動作を検出し、
かつ、第2の検出器17がバックステーシリンダ3aを
伸長する方向に力が作用していることを検出するときに
バックステーシリンダ3aのボトム室3cに油圧源1
3,20からの圧油を供給する切換弁14とを備えるも
のである。
【0018】請求項5の発明は、図3に示すように、請
求項1の発明が適用される杭打機において、リーダ起伏
ウインチ7の動作時に、バックステーシリンダ3aのボ
トム室3cとロッド室3dとを互に連通するとともに、
両室を油圧駆動回路の動作圧力よりも低く、バックステ
ーシリンダ3aを無負荷で伸縮するに充分なほど低圧の
圧油を発生する油圧源30,32に連通する自動伸縮回
路を具備することにより上述した目的を達成する。
【0019】請求項5記載の発明では、リーダ2の起伏
時に、バックステーシリンダ3aのボトム室3cとロッ
ド室3dとは自動連通回路33により連通され、かつ両
室にはリーダ2を駆動するバックステーシリンダ3aの
駆動圧力よりも低い圧力の圧油が自動連通回路33を介
して供給され、バックステーシリンダ3aはゆっくり動
く。
【0020】請求項6の発明は、請求項5の杭打機にお
いて、自動伸縮回路として、油圧駆動回路の動作圧力よ
りも低く、バックステーシリンダ3aを無負荷で伸縮す
るに充分なほど低圧力の圧油を発生する油圧源30,3
2と、リーダ起伏ウインチ7の動作時に、バックステー
シリンダ3aのボトム室3cとロッド室3dとを互に連
通するとともに、両室を油圧源30,32に連通する第
1の位置および、リーダ起伏ウインチ7の非動作時に、
バックステーシリンダ3aのボトム室3cとロッド室3
dとを互に遮断するとともに油圧源30,32からも遮
断する第2の位置に切換えられる切換弁33を設けたも
のである。
【0021】請求項7の杭打機は、リーダ起伏ウインチ
7が動作することを検出する検出器10を備え、切換弁
33は検出器10がリーダ起伏ウインチ7の動作を検出
するときに第1の位置に切換えられるものである。
【0022】請求項8の発明は、請求項1が適用される
杭打機において、リーダ起伏ウインチ7の動作時に、バ
ックステーシリンダ3aのボトム室3cおよびロッド室
3dを各々低圧ラインに連通する自動連通回路35,3
7を具備することにより上述した目的を達成する。
【0023】請求項8の発明では、リーダ2の起伏時
に、バックステーシリンダ3aのボトム室3cとロッド
室3dは自動連通回路35,37により低圧ラインに各
々解放される。バックステーシリンダ3aを伸ばす方向
に力が作用すると、ロッド室3d内の流体は低圧ライン
に解放されるとともに、ボトム室3cには低圧ラインか
ら流体が供給されてバックステーシリンダ3aは伸長す
る。逆にバックステーシリンダ3aを縮める方向に力が
作用すると、ボトム室3c内の流体は低圧ラインに解放
されるとともに、ロッド室3dには低圧ラインから流体
が供給され、バックステーシリンダ3aは短縮する。
【0024】請求項9の杭打機は、リーダ起伏ウインチ
7が動作することを検出する検出器10を備え、自動連
通回路は、ボトム室3cとタンクとを連通遮断する2位
置に切換えられ、検出器10がリーダ起伏ウインチ7の
動作を検出するときに連通位置に切換えられる第1の切
換弁35と、ロッド室3dとタンクとを連通遮断する2
位置に切換えられ、検出器10がリーダ起伏ウインチ7
の動作を検出するときに連通位置に切換えられる第2の
切換弁37とを具備するものである。
【0025】請求項9の杭打機では、検出器10がリー
ダ起伏動作を検出すると、切換弁35,37がそれぞれ
ボトム室3cとロッド室3dをそれぞれタンクと連通す
る。したがって、バックステーシリンダ3aは作用する
力の方向に応じて収縮し、伸長する。
【0026】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために発明の実施の形態を説明する図を用いた
が、これにより本発明が限定されるものではない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明による
杭打機の実施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明によるバックステー伸縮操作装置の第1の
実施の形態を示す油圧回路図である。図1に示すよう
に、この油圧回路は、バックステーシリンダ手動駆動用
切換弁12,12′、起伏ウインチ操作パイロット弁9
およびバックステーシリンダ自動伸縮用電磁切換弁1
4,14′を備えている。
【0028】バックステーシリンダ駆動用切換弁12,
12′は油圧源11,11′から一対のバックステーシ
リンダ3a,3a′のボトム室3c,3c′およびロッ
ド室3d,3d′へ向かう圧油の流れを切り換えるため
のものであり、切換弁12,12′をそれぞれc側に切
り換えることにより、ボトム室3c,3c′に圧油が供
給され、バックステー3が伸長する。逆に、切換弁1
2,12′をそれぞれd側に切り換えることにより、ロ
ッド室3d,3d′に圧油が供給され、バックステー3
が収縮する。切換弁12,12′の上流にはバックステ
ーシリンダ3aに供給する圧油の最大圧力を制限するた
めのリリーフ弁21が設けられており、リリーフ圧が通
常約150kg/cm2 に設定されている。
【0029】起伏ウインチ操作パイロット弁9は、ウイ
ンチ7を正転および反転させて、リーダ起伏ロープ4の
巻き取りおよび繰り出しを行って、リーダ2の起伏動作
を行うものである。すなわち、パイロット弁9をe側に
切り換えることにより、ウインチ7の逆転側に油圧源8
から圧油が供給されてウインチ7が逆転し、パイロット
弁9をf側に切り換えることにより、ウインチ7の正転
側に油圧源8から圧油が供給され、ウインチ7が正転す
る。そしてこれによりリーダ起伏ロープ4の巻き取りお
よび繰り出しが行われる。パイロット弁9から出力され
るパイロット圧力はシャトル弁10を介して圧力スイッ
チ16に導かれ圧力スイッチ16をオンにする。
【0030】バックステーシリンダ自動伸縮用電磁切換
弁14,14′は、油圧源13から一対のバックステー
シリンダ3a,3a′のボトム室3c,3c′およびロ
ッド室3d,3d′へ向かう圧油の流れを切り換えるた
めのものであり、切換弁14,14′をそれぞれa側に
切り換えることにより、油圧源13,13′からロッド
室3d,3d′に圧油が供給され、バックステーシリン
ダ3aが収縮する。逆に、切換弁14,14′をそれぞ
れd側に切り換えることにより、油圧源13,13′か
らボトム室3c,3c′に圧油が供給され、バックステ
ーシリンダ3aが伸長する。切換弁14,14′にはバ
ックステーシリンダ3a,3a′に供給する圧油の最大
圧力を制限するためのリリーフ弁20,20′が設けら
れており、リリーフ圧が通常約10〜15kg/cm2
に設定されている。このリリーフ圧力は上記駆動回路の
リリーフ圧力よりも低く設定され、バックステーシリン
ダ3aをただ単に伸縮するに充分な低圧力であるのが好
ましい。
【0031】圧力スイッチ17,17′はボトム室3
c,3c′の圧力を検知するものであり、ボトム室3
c,3c′に第1の所定値以上の圧力が発生するとg側
に切り換わる。スイッチ16が閉じていれば、電磁切換
弁14,14′のa側のソレノイド部14a,14a′
が電源15と接続されて励磁され、電磁切換弁14,1
4′がa側に切り換わる。逆にボトム室3c,3c′の
圧力が第1の所定値より小さい第2の所定値以下になる
とh側に切り換わり、スイッチ16が閉じていれば電磁
切換弁14,14′のb側のソレノイド部14b,14
b′が電源15と接続されて励磁され、電磁切換弁1
4,14′がb側に切り換わる。すなわち、ボトム室3
c,3c′の圧力が第1の所定値以上の領域では接点g
が必ず閉じて接点hが開き、第2の所定値以下の領域で
は必ず接点hが閉じて接点gが開くように構成されてい
る。
【0032】次にリーダ起伏作業を説明する。なお、こ
の第1の実施の形態においては左右のバックステーシリ
ンダ3a,3a′の作用は同一であるため、図1左側の
バックステーシリンダ3aの作用についてのみ説明す
る。前述した図7に示すように、杭打機のリーダ2は地
上で組み立てられ、受台56および補助架台57により
水平に保持される。バックステー3の上端はリーダ2の
取付部材52に結合され、リーダ2の下端部はフロント
ブラケット1Aと上述の通りに連結される。この状態か
ら起伏ウインチ操作パイロット弁9をe側に切り換えて
ウインチ7を正転させることによりリーダ起伏ロープ4
を巻き取ってリーダ2を自力で引き起こす。すなわち、
リーダ2の起伏作業を行う。
【0033】この起伏作業の際、起伏ウインチ操作パイ
ロット弁9はe側に切り換えられているため、シャトル
弁10を介してパイロット圧力が圧力スイッチ16に導
かれ、これにより、圧力スイッチ16がオンとされて電
源15と圧力スイッチ17とが電気的に接続される。
【0034】リーダ2の起伏作業中に、受け座5が地面
に対して突っかい棒として作用してバックステーシリン
ダ3aを縮めるような力が作用すると、ボトム室3cは
パイロットオペレートチェック弁3bで逆流が防止され
ているからボトム室3cに圧力が発生する。この圧力が
第1の所定値以上になると圧力スイッチ17がg側に切
り換わり、電源15と電磁切換弁14とが電気的に接続
され、a側のソレノイド部14aが励磁されて、電磁切
換弁14がa側に切り換わる。電磁切換弁14がa側に
切り換わると、ロッド室3dが油圧源13と連通してロ
ッド室3dに圧油が導入されるともに、ボトム室3c側
のパイロットオペレートチェックバルブ3bのチェック
状態が解放されてボトム室3c内の圧油がタンク23に
解放される。そしてこれにより、バックステーシリンダ
3aが自動的に収縮する。
【0035】逆に、受け座5が地面に引きずられてバッ
クステーシリンダ3aを伸長するような力が作用する
と、ボトム室3cの圧力が低下する。この圧力が第2の
所定値以下になると圧力スイッチ17がh側に切り換わ
って電源15と電磁切換弁14とが電気的に接続され、
b側のソレノイド部14bが励磁されて電磁切換弁14
がb側に切り換わる。電磁切換弁14がb側に切り換わ
ると、ボトム室3cが油圧源13と連通してボトム室3
cに圧油が導かれるとともに、ロッド室3d側のパイロ
ットオペレートチェックバルブ3bのチェック状態が解
放されてロッド室3d内の圧油がタンク23に解放され
る。そしてこれにより、バックステーシリンダ3aが自
動的に伸長する。
【0036】なお、起伏ウインチ操作パイロット弁9を
作動させない場合、圧力スイッチ16はオフの状態にあ
り、したがって圧力スイッチ17がg,hいずれの側に
切り換わっても電磁切換弁14,14′は作動せず、こ
れにより、バックステーシリンダ3が伸縮することはな
い。
【0037】そして、図8に示すようにバックステー3
でリーダ2を傾動できる角度(約80度)までリーダ2
が起きあがった時点で、バックステー3の受け座5をサ
イドビーム6に固定し、切換弁12をd側に切り換えて
バックステーシリンダ3aを縮めてリーダ2を垂直に立
て、補助架台57を取り外し、リーダ2の起伏作業を完
了する。
【0038】このようにこの第1の実施の形態において
は、リーダ2の起伏作業時に、バックステーシリンダ3
aを伸縮するような力が作用すると、作用する力の方向
に応じてバックステーシリンダ3aを自動的に伸縮する
ことができるため、リーダ2の起伏作業時に作業者がバ
ックステーシリンダ3aを伸縮するための作業が無くな
り、かつバックステー3を台車に載置して杭打機本体1
の前後に移動させるものと比較して、作業性が改善され
るとともに、台車が不要でありコスト低減に寄与する。
【0039】−第2の実施の形態− 図2を参照して本発明による杭打機の第2の実施の形態
を説明する。図1との共通部分には同一符号を付して説
明を省略する。図2に示すように、第2の実施の形態に
よる油圧回路は、ボトム室3cおよびロッド室3dを油
圧源13およびタンク23と連通させるための弁とし
て、電磁切換弁14,14′の他に切換弁18,18′
が設けられている。切換弁18,18′は、リーダ2の
起伏作業を行っていない場合は、i側に切り換えられて
いるが、リーダ2の起伏作業を行うために、起伏ウイン
チ操作パイロット弁9を作動させるとj側に切り換わ
り、ボトム室3cあるいはロッド室3dを電磁切換弁1
4,14’を介して油圧源13とタンク23に連通可能
とする。
【0040】すなわち、リーダ2の起伏作業の際、起伏
ウインチ操作パイロット弁9はe側に切り換えられてい
るため、シャトル弁10を介してパイロット圧油が切換
弁18に導かれて切換弁18がj側に切り換わる。
【0041】リーダ2の起伏作業の際に、バックステー
シリンダ3aを縮めるような力が作用するとボトム室3
cに圧力がたち、この圧力が第1の所定値以上になると
圧力スイッチ17がg側に切り換わる。これにより、電
源15と電磁切換弁14とが電気的に接続され、a側の
ソレノイド部14aが励磁されて電磁切換弁14がa側
に切り換わる。切換弁18はj側に切り換えられている
ため、電磁切換弁14がa側に切り換わると、ロッド室
3dが油圧源13と連通してロッド室3dに圧油が導入
されるとともに、ボトム室3c側のパイロットオペレー
トチェックバルブ3bのチェック状態が解放されてボト
ム室3cがタンク23に解放される。そしてこれによ
り、バックステーシリンダ3aが自動的に収縮する。
【0042】逆に、バックステーシリンダ3aを伸長す
るような力が作用すると、ロッド室3dの圧力が低下す
る。この圧力が第2の所定値以下になると圧力スイッチ
17がh側に切り換わり、電源15と電磁切換弁14と
が電気的に接続され、b側のソレノイド部14bが励磁
されて、電磁切換弁14がb側に切り換わる。電磁切換
弁14がb側に切り換わると、ボトム室3cが油圧源1
3と連通してボトム室3cに圧油が導入されるととも
に、ロッド室3d側のパイロットオペレートチェックバ
ルブ3bのチェック状態が解放されてロッド室3dがタ
ンク23に解放される。そしてこれにより、バックステ
ーシリンダ3aが自動的に伸長する。
【0043】なお、起伏ウインチ操作パイロット弁9を
作動させない場合は、切換弁18はi側に切り換えられ
ているため、圧力スイッチ17がg側あるいはh側に切
り換わって電磁切換弁14がa側あるいはb側に切り換
えられても、ロッド室3dおよびボトム室3c内の圧油
は油圧源13あるいはタンク23に解放されることはな
いため、バックステーシリンダ3aが伸縮することはな
い。
【0044】そして、第1の実施の形態と同様に、図8
に示すようにリーダ起伏ロープ4でリーダ2を支持でき
る角度(約80度)までリーダ2が起きあがった時点
で、バックステー3の受け座5をサイドビーム6に固定
し、切換弁12をc側に切り換えてバックステーシリン
ダ3aを縮めてリーダ2を垂直に立て、補助架台57を
取り外し、リーダ2の起伏作業を完了する。
【0045】−第3の実施の形態− 図3を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。
図3において図1および図2との共通部分は省略し、変
更点のみを説明する。図3に示すように、本発明の第3
の実施の形態によるバックステー伸縮操作装置を構成す
る油圧回路は、油圧源30と、リリーフ弁31と、タン
ク32と、圧力あるいは電気的な作用により切り換わる
切換弁33とを備えてなるものである。切換弁33は、
ボトム室3cとロッド室3dとを連通させるとともに、
油圧源30とも連通させるものである。この切換弁33
は、第1の実施の形態のようにシャトル弁10を介して
圧力スイッチ16をオン/オフする電気的な切換を行う
ものにおいては、電磁切換弁を用いて電気的に切換を行
い、第2の実施の形態のようにシャトル弁10から取り
出されるパイロット圧で切換を行うものにおいては、パ
イロット油圧により切り換わる切換弁を用いて切換を行
う。なお、第3の実施の形態においては、第2の発明の
実施の形態と同様に、油圧の作用により弁の切換を行う
ものについて説明する。
【0046】切換弁33は、リーダ2の起伏作業を行っ
ていない場合は、k側に切り換えられているが、リーダ
2の起伏作業を行うために、起伏ウインチ操作パイロッ
ト弁9を作動させると、シャトル弁10を介して取り出
された圧油により切換弁33がたとえばl側に切り換え
られて、ボトム室3cとロッド室3dと油圧源33とを
相互に連通させる。このような状態において、ウインチ
7によりリーダ起伏ロープ4を巻き取って、リーダ2を
起伏させる。
【0047】リーダ2の起伏作業の際に、バックステー
シリンダ3aを縮めるような力が作用すると、ボトム室
3c内から油が圧油がロッド室3dに排出される。圧油
の足りない分は油圧源30からロッド室3dに供給され
る。そしてこれにより、バックステーシリンダ3aが自
動的に収縮する。
【0048】また、バックステーシリンダ3aのピスト
ン3eはボトム室3c側とロッド室3d側とで面積の差
がある。このため、第3の実施の形態においては、切換
弁33がl側に切り換わった状態、すなわち、ボトム室
3cとロッド室3dとが連通した状態において、バック
ステー3に何ら力が作用しない場合は、ピストン3eの
受圧面積差により、バックステーシリンダ3aは自ら伸
長する。したがって、バックステーシリンダ3aを伸長
するような力が作用する場合は、この受圧面積差により
バックステーシリンダ3は伸長する。
【0049】なお、起伏ウインチ操作パイロット弁9を
作動させない場合は、切換弁33は、k側に切り換えら
れているため、ボトム室3cとロッド室3dならびに油
圧源30とは非連通状態にあり、これにより、油圧源3
0の圧油でバックステーシリンダ3aが伸縮することは
なく、また、切換弁12,12′を切換えて油圧源11
から圧油がバックステーシリンダ3aに供給される際に
切換弁33から圧油が逃げることもなく、手動でバック
ステーシリンダ3aを伸縮できてリーダ2の傾動が調節
できる。
【0050】そして、第1の実施の形態および第2の実
施の形態と同様に、図8に示すようにリーダ2が約80
度まで起立した時点で、バックステー3の受け座5をサ
イドビーム6に固定し、切換弁12をc側に切り換えて
バックステーシリンダ3aを縮めてリーダ2を垂直に立
て、補助架台57を取り外し、リーダ2の起伏作業を完
了する。
【0051】−第4の実施の形態− 図4を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。
図4において図1および図2との共通部分は省略し、変
更点のみを説明する。図4に示すように、本発明の第4
の実施の形態による油圧回路は、ボトム室3c内の圧油
を解放するタンク36との連通、非連通を切り換える切
換弁35と、ロッド室3d内の圧油を解放するためのタ
ンク38との連通、非連通を切り換える切換弁37とを
備えてなるものである。切換弁35,37は、第1の実
施の形態のようにシャトル弁10により圧力スイッチ1
6をオン/オフする電気的な切換を行うものにおいて
は、電磁切換弁を用いて電気的に切換を行い、第2の実
施の形態のようにシャトル弁10により油圧源8からの
油圧により切換を行うものにおいては、油圧により切り
換わる切換弁を用いて切換を行う。なお、この第4の実
施の形態においては、第2の実施の形態と同様に、油圧
の作用により弁の切換を行うものについて説明する。
【0052】切換弁35,37は、リーダ2の起伏作業
を行っていない場合はそれぞれn側に切り換えられ、手
動切換弁12,12′の操作によるリーダ2の傾動動作
を妨げないようになっている。リーダ2の起伏作業を行
うために、起伏ウインチ操作パイロット弁9を作動させ
ると、シャトル弁10を介してパイロット圧油が切換弁
35,37に導かれ、これにより切換弁35,37がそ
れぞれm側に切り換えられてボトム室3cとロッド室3
dがそれぞれタンク36,38と連通される。このよう
な状態において、ウインチ7によりリーダ起伏ロープ4
を巻き取って、リーダ2を起伏させる。
【0053】リーダ2の起伏作業の際に、バックステー
シリンダ3aを縮めるような力が作用すると、ボトム室
3c内の圧油がタンク36に解放される。一方、ロッド
室3dにはタンク38内の油がロッド室3dに供給され
る。そしてこれにより、バックステーシリンダ3aが自
動的に収縮する。
【0054】逆に、リーダ2の起伏作業の際に、バック
ステーシリンダ3aを伸長するような力が作用すると、
ロッド室3d内の圧油がタンク38に解放される。一
方、ボトム室3cにはタンク36内の油がボトム室3c
に供給される。そしてこれにより、バックステーシリン
ダ3aが自動的に伸長する。
【0055】なお、起伏ウインチ操作パイロット弁9を
作動させない場合は、切換弁35,37は、それぞれn
側に切り換えられているため、ボトム室3c、ロッド室
3dはタンク36,38とは非連通状態にあり、これに
より、バックステーシリンダ3aが自動的に伸縮するこ
とはない。
【0056】そして、第1の実施の形態および第2の実
施の形態と同様に、図8に示すようにリーダ2が約80
度まで起立した時点でバックステー3の受け座5をサイ
ドビーム6に固定し、切換弁12をc側に切り換えてバ
ックステーシリンダ3aを縮めてリーダ2を垂直に立
て、補助架台57を取り外し、リーダ2の起伏作業を完
了する。
【0057】−第5の実施の形態− 図5を参照して本発明の第5の実施の形態を説明する。
図5において図1および図2との共通部分は省略し、変
更点のみを説明する。図5に示すように、第5の実施の
形態による油圧回路は、バックステーシリンダ駆動用切
換弁12およびバックステーシリンダ自動伸縮用電磁切
換弁14の双方の動作を行うバックステーシリンダ手動
駆動伸縮用電磁切換弁12Aと、バックステーシリンダ
手動駆動伸縮用電磁切換弁12Aを切り換える切換スイ
ッチ40と電源41とを備えてなる。また、図5におい
ては電源15からの電流、および電源41からの電流を
制御する4つのダイオード44A〜44Dを備えてい
る。油圧源42には不図示の切換式のリリーフ弁が設け
られており、バックステーシリンダ3aを手動で駆動す
る場合には比較的高いリリーフ圧(150kg/cm2
程度)に切り換わり、リーダ2の起伏作業を行う場合は
比較的低いリリーフ圧(10〜15kg/cm2 程度)
に切り換わる。
【0058】バックステーシリンダ手動駆動用電磁切換
弁12Aは、ボトム室3cおよびロッド室3dと油圧源
42およびタンク43との連通、非連通を切り換えるた
めのものであり、バックステーシリンダ3aを駆動する
場合には、切換スイッチ40をo側あるいはp側に切り
換えてバックステーシリンダ3aの伸縮作業を行う。例
えば、切換スイッチ40をo側に切り換えると、電磁切
換弁12Aのa側のソレノイド部12aが励磁されて、
電磁切換弁12Aがa側に切り換わる。これにより、ロ
ッド室3dに油圧源42から圧油が供給され、ボトム室
3cの圧油はタンク43に解放され、バックステーシリ
ンダ3aは収縮する。逆に、切換スイッチ40をp側に
切り換えると、電磁切換弁12Aのb側のソレノイド部
12bが励磁されて、電磁切換弁12Aがb側に切り換
わる。これにより、ボトム室3cに油圧源42から圧油
が供給され、ロッド室3dの圧油はタンク43に解放さ
れ、バックステーシリンダ3aは伸長する。
【0059】リーダ2の起伏作業を行う場合は、切換ス
イッチ40はオフ(図5の状態)とされ、さらに油圧源
42のリリーフ弁が比較的低いリリーフ圧のものに切り
換わる。そして、リーダ2の起伏作業の際に、バックス
テーシリンダ3aを縮めるような力が作用してボトム室
3c内の圧力が第1の所定値以上になると、圧力スイッ
チ17がg側に切り換わり、電源15と電磁切換弁12
Aとが電気的に接続され、a側のソレノイド部12aが
励磁されて、電磁切換弁12Aがa側に切り換わる。電
磁切換弁12Aがa側に切り換わると、ロッド室3dが
油圧源42と連通し、ロッド室3dに油圧源42から圧
油が供給され、ボトム室3cの圧油はタンク43に解放
され、バックステーシリンダ3aは自動的に収縮する。
逆に、バックステーシリンダ3aを伸長するような力が
作用してボトム室3の圧力が第2の所定値以下になると
圧力スイッチ17がh側に切り換わり、電源15と電磁
切換弁12Aとが電気的に接続され、電磁切換弁12A
のb側のソレノイド部12bが励磁されて、電磁切換弁
12Aがb側に切り換わる。これにより、ボトム室3c
に油圧源42から圧油が供給され、ロッド室3dの圧油
はタンク43に解放され、バックステーシリンダ3aは
自動的に伸長する。
【0060】そして、第1の実施の形態および第2の実
施の形態と同様に、図8に示すようにリーダ2が約80
度まで起立した時点で、バックステー3の受け座5をサ
イドビーム6に固定し、切換弁12をc側に切り換えて
バックステーシリンダ3aを縮めてリーダ2を垂直に立
て、補助架台57を取り外し、リーダ2の起伏作業を完
了する。
【0061】なお、この第5の実施の形態においては、
リーダ2は上述した回転リーダのみならず、オーガ装置
53の切り換えを行わない、非回転式のリーダ2を用い
ることもできる。
【0062】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、ウインチ7がリーダ起伏ウインチを、油圧源8、リ
リーフ弁22および起伏ウインチ操作パイロット弁9が
リーダ起伏ウインチ操作装置を、油圧源11,11′、
バックステーシリンダ駆動用切換弁12,12′、パイ
ロットオペレートチェックバルブ3bおよびリリーフ弁
21が油圧駆動回路を、シャトル弁10、油圧源13、
バックステーシリンダ自動伸縮用電磁切換弁14,1
4′、電源15、圧力スイッチ16,17、切換弁1
8、リリーフ弁20およびタンク23が油圧伸縮回路
を、切換弁33,35,37が自動連通回路を、油圧源
13およびリリーフ弁20や油圧源30およびリリーフ
弁31が油圧源を、それぞれ構成する。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による杭
打機は、起伏ロープによるリーダの起伏作業時にバック
ステーシリンダの伸縮作業を行わなくとも、バックステ
ーシリンダに作用する力に応じて自動的にバックステー
シリンダを伸縮することができるため、作業者の負担を
軽減することができる。さらに、バックステーを台車に
載置するものと比較して、台車にバックステーシリンダ
を載置する作業が不要となり、さらに、台車が不要とな
りコスト低減となるのに加えて、台車の持運び作業もな
く作業性がきわめてよい。また、油圧伸縮回路の最高圧
力を無負荷でバックステーシリンダが伸縮できる程度の
低圧力に設定したので、その伸縮速度がゆっくりとな
る。請求項5のように、リーダ起伏ウインチの動作時に
バックステーシリンダのボトム室とロッド室とを互に連
通するとともに、両室を油圧駆動回路の動作圧力よりも
低く、バックステーシリンダを無負荷で伸縮するに充分
なほど低圧の圧油を発生する油圧源に連通するようにし
たので、請求項1のような油圧伸縮回路を用いるよりも
構成が簡素化されてコスト低減が可能となる。請求項8
のように、リーダ起伏ウインチの動作時にバックステー
シリンダのボトム室およびロッド室を各々低圧ラインに
連通するようにすれば、さらに構成が簡素化されコスト
低減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態によるバックステー伸縮操作
装置の油圧回路を示す図
【図2】第2の実施の形態によるバックステー伸縮操作
装置の油圧回路を示す図
【図3】第3の実施の形態によるバックステー伸縮操作
装置の要部油圧回路を示す図
【図4】第4の実施の形態によるバックステー伸縮操作
装置の要部油圧回路を示す図
【図5】第5の実施の形態によるバックステー伸縮操作
装置の要部油圧回路を示す図
【図6】本発明が適用される杭打機の外観を示す図
【図7】リーダ起伏作業時の杭打機の外観を示す図
【図8】リーダ起伏作業時の杭打機の外観を示す図
【符号の説明】
1 杭打機本体 2 リーダ 3 バックステー 3a バックステーシリンダ 4 リーダ起伏ロープ 5 受け座 6 サイドビーム 7 ウインチ 8、11、11′、13、30、42 油圧源 9 起伏ウインチ操作パイロット弁 10 シャトル弁 12、12′ バックステーシリンダ手動駆動用切換弁 14、14′ バックステーシリンダ自動伸縮用電磁切
換弁 15 電源 16、17 圧力スイッチ 18、33、35、37 切換弁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭打機本体のフロントブラケットに下端
    が回動可能に接続されたリーダと、 このリーダの下端から離れた位置に一端が回動可能に連
    結され、他端が杭打機本体のサイドビームに連結されて
    バックステーシリンダによって前記リーダを傾動可能に
    支持するバックステーと、 起伏ロープを巻取ることによって前記リーダを起伏する
    リーダ起伏ウインチと、 このリーダ起伏ウインチを操作するリーダ起伏ウインチ
    操作装置と、 前記リーダを傾動するために前記バックステーシリンダ
    を伸縮駆動する油圧駆動回路とを備えた杭打機におい
    て、 前記リーダ起伏ウインチの動作時に、前記バックステー
    シリンダを収縮する方向に力が作用するときは前記バッ
    クステーシリンダを収縮し、前記バックステーシリンダ
    を伸長する方向に力が作用するときは前記バックステー
    シリンダを伸長する油圧伸縮回路を具備することを特徴
    とする杭打機。
  2. 【請求項2】 請求項1の杭打機において、前記油圧伸
    縮回路の最高圧力は前記油圧駆動回路の最高圧力よりも
    低く、前記バックステーシリンダを無負荷で伸縮するに
    充分なほど低圧力であることを特徴とする杭打機。
  3. 【請求項3】 請求項1の杭打機において、 前記油圧伸縮回路は、前記油圧駆動回路と並列に設けら
    れ、 前記油圧駆動回路の動作圧力より低く、前記バックステ
    ーシリンダを無負荷で伸縮するに充分なほど低圧力の圧
    油を発生する油圧源と、 前記バックステーシリンダを収縮する方向に力が作用す
    るときに前記バックステーシリンダのロッド室に前記油
    圧源からの圧油を供給し、前記バックステーシリンダを
    伸長する方向に力が作用するときに前記バックステーシ
    リンダのボトム室に前記油圧源からの圧油を供給する切
    換弁とを備えることを特徴とする杭打機。
  4. 【請求項4】 請求項1の杭打機において、 前記リーダ起伏ウインチが動作することを検出する第1
    の検出器と、 前記バックステーシリンダを収縮する方向に力が作用す
    ること、および前記バックステーシリンダを伸長する方
    向に力が作用することを検出する第2の検出器とを備
    え、 前記油圧伸縮回路は、前記油圧駆動回路と並列に設けら
    れ、前記油圧駆動回路の動作圧力より低く、前記バック
    ステーシリンダを無負荷で伸縮するに充分なほど低圧力
    の圧油を発生する油圧源と、前記第1の検出器が前記リ
    ーダ起伏ウインチの動作を検出し、かつ、前記第2の検
    出器が前記バックステーシリンダを収縮する方向に力が
    作用していることを検出するときに前記バックステーシ
    リンダのロッド室に前記油圧源からの圧油を供給し、前
    記第1の検出器が前記リーダ起伏ウインチの動作を検出
    し、かつ、前記第2の検出器が前記バックステーシリン
    ダを伸長する方向に力が作用していることを検出すると
    きに前記バックステーシリンダのボトム室に前記油圧源
    からの圧油を供給する切換弁とを備えることを特徴とす
    る杭打機。
  5. 【請求項5】 杭打機本体のフロントブラケットに下端
    が回動可能に接続されたリーダと、 このリーダの下端から離れた位置に一端が回動可能に連
    結され、他端が杭打機本体のサイドビームに連結されて
    バックステーシリンダによって前記リーダを傾動可能に
    支持するバックステーと、 起伏ロープを巻取ることによって前記リーダを起伏する
    リーダ起伏ウインチと、 このリーダ起伏ウインチを操作するリーダ起伏ウインチ
    操作装置と、 前記リーダを傾動するために前記バックステーシリンダ
    を伸縮駆動する油圧駆動回路とを備えた杭打機におい
    て、 前記リーダ起伏ウインチの動作時に、前記バックステー
    シリンダのボトム室とロッド室とを互に連通するととも
    に、両室を前記油圧駆動回路の動作圧力よりも低く、前
    記バックステーシリンダを無負荷で伸縮するに充分なほ
    ど低圧の圧油を発生する油圧源に連通する自動伸縮回路
    を具備することを特徴とする杭打機。
  6. 【請求項6】 請求項5の杭打機において、 前記自動伸縮回路は、 前記リーダ起伏ウインチの動作時に、前記バックステー
    シリンダのボトム室とロッド室とを互に連通するととも
    に、両室を前記油圧源に連通する第1の位置および、前
    記リーダ起伏ウインチの非動作時に、前記バックステー
    シリンダのボトム室とロッド室とを互に遮断するととも
    に前記油圧源からも遮断する第2の位置に切換えられる
    切換弁を備えることを特徴とする杭打機。
  7. 【請求項7】 請求項6の杭打機において、 前記リーダ起伏ウインチが動作することを検出する検出
    器を備え、 前記切換弁は前記検出器が前記リーダ起伏ウインチの動
    作を検出するときに前記第1の位置に切換えられること
    を特徴とする杭打機。
  8. 【請求項8】 杭打機本体のフロントブラケットに下端
    が回動可能に接続されたリーダと、 このリーダの下端から離れた位置に一端が回動可能に連
    結され、他端が杭打機本体のサイドビームに連結されて
    バックステーシリンダによって前記リーダを傾動可能に
    支持するバックステーと、 起伏ロープを巻取ることによって前記リーダを起伏する
    リーダ起伏ウインチと、 このリーダ起伏ウインチを操作するリーダ起伏ウインチ
    操作装置と、 前記リーダを傾動するために前記バックステーシリンダ
    を伸縮駆動する油圧駆動回路とを備えた杭打機におい
    て、 前記リーダ起伏ウインチの動作時に、前記バックステー
    シリンダのボトム室およびロッド室を各々低圧ラインに
    連通する自動連通回路を具備することを特徴とする杭打
    機。
  9. 【請求項9】 請求項8の杭打機において、 前記リーダ起伏ウインチが動作することを検出する検出
    器を備え、 前記自動連通回路は、 前記ボトム室とタンクとを連通遮断する2位置に切換え
    られ、前記検出器が前記リーダ起伏ウインチの動作を検
    出するときに連通位置に切換えられる第1の切換弁と、 前記ロッド室とタンクとを連通遮断する2位置に切換え
    られ、前記検出器が前記リーダ起伏ウインチの動作を検
    出するときに連通位置に切換えられる第2の切換弁とを
    具備することを特徴とする杭打機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225008A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Fudo Tetra Corp 地盤改良装置及びそのリーダ起伏方法
JP2012225009A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Fudo Tetra Corp 地盤改良装置及びそのリーダ起伏方法
CN107916667A (zh) * 2017-11-16 2018-04-17 恒天九五重工有限公司 防桩机立柱变形的安装结构及其液压控制系统和方法

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