JP2002255486A - 掘削機のウインチ制御装置 - Google Patents

掘削機のウインチ制御装置

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JP2002255486A
JP2002255486A JP2001057106A JP2001057106A JP2002255486A JP 2002255486 A JP2002255486 A JP 2002255486A JP 2001057106 A JP2001057106 A JP 2001057106A JP 2001057106 A JP2001057106 A JP 2001057106A JP 2002255486 A JP2002255486 A JP 2002255486A
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winch
control
pressure
motor load
excavator
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JP2001057106A
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Mamoru Konishi
守 小西
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Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 施工機械の掘削装置等を一定速度で昇降させ
るウインチシステムに於いて、一定速度制御とロープの
乱巻きの原因であるロープの弛緩防止制御とを自動で切
り換えることにより、オペレータの作業の軽減と作業の
安全性を向上させたウインチ制御装置を提供する。 【解決手段】 油圧モータ6の巻上げ・巻下げ側におけ
る油圧の差圧を、圧力センサ40,42により検出して
モータ負荷圧を検出する。掘削中の掘削装置11が岩盤
に到達してその降下速度が低下した場合、モータ負荷圧
の減少に基づいて電磁比例減圧弁45のパイロット圧4
6を調整する。可変容量ポンプ15が最小吐出量であっ
ても前記モータ負荷圧が更に減少するときには、方向切
り換え弁16によりウインチ2を停止する。そして、掘
削装置11の掘進によりモータ負荷圧が再び増大したと
きに、ウインチ2を再び回転させてワイヤロープ3の弛
緩防止制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は掘削機のウインチ制
御装置に関するものであり、特に、ウインチのワイヤロ
ープにより昇降される掘削装置が、その降下時に於い
て、該ウインチ装置の降下速度が減少することにより生
じるワイヤロープの乱巻きを防止した掘削機のウインチ
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
施工現場における安全性の問題が重要視され、多くの施
工機械に安全装置が装備されるようになってきている。
その中で、ア−スオ−ガ等の掘削装置を使用して掘削作
業する際に、ロープの乱巻きを防止することが安全装置
の重要な役割の一つである。
【0003】従来技術として掘削装置の一定速度制御が
知られている。しかし、掘削装置を一定速度制御で降下
させるとき、地中に岩盤などがあって掘削装置の降下速
度が目標速度に達しない状態のまま続けると、ロープの
乱巻きやロープがシーブから外れる等の危険が生じる。
このため、オペレータは掘削装置が目標速度に達成しな
い状態か否かを、施工中に絶えず注意しなければなら
ず、操作の負担となっている。
【0004】また、前記一定速度制御とは別に、掘削装
置の貫入力が一定の範囲内になるように制御を行う貫入
力制御が知られているが、従来技術では、掘削装置の反
力やロープ張力を検出することによりこの貫入力制御を
行っている。このため、ウインチにかかる負荷の検出精
度が荒く、ワイヤを弛緩させずに制御するための検出装
置としては十分ではない。
【0005】公知の技術としては、ウインチ負荷圧によ
り操作バルブのパイロット圧を切り換え弁にて遮断し、
メインの油圧アクチュエータの油圧をカットさせて、ウ
インチの駆動を停止させるシステムが知られている。更
に、切り換え弁の代わりに、可変減圧弁を使用し、ウイ
ンチ負荷圧に応じて速度を減速させるシステムも知られ
ている(特開平7−17686号公報)。しかし、この
システムでは掘削装置の降下時に、刃先に負荷圧を十分
与えながら且つウインチのロープを弛緩させることなく
操作するには、切り換え弁のオンオフ的な動作や、差圧
に応じて速度を減速させるだけでは、地盤によって刃先
にかかる負荷圧が変動するので、実現することができな
い。
【0006】そこで、施工機械の掘削装置等を一定速度
で昇降させるウインチシステムに於いて、ウインチの1
次側と2次側の圧力差を検出することで微妙なウインチ
負荷圧を検出し、一定速度制御とロープの乱巻きの原因
であるロープの弛緩防止制御とを自動で切り換えること
により、オペレータの作業の軽減と作業の安全性を向上
させたウインチ制御装置を提供するために解決すべき技
術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解
決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ウインチから繰り出
されるワイヤロープに懸吊された掘削装置であって、該
掘削装置は前記ウインチを正逆転する油圧モータの駆動
によって昇降され、該油圧モータを一定速度で制御可能
な可変容量ポンプの圧油を方向切り換え弁を介して前記
油圧モータに供給することにより、前記掘削装置を通常
掘削の一定速度で降下させて掘削できるように構成して
なる掘削機に於いて、前記油圧モータと前記可変容量ポ
ンプ間の巻上げ回路側及び巻下げ回路側の油圧の差圧を
モータ負荷圧検出手段により検出し、該モータ負荷圧検
出手段により検出されたモータ負荷圧から演算装置によ
り電磁比例減圧弁を制御して前記可変容量ポンプを制御
することにより、前記掘削装置の通常掘削時には前記ウ
インチを一定速度制御し、前記掘削装置が岩盤等に到達
して該掘削装置の降下速度の減少のため前記モータ負荷
圧が減少したときには、前記ウインチから繰り出される
前記ワイヤロープを弛緩しないように弛緩防止制御し、
前記可変容量ポンプの最小吐出量状態で、前記掘削装置
の降下速度が更に減少して前記モータ負荷圧が更に減少
したときは、前記ウインチを停止させ、且つ、該ウイン
チの停止状態で前記モータ負荷圧が大きくなってきたと
きには前記ウインチを再度弛緩防止制御し、更に、前記
モータ負荷圧が一定速度に制御可能な大きさに増大した
ときには、前記ウインチを一定速度制御するように切り
換えて掘削できるようにし、一方、弛緩防止制御にてモ
ータ負荷圧が一定速度に制御可能な大きさでないときに
は、掘削装置が目標速度を超えないように制御する掘削
機のウインチ制御装置、及び、上記モータ負荷圧検出手
段から得られるモータ負荷圧によって、上記ウインチを
一定速度制御から弛緩防止制御に切り換えるための弛緩
防止制御切り換え手段と、上記ウインチを弛緩防止制御
から一定速度制御に切り換えるための一定速度制御切り
換え手段と、上記ウインチを弛緩防止制御からウインチ
停止制御に切り換えるためのウインチ停止切り換え手段
と、前記ウインチ停止制御から前記弛緩防止制御に切り
換えるウインチ駆動切り換え手段とを備え、前記弛緩防
止制御切り換え手段、前記ウインチ停止切り換え手段、
及び、前記ウインチ駆動切り換え手段、並びに、前記一
定速度制御切り換え手段によるモータ負荷圧の設定によ
り、前記ウインチの弛緩制御及び停止制御の切り換え圧
力を任意に選択可能にした掘削機のウインチ制御装置を
提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図3に従って詳述する。図1に於いて、1は掘削
機、2はウインチを示しており、該ウインチ2は、ワイ
ヤロープ3を巻上げ・巻下げするドラム5と、油圧モー
タ6の回転を減速して上記ドラム5に伝達する減速機構
7とを有している。上記ドラム5から繰り出されるワイ
ヤロープ3は、シ−ブ9,10を介して垂下され、その
下端には掘削装置11が昇降自在に懸吊されている。該
掘削装置11は、地盤12を掘削するオ−ガ13を有し
ており、図示しない駆動源により回転駆動されることに
より該オ−ガ13が地盤12を掘削する。
【0009】15は後述するパイロット圧により作動油
の吐出量が変化する可変容量ポンプ、16は前記可変容
量ポンプ15からの作動油を切り換えるパイロット式の
方向切り換え弁、17は油圧タンクを示す。操作レバー
19により切り換えられるリモコンバルブ20は、パイ
ロットポンプ21からのパイロット圧を巻上げ側と巻下
げ側とに切り換えるものである。
【0010】該操作レバー19を矢印22で示す巻上げ
側に傾倒させると、巻上げパイロット圧23が電磁弁2
5を介して前記方向切り換え弁16の巻上げ側ポートに
入力されて、該方向切り換え弁16を巻上げ位置(イ)
に切り換える。一方、前記操作レバー19を矢印26で
示す巻下げ側に傾倒させると、巻下げパイロット圧27
が電磁弁29を介して前記方向切り換え弁16の巻下げ
ポートに入力され、該方向切り換え弁16を巻下げ位置
(ロ)に切り換える。
【0011】前記巻上げパイロット圧23は、巻上げレ
バー操作圧力検出SW30により検出され、前記巻下げ
パイロット圧27は、巻下げレバー操作圧力検出SW3
1により検出されている。また、前記電磁弁25は、後
述する演算装置50からの電気信号により、該電磁弁2
5を開放状態にするソレノイド32を有しており、他方
の電磁弁29も同様のソレノイド33を有している。
【0012】上記操作レバー19の操作により発生する
巻上げパイロット圧23又は巻下げパイロット圧27
は、シャトル弁35によって何れか一方のパイロット圧
が高圧選択されて、該シャトル弁35からパイロット圧
36を出力する。このパイロット圧36は、前記可変容
量ポンプ15の傾転角を変更するためのアクチュエータ
15aに入力され、可変容量ポンプ15の傾転角を制御
することによって該可変容量ポンプ15の吐出量を変更
することができる。
【0013】前記方向切り換え弁16と油圧モータ6間
の巻上げ回路37には、チェック弁付きのカウンタバラ
ンス弁39が配設されており、該カウンタバランス弁3
9内の圧力は、カウンタバランス弁内センサである圧力
センサ40により検出されている。又、巻下げ回路41
の作動油は、巻下げ側の圧力センサ42により検出され
る。前記圧力センサ40,42により検出される作動油
の差圧により、ウインチ2にかかる負荷圧、即ち、モー
タ負荷圧が検出される。
【0014】前記操作レバー19と前記可変容量ポンプ
15間のパイロット油路内には切り換え弁43が配設さ
れており、該切り換え弁43には前記シャトル弁35か
らのパイロット圧36と、前記パイロットポンプ21か
ら電磁比例減圧弁45を通過して減圧されたパイロット
圧46との何れか一方を選択して、前記可変容量ポンプ
15のアクチュエータ15aに入力する。
【0015】該切り換え弁43は、前記操作レバー19
の操作により前記ウインチ2を駆動させるときは、図示
の(ハ)位置にある。そして、後述するように、演算装
置50の制御によってウインチ2を一定速度制御及び弛
緩防止制御するときは、モード切り換えスイッチ(図示
せず)の切り換えによりソレノイド47を励磁して、該
切り換え弁43を(ニ)位置に切り換える。然るとき
は、電磁比例減圧弁45からのパイロット圧46が、前
記可変容量ポンプ15のアクチュエータ15aに送られ
る。
【0016】上記圧力センサ40と42により、モータ
負荷圧検出手段(図2参照)が構成されており、この圧
力センサ40,42の差圧(モータ差圧又はウインチ差
圧とも言う)は、掘削装置11の降下速度に応じて変化
していくモータ負荷圧を意味する。
【0017】前記ウインチ2が一定速度で降下して掘削
装置11による地盤12の掘削中に、該掘削装置11が
地中の硬質の地盤、例えば岩盤等に到達すると、掘削装
置11の降下速度が遅くなっていく。ウインチ2からの
ワイヤロープ3の送り出し量は一定であるために、掘削
装置11の降下速度が、一定速度降下の目標値よりも小
さくなると、掘削装置11は岩盤に預かる形となって、
ウインチ2の負荷圧が抜けていく。このウインチ負荷圧
の減少により、モータ負荷圧検出手段としての前記圧力
センサ40,42の差圧が減少していく。
【0018】この圧力センサ40,42により検出され
る差圧は、後述するようにワイヤロープ3の弛緩防止を
制御するために使用されるもので、図2に示す演算装置
50に入力されて、前記油圧モータ6のモータ負荷圧
が、後述する目標モータ負荷圧になるように演算された
のち、ポンプ吐出量操作手段としての電磁比例アンプ5
1に入力される。
【0019】図2において、52はロータリエンコーダ
であり、該ロータリエンコーダ52は、掘削装置11の
昇降速度を検出する速度検出手段として機能しており、
53は目標モータ負荷圧設定手段であり、該目標モータ
負荷圧設定手段53は、制御値設定手段内に設けられて
いて、前記ウインチ2のワイヤロープ3が弛緩しないよ
うに、モータ負荷圧の目標を設定するものである。
【0020】54は、モータ負荷圧制御演算手段であ
り、該モータ負荷圧制御演算手段54は、前記モータ負
荷圧検出手段としての圧力センサ40,42から得られ
たモータ負荷圧によって、前記ウインチ2のワイヤロー
プ3が弛緩しないようにするため、前記圧力センサ4
0,42が、前記目標モータ負荷圧設定手段53により
設定された目標モータ負荷圧になるように、ポンプ吐出
量操作手段としての電磁比例アンプ51を制御するもの
である。また、55は一定速度制御演算手段であり、該
一定速度制御演算手段55は、前記ロータリエンコーダ
52から得られる掘削装置11の昇降速度を、目標一定
速度設定手段62によって設定された目標速度となるよ
うに、ポンプ吐出量操作手段としての電磁比例弁アンプ
51を制御するものである。
【0021】56は弛緩防止制御切り換え手段であり、
該弛緩防止制御切り換え手段56は、前記圧力センサ4
0,42から得られるモータ負荷圧によって、上記ウイ
ンチ2を一定速度制御から弛緩防止制御に切り換えるモ
ータ負荷圧を設定するためのものである。57はウイン
チ停止切り換え手段であり、該ウインチ停止切り換え手
段57は、前記圧力センサ40,42から得られるモー
タ負荷圧によって、上記ウインチ2を弛緩防止制御から
ウインチ停止制御に切り換えるモータ負荷圧を設定する
ためのものである。
【0022】59はウインチ駆動切り換え手段であり、
該ウインチ駆動切り換え手段59は、前記圧力センサ4
0,42から得られるモータ負荷圧によって、上記ウイ
ンチ2をウインチ停止制御から弛緩防止制御に切り換え
るモータ負荷圧を設定するものである。
【0023】60は一定速度制御切り換え手段であり、
該一定速度制御切り換え手段60は、前記圧力センサ4
0,42から得られるモータ負荷圧によって、上記ウイ
ンチ2を弛緩防止制御から一定速度制御に切り換えるモ
ータ負荷圧を設定するためのものである。
【0024】次に、ウインチ制御について説明する。先
ず、掘削装置11による通常の掘削時には前述の一定速
度制御が行われ、ウインチ2のドラム5は一定速度で回
転して、掘削装置11を一定速度で降下させる。この掘
削装置11の降下中に、掘削装置11が岩盤等に到達し
て降下速度が低下すると、ウインチ2から繰り出されて
いるワイヤロープ3に弛緩を生じないように、後述の弛
緩防止制御が行われ、この弛緩防止制御中に、更に掘削
装置11の降下速度が低下した場合には、可変容量ポン
プ15から油圧モータ6への作動油の供給を停止させて
掘削装置11の降下が停止される。その後、掘削装置1
1による掘削が進行して、ウインチ2の弛緩防止制御が
可能な状態になると、ウインチ2は再び弛緩防止制御さ
れ、更に、モータ負荷圧が増大すると、ウインチ2は弛
緩防止制御から一定速度制御で制御されて、掘削装置1
1が降下される。
【0025】図1に於いて、操作レバー19を矢印26
で示す巻下げ側に傾倒させると、通常電磁弁25,29
は導通側に切り換わっているので、巻下げパイロット圧
27により前記方向切り換え弁16が巻下げ位置(ロ)
に切り換える。また、一定速度制御時には、切り換え弁
43のソレノイド47が励磁されて該切り換え弁43が
位置(ハ)から位置(ニ)に切り換わり、前記アクチュ
エータ15aに電磁比例減圧弁45からのパイロット圧
46が供給されており、可変容量ポンプ15の傾転角を
調整することにより、可変容量ポンプ15から前記油圧
モータ6に作動油を供給し、該油圧モータ6はウインチ
2を一定速度で巻下げ方向へ駆動する。
【0026】一定速度で降下中の掘削装置11により地
盤12を掘削しているときに、該掘削装置11が地中の
岩盤等に到達すると掘削装置11の降下速度は減少し、
これにより圧力センサ40,42の差圧が減少してい
く。この差圧が、図3に示すようなある一定値P(ワ
イヤロープ3が弛緩する前に一定速度制御から弛緩防止
制御に切り換ええられる差圧)以下になると、モータ負
荷圧制御演算手段55(図2参照)により一定速度制御
からモータ負荷圧制御に切り換える。
【0027】然るときは、一定速度制御からモータ負荷
圧制御に切り換えられた電磁比例弁アンプ51への電気
信号により、前記可変容量ポンプ15は、一定速度制御
による作動油の吐出から弛緩防止制御による作動油の吐
出となる。これにより、ウインチ2は、図3の斜線部分
で示す弛緩防止制御の状態で作動する。即ち、前記電磁
比例弁アンプ51は、前記圧力センサ40,42の差圧
が小さくなるのに従って、より小さいパイロット圧46
を供給するように、電磁比例減圧弁45を制御する。該
電磁比例減圧弁45によってパイロット圧46が減少す
ることにより、可変容量ポンプ15の傾転角が次第に小
さくなっていって、油圧モータ6に対する圧油の供給を
減少する。これにより、ウインチ2によるワイヤロープ
3の巻下げ速度(繰り出し速度)が小さくなって、ワイ
ヤロープ3の弛緩が防止される。
【0028】可変容量ポンプ15の弛緩防止制御では、
図3に示すように、圧力センサ40,42の差圧が、ワ
イヤロープ3が弛緩しないような一定の差圧P(弛緩
防止目標制御圧力)になるように、演算装置50の電磁
比例弁アンプ51から電磁比例減圧弁45を電気的に操
作し、これにより可変容量ポンプ15の傾転角を調整し
て吐出量を制御する。上記弛緩防止目標制御圧力は、図
2に示す目標モータ負荷圧設定手段53により設定され
る。
【0029】ここで、前記可変容量ポンプ15の傾転角
を最小吐出量になる位置に絞っても、圧力センサ40,
42の差圧(ウインチ差圧)が更に減少する場合には、
ワイヤロープ3が弛緩を始める前の差圧Pに於いて、
演算装置50からウインチ巻下げソレノイド33への電
気信号をカットする。従って、電磁弁29が遮断位置に
切り換わって巻下げパイロット圧27が遮断され、方向
切り換え弁16が中立位置に戻って、油圧モータ6への
作動油の供給を停止する。即ち、掘削装置11は、下降
を停止したままの状態で、オ−ガ13による掘削のみを
継続する。
【0030】掘削装置11が停止した状態であっても、
オ−ガ13による掘削が続行して岩盤等を突き抜ける
と、前記圧力センサ40,42の差圧は次第に増大して
いく。このとき、前記差圧が、ワイヤロープ3を緩ませ
ることなく、油圧モータ6の弛緩防止制御が可能となる
差圧Pに達すると、演算装置50は、ウインチ巻下げ
ソレノイド33を励磁する信号を出力して、パイロット
電磁弁29を導通する側に切り換える。従って、操作レ
バー19の巻下げ操作パイロット圧27により、方向切
り換え弁16が巻下げ側に切り換わり、この結果、可変
容量ポンプ15からの作動油が再び油圧モータ6に供給
されて、弛緩防止制御に切り換わる。
【0031】更に、前記掘削装置11が岩盤を突き抜け
て、一定速度制御可能な差圧Pになると、弛緩防止制
御から一定速度制御に切り換わり、作動油を油圧モータ
6に供給して、ウインチ2を一定速度で作動するように
制御する。
【0032】上述したように、掘削機1等の施工機械を
操作するオペレータは、掘削装置11による一定速度制
御の掘削時に、該掘削装置11が設定速度よりも小さく
なった場合であっても、オペレータがこれを調整するた
めの操作をせずして、掘削装置11の降下速度を適正な
降下速度に自動的に制御することができるとともに、該
掘削装置11の降下速度の低下によるワイヤロープ3の
弛緩、及びこれによるワイヤロープ3の乱巻き等の弊害
を未然に防止することができる。
【0033】また、前述した油圧モータ6のモータ負荷
圧である差圧Pは、図2における制御値設定手段内の
弛緩防止制御切り換え手段56により設定され、差圧P
は、目標モータ負荷圧設定手段53により設定され、
又、差圧Pは、ウインチ停止切り換え手段57により
設定される。更に、差圧Pは、ウインチ駆動切り換え
手段59により設定され、差圧Pは一定速度制御切り
換え手段60により設定することができ、オペレータが
夫々の差圧P乃至Pを任意に選択して設定すること
ができる。
【0034】従って、例えば、掘削装置11の荷重や地
盤12の土質等の種々条件に応じて、オペレータの要望
に適した掘削装置11の降下速度の制御を任意且つ適正
に選択して行うことができ、作業効率を向上させること
ができる。
【0035】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明は、可変容量ポンプからの作
動油により、ウインチの油圧モータを巻下げ側に回転
し、掘削装置を降下させて掘削作業を行う場合、前記油
圧モータの巻下げ側と巻上げ側における圧油の差圧、即
ちモータ負荷圧を検出し、該モータ負荷圧により可変容
量ポンプの吐出量を制御して、前記油圧モータを制御駆
動するようにしたので、通常の掘削時にはウインチを一
定速度制御で作動させ、掘削装置が岩盤等に到達して降
下速度が低下した場合には、ウインチを一定速度制御か
ら弛緩防止制御に切り換えてワイヤロープの弛緩を防止
する。更に、前記可変容量ポンプ傾転角が最小吐出量の
角度になっても、前記モータ負荷圧が更に減少する場合
には、掘削装置の降下作用を停止させる。そして、掘削
装置の継続した掘削作業により、前記モータ負荷圧が再
び増大した場合には、前記可変容量ポンプから油圧モー
タへの作動油を再び供給して、前記ウインチを停止状態
から弛緩防止制御にし、更に、モータ負荷圧が弛緩防止
制御から一定速度制御可能な値になると、ウインチを一
定速度制御に切り換えて自動的に制御することにより、
掘削装置の降下速度の低下によるワイヤロープの乱巻き
防止や、オペレータの作業の軽減及び作業の安全性の向
上を実現することができる。
【0037】また、請求項2記載の発明は、前記モータ
負荷検出手段から得られるモータ負荷圧によって、前記
ウインチを一定速度制御から弛緩防止制御に切り換える
モータ負荷圧を設定するための弛緩防止制御切り換え手
段と、上記ウインチを弛緩防止制御から一定速度制御に
切り換えるモータ負荷圧を設定するための一定速度制御
切り換え手段と、前記ウインチを弛緩防止制御からウイ
ンチ停止制御に切り換えるためのウインチ停止切り換え
手段と、前記ウインチをウインチ停止制御から弛緩防止
制御に切り換えるためのウインチ駆動切り換え手段とに
よる各モータ負荷設定圧を任意に設定可能にしたので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、掘削装置の荷重や
掘削する地盤の土質等の作業条件により、掘削装置の降
下速度、即ちウインチの巻下げ速度を適正に選択でき
て、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の位置実施の形態を示すものである。
【図1】掘削機及びこれを制御するウインチ制御装置の
油圧回路図。
【図2】ウインチを制御する演算装置の入出力信号を示
すブロック図。
【図3】ウインチ差圧とウインチ速度制御の関係を示す
説明図。
【符号の説明】
1 掘削機 2 ウインチ 3 ワイヤロープ 6 油圧モータ 11 掘削装置 15 可変容量ポンプ 16 方向切り換え弁 37 巻上げ回路 40 圧力センサ 41 巻下げ回路 42 圧力センサ 43 切り換え弁 45 電磁比例減圧弁 50 演算装置 51 電磁比例弁アンプ 53 目標モータ負荷圧設定手段 54 モータ負荷圧制御演算手段 55 一定速度制御演算手段 56 弛緩防止制御切り換え手段 57 ウインチ停止切り換え手段 59 ウインチ駆動切り換え手段 60 一定速度制御切り換え手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインチから繰り出されるワイヤロープ
    に懸吊された掘削装置であって、該掘削装置は前記ウイ
    ンチを正逆転する油圧モータの駆動によって昇降され、
    該油圧モータを一定速度で制御可能な可変容量ポンプの
    圧油を方向切り換え弁を介して前記油圧モータに供給す
    ることにより、前記掘削装置を通常掘削の一定速度で降
    下させて掘削できるように構成してなる掘削機に於い
    て、前記油圧モータと前記可変容量ポンプ間の巻上げ回
    路側及び巻下げ回路側の油圧の差圧をモータ負荷圧検出
    手段により検出し、該モータ負荷圧検出手段により検出
    されたモータ負荷圧から演算装置により電磁比例減圧弁
    を制御して前記可変容量ポンプを制御することにより、
    前記掘削装置の通常掘削時には前記ウインチを一定速度
    制御し、前記掘削装置が岩盤等に到達して該掘削装置の
    降下速度の減少のため前記モータ負荷圧が減少したとき
    には、前記ウインチから繰り出される前記ワイヤロープ
    を弛緩しないように弛緩防止制御し、前記可変容量ポン
    プの最小吐出量状態で、前記掘削装置の降下速度が更に
    減少して前記モータ負荷圧が更に減少したときは、前記
    ウインチを停止させ、且つ、該ウインチの停止状態で前
    記モータ負荷圧が大きくなってきたときには前記ウイン
    チを再度弛緩防止制御し、更に、前記モータ負荷圧が一
    定速度に制御可能な大きさに増大したときには、前記ウ
    インチを一定速度制御するように切り換えて掘削できる
    ようにし、一方、弛緩防止制御にてモータ負荷圧が一定
    速度に制御可能な大きさでないときには、掘削装置が目
    標速度を超えないように制御することを特徴とする掘削
    機のウインチ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記モータ負荷圧検出手段から得られる
    モータ負荷圧によって、上記ウインチを一定速度制御か
    ら弛緩防止制御に切り換えるための弛緩防止制御切り換
    え手段と、上記ウインチを弛緩防止制御から一定速度制
    御に切り換えるための一定速度制御切り換え手段と、上
    記ウインチを弛緩防止制御からウインチ停止制御に切り
    換えるためのウインチ停止切り換え手段と、前記ウイン
    チ停止制御から前記弛緩防止制御に切り換えるウインチ
    駆動切り換え手段とを備え、前記弛緩防止制御切り換え
    手段、前記ウインチ停止切り換え手段、及び、前記ウイ
    ンチ駆動切り換え手段、並びに、前記一定速度制御切り
    換え手段によるモータ負荷圧の設定により、前記ウイン
    チの弛緩制御及び停止制御の切り換え圧力を任意に選択
    可能にした請求項1記載の掘削機のウインチ制御装置。
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