JP3780883B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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    • G06K15/1805Receiving printer configuration commands

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関し、特に画像処理装置におけるファームウェアの書換えと画像処理ジョブを実行するときの制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタの動作を制御するファームウェアをバージョンアップする(書換える)方法が従来から種々提案されている。例えば、プリンタをインターネットなどのネットワークを介して遠隔地にあるセンター装置と接続し、センター装置からプリンタにファームウェアを送信し、プリンタに内蔵されているフラッシュROMの内容を書換えるといった方法などがある。
【0003】
このようなファームウェアの書換えを実行するプリンタは、従来、コストの観点から、ファームウェアの伝送を低速のシリアルインターフェースを用い行っている。そのため近年のようにファームウェアの容量がメガ単位と大きくなると、その書換えに数十分要する場合もある。また、当然のことながらファームウェア書換え中は、プリントジョブは実行不能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ファームウェアの書換えは、主に装置の性能向上を目的として行われるものである。したがって、その書換え処理は、できるだけ早く行われることが好ましい。例えば、書換え処理が遅くなると、書換えが行われる前に実行されたプリントジョブについては、色合い等が悪い状態で印刷が行われる場合もあり、最悪、再度印刷し直さなければならない事態も生じてしまう。そこで、例えばファームウェアの書換え処理を優先して行い、実行すべきプリントジョブをファームウェアの書換え終了後に行う方法が考えられるが、そのようにすると後回しにされたそれらプリントジョブは、書換えが終了するまで長時間実行されなくなり、印刷を急ぐユーザにとっては大変不便となってしまう。その一方で、ファームウェアの書換え処理を後回しにすると、上記色合い等が悪い印刷が行われるという不具合が生じる場合がある。
【0005】
このような問題は、プリンタに限られず、スキャナなど画像処理ジョブを実行する画像処理装置であり、ファームウェアを書換える機能を有するものであれば生じうる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、コストアップとならず、ファームウェアの書換え処理と画像処理ジョブの双方が長時間待たされることなく実行されることを可能にする画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ネットワークに接続され、内蔵するファームウェアを書換える手段を有すると共に書換えられた後のファームウェアに基づいて画像処理ジョブを実行する画像処理装置であって、書換えのための新たなファームウェアを取得するファームウェア取得手段と、新たなファームウェアの書換えの予定がある場合に、待機中の画像処理ジョブもしくは受信した画像処理ジョブを前記ネットワークに接続される他の画像処理装置に転送する転送手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、上記「ファームウェアの書換えの予定がある」とは、近くファームウェアの書換えを実行することが確定していることを示しており、具体的にはファームウェア取得時からファームウェアの書換え開始直前までの期間にあることを示している。
また、画像処理ジョブについて、その属性を示すジョブ属性情報を取得するジョブ属性情報取得手段と、取得されたジョブ属性情報に基づいて、ジョブの転送を行うか否かを判断する判断手段と、ジョブの転送を行わないことが判断されると、転送手段による転送処理を禁止させる禁止手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
さらに、前記ネットワークには、画像処理ジョブを当該画像処理装置に送信するクライアント装置が接続されており、前記ジョブ属性情報取得手段は、ジョブ属性情報として、画像処理ジョブを送信したクライアント装置の識別番号を取得し、前記判断手段は、取得されたクライアント装置の識別番号が、転送を許可する番号として予め登録されている番号と一致しない場合には、そのクライアント装置からの画像処理ジョブを転送しないと判断することを特徴とする。
【0009】
また、前記ジョブ属性情報は、画像処理ジョブを実行するときの予想処理時間を示す情報であり、前記判断手段は、画像処理ジョブについて、その予想処理時間が所定時間より短い場合には、そのジョブを転送しないと判断することを特徴とする。
また、画像処理ジョブのデータ量と当該画像処理装置における画像処理速度に基づいて、予想処理時間を求める予想時間算出手段を備えることを特徴とする。
【0010】
さらに、前記ネットワークには、他の画像処理装置として複数の画像処理装置が接続されており、当該複数の画像処理装置それぞれの、装置の属性を示す装置属性情報を取得する装置属性情報取得手段を備え、前記転送手段は、取得された装置属性情報に基づいて、前記複数の画像処理装置の内からジョブの転送先を選択する転送先選択手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また、前記装置属性情報には、色数、解像度、設置場所および画像処理ジョブの待ち状況の内の少なくとも一の情報が含まれることを特徴とする。
さらに、画像処理ジョブが転送手段により転送された場合、その転送先を示す情報を出力する出力手段を備えることを特徴とする。
本発明は、ネットワークに接続され、内蔵するファームウェアを書換える手段を有すると共に書換えられた後のファームウェアに基づいて画像処理ジョブを実行する画像処理装置における画像処理方法であって、書換えのための新たなファームウェアを取得する取得ステップと、新たなファームウェアの書換えの予定がある場合に、待機中の画像処理ジョブもしくは受信した画像処理ジョブを前記ネットワークに接続される他の画像処理装置に転送する転送ステップと、を備えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
(1−1.全体構成)
図1は、本発明に係る画像処理装置を含む画像処理システム60(以下、単に「システム」という。)の構成を示す図である。
【0014】
同図に示すように、このシステムは、サービスセンタ9に配される、ファームウェアを管理するPC(パーソナルコンピュータ)90と、あるユーザのオフィス等に配される画像処理装置1、2・・とクライアント装置31、32・・等からなる装置群10とがネットワーク、ここではインターネット50等を介して接続されて構成されている。また、インターネット50には、別のユーザが所有する装置群20も接続されており、各装置間で、インターネット50等を介して画像データ等の各種データの送受信が可能である。
【0015】
ここで、本実施の形態のファームウェアとは、画像処理装置の各モジュール(後述)に内蔵され、各モジュールで実行される起動プログラム、入出力プログラム、画像処理や駆動部材等の制御プログラム等の基本ソフトウエアおよび制御データを示すものである。このファームウェアは、PC90において電子メールに添付されて各画像処理装置に配信される。
【0016】
クライアント装置31、32・・と画像処理装置1、2・・は、LAN(Local Area Network)51を介して接続されている。
クライアント装置31は、PCからなり、例えば文書やグラフィックス作成用のアプリケーションソフトなどにより作成した文書や画像などを用紙にプリント(印刷)する処理(以下、「プリントジョブ」という。)を画像処理装置1、2・・・に要求することができる。なお、この構成は、他のクライアント装置32・・についても、同様である。
【0017】
画像処理装置1は、画像形成装置11と、当該画像形成装置11を管理する管理装置としてのプリンタコントローラ12とが接続されてなる。
プリンタコントローラ12は、LAN51を介して各クライアント装置31、32・・からのプリントジョブの実行要求などを受け付け、それを画像形成装置11に実行させる。また、後述するように、所定時間間隔でメールサーバ43から電子メール(以下、単に「メール」という。)をダウンロードし、ファームウェア添付のメールから当該ファームウェアを取得する。そして、画像形成装置11に対し、内蔵しているファームウェアを、取得した新たなファームウェアに書換えるジョブ(以下、「ファームウェアの書換えジョブ」という。)の実行指示を行い、その際、待機中となっているプリントジョブがある場合には、そのプリントジョブを他の画像処理装置に実行させる処理を行う。なお、この構成は、他の画像処理装置2・・についても同様である。
【0018】
LAN51とインターネット50との接続部には、ルータ42が配置されている。このルータ42は、LAN51とインターネット50とを相互接続すると共に経路制御を行う。また、ルータ42と各画像処理装置1、2・・間には、ファイアウォール41が配されている。
ファイアウォール41は、パケットフィルタリング、プロキシサーバ等としての機能を備えており、送信元IPアドレス(ホスト名)、宛先IPアドレス(ホスト名)、送信元ポート番号、宛先ポート番号、データ等が所定の条件を満たすパケットのみの通過を許可する。ここでは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)における通信が通過可能になっている。
【0019】
また、LAN51には、メールサーバ43が接続されており、メールの収集と配布のサービスを行う。
一方、サービスセンタ9には、PC90の他に、ファイアウォール81、ルータ82、メールサーバ83が配され、それらはLAN84に接続されている。これらファイアウォール81、ルータ82、メールサーバ83は、上記ファイアウォール41、ルータ42、メールサーバ43と同じ機能を有するものである。
【0020】
なお、装置群20は、基本的に装置群10と同機能を有する装置からなるものなので、ここでは同機能を有するものについて同符号を付して、その説明を省略するものとする。
以下、それぞれの装置について詳しく説明するが、画像処理装置1、2・・はそれぞれが同じものなので、ここでは画像処理装置1の構成を、同様にクライアント装置については、クライアント装置31の構成を説明し、他のものについては、その説明を省略する。
【0021】
(1−2.クライアント装置31の構成)
図2は、クライアント装置31の回路構成を示すブロック図である。
同図に示すように、クライアント装置31は、PC本体310、ディスプレイ320、キーボード330およびマウス340を備えている。
PC本体310は、CPU301、ROM302、ワークエリアを提供するRAM303および固定記憶装置304を備えると共に、ディスプレイ320の表示制御を行う表示制御部305、キーボード330とマウス340からの信号の入力を受け付ける入力制御部306およびLAN51を介して画像処理装置1等と各種のデータを送受信するためのNIC(Network Interface Crad)307を備えている。
【0022】
ROM302には、文書編集や画像編集のアプリケーションプログラム、プリンタドライバなどが格納されており、CPU301はそのプログラム等を実行する。
プリンタドライバは、印刷のために必要な制御情報としてのジョブ制御情報とページ制御情報とを、印刷すべき文書や画像のデータ(プリントデータ)にヘッダとして付加したデータ(プリントジョブのデータ)を作成する。
【0023】
ここで、ジョブ制御情報には、ジョブ送信者名、自身の識別(ユーザ)ID、印刷部数等の情報が含まれる。ページ制御情報には、印刷時の用紙サイズ、カラーもしくはモノクロのいずれで印刷するか示す情報、どの給紙口から用紙を給紙するかを示す給紙口情報等が含まれる。プリントデータは、各種アプリケーションプログラムで作成されたデータが、プリンタコントローラ12、22・・で理解可能なデータ(ページ記述言語)に変換されたものである。
【0024】
CPU301は、ユーザのキーボード330等の操作による印刷の指示入力を受付けると、ユーザにより宛先として指定された画像処理装置にプリントジョブを実行させるべくそのプリントジョブのデータを送信する。以下、プリントジョブを実行させるべくそのプリントジョブのデータを送信する処理を「プリントジョブの送信」処理といい、送られてきたプリントジョブのデータを受信する処理を「プリントジョブの受信」処理と、受信したプリントジョブのデータを他の装置に転送する処理を「プリントジョブを転送する」処理という。
【0025】
固定記憶装置304は、ハードディスク等の不揮発性のメモリであり、作成された文書データや、画像処理装置1、2・・のメールアドレスを含む各種情報などを記憶する。
(1−3.画像処理装置1の構成)
画像処理装置1は、クライアント装置31、32・・から要求されたプリントジョブを実行する機能に加えて、セットされた原稿の画像を読み取ってその画像を用紙上に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像情報をメールに添付して、それをユーザにより指定された宛先に送信する画像情報送信ジョブを実行する機能等の各種機能を有し、いわゆるMFP(Multiple Function Peripheral)と呼ばれる装置である。
【0026】
以下、画像処理装置1に含まれる画像形成装置11とプリンタコントローラ12の構成について説明する。
(1−3−1.画像形成装置11の構成)
図3は、画像形成装置11の構成を示す図である。
画像形成装置11は、公知の電子写真方式により画像形成を行う装置であり、大きく分けて、原稿画像を読み取るイメージリーダ(IR)部160と、このIR部160で読み取った画像データ、もしくはLAN51を介してクライアント装置31、32・・から送られてきた画像データに基づいて用紙に印刷するプリンタ部180とからなる。
【0027】
IR部160は、プラテンガラス161にセットされた原稿を照射してスキャンするスキャナ162と、当該原稿からの反射光を受光して、それを光電変換するCCDセンサ163等を備える。CCDセンサ163により光電変換された信号は画像データとして制御部100に送られる。
プリンタ部180は、プリントヘッド181、感光体ドラム182、現像部183、転写ドラム184、定着部185および給紙部186等を備える。
【0028】
プリントヘッド181は、制御部100からの駆動信号に基づいてレーザ光を発し、感光体ドラム182上を露光する。この露光により、感光体ドラム182上には、静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像部183に配された、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)色の現像ユニットにより各色ごとに順次現像され、トナー像が形成される。一方、給紙部186からは、転写ドラム184に向けて用紙が給送され、その用紙は、転写ドラム184に巻き付けられる。感光体ドラム182上に形成された各色のトナー像は、順次、転写ドラム184に巻き付けられた用紙上に重ねられるように転写されていき、転写が終了すると、その用紙は転写ドラム184から剥がされて、定着部185に送られる。用紙上のトナー像は、定着部185のヒータ(不図示)により用紙に定着され、定着部185を通過した用紙は、装置外の排紙トレイ187に排出される。このIR部160とプリンタ部180の動作制御は、制御部100により行われる。
【0029】
(1−3−2.制御部100の構成)
図4は、制御部100の回路構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部100は、マルチCPU(Central Processing Unit)で制御される装置であり、個々のCPUに対応した4つの制御モジュール110〜140を備える。ここで、モジュールとはCPUもしくはCPUを含む制御回路を含めた、その制御機能を実行する機能ブロックを示すものである。
【0030】
制御モジュール110は、CPU111、フラッシュROM112、ワークエリアを構成するS−RAM113、NV−RAM114、シリアルI/F115、116、117、ビデオI/F118および操作パネル119を備える。
CPU111は、制御モジュール120〜140との間で制御コマンド等を送受信し、画像形成装置11の全体制御を行う。
【0031】
フラッシュROM112は、電気的に内容を書換え可能な不揮発性メモリであり、CPU111の動作のためのファームウェアを記憶している。
NV−RAM114は、各種設定値を保存するメモリである。
シリアルI/F115は、制御モジュール120と、シリアルI/F116は、制御モジュール130と、制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
【0032】
シリアルI/F117は、プリンタコントローラ12と制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
操作パネル119は、コピージョブや画像情報送信ジョブの選択入力を受付けるためのキーや、テンキー、プリントキーおよび入力された内容などを表示する表示部を備えており、ユーザが操作しやすい位置に配されている。
【0033】
ビデオI/F118は、プリンタコントローラ12からプリントジョブの実行のための画像データを受信すると、それを制御モジュール140に出力する。
なお、CPU111は、画像情報送信ジョブの実行の際に、読み取られた原稿の画像データが制御モジュール130からビデオI/F118に送られて来ると、その画像データを、ユーザにより指定された宛先のメールに添付し、それをビデオI/F118からプリンタコントローラ12へ送信する処理を行う。
【0034】
また、CPU111は、プリントジョブやファームウェアの書換えジョブ等のジョブ実行中には「ビジー信号」を、ジョブの実行が可能な状態では「レディ信号」をプリンタコントローラ12に送出するようにしている。
制御モジュール120は、CPU121、フラッシュROM122、ワークエリアを構成するS−RAM123、各種設定値を保存するNV−RAM124、シリアルI/F125、126、およびプリント駆動部127を備える。
【0035】
シリアルI/F125は、制御モジュール110と、シリアルI/F126は、制御モジュール140と、制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
プリント駆動部127は、感光体ドラム182などの画像形成動作に関係する部材の駆動制御を行う駆動制御回路である。
【0036】
CPU121は、プリント駆動部127に感光体ドラム182などの画像形成動作に関係する部材等の動作指示を行い、印刷処理全体の制御を行う。
フラッシュROM122は、上記フラッシュROM112と同様の不揮発性メモリであり、CPU121の動作のためのファームウェアを記憶している。
制御モジュール130は、CPU131、フラッシュROM132、ワークエリアを構成するS−RAM133、各種設定値を保存するNV−RAM134、シリアルI/F135、IR駆動部136、画像処理ASIC137および画像入力部138を備える。
【0037】
シリアルI/F135は、制御モジュール110と制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
IR駆動部136は、IR部160のスキャナ162など原稿読み取り動作に関係する部材の駆動制御を行う駆動制御回路である。
画像入力部138は、IR部160のCCDセンサ163を駆動して、光電変換された原稿の画像データを画像処理ASIC137に出力する。
【0038】
画像処理ASIC137は、画像入力部138からの画像データに対して、公知のシェーディング補正、MTF補正、濃度補正、誤差拡散等の2値化処理などの各種画像処理を施す。そして、その画像データを、コピージョブの場合には制御モジュール140に出力し、画像情報送信ジョブの場合には制御モジュール110に出力する。
【0039】
CPU131は、IR駆動部136にスキャナ162のスキャン動作等を指示し、原稿画像の読み取り処理の全体制御を行う。
フラッシュROM132は、上記フラッシュROM112と同様の不揮発性メモリであり、CPU131の動作のためのファームウェアを記憶している。
制御モジュール140は、CPU141、フラッシュROM142、ワークエリアを構成するS−RAM143、各種設定値を保存するNV−RAM144、シリアルI/F145、画質補正制御部146および画像出力部147を備える。
【0040】
画質補正制御部146は、制御モジュール110、130からの画像データに対して、スムージング、中間調階調再現などの画質補正処理を施して、その画像データを画像出力部147に出力する。
画像出力部147は、画質補正制御部146からの画像データに基づいてプリントヘッド181等の部材を駆動し、感光体ドラムを露光走査する。
【0041】
CPU141は、画質補正制御部146等に画質補正処理等を指示し、画像補正と補正された画像データの出力処理の全体制御を行う。
フラッシュROM142は、上記フラッシュROM112と同様の不揮発性メモリであり、CPU141の動作のためのファームウェアを記憶している。
シリアルI/F145は、制御モジュール120と制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
【0042】
なお、本実施の形態では、プリントジョブの実行中であっても、コピージョブおよび画像情報送信ジョブを受付けることができるようになっている。例えば、コピージョブの場合、プリントジョブ実行中であっても原稿をセットし、コピー枚数等を入力しプリントキーを押しておけば、そのプリントジョブが終わると、自動的にその原稿を読み取って印刷処理を実行するようになっている。すなわち、CPU111は、コピージョブを受け付けたことを示す信号をプリンタコントローラ12に送信し、プリンタコントローラ12は、後述するように、ジョブ管理テーブル211(図12参照)にそのコピージョブを未処理ジョブとして登録し、そのジョブの実行順序が来ると、CPU111に対し実行の指示するものである。このことは、画像情報送信ジョブについても同様である。
【0043】
(1−3−3.プリンタコントローラ12の構成)
図5は、プリンタコントローラ12の回路構成を示すブロック図である。
同図に示すように、プリンタコントローラ12は、CPU201、EP−ROM202、ワークエリアを提供するS−RAM203、NV−RAM204、固定記憶装置205、シリアルI/F206、ビデオI/F207、画像展開部208、操作パネル209およびNIC210を備えている。
【0044】
CPU201は、クライアント装置31等からのプリントジョブの受信、プリントジョブ、コピージョブおよび画像情報送信ジョブの画像形成装置11における実行順序等の管理、メールの送受信制御、受信したメールから取り出したファームウェアの管理、印刷画像の画像処理の制御、画像形成装置11に対するファームウェアの書換えジョブの実行指示、およびファームウェアを取得した際に待機中のプリントジョブを他の画像処理装置に転送する処理等を行う。
【0045】
EP−ROM202は、不揮発性メモリであり、CPU201の動作のための制御プログラムを格納している。
NIC210は、クライアント装置31等からのプリントジョブの受信や他の画像処理装置2・・へのプリントジョブの転送などをLAN51を介して行う。
固定記憶装置205は、ハードディスクなどからなる不揮発性メモリであり、NIC210で受信されたプリントジョブ、メールから取り出されたファームウェア、および画像情報送信ジョブの実行により画像形成装置11から送られて来るメールなどを一時的に記憶する。記憶されたプリントジョブは、CPU201により、その実行タイミングになると画像展開部208に送られる。また、ファームウェアは、画像展開部208を介さず、シリアルI/F206を介して画像形成装置11へ送られる。また、画像情報送信ジョブによるメールは、NIC210を介して、指示された宛先の装置へ送信される。
【0046】
画像展開部208は、受信されたプリントジョブに含まれる、ページ記述言語で記述されたプリントデータをビットマップデータ(画像データ)に展開して、それをビデオI/F207を介して画像形成装置11に送信する。
シリアルI/F206は、画像形成装置11のシリアルI/F117と接続されており、制御コマンドの送受信およびファームウェアの送信を制御モジュール110と行うためのインターフェースとして用いられる。
【0047】
ビデオI/F207は、画像形成装置11のビデオI/F118と接続されており、制御モジュール110と画像データ等の送受信を行うためのインターフェースとして用いられる。
操作パネル209は、後述の通信設定を行うためのF1キー、テンキーおよび設定された内容などを表示する表示部を備えている。また、クライアント装置のユーザIDを登録するための登録キーを備えており、ユーザは、この登録キーを用いて登録メニューに入り、そのメニュー内で当該ユーザIDをテンキー等で入力して登録することができる。入力されたユーザIDは、NV−RAM204内のテーブル(以下、「許可IDテーブル」という。)に保存される。後述するように、ユーザIDが登録されなければ、そのクライアント装置からのプリントジョブは、他の画像処理装置に転送されない、すなわち画像形成装置11にて実行されることになる。
【0048】
NV−RAM204は、各種設定値、ジョブ管理テーブル211および許可IDテーブルなどを格納している。また、自装置のメールアドレスに加えて、プリンタコントローラ12が自装置宛のメールをメールサーバ43からダウンロードするために必要となるメールサーバ43のメールアドレス、自装置および他の画像処理装置2・・のメールアドレス等を格納する。
【0049】
なお、各プリンタコントローラ12、22・・は、自身(画像処理装置)の構成、状態等の情報を示すMIB(Management Information Base)を有し、それをSNMP(Simple Network Management Protocol)により取得できるようになっている。ここでは少なくとも印刷の再現色、解像度、装置の設置場所および未処理ジョブのデータ量を示す各情報を他の画像処理装置から定期的に「画像処理装置の属性情報」として取得する。これら取得した情報は、後述のプリントジョブの転送処理においてどの画像処理装置にプリントジョブを転送するかを選択する際に用いられる。
【0050】
このような構成において、制御モジュール110〜140は、通常は、各CPU間で各シリアルI/Fを介して制御コマンド等の送受信を行う。一方、プリンタコントローラ12からファームウェアの書換え指示があったときには、各シリアルI/Fを介してファームウェアのデータを送受信する。このように、単位時間当たりの通信可能なデータ量が少ないシリアルI/Fを用いて大容量のファームウェアを通信するようにしているのは、ファームウェアの書換えのために専用の伝送ラインを制御基板上に新たに設けると大変なコストアップとなり、事実上そのようなラインを設けることができないからである。したがって、ファームウェアを通信する場合、そのデータ量が多くなればそれだけ通信に要する時間が長くなることになる。
【0051】
なお、ファームウェアを格納するフラッシュROM112をCPU111と近接する位置に配置しており、これにより電源投入時におけるCPUへのプログラムロードの実行を早くすると共に、ロード中のノイズの影響が軽減されるようにしている。このことは、他の制御モジュール120〜140のCPUとフラッシュROM間についても同様である。
【0052】
一方、クライアント装置31等からのプリントジョブを画像処理装置1が実行する場合の画像データの通信ライン、すなわちNIC210〜画像展開部208〜ビデオI/F207〜制御モジュール110のビデオI/F118〜制御モジュール140の画質補正制御部146〜画像出力部147間は、画像データの転送を速やかに行うために高速のデータバスで接続されている。このことは、制御モジュール130の画像入力部138〜画像処理ASIC137〜画質補正制御部146間の通信ラインについても同様である。
【0053】
(1−4.サービスセンタ9の装置の構成)
図6は、サービスセンタ9に設置されたPC90の回路構成を示すブロック図である。
同図に示すように、PC90は、PC本体91、ディスプレイ92、キーボード93およびマウス94を備えている。
【0054】
PC本体91は、CPU901、ROM902、ワークエリアを提供するRAM903および固定記憶装置904を備えると共に、ディスプレイ92の表示制御を行う表示制御部905、キーボード93とマウス94からの信号の入力を受け付ける入力制御部906およびLAN84を介して画像処理装置1等にファームウェアの送信等を行うためのNIC907を備えている。
【0055】
固定記憶装置904は、ハードディスク等の不揮発性のメモリであり、画像処理装置1、2・・の機種名やメールアドレスを含む各種情報および各画像処理装置のファームウェアを記憶している。このファームウェアは、装置ごとおよび制御モジュールごとに別々のフォルダ(ディレクトリ)に記憶されている。
CPU901は、ファームウェアの管理、メールの送受信制御および各画像処理装置1、2・・にファームウェアをメールに添付して送信する処理などを実行する。
【0056】
ROM902には、CPU901がファームウェアを送信する処理などを行うための制御プログラムが格納されている。
キーボード93は、通信設定など各種設定・登録を行うためのF1〜F3キーを備えている。なお、この設定・登録の内容については次に説明する。
(1−5.サービスセンタ9のPC90の処理内容)
図7は、PC90のCPU901が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【0057】
同図に示すように、まずCPU901は、電源が投入されるとRAM903その他の内部メモリや各種パラメータなどの初期化処理を行う(ステップS11)。
そして、F1〜F3キーのキーの操作に応じて次に示す処理を実行する。
すなわち、F1キーが押されたことを判断すると(ステップS12で「Yes」)、通信設定を行う(ステップS13)。
【0058】
この通信設定は、メールを送信するためのパラメータの設定を行うものである。具体的には、F1キーが押されると、通信設定のための入力画面をディスプレイ92に表示させ、自身(PC90)およびメールサーバ83のメールアドレスが管理者により入力されると、その入力された情報を固定記憶装置904に記憶させる。通信設定が終了すると、ステップS14に移る。
【0059】
CPU901は、F2キーが押されたことを判断すると(ステップS14で「Yes」)、画像処理装置の登録処理を行う(ステップS15)。
具体的には、F2キーが押されると、その登録のための入力画面を表示させ、ファームウェアを送信すべき画像処理装置の機種名、メールアドレス、その装置を所有するユーザ名、住所、電話番号等の情報が管理者により入力されると、その入力された情報を固定記憶装置904内の登録情報テーブル96に記憶させる。
【0060】
図8は、登録情報テーブル96の内容の一例を示す図である。
同図に示すように、登録情報テーブル96には、機種名、その装置のメールアドレス等の情報欄が設けられ、入力された情報が関連付けられて記憶されており、CPU901は、ファームウェアを送信する際に、その宛先となる画像処理装置のメールアドレスをこの登録情報テーブル96を参照して取得する。図7に戻って、ステップS15の登録処理が終了すると、ステップS16に移る。
【0061】
CPU901は、F3キーが押されたことを判断すると(ステップS16で「Yes」)、ファームウェアの送信処理を行い(ステップS17)、ステップS12に戻る。
図9は、ファームウェアの送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【0062】
同図に示すように、CPU901は、ファームウェアを送信すべき機種名および書換えるべき制御モジュール番号を入力するための入力画面をディスプレイ92に表示させ、管理者によるそれらの入力を受付ける(ステップS21)。
そして、登録情報テーブル96に登録されている画像処理装置の総登録台数nを計数し(ステップS22)、ループカウンタiに「1」を設定する(ステップS23)。
【0063】
ステップS24では、「i」の値と総登録台数「n」の大きさを比較する。ここでは、i=1であるとして、i≦nと判断し(ステップS24で「Yes」)、登録情報テーブル96のi番目、ここでは1番目のレコードに登録されている機種名を読み出す(ステップS25)。読み出した機種名がステップS21で入力された機種名と同じであれば(ステップS26で「Yes」)、その画像処理装置のメールアドレスを登録情報テーブル96から読み出す(ステップS27)。そして、ステップS21で入力された機種名と制御モジュール番号から送信すべきファームウェアを特定し、そのファームウェアが格納されている固定記憶装置904内のディレクトリを指定して、そのファームウェアを読み出し、読み出したメールアドレスが宛先となり、そのファームウェアが添付ファイルとして添付されるメールを作成する(ステップS28)。
【0064】
図10は、作成されたメールのメッセージの内容例を示す模式図である。
同図に示すように、メールのメッセージは、IETF(Internet Engineering Task Force)のメールのメッセージに関する標準のRFC(Request For Comments)の規定により、ヘッダ部とボディ部に分けられており、ヘッダ部には、宛先などの情報が、ボディ部にはファームウェアが書き込まれる。
【0065】
ここで、ヘッダ部の「Subject」欄には、管理者によって入力された、送信すべきファームウェアを示す機種名および制御モジュールの番号をアンダーバーで繋いだ文字列(ここでは、model1_1)が記述される。
「Content-Description」欄には、ファームウェアが添付されていることを示すために「Firmware」が記述される。
【0066】
なお、RFCでは、メールのメッセージに直接バイナリデータを記述することを禁止しているため、CPU901は、もともとバイナリデータからなるファームウェアを、公知の「base64」方式によりUS-ASCIIコードに変換し、変換されたファームウェアをバイナリデータの変換方式を示す「Content-Transfer-Encoding」欄の下の部分に書き込んでいくようにしている。
【0067】
図9に戻って、ステップS29では、作成したメールを送信する。CPU901は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いてメールサーバ83と接続し、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)によりそのメールをメールサーバ83に送信する。メールサーバ83に送信されたメールは、インターネット50を介して、ステップS27で読み出された宛先に配信される。
【0068】
なお、ステップS25で読み出した機種名がステップS21で入力された機種名と同じでなければ(ステップS26で「No」)、ファームウェアの送信を行う必要がないので、ステップS30に移る。
ステップS30では、現在のループカウンタの値、ここでは「i=1」に「1」をインクリメントして、ステップS24に戻る。
【0069】
ステップS24では、2≦nであるか否かを判断し、2≦nであれば、登録情報テーブル96の2番目のレコードに登録されている装置について、ステップS25〜S30までの処理を実行する。
CPU901は、ステップS24において、i≦nとならなくなるまで、ステップS25〜S30までの処理を繰り返し行い、メールの送信を順次行っていく。そして、i≦nとならなくなったことを判断すると(ステップS24で「No」)、メインルーチンにリターンする。これにより、登録情報テーブル96に登録されている画像処理装置について、機種名が同一の装置全てに指定されたモジュールの番号のファームウェアが送信されることになる。
【0070】
(1−6.プリンタコントローラ12の処理の内容)
図11は、プリンタコントローラ12のCPU201が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、まずCPU201は、電源が投入されるとS−RAM203その他の内部メモリや各種パラメータなどの初期化処理を行う(ステップS101)。
【0071】
そして、操作パネル209のF1キーが押されたか否かを判断し、押されていないことを判断すると(ステップS102で「No」)、ステップS104に移る。一方、押されたことを判断すると(ステップS102で「Yes」)、メールを送受信するための通信設定を行う(ステップS103)。ここでは、CPU201が通信設定のための入力画面を操作パネル209の表示部に表示させ、メールサーバ43、画像処理装置1、2・・等のメールアドレス、および画像処理装置1宛の新しいメールが届いているか否かを定期的に確認するときの時間間隔(以下、「間隔T」という。)等がユーザにより入力されると、その入力された情報をNV−RAM204に記憶させる。この通信設定が終了すると、ステップS104に移る。
【0072】
ステップS104では、クライアント装置31、32・・からプリントジョブを受信したか否かを判断する。プリントジョブを受信していないと判断すると(ステップS104で「No」)、ステップS107に移る。一方、プリントジョブの受信を判断すると(ステップS104で「Yes」)、そのデータをスプール、ここでは一旦固定記憶装置205に格納する(ステップS105)と共に、その内容を示す情報を上記ジョブ制御情報等を参照し、ジョブ管理テーブルに登録する(ステップS106)。
【0073】
図12は、ジョブ管理テーブル211の内容の一例を示す図である。
同図に示すように、ジョブ管理テーブル211には、ジョブ番号、ジョブの種類、付帯情報、メモリアドレス、クライアント名および削除フラグの各欄が設けられており、新たなジョブを受信するごとにそのジョブの内容を示すレコードが現在の最下段にあるレコードの下に順次追加されていく。したがって、「ジョブ番号」がジョブの受け付け順を示していることになる。
【0074】
「ジョブの種類」欄には、ジョブの種類を示す情報が書き込まれる。すなわち、クライアント装置31、32・・からプリントジョブを受信した場合には、「プリントジョブ」が、画像形成装置11からコピージョブもしくは画像情報送信ジョブを受け付けたことを示す信号を受信した場合には、そのジョブ名が書き込まれる。また、サービスセンタ9からファームウェアを受信した場合には、後述のステップS131によりファームウェアの書換えジョブであることを示す情報が書き込まれるようになっている。
【0075】
「付帯情報」欄には、プリントジョブの場合、そのジョブ制御情報およびページ制御情報に含まれるユーザID、印刷時の用紙サイズ等の各種情報が、ファームウェアの書換えジョブの場合、書換え対象となる機種名とそのモジュールの番号が、それぞれ書き込まれる。なお、コピージョブおよび画像情報送信ジョブの場合には、画像形成装置11からのジョブであることを示す情報が書き込まれる。
【0076】
「メモリアドレス」欄には、受信したプリントジョブもしくは受信したファームウェアの固定記憶装置205上での格納アドレスが、「クライアント」欄には、プリントジョブの送信元となるクライアント装置のIPアドレスが書き込まれる。なお、コピージョブおよび画像情報送信ジョブの場合には、画像形成装置11のアドレスが書き込まれる。
【0077】
「削除フラグ」欄には、後述のステップS113のジョブ送信処理においてプリントジョブが他の画像処理装置に転送されたときに、転送済みのジョブであることを示すフラグとしての「1」が書き込まれるようになっており、それまでは何も書き込まれない。
このジョブ管理テーブル211は、ジョブの実行順序を管理するために用いられ、CPU201は、ジョブ番号の小さいものから順にそのジョブの実行を画像形成装置11に指示し、その実行指示を行うごとにそのジョブを当該テーブル211から削除していく。したがって、未だ実行されていない、すなわち待機中となっている未処理のジョブだけが当該テーブル211に残ることになる。
【0078】
図11に戻って、ステップS107では、画像形成装置11からコピージョブもしくは画像情報送信ジョブを受け付けたことを示す信号を受信したか否かを判断する。当該信号を受信していないと判断すると(ステップS107で「No」)、ステップS109に移る。一方、当該信号の受信を判断すると(ステップS107で「Yes」)、その内容を示す情報をジョブ管理テーブルに登録する処理を行って(ステップS108)、ステップS109に移る。
【0079】
ステップS109では、自身宛のメールの着信をチェックする時刻に達したか否かを判断する。ここでは、上記ステップS103の通信設定で設定された間隔Tでメールサーバ43と通信することによりメールの着信のチェックを行うようにしており、前回メールサーバ43との通信を終了した時刻から、当該時間Tが経過したか否かを判断することでチェックする時刻に達したか否かを判断する。
【0080】
その時刻にまだ達していないと判断した場合には(ステップS109で「No」)、ステップS111に移る。一方、達したことを判断すると(ステップS109で「Yes」)、電子メールのダウンロード処理を実行する(ステップS110)。この処理は、後述するように、ダウンロードしたメールにファームウェアが添付されていると、そのファームウェアを書換える処理をファームウェアの書換えジョブとしてジョブ管理テーブル211に登録すると共に、待機中となっているプリントジョブの内、転送可と判断されたプリントジョブを他の画像処理装置に転送するものである。
【0081】
ステップS111では、ジョブ管理テーブル211にジョブが登録されているか否か、すなわち未処理のジョブがあるか否かを判断する。
未処理のジョブがあると判断すると(ステップS111で「Yes」)、画像形成装置11がレディー状態(何のジョブも実行しておらず、ジョブの実行が可能な状態)であるか否かを判断する。この判断は、CPU111からレディ信号が送られて来ているかビジー信号が送られてきているかにより行われる。レディ信号を受信、すなわちレディー状態であると判断すると(ステップS112で「Yes」)、ジョブ送信処理を実行する(ステップS113)。このジョブ送信処理は、後述するように、ジョブ管理テーブル211の先頭に登録されているジョブの実行指示を画像形成装置11に行う処理である。
【0082】
一方、未処理のジョブがない、すなわちジョブ管理テーブル211に何も登録されていないことを判断すると(ステップS111で「No」)、ステップS102に戻る。また、ステップS112において、画像形成装置11がレディ状態でないこと、すなわちビジー信号の受信を判断すると、ステップS102に戻る。この場合、ルーチンが一巡し、ステップS112において画像形成装置11がレディ状態になったことが判断されると、S113のジョブ送信処理が行われることになる。
【0083】
以下、ステップS110のメールのダウンロード処理およびS113のジョブ送信処理のサブルーチンの内容を説明する。
図13は、電子メールのダウンロードの処理の内容を示すサブルーチンである。
同図に示すように、CPU201は、まずTCP/IPを用いてメールサーバ43と接続し(ステップS121)、新しいメールが届いていることを確認すると(ステップS122で「Yes」)、そのメールをダウンロードする(ステップS123)。このダウンロードの処理には、POP3(Post Office Protocol 3)を用いる。なお、複数のメールが届いていた場合には、その内の一のメールだけをダウンロードする。
【0084】
そして、ダウンロードしたメールをメールサーバ43内から削除する処理を行い(ステップS124)、メールサーバ43との接続を切る(ステップS125)。
次に、ダウンロードしたメールに書換えのための新たなファームウェアが添付されているか否かを判断する(ステップS126)。この判断は、メールのメッセージのヘッダ部に「Content-Description」フィールドが記述されており、かつその欄に「Firmware」が記述されているか否かを判断することにより行われる。
【0085】
ファームウェアが添付されていると判断した場合には(ステップS126で「Yes」)、そのボディ部の中からファームウェアの部分に相当する、「base64」方式によりUS-ASCIIコードに変換された文字列を取り出し(ステップS127)、その文字列を「逆base64」変換してバイナリデータに戻し(ステップS128)、それを固定記憶装置205に保存する(ステップS129)。
【0086】
そして、メッセージのヘッダ部の「Subject」フィールドの値から、そのファームウェアの書換えの対象機種名および制御モジュールの番号を読み出し(ステップS130)、その内容をジョブ管理テーブル211に登録する(ステップS131)。すなわち、図12に示すように、「ジョブの種類」欄には、ファームウェアの書換えジョブを、「付帯情報」欄には、書換えの対象機種名とそのモジュール番号を示す値を、「メモリアドレス」欄には、ファームウェアの固定記憶装置205上での格納アドレスを、「クライアント」欄には、「From」フィールドに記述されている送信元のIPアドレスをそれぞれ書き込むものである。
【0087】
図13に戻って、CPU201は、ステップS126〜S129の処理でファームウェアを取得したことにより、ファームウェアの書換えが予定されているとして、待機中のプリントジョブを他の画像処理装置に転送すべく、ステップS132のプリントジョブ転送処理を行う。
図14は、プリントジョブ転送処理の内容を示すサブルーチンである。
【0088】
同図に示すように、まずCPU201は、ジョブ管理テーブル211に登録されているジョブの総数mを計数し(ステップS141)、ループカウンタjに「1」を設定する(ステップS142)。
そして、ステップS143では、「j」の値とジョブの総数「m」の大きさを比較する。ここでは、j=1であるとして、j≦mと判断し(ステップS143で「Yes」)、ジョブ管理テーブル211の「ジョブ番号」j番目、ここでは1番目のレコードに登録されているジョブの種類を「ジョブの種類」欄から読み出す(ステップS144)。そのジョブがプリントジョブであれば(ステップS145で「Yes」)、そのプリントジョブを発行したクライアント装置のユーザIDを「付帯情報」欄から読み出し(ステップS146)、そのユーザIDが上記許可IDテーブルに登録されているか否かを判断する(ステップS147)。登録されていると判断すると(ステップS147で「Yes」)、プリントジョブの転送先を選択する転送先選択処理を実行する(ステップS148)。
【0089】
図15は、転送先選択処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同図に示すように、CPU201は、再現色(印刷色)の色数が自身と同等以上の画像処理装置がLAN51に接続されているか否かを判断する(ステップS161)。この判断は、他の画像処理装置2・・それぞれから取得した上記「画像処理装置の属性情報」に基づいて行われる。すなわち、再現色の情報として、ここでは、他の画像処理装置がモノクロでしか印刷できない構成であれば「2」色、カラー印刷できる構成の場合では「256」色などの色数の情報を各画像処理装置間で交換できるようになっており、他の画像処理装置と自身の印刷色について、その色数を比較し、同じ、もしくはそれよりも多い画像処理装置(以下、単に「装置」と省略する場合もある。)がどの装置であるのかを判断するものである。
【0090】
色数が自身と同等以上の装置が1つしかない場合には(ステップS161で「Yes」、S162で「No」)、その装置をプリントジョブの転送先として選択し(ステップS163)、プリントジョブ転送処理のサブルーチンにリターンする。一方、色数が自身と同等以上の装置が複数あると判断すると(ステップS162で「Yes」)、ステップS164へ移る。
【0091】
ステップS164では、解像度が自身と同一の装置があるか否かを判断する。ここで、解像度は、dpi(dot per inch)で表わされるものであり、この判断は、取得した各装置の「解像度」を示す情報に基づいて行われる。
解像度が同一の装置がないと判断すると(ステップS164で「No」)、上記色数が自身と最も近い装置をプリントジョブの転送先として選択し(ステップS165)、プリントジョブ転送処理のサブルーチンにリターンする。
【0092】
一方、同じ解像度の装置が1つしかないと判断すると(ステップS164で「Yes」、S166で「No」)、その装置を転送先として選択し(ステップS167)、プリントジョブ転送処理のサブルーチンにリターンする。なお、画像処理装置1、2・・が同じ機能を有する装置の場合、ステップS161、S162、S164、S166の処理では、全て「Yes」と判断されることになる。
【0093】
一方、複数あると判断すると(ステップS166で「Yes」)、それらの内、自身と同じフロア(階)に設置されている装置があるか否かを判断する(ステップS168)。この判断は、取得した各装置の「設置場所」を示す情報、ここでは各装置が設置されているフロアを示す情報に基づいて行われる。
同じフロアの装置がないと判断すると(ステップS168で「No」)、自身とフロアが最も近い装置を転送先として選択し(ステップS169)、プリントジョブ転送処理のサブルーチンにリターンする。
【0094】
同じフロアの装置が1つしかないと判断すると(ステップS168で「Yes」、S170で「No」)、その装置を転送先として選択し(ステップS171)、プリントジョブ転送処理のサブルーチンにリターンする。
一方、複数あると判断すると(ステップS170で「Yes」)、それらの内、未処理のジョブのデータ量が最も少ない装置を転送先として選択し(ステップS172)、プリントジョブ転送処理のサブルーチンにリターンする。ここでは、「未処理ジョブのデータ量」として、各装置それぞれについて、待機中となっているプリントジョブ等の全てのジョブのデータ量を合計したデータ量を示す情報を取得するようにしており、そのデータ量が最も少ない装置が選択される。
【0095】
一方、ステップS161で色数が自身と同等以上の装置がないと判断すると(ステップS161で「No」)、転送先を選択せず、そのままプリントジョブ転送処理のサブルーチンにリターンする。
図14に戻って、ステップS149では、転送先選択処理において転送先が選択されたか否かを判断する。ここで、転送先が選択されていない場合とは、上記ステップS161で「No」と判断された場合のみである。
【0096】
転送先が選択された場合には(ステップS149で「Yes」)、そのプリントジョブを固定記憶装置205から読み出して、選択された転送先の画像処理装置にLAN51を介して転送する(ステップS150)。LAN51を介してプリントジョブを転送する際のプロトコルとしては、例えばFTP(File Transfer Protocol)などの汎用のプロトコルを用いることもできるし、TCP/IPに基づく独自のプロトコルを用いるようにしてもよい。転送先されたプリントジョブは、転送先の画像処理装置において実行されることになる。
【0097】
ステップS151では、ジョブ管理テーブル211の、転送したプリントジョブ、ここでは「ジョブ番号」1番目のレコードのプリントジョブの「削除フラグ」欄に「1」を書き込む。そして、ジョブ管理テーブル211の「クライアント」欄からそのプリントジョブの要求元となるクライアント装置のIPアドレスを読み出し、そのクライアント装置に、そのプリントジョブをどの画像処理装置に転送したかを示すメッセージを送信し(ステップS152)、ステップS153に移る。メッセージを受信したクライアント装置は、そのメッセージをディスプレイに表示させる。これにより、そのクライアント装置を使用するユーザは、自身が発行したプリントジョブがどの画像処理装置に転送されたのかを知ることができる。
【0098】
一方、ステップS149において、転送先が選択されなかったことを判断すると、上記プリントジョブの転送処理を行わず、ステップS153に移る。
また、ステップS147において、ユーザIDが登録されていないと判断すると、プリントジョブの転送処理を行わず、ステップS153に移る。このことは、結果的に転送処理を禁止したことと同意となる。
【0099】
また、ステップS145において、1番目のジョブが、プリントジョブでない、すなわちファームウェアの書換えジョブおよびコピージョブ等である場合には、ステップS153に移る。
ステップS153では、現在のループカウンタの値、ここでは「j=1」に「1」をインクリメントして、ステップS143にリターンする。
【0100】
ステップS143では、2≦mであるか否かを判断し、2≦mであれば、ジョブ管理テーブル211の2番目のレコードに登録されているジョブについて、ステップS144〜S153までの処理を実行する。CPU201は、ステップS143において、j≦mとならなくなるまで、ステップS144〜S153までの処理を繰り返し行い、未処理のプリントジョブの転送処理を順次行っていく。そして、ステップS143において、j≦mとならなくなったことを判断すると、ステップS154に移り、ジョブ管理テーブル211において、「削除フラグ」欄に「1」が書き込まれているプリントジョブを当該テーブル211から削除した後、メールのダウンロードのサブルーチンにリターンする。これにより、ユーザIDが登録されているクライアント装置からのプリントジョブであって、待機中のものは、全て他の画像処理装置に転送されたことになる。それ以外のジョブについては、ジョブ管理テーブル211に残り、各ジョブは受け付け順に実行されていくことになる。
【0101】
図13に戻って、ステップS132のプリントジョブ転送処理が終了すると、ステップS121に戻る。一方、ステップS126において、ダウンロードしたメールにファームウェアが添付されていないことを判断すると、ステップS133に移り、ファームウェアの書換え以外の用途のメッセージを受信したときの処理を実行し、ステップS121に戻る。
【0102】
そして、ステップS121、S122において、再度メールが届いているか否かの確認処理を行い、新着のメールがない状態となるまで、ステップS121〜S133の処理を繰り返し行い、新着のメールがないと判断すると(ステップS122で「No」)、メールサーバ43との接続を切って(ステップS134)、メインルーチンにリターンする。
【0103】
図16は、ジョブ送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、CPU201は、まずジョブ管理テーブル211の先頭(ジョブ番号1)のジョブの種類を読み出す(ステップS181)。
その読み出したジョブの種類がファームウェアでなく、プリントジョブであることを判断すると(ステップS182で「No」、S183で「Yes」)、ジョブ管理テーブル211の「メモリアドレス」欄を参照して、そのプリントジョブのプリントデータを固定記憶装置205から読み出し、それを画像展開部208にて展開することで画像データを生成した後(ステップS184)、そのプリントジョブの実行を画像形成装置11に指示する(ステップS185)。具体的には、「付帯情報」欄に書き込まれているジョブ制御情報およびページ制御情報に含まれる印刷部数や用紙サイズ等の内容を読み出し、その情報と共に生成した画像データを画像形成装置11に送信して、そのプリントジョブを実行させる。
【0104】
一方、ステップS181において読み出したジョブの種類が、ファームウェアおよびプリントジョブのいずれでもない、すなわちコピージョブもしくは画像情報送信ジョブであることを判断すると(ステップS182で「No」、S183で「No」)、そのジョブの実行を画像形成装置11に対して指示して(ステップS187)、ステップS186に移る。
【0105】
また、読み出したジョブの種類が、ファームウェアであることを判断すると(ステップS182で「Yes」)、ジョブ管理テーブル211の「メモリアドレス」欄を参照して、そのファームウェアを固定記憶装置205から読み出す(ステップS188)。そして、「付帯情報」欄から書換えの対象となる制御モジュール番号を読み出し(ステップS189)、ファームウェアの書換えジョブの実行を指示する(ステップS190)、具体的には読み出した書換え用のファームウェアと書換えの対象となるモジュール番号を示す情報とをシリアルI/F206を介して画像形成装置11に送信し、その書換えジョブを実行させる。
【0106】
ステップS186では、ジョブ管理テーブル211から実行を指示したジョブを削除して、メインルーチンにリターンする。
(1−7.画像形成装置11の処理の内容)
図17は、画像形成装置11のCPU111等が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【0107】
同図に示すように、CPU111は、電源が投入されると自身の制御モジュール110内のS−RAM113その他の内部メモリや各種パラメータなどを初期化すると共に、各制御モジュール120〜140のCPU121〜141に同様の初期化処理を実行させる(ステップS201)。
続いて、各種信号等の入力受け付けを行う(ステップS202)。ここで、各種信号等とは、制御モジュール110〜140からの制御データ、操作パネル119のキー操作等による入力信号およびプリンタコントローラ12からのプリントジョブやファームウェアの書換えジョブの実行指示を示す信号等を含むものである。
【0108】
そして、入力受け付けにおいて、操作パネル119上のキー操作によりコピージョブもしくは画像情報送信ジョブの実行が指示されたことを判断すると(ステップS203で「Yes」)、そのジョブを受付けた旨を示す信号をプリンタコントローラ12へ送信し、そのジョブの内容をジョブ管理テーブル211に登録させ(ステップS204)、ステップS205に移る。
【0109】
ステップS205では、プリンタコントローラ12からプリントジョブの実行の指示があったか否かを判断する。
プリントジョブの実行指示があったことを判断すると(ステップS205で「Yes」)、CPU111等は、プリンタコントローラ12から送られて来る画像データに基づく印刷処理を実行して(ステップS206)、ステップS202に戻る。
【0110】
一方、プリンタコントローラ12からコピージョブの実行指示があったことを判断すると(ステップS205で「No」、S208で「Yes」)、コピー処理を実行、すなわち読み取った原稿の画像データに基づく印刷処理を実行して(ステップS208)、ステップS202に戻る。また、画像情報送信ジョブの実行指示があったことを判断すると(ステップS207で「No」、S209で「Yes」)、読み取った原稿の画像情報を添付したメールを作成して、それをプリンタコントローラ12に送信する処理を実行して(ステップS210)、ステップS202に戻る。
【0111】
また、プリンタコントローラ12からファームウェアの書換えジョブの実行指示があったことを判断すると(ステップS209で「No」、S211で「Yes」)、ファームウェアの書換え処理を実行して(ステップS212)、ステップS202に移る。
図18は、ファームウェアの書換え処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【0112】
同図に示すように、CPU111等は、書換え用として受信したファームウェアがどの制御モジュールに対応するものかを、受信したモジュール番号を示す情報から判断し、判断した制御モジュール内のフラッシュROMにそのファームウェアを書き込む。すなわち、書換え用のファームウェアが制御モジュール110に対応するものであると判断すると(ステップS221で「Yes」)、現在、フラッシュROM112に格納されている、ファームウェア書換えプログラムを含む入出力プログラム(以下、単に「入出力プログラム」という。)をS−RAM113に退避させ(ステップS222)、その入出力プログラムを用いて、フラッシュROM112にそのファームウェアを上書きする(ステップS223)。そして、装置の電源を一旦オフし、再度電源を投入する再起動を実行し(ステップS236)、初期設定(上記ステップS201と同じ処理)を行った後(ステップS237)、メインルーチンにリターンする。
【0113】
一方、受信したファームウェアが制御モジュール120に対応するものであると判断すると(ステップS221で「No」、S224で「Yes」)、CPU111は、そのファームウェアを制御モジュール120へ転送する(ステップS225)。CPU121は、フラッシュROM122内の入出力プログラムをS−RAM123に退避させ(ステップS226)、その入出力プログラムを用いて、フラッシュROM122にそのファームウェアを上書きして(ステップS227)、ステップS236へ移る。
【0114】
受信したファームウェアが制御モジュール130に対応するものであると判断すると(ステップS224で「No」、S228で「Yes」)、CPU111は、そのファームウェアを制御モジュール130へ転送する(ステップS229)。CPU131は、フラッシュROM132内の入出力プログラムをS−RAM133に退避させ(ステップS230)、その入出力プログラムを用いて、フラッシュROM132にそのファームウェアを上書きして(ステップS231)、ステップS236へ移る。
【0115】
受信したファームウェアが制御モジュール140に対応するものであると判断すると(ステップS228で「No」、S232で「Yes」)、CPU111は、そのファームウェアを制御モジュール130を介して制御モジュール140へ転送する(ステップS233)。CPU141は、フラッシュROM142内の入出力プログラムをS−RAM143に退避させ(ステップS234)、その入出力プログラムを用いて、フラッシュROM142にそのファームウェアを上書きして(ステップS235)、ステップS236に移る。なお、CPU111は、受信したファームウェアが制御モジュール110〜140のいずれのものでもないと判断すると(ステップS232で「No」)、再起動を行わずメインルーチンにリターンする。
【0116】
図17に戻って、CPU111は、ステップS211において、ファームウェア書換えジョブの実行指示がないことを判断すると、ステップS213において、その他の処理、例えば制御モジュール間の各種命令等の通信処理を行って、ステップS202に戻る。
以上、説明したように、本実施の形態の画像処理装置は、ファームウェアを受信すると、その書換え処理を行うが、その一方で、ファームウェアを受信した時に待機中のプリントジョブがあり、かつそのプリントジョブが予めユーザIDが登録されたクライアント装置から送られてきたものであれば、そのプリントジョブを自装置と同じ解像度等を有する他の画像処理装置にLAN51を介して転送すると共に、どの装置に転送したのかをそのクライアント装置に通知するようにしている。
【0117】
したがって、ファームウェアを低速のシリアルインターフェースを用いて通信するというコストを抑えた構成でありながら、ファームウェアの書換えジョブを、従来よりも早く実行できるようになると共に、その書換えの間に、転送したプリントジョブが転送先の画像処理装置で実行されるため、結果的にファームウェアの書換えジョブとプリントジョブの双方が長時間待たされるといったことが生じにくくなる。これより、ユーザは、ファームウェアの書換え済みの画像処理装置、すなわち性能が向上した画像処理装置をより早く使用できるようになる。また、待機中のプリントジョブがファームウェアの書換えがなされていない状態で、例えば劣化した画質で印刷されてしまい、最悪印刷し直さなければならなくなるといった問題が生じないので、ユーザは長時間待つことなく、通知された転送先の画像処理装置にて出力された高画質の印刷物を得ることができる。
【0118】
また、画像処理装置1は、自身の許可IDテーブルに登録されているユーザIDを持つクライアント装置からのプリントジョブだけを他の画像処理装置に転送するようにしている。これは、逆にいえば、ユーザIDが登録されていなければ、転送がなされないことになる。したがって、例えば指定した画像処理装置だけからの印刷出力を希望するユーザは、自身が使用するクライアント装置のユーザIDを登録しないようにすることで自身の希望通りとすることができる。
【0119】
そして、プリントジョブを転送する場合、色数が自身と同数以上、解像度が同一の装置を転送先として選択するので、ファームウェアの書換え前のプリントジョブの送信時にユーザが意図していた印刷画像と異なる画像が転送先の装置から印刷出力されるといったことがなく、ユーザは希望通りの印刷物を得ることができる。さらに、解像度が自身と同じ装置が複数ある場合には、自身と最も近いフロアに設置された装置を選択するので、ユーザにとって印刷出力された用紙を取りに行く手間が少なくて済むという効果もある。また、自身と同じフロアに設置されている装置が複数ある場合には、未処理ジョブのデータ量が最も少ない装置を選択するので、プリントジョブがより早く実行されることになり、ユーザにとって待ち時間がより少なくて済むという効果もある。
【0120】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、プリンタコントローラ12、22・・が、プリントジョブの実行順序等の制御全般を行っていたが、本実施の形態では、図19に示すように、LAN51にサーバ400が接続されており、このサーバ400がプリントジョブの実行制御を行うようにしており、この点が第1の実施の形態と大きく異なっている。したがって、ここでは、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明し、同じ部材については同符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0121】
(2−1.全体構成)
図19は、本実施の形態のシステムの全体構成を示す図である。同図に示すように、本実施の形態の画像処理装置1は、画像形成装置11にプリンタコントローラ401が接続されてなる。プリンタコントローラ401は、基本的に上記プリンタコントローラ12と同じ構成であるが、次の点が異なっている。すなわち、プリンタコントローラ401は、上記ジョブ管理テーブル211(図12)の「付帯情報」欄において、プリントジョブを要求したクライアント装置のユーザIDの登録を行わない。これは、後述するように、ユーザIDによるジョブの転送先の選択をサーバ400が行うため、プリンタコントローラ401がユーザIDを登録する必要がないからである。
【0122】
また、図13に示すステップS132のプリントジョブ転送処理の代わりに、ファームウェアを受信したことを示すファームウェア受信信号をLAN51を介してサーバ400に送信する送信処理を実行する。すなわち、プリンタコントローラ401は、図11に示すメインルーチンの各処理の内、ステップS110の電子メールのダウンロード処理内のプリントジョブ転送処理(ステップS132)に代えて、当該送信処理を実行するものである。なお、この構成は、他の画像処理装置2・・のプリンタコントローラ402・・についても同様である。
【0123】
図19に戻って、サーバ400は、LAN51に接続されている各クライアント装置31、32・・が各画像処理装置1、2・・をプリンタとして共有できるサービスを提供する、いわゆるプリントサーバとしての機能を有する装置である。また、クライアント装置31、32・・のユーザIDを登録できるようになっている。
【0124】
(2−2.サーバ400の処理)
図20は、サーバ400の制御部(不図示)が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、サーバ400は、まず電源が投入されると自身の内部メモリや各種パラメータなどの初期化処理を行う(ステップS301)。
【0125】
ステップS302では、クライアント装置31、32・・からプリントジョブを受信したか否かを判断する。プリントジョブを受信していないと判断すると(ステップS302で「No」)、ステップS305に移る。一方、プリントジョブの受信を判断すると(ステップS302で「Yes」)、そのプリントジョブをプリントジョブキューに保存すると共にそのプリントジョブの内容をジョブ管理テーブルに登録する(ステップS303、S304)。ここでのジョブ管理テーブルは、第1の実施の形態のジョブ管理テーブルと同様の構成であるが、クライアント装置から指定されたプリントジョブの宛先を示す「宛先」欄が新たに追加され、この欄には、宛先となる画像処理装置のIPアドレスが書き込まれる。また、「付帯情報」欄には、上記同様にジョブ制御情報およびページ制御情報に含まれるクライアント装置のユーザID等の情報が書き込まれる。プリントジョブキューに保存されたプリントジョブは、FIFO(First-In First-Out)方式、すなわち先入れ先出し方式で読み出されて、指定された宛先の画像処理装置に順次送られる。
【0126】
ステップS305では、MIBを取得するタイミングに達したか否かを判断する。そのタイミングに達したことを判断すると(ステップS305で「Yes」)、各画像処理装置1、2・・から上記「画像処理装置の属性情報」を取得する(ステップS306)。取得タイミングに達していないことを判断すると(ステップS305で「No」)、ステップS307に移る。
【0127】
ステップS307では、ファームウェアの受信通知があったか否かを判断する。この判断は、各画像処理装置1、2・・のプリンタコントローラ401、402・・から上記ファームウェア受信信号を受信したか否かにより行われ、これにより、サーバ400は、どの画像処理装置がファームウェアを受信し、その書換えがこれから行われるのかを知ることができる。ファームウェア受信信号を受信していない場合には(ステップS307で「No」)、ステップS302に戻る。一方、その信号を受信した場合には(ステップS307で「Yes」)、プリントジョブの転送処理を行って(ステップS308)、ステップS302に戻る。
【0128】
図21は、ステップS308のプリントジョブ転送処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、本プリントジョブ転送処理は、第1の実施の形態のプリントジョブ転送処理(図14)の内容とほぼ同じであるが、ステップS144、S145の処理がS311、S312の処理に変わっている点が異なっている。ここでは、このS311、S312の処理を中心に説明し、同じ内容については同符号を付すると共にその説明を省略する。
【0129】
ステップS311では、ジョブ管理テーブルに登録されている送信待機中のプリントジョブについて、そのj番目のレコードに登録されているプリントジョブの宛先を読み出す。そして、ステップS312では、読み出した宛先の画像処理装置が、上記ファームウェア受信信号を送ってきた画像処理装置、すなわちファームウェアを受信した画像処理装置であるか否かを判断する。その宛先が、ファームウェアを受信した画像処理装置であると判断すると(ステップS312で「Yes」)、ステップS146以降の処理を行う。すなわち、そのプリントジョブを要求したクライアント装置のユーザIDが登録されているものである場合には(ステップS147で「Yes」)、そのプリントジョブを転送すべき画像処理装置を選択し(ステップS148)、選択された画像処理装置にそのプリントジョブを転送するものである(ステップS150)。一方、その宛先が、ファームウェアを受信した画像処理装置でないと判断すると(ステップS312で「No」)、転送処理を行わずステップS153に移る。
【0130】
このように、本実施の形態のサーバ400は、ある画像処理装置からファームウェアを受信した旨のファームウェア受信信号を受信すると、その画像処理装置を宛先として待機しているプリントジョブを、他の画像処理装置に転送する処理を行う。したがって、プリントジョブの転送機能をサーバ400に持たせる構成にしても、ファームウェアの書換えとプリントジョブの双方の処理を従来よりも速やかに実行できるようになるという上記同様の効果を得ることができる。
【0131】
(3.変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(3−1)上記実施の形態では、プリンタコントローラ12は、プリントジョブを転送する、しない(禁止する)の判断を、そのプリントジョブを送信したクライアント装置のユーザIDが転送を許可する許可IDとして登録されているか否かにより行っていたが、この方法に限定されず、例えば、転送の可否判断をプリンジョブの処理時間の長さに応じて行う構成にすることもできる。そのような構成にする場合、図14に示すプリントジョブ転送処理の内容を図22に示す内容に変更することで実現できる。
【0132】
図22は、本変形例におけるプリントジョブ転送処理の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、本変形例の処理は、図14のプリントジョブ転送処理とほとんど同じであるが、ステップS146とS147の処理がS501とS502の処理に変わっている点が異なっている。以下、ステップS50とS152の内容を中心に説明し、上記プリントジョブ転送処理と同一の内容については、その説明を省略するものとする。
【0133】
ステップS501では、ジョブ管理テーブル211のj番目のレコードに登録されているプリントジョブの予想処理時間を算出する。このプリントジョブの予想処理時間とは、プリントジョブの実行を開始してから終了するまでに要すると予想される時間のことであって、「プリントデータのサイズ」に「単位サイズ当たりの処理時間」を乗じることで求められる。ここで、「プリントデータのサイズ」は、プリントデータの容量を示したものである。「単位サイズ当たりの処理時間」は、所定サイズのプリントデータに基づいて印刷処理を行うのに実際に要する処理時間を実験等により求めたときの当該処理時間を、当該所定サイズで除した値であり、予めEP−ROM202に格納されており、当該予想処理時間の算出時に読み出されるものである。
【0134】
なお、予想処理時間の算出方法としては、上記方法に限られず、例えば1枚の用紙を印刷出力するのに要する時間を予め求めておき、そのプリントジョブにより出力されるべき枚数にその時間を乗じる方法をとることもできる。また、画像回転、拡大/縮小、解像度変換などでは、プリントデータのサイズは同じであっても、これら画像処理を行う場合と行わない場合とでは印刷出力の時間に差が生じる場合もあるため、実行すべき画像処理の内容に基づいて予想処理時間を求めるようにすれば、より正確な処理時間を求めることも可能となる。
【0135】
ステップS502では、算出した予想処理時間が所定時間以上であるか否かを判断する。ここで、所定時間の値は、プリントジョブの実行とファームウェアの書換え処理の双方の待ち時間がなるべく少なくなるような値が考慮されて、予めEP−ROM202に格納される。すなわち、ここでは、予想処理時間が所定時間以上である場合には(ステップS502で「Yes」)、ステップS148以降の処理がなされ、プリントジョブが転送されることになり、一方で予想処理時間が所定時間よりも短い場合には(ステップS502で「No」)、転送処理が行われず、ステップS152に移るようになっている。
【0136】
したがって、データサイズが大きい、例えば印刷枚数が大量にあるプリントジョブの場合には転送され、データサイズが大変小さい、例えば印刷枚数が1、2枚の場合には転送されないような値に上記所定時間が設定されていれば、ファームウェアを受信したときに、データサイズが大きいプリントジョブが待機中になっている場合、そのプリントジョブは他の装置に転送されることになる。
【0137】
例えば、紙詰り等の障害をなくすためにファームウェアを書換える場合であれば、書換え前の装置では紙詰り等の発生が予想されるため、その装置で大量に印刷を行うよりも、他の画像処理装置に転送した方がより早く印刷を行え、そしてファームウェアの書換えも速やかに行われるという効果がある。また、データサイズが大変小さいプリントジョブが待機中の場合には、そのプリントジョブによる印刷が終了してからファームウェアの書換えが行われることになるが、印刷枚数が少ないことがほとんどなので、ファームウェアの書換えが大幅に遅れることがなく、またそのプリントジョブを要求したユーザにとっては、自身が指定した装置から印刷出力がなされるので都合がよい。
【0138】
なお、上記では、転送の可否を判断したが、例えば全てのプリントジョブを転送する構成にすることもできる。この場合、ファームウェアの書換えを直ちに行うことができると共に、転送する、しないの判断を設けなくても良くなり、プリントジョブの転送処理を簡素化できる。また、例えば複数のプリントジョブがある場合、一のプリントジョブを1台の装置に順次振り分けて行く構成にすることもできる。
【0139】
(3−2)上記プリントジョブの転送先選択処理(ステップS148)では、画像処理装置の属性情報として取得した印刷色、解像度、設置場所、未処理ジョブのデータ量の各情報に基づいてプリントジョブの転送先を選択したが、例えばこれらの内の一の情報、または2もしくは3つの情報の組み合わせに基づいて当該転送先を選択するようにしてもよい。さらに、他の画像品質に関する情報、例えばフォントタイプが同等の装置であるか否かや、同等のレイアウトで印刷できるか否か等の情報に基づいて選択することもできる。
【0140】
また、当該処理では、印刷色が自身以上の装置がない場合(ステップS161で「No」)、転送先を選択しないようになっているが、例えば色数が自身よりも少ない場合でも、その装置が複数あれば、色数が自身と最も近い装置を選択するようにすることもできる。また、解像度が同一のものに限定しなくても、例えば解像度が自身と最も近い装置を選択するようにしてもよい。色数や解像度が自身よりも低い装置が選択されてしまい、画質等がある程度劣化する場合も出て来るが、例えば上記したように紙詰り等の障害をなくすためにファームウェアを書換える場合であれば、その装置で印刷を行うよりも、他の画像処理装置に転送した方がより早く印刷を行える場合もある。
【0141】
さらに、転送先をある装置に固定しておき、その装置にプリントジョブを転送するようにすることもできる。この場合、転送先選択処理(S148)を行う必要がなくなり、その分プリントジョブ転送処理を簡素化できる。
(3−3)上記実施の形態では、クライアント装置から画像処理ジョブとしてプリントジョブを要求する構成について説明したが、例えば画像処理ジョブとして、セットされた原稿の画像を読み取って、その画像データをジョブ要求元に送信するスキャンジョブを画像処理装置に要求できる構成とすることもできる。この構成の場合、画像処理装置1は、ファームウェアを受信したときに待機中のスキャンジョブがある場合、そのスキャンジョブを送信したクライアント装置のユーザIDが許可IDテーブルに登録されていれば、そのスキャンジョブの転送先を選択し、選択された転送先にそのスキャンジョブを転送することになる。したがって、スキャンジョブを要求したユーザは、転送先の画像処理装置に原稿をセットしに行き、その装置で原稿の読み取りを行わせることになる。
【0142】
(3−4)上記実施の形態では、ファームウェアを受信したときに、ジョブ管理テーブル211に未処理のプリントジョブがある場合、転送可と判断されたプリントジョブを転送先選択処理により選択した装置に転送するようにしたが、これに代えて、例えばファームウェアを受信してからそのファームウェアの書換えを開始する前までの間に、新たなプリントジョブを受け付けた場合、ファームウェアの書換え予定があるとして、そのプリントジョブを転送する構成にすることもできる。
【0143】
このような構成にすることにより次の効果を得られる。すなわち、上記実施の形態のような、ファームウェアの送信元とプリントジョブの送信元が異なる構成の場合、プリントジョブを要求するユーザは、通常、画像処理装置がファームウェアを受信したか否かを把握できない。したがって、従来から、ユーザは、ファームウェアの書換え予定があることを知らずに画像処理装置にプリントジョブを要求してしまい、長時間待たされてしまうことが多くあった。このようなことを回避するため、例えば、ユーザが、画像処理装置の操作パネル等においてファームウェアの受信状況を確認し、受信していれば他の装置にプリントジョブを要求するという方法が考えられるが、それではあまりにもユーザの負担が大きい。そこで、上記のようにファームウェアを受信してからそのファームウェアの書換えを開始する前までの間に受信したプリントジョブを転送する構成にすれば、例えば、ユーザがファームウェアの書換えが開始される予定があるのを知らずにプリントジョブを要求してしまっても、そのプリントジョブは他の装置に自動的に転送され実行されるので、結果的にファームウェアの書換えジョブもプリントジョブも長時間待たされるといったことを防止でき、かつユーザに上記の負担を強いることもないという効果を得られる。
【0144】
(3−5)さらに、例えばファームウェアの書換え中にプリントジョブやスキャンジョブを受信した場合、その受信したプリントジョブ等を転送する構成にすることもできる。ファームウェアの書換え処理に数十分要するとすれば、その間に受信したプリントジョブ等をその書換え終了後に実行する場合よりも、早くそのプリントジョブが実行されることになり、待ち時間を少なくできるという効果を得ることができる。
【0145】
このような構成にする場合、プリンタコントローラ12が、画像形成装置11においてファームウェア書換えが行われていることを判断することが必要になる。これを判断する方法としては、例えば画像形成装置11が、ファームウェアの書換えを終了し再起動を行うと、そのことを示す信号(書換え終了信号)をプリンタコントローラ12に送信できるようにしておき、プリンタコントローラ12は、画像形成装置11に対しファームウェアの書換えを指示してから(ステップS190)、上記書換え終了信号を受信するまでの間をファームウェア書換え中と判断する方法が考えられる。
【0146】
(3−6)上記実施の形態では、画像処理装置がメールに添付されたファームウェアを受信する場合の例について説明したが、ファームウェアを取得する手段としては、この方法に限られず、例えばファームウェアが記録されたCD−ROM等をプリンタコントローラ12にて直接読み取らせることにより取得するとしてもよい。
【0147】
(3−7)上記実施の形態では、ファームウェアを画像処理装置1の各モジュールで実行される起動プログラム等を示すものとしたが、例えば、画像処理装置における、計算機処理中に計算機によって動的に修正されることのない種類のプログラムおよびデータ、ユーザに変更されることのないプログラムおよびデータであって、例えばOS、インタープリタ、コンパイラ、BIOS等のような起動プログラムや入出力プログラムを総称してファームウェアとすることもできる。
【0148】
(3−8)上記実施の形態では、画像形成装置11とプリンタコントローラ12を個別の装置としたが、画像形成装置にプリンタコントローラが内蔵される構成とすることもできる。また、上記実施の形態では、MFPとしての機能を有する画像形成装置を例にしたが、本発明は、これに限られず、例えばプリンタ、スキャナ、ファクシミリ等の画像処理ジョブを実行する機能を有する画像処理装置一般に適用できる。
【0149】
(3−9)上記実施の形態では、本発明を画像処理装置もしくはサーバに適用した場合の例を説明したが、本発明は、これに限られず、画像処理装置もしくはサーバにおけるプリントジョブ等の画像処理ジョブを転送する方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータにより実現するプログラムであるとしてもよい。また、本発明は、前記プログラムをコンピュータで読取可能な記録媒体、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、上記の本発明のプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムやOS(Operating System)に含まれるプログラムなど、別途にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしてもよい。
【0150】
そのプログラムとしては、例えば、「ネットワークに接続され、内蔵するファームウェアを書換える手段を有すると共に書換えられた後のファームウェアに基づいて画像処理ジョブを実行する画像処理装置の機能をコンピュータに実現させるプログラムであって、書換えのための新たなファームウェアを取得するファームウェア取得処理と、新たなファームウェアの書換えの予定がある場合、もしくはその書換えが行われている場合に、待機中の画像処理ジョブもしくは受信した画像処理ジョブを前記ネットワークに接続される他の画像処理装置に転送する転送処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム」とすることができる。
【0151】
(3−10)また、本発明を画像形成装置を管理する管理装置(プリンタコントローラ)とすることもできる。その管理装置としては、例えば、「ネットワークに接続されると共に、内蔵するファームウェアを書換える手段を有し書換えられた後のファームウェアに基づいて画像処理ジョブを実行する画像形成装置と接続され、当該画像形成装置を管理する管理装置であって、新たなファームウェアを取得する取得手段と、新たなファームウェアの書換えの予定がある場合、もしくはその書換えが行われている場合に、待機中の画像処理ジョブもしくは受信した画像処理ジョブを前記ネットワークに接続される他の画像形成装置に転送する転送手段と、を備えることを特徴とする管理装置」とすることができる。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像処理装置は、新たなファームウェアの書換えの予定がある場合、もしくはその書換えが行われている場合に、待機中の画像処理ジョブもしくは受信した画像処理ジョブを前記ネットワークに接続される他の画像処理装置に転送するので、ファームウェアの書換えを速やかに行うことができると共に、その書換えのために画像処理ジョブを要求したユーザを長時間待たせるといったことも起こらない。
【0153】
また、ジョブ属性情報に基づいてジョブの転送を行うか否かを判断し、そのジョブの転送を行わないことを判断したときにジョブの転送を禁止させるようにすれば、ジョブの転送を希望しないユーザの意向を反映することが可能となる。
また、ジョブ属性情報を、画像処理ジョブを送信したクライアント装置の識別番号とし、その識別番号が、転送を許可する番号として予め登録されている番号と一致しない場合に、そのクライアント装置からの画像処理ジョブを転送しないと判断するようにすれば、ユーザは、自身が使用するクライアント装置の識別番号を、転送を許可する番号として予め登録しておくかしておかないかという容易な操作を行うだけで、転送の可否を設定することが可能となる。
【0154】
さらに、ジョブ属性情報を、画像処理ジョブを実行するときの予想処理時間とし、画像処理ジョブについて、その予想処理時間が所定時間より短い場合に、そのジョブを転送しないと判断するようにすれば、例えば予想処理時間が所定時間以上となるような時間のかかるジョブが転送されることになり、ファームウェアの書換えが長時間行われないということを防止できる。
【0155】
また、予想処理時間を画像処理ジョブのデータ量と当該画像処理装置における画像処理速度に基づいて求めようにすれば、より正確な予想処理時間を求めることが可能となる。
また、ネットワークに接続された複数の画像処理装置それぞれの装置属性情報に基づいて、当該複数の画像処理装置の内からジョブの転送先を選択するようにすれば、最適な転送先を選択することが可能となる。
【0156】
そして、装置属性情報に、色数、解像度、設置場所および画像処理ジョブの待ち状況の内の少なくとも一の情報が含まれるとすれば、例えば転送先として解像度が同じ装置が選択されることが可能となり、転送が行われてもユーザの意図する画質での印刷が行えるなどの効果がある。
さらに、画像処理ジョブが転送された場合、その転送先を示す情報を出力するようにすれば、例えばその画像処理ジョブを要求したユーザは、そのジョブがどこに転送されたかを知ることができ便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における画像処理装置を含む画像処理システム60の構成を示す図である。
【図2】クライアント装置31の回路構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置11の構成を示す図である。
【図4】画像形成装置11の制御部100の回路構成を示すブロック図である。
【図5】プリンタコントローラ12の回路構成を示すブロック図である。
【図6】サービスセンタ9に設置されたPC90の回路構成を示すブロック図である。
【図7】PC90のCPU901が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】登録情報テーブル96の内容の一例を示す図である。
【図9】ファームウェアの送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図10】作成された電子メールのメッセージの内容例を示す模式図である。
【図11】プリンタコントローラ12のCPU201が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】ジョブ管理テーブル211の内容の一例を示す図である。
【図13】電子メールのダウンロードの処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図14】プリントジョブ転送処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図15】転送先選択処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図16】ジョブ送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図17】画像形成装置11のCPU111等が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】ファームウェアの書換え処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図19】第2の実施の形態におけるシステムの全体構成を示す図である。
【図20】サーバ400が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】第2の実施の形態におけるプリントジョブ転送処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図22】変形例におけるプリントジョブ転送処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、2 画像処理装置
9 サービスセンタ
11、21 画像形成装置
12、22、401、402 プリンタコントローラ
31、32 クライアント装置
43、83 メールサーバ
50 インターネット
51、84 LAN
60 画像処理システム
90 PC
100 制御部
110〜140 制御モジュール
111、121、131、141、201、301、901 CPU
112、122、132、142 フラッシュROM
115、116、117、125、126、135、145、206 シリアルI/F
118、207 ビデオI/F
119、209 操作パネル
160 イメージリーダ部
180 プリンタ部
202 EP−ROM
211 ジョブ管理テーブル
400 サーバ

Claims (9)

  1. ネットワークに接続され、内蔵するファームウェアを書換える手段を有すると共に書換えられた後のファームウェアに基づいて画像処理ジョブを実行する画像処理装置であって、
    書換えのための新たなファームウェアを取得するファームウェア取得手段と、
    新たなファームウェアの書換えの予定がある場合に、待機中の画像処理ジョブもしくは受信した画像処理ジョブを前記ネットワークに接続される他の画像処理装置に転送する転送手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像処理ジョブについて、その属性を示すジョブ属性情報を取得するジョブ属性情報取得手段と、
    取得されたジョブ属性情報に基づいて、ジョブの転送を行うか否かを判断する判断手段と、
    ジョブの転送を行わないことが判断されると、転送手段による転送処理を禁止させる禁止手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ネットワークには、画像処理ジョブを当該画像処理装置に送信するクライアント装置が接続されており、
    前記ジョブ属性情報取得手段は、ジョブ属性情報として、画像処理ジョブを送信したクライアント装置の識別番号を取得し、
    前記判断手段は、取得されたクライアント装置の識別番号が、転送を許可する番号として予め登録されている番号と一致しない場合には、そのクライアント装置からの画像処理ジョブを転送しないと判断することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ジョブ属性情報は、画像処理ジョブを実行するときの予想処理時間を示す情報であり、
    前記判断手段は、画像処理ジョブについて、その予想処理時間が所定時間より短い場合には、そのジョブを転送しないと判断することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 画像処理ジョブのデータ量と当該画像処理装置における画像処理速度に基づいて、予想処理時間を求める予想時間算出手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記ネットワークには、他の画像処理装置として複数の画像処理装置が接続されており、
    当該複数の画像処理装置それぞれの、装置の属性を示す装置属性情報を取得する装置属性情報取得手段を備え、
    前記転送手段は、
    取得された装置属性情報に基づいて、前記複数の画像処理装置の内からジョブの転送先を選択する転送先選択手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記装置属性情報には、色数、解像度、設置場所および画像処理ジョブの待ち状況の内の少なくとも一の情報が含まれることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理ジョブが転送手段により転送された場合、その転送先を示す情報を出力する出力手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. ネットワークに接続され、内蔵するファームウェアを書換える手段を有すると共に書換えられた後のファームウェアに基づいて画像処理ジョブを実行する画像処理装置における画像処理方法であって、
    書換えのための新たなファームウェアを取得する取得ステップと、
    新たなファームウェアの書換えの予定がある場合に、待機中の画像処理ジョブもしくは受信した画像処理ジョブを前記ネットワークに接続される他の画像処理装置に転送する転送ステップと、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
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