JP5089250B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
また、外部からファームウェア更新要求を受けたときに、現在作業中で更新できないためエラーを返してファームウェアを実行しないようにすると、外部からのファームウェア更新要求のときにいつも作業中で更新できない場合があるという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、使用者の作業の妨げにならないようにファームウェアの更新を確実に行えるようにすることを目的とする。
あるいは、上記のような情報処理装置において、上記ファームウェアの更新要求の情報には更新するファームウェアが含まれており、上記更新手段によるファームウェアの更新は、自装置のファームウェアを上記格納手段に格納された上記ファームウェアの更新要求の情報に含まれるファームウェアに更新するようにするとよい。
〔実施例〕
図2は、この発明の一実施例のネットワーク構成を示すブロック図である。
このネットワークは、企業内ネットワーク10とインターネット11とからなり、企業内ネットワーク10は、複数台の画像形成装置と外部装置とがネットワーク接続されている。同図では、画像形成装置1と外部装置2を示し、その他の装置の図示を省略している。上記画像形成装置1と上記外部装置2は、企業内に設けられたネットワークを介して互いに通信可能であり、企業内ネットワーク10の外のインターネット11を介して外部装置12とも通信可能である。同図では、インターネット11上に接続された装置と、外部装置12の他の装置の図示を省略している。
外部装置2は、プリンタ、ファクシミリ装置、複写機、それらの複合機を含む画像形成装置と、パーソナルコンピュータとを含む装置であり、この発明に係る外部装置に相当する。
この画像形成装置1の内部構成は、アプリケーション層20とプラットフォーム層21とハードウェア層22に分けて示している。
アプリケーション層20には、コピーアプリケーションソフトウェア30、FAXアプリケーションソフトウェア31、プリンタアプリケーションソフトウェア32、スキャナアプリケーションソフトウェア33の各ソフトウェアを有する。
上記各ソフトウェアは、オペレーティングシステム(OS)24で実行されることにより、それぞれコピー処理、ファクシミリ送受信処理、印刷処理、画像読み取り処理の機能を実現する。
機器ステータス管理部40は、この画像処理装置の動作状況を管理し、その動作状況に基づいてファームウェアの更新が可能か否かを判定する。
エンジン資源管理部41は、ハードウェア層22のエンジン60と通信し、エンジン60による画像の読み取り部、画像の書き込み部、画像印刷のプロッタ、ファクシミリ送受信のファクシミリコントロールユニット(FCU)の各資源の制御と、その各資源の動作状況の管理とを行う。
ファームウェア更新実行部43は、この画像処理装置のファームウェアの更新の処理を行う。
電力状態管理部44は、この画像処理装置の電力状態の変化を検知して機器ステータス管理部40へ通知する。
サービス層23の下にはOS24があり、エンジン通信ドライバ50、NV−RAMアクセスドライバ51、SDカードアクセスドライバ52、HDDアクセスドライバ53、フラッシュメモリアクセスドライバ54の各デバイスドライバを有する。
エンジン通信ドライバ50は、エンジン60を制御する。
SDカードアクセスドライバ52は、SDカードに対する読み書きを制御する。
HDDアクセスドライバ53は、HDDに対する読み書きを制御する。
フラッシュメモリアクセスドライバ54は、フラッシュメモリに対する読み書きを制御する。
ハードウェア層22には、エンジン60、NV−RAM61、SDカード62、ハードディスクドライブ(HDD)63、フラッシュメモリ64の各デバイスがある。
NV−RAM61は、各種のデータを格納する不揮発性メモリである。
SDカード62は、各種のデータを格納する不揮発性メモリである。
HDD63は、各種のデータを格納する記憶装置である。
フラッシュメモリ64は、各種のデータを格納する不揮発性メモリである。
この画像形成装置1のファームウェア(この装置のハードウェアの基本的な制御を行うソフトウェア)は、SDカード62、HDD63、又はフラッシュメモリ64に格納している。
この説明では、外部装置2からの要求によってファームウェアを更新する処理について示すが、外部装置12から要求するようにしても同様に実施できる。
図3は、図1に示す画像形成装置1におけるファームウェアの更新処理を示すフローチャート図である。
この更新処理は、ステップ(図中「S」で示す)1において、エンジン60のFCUが外部装置2からファームウェア更新要求の情報として、ファームウェア更新要求コマンドを受信すると、通信処理部42に送り、ステップ2へ進む。
ステップ2において、機器ステータス管理部40が自装置の動作状況の情報を取得し、ステップ3へ進む。
このようにすれば、後述のようにエンジン資源管理部41にチェック表形式のデータを格納せずに済み、そのチェック表形式のデータを定期的に更新する処理を行わずに済むので、画像形成装置1の制御の処理負担を軽減することができる。
また、機器ステータス管理部40が、画像形成装置1の動作時には定期的に上記各アプリケーションソフトウェア30〜33に問い合わせて、あるいは、上記各アプリケーションソフトウェア30〜33からの通知により、上記各アプリケーションソフトウェア30〜33毎にエンジン60のどの資源を使用しているか否かを示す情報を、図4に示すような、チェック表形式のデータにしてエンジン資源管理部41に格納して管理させる。なお、図4中ではソフトウェアの記載を省略している。
このエンジン資源管理部41に格納した各アプリケーションソフトウェア30〜33毎にエンジン60のどの資源を使用しているか否かを示す情報は、機器ステータス管理部40の定期的な調査動作により、更新される。
そのようにした場合、機器ステータス管理部40は、エンジン資源管理部41に問い合わせて、上記チェック表形式のデータを参照し、各アプリケーションソフトウェア30〜33毎にエンジン60のどの資源を使用しているかを示す情報を取得する。
ステップ3において、機器ステータス管理部40は、上記取得した情報による自装置の動作状況に基づいてファームウェアの更新が可能か否かを判定し、ファームウェアの更新が可能と判定したら、ステップ8へ進む。
例えば、機器ステータス管理部40が、各アプリケーションソフトウェア30〜33に問い合わせて取得した情報に基づいて、ファームウェアの更新が可能か否かを判定する場合、全てのアプリケーションソフトウェア30〜33からエンジン60のどの資源も使用中でないとの通知を受けた場合、ファームウェアの更新が可能と判定する。
一方、ステップ3において、ファームウェアの更新が可能でないと判定したら、ステップ4へ進む。
また、機器ステータス管理部40が、エンジン資源管理部41に格納された上記チェック表形式のデータを参照して、ファームウェアの更新が可能か否かを判定する場合、例えば、図4に示すデータを参照した場合、コピーアプリケーションソフトウェア30が、エンジン60の読み取り部としての資源を使用中であり、プリンタアプリケーションソフトウェア32が、エンジン60のプロッタとしての資源を使用中であることから、ファームウェアの更新が不可能と判定する。
上記応答により、外部装置2は画像形成装置1がなんらかの動作中であり、ファームウェアの更新ができない状態であることを認識することができる。
ステップ5において、機器ステータス管理部40は、通信処理部42へ指示を送り、通信処理部42は外部装置2から受信したファームウェア更新要求コマンドを記憶媒体に格納し、ステップ6へ進む。
上記ファームウェア更新要求コマンドの記憶媒体の格納については、例えば、通信処理部42は、ファームウェア更新要求コマンドをNV−RAMアクセスドライバ51へ送り、NV−RAMアクセスドライバ51はNV−RAM61にファームウェア更新要求コマンドを格納する。
あるいは、通信処理部42は、ファームウェア更新要求コマンドをHDDアクセスドライバ53に送ってHDD63に格納するようにしても良い。
ステップ6において、ファームウェア更新要求コマンドの格納後、機器ステータス管理部40は、予め設定した時間に基づいて定期的に上記各アプリケーションソフトウェア30〜33に問い合わせて、あるいは、定期的にエンジン資源管理部41を参照し、再度取得した情報による自装置の動作状況に基づいてファームウェアの更新が可能か否かを判定し、ファームウェアの更新が可能でないと判定したら、定期的にこの判定処理を繰り返し、ファームウェアの更新が可能と判定したら、ステップ7へ進む。
ステップ8において、通信処理部42は、機器ステータス管理部40からファームウェア更新可能の判定の通知を受けて、外部装置2への応答として更新するファームウェアの送信する要求を送り、外部装置2から更新するファームウェアを取得し、ステップ9へ進む。
上記外部装置2から更新するファームウェアを取得する処理については、外部装置2のアドレスが予め登録されている場合、そのアドレスに基づいて外部装置2へ更新するファームウェアの送信要求を送り、外部装置2からファームウェアを受信する。上記アドレスの登録先としては、上記記憶媒体でも良いし、通信処理部42の図示を省略した記憶部でもよい。
ステップ9において、通信処理部42は、外部装置2から取得したファームウェアをファームウェア更新実行部43へ送り、ファームウェア更新実行部43は、自装置のファームウェアを通信処理部42から受け取ったファームウェアに書き換えてファームウェアの更新を行い、この更新処理を終了する。
この画像形成装置で稼働中のファームウェアの格納先がフラッシュメモリ64の場合、更新するファームウェアをフラッシュメモリアクセスドライバ54へ送って書き換える。また、SDカード62に格納されている場合、SDカードアクセスドライバ52へ送って書き換える。あるいは、HDD63に格納されている場合、HDDアクセスドライバ53へ送って書き換える。
図5は、図1に示す画像形成装置1におけるファームウェアの更新の他の処理例を示すフローチャート図である。
この処理では、外部装置2からファームウェア更新要求の情報として、ファームウェア更新要求コマンドと共に更新するファームウェアも含めて受信し、ファームウェアの更新処理を行う。
この更新処理は、ステップ(図中「S」で示す)11において、エンジン60のFCUが外部装置2からファームウェア更新要求の情報として、ファームウェア更新要求コマンドと更新するファームウェアとを受信すると、通信処理部42に送り、ステップ12へ進む。
上記取得については、機器ステータス管理部40が上記各アプリケーションソフトウェア30〜33に問い合わせて、各アプリケーションソフトウェア30〜33毎にエンジン60のどの資源を使用しているかを示す情報を取得するようにすると良い。
このようにすれば、後述のようにエンジン資源管理部41にチェック表形式のデータを格納せずに済み、そのチェック表形式のデータを定期的に更新する処理を行わずに済むので、画像形成装置1の制御の処理負担を軽減することができる。
このエンジン資源管理部41に格納した各アプリケーションソフトウェア30〜33毎にエンジン60のどの資源を使用しているか否かを示す情報は、機器ステータス管理部40の定期的な調査動作により、更新される。
そのようにした場合、機器ステータス管理部40は、エンジン資源管理部41に問い合わせて、上記チェック表形式のデータを参照し、各アプリケーションソフトウェア30〜33毎にエンジン60のどの資源を使用しているかを示す情報を取得する。
ステップ13において、機器ステータス管理部40は、上記取得した情報による自装置の動作状況に基づいてファームウェアの更新が可能か否かを判定し、ファームウェアの更新が可能と判定したら、ステップ18へ進む。
例えば、機器ステータス管理部40が、各アプリケーションソフトウェア30〜33に問い合わせて取得した情報に基づいて、ファームウェアの更新が可能か否かを判定する場合、全てのアプリケーションソフトウェア30〜33からエンジン60のどの資源も使用中でないとの通知を受けた場合、ファームウェアの更新が可能と判定する。
一方、ステップ13において、ファームウェアの更新が可能でないと判定したら、ステップ14へ進む。
例えば、機器ステータス管理部40が、各アプリケーションソフトウェア30〜33に問い合わせて取得した情報に基づいて、ファームウェアの更新が可能か否かを判定する場合、いずれかのアプリケーションソフトウェアからエンジン60の資源を使用中であってファームウェアの更新ができないとの通知を受けた場合、ファームウェアの更新が不可能と判定する。
ステップ14において、通信処理部42は、エンジン60のFCUを介して外部装置2へ「機器使用中」の応答を返信し、ステップ15へ進む。
上記応答により、外部装置2は画像形成装置1がなんらかの動作中であり、ファームウェアの更新ができない状態であることを認識することができる。
上記ファームウェア更新要求コマンドの記憶媒体の格納については、例えば、通信処理部42は、ファームウェア更新要求コマンドをNV−RAMアクセスドライバ51へ送り、NV−RAMアクセスドライバ51はNV−RAM61にファームウェア更新要求コマンドを格納する。
また、通信処理部42は、ファームウェア更新要求コマンドをSDカードアクセスドライバ52に送ってSDカード62に格納するようにしても良い。
あるいは、通信処理部42は、ファームウェア更新要求コマンドをHDDアクセスドライバ53に送ってHDD63に格納するようにしても良い。
ステップ16において、ファームウェア更新要求コマンドと更新するファームウェアの格納後、機器ステータス管理部40は、予め設定した時間に基づいて定期的に上記各アプリケーションソフトウェア30〜33に問い合わせて、あるいは、定期的にエンジン資源管理部41を参照し、再度取得した情報による自装置の動作状況に基づいてファームウェアの更新が可能か否かを判定し、ファームウェアの更新が可能でないと判定したら、定期的にこの判定処理を繰り返し、ファームウェアの更新が可能と判定したら、ステップ17へ進む。
ステップ18において、ファームウェア更新実行部43は、自装置のファームウェアを上記記憶媒体から読み出したファームウェアに書き換えてファームウェアの更新を行い、この更新処理を終了する。
この画像形成装置で稼働中のファームウェアの格納先がフラッシュメモリ64の場合、更新するファームウェアをフラッシュメモリアクセスドライバ54へ送って書き換える。また、SDカード62に格納されている場合、SDカードアクセスドライバ52へ送って書き換える。あるいは、HDD63に格納されている場合、HDDアクセスドライバ53へ送って書き換える。
上述した各ファームウェア更新処理では、外部装置2から受信したファームウェア更新要求コマンドをそのまま上記のような記憶媒体に格納する場合の処理を説明したが、ファームウェア更新要求を示す情報ならどのような形態の情報でよいので、コマンド形式以外の情報で格納するようにしても良い。
また、ファームウェア更新要求コマンドを複数回受信した場合、上記記憶媒体にファームウェア更新要求コマンド、あるいはファームウェア更新要求を示す情報を格納する際、最新のコマンドあるいは情報のみを格納するようにしても良いし、受信順に識別可能に全てのコマンドあるいは情報を格納するようにしても良い。
この判定処理では、機器ステータス管理部40が電力状態管理部44から装置の電力状態の情報の通知を受け、ステップ21でその通知された情報に基づいて装置の電力状態が一定レベル以下か否かを判断する。
例えば、電力状態管理部44から供給電力値又は消費電力値の通知を受けると、予め設定した一定レベルの電力値と比較し、その一定レベル以下か否かを判断する。上記一定レベルの電力値とは、画像形成装置1のエンジン60いずれの資源も使用されていないときの供給電力値又は消費電力値である。
こうして、上記判定結果に基づいて、上述と同様にしてファームウェアの更新処理を実行する。
この実施例の画像形成装置によれば、上述のようにして、使用者の作業の妨げにならないようにファームウェアの更新を確実に行うことができる。
Claims (3)
- ネットワークを介して外部装置から自装置のハードウェアの資源を制御するファームウェアの更新要求の情報を受信する受信手段と、
自装置の供給電力値又は消費電力値が一定値以下か否かに基づきハードウェアの資源が使用中か否か判定し、その結果前記ハードウェアの資源が使用中である場合はファームウェアの更新が不可能と判定し、前記ハードウェアの資源が使用中でない場合はファームウェアの更新が可能と判定する判定手段と、
前記受信手段によってファームウェアの更新要求の情報を受信したとき、前記判定手段によってファームウェアの更新が不可能と判定された場合、前記ファームウェア更新要求の情報を格納手段に格納する格納制御手段と、
該格納制御手段によってファームウェアの更新要求の情報の格納後、前記判定手段によってファームウェアの更新が可能であると判定された場合、前記格納手段に格納された前記ファームウェア更新要求の情報に基づいて自装置のファームウェアを更新する更新手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記更新手段によるファームウェアの更新は、前記格納手段に格納された前記ファームウェアの更新要求の情報に基づいて前記外部装置にファームウェアの送信を要求し、自装置のファームウェアを前記外部装置から受信したファームウェアに更新するようにすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記ファームウェアの更新要求の情報には更新するファームウェアが含まれており、前記更新手段によるファームウェアの更新は、自装置のファームウェアを前記格納手段に格納された前記ファームウェアの更新要求の情報に含まれるファームウェアに更新するようにすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
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