JP6994358B2 - 再起動制御システム - Google Patents
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Description
複数の画像形成装置を再起動させる場合やプログラムのアップデートをする場合、たとえば、再起動等の指示を出す管理装置(サーバ)から、一斉に、複数の画像形成装置に対して、ほぼ同時刻に、その指示情報が送信される。
また、再起動やアップデートにかかる時間は、装置やプログラムごとに異なるので、再起動等が終了する時間を、予め正確に予測することも難しい。
このとき、ユーザがある店舗の画像形成装置を利用しようとしたが、再起動中のために、その画像形成装置を使用できなかった場合、ユーザは、再起動が終了するのを待つ必要があり、いつ使用できるようになるかも分からず、数十分以上待たされる場合もあり、ユーザに不便をかけることになる。
しかし、ほぼ同時刻に複数店舗の画像形成装置の再起動処理が行われる場合は、ユーザが別の店舗に移動したにもかかわらず、この別の店舗の画像形成装置もまだ再起動処理をしている状態であって、その画像形成装置を使用できない場合があり、ユーザに多大の不便をかけてしまう場合があるという問題がある。
<再起動制御システムの構成>
図1に、この発明の再起動制御システムの一実施例の概略構成図を示す。
この発明の再起動制御システムは、主として、情報処理装置4と再起動管理装置3とが、ネットワーク1を介して接続されたシステムである。
また、再起動管理装置3(サーバSV)は、情報処理装置4で利用するプログラムを記憶し、情報処理装置4において、プログラムを追加、変更あるいは更新など、プログラムをアップデートする必要がある場合には、そのプログラムを対象となる情報処理装置4に転送する機能を有してもよい。この場合、情報処理装置4においてプログラムのアップデートを開始する時間をサーバSV3に設定記憶し、情報処理装置4に、設定されたアップデート開始時間を送信する。
特に、比較的短時間である所定の時間で、ユーザが移動することができる位置関係にある2つまたは3つ以上の情報処理装置4について、各情報処理装置の再起動時間あるいはアップデート開始時間を、相互に異なる時間に設定および変更する。
また、以下の実施例では、主として、再起動時間の設定および変更について記載するが、適宜、再起動時間を、アップデート開始時間に読み替えてもよい。
また、以下の実施例では、情報処理装置4は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗、あるいは、市役所や図書館などの公共施設ごとに、それぞれ設置されるものとし、ネットワーク1を介して、サーバSVに接続されるものとする。
店舗に設置される情報処理装置4には、たとえば、画像形成装置(以下、MFP:Multifunction Peripheral、複合機とも呼ぶ)、KIOSK端末、ATMなど、様々な機能をもつ装置があるが、以下の実施例では、情報処理装置4として、画像形成装置を利用した場合について説明する。ただし、画像形成装置に限定するものではない。
画像形成装置(複合機、MFP)は、たとえば、画像情報を入力する機能(原稿読取機能)、画像情報を印刷する機能(印刷機能)、および画像情報を他の情報処理装置または記憶媒体に転送する機能(通信機能)のいずれか1つ以上の機能を有する電子機器である。
図2では、5つの店舗(SP01からSP05)を含む地図MAPの概略図を示している。
また、各店舗には、それぞれ、1つの複合機(MFP01からMFP05)4が設置されているものとする。
店舗間の平均的な移動時間としては、たとえば、実際に歩測し、サーバSVの管理者が、実際に歩測した時間を、サーバSVで設定入力し予め記憶しておけばよい。
(1)情報処理装置が設置された任意の2つの店舗間の移動時間が、所定の判定基準時間よりも短い場合、その2つの店舗は、近隣関係にあると判定される。
(2)情報処理装置が設置された任意の2つの店舗間の直線距離が、所定の判定基準距離よりも短い場合、2つの店舗は、近隣関係にあると判定される。
また、情報処理装置が、1つの店舗に1台ずつ設置されており、2つの店舗が近隣関係にある場合、その2つの店舗に設置された情報処理装置も、所定の近隣関係にあると判定される。
判定基準時間T0としては、たとえば、3分から5分程度の時間が予め設定される。
図2において、たとえば、店舗間の移動時間(T1からT5)のうち、店舗SP04と店舗SP05との間の移動時間T1が、判定基準時間T0よりも短い場合(T1<T0)、店舗SP04と店舗SP05とは、近隣であるものとする。
後述するように、近隣関係にある店舗に設置された情報処理装置には、異なる再起動時間が設定される。
たとえば、店舗SP02と店舗SP03との間の移動時間T3が、判定基準時間T0以上であった場合(T3≧T0)、店舗SP02と店舗SP03とは、近隣にないものとする。
以下の実施例では、原則として、店舗SP04と店舗SP05とは、近隣であるが、他の店舗間同士は近隣にないものとする。
判定基準時間T0としては、予め固定的に設定記憶してもよいが、サーバSVの管理者が、設定変更できるようにしてもよい。
あるいは、店舗間の直線距離Lではなく、店舗の位置座標と地図の道路情報とから、店舗間の実際の歩行経路を検出し、その歩行経路を考慮した移動距離や、その歩行経路を歩くのにかかる平均的な移動時間を計算して、この移動距離や移動時間を、2つの店舗が近隣関係にあるか否かを判定する基準としてもよい。
図3に、この発明の情報処理装置に相当する画像形成装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
画像形成装置4(複合機MFP)は、画像データを処理する装置であり、たとえば、原稿読取機能(スキャン機能)、印刷機能、通信機能、複写機能、FAX機能などを備えた電子機器である。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の画像入力機能、再起動機能などを実行する。
この発明では、操作部12を用いて、画像形成装置が設置された店舗の担当者が、その画像形成装置の再起動時間やプログラムのアップデート開始時間を設定入力する。
設定入力された再起動時間は、再起動の実行予定日時として、記憶部50に記憶される。
画像入力部13としては、情報が印刷された原稿を読み取るスキャナ(読取装置)を用いる。
この発明では、たとえば、後述するように、ユーザが、再起動日時をMFPで設定入力する場合は、表示部14に、ユーザによる手動設定日時を表示させる。
たとえば、サーバSVから送信される再起動日時などの情報を受信する。
また、自己の複合機MFPの使用状態情報や、変更後の再起動日時を、サーバSVに送信する。
さらに、他の複合機MFPに、再起動時間の問合せや、再起動時間の変更要求を送信する。
ただし、情報の出力は、印刷に限るものではなく、USBメモリなどの外部の記憶媒体への情報の記憶や、インターネットなどのネットワークを介して他の情報処理装置やサーバへの情報の送信でもよい。
特に、MPFに実装された所定の機能が実行されているか否かを監視する。
また、所定の機能が実行されている場合は、MPFが機能実行中であると判断し、所定の機能が実行されていない場合は、MPFが機能未使用であると判断する。
たとえば、MFPを利用するユーザからの指示により、印刷機能、画像入力機能などの所定の機能が実行されている場合は、MFPが使用状態にある(機能実行中)と判断する。
また、すべての所定の機能が実行されていない場合は、MFPは未使用状態(機能未使用)と判断する。
機能実行中あるいは機能未使用という判断結果は、使用状態情報として、記憶部50に記憶される。
また、再起動日時が近づいた場合は、所定の監視時間帯に、MPFの現在の使用状態の監視を実行するものとする。
監視時間帯は、再起動を実行する予定日時である再起動日時に基づいて設定された期間であり、予め記憶された再起動の実行予定日時を含み、再起動の実行予定日時の数分前から、数分後までの間が、監視時間帯として設定される。
たとえば、監視時間帯として、再起動日時の10分前と10分後が予め設定されている場合は、設定された再起動日時の10分前から、再起動日時の10分後までの間に、使用状態の監視を行うものとする。
たとえば、サーバSVから、使用状態の問合せがあった場合に、使用状態監視部18がMPFの現在の使用状態を判断し、使用状態通知部19が、その判断結果(機能実行中あるいは機能未使用)を、サーバSVに送信する。
また、予め設定された再起動日時が近づいた場合において、使用状態が機能実行中であった場合は、機能実行中が継続し再起動日時が到来しても再起動処理が実行されない可能性があるので、機能実行中であることと共に、あるいは、機能実行中のかわりに、再起動不可であることを示す情報を、サーバSVに送信してもよい。
たとえば、サーバSVで設定されサーバSVから送信された再起動時間(再起動日時)や、他のMFPに設定されている再起動時間を取得する。
取得された再起動に関する情報は、再起動情報として、記憶部50に記憶する。
また、上記したように、取得された再起動日時に基づいて、監視時間帯を設定する。
監視時間帯を特定する再起動日時の前後の期間は、固定的にたとえば10分として予め設定してもよいが、これに限るものではなく、ユーザが、再起動日時の前後の期間を、設定変更できるようにしてもよい。
また、再起動の実行予定日時として記憶部50に記憶された再起動時間に、自己のMFPの再起動を開始する。
ただし、上記したように、ユーザによってMFPの所定の機能が使用されている場合は、再起動の実行予定日時が到来しても、再起動は実行されない。
記憶部50は、上記した第2の記憶部に相当する。
記憶部50には、たとえば、再起動情報51、使用状態情報52、近隣装置情報53などが記憶される。
図10、図11、図12に、複合機MFPの記憶部50に記憶される情報の一実施例の説明図を示す。
図10(a)に、再起動情報51の一実施例を示す。
ここでは、4つのMFPに記憶された再起動情報51の一実施例を示している。
再起動情報51は、たとえば、複合機名、複合機ID、受信した再起動日時、再起動の実行予定日時からなる。
複合機名と複合機IDは、複合機MFPを識別する情報である。複合機MFPを識別する情報として、複合機MFPのIPアドレスを使用してもよい。ただし、自己の複合機MFPの再起動情報のみを記憶する場合は、複合機名と複合機IDは記憶しなくてもよい。
図10(a)では、受信した再起動日時として、4つのMFPとも、同じ時刻が記憶されている。
再起動の実行予定日時は、実際に再起動を開始する時刻を意味する。
図10(a)では、再起動の実行予定日時として、MFP01とMFP02は、受信した再起動日時と同じ時刻が記憶されているが、近隣関係にあるMFP04とMFP05は、調整後の時刻が記憶されている。
受信した再起動日時を基準として、再起動日時の設定や調整を近隣のMFPによって行う場合に、再起動の実行予定日時を、記憶すればよい。
図10(b)に、使用状態情報52の一実施例を示す。
使用状態情報52は、たとえば、複合機名、複合機ID、使用状態を示す情報からなる。
ただし、自己の複合機MFPの使用状態のみを記憶する場合は、複合機名、複合機IDは記憶しなくてもよい。
図10(b)では、機能未使用を意味する情報として、0を記憶し、機能実行中を意味する情報として、1を記憶するものとする。
図10(b)において、たとえば、使用状態を示す情報が0であるMFP01では、現在の使用状態は、機能未使用であることを意味する。
また、使用状態を示す情報が1であるMFP04では、現在の使用状態は、機能実行中であることを意味する。
近隣装置情報53には、特に、近隣関係にある他の複合機MFPを識別する情報、近隣関係にある複数の複合機MFPについて順番に再起動を実行する場合に再起動を実行する順番を示した実行順位、および、再起動時間を調整するための調整時間を含む。
近隣装置情報53は、各複合機MFPにおいて設定入力してもよいが、サーバSVで設定入力し、サーバSVから各複合機MFPに送信することが好ましい。
近隣装置情報53は、たとえば、複合機名、複合機ID、複合機のIPアドレス、再起動の実行順位、近隣複合機数、近隣複合機のIPアドレス、調整時間からなる。
ただし、自己の複合機MFPに関する近隣装置情報のみを記憶する場合は、複合機名、複合機IDは記憶しなくてもよい。
再起動の実行順位は、近隣関係にある複合機が複数ある場合に、自己の複合機に設定された再起動の優先順位を意味する。近隣関係にある複合機が複数ある場合は、近隣関係にある複合機が、同時に再起動されることはなく、原則として、設定された再起動の実行順位にしたがって、順番に、所定の時間だけずらして、近隣関係にある複数の複合機を再起動していく。
近隣関係にある複合機がない複合機では、再起動の実行順位は、常に1とする。
たとえば、近隣複合機数が1の場合、自己の複合機と近隣関係にある複合機が1つあることを意味する。
近隣複合機数が0の場合は、自己の複合機と近隣関係にある複合機がないことを意味する。
たとえば、近隣複合機数が1の場合は、近隣関係にある1つの複合機のIPアドレスを記憶し、近隣複合機数が2の場合は、近隣関係にある2つの複合機のIPアドレスを記憶する。
近隣複合機数が0の場合は、近隣複合機のIPアドレスは有効でないが、たとえば、0を記憶しておけばよい。
たとえば、調整時間として、30が設定されていれば、近隣関係にある他の複合機は、原則として30分の間隔を開けて、再起動を実行することを意味する。
MFP01では、近隣複合機数が0なので、自己の複合機MFP01と近隣関係にある複合機がないことを意味する。
MFP04とMFP05では、近隣複合機数が1なので、自己の複合機と近隣関係にある複合機が1つ存在し、互いに近隣関係にあり、近隣複合機のIPアドレスには、相手側の複合機のIPアドレスが記憶されている。また、近隣関係にあるMFP04とMFP05において、MFP04の再起動の実行順位が1で、MFP05の再起動の実行順位が2に設定されているので、MFP04のほうが再起動の優先順位が高く、原則として、MFP04のほうが先に再起動される。さらに、調整時間が30なので、原則として、MFP05は、MFP04の再起動が開始されて30分経過した後に、再起動が開始される。
上記したように、近隣装置情報53の実行順位と調整時間を利用して、近隣関係にある複合機の再起動時間を調整する。少なくとも、ユーザが他の近隣複合機に移動する時間を考慮して、近隣関係にある他の複合機を再起動する時刻か、あるいは、自己の複合機を再起動する時刻を変更する。
すなわち、所定の近隣関係にある他の複合機から取得した再起動時間と、記憶部50に記憶された再起動の実行予定日時とが、近似する場合に、記憶部50に記憶された再起動の実行予定日時を、調整時間に基づいて、他の複合機から取得した再起動時間とは所定時間以上離れた時間に変更するか、あるいは、他の複合機に、他の複合機から取得した再起動時間を変更するように要求する。
図12(a)では、近隣関係にある複合機MFP04とMFP05の受信した再起動日時は、同じ時刻(2017/05/05 03:00)であるので、再起動時刻が調整される。
また、複合機MFP04とMFP05の近隣装置情報53の調整時間が30なので、複合機MFP05の再起動時刻を30分遅らせる。
すなわち、複合機MFP04の再起動の実行予定日時は、受信した再起動日時と同じ時刻であるが、複合機MFP05の再起動の実行予定日時は、複合機MFP04の実行予定日時よりも30分遅い時刻(2017/05/05 03:30)に設定変更する。
この再起動時間の調整の詳細な処理については、後述する。
複合機MFP04が再起動できない場合とは、たとえば、複合機MFP04の再起動の実行予定日時として、2017/05/05 03:00が設定されていた場合において、現在時刻が、この時刻の10分前になっても、複合機MFP04の使用状態が機能実行中であった場合を意味する。
すなわち、複合機MFP04の再起動の実行予定日時を、複合機MFP05よりも30分遅い時刻(2017/05/05 03:30)に設定変更し、複合機MFP05の再起動の実行予定日時は、複合機MFP04よりも30分早い時刻(2017/05/05 03:00)に設定変更する。
この再起動時間の調整の詳細な処理についても、後述する。
図4に、この発明の再起動管理装置(サーバSV)の一実施例の構成ブロック図を示す。
再起動管理装置(サーバSV)は、主として、1または複数の複合機MFPの再起動時間を管理する装置である。
特に、サーバSVに、近隣関係にある複合機MFPの情報を記憶し、所定の近隣関係にある複数の複合機MFPの位置関係を考慮して、所定の近隣関係にある複数の複合機MFPの再起動時間を、相互に異なる時間に設定する。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の再起動時間設定機能、再起動時間通知機能などを実行する。
この発明では、特に、操作部112を用いて、後述する複合機位置関係情報、ずらし時間、複合機管理情報などが、予め設定入力される。
この発明では、たとえば、サーバの担当者が設定した複合機管理情報や、現在の再起動管理情報などを、表示部113に表示させる。
たとえば、サーバSVから複合機MFPに、再起動日時や使用状態の問合要求などの情報を送信する。
また、複合機MFPから、使用状態情報や変更後の再起動日時を受信する。
また、再起動時間設定部115は、所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の再起動時間について、相互に、後述する記憶部150に予め記憶されたずらし設定時間だけずれた再起動時間を設定する。
また、複数の複合機MFPを再起動させたり、プログラムのアップデートをさせたりする場合、複合機MFPの管理の確実性や容易化のために、すべての複合機MFPにおいて、再起動等の処理が、ほぼ同じ時間に終了することが望ましい。
そこで、複合機MFPを再起動等させる時間を設定する場合、管理下にあるすべての複合機MFPについて、初期設定段階では、同一の時間を、再起動等させる時間として設定する。
あるいは、不定期的に再起動させる時間を設定する場合や、プログラムをアップデートさせる時間を設定する場合は、サーバの担当者が、操作部112を用いて、その時間を入力し、一時的な設定時間として、記憶部150に記憶すればよい。
再起動時間を設定した場合、たとえば、後述する図7(b)に示すように、再起動管理情報154の再起動日時が設定記憶される。
この発明では、ユーザが他の複合機MFPの位置まで移動した時に使用不可の状態となっていることを回避して、ユーザに不便をかけないようにするために、近隣関係にある複合機MFP同士の再起動時間は、異なる時間を設定するものとする。
そこで、近隣関係にある複合機(近隣複合機)MFPが予め設定されている複合機MFPについては、再起動時間をずらす必要があると判定する。
再起動時間をずらす必要があると判定された複合機については、後述する再起動時間変更部117によって、再起動時間が変更される。
特に、ずらし判定部116によって、再起動時間をずらす必要があると判定された複合機MFPの再起動時間を変更する。
この発明では、近隣関係にある複数の複合機MFPについて、再起動時間が異なるように、近隣関係にある複合機MFPのうちいずれか1つ以上の複合機MFPの再起動時間を変更する。
たとえば、記憶部150に予め記憶されたずらし設定時間を利用して、対象となる複合機MFPについて、再起動管理情報154の再起動日時が変更される。
具体例として、近隣関係にある複合機MFPが2つである場合、ずらし設定時間として30分が予め設定されている場合は、この近隣関係にある複合機MFPのうちどちらかの複合機MFPの再起動日時を、30分だけ遅らせるように変更する。
サーバSVで複合機MFPごとに設定された再起動日時や、再起動時間変更部117によって変更された再起動日時を、各複合機MFPに送信する。
この再起動日時を受信した複合機MFPでは、受信した再起動日時を記憶しておき、原則として、現在時刻が再起動日時に一致したとき、再起動を開始させる。
ただし、再起動日時の前後において、複合機MFPが使用状態にあり再起動ができない可能性がある場合は、再起動日時が調整される場合がある。
主として、現在の使用状態が機能実行中である複合機MFPが存在する場合において、機能実行中の複合機MFPと近隣関係にある近隣複合機に対して、使用状態の問合要求を送信する。
この問合せは、機能実行中の複合機MFPと、近隣複合機MFPとの間で、互いの再起動日時を入れ替えることができるか否かを確認するために行う。
使用状態の問合要求を受信した複合機MFPは、上記したように、使用状態監視部18によって自己の複合機MFPの使用状態を監視し、使用状態の応答を、サーバSVに送信する。
取得される使用状態情報は、機能未使用、あるいは機能実行中のいずれかである。
この取得された使用状態情報によって、近隣関係にある複合機の再起動日時の変更(再設定)が行われる。
記憶部150は、上記した第1の記憶部に相当する。
記憶部150には、たとえば、複合機位置関係情報151、ずらし設定時間152、複合機管理情報153、再起動管理情報154などが記憶される。
図5から図9に、この発明の再起動管理装置に記憶される情報の一実施例の説明図を示す。
たとえば、複合機が設置された2つの店舗間の移動時間と直線距離が記憶される。ただし、移動時間と直線距離のうち、いずれか一方を記憶してもよい。また、直線距離のかわりに、2つの複合機間の歩行経路を考慮した実際の移動距離を記憶してもよい。
複合機位置関係情報151は、2つの複合機が設置された店舗が、近隣であるか否かを決定するのに利用される。
ここでは、5つの店舗(SP01~SP05)に設置される5つの複合機(MFP01~MFP05)の位置関係の情報を示している。Tmnは、複合機MFPmが設置された店舗SPmと、複合機MFPnが設置された店舗SPnとの間の移動時間を意味し、Lmnは、複合機MFPmが設置された店舗SPmと、複合機MFPnが設置された店舗SPnとの間の直線距離を意味する。
L34は、複合機IDが300300の複合機MFP03が設置された店舗SP03と、複合機IDが400400の複合機MFP04が設置された店舗SP04との間の直線距離を意味する。
移動時間Tmnが、判定基準時間T0よりも小さい場合(Tmn<T0)、店舗mと店舗nとは、近隣であると判断される。
直線距離Lmnが、判定基準距離L0よりも小さい場合(Lmn<L0)、店舗mと店舗nとは、近隣であると判断される。
また、判定基準距離L0として、100mが設定されている場合において、店舗SP04と店舗SP05の直線距離L45が、80mであったとすると、店舗SP04と店舗SP05は近隣であると判断される。
近隣であると判断された店舗に設置された複合機同士については、複合機管理情報153に、近隣複合機に関する情報(近隣複合機数、近隣複合機ID)が記憶される。
たとえば、ずらし設定時間152として、30分という時間が設定された場合は、近隣複合機の再起動時間をずらすとき、すでに設定されていた再起動時間を、30分だけ遅らせた時間に変更する。
複合機管理情報153は、上記した装置管理情報に相当する。
複合機管理情報153には、たとえば、複合機ごとに、複合機名、複合機ID、店舗名、近隣複合機数、近隣複合機IDが記憶される。
ただし、これら以外の情報を含めてもよく、再起動管理情報154と一体的に記憶してもよい。
複合機名は、複合機を識別する名称であり、複合機IDは複合機を識別する番号であり、店舗名は複合機が設置されている店舗の名称であり、たとえば、サーバSVの管理者が、設定入力すればよい。
これらの情報により、複合機が一意に特定される。複合機を識別する情報として、複合機のIPアドレスを利用してもよい。
近隣複合機数は、自己の複合機と所定の近隣関係にあると判定された近隣複合機の数を意味する。
近隣複合機IDは、自己の複合機と所定の近隣関係にあると判定された近隣複合機を識別する情報である。
図5に示すような複合機位置関係情報151が設定され、上記したような判定基準に基づいて、近隣関係にある複合機が検出された場合、近隣複合機数と、近隣複合機IDとが、自動的に、複合機管理情報153に設定される。
あるいは、複合機位置関係情報151を利用せずに、サーバSVの管理者が、相互にユーザが移動することが多いと考える複数の複合機について、複合機管理情報153の近隣複合機数と近隣複合機IDを、設定入力してもよい。
また、図6においては、3つの複合機(MFP90、MFP91、MFP92)が互いに近隣である場合を示しており、これらの複合機管理情報153には、近隣複合機数として2が設定され、近隣複合機IDには、他の2つの複合機IDが記憶される。
4つ以上の複合機が近隣関係にある場合も、同様の考え方で、近隣複合機数と近隣複合機IDが設定される。
なお、近隣関係にある複合機がない複合機の場合は、たとえば、近隣複合機数に0が設定され、近隣複合機IDには、何も設定しなくてもよい。
ただし、再起動管理情報154と一体的に記憶する場合には、再起動日時とずらし時間を含む情報の部分に相当する。
監視時間範囲は、現在時刻が、設定入力された再起動時間に対して所定の範囲内にあるか否かをチェックするための期間を意味する。
たとえば、設定入力された再起動時間の前後20分間を監視時間範囲として設定し、現在時刻がこの監視時間範囲内である場合に、複合機から送信される使用状態情報の受信の有無を確認する。
ずらし時間は、予め設定された基準となる再起動日時からずらした時間を意味し、近隣複合機が存在する場合に設定される場合がある。
ずらし時間には、初期設定値として0が設定される。ずらし時間が0の場合は、その複合機については、再起動日時は初期設定値のままで、再起動日時の変更が行われていないことを意味する。
ずらし時間に、0以外の数値が設定された場合は、その複合機に設定されていた再起動日時の変更がすでに行われていることを意味し、ずらし時間に設定された時間だけ再起動日時をずらしたことを意味する。また、ずらし時間に正の数値が設定されている場合は、再起動日時を遅らせたことを意味し、ずらし時間に負の数値が設定されている場合は、再起動日時を早めたことを意味するものとする。
図7(a)は、初期設定時の再起動管理情報154を示しており、再起動時間を設定していない状態であり、たとえば、再起動日時とずらし時間にゼロを設定している。
図7(b)は、各複合機MFPの再起動日時に、同じ時間(2017/05/05 03:00)を設定した状態を示している。
もし、ここに示した6つの複合機(MFP01~MFP06)が、どれも近隣関係にない場合は、これら6つの複合機に、同じ再起動日時(2017/05/05 03:00)が送信され、原則として、ほぼ同時刻に、6つの複合機で、再起動が実行される。
図8に、この発明の再起動管理装置に記憶される再起動管理情報154の一実施例の説明図を示す。
図8(a)は、再起動時間を設定し、ずらし判定をする前の再起動管理情報154を示しており、図7(b)と同じ図面である。
図8(b)は、ずらし判定をした後、再起動時間を変更した後の再起動管理情報154を示している。
この場合、図8(b)において、複合機MFP04の再起動日時は、初期設定と同じ日時(2017/05/05 03:00)であるが、複合機MFP05の再起動日時は、2017/05/05 03:30に変更され、そのずらし時間として30分が設定される。
すなわち、近隣関係にある2つの複合機MFPの再起動日時に、異なる時間が設定される。
この場合において、ユーザが、3時5分に、複合機MFP04のある店舗SP04に来た場合、その複合機MFP04は、再起動がすでに開始されているために、複合機MFP04を使用できない。
そこで、ユーザが、近隣の複合機MFP05が設置された店舗SP05まですぐに移動したとすると、両店舗間の移動時間は3分程度であるので、3時8分以降、ゆっくり歩いたとしても3時15分ごろまでには、店舗SP05に到着すると考えられる。
しかし、上記のように、複合機MFP05の再起動日時をずらして3時30分に設定した場合は、ユーザが店舗SP05に到着した3時15分には、複合機MFP05はまだ再起動が開始されておらず、使用できる状態にあり、ユーザの利便性を確保できる。
ここでは、図8(b)のように、近隣関係にある複合機MFPの再起動日時に異なる時間が設定された後、複合機MFPの再起動日時が近づいたときに、その複合機MFPが使用中のために再起動をすることができない場合に、再設定した再起動管理情報154を示している。
図9(a)では、近隣関係にある2つの複合機MFP04と複合機MFP05のうち一方の複合機MFP04が使用中のために、両複合機の再起動日時を入れ替えた状態を示している。
そこで、3時0分の10分前の時点で、近隣関係にある他の複合機MFP05が、使用中でないことが確認できた場合は、近隣関係にある2つの複合機MFP04と複合機MFP05の再起動日時を入れ替える。
すなわち、図9(a)に示すように、複合機MFP04の再起動日時を2017/05/05 03:30に変更し、ずらし時間を30分に変更する。また、複合機MFP05の再起動日時を2017/05/05 03:00に変更し、ずらし時間を0分に変更する。
また、3時0分に複合機MFP05の使用がされていないことが条件となるが、複合機MFP05は、3時0分になると、再起動が開始される。
さらに、3時0分の10分前の時点で、近隣関係にある他の複合機MFP05の使用状態を確認したところ、他の複合機MFP05も使用中であったとする。
この場合、2つの複合機MFP04と複合機MFP05の再起動日時を入れ替えた場合、複合機MFP05において、3時0分になっても使用中であるために、再起動ができない可能性がある。
3時5分の時点で、複合機MFP04が使用中でないという保証はないが、再起動時刻を少しでも遅らせることによって、再起動ができない可能性を減らすことができる。
(実施例1)
図14に、この発明の再起動管理装置(サーバSV)における再起動時間の設定処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、サーバSVにおいて、管理担当者が、管理対象となるすべての複合機MFPの再起動日時を設定入力した後、複合機管理情報153を利用して、近隣関係にある複合機に対して異なる再起動日時を設定し、各複合機に設定した再起動日時を送信する実施例について説明する。
ステップS2において、再起動時間が設定入力された場合は、ステップS3に進み、そうでない場合は、ステップS1に戻る。
再起動時間の設定入力は、サーバSVの管理担当者が、操作部112を用いて行えばよい。
また、管理対象となる複合機MFPごとに、それぞれ再起動時間を設定入力してもよい。ただし、管理対象となる複合機MFPの数が非常に多い場合は、入力に時間がかかり、誤入力の可能性もあり、さらに近隣関係にない複合機同士に同じ再起動時間を設定してもユーザに移動に伴う不便をかけることは少ないと考えられるので、1つの再起動時間を設定入力すればよい。この実施例では、1つの再起動時間が設定入力されるものとする。
すなわち、図7(b)に示したように、再起動管理情報154の再起動日時に、同じ再起動時間を記憶する。また、管理対象となるすべての複合機MFPのずらし時間には、初期設定値として0を設定する。
ステップS4において、制御部111が、複合機管理情報153を、記憶部150から読み出す。
ステップS5において、複合機管理情報153の中の1番目(n=1)の複合機を選択し、1番目の複合機の情報に注目する。
以下、ステップS7からステップS10において、上記のように初期設定された再起動時間をずらす必要があるか否かを判定し、近隣関係にありずらす必要がある複合機について、再起動時間をずらす。
近隣複合機数が1以上である場合、再起動時間をずらす必要があるが、近隣複合機数が0の場合、再起動時間をずらす必要がないものとする。
また、近隣複合機数が1以上である場合、近隣複合機数が1以上である複合機の近隣複合機IDには、近隣複合機数に相当する個数の複合機IDが記憶されている。
ここでは、再起動管理情報154において、近隣複合機IDに相当する複合機のずらし時間をチェックする。
上記したように、ずらし時間が0の場合は、再起動日時がまだずらされておらず初期設定値のままであることを意味し、ずらし時間が0以外の場合は、再起動日時をずらすことがすでに実施済みであることを意味する。
また、近隣複合機IDに相当する複合機のずらし時間に、ずらし設定時間152に相当する時間を記憶する。その後、ステップS11に進む。
そこで、図8(a)に示すように、近隣複合機MFP05の再起動日時の初期設定値は、2017/05/05 03:00であったが、近隣複合機MFP05の再起動日時を、ずらし設定時間152に設定されている時間(30分)だけずらし、図8(b)に示すように、2017/05/05 03:30に変更し、ずらし時間を30に変更する。
以上の処理により、近隣関係にある2つの複合機MFP04と複合機MFP05の再起動日時に、異なる時間が設定される。
再起動日時を受信した選択複合機は、受信した再起動日時を、再起動情報51として記憶する。
ステップS12において、複合機管理情報153にあるすべての複合機をチェックした場合は、処理を終了する。
一方、チェックしていない複合機が残っている場合は、ステップS13に進み、次の複合機を選択する(n=n+1)。その後、ステップS6に戻り、上記したステップS6からS12までの処理を繰り返す。
図15に、この発明の再起動管理装置(サーバSV)における再起動時間の変更処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、サーバSVが、管理対象の複合機から、その複合機の機能が使用されていることを示す情報を受信した場合、所定の再起動時間に再起動を開始することができない可能性があるときは、その情報を送信してきた複合機の再起動日時を変更するか、あるいは、その情報を送信してきた複合機に近隣複合機がある場合は、その近隣複合機との間で、再起動日時を相互に入れ替える処理について説明する。
ステップS32において、現在時刻が、設定入力された再起動時間の所定の監視時間範囲内であるか否かをチェックする。
ステップS33において、現在時刻が、監視時間範囲内であれば、ステップS34に進み、そうでなければ、ステップS31に戻る。
監視時間範囲として、たとえば、設定入力された再起動時間の前後20分が設定されていたとすると、設定入力された再起動時間の20分前から、再起動時間の20分後まで、管理対象の複合機から送信される使用状態情報の受信チェックをする。
監視時間範囲は、上記設定値に限るものではなく、設定入力された再起動時間の10分前から再起動時間の60分後というように、任意の期間を設定してもよい。
また、管理対象の複合機から送信される使用状態情報の受信チェックの他に、複合機から、再起動日時に再起動できないおそれがあることを示す情報(再起動可否情報)を受信できる場合は、その再起動可否情報の受信チェックをしてもよい。
なお、受信される使用状態情報には、上記したように、機能実行中と、機能未使用とがあるが、機能実行中を受信した場合は、ユーザが複合機を使用しているために再起動できないおそれがあるものとして以後の処理を実行すればよい。
ステップS36において、受信した使用状態情報を取得し、内容を確認する。
ステップS37において、取得した使用状態情報が機能実行中を意味する場合は、ステップS38に進み、そうでない場合、すなわち使用状態情報が機能未使用を意味する場合は、ステップS31に戻る。
ここでは、複合機管理情報153において、機能実行中を意味する使用状態情報を送ってきた複合機の近隣複合機数を確認し、その近隣複合機数が0であるか否かをチェックする。
ステップS39において、近隣複合機がある場合、すなわち近隣複合機数が0でない場合、ステップS40に進み、近隣複合機がない場合、すなわち近隣複合機数が0である場合、ステップS46に進む。
ここで、複合機管理情報153において、機能実行中を意味する使用状態情報を送ってきた複合機の近隣複合機IDを確認し、記憶されている近隣複合機IDの複合機に、使用状態の問合要求を送信する。近隣複合機IDが2以上記憶されている場合は、すべての近隣複合機に、使用状態の問合要求を送信する。
使用状態の問合要求を受信した近隣複合機は、自己の使用状態を確認し、使用状態情報を含む応答を作成して、サーバSVに送信する。
ステップS42において、使用状態の応答が受信された場合は、ステップS43に進み、そうでない場合は、ステップS41に戻る。
ステップS43において、使用状態取得部120が、受信した使用状態の応答から、使用状態情報を取得する。
ステップS44において、使用状態情報が機能未使用である場合、ステップS45に進み、そうでない場合、すなわち、使用状態情報が機能実行中である場合、ステップS46に進む。
近隣複合機IDが2以上ある場合は、1つでも、機能未使用を応答してきた近隣複合機があれば、ステップS45に進む。
また、ずらし時間も入れ替える。
たとえば、図8(b)と図9(a)に示したように、近隣関係にある2つの複合機(MFP04とMFP05)の再起動日時とずらし時間を、相互に入れ替える。
その後、ステップS47に進む。
図9(b)に示したように、近隣関係にあるすべての近隣複合機(MFP04、MFP05)が機能実行中である場合、一方の複合機(MFP04)の再起動日時を、5分遅らせる。このように、機能実行中である複合機の再起動日時を遅らせることにより、再起動できない可能性を少なくすることができる。
ただし、再起動日時を遅らせる時間は、5分に限るものではなく、他の近隣複合機の再起動日時と同一とならないように、他の近隣複合機の再起動日時を考慮して決定すればよい。
その後、ステップS31に戻る。
再起動日時を受信した複合機は、受信した再起動日時を、再起動情報51として記憶する。
このように、再起動日時が近づいてきた複合機において、ユーザがその複合機を使用しているために再起動できない可能性がある場合は、その複合機の再起動日時が変更されるので、ユーザに不都合を与えることなく、近隣複合機も考慮した再起動のタイミングを再設定できる。
(実施例3)
図16に、この発明の画像形成装置(複合機MFP)における再起動時間の取得と再起動実行処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、複合機MFPにおいて、サーバSVから送信されてきた再起動日時を記憶し、所定の監視時間帯に機能使用中であるためにその再起動日時に再起動できない可能性がある場合は、機能実行中であることをサーバSVに通知し、サーバに再起動日時を再設定してもらい、再起動日時に機能実行中でない場合に、再起動を実行する処理について説明する。
ステップS52において、再起動日時の受信があった場合は、ステップS53に進み、そうでない場合は、ステップS51に戻る。
ステップS53において、再起動情報取得部20が、受信した再起動日時を、記憶部50の再起動情報51に、記憶する。再起動情報51の再起動の実行予定日時にも、同じ受信した再起動日時を記憶する。
たとえば、再起動の実行予定日時の前後、数分の期間を、監視時間帯として設定する。
ステップS55において、計時部17によって、現在時刻を取得する。
ステップS56において、現在時刻が、監視時間帯に属するか否かをチェックする。
ステップS57において、現在時刻が監視時間帯に属する場合、ステップS58に進み、そうでない場合、ステップS55に戻る。
ここで、所定のプログラムによるプロセスが実行中か否かを確認することにより、複合機の使用状態が、機能未使用か、機能実行中かを判断し、使用状態情報を取得する。
使用状態情報は、機能未使用と、機能実行中のどちらかであるものとする。
ステップS59において、使用状態情報が機能実行中の場合は、ステップS60に進み、そうでない場合、すなわち使用状態情報が機能未使用の場合は、ステップS61に進む。
ステップS60において、使用状態通知部19が、機能実行中であることを示す使用状態情報を、サーバSVに送信する。その後、ステップS51に戻る。
ステップS62において、現在時刻が、再起動の実行予定日時に一致する場合、ステップS63に進み、そうでない場合は、ステップS55に戻る。
ステップS63において、再起動実行部21が、再起動を実行して処理を終了する。
以上の処理により、サーバSVにより設定された再起動日時を取得し、監視時間帯に使用状態にない場合は、取得した再起動日時に、再起動を実行する。
図17に、この発明の画像形成装置(複合機MFP)における再起動時間の設定処理等の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、複合機MFPにおいて、再起動時間を設定入力する処理と、サーバSVから使用状態の問合要求があった場合の処理について説明する。
複合機MFPが設置されている店舗の管理担当者やこのシステムのメンテナンス担当者が、その複合機MFPにおいて、再起動時間を設定入力できるものとする。
店舗の管理担当者は、表示部14に表示された所定の設定画面を見ながら、操作部12によって、手動で再起動日時を入力する。
図13に、この発明の画像形成装置(複合機MFP)の表示部に表示される再起動日時の設定画面の一実施例の説明図を示す。
この表示されたサーバ設定日時で問題なければ、何も入力する必要はない。
一方、サーバ設定日時以外の再起動日時を設定したい場合は、手動設定日時の部分に、ユーザが、手動で、年月日時分を入力する。
図13(b)は、店舗の管理担当者によって、手動設定日時が入力された状態の画面を示している。
また、たとえば、手動設定日時を入力した後、「手動設定日時を有効にする」という表示の部分を選択入力することによって、入力された手動設定日時が、再起動の実行予定日時として記憶される。
ステップS83において、入力された再起動日時が、再起動情報51の実行予定日時に記憶される。その後、ステップS81に戻る。
ステップS85において、サーバSVからの使用状態の問合要求が受信された場合は、ステップS86に進み、そうでない場合は、ステップS81に戻る。
ここで、所定のプログラムによるプロセスが実行中か否かを確認することにより、複合機の使用状態が、機能未使用か、機能実行中かを判断し、使用状態情報を取得する。
ステップS87において、使用状態通知部19が、使用状態の問合要求に対する使用状態の応答を作成する。使用状態の応答には、使用状態情報(機能未使用か、機能実行中のいずれか)が含まれる。
ステップS88において、使用状態通知部19が、使用状態の応答を、サーバSVに送信する。その後、ステップS81に戻る。
たとえば、近隣関係にある複合機MFPとの間においては、以下の図19や図20に示すような情報を送受信してもよい。
(実施例5)
図18に、この発明の画像形成装置(複合機MFP)における再起動時間の設定処理の一実施例のシーケンス図を示す。
ここでは、図11に示した近隣装置情報53の再起動の実行順位に基づいて、近隣複合機の再起動時間を設定する処理について説明する。
たとえば、複合機MFPの記憶部50に記憶されたサーバSVで設定された再起動時間を、実行順位と調整時間とに基づいて調整し、複合機MFPの実行順位が最も高い順位の場合は、サーバSVで設定された再起動時間と同じ時間を、再起動の実行予定日時に設定し、実行順位が低いほど、サーバSVで設定された再起動時間よりも遅い時間を、再起動の実行予定日時に設定する。
また、複合機MFP04と複合機MFP05には、図11に示した近隣装置情報53がそれぞれ予め記憶されているものとする。
複合機MFP04の再起動の実行順位が1番目で、複合機MFP05の再起動の実行順位が2番目であるとする。
なお、図18のシーケンスでは、再起動の実行順位に基づいて、近隣複合機の再起動時間を設定するので、近隣複合機同士のデータ通信は行わなくてもよい。
ステップb1において、複合機MFP04が、再起動時間T1を受信する。
また、ステップc1において、複合機MFP05も、同じ再起動時間T1を受信する。
ステップb2において、複合機MFP04の再起動の実行順位が1なので、複合機MFP04の再起動の実行予定日時として、再起動時間T1をそのまま記憶する。
すなわち、複合機MFP05において、再起動時間T1を近隣装置情報53の調整時間(30分)だけ遅らせた再起動時間T2を、複合機MFP05の再起動の実行予定日時として記憶する。
ステップa2において、サーバSVが、複合機MFP05の再起動時間を、受信した再起動時間T2に変更し、再起動管理情報154に記憶する。
これによれば、サーバSVでは、近隣複合機である複合機MFP05の再起動時間を変更する処理をすることがなく、サーバSVから送信されてきた初期の再起動時間と、予め設定された調整時間とを利用して、近隣複合機自身で、再起動時間の調整をすることができる。
また、各近隣複合機の調整後の再起動時間を、他の近隣複合機との間で、互いに送受信することにより、近隣複合機間で、さらに、再起動時間を調整することも可能である。
図19に、この発明の画像形成装置(複合機MFP)における再起動時間の設定処理の一実施例のシーケンス図を示す。
ここでは、図18と異なり、近隣複合機同士で、データ通信をすることによって、近隣複合機の再起動時間を設定する処理について説明する。
図19でも、図2や図6に示したように、複合機MFP04と複合機MFP05とが、近隣関係にあるものとし、複合機MFP04と複合機MFP05には、図11に示した近隣装置情報53がそれぞれ予め記憶されているものとする。すなわち、複合機MFP04と複合機MFP05において、互いの近隣複合機が、それぞれ複合機MFP05と複合機MFP04であることが分かっているものとする。
さらに、ステップc11において、複合機MFP05では、複合機MFP05が設置されている店舗SP05の管理担当者の手動入力により、再起動時間T5が、すでに記憶されているものとする。
再起動時間T4と再起動時間T5は、同一時刻かあるいは、調整する必要があるほど、接近した時刻(たとえば、時差が1分の時刻)であるものとする。
また、再起動時間T4と再起動時間T5は、すでに、サーバSVに送信され、サーバSVにおいてそれぞれの複合機の再起動時間として記憶されているものとする。
ステップc12において、近隣複合機MFP05は、再起動時間を問い合わせる情報を受信する。
ステップc13において、近隣複合機MFP05は、すでに記憶されている自己の再起動時間T5を、応答として、複合機MFP04に送信する。
ステップb13において、複合機MFP04は、応答を受信する。
ステップb15において、再起動時間T4と再起動時間T5とがほぼ同一時刻であった場合、近隣複合機MFP05に対して、再起動時間の変更要求を送信する。
ただし、再起動時間T4と再起動時間T5とが、調整する必要のないほど、離れている場合は、何も送信せずにこの時点で処理を終了すればよい。
ステップc15において、近隣複合機MFP05は、近隣装置情報53の調整時間を利用して、再起動時間T5を、再起動時間T15に変更する。たとえば、30分後の時刻に変更する。
ステップb16において、複合機MFP04は、変更応答を受信する。
これにより、複合機MFP04では、近隣複合機MFP05の再起動時間が、再起動時間T4と異なる時間T15に変更されたことを確認する。
ステップa11において、サーバSVは、近隣複合機MFP05の変更後の再起動時間T15を受信する。
ステップa12において、サーバSVは、近隣複合機MFP05の再起動時間を、再起動時間T15に変更し記憶する。
以上の処理によって、実行順位の低いほうの近隣複合機MFP05の再起動時間が調整される。
この場合、上記したステップb15のかわりに、ステップb15-2において、複合機MFP04は、近隣装置情報53の調整時間を利用して、複合機MFP04の自己の再起動時間T4を、再起動時間T14に変更する。たとえば、30分後の時刻に変更する。
ステップb17において、複合機MFP04は、変更後の再起動時間T14を、サーバSVに送信する。
ステップa13において、サーバSVは、複合機MFP04の変更後の再起動時間T14を受信し、複合機MFP04の再起動時間を、再起動時間T14に変更し記憶する。
図20に、この発明の画像形成装置(複合機MFP)における再起動時間の設定処理の一実施例のシーケンス図を示す。
ここでは、図19と異なり、監視時間帯において、2つの近隣複合機の一方あるいは両方が使用中である場合において、近隣複合機同士でデータ通信をすることによって、近隣複合機の再起動時間を変更する処理について説明する。
さらに、ステップc21において、複合機MFP05では、複合機MFP05が設置されている店舗SP05の管理担当者の手動入力により、再起動時間T5が、すでに記憶されているものとする。
図20では、図19と異なり、再起動時間T4と再起動時間T5としては、ずらし時間を考慮して、30分程度以上離れた時刻がすでに設定されているものとする。
また、再起動時間T4と再起動時間T5は、すでに、サーバSVに送信され、サーバSVにおいてそれぞれの複合機の再起動時間として記憶されているものとする。
ステップb23において、複合機MFP04が、現在ユーザによって使用中であった場合、再起動時間T4がきたときに再起動できない可能性があるので、近隣複合機MFP05に、再起動時間を、再起動時間T4に変更することを要求する情報(変更要求情報)を送信する。
ステップc23において、複合機MFP05が、自己の再起動時間の変更が可能か否かをチェックする。すなわち、複合機MFP05において、複合機MFP05の所定の機能が、現在ユーザによって使用されているか否かをチェックする。
所定の機能が使用されている場合は、自己の再起動時間の変更が不可であり、所定の機能が使用されていない場合は、自己の再起動時間の変更が可能と判断する。
ステップc25において、複合機MFP05は、複合機MFP04の再起動時間を再起動時間T5に変更が可能であること、および自己の再起動時間を再起動時間T4に変更したことを、複合機MFP04に、変更応答として送信する。
ステップb24において、複合機MFP04が、この変更応答を受信する。
ステップb25において、複合機MFP04が、自己の再起動時間を、再起動時間T4から再起動時間T5に変更する。
ステップa21において、サーバSVは、複合機MFP05の変更後の再起動時間T4を受信し、複合機MFP05の再起動時間を、再起動時間T4に変更し記憶する。
ステップb26において、複合機MFP04は、変更後の再起動時間T5を、サーバSVに送信する。
ステップa22において、サーバSVは、複合機MFP04の変更後の再起動時間T5を受信し、複合機MFP04の再起動時間を、再起動時間T5に変更し記憶する。
この場合、ステップc24-2において、複合機MFP05が、再起動時間の変更が不可であることを示す変更応答を、複合機MFP04に送信する。
ステップb31において、複合機MFP04が、変更不可を示す変更応答を受信する。
ステップb33において、複合機MFP04は、変更後の再起動時間T14を、サーバSVに送信する。
ステップa23において、サーバSVは、複合機MFP04の変更後の再起動時間T14を受信し、複合機MFP04の再起動時間を、再起動時間T14に変更し記憶する。
2 店舗、
3 再起動管理装置(サーバSV)、
4 情報処理装置(画像形成装置MFP)、
11 制御部、
12 操作部、
13 画像入力部、
14 表示部、
15 通信部、
16 出力部、
17 計時部、
18 使用状態監視部、
19 使用状態通知部、
20 再起動情報取得部、
21 再起動実行部、
50 記憶部、
51 再起動情報、
52 使用状態情報、
53 近隣装置情報、
111 制御部、
112 操作部、
113 表示部、
114 通信部、
115 再起動時間設定部、
116 ずらし判定部、
117 再起動時間変更部、
118 再起動時間通知部、
119 使用状態問合せ部、
120 使用状態取得部、
150 記憶部、
151 複合機位置関係情報、
152 ずらし設定時間、
153 複合機管理情報、
154 再起動管理情報
Claims (13)
- 情報処理装置と、前記情報処理装置の再起動時間を管理する再起動管理装置とがネットワークを介して接続された再起動制御システムであって、
前記再起動管理装置が、管理対象である1または複数の情報処理装置と、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された他の情報処理装置に関する情報とを含む装置管理情報を記憶した第1の記憶部と、前記装置管理情報に基づいて、前記情報処理装置を再起動させる再起動時間を設定する再起動時間設定部と、前記設定された再起動時間を、各情報処理装置に送信する再起動時間通知部とを備え、
前記情報処理装置が、前記再起動管理装置から送信された再起動時間を取得する再起動情報取得部と、前記取得された再起動時間に、再起動を実行する再起動実行部とを備え、
前記再起動時間設定部は、前記所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の位置関係を考慮して、所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の再起動時間を、相互に異なる時間に設定し、
前記各情報処理装置は、それぞれ店舗ごとに設置され、
前記情報処理装置が設置された任意の2つの店舗間の移動時間が、所定の判定基準時間よりも短い場合、あるいは、任意の2つの店舗間の直線距離が、所定の判定基準距離よりも短い場合、2つの店舗に設置された情報処理装置は、所定の近隣関係にあると判定されることを特徴とする再起動制御システム。 - 前記第1の記憶部に、所定の近隣関係にある店舗間の移動時間を考慮して設定されたずらし設定時間を予め記憶し、
前記再起動時間設定部は、所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の再起動時間について、相互に前記ずらし設定時間だけずれた再起動時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の再起動制御システム。 - 前記情報処理装置は、実装された所定の機能が実行されているか否かを監視し、前記所定の機能が実行されている場合は、情報処理装置が機能実行中であると判断し、前記所定の機能が実行されていない場合は、情報処理装置が機能未使用であると判断する使用状態監視部と、前記使用状態監視部によって判断された現在の使用状態情報を、前記再起動管理装置に送信する使用状態通知部とをさらに備え、
前記再起動管理装置は、前記情報処理装置から送信された現在の使用状態情報を取得する使用状態取得部と、前記情報処理装置の再起動時間を変更する再起動時間変更部とをさらに備え、
前記使用状態取得部が、第1の情報処理装置から機能実行中であることを示す使用状態情報を取得した場合、前記機能実行中であることを示す使用状態情報を送信してきた第1の情報処理装置の再起動時間を、所定時間遅らせるように変更し、あるいは、前記第1の情報処理装置に、近隣関係にある他の第2の情報処理装置がある場合は、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置の再起動時間を、相互に入れ替えることを特徴とする請求項1に記載の再起動制御システム。 - 情報処理装置と、前記情報処理装置の再起動時間を管理する再起動管理装置とがネットワークを介して接続された再起動制御システムであって、
前記再起動管理装置が、
管理対象である1または複数の情報処理装置と、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された他の情報処理装置に関する情報とを含む装置管理情報を記憶した第1の記憶部と、
前記装置管理情報に基づいて、前記情報処理装置を再起動させる再起動時間を設定する再起動時間設定部と、
前記設定された再起動時間を、各情報処理装置に送信する再起動時間通知部と、
前記情報処理装置から送信された現在の使用状態情報を取得する使用状態取得部と、
前記情報処理装置の再起動時間を変更する再起動時間変更部とを備え、
前記情報処理装置が、
前記再起動管理装置から送信された再起動時間を取得する再起動情報取得部と、
前記取得された再起動時間に、再起動を実行する再起動実行部と、
実装された所定の機能が実行されているか否かを監視し、前記所定の機能が実行されている場合は、情報処理装置が機能実行中であると判断し、前記所定の機能が実行されていない場合は、情報処理装置が機能未使用であると判断する使用状態監視部と、
前記使用状態監視部によって判断された現在の使用状態情報を、前記再起動管理装置に送信する使用状態通知部とを備え、
前記再起動時間設定部は、前記所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の位置関係を考慮して、所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の再起動時間を、相互に異なる時間に設定し、
前記使用状態取得部が、第1の情報処理装置から機能実行中であることを示す使用状態情報を取得した場合、前記機能実行中であることを示す使用状態情報を送信してきた第1の情報処理装置の再起動時間を、所定時間遅らせるように変更し、あるいは、前記第1の情報処理装置に、近隣関係にある他の第2の情報処理装置がある場合は、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置の再起動時間を、相互に入れ替えることを特徴とする再起動制御システム。 - 前記情報処理装置が、
自己の再起動時間を設定入力する操作部と、設定入力された再起動時間を、再起動の実行予定日時として記憶する第2の記憶部とをさらに備え、
前記再起動実行部は、再起動の実行予定日時として記憶された再起動時間に、再起動を実行することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の再起動制御システム。 - 前記装置管理情報には、前記情報処理装置ごとに、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された近隣情報処理装置の数と、その近隣情報処理装置を識別する情報とが、さらに記憶されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の再起動制御システム。
- 情報処理装置と、前記情報処理装置の再起動時間を管理する再起動管理装置とがネットワークを介して接続された再起動制御システムであって、
前記再起動管理装置が、管理対象である1または複数の情報処理装置と、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された他の情報処理装置に関する情報とを含む装置管理情報を記憶した第1の記憶部と、前記装置管理情報に基づいて、前記情報処理装置を再起動させる再起動時間を設定する再起動時間設定部と、前記設定された再起動時間を、各情報処理装置に送信する再起動時間通知部とを備え、
前記情報処理装置が、前記再起動管理装置から送信された再起動時間を取得する再起動情報取得部と、前記取得された再起動時間に、再起動を実行する再起動実行部とを備え、
前記装置管理情報には、前記情報処理装置ごとに、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された近隣情報処理装置の数と、その近隣情報処理装置を識別する情報とが、さらに記憶されており、
前記再起動時間設定部は、前記所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の位置関係を考慮して、所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の再起動時間を、相互に異なる時間に設定することを特徴とする再起動制御システム。 - 前記情報処理装置は、画像情報を入力する機能、画像情報を印刷する機能、および画像情報を他の情報処理装置または記憶媒体に転送する機能のいずれか1つ以上の機能を有する画像形成装置であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の再起動制御システム。
- 再起動管理装置で設定された再起動時間、および他の情報処理装置に設定されている再起動時間を取得する再起動情報取得部と、
前記再起動管理装置で設定された再起動時間と再起動の実行予定日時とを含む再起動情報と、所定の近隣関係にある他の情報処理装置を識別する情報と再起動時間を調整するための調整時間を含む近隣装置情報とを記憶した記憶部と、
前記再起動の実行予定日時に、再起動を実行する再起動実行部とを備え、
前記所定の近隣関係にある他の情報処理装置から取得した再起動時間と、前記記憶部に記憶された再起動の実行予定日時とが、同一時刻である場合には、前記記憶部に記憶された再起動の実行予定日時を、前記調整時間に基づいて、他の情報処理装置から取得した再起動時間とは所定時間以上離れた時間に変更するか、あるいは、他の情報処理装置に、他の情報処理装置から取得した再起動時間を変更するように要求することを特徴とする情報処理装置。 - 再起動管理装置で設定された再起動時間を取得する再起動情報取得部と、
前記再起動管理装置で設定された再起動時間および再起動の実行予定日時とを含む再起動情報と、
所定の近隣関係にある他の情報処理装置を識別する情報、近隣関係にある複数の情報処理装置について順番に再起動を実行する場合に再起動を実行する順番を示した実行順位、および、再起動時間を調整するための調整時間を含む近隣装置情報と
を記憶した記憶部と、
前記再起動の実行予定日時に、再起動を実行する再起動実行部とを備え、
前記記憶部に記憶された再起動管理装置で設定された再起動時間を、前記実行順位と前記調整時間とに基づいて調整し、前記実行順位が最も高い順位の場合は、再起動管理装置で設定された再起動時間と同じ時間を、前記再起動の実行予定日時に設定し、前記実行順位が低いほど、再起動管理装置で設定された再起動時間よりも遅い時間を、前記再起動の実行予定日時に設定することを特徴とする情報処理装置。 - 再起動管理装置で設定された再起動時間、および他の情報処理装置に設定されている再起動時間を取得する再起動情報取得部と、
前記再起動管理装置で設定された再起動時間と再起動の実行予定日時とを含む再起動情報と、所定の近隣関係にある他の情報処理装置を識別する情報と再起動時間を調整するための調整時間を含む近隣装置情報とを記憶した記憶部と、
前記再起動の実行予定日時に、再起動を実行する再起動実行部と、
実装された所定の機能が実行されているか否かを監視し、前記所定の機能が実行されている場合は、情報処理装置が機能実行中であると判断し、前記所定の機能が実行されていない場合は、情報処理装置が機能未使用であると判断する使用状態監視部と、
他の情報処理装置と通信する通信部とを備え、
前記記憶された再起動の実行予定日時を含む所定の監視時間帯に、前記使用状態監視部によって、情報処理装置が機能実行中であると判断された場合、前記通信部が、前記所定の近隣関係にある他の情報処理装置に、再起動の実行予定日時を変更することを要求する変更要求情報を送信した後、
前記近隣関係にある他の情報処理装置から、他の情報処理装置の再起動の実行予定日時に変更可能であることを示す変更応答を受信した場合は、前記記憶された再起動の実行予定日時と、他の情報処理装置の再起動の実行予定日時とを入れ替え、あるいは、
前記近隣関係にある他の情報処理装置から、変更不可であることを示す変更応答を受信した場合は、前記記憶された再起動の実行予定日時を、前記調整時間に基づいて、前記他の情報処理装置の再起動の実行予定日時とは所定時間以上離れた時間に変更することを特徴とする情報処理装置。 - 1または複数の情報処理装置の再起動時間を管理する再起動管理装置であって、
管理対象である1または複数の情報処理装置と、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された他の情報処理装置に関する情報とを含む装置管理情報を記憶した記憶部と、
前記装置管理情報に基づいて、前記情報処理装置を再起動させる再起動時間を設定する再起動時間設定部と、
前記設定された再起動時間を、各情報処理装置に送信する再起動時間通知部とを備え、
前記装置管理情報には、前記情報処理装置ごとに、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された近隣情報処理装置の数と、その近隣情報処理装置を識別する情報とが、さらに記憶されており、
前記再起動時間設定部は、前記所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の位置関係を考慮して、所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の再起動時間を、相互に異なる時間に設定することを特徴とする再起動管理装置。 - 情報処理装置と、前記情報処理装置の再起動時間を管理する再起動管理装置とがネットワークを介して接続された再起動制御システムの再起動制御方法であって、
前記再起動制御方法は、
前記再起動管理装置が、管理対象である1または複数の情報処理装置と、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された他の情報処理装置に関する情報とを含む装置管理情報を記憶するステップと、
前記記憶された装置管理情報に基づいて、前記情報処理装置を再起動させる再起動時間を設定するステップと、
前記設定された再起動時間を、各情報処理装置に送信するステップを備え、
前記情報処理装置が、前記再起動管理装置から送信された再起動時間を取得し、前記取得された再起動時間に、再起動を実行するステップを備え、
前記装置管理情報には、前記情報処理装置ごとに、その情報処理装置と所定の近隣関係にあると判定された近隣情報処理装置の数と、その近隣情報処理装置を識別する情報とが、さらに記憶されており、
前記再起動時間を設定するステップは、前記所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の位置関係を考慮して、所定の近隣関係にある複数の情報処理装置の再起動時間を、相互に異なる時間に設定することを特徴とする再起動制御システムの再起動制御方法。
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