JP2000259519A - ネットワークシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ装置などに保持されているソフトウェ
アを更新するだけで、クライアント装置に保持されてい
るソフトウェアを更新させる。 【解決手段】 サーバ装置３に保持されている各ソフト
ウェアのいずれかが更新される毎に、サーバ装置３から
各クライアント装置２ａ〜２ｎにソフトウェア更新情報
を供給して、ソフトウェアが更新されたことを知らせた
後、各クライアント装置２ａ〜２ｎで更新対象となって
いるソフトウェアが使用中かどうかをチェックさせ、更
新対象となっているソフトウェアの使用が終了し、各ク
ライアント装置２ａ〜２ｎからダウンロード要求が出さ
れたとき、ダウンロード要求を出したクライアント装置
に対し、サーバ装置３から更新済みのソフトウェアを供
給し、このクライアント装置に記憶されているソフトウ
ェアを更新させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＬＡＮなどを構成
するクライアント／サーバシステム、インターネットな
どを使用したネットワークシステムなどとして使用され
るネットワークシステムに係わり、特にサーバ装置側か
ら各クライアント装置側にソフトウェアを配布して各ク
ライアント装置側のソフトウェアを最新の状態に保つネ
ットワークシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワー
ク）などとして使用されるクライアント／サーバシステ
ムでは、サーバ装置側に保持されているソフトウェアを
更新し、これを各クライアント装置に配布して、各クラ
イアント装置で使用されるソフトウェアのバージョンを
統一し、これによって１つのクライアント装置で作成さ
れた情報をサーバ装置、あるいは他のクライアント装置
などでも使用し得るようにしている。

【０００３】この場合、サーバ装置に保持されているソ
フトウェアを各クライアント装置に配布する方法とし
て、各ユーザによって各クライアント装置が操作されて
ダウンロード指示が入力されたときに、これを検知した
サーバ装置が、ダウンロード要求元のクライアント装置
に要求されたソフトウェアを配布する第１の方法、また
は一定の間隔が経過する毎に、各クライアント装置から
サーバ装置に更新情報を読み取らせて更新済みのソフト
ウェアをダウンロードする第２の方法、あるいはサーバ
装置によって各クライアント装置を順次、選択し、各ク
ライアント装置にソフトウェアを配布する第３の方法
等、いずれかを使用する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のダウンロード方法では、次に述べるような問
題があった。

【０００５】第１の方法では、ユーザ側がソフトウェア
のダウンロードを意図的に行わなければならないことか
ら、ユーザ側に負荷がかかり過ぎるばかりでなく、ユー
ザ側がダウンロード指示操作を行わない場合にはソフト
ウェアが古くなってしまい、他のクライアント装置やサ
ーバ装置とのマッチングがとれなくなってしまう恐れが
あった。

【０００６】また、第２の方法では、一定の間隔毎に、
各クライアント装置がサーバ装置にソフトウェアを取り
に行くので、各クライアント装置がサーバ装置にソフト
ウェアを取りに行く間隔を長くすると、サーバ装置に保
持されているソフトウェアを更新してから各クライアン
ト装置のソフトウェアが更新されるまでに時間がかかり
すぎるという問題が発生する。他方、各クライアント装
置がサーバ装置にソフトウェアを取りに行く間隔を短く
すると、各クライアント装置がサーバ装置に頻繁にソフ
トウェアを取りに行くことから、これらサーバ装置、各
クライアント装置が接続されているネットワークケーブ
ルなどに負荷がかかり過ぎるという問題が発生する。

【０００７】さらに、第３の方法では、サーバ装置が各
クライアント装置の１つを選択したとき、このクライア
ント装置側で更新対象となっているソフトウェアを実行
している場合には、このソフトウェアの実行が終了する
まで、このソフトウェアを更新することができない。

【０００８】このため、各クライアント装置で頻繁に使
用されるソフトウェアを更新しようとしても、これを更
新できないことが多いという問題があった。

【０００９】本発明は上記の事情に鑑み、ユーザ側にソ
フトウェアのダウンロード操作を行わせることなく、か
つ各端末装置などが接続されているネットワークに負担
をかけることなく、サーバ装置などに保持されているソ
フトウェアを更新するだけで、各端末装置にインストー
ルされているソフトウェアを更新させることができ、こ
れによって各端末装置のユーザに対し、常に最新のソフ
トウェアを使用させることができるネットワークシステ
ムを提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項１では、配布された１つ以上のソ
フトウェアを記憶し、これらのソフトウェアに基づき、
指定された処理を実行する複数の端末装置と、ネットワ
ークを介して前記各端末装置に記憶されているソフトウ
ェアの更新処理を行うソフトウェア配布装置とを有する
ネットワークシステムにおいて、前記ソフトウェア配布
装置は、前記各端末装置に配布済みの各ソフトウェアの
いずれかを更新したとき、ソフトウェア更新情報を生成
して前記各端末装置に供給するソフトウェア更新情報送
信部と、前記各端末装置からダウンロード要求が出され
たとき、このダウンロード要求を出した端末装置に対
し、前記ダウンロード要求で指定された更新済みのソフ
トウェアを配布するソフトウェア配布部と、を備え、前
記各端末装置は、前記ソフトウェア配布装置から前記ソ
フトウェア更新情報が供給されたとき、このソフトウェ
ア更新情報の内容を解析し、更新対象に指定されたソフ
トウェアを特定する更新対象判定部と、この更新対象判
定部によって、更新対象と判定されたソフトウェアが使
用中かどうかを判定し、当該ソフトウェアが使用されて
いないときには、ダウンロード要求を前記ソフトウェア
配布装置に出力する一方、これに応答した前記ソフトウ
ェア配布装置から当該更新済みのソフトウェアをダウン
ロードするダウンロード部とを備えたことを特徴として
いる。

【００１１】請求項２では、請求項１に記載のネットワ
ークシステムにおいて、前記ダウンロード部は、前記更
新対象判定部によって更新対象と判定されたソフトウェ
アが現在使用中であるときには、ユーザ側にその旨を通
知して当該ソフトウェアの使用終了を促すことを特徴と
している。

【００１２】請求項３では、請求項１または２に記載の
ネットワークシステムにおいて、前記ソフトウェア配布
装置は、ネットワークに接続されたサーバ装置であり、
前記各端末装置は、前記ネットワークに接続されたクラ
イアント装置であることを特徴としている。

【００１３】上記の構成により、請求項１では、ソフト
ウェア配布装置側で、各端末装置に配布している各ソフ
トウェアのいずれかが更新されたとき、ソフトウェア配
布装置のソフトウェア更新情報送信部によって、ソフト
ウェア更新情報を生成させ、これを各端末装置に供給さ
せて、各端末装置側の更新対象判定部によって、このソ
フトウェア更新情報の内容を解析させ、記憶している各
ソフトウェアの内から、更新対象に指定されたソフトウ
ェアを特定させるとともに、ダウンロード部によって、
更新対象判定部で更新対象と判定されたソフトウェアが
使用中かどうかを判定させ、このソフトウェアが使用さ
れていないとき、ダウンロード要求を生成させて、これ
をサーバ装置のソフトウェア配布部に供給させて、更新
対象と判定されたソフトウェアに対応する更新済みのソ
フトウェアをダウンロードさせるようにしている。この
ため、ユーザ側にソフトウェアのダウンロード操作を行
わせることなく、かつ各端末装置などが接続されている
ネットワークに負担をかけることなく、サーバ装置など
に保持されているソフトウェアを更新するだけで、各端
末装置にインストールされているソフトウェアを更新さ
せ、これによって各端末装置のユーザに対し、常に最新
のソフトウェアを使用させる。

【００１４】請求項２では、ダウンロード部によって、
更新対象判定部で更新対象と判定されたソフトウェアが
使用中かどうかを判定させ、このソフトウェアが現在使
用されていると判定したとき、ユーザ側にソフトウェア
の使用を終了させる指示を出させる。このため、サーバ
装置などに保持されているソフトウェアを更新したと
き、各端末装置のユーザにソフトウェアが更新されたこ
とを知らせて、ソフトウェアの更新処理を開始させ、こ
れによってソフトウェアが更新されたとき、各端末装置
に記憶されているソフトウェアを遅滞無く更新させる。

【００１５】請求項３では、ネットワークに接続された
サーバ装置にソフトウェア配布装置の機能を持たせ、ま
たネットワークに接続されたクライアント装置に各端末
装置の機能を持たせることにより、クライアント／サー
バシステムを構成するネットワークに負荷をかけること
なく、各クライアント装置にインストールされている各
ソフトウェアの更新処理を遅滞無く行う。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１は本発明によるネットワーク
システムの実施の形態であるクライアント／サーバシス
テムの一例を示すブロック図である。

【００１７】この図に示すクライアント／サーバシステ
ム１は、各ユーザによって操作される複数のクライアン
ト装置２ａ〜２ｎと、各クライアント装置２ａ〜２ｎに
記憶されている各ソフトウェアを最新のものに更新しな
がら、各クライアント装置２ａ〜２ｎから依頼された処
理を行うサーバ装置３と、これらサーバ装置３、各クラ
イアント装置２ａ〜２ｎを相互に接続するネットワーク
ケーブル４とを備えており、サーバ装置３に保持されて
いる各ソフトウェアのいずれかが更新される毎に、サー
バ装置３から各クライアント装置２ａ〜２ｎにソフトウ
ェア更新情報を供給して、ソフトウェアが更新されたこ
とを知らせた後、各クライアント装置２ａ〜２ｎで更新
対象となっているソフトウェアが使用中かどうかをチェ
ックさせ、このチェック結果に基づき、各クライアント
装置２ａ〜２ｎのいずれかからダウンロード要求が出さ
れたとき、ダウンロード要求を出したクライアント装置
に対し、サーバ装置３から更新済みのソフトウェアを供
給し、このクライアント装置に記憶されているソフトウ
ェアを更新させる。

【００１８】サーバ装置３は、システム全体で使用され
る複数のソフトウェアを記憶するソフトウェア群５と、
このソフトウェア群５に記憶されている各ソフトウェア
を使用して、各クライアント装置２ａ〜２ｎから依頼さ
れた処理を実行する実行タスク６と、オペレータによっ
て操作されたとき、この操作内容に応じた各種指令、各
種データを生成する入力装置７と、この入力装置７から
ソフトウェア更新指令が出力されたとき、このソフトウ
ェア更新指令で指定された更新ファイル、例えばＣＤ−
ＲＯＭなどで提供された更新ファイル（図示は省略す
る）を使用し、ソフトウェア群５に記憶されている各ソ
フトウェアの中からソフトウェア更新指令で指定された
ソフトウェアを更新するソフトウェア更新タスク８と、
一定の間隔で、ソフトウェア群５に記憶されている各ソ
フトウェアをスキャンして、各ソフトウェアが更新され
たかどうかを監視する更新監視タスク９と、各ソフトウ
ェアの更新情報（ソフトウェア更新情報）を記憶し、更
新監視タスク９の監視結果、各クライアント装置２ａ〜
２ｎに対するダウンロード結果などに基づき、記憶して
いるソフトウェア更新情報を更新するソフトウェア更新
情報ファイル１０とを備えている。

【００１９】さらに、サーバ装置３は、入力装置７から
更新状況表示指示が出力されたとき、ソフトウェア更新
情報ファイル１０に記憶されているソフトウェア更新情
報を読み出し、その内容を画面表示する表示装置１１
と、ソフトウェア更新情報ファイル１０に記憶されてい
るソフトウェア更新情報の内容に基づき、更新されたソ
フトウェアをダウンロードしていないクライアント装置
があるかどうかをチェックし、更新されたソフトウェア
をダウンロードしていないクライアント装置があると
き、このクライアント装置に対し、ソフトウェア更新情
報を送信する更新情報送信タスク１２と、各クライアン
ト装置２ａ〜２ｎのいずれかからダウンロード要求が出
されたとき、ソフトウェア群５に記憶されている更新済
みのソフトウェアを読み出し、ダウンロード要求を出し
たクライアント装置に対し、更新済みのソフトウェアを
配布するとともに、ソフトウェア更新情報ファイル１０
に記憶されているソフトウェア更新情報を更新する配布
タスク１３とを備えている。

【００２０】各クライアント装置２ａ〜２ｎは、各クラ
イアント装置２ａ〜２ｎで使用される複数のソフトウェ
アを記憶するソフトウェア群１４と、ユーザによって操
作されたとき、この操作内容に応じた各種指令、各種デ
ータを生成する入力装置１５と、この入力装置１５から
実行指令が出力されたとき、ソフトウェア群１４に記憶
されている各ソフトウェアを使用して、指定された処理
を実行する実行タスク１６と、サーバ装置３の更新情報
送信タスク１２からソフトウェア更新情報が送信された
とき、これを取り込む更新情報受信タスク１７と、各ソ
フトウェアに対するソフトウェア更新情報を記憶し、更
新情報受信タスク１７によって受信されたソフトウェア
更新情報、各ソフトウェアのダウンロード状況などに基
づき、記憶しているソフトウェア更新情報を更新するソ
フトウェア更新情報ファイル１８とを備えている。ま
た、各クライアント装置２ａ〜２ｎは、一定の間隔でソ
フトウェア更新情報ファイル１８に記憶されている各ソ
フトウェア更新情報とソフトウェア群１４に記憶されて
いる各ソフトウェアとを各々スキャンして、各ソフトウ
ェアのいずれかが更新されているかどうかを監視し、ソ
フトウェア群１４に記憶されている各ソフトウェアのう
ち、更新されているソフトウェアがあるとき、このソフ
トウェアが現在、使用中であるかどうかをチェックし、
これが現在、使用されていれば、警告情報を生成し、ま
たソフトウェアが現在、使用されていなければ、サーバ
装置３にダウンロード要求を出して、更新済みのソフト
ウェアをダウンロードし、ソフトウェア群１４に記憶さ
れている各ソフトウェアの中から更新対象となっている
ソフトウェアを更新するダウンロードタスク１９と、こ
のダウンロードタスク１９から警告情報が出力されたと
き、現在、実行させているソフトウェアの終了を促す警
告画面を表示する表示装置２０とを備えている。

【００２１】次に、図２〜６に示す各説明図を参照しな
がら、この実施の形態の動作について詳述する。

【００２２】まず、ユーザにより、各クライアント装置
２ａ〜２ｎの入力装置１５から処理開始指示が出力され
ると、実行タスク１６によって、ソフトウェア群１４に
記憶されている各ソフトウェアの中から処理開始指示で
指定されたソフトウェアが起動されて、指定された処理
が実行される。

【００２３】このとき、各クライアント装置２ａ〜２ｎ
のいずれか、例えばクライアント装置２ａにおいて、処
理の一部をサーバ装置３に依頼する必要が生じ、このク
ライアント装置２ａから処理依頼が出されると、サーバ
装置３の実行タスク６によって、ソフトウェア群５に記
憶されている各ソフトウェアの中から処理依頼に対応す
るソフトウェアが使用されて依頼された処理が実行さ
れ、実行結果が得られたとき、クライアント装置２ａに
実行結果が供給される。

【００２４】また、この動作と並行してサーバ装置３の
入力装置７からソフトウェア更新指令が入力されると、
ソフトウェア更新タスク８によって、ＣＤ−ＲＯＭなど
で提供された更新ファイルが使用されてソフトウェア群
５に記憶されているソフトウェアが更新されるととも
に、更新監視タスク９によって、これが検知されて、図
５に示すように、ソフトウェア更新情報ファイル１０に
記憶されているソフトウェア更新情報のうち、更新され
たソフトウェア、例えばソフトウェア“Ｃ”に対するソ
フトウェア更新情報中の“タイムスタンプ”と、“サイ
ズ”とが更新され、さらにこのソフトウェア更新情報中
の“クライアント装置２ａに対する配布状態”〜“クラ
イアント装置２ｎに対する配布状態”が各々、“未配布
状態”にされた後、更新情報送信タスク１２によって、
これが検知されて、図２に示すように、“未配布状態”
になっているクライアント装置２ａ〜２ｎに対し、更新
されたソフトウェア“Ｃ”に対応するソフトウェア更新
情報が送信される。

【００２５】また、この動作と並行して、サーバ装置３
によりソフトウェア更新情報の送信先に指定されたクラ
イアント装置、例えばクライアント装置２ａの更新情報
受信タスク１７によって、サーバ装置３の更新情報送信
タスク１２から更新されたソフトウェア“Ｃ”に対応す
るソフトウェア更新情報が受信され、図６に示すよう
に、ソフトウェア更新情報ファイル１８に登録されてい
るソフトウェア更新情報のうち、ソフトウェア“Ｃ”に
対応するソフトウェア更新情報中の“ダウンロード状
況”が“未ダウンロード”にされると、一定の間隔で、
ソフトウェア更新情報ファイル１８に記憶されている各
ソフトウェア更新情報と、ソフトウェア群１４に記憶さ
れている各ソフトウェアとをスキャンしているダウンロ
ードタスク１９によって、ソフトウェア群１４に記憶さ
れている各ソフトウェアのうち、ソフトウェア“Ｃ”が
サーバ装置３側で更新されていると判定され、ソフトウ
ェア群１４に記憶されている各ソフトウェアのうち、サ
ーバ装置３側で更新されたソフトウェア“Ｃ”に対応す
るソフトウェア“Ｃ”（更新前のソフトウェア“Ｃ”）
が現在、使用されているかどうかがチェックされる。

【００２６】そして、クライアント装置２ａの実行タス
ク１６によって、更新対象となっているソフトウェア
“Ｃ”が現在、使用されていなければ、図３に示すよう
に、このクライアント装置２ａのダウンロードタスク１
９によって、サーバ装置３の配布タスク１３に、更新さ
れたソフトウェア“Ｃ”の配布を要求するダウンロード
要求が出されて、図４に示すように、ソフトウェア群５
に記憶されている各ソフトウェアの中からダウンロード
要求されたソフトウェア“Ｃ”のダウンロードが開始さ
れる。

【００２７】次いで、クライアント装置２ａのダウンロ
ードタスク１９によって、更新されたソフトウェア
“Ｃ”のダウンロードが完了すると、サーバ装置３の配
布タスク１３によってソフトウェア更新情報ファイル１
０に記憶されているソフトウェア“Ｃ”に対するソフト
ウェア更新情報中の“クライアント装置２ａに対する配
布状況”が“配布済み”にされるとともに、クライアン
ト装置２ａのダウンロードタスク１９によって、ソフト
ウェア群１４に記憶されている各ソフトウェアのうち、
更新前のソフトウェア“Ｃ”が選択されて、これが更新
された後、ソフトウェア更新情報ファイル１８に記憶さ
れている各ソフトウェアに対応するソフトウェア更新情
報のうち、ソフトウェア“Ｃ”に対応するソフトウェア
更新情報中の“ダウンロード状況”が“ダウンロード済
み”にされる。

【００２８】また、各クライアント装置２ａ〜２ｎのい
ずれか、例えばクライアント装置２ａの実行タスク１６
によって、更新対象となっているソフトウェアが現在、
使用されていれば、ダウンロードタスク１９によって、
表示装置２０に警告画面が表示させられ、現在、実行さ
せているソフトウェア“Ｃ”を終了させるように、ユー
ザに警告が与えられる。

【００２９】そして、このソフトウェア“Ｃ”の使用が
終了すると、図３に示すように、このクライアント装置
２ａのダウンロードタスク１９によって、サーバ装置３
の配布タスク１３に、更新されたソフトウェア“Ｃ”の
配布を要求するダウンロード要求が出されて、図４に示
すように、ソフトウェア群５に記憶されている各ソフト
ウェアのうち、ダウンロード要求されたソフトウェア
“Ｃ”のダウンロードが開始される。

【００３０】次いで、クライアント装置２ａのダウンロ
ードタスク１９によって、更新されたソフトウェア
“Ｃ”のダウンロードが完了すると、サーバ装置３の配
布タスク１３によってソフトウェア更新情報ファイル１
０に記憶されているソフトウェア“Ｃ”に対するソフト
ウェア更新情報中の“クライアント装置２ａに対する配
布状況”が“配布済み”にされるとともに、クライアン
ト装置２ａのダウンロードタスク１９によって、ソフト
ウェア群１４に記憶されている各ソフトウェアのうち、
更新前のソフトウェア“Ｃ”が選択されて、これが更新
された後、ソフトウェア更新情報ファイル１８に記憶さ
れている各ソフトウェアに対応するソフトウェア更新情
報のうち、ソフトウェア“Ｃ”に対応するソフトウェア
更新情報中の“ダウンロード状況”が“ダウンロード済
み”にされる。

【００３１】このように、この実施の形態では、サーバ
装置３に保持されている各ソフトウェアのいずれかが更
新される毎に、サーバ装置３から各クライアント装置２
ａ〜２ｎにソフトウェア更新情報を供給して、ソフトウ
ェアが更新されたことを知らせた後、各クライアント装
置２ａ〜２ｎで更新対象となっているソフトウェアが使
用中かどうかをチェックさせ、更新対象となっているソ
フトウェアの使用が終了し、各クライアント装置２ａ〜
２ｎからダウンロード要求が出されたとき、ダウンロー
ド要求を出したクライアント装置に対し、サーバ装置３
から更新済みのソフトウェアを供給し、このクライアン
ト装置に記憶されているソフトウェアを更新させるよう
にした。

【００３２】このため、ユーザ側にソフトウェアのダウ
ンロード操作を行わせることなく、かつ各クライアント
装置２ａ〜２ｎなどが接続されているネットワークケー
ブル４に負担をかけることなく、サーバ装置３などに保
持されているソフトウェアを更新するだけで、各クライ
アント装置２ａ〜２ｎにインストールされているソフト
ウェアを更新させることができ、これによって各クライ
アント装置のユーザに対し、常に最新のソフトウェアを
使用させることができる。

【００３３】また、この実施の形態では、サーバ装置３
から各クライアント装置２ａ〜２ｎにソフトウェア更新
情報を供給した時点で、更新対象となっているソフトウ
ェアが使用されているかどうかをチェックさせ、更新対
象となっているソフトウェアが使用されているとき、表
示装置２０に警告画面を表示させ、更新対象となってい
るソフトウェアの使用終了を促すようにした。

【００３４】このため、サーバ装置３に保持されている
ソフトウェアを更新したとき、各クライアント装置２ａ
〜２ｎのユーザにソフトウェアが更新されたことを知ら
せて、ソフトウェアの更新処理を開始させることがで
き、これによってソフトウェアが更新されたとき、各ク
ライアント装置２ａ〜２ｎに記憶されているソフトウェ
アを遅滞無く更新させることができる。

【００３５】以上、前述した実施の形態では、サーバ装
置３から各クライアント装置２ａ〜２ｎにソフトウェア
更新情報を供給して、ソフトウェアが更新されたことを
知らせた後、各クライアント装置２ａ〜２ｎで更新対象
となっているソフトウェアが使用中かどうかをチェック
させ、更新対象となっているソフトウェアの使用が終了
し、各クライアント装置２ａ〜２ｎからダウンロード要
求が出されたとき、ダウンロード要求を出したクライア
ント装置に対し、サーバ装置３から更新済みのソフトウ
ェアを供給し、このクライアント装置に記憶されている
ソフトウェアを更新させるようにしているが、サーバ装
置３から各クライアント装置２ａ〜２ｎにソフトウェア
更新情報を供給して、ソフトウェアが更新されたことを
知らせた時点、あるいはサーバ装置３から各クライアン
ト装置２ａ〜２ｎにソフトウェア更新情報を供給して、
ソフトウェアが更新されたことを知らせた後、ネットワ
ークケーブル４のトラフィック量が少なくなった時点
で、サーバ装置３から各クライアント装置２ａ〜２ｎに
更新されたソフトウェアをダウンロードさせて、これを
一時記憶させ、各クライアント装置２ａ〜２ｎで更新対
象となっているソフトウェアの使用が終了していると
き、一時記憶させている更新済みのソフトウェアを使用
させて、ソフトウェア群１４に記憶されているソフトウ
ェアを更新させるようにしても良い。

【００３６】このようにしても、サーバ装置３に保持さ
れているソフトウェアを更新したとき、各クライアント
装置２ａ〜２ｎで、更新対象となっているソフトウェア
が使用中であっても、更新されたソフトウェアのダウン
ロードを開始させて、更新対象となっているソフトウェ
アの使用が終了した後、各クライアント装置２ａ〜２ｎ
に記憶されているソフトウェアを遅滞無く更新させるこ
とができる。

【００３７】また、上述した実施の形態では、ＬＡＮな
どを構成するクライアント／サーバシステムを例にし
て、本発明によるネットワークシステムを説明している
が、他のネットワーク、例えばインターネット回線を介
して、サーバ装置と、各端末装置とを接続したネットワ
ークなどに対し、本発明によるネットワークシステムを
適用するようにしても良い。

【００３８】このようにしても、サーバ装置に保持され
ているソフトウェアを更新するだけで、インターネット
回線を介して、予め登録された各端末装置にソフトウェ
ア更新情報を送信して、各端末装置に保持されているソ
フトウェアを更新させることができる。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項１のネットワークシステムでは、ユーザ側にソフト
ウェアのダウンロード操作を行わせることなく、かつ各
端末装置などが接続されているネットワークに負担をか
けることなく、サーバ装置などに保持されているソフト
ウェアを更新するだけで、各端末装置にインストールさ
れているソフトウェアを更新させることができ、これに
よって各端末装置のユーザに対し、常に最新のソフトウ
ェアを使用させることができる。

【００４０】請求項２のネットワークシステムでは、サ
ーバ装置などに保持されているソフトウェアを更新した
とき、各端末装置のユーザにソフトウェアが更新された
ことを知らせて、ソフトウェアの更新処理を開始させる
ことができ、これによってソフトウェアが更新されたと
き、各端末装置に記憶されているソフトウェアを遅滞無
く更新させることができる。

【００４１】請求項３のネットワークシステムでは、ク
ライアント／サーバシステムを構成するネットワークに
負荷をかけることなく、各クライアント装置にインスト
ールされている各ソフトウェアの更新処理を遅滞無く行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるネットワークシステムの実施の形
態であるクライアント／サーバシステムの一例を示すブ
ロック図である。

【図２】図１に示すネットワークシステムのソフトウェ
ア更新情報送信動作を示す説明図である。

【図３】図１に示すネットワークシステムのダウンロー
ド要求送信動作を示す説明図である。

【図４】図１に示すネットワークシステムのソフトウェ
ア送信動作を示す説明図である。

【図５】図１に示すサーバ装置のソフトウェア更新情報
ファイルに保持されるソフトウェア更新情報の一例を示
す説明図である。

【図６】図１に示すクライアント装置のソフトウェア更
新情報ファイルに保持されるソフトウェア更新情報の一
例を示す説明図である。

【符号の説明】

１：クライアント／サーバシステム ２ａ〜２ｎ：クライアント装置 ３：サーバ装置 ４：ネットワークケーブル ５，１４：ソフトウェア群 ６，１６：実行タスク ７，１５：入力装置 ８：ソフトウェア更新タスク ９：更新監視タスク １０，１８：ソフトウェア更新情報ファイル １１，２０：表示装置 １２：更新情報送信タスク １３：配布タスク １７：更新情報受信タスク １９：ダウンロードタスク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 配布された１つ以上のソフトウェアを記
   憶し、これらのソフトウェアに基づき、指定された処理
   を実行する複数の端末装置と、ネットワークを介して前
   記各端末装置に記憶されているソフトウェアの更新処理
   を行うソフトウェア配布装置とを有するネットワークシ
   ステムにおいて、 前記ソフトウェア配布装置は、 前記各端末装置に配布済みの各ソフトウェアのいずれか
   を更新したとき、ソフトウェア更新情報を生成して前記
   各端末装置に供給するソフトウェア更新情報送信部と、 前記各端末装置からダウンロード要求が出されたとき、
   このダウンロード要求を出した端末装置に対し、前記ダ
   ウンロード要求で指定された更新済みのソフトウェアを
   配布するソフトウェア配布部と、を備え、 前記各端末装置は、 前記ソフトウェア配布装置から前記ソフトウェア更新情
   報が供給されたとき、このソフトウェア更新情報の内容
   を解析し、更新対象に指定されたソフトウェアを特定す
   る更新対象判定部と、 この更新対象判定部によって、更新対象と判定されたソ
   フトウェアが使用中かどうかを判定し、当該ソフトウェ
   アが使用されていないときには、ダウンロード要求を前
   記ソフトウェア配布装置に出力する一方、これに応答し
   た前記ソフトウェア配布装置から当該更新済みのソフト
   ウェアをダウンロードするダウンロード部と、 を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のネットワークシステム
   において、 前記ダウンロード部は、前記更新対象判定部によって更
   新対象と判定されたソフトウェアが現在使用中であると
   きには、ユーザ側にその旨を通知して当該ソフトウェア
   の使用終了を促す、 ことを特徴とするネットワークシステム。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のネットワーク
   システムにおいて、 前記ソフトウェア配布装置は、ネットワークに接続され
   たサーバ装置であり、 前記各端末装置は、前記ネットワークに接続されたクラ
   イアント装置である、 ことを特徴とするネットワークシステム。