JP3772589B2 - 自動車用バックドアのプルハンドル構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用バックドアのプルハンドル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のバックドアの下面には、開いた状態のバックドアを閉じる際に操作するためのプルハンドルが取付けられている。つまり、プルハンドル内に手を入れて下側に押し下げることにより、バックドアを閉められるようになっている。このプルハンドルは、フロントドア等で用いられている物と略同じ容器形状をしたもので、バックドアの場合は、開口を下向きにした状態でバックドアの下面に形成された取付口内へ挿入して取付けている(プルハンドルの一般的な容器形状としては、実開平6−87088号公報参照)。
【0003】
自動車用バックドアの内部には、金属製のブラケットがプルハンドルの上面部を受ける形で設けられており、プルハンドルの上面部をこのブラケットに対してネジ止めしている。従って、操作者の手からプルハンドルに加わる押し下げ力は、プルハンドルのネジ止め部分からブラケットを介してバックドアに伝達され、バックドアを閉じる方向へ操作することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のプルハンドル構造にあっては、操作者の手から加わる押し下げ力をバックドアに確実に伝達するために、バックドアの内部にブラケットを設け、そのブラケットに対してプルハンドルの上面部をネジ止めする構造にしているため、プルハンドルの取付作業が大変に面倒である。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、プルハンドルの取付作業が容易な自動車用バックドアのプルハンドル構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、バックドアの下面に形成された取付口内へ、下向きに開口し且つ上向きに上面部を形成した容器形状のプルハンドルを挿入して取付ける自動車用バックドアのプルハンドル構造であって、前記プルハンドルの外面に形成した爪部を取付口の縁部に係合させると共に、プルハンドルの車室内側の側面部をバックドアのインナパネルに当接させ、前記プルハンドルの車室内側の側面部における上部にインナパネル側へのエンボス部を形成し、該エンボス部を前記プルハンドルの上面部まで延設させた。
【0007】
請求項2に記載の発明は、プルハンドルの開口の周囲に外向きのフランジを形成し、該フランジと爪部との間で取付口の縁部を挟むように係合した。
【0009】
請求項3に記載の発明は、インナパネルのエンボス部に対応する部分にエンボス部側への隆起部を形成し、エンボス部と隆起部とを当接させた。
【0010】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、プルハンドルの爪部を自動車用バックドアの下面に形成された取付口の縁部に係合させるだけで取付けが完了するため、プルハンドルの取付作業が容易である。取付けられたプルハンドルは、車室内側の側面部がバックドアのインナパネルに当接した状態となるため、操作者の手からプルハンドルに加わる押し下げ力は、当接部を介してバックドアのインナパネルに確実に伝達され、バックドアを閉じる方向へ回転させる。プルハンドルに形成したエンボス部を、バックドアのインナパネルに当接させているため、エンボス部を形成した分だけ、プルハンドルを取付ける取付口の位置を、取付口の形成がしずらいインナパネルの角部から離すことができ、取付口の形成が容易になる。また、エンボス部を形成したことにより、プルハンドルの内面が部分的に凹むため、そこに手をかけて操作すれば、プルハンドルに対する手の滑りが防止される。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、プルハンドルの開口の周囲に形成したフランジと、プルハンドルの外面に形成した爪部との間で取付口の縁部を挟むように係合したため、プルハンドルの取付状態がより確実になる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、インナパネル側にも隆起部を形成し、この隆起部をエンボス部に当接させているため、プルハンドルを取付ける取付口の位置を更にインナパネルの角部から離すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。符号1は、自動車用バックドアで、上端に設けられた図示せぬヒンジを中心にして、自動車の後部開口を開閉できるようになっている。尚、以下の説明において、バックドア1の開閉状態にかかわらず、バックドア1の車体への取付点(ヒンジ)側を「上側」、その反対側を「下側」として説明する。
【0015】
このバックドア1は、アウタパネル2とインナパネル3とを接合した構造で、その下面4は、インナパネル3の下端部を曲折することにより形成されている。該インナパネル3の折り曲げ部分には、角部5が形成されている。該インナパネル3の角部5から少し離れた上側部位には、バックドア1の内部側へ向いた隆起部6が形成されている。そして、下面4において、角部5から所定間隔dだけ離れた位置には、長方形の取付口7が形成されている。
【0016】
この取付口7内には、下部に開口8を有する容器形状のプルハンドル9が下側から挿入された状態で取付けられている。このプルハンドル9は、上下を型抜き方向にした樹脂成形品で、型抜き性を良くするために、下部の開口8の方が上面部10よりも広くなっており、基本的にプルハンドル9の内面は、開口8側へ向けて拡がったテーパ状になっている。
【0017】
そして、プルハンドル9における開口8の周囲には、外向きのフランジ11が形成され、また対向する側面部12、13の外面には、それぞれフランジ11に近接した一対づつの爪部14が形成されている。更に、対向する側面部12、13のうち、車室内側の側面部12の上部には、インナパネル3側へ向けたエンボス部15が形成されている。また、プルハンドル9の上面部10には、エンボス部15を成形する際に利用する細長い型抜き孔16が形成されている。つまり、開口8側への型抜き方向と、型抜き孔16への型抜き方向とがハンドル9内で摺り合わす関係にある。
【0018】
次に、プルハンドル9の取付け方について説明する。まず、エンボス部15側をインナパネル3側へ向けた状態にして、プルハンドル9の上面部10を下面4の取付口7内に押し込む。すると、プルハンドル9の爪部14が取付口7の縁部を乗り越え、爪部14とフランジ11との間に、取付口7の縁部が挟まれるように係合する。この係合により、プルハンドル9の取付口7からの脱落が防止され、プルハンドル9がバックドア1に対して取付けられた状態になる。そして、プルハンドル9をこのように取付けた状態にすると、プルハンドル9のエンボス部15が、インナパネル3の隆起部6に当接し、プルハンドル9が安定した状態なる。
【0019】
以上のように、この実施形態によれば、プルハンドル9を取付口7内に押し込むだけで取付けが完了するため、プルハンドル9の取付作業が容易である。そして、取付けられたプルハンドル9は、エンボス部15が隆起部6に当接した状態となるため、操作者の手Hからプルハンドル9に加わる押し下げ力は、エンボス部15と隆起部6との当接部を介して、バックドア1のインナパネル3に確実に伝達され、バックドア1を閉じる方向へ回転させることができる。
【0020】
プルハンドル9内に手Hを入れて押し下げる場合、前述のように、プルハンドル9の内面が、型抜き性のために下側に拡がったテーパ面となっているので、本来、プルハンドル9に対して手Hが滑りやすい状態になっているが、手Hをかける方の側面部12にエンボス部15を形成したことにより、プルハンドル9の内面が部分的に凹むため、そこに手Hの先が引っ掛かかり、手Hの滑りが防止される。
【0021】
更に、この実施形態では、プルハンドル9側には、インナパネル3側へ向けたエンボス部15を形成し、また、インナパネル3側には、プルハンドル9側へ向けた隆起部6を形成して、両者を当接させているため、エンボス部15と隆起部6の分だけ、下面4における取付口7の位置を角部5から離せる間隔dが大きくなる。下面4に取付口7をプレス成形する場合、取付口7の位置が剛性の高い角部5に近いと成形性の面で不利となるが、この実施形態では、以上のように取付口7の位置が角部5から離れているため、インナパネル3のプレス成形性の面で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用バックドアを開けた状態を示す自動車後部の側面図。
【図2】開いた自動車用バックドアのプルハンドルに手を入れた状態を示す断面図。
【図3】図2のプルハンドルを上下180度回転して開口側から見た斜視図。
【図4】図3のプルハンドルを後ろ側から見た斜視図。
【符号の説明】
1 自動車用バックドア
2 アウタパネル
3 インナパネル
4 下面
5 角部
6 隆起部
7 取付口
8 開口
9 プルハンドル
10 上面部
11 フランジ
12、13 側面部
14 爪部
15 エンボス部
16 型抜き孔
d 所定間隔
H 手

Claims (3)

  1. バックドアの下面に形成された取付口内へ、下向きに開口し且つ上向きに上面部を形成した容器形状のプルハンドルを挿入して取付ける自動車用バックドアのプルハンドル構造であって、
    前記プルハンドルの外面に形成した爪部を取付口の縁部に係合させると共に、プルハンドルの車室内側の側面部をバックドアのインナパネルに当接させ、前記プルハンドルの車室内側の側面部における上部にインナパネル側へのエンボス部を形成し、該エンボス部を前記プルハンドルの上面部まで延設させたことを特徴とする自動車用バックドアのプルハンドル構造。
  2. 請求項1に記載の自動車用バックドアのプルハンドル構造であって、
    プルハンドルの開口の周囲に外向きのフランジを形成し、該フランジと爪部との間で取付口の縁部を挟むように係合したことを特徴とする自動車用バックドアのプルハンドル構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自動車用バックドアのプルハンドル構造であって、
    インナパネルのエンボス部に対応する部分にエンボス部側への隆起部を形成し、エンボス部と隆起部とを当接させたことを特徴とする自動車用バックドアのプルハンドル構造。
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