JP4135129B2 - ミラー - Google Patents
ミラー Download PDFInfo
- Publication number
- JP4135129B2 JP4135129B2 JP2000234748A JP2000234748A JP4135129B2 JP 4135129 B2 JP4135129 B2 JP 4135129B2 JP 2000234748 A JP2000234748 A JP 2000234748A JP 2000234748 A JP2000234748 A JP 2000234748A JP 4135129 B2 JP4135129 B2 JP 4135129B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- elastic
- elastic protrusion
- holder
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車のアウトサイドミラーなどに用いることができるミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のアウトサイドミラーなどは、例えば実開昭61−85538号公報で知られているように、合成樹脂製のホルダに、ミラー本体を保持した構造になっている。そして、ミラー本体を保持したホルダを、自動車用ドアなどに支持されたハウジングに取付けるようになっている。ホルダは、底面部の周縁からフランジを立ち上げ形成した形状で、フランジの先端には、内向きのリブが形成されている。また、ホルダの底面部には、複数の弾性突起部が形成され、前記リブと弾性突起部との間で、フランジの内側に押し込まれたミラー本体をその厚さ方向において弾性的に挟持するようになっている。すなわち、底面部に形成した弾性突起部によりミラー本体の裏面を押して、ミラー本体の表面をフランジに形成されたリブに裏側から押し付けた状態にしている。
【0003】
弾性突起部としては、底面部に複数の円錐部を隆起形成し、各円錐形状の周囲に一部を残した状態で切欠を形成した構造になっている。そして、残された部分がヒンジとなって撓み、円錐形状の先端をミラー本体の裏面に弾性的に当接させるようになっている。
【0004】
ミラー本体の裏面には、鏡面効果を得るための反射膜が蒸着してあり、円錐形状をした弾性突起部の先端を、ミラー本体の裏面に対して、直接的に点接触させたのでは、弾性突起部の先端に弾性力が集中して、ミラー本体の裏面に蒸着された反射膜が傷付くおそれがある。そのため、ミラー本体の裏面の弾性突起部の周辺には、ブチルゴム製の保護テープが貼られ、該保護テープを介して、ミラー本体の裏面を押すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ミラー本体の裏面の弾性突起部に対応する部分に、それぞれ保護テープを貼る必要があるため、部品点数及び作業工数が増し、コストの面で不利である。
【0006】
また、弾性突起部は、周囲に残された一部のヒンジ部だけの弾性反発力により、ミラー本体の裏面に対して押し付けられるため、経時変化により、ヒンジ部の弾性反発力が低下するおそれがある。ヒンジ部の弾性反発力が低下すると、ミラー本体の保持自体が低下し、ミラー本体にガタつきが生じるおそれがある。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、部品点数及び作業工数を低減でき、弾性突起部の弾性反発力が低下しないミラーを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、底面部の周縁からフランジを立ち上げ形成してなり且つ前記フランジの先端に内向きのリブを形成してなるホルダと、前記リブに支持されてなるミラー本体とより構成され、前記底面部には、前記リブとの間で、フランジの内側に押し込まれたミラーをその厚さ方向において弾性的に挟持する複数の弾性突起部を形成してなるミラーにおいて、該弾性突起部は、前記底面部から前記ミラー本体の裏面に向けて突設された所定の厚さの概略トンネル状に形成され且つその上部が長手方向に沿う複数の平行な稜線を有する波形に形成されている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、弾性突起部の上部に形成された複数の稜線を、ミラー本体の裏面に対して、線接触させるため、弾性突起部の弾性反発力が分散し、ミラー本体の裏面の反射膜を傷付けることがない。従って、ミラー本体の裏面に貼っていた従来の保護テープが不要になり、部品点数及び作業工数の低減を図ることができる。また、波形に形成された弾性突起部の上部全体が撓んでミラー本体の裏面に弾性反発力を付与するため、長期間使用しても、ミラー本体に対する弾性反発力が低下しない。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記弾性突起部が、前記ホルダの底面部に、一体成形されている。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、前記弾性突起部を、前記ホルダの底面部に、一体成形するため、弾性突起部を別形成する場合に比べて、部品点数及び作業工数をより低減することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記弾性突起部の上部が、2本の稜線を有する波形に形成されている。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、弾性突起部の上部を、2本の稜線を有する波形に形成する構造は、自動車のアウトサイドミラーのサイズにとって好適である。また、請求項4記載の発明は、前記弾性突起部が前記底面部に開口する開口部の周縁の対向する2辺から突設されている。また、請求項5記載の発明は、前記弾性突起部が前記底面部よりも薄肉に形成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施例を、自動車のアウトサイドミラーの場合を例にして、図1〜図4に基づき説明する。符号1は、ホルダで、該ホルダ1は、横長形状で、合成樹脂による一体成形品である。このホルダ1は、ミラー本体2を保持した後に、図示せぬステーにより、サイドドアに支持されたハウジングに取付けられるようになっている。ホルダ1の底面部3の周縁には、フランジ4が立ち上げ形成され、このフランジ4の先端には、内向きのリブ5が連続形成されている。リブ5の底面部3に対向する面は、底面部3と平行な平面になっている(図4参照)。
【0015】
そして、ホルダ1の底面部3には、それぞれホルダ1の長手方向に沿って長い4つ弾性突起部6が一体成形されている。この弾性突起部6は、上部が2本の平行な稜線Lを有する波形に形成された概略トンネル状を呈している。この弾性突起部6は、底面部3よりも薄い壁厚よりなり、容易に弾性変形できるようになっている。また、弾性突起部6の下側に相当する底面部3には、弾性突起部6を一体成形する際の金型を挿入させるための開口7が各々形成されている。変形前の弾性突起部6の高さは、リブ5付近まで達している。
【0016】
ミラー本体2は、ホルダ1に略相応する形状で、裏面には鏡面効果を得るための反射膜8が蒸着されている。このミラー本体2は、ホルダ1を若干温めた後に、フランジ4の内側に押し込まれる。すると、ミラー本体2の表面の周縁はリブ5の平面に支持され、ミラー本体2の裏面は4つの弾性突起部6により押され、ミラー本体2全体としては、リブ5と弾性突起部6との間で、その厚さ方向において弾性的に挟持される。
【0017】
すなわち、ミラー本体2により、弾性突起部6の上部を押して弾性変形させるため、その弾性反発力がミラー本体2の裏面に作用して、ミラー本体2をリブ5の平面に押し付け、ミラー本体2をホルダ1に保持することができる。
【0018】
この実施形態によれば、弾性突起部6の上部に形成された2本の稜線Lを、ミラー本体2の裏面に対して線接触させることになるため、弾性突起部6の弾性反発力が分散し、ミラー本体2の裏面の反射膜8を傷付けない。従って、ミラー本体2の裏面に貼っていた従来の保護テープが不要になり、部品点数及び作業工数の低減を図ることができる。また、波形に形成された弾性突起部6の上部全体が撓んでミラー本体2の裏面に弾性反発力を不要するため、長期間使用しても、ミラー本体2に対する弾性反発力が低下せず、ガタつきなどが生じることはない。更に、弾性突起部6をホルダ1の底面部3に一体成形しているため、部品点数及び作業工数をより低減する上において、より効果的である。
【0019】
尚、この実施形態のように、弾性突起部6の上部を2本の稜線Lを有する波形状にする構造は、自動車のアウトサイドミラーサイズのホルダ1にとって好適であるが、アウトサイドミラーよりも大きなサイズのミラーを保持するホルダの場合は、稜線Lを3本以上有するような波形状にしても構わない。
【0020】
【発明の効果】
この発明によれば、弾性突起部の上部に形成された複数の稜線を、ミラー本体の裏面に対して線接触させるため、弾性突起部の弾性反発力が分散し、ミラー本体の裏面の反射膜を傷付けない。従って、ミラー本体の裏面に貼っていた従来の保護テープが不要になり、部品点数及び作業工数の低減を図ることができる。また、波形に形成された弾性突起部の上部全体が撓んで、ミラー本体の裏面に弾性反発力を付与するため、長期間使用しても、ミラー本体に対する弾性反発力が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るホルダ及びミラー本体を示す分解斜視図。
【図2】弾性突起部を示す拡大斜視図。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 ホルダ
2 ミラー本体
3 底面部
4 フランジ
5 リブ
6 弾性突起部
7 開口
8 反射膜
L 稜線
Claims (5)
- 底面部の周縁からフランジを立ち上げ形成してなり且つ前記フランジの先端に内向きのリブを形成してなるホルダと、前記リブに支持されてなるミラー本体とより構成され、前記底面部には、前記リブとの間で、フランジの内側に押し込まれたミラーをその厚さ方向において弾性的に挟持する複数の弾性突起部を形成してなるミラーにおいて、
該弾性突起部は、前記底面部から前記ミラー本体の裏面に向けて突設された所定の厚さの概略トンネル状に形成され且つその上部が長手方向に沿う複数の平行な稜線を有する波形に形成されていることを特徴とするミラー。 - 請求項1記載のミラーであって、
前記弾性突起部が、前記ホルダの底面部に一体成形されていることを特徴とするミラー。 - 請求項1又は請求項2記載のミラーであって、
前記弾性突起部の上部が、2本の稜線を有する波形に形成されていることを特徴とするミラー。 - 請求項1〜3の何れか1項記載のミラーであって、
前記弾性突起部は、前記底面部に開口する開口部の周縁の対向する2辺から突設されていることを特徴とするミラー。 - 請求項1〜4の何れか1項記載のミラーであって、
前記弾性突起部は、前記底面部よりも薄肉に形成されていることを特徴とするミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000234748A JP4135129B2 (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | ミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000234748A JP4135129B2 (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | ミラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002046535A JP2002046535A (ja) | 2002-02-12 |
JP4135129B2 true JP4135129B2 (ja) | 2008-08-20 |
Family
ID=18727080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000234748A Expired - Fee Related JP4135129B2 (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | ミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4135129B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5619403B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-11-05 | 株式会社ミツバ | 車両用ドアミラー |
JP7537441B2 (ja) * | 2020-01-23 | 2024-08-21 | 日本精機株式会社 | ヘッドアップディスプレイ |
-
2000
- 2000-08-02 JP JP2000234748A patent/JP4135129B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002046535A (ja) | 2002-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS62184946A (ja) | 自動車の開放屋根 | |
JP2952564B2 (ja) | ガラスラン | |
JP3713547B2 (ja) | 自動車用ガラスラン | |
JP4135129B2 (ja) | ミラー | |
JP3301661B2 (ja) | ウインドウガラスの固定構造 | |
JP2558683Y2 (ja) | ディスクカートリッジ | |
JP3166520B2 (ja) | 自動車のキイプレート構造 | |
JPH0635808Y2 (ja) | 自動車用ウエザストリップの端末部構造 | |
JP4147964B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JPS6216090Y2 (ja) | ||
JPH072367Y2 (ja) | フードストツパ当接部構造 | |
JP4011388B2 (ja) | ディスク装置のディスク挿入口構造 | |
JP2600672Y2 (ja) | サンバイザにおけるミラーユニットの取付構造 | |
JP4209609B2 (ja) | 乗り物用サンバイザ | |
JP2606084Y2 (ja) | ピラートリムの取付構造 | |
JP2002337551A (ja) | ドアウエザーストリップの取付構造 | |
JPH09150630A (ja) | 自動車用ウインドモール | |
JP3536315B2 (ja) | 樹脂成形品 | |
JPH061883Y2 (ja) | 車両用アウターミラーのミラーホルダー | |
JP2575927Y2 (ja) | 自動車のドアウエストシ−ル構造 | |
JPS6346247Y2 (ja) | ||
JPH049695B2 (ja) | ||
JPH0444419Y2 (ja) | ||
JPH0620260U (ja) | 蓋部の嵌合構造 | |
JPS6234812Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070918 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080509 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080522 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4135129 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |