JP3647286B2 - インストルメントパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の各種計器類やエアコン操作部等が配設されるインストルメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を参照して従来の自動車のインストルメントパネルを説明する。このインストルメントパネル1は全体が樹脂で一体に型成形されるもので、中央部に前方(手前側)に突出した中央開口部2と、その両側に下向きに開口した側方開口部3,3を有する。中央開口部2にはエアコン操作部、オーディオ機器、灰皿等が実装される。また図4で右側の側方開口部3には図示しないステアリングコラムが前後斜め方向に配置され、左側の側方開口部3には図示しないグローブボックスが配設される。
【0003】
中央開口部2と一方の側方開口部3の下部形状の部分拡大図を図5を参照して説明すると、中央開口部2の上下及び前後方向に延在する側壁パネル部4は下端解放のほぼ平らなパネルであって、この側壁パネル部4の後縁端から側方開口部3に向けてほぼ直角に屈曲した前壁パネル部5が一体に延在し、この前壁パネル部5の延在先端縁からやや後方(インストルメントパネル裏側方向)にフランジパネル部6が縁取り状に一体に延在して側方開口部3を形成する。側壁パネル部4と前壁パネル部5が略直角に連結されたコーナ部7は、横断面略L形で下端解放形状を成している。また、コーナ部7においては、型成形後の型抜きの必要性から側壁パネル部4の解放下端部と前壁パネル部5の解放下端部との間に斜めV字状の型抜き用抉れ開口8が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインストルメントパネル1は上記のように中央開口部2と側方開口部3との間に下端解放のコーナ部7が抉れ開口8を伴って形成されているため、側壁パネル部4の解放下端部は板厚方向(図5の矢印m−m方向)に剛性が弱い一方、前壁パネル部5の解放下端部も板厚方向(図5の矢印n−n方向)に剛性が弱くて、コーナ部7を型成形前に設計された形状通りに成形することが難しい。また、コーナ部7を設計形状通りに成形できたとしても、剛性が弱いために型成形後に変形することがある。
【0005】
上記のようにコーナ部7が設計形状からずれた変形をすると、ステアリングコラム側の側方開口部3においてはステアリングコラムとのクリアランスが正常に確保されないという不具合が発生し、またグローブボックス側の側方開口部3ではグローブボックスの蓋が干渉し蓋の開閉がスムーズにならない等の不具合が発生する。このような不具合発生を防止する手段として、コーナ部7の裏面に金属等の補強部材を固定することが一部で行われているが、生産性や組立性、部品点数、コストの面で好ましくない。
【0006】
また、コーナ部7の抉れ開口8はフロントシートに着座した乗員の視野に入り、この抉れ開口8からインストルメントパネル内部の機械部品、電装部品等の内蔵物が乗員の目に見え隠れして、インストルメントパネル1の実質上の見栄えを悪くしている。そこで、抉れ開口8を化粧カバー等で塞ぐことが検討されているが、これも生産性や組立性、部品点数、コストなどの面で好ましくない。
【0007】
本発明の目的は、中央開口部と側方開口部の間の下端解放形コーナ部の変形を抑制し、かつ、意匠性を改善したインストルメントパネルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前方に突出した中央開口部(2)の側方にステアリングコラム及び又はグローブボックスが設置される側方開口部(3)を有する型成形された樹脂製インストルメントパネル(1)であって、前記側方開口部(3)から中央開口部(3)へと延在する前壁パネル部(5)と、前記前壁パネル部(5)より手前側に延在し前記中央開口部(2)へと続く側壁パネル部(4)であってその下端部が前記前壁パネル部(5)より前方に延在した側壁パネル部(4)とが略直角に一体化されて形成された横断面略L形で下端解放のコーナ部(7)を有し、前記コーナ部(7)の下端に型抜きのための抉れ開口(8)が形成されたインストルメントパネルにおいて、前記コーナ部(7)の裏面に、このコーナー部を形成する前記側壁パネル部と前壁パネル部の開放下端部を補強するリブを、コーナ部の型成形時に同時一体形成することにより、上記目的を達成するものである。
【0009】
ここで、コーナ部裏面のリブは、コーナ部の型成形時に同時成形される形状が望ましく、本発明においてはリブとコーナ部を形成する側壁パネル部及び前壁パネル部の縦断面形状が下端開口の略逆V形であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明においては、上記リブの下端部を、コーナ部の側壁パネル部と前壁パネル部の解放下部間に形成される型抜き用抉れ開口を裏側から塞ぐように、この抉れ開口に接近させて形成したことを特徴とする。
【0011】
このようにリブの下端部で抉れ開口を裏側から塞ぐことで、乗員が抉れ開口からインストルメントパネル内部を覗こうとしてもリブに隠れて覗けず、実質上のインストルメントパネルの見栄えが良くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図4のインストルメントパネル1に適用した一実施例を図1乃至図3を参照して説明すると、本発明は図1(A)、(B)に示すようにコーナ部7の裏面に補強用リブ9を一体に形成したことを特徴とする。なお、図1乃至図3の図4及び図5と同一部分には同一符号を付して、詳細説明は省略する。
【0013】
上記リブ9は、インストルメントパネル1を型成形するときに同時に型成形される樹脂リブであって、コーナ部7を形成する側壁パネル部4と前壁パネル部5の解放下端部を補強する形状で形成される。また、リブ9は、コーナ部7を従来同様に型成形して型抜きするときの型抜きの妨げとならないような形状で形成される。
【0014】
図1(A)はコーナ部7の表側の斜視図で、裏側のリブ9はその大部分が破線で示すようにコーナ部7で隠れ、一部(露呈リブ面9’)が抉れ開口8を部分的に塞ぐようになっている。図1(B)はコーナ部7の裏側の斜視図であって、コーナ部7の表側から見たリブ9だけの斜視図が図3に示され、同図のリブ9の斜線部分はパネル部4〜6に対する接続断面である。
【0015】
かかるリブ9は、例えば四角板状の端板部9a及び中央板部9bと、三角板状の端板部9cの3枚が一連に連続した樹脂パネルである。このリブ9の片側端である四角端板部9aの外側端がコーナ部7のフランジパネル部6の裏面に縦斜め方向で連結一体化され、リブ9の他側端である三角端板部9cの外側端が側壁パネル部4の裏面に縦方向で連結一体化される。また、四角端板部9aの上端が前壁パネル部5の裏面に横方向で連結一体化され、四角中央板部9bの上端が側壁パネル部4の裏面に横方向に連結一体化される。
【0016】
また、リブ9は図2(A)、(B)に示すように、コーナ部7の裏面との間に縦断面三角状の型抜き空間10,11を形成するように、コーナ部7の裏面に一体に形成される。即ち、図2(A)はリブ9の中央板部9bとコーナ部7の側壁パネル部4の縦断面であって、この両者間に下端開口の型抜き空間10が形成される。また図2(B)はリブ9の四角端板部9aとコーナ部7の前壁パネル部5の縦断面であって、この両者間にも下端開口の型抜き空間11が形成される。
【0017】
以上のようにコーナ部7の解放下部の裏面とリブ9との間に下端開口の三角断面の型抜き空間10,11を成形することにより、コーナ部7とリブ9を同時に樹脂で型成形し、型抜きすることが可能になる。インストルメントパネル1を成形する金型は、従来既存の表側金型と裏側金型のうち、裏側金型のコーナ部7の裏面を形成する部分にリブ9を形成するためのV字状屈曲溝を型開き方向に彫り込むだけでよいので改変が容易であり、このような一部改変の裏側金型と既存の表側金型とを使ってコーナ部7にリブ9を有するインストルメントパネル1が従来同様の設備と作業性で成形できることになる。
【0018】
また、リブ9は、コーナ部7の型抜き用抉れ開口8に十分に達する縦方向長さで形成される。例えば、リブ9の四角端板部9aの下端位置をフランジパネル部6の開放下端位置に近づけ、三角端板部9cの下端位置を側壁パネル部4の抉れ開口8より下方の位置に設定して、四角端板部9aと中央板部9bの下端を抉れ開口8に近づけるように寸法設定すれば、四角端板部9aと中央板部9bの下部が抉れ開口8の奧から半分以上を塞ぐようになる。この抉れ開口8を塞ぐリブ9の下部が図1(A)の露呈リブ面9’で示され、このようにコーナ部7の抉れ開口8を裏側から露呈リブ面9’で塞ぐようにすることで、乗員は抉れ開口8からインストルメントパネル1の内部を覗くことができず、従って、インストルメントパネル1の実質上の見栄えが良くなる。
【0019】
以上のような形状のリブ9をコーナ部7の裏面に一体成形することで、コーナ部7の解放下端部がリブ9で補強されて、コーナ部7がほぼ設計寸法通りに型成形され、型成形後の側壁パネル部4と前壁パネル部6の解放下端部の板厚方向の変形が抑制される。従って、ステアリングコラムとのクリアランスが正常になり、またグローブボックスのいわゆる建て付け性が正確になる。
【0020】
尚、本発明は上記実施形態に限らず、インストルメントパネルの中央開口部と側方開口部の間の下端解放のコーナ部の形状に対応して、このコーナ部裏面に一体成形されるリブの各種形状が選定される。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、インストルメントパネルの中央開口部と側方開口部の間に形成された下端解放で変形し易い抉れ開口付きのコーナ部が、その裏面に一体成形されたリブで補強されるので、コーナ部の変形によるステアリングコラムやグローブボックスとの干渉の無い高品質なインストルメントパネルが提供できる。
【0022】
また、コーナ部とその裏面のリブとの間に型抜きに適した逆V形空間を形成することで、コーナ部とリブを同時に型成形することができ、而も、この型成形は既存の金型を一部改変するだけで可能なため設備投資的な有利さがある。
【0023】
また、下端解放のコーナ部には、型抜きのための抉れ開口が形成されるが、この抉れ開口の裏側にリブの下端部を配置することで、抉れ開口がリブで塞がれた形となって、インストルメントパネルのコーナ部での意匠性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態を示すインストルメントパネルの要部の斜視図、(B)は同じ要部の裏面側からの斜視図。
【図2】(A)は図1(A)のx−x線断面図、(B)は図1(A)のy−y線断面図。
【図3】図1(A)のリブだけの斜視図。
【図4】従来のインストルメントパネルの斜視図。
【図5】図4のインストルメントパネルのコーナ部の拡大斜視図。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 中央開口部
3 側方開口部
4 側壁パネル部
5 前壁パネル部
7 コーナ部
8 抉れ開口
9 リブ
Claims (1)
- 前方に突出した中央開口部(2)の側方にステアリングコラム及び又はグローブボックスが設置される側方開口部(3)を有する型成形された樹脂製インストルメントパネル(1)であって、前記側方開口部(3)から中央開口部(3)へと延在する前壁パネル部(5)と、前記前壁パネル部(5)より手前側に延在し前記中央開口部(2)へと続く側壁パネル部(4)であってその下端部が前記前壁パネル部(5)より前方に延在した側壁パネル部(4)とが略直角に一体化されて形成された横断面略L形で下端解放のコーナ部(7)を有し、前記コーナ部(7)の下端に型抜きのための抉れ開口(8)が形成されたインストルメントパネルにおいて、前記コーナ部(7)の裏面に、このコーナー部を形成する前記側壁パネル部と前壁パネル部の開放下端部を補強するリブを、コーナ部の型成形時に同時一体形成したことを特徴とするインストルメントパネル。
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