JP4101635B2 - エアバッグモジュールの取付構造および取付方法 - Google Patents

エアバッグモジュールの取付構造および取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバックモジュールをインストルメントパネルに取り付ける構造および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には助手席の乗員を守るため、助手席用エアバッグモジュールが装備されている。この助手席用エアバッグモジュールは、インストルメントパネル(以下、インパネと称す)の裏側に配置されている。
【0003】
特開平11−268604号公報の図5には、単層の硬質樹脂からなるインパネ(ハードインパネ)にエアバッグモジュールを取りつける構造が開示されている。詳述すると、インパネの裏面には、エアバッグモジュールに対応する部位を囲むようにして、長方形の溝が形成されている。この溝の内側の部位すなわちエアバッグモジュールに対応する部位がエアバッグリッドとして提供される。また、この溝はエアバッグリッドのティアラインとして提供される。エアバッグリッドとインパネの他の部位の表面(車室側の面)は連続しており、ティアラインは表側(車室側)から見えず、外観が良い。このような構造を一般にシームレスと称している。
【0004】
上記エアバッグモジュールはケーシングに収容されており、このケーシングに設けられた取付片部を、インパネに一体に形成されて裏面から突出するボス部ないしはリブ部(固定用凸部)にネジ止めすることにより固定されている。なお、ネジによる固定では作業効率が悪いため、インパネに溶着ボス部(固定用凸部)を形成し、ケーシングの開口縁に形成された取付片部をこの溶着ボス部に貫通させて溶着する構造も開発されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−268604号公報(図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したネジ止め,溶着のいずれの取り付け構造でも、ケーシングを堅固に固定するために、固定用凸部の断面積を大きくする必要がある。しかし、ハードインパネの裏側に大きな断面積の固定用凸部を形成する構造では、インパネの射出成形時にいわゆるヒケが生じてしまい、室内側の面が凹んで見えるため、外観を損ねる欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、 硬質樹脂からなるインストルメントパネルに形成されたシームレスエアバッグリッドの裏側に、エアバッグモジュールを取り付ける構造において、インストルメントパネルの裏面に溶着される樹脂製の空調ダクトに延出部が一体に形成され、この延出部は板形状をなして上記インストルメントパネルの裏面に沿って延び、この延出部にはインストルメントパネルのエアバッグリッドに対応する開口が形成され、この延出部における開口の縁部が、上記インストルメントパネルにおいてエアバッグリッドの近傍の裏面に面接合状態で溶着され、この延出部の開口の縁部には複数の固定用凸部が設けられ、これら固定用凸部に、上記エアバッグモジュールを収容するケーシングの開口縁の取付片部が、固定されていることを特徴とする。
【0008】
この構造によれば、固定用凸部が空調ダクトの延出部に形成され、インパネに形成されないので、エアバッグモジュールを堅固に取りつけるために固定用凸部の断面積を大きくしても、インパネにヒケが生じることがなく、インパネの外観を損なうことがない。
【0009】
好ましくは、上記固定用凸部が上記ケーシングの取付片部を貫通して溶着されている。これによりケーシングをインパネに取り付ける作業を効率良く行うことができる。
【0010】
一態様として、上記空調ダクトはフロントデフロストダクトである。上記延出部はこのフロントデフロストダクトから助手席に向かって後方にインストルメントパネルに沿って延びる。これによれば、延出部を他のインパネ内の他の構成要素の支障とならずに形成することができる。
【0011】
好ましくは、上記インストルメントパネルの裏面には、上記延出部における開口縁部に隣接して、位置決め用凸部が形成され、上記ケーシングの開口縁には位置決め片部が形成されており、この位置決め片部がインストルメントパネルの位置決め用凸部の端面に当たりネジで固定されている。これにより、ケーシングをインパネに対して直接的に位置決めでき、インパネのエアバッグリッドに対して、ケーシングに収容されたエアバッグモジュールを正確に位置決めすることができる。
【0012】
さらに本発明は、硬質樹脂からなるインストルメントパネルに形成されたシームレスエアバッグリッドの裏側に、エアバッグモジュールを取り付ける方法において、延出部を有し、この延出部に開口を形成するとともにこの開口の縁部に複数の溶着ボス部を形成してなる樹脂製の空調ダクトと、一方の開口縁に取付片部を有する筒形状のケーシングとを用意し、上記空調ダクトをインストルメントパネルの裏面に面接合させるとともに、上記延出部の開口の縁部をエアバッグリッドの近傍部に対応させた状態で、空調ダクトを延出部を含めてインストルメントパネルに振動溶着し、上記ケーシングの取付片部を、上記空調ダクトの溶着ボス部に貫通させて空調ダクトの延出部に当接させた状態で、溶着ボス部を溶融することにより、ケーシングの取付片部を空調ダクトの延出部に溶着固定し、上記ケーシングに、その他方の開口を介してエアバッグモジュールを収容固定することを特徴とする。
【0013】
上記方法によれば、ケーシングを溶着によって作業性良く空調ダクトの延出部に固定できる。しかも、溶着ボス部が空調ダクトの延出部に形成され、インパネに形成されないので、エアバッグモジュールを堅固に取りつけるために溶着ボス部の断面積を大きくしても、インパネにヒケが生じることがなく、インパネの外観を損なうことがない。
【0014】
上記インストルメントパネルの裏面には、上記空調ダクトの延出部における開口近傍部に隣接して、位置決めボス部が形成され、上記ケーシングの一方の開口の縁には位置決め片部が形成されており、上記取付片部を溶着ボス部に貫通させる際に、位置決め片部をインストルメントパネルの位置決めボス部の端面に当て、上記溶着ボス部の溶着に先立ち、この位置決め片部を位置決めボス部にネジで固定することにより、ケーシングの位置決めを行う。これにより、ケーシングをインパネに対して直接的に位置決めでき、インパネのエアバッグリッドに対して、ケーシングに収容されたエアバッグモジュールを正確に位置決めすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図4を参照しながら説明する。図1,図2に示すインパネ10はハードインパネと称されているものであり、樹脂を射出成形することにより単層に形成されている。インパネ10の前端縁の近傍にはフロントデフロスト用のエア吹き出し口11aが形成され、左右縁近傍にはサイドデフロスト用のエア吹き出し口11bが形成されている。このインパネ10の裏側にはエア吹き出し口11aに対応して、リブ12が形成されている。このリブ12は、フロントガラス1の傾斜に沿ってエアの吹き出しを行うために傾斜している。
【0016】
インパネ10の前端縁の近傍には、空調ダクトとしてのフロントデフロストダクト20(以下、フロントデフダクトと称す)が配置されている。このフロントデフダクト20は、射出成形樹脂からなり、左右方向に細長く延びる断面U字形の水平ダクト部21と、この水平ダクト部21の中央から下方に延びる縦ダクト部22とを有している。水平ダクト部21が上記インパネ10のエア吹き出し口11a,11bに対応してインパネ10の裏面に溶着されている。縦ダクト部22の下端が図示しない空調機器の吹き出し口に接続されている。
【0017】
インパネ10の裏側には、助手席に対峙してエアバッグモジュール30が配置されている。このエアバッグモジュール30は、図4(C)に示すように、エアバッグ31と、衝突時にガスを発生させてエアバッグ31を膨張させる起動部32とを有している。この起動部32は有底の四角筒形状をなす金属製のハウジング33に収容されている。このハウジング33の底部の前後の縁にはフランジ33aが形成され、底部にはアーム34が固定されている。
【0018】
上記インパネ10の裏面には、両端が開放した四角筒形状をなす金属製のケーシング40が取り付けられ、このケーシング40に上記エアバッグモジュール30が収容されている。このケーシング40において助手席より遠い方の開口の前後の縁にはフランジ41が形成されており、このフランジ41に上記エアバッグモジュール30のフランジ33aが当接され、ネジ42により固定されている。なお、エアバッグモジュール30は、アーム34を介してステアリングビーム50にもネジ(図示しない)等で固定されている。
【0019】
図1に示すように、上記インパネ10の裏面には、上記エアバッグモジュール30に対応する部位を囲むようにして、ほぼ四角形を描く溝14aが形成されており薄肉となっている。この溝14aの内側の部位がエアバッグリッド13として提供される。さらにインパネ10の裏面には、エアバッグリッド13を前後のドア部分13aに区分けする溝14bが形成されている。これら溝14a,14bがシームレスのティアラインとして提供される。
【0020】
上記構成において、車両衝突に応答して、エアバッグモジュール30の起動部32が動作しエアバッグ31を膨張させた時、このエアバッグ31は強い衝撃力でエアバッグリッド13を押す。すると、ティアライン14a,14bの薄肉部が破断し、エアバッグリッド13のドア部分13a,13bが図示しないヒンジを介して開かれる。その結果、インパネ10に開口が形成され、この開口を介して膨張したエアバッグ31が飛び出す。
【0021】
次に、本発明の特徴部について説明する。図2,図3に示すように、フロントデフダクト20は水平ダクト部21の助手席側から後方に延びる延出部25を有している。この延出部25の後部は、インパネ10に対応して湾曲しており、この後部には四角形の開口26が形成されている。開口26の縁部のうち左右縁部には円柱形状の溶着ボス部27(固定用凸部)が複数本、例えば3本ずつ形成されている。これら溶着ボス部27はすべて同方向に延びている。
【0022】
上述したエアバッグモジュール30を収容するケーシング40は、インパネ10に直接ではなく、このフロントデフダクト20の延出部25を介して取り付けられている。詳述すると、図4(A),(B)に示すように、インパネ10が裏返された状態で、フロントデフダクト20は、水平ダクト部21のフランジ部21aがインパネ10の裏面に振動溶着によって固定されるとともに、延出部25の開口26の左右縁部がインパネ10の裏面に接した状態でエアバッグリッド13の左右近傍部に振動溶着によって固定される。
【0023】
上記インパネ10の裏面には複数の薄いリブ(図示しない)が形成されており、上記溶着時においてフロントデフダクト20の水平ダクト部21と延出部25を位置決めする。なおインパネ10には、後述の位置決め作用を行う円柱形状の位置決めボス部15(位置決め用凸部)が形成されている。
【0024】
上記フロントデフダクト20の延出部25がインパネ10に溶着された状態において、図3に示すように、延出部25の開口26は、ティアライン14aにより画成されたエアバッグリッド13に対応した位置にある。上記インパネ10の位置決めボス部15は、上記延出部25の開口26の左右縁部の外縁から若干の距離をおいて配置されている。なお、溶着ボス部27は位置決めボス部15より太い。
【0025】
上記フロントデフダクト20のインパネ10への溶着後に、図4(B),(C)に示すように、ケーシング40をフロントデフダクト20の開口26の左右縁部に取り付ける。
【0026】
上記ケーシング40のインパネ10側の開口の左右縁はインパネ10に対応して湾曲しており、これら左右縁にはそれぞれ、3つの取付片部45と1つの位置決め片部46が外方向に折り曲げられるようにして形成されている。この取付片部45の貫通穴を上記溶着ボス部27に通して、取付片部45をフロントデフダクト20の開口26の左右縁部の裏面に当てる。この際、位置決め片部46が位置決めボス部15の端面に当たる。ネジ47を位置決め片部46の貫通穴を通して位置決めボス部15のネジ穴にねじ込むことにより、ケーシング40の位置決めを行う。次に、ケーシング40の取付片部45を貫通して突出した溶着ボス部27の先端部を熱溶着(熱かしめ)することにより、ケーシング40をフロントデフダクト20の延出部25に固定する。
【0027】
次に、図4(C),図2に示すように、ケーシング40にエアバッグモジュール30を収容し、エアバッグモジュール30のフランジ33aをケーシング40のフランジ41に当ててネジ42で固定する。
【0028】
最後にインパネ10をエアバッグモジュール30が下になるように返し、エアバッグモジュール30のアーム34をステアリングビーム50に固定する。
【0029】
上述したように、溶着ボス部27はインパネ10ではなく、フロントデフダクト20の延出部25に形成されているので、ケーシング40の固定を堅固なものとするために溶着ボス部27を太くしても、インパネ10にヒケが生じることはなく、インパネ10が単層のハードインパネであっても外観を損ねることがない。
【0030】
次に、本発明の第2実施形態について、図5〜図7を参照しながら説明する。この第2実施形態において、第1実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。この実施形態では、エアバッグリッド13の形成位置およびエアバッグモジュール30の装着位置が第1実施形態より前方に位置しており、フロントデフダクト20の延出部25は短くなっている。図7に最も良く示されているように、延出部25に形成される開口部26’は、全周にわたって囲われており、その周縁部において左右縁部のみならず前後縁部にも溶着ボス部27が形成されている。
【0031】
図5に示すように延出部25において開口26の前縁部,後縁部が溝14aの外側でインパネ10の裏面に溶着されている。また図6に示すように、延出部25において開口26の左右部は溝14aを塞いでいるが、この溝14aより外側の領域のみがインパネ10の裏面に溶着されている。
【0032】
図6に示すように、ケーシング40の左右の取付片部45は、その全領域が延出部25において開口26の左右縁部に接して溶着ボス部27により固定されている。ケーシング40の前後の取付片部45は、その外側の領域だけが開口26の前後縁部に接して溶着ボス部27により固定されており、内側の領域とインパネ10との間には隙間が形成されている。
【0033】
図5には、第1実施形態の図では示さなかった一対のヒンジ60が示されている。ヒンジ60は細長い板金を折り曲げ加工してなる。一方のヒンジ60は、エアバッグリッド13の一方(前側)のドア部分13aの裏面と、ケーシング40の前側の取付片部45の内側の領域との間に掛け渡されており、他方のヒンジ60はエアバッグリッド13の他方(後側)のドア部分13aの裏面とケーシング40の後側の取付片部45の内側の領域との間に掛け渡されている。
【0034】
第2実施形態では、溶着ボス部27の突出方向はほぼ垂直をなしインパネ10のリブ12の延び方向と大きく異なっているが、溶着ボス部27がインパネ10ではなくフロントデフダクト20に形成されているので、このような構成が可能となる。すなわち、インパネ10の射出成形時の型抜き方向は、エア吹き出し口11aのリブ12および位置決め用ボス部15の突出と同方向となり、フロントデフダクト20の射出成形時の型抜き方向は、溶着ボス部27の突出方向と同方向となる。上記リブ12と溶着ボス部27がインパネ10に形成されていると、型抜きの関係からリブ12と溶着ボス部27とを同一方向に突出させる必要があるが、インパネ10およびフロントデフダクト20にそれぞれ形成されているので、溶着ボス部27とリブ12の突出方向を異ならせることが可能となり、溶着ボス部27をケーシング40を装着するのに最適な方向に突出させることができるのである。
【0035】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様が可能である。開口や溶着ボス部を有する延出部をフロントデフダクト以外の空調ダクト、例えばベンチダクトに一体に形成してもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、インパネにヒケを生じさせることなく、エアバッグモジュールを収容するためのケーシングをインパネに堅固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態をなすエアバッグモジュール取付構造が適用されるインストルメントパネルの平面図である。
【図2】同エアバッグモジュール取付構造を示す縦断面図である。
【図3】フロントデフダクトを裏返して示す斜視図である。
【図4】(A)〜(C)は、エアバッグモジュールのインパネへの取り付け工程を順を追って示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態をなすエアバッグモジュール取付構造を示す縦断面図である。
【図6】同取付構造の左側または右側の部位を示す縦断面図である。
【図7】同取付構造におけるフロントデフロストの延出部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル
13 エアバッグリッド
14 ティアライン
15 位置決めボス部(位置決め用凸部)
20 フロントデフロストダクト(空調ダクト)
25 延出部
26,26’ 開口
27 溶着ボス部(固定用凸部)
30 エアバッグモジュール
40 ケーシング
45 取付片部
46 位置決め片部
47 ネジ

Claims (6)

  1. 硬質樹脂からなるインストルメントパネルに形成されたシームレスエアバッグリッドの裏側に、エアバッグモジュールを取り付ける構造において、
    インストルメントパネルの裏面に溶着される樹脂製の空調ダクトに延出部が一体に形成され、この延出部は板形状をなして上記インストルメントパネルの裏面に沿って延び、この延出部にはインストルメントパネルのエアバッグリッドに対応する開口が形成され、この延出部における開口の縁部が、上記インストルメントパネルにおいてエアバッグリッドの近傍の裏面に面接合状態で溶着され、
    この延出部の開口の縁部には複数の固定用凸部が設けられ、これら固定用凸部に、上記エアバッグモジュールを収容するケーシングの開口縁の取付片部が、固定されていることを特徴とするエアバッグモジュールの取付構造。
  2. 上記固定用凸部が上記ケーシングの取付片部を貫通して溶着されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグモジュールの取付構造。
  3. 上記空調ダクトがフロントデフロストダクトであり、上記延出部はこのフロントデフロストダクトから助手席に向かって後方にインストルメントパネルに沿って延びることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグモジュールの取付構造。
  4. 上記インストルメントパネルの裏面には、上記延出部における開口縁部に隣接して、位置決め用凸部が形成され、上記ケーシングの開口縁には位置決め片部が形成されており、この位置決め片部がインストルメントパネルの位置決め用凸部の端面に当たりネジで固定されていることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグモジュールの取付構造。
  5. 硬質樹脂からなるインストルメントパネルに形成されたシームレスエアバッグリッドの裏側に、エアバッグモジュールを取り付ける方法において、
    延出部を有し、この延出部に開口を形成するとともにこの開口の縁部に複数の溶着ボス部を形成してなる樹脂製の空調ダクトと、一方の開口縁に取付片部を有する筒形状のケーシングとを用意し、
    上記空調ダクトをインストルメントパネルの裏面に面接合させるとともに、上記延出部の開口の縁部をエアバッグリッドの近傍部に対応させた状態で、空調ダクトを延出部を含めてインストルメントパネルに振動溶着し、
    上記ケーシングの取付片部を、上記空調ダクトの溶着ボス部に貫通させて空調ダクトの延出部に当接させた状態で、溶着ボス部を溶融することにより、ケーシングの取付片部を空調ダクトの延出部に溶着固定し、
    上記ケーシングに、その他方の開口を介してエアバッグモジュールを収容固定することを特徴とするエアバッグモジュールの取付方法。
  6. 上記インストルメントパネルの裏面には、上記空調ダクトの延出部における開口近傍部に隣接して、位置決めボス部が形成され、上記ケーシングの一方の開口の縁には位置決め片部が形成されており、上記取付片部を溶着ボス部に貫通させる際に、位置決め片部をインストルメントパネルの位置決めボス部の端面に当て、上記溶着ボス部の溶着に先立ち、この位置決め片部を位置決めボス部にネジで固定することにより、ケーシングの位置決めを行うことを特徴とする請求項5に記載のエアバッグモジュールの取付方法。
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