JP3772410B2 - 射出成形用金型 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂ケース等の成形に用いる射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形用金型においては、樹脂ケース等の製品を射出成形する場合に、例えば、製品のうち、取付孔部を有する取付部のみの形状が異なる場合であっても、取付孔部の成形抜き方向が異なると、それぞれ別個の金型を用意して、製品の成形を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、製品の一部の形状の相違のみであっても、別個の金型を用意しているので、金型コストが高くなるという問題があった。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、取付部等の一部の形状が異なる多種の製品を共通の金型にて成形できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1〜3記載の発明では、射出成形用金型の可動型(11)には、スライドコア(13)を、また、固定型(12)にはスライドコア設置部位と対応する部位に固定入れ子(19)を、それぞれ互いに脱着可能に取り付けるようにし、
このスライドコア(13)と固定入れ子(19)の交換により、成形抜き方向の異なる部分(20b、20d)を有する製品(20、20′)を、共通の可動型(11)、固定型(12)により成形するという技術的手段を採用する。。
【0005】
これにより、射出成形される製品(20、20′)の一部に、成形抜き方向の異なる部分(20b、20d)が存在しても、スライドコア(13)と固定入れ子(19)の交換により共通の金型にて成形でき、従って、多種形状への対応のための必要金型数を減少して、金型コストを大幅に低減できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1(a)は、樹脂製品を射出成形するための金型10を示し、図1(b)はこの樹脂製品としての樹脂ケース20を示す。この樹脂ケース20は例えば図示するような箱状のものであって、図示の左端部が外部に開口した開口端20aを形成しており、この開口端20aは帯状に外方側へ突出した段部になっている。
【0007】
また、樹脂ケース20の側面には、ケースの取付部20bが円柱状に突出しており、この取付部20bには円形の取付穴20cが開けられている。
一方、射出成形用の金型10には、固定型12と、この固定型12に対して移動可能な可動型11が備えられており、矢印A方向に可動型11が移動することにより、両型11、12の型開き、型締めが行われる。この型開き方向Aに対して、樹脂ケース20の開口端20aおよび取付部20bが直交する方向に突出しており、かつ、取付部20bには取付穴20cが設けられているので、取付部20bはA方向には型抜きのできない形状部分、すなわちアンダーカット部となる。
【0008】
そこで、上記アンダーカット部となる取付部20bを成形するために、可動型11の所定部位には、スライドコア13が型開き方向Aと直交する方向Bに移動可能に、しかも着脱可能に取付られている。
図2は、このスライドコア13取付部分の金型構造の拡大詳細図であり、可動型11には固体潤滑材を表面に設けた摺動板14が図示しないボルト等の手段にて取付られており、この摺動板14上にスライドコア13が矢印B方向に移動可能に載置されている。そして、スライドコア13に対して、摺動板14と反対側の部位に、スライドコア13の動きを案内するガイドレール15が配置されている。
【0009】
このガイドレール15はボルト15aにより可動型11に着脱可能に取付られている。これにより、スライドコア13は摺動板14とガイドレール15との間に移動可能に保持される。
スライドコア13の側面部(型開き方向Aと平行な面)は、樹脂ケース20の一側面に沿った形状に形成してあるとともに、取付部20bを成形するためのピン付きの凹部13aを有する形状に形成してある。
【0010】
次に、スライドコア13を移動させるための移動機構を説明すると、この移動機構は可動型11の型開き運動と連動してスライドコア13を移動させるものであり、固定型12には、スライドコア13設置部位と対向する部位に、傾斜カム(傾斜手段)16がボルト16aにて着脱可能に取り付けられている。この傾斜カム16は断面矩形状のものであり、型開き方向Aに対して傾斜する傾斜面16bを有している。この傾斜面16bの部分は、スライドコア13を貫通して設けられたカム穴13bに挿入され、嵌合している。このカム穴13bは傾斜面16bの傾斜に沿った傾斜面を有している。
【0011】
従って、型開き方向Aに可動型11とともに、スライドコア13が移動すると、スライドコア13は傾斜カム16の傾斜面16bに沿って矢印B方向に移動するようにしてある。
また、傾斜カム16の先端部は、摺動板14の貫通穴14aを通して、可動型11の凹部11a内に挿入され、摺動板14および可動型11と傾斜カム16との干渉を回避するようにしてある。
【0012】
また、スライドコア13のうち、図2に示す型締め状態において固定型12に当接する傾斜面には当て板13cがボルト(図示せず)等の手段にて着脱可能に取り付けられ、スライドコア13と固定型12との合わせを調整するようになっている。
また、可動型11にはプランジャプレート17を介して可動入れ子18がボルト(図示せず)等の手段にて着脱可能に取り付けられている。この可動入れ子18は樹脂ケース20の内部空間に合致した形状になっている。
【0013】
以上の構成により、図2に示す型締め状態において、可動型11と固定型12とスライドコア13との間に形成される型空間内に溶融樹脂を射出することにより、図1(b)に示す形状の取付部20bを持った樹脂ケース20を射出成形できる。
そして、成形完了後に、型開きを行うときに、可動型11が図2(b)の下方(矢印A下方)に移動すると、スライドコア13は傾斜カム16の傾斜面16bに沿って矢印B左方向に移動するので、スライドコア13が樹脂ケース20の取付部20bから開離する。これにより、金型10からの製品抜きが可能となる。
【0014】
次に、図3、4は、成形抜き方向の異なる(形状の異なる)他の取付部20dを持った樹脂ケース20′を成形する場合を示すもので、取付部20dは開口端20aの側面から、開口端20aの延長方向に平板上に形成され、取付部20dの中央部に取付穴20eを形成している。従って、この取付部20dの成形抜き方向と型開き方向Aとが一致するので、取付部20dは型開き方向Aに対してアンダーカット部とならない。それ故、スライドコア13を使用する必要はない。
【0015】
そこで、共通の金型10を使用して、樹脂ケース20′を成形するために、スライドコア13を取り外し、その代わりに固定型12においてスライドコア13設置部位と対応する部位に固定入れ子19を取り付ける。
ここで、固定入れ子19について詳述すると、固定入れ子19は固定型12に倣った形状に形成され、かつ摺動板14およびプランジャプレート17との干渉を避ける形状にしてある。そして、固定入れ子19の側面部(型開き方向Aと平行な面)は、樹脂ケース20′の一側面に沿った形状に形成してあるとともに、取付部20dを成形するためのピン付きの凹部19aを有する形状に形成してある。
【0016】
また、固定入れ子19には、傾斜カム16の傾斜面16bに対して、その全長にわたって干渉を避けるように、スライドコア13のカム穴13bよりも十分大きい貫通穴19bが開けてある。ここで、貫通穴19bを設ける代わりに、固定入れ子19を、傾斜カム16の傾斜面16bとの干渉を避けるようにカットした形状にしてもよい。
【0017】
以上の構成において、スライドコア13と固定入れ子19との交換手順を説明すると、まず、▲1▼ボルト15aを取り外して、ガイドレール15を可動型11から取り外し、▲2▼その後に、スライドコア13を取り外す。但し、傾斜カム16は固定型12に、摺動板14は可動型11にそれぞれ固定したままとする。
▲3▼次に、上記のように構成された固定入れ子19を用意し、ボルト19cにより固定型12に着脱可能に取り付ける。
【0018】
以上の構成により、図4に示す型締め状態において、可動型11と固定型12と固定入れ子19との間に形成される型空間内に溶融樹脂を射出することにより、図3(b)に示す形状の取付部20dを持った樹脂ケース20′を射出成形できる。
そして、成形完了後に、型開きを行うときは、樹脂ケース20′の取付部20dの成形抜き方向が型開き方向Aと一致し、取付部20dがアンダーカット部にならないので、可動型11が図4(b)の下方(矢印A下方)に移動することにより、金型10からの製品抜きが可能となる。
【0019】
以上の説明から理解されるように、成形抜き方向が互いに異なる、取付部20bを有する樹脂ケース20と、取付部20dを有する樹脂ケース20′とを、スライドコア13と固定入れ子19との交換だけで、共通の金型10を用いて射出成形できる。従って、共通の金型10を用いて多種の製品を射出成形でき、必要金型数の低減により金型コストを大幅に低減できる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、スライドコア13を移動させるための傾斜手段として、断面矩形状の形状のものに傾斜面16bを形成した傾斜カム16を使用しているが、単純なピン形状のものを斜め配置して、傾斜手段として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態における金型にスライドコアを取り付けた状態を示す概略斜視図、(b)は(a)に示す金型により射出成形される樹脂ケースの斜視図である。
【図2】(a)は図1(a)のスライドコア取り付け部の詳細断面図、(b)は(a)のa−a断面図である。
【図3】(a)は本発明の一実施形態における金型に固定入れ子を取り付けた状態を示す概略斜視図、(b)は(a)に示す金型により射出成形される樹脂ケースの斜視図である。
【図4】(a)は図3(a)の固定入れ子取り付け部の詳細断面図、(b)は(a)のb−b断面図である。
【符号の説明】
11…可動型、12…固定型、13…スライドコア、19…固定入れ子、
20…樹脂ケース、20b、20d…取付部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂ケース等の成形に用いる射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形用金型においては、樹脂ケース等の製品を射出成形する場合に、例えば、製品のうち、取付孔部を有する取付部のみの形状が異なる場合であっても、取付孔部の成形抜き方向が異なると、それぞれ別個の金型を用意して、製品の成形を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、製品の一部の形状の相違のみであっても、別個の金型を用意しているので、金型コストが高くなるという問題があった。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、取付部等の一部の形状が異なる多種の製品を共通の金型にて成形できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1〜3記載の発明では、射出成形用金型の可動型(11)には、スライドコア(13)を、また、固定型(12)にはスライドコア設置部位と対応する部位に固定入れ子(19)を、それぞれ互いに脱着可能に取り付けるようにし、
このスライドコア(13)と固定入れ子(19)の交換により、成形抜き方向の異なる部分(20b、20d)を有する製品(20、20′)を、共通の可動型(11)、固定型(12)により成形するという技術的手段を採用する。。
【0005】
これにより、射出成形される製品(20、20′)の一部に、成形抜き方向の異なる部分(20b、20d)が存在しても、スライドコア(13)と固定入れ子(19)の交換により共通の金型にて成形でき、従って、多種形状への対応のための必要金型数を減少して、金型コストを大幅に低減できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1(a)は、樹脂製品を射出成形するための金型10を示し、図1(b)はこの樹脂製品としての樹脂ケース20を示す。この樹脂ケース20は例えば図示するような箱状のものであって、図示の左端部が外部に開口した開口端20aを形成しており、この開口端20aは帯状に外方側へ突出した段部になっている。
【0007】
また、樹脂ケース20の側面には、ケースの取付部20bが円柱状に突出しており、この取付部20bには円形の取付穴20cが開けられている。
一方、射出成形用の金型10には、固定型12と、この固定型12に対して移動可能な可動型11が備えられており、矢印A方向に可動型11が移動することにより、両型11、12の型開き、型締めが行われる。この型開き方向Aに対して、樹脂ケース20の開口端20aおよび取付部20bが直交する方向に突出しており、かつ、取付部20bには取付穴20cが設けられているので、取付部20bはA方向には型抜きのできない形状部分、すなわちアンダーカット部となる。
【0008】
そこで、上記アンダーカット部となる取付部20bを成形するために、可動型11の所定部位には、スライドコア13が型開き方向Aと直交する方向Bに移動可能に、しかも着脱可能に取付られている。
図2は、このスライドコア13取付部分の金型構造の拡大詳細図であり、可動型11には固体潤滑材を表面に設けた摺動板14が図示しないボルト等の手段にて取付られており、この摺動板14上にスライドコア13が矢印B方向に移動可能に載置されている。そして、スライドコア13に対して、摺動板14と反対側の部位に、スライドコア13の動きを案内するガイドレール15が配置されている。
【0009】
このガイドレール15はボルト15aにより可動型11に着脱可能に取付られている。これにより、スライドコア13は摺動板14とガイドレール15との間に移動可能に保持される。
スライドコア13の側面部(型開き方向Aと平行な面)は、樹脂ケース20の一側面に沿った形状に形成してあるとともに、取付部20bを成形するためのピン付きの凹部13aを有する形状に形成してある。
【0010】
次に、スライドコア13を移動させるための移動機構を説明すると、この移動機構は可動型11の型開き運動と連動してスライドコア13を移動させるものであり、固定型12には、スライドコア13設置部位と対向する部位に、傾斜カム(傾斜手段)16がボルト16aにて着脱可能に取り付けられている。この傾斜カム16は断面矩形状のものであり、型開き方向Aに対して傾斜する傾斜面16bを有している。この傾斜面16bの部分は、スライドコア13を貫通して設けられたカム穴13bに挿入され、嵌合している。このカム穴13bは傾斜面16bの傾斜に沿った傾斜面を有している。
【0011】
従って、型開き方向Aに可動型11とともに、スライドコア13が移動すると、スライドコア13は傾斜カム16の傾斜面16bに沿って矢印B方向に移動するようにしてある。
また、傾斜カム16の先端部は、摺動板14の貫通穴14aを通して、可動型11の凹部11a内に挿入され、摺動板14および可動型11と傾斜カム16との干渉を回避するようにしてある。
【0012】
また、スライドコア13のうち、図2に示す型締め状態において固定型12に当接する傾斜面には当て板13cがボルト(図示せず)等の手段にて着脱可能に取り付けられ、スライドコア13と固定型12との合わせを調整するようになっている。
また、可動型11にはプランジャプレート17を介して可動入れ子18がボルト(図示せず)等の手段にて着脱可能に取り付けられている。この可動入れ子18は樹脂ケース20の内部空間に合致した形状になっている。
【0013】
以上の構成により、図2に示す型締め状態において、可動型11と固定型12とスライドコア13との間に形成される型空間内に溶融樹脂を射出することにより、図1(b)に示す形状の取付部20bを持った樹脂ケース20を射出成形できる。
そして、成形完了後に、型開きを行うときに、可動型11が図2(b)の下方(矢印A下方)に移動すると、スライドコア13は傾斜カム16の傾斜面16bに沿って矢印B左方向に移動するので、スライドコア13が樹脂ケース20の取付部20bから開離する。これにより、金型10からの製品抜きが可能となる。
【0014】
次に、図3、4は、成形抜き方向の異なる(形状の異なる)他の取付部20dを持った樹脂ケース20′を成形する場合を示すもので、取付部20dは開口端20aの側面から、開口端20aの延長方向に平板上に形成され、取付部20dの中央部に取付穴20eを形成している。従って、この取付部20dの成形抜き方向と型開き方向Aとが一致するので、取付部20dは型開き方向Aに対してアンダーカット部とならない。それ故、スライドコア13を使用する必要はない。
【0015】
そこで、共通の金型10を使用して、樹脂ケース20′を成形するために、スライドコア13を取り外し、その代わりに固定型12においてスライドコア13設置部位と対応する部位に固定入れ子19を取り付ける。
ここで、固定入れ子19について詳述すると、固定入れ子19は固定型12に倣った形状に形成され、かつ摺動板14およびプランジャプレート17との干渉を避ける形状にしてある。そして、固定入れ子19の側面部(型開き方向Aと平行な面)は、樹脂ケース20′の一側面に沿った形状に形成してあるとともに、取付部20dを成形するためのピン付きの凹部19aを有する形状に形成してある。
【0016】
また、固定入れ子19には、傾斜カム16の傾斜面16bに対して、その全長にわたって干渉を避けるように、スライドコア13のカム穴13bよりも十分大きい貫通穴19bが開けてある。ここで、貫通穴19bを設ける代わりに、固定入れ子19を、傾斜カム16の傾斜面16bとの干渉を避けるようにカットした形状にしてもよい。
【0017】
以上の構成において、スライドコア13と固定入れ子19との交換手順を説明すると、まず、▲1▼ボルト15aを取り外して、ガイドレール15を可動型11から取り外し、▲2▼その後に、スライドコア13を取り外す。但し、傾斜カム16は固定型12に、摺動板14は可動型11にそれぞれ固定したままとする。
▲3▼次に、上記のように構成された固定入れ子19を用意し、ボルト19cにより固定型12に着脱可能に取り付ける。
【0018】
以上の構成により、図4に示す型締め状態において、可動型11と固定型12と固定入れ子19との間に形成される型空間内に溶融樹脂を射出することにより、図3(b)に示す形状の取付部20dを持った樹脂ケース20′を射出成形できる。
そして、成形完了後に、型開きを行うときは、樹脂ケース20′の取付部20dの成形抜き方向が型開き方向Aと一致し、取付部20dがアンダーカット部にならないので、可動型11が図4(b)の下方(矢印A下方)に移動することにより、金型10からの製品抜きが可能となる。
【0019】
以上の説明から理解されるように、成形抜き方向が互いに異なる、取付部20bを有する樹脂ケース20と、取付部20dを有する樹脂ケース20′とを、スライドコア13と固定入れ子19との交換だけで、共通の金型10を用いて射出成形できる。従って、共通の金型10を用いて多種の製品を射出成形でき、必要金型数の低減により金型コストを大幅に低減できる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、スライドコア13を移動させるための傾斜手段として、断面矩形状の形状のものに傾斜面16bを形成した傾斜カム16を使用しているが、単純なピン形状のものを斜め配置して、傾斜手段として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態における金型にスライドコアを取り付けた状態を示す概略斜視図、(b)は(a)に示す金型により射出成形される樹脂ケースの斜視図である。
【図2】(a)は図1(a)のスライドコア取り付け部の詳細断面図、(b)は(a)のa−a断面図である。
【図3】(a)は本発明の一実施形態における金型に固定入れ子を取り付けた状態を示す概略斜視図、(b)は(a)に示す金型により射出成形される樹脂ケースの斜視図である。
【図4】(a)は図3(a)の固定入れ子取り付け部の詳細断面図、(b)は(a)のb−b断面図である。
【符号の説明】
11…可動型、12…固定型、13…スライドコア、19…固定入れ子、
20…樹脂ケース、20b、20d…取付部。
Claims (3)
- 固定型(12)と、この固定型(12)に対して移動可能な可動型(11)とを有し、
この両型(11)、(12)を型締めした状態において、この両型(11)、(12)の間に形成される空間に、溶融樹脂を射出して所定形状の製品(20、20′)を成形する射出成形用金型において、
前記可動型(11)には、スライドコア(13)を、また、前記固定型(12)には前記スライドコア(13)の設置部位と対応する部位に固定入れ子(19)を、それぞれ互いに脱着可能に取り付けるようにし、
このスライドコア(13)と固定入れ子(19)の交換により、成形抜き方向の異なる部分(20b、20d)を有する製品(20、20′)を、共通の可動型(11)、固定型(12)により成形するようにしたことを特徴とする射出成形用金型。 - 前記固定型(12)には、前記スライドコア(13)の移動用傾斜手段(16)が取付られており、
前記スライドコア(13)は前記傾斜手段(16)と嵌合した状態にて前記可動型(11)に脱着可能に取付けられており、
前記スライドコア(13)が前記可動型(11)とともに型開き方向(A)に移動することにより、前記スライドコア(13)と前記傾斜手段(16)との嵌合により前記スライドコア(13)が前記型開き方向(A)と直交する方向(B)に移動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。 - 前記固定入れ子(19)は、前記スライドコア(13)を取り外した状態にて、前記傾斜手段(16)と干渉しないようにして、前記固定型(12)に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
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1996
- 1996-09-12 JP JP24219096A patent/JP3772410B2/ja not_active Expired - Fee Related
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