JP3770672B2 - ガス燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はガス燃焼装置、特に、レバー操作式のガス燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のガス燃焼装置として、既に、点火レバーの操作によって種火に自動点火をした後、主レバーの操作により主バーナを燃焼状態にするガス燃焼装置があり、図1〜図3に示すように、ガス炊飯器(実公昭47−3902号)に実施されている。このガス炊飯器では、点火レバー(1a)の操作によって、点火バーナ(ターゲットバーナ)へのガス回路に挿入したリフト弁の弁軸(11)が押し込まれ、前記点火レバー(1a)の操作と連動する保温レバー(1b)の動作によって前記種火バーナとしての保温バーナ(21)へのガス回路に挿入したリフト弁の弁軸(12)が押し込まれて、バルブ装置(2) 内のこれら2回路のガス回路が開放される。
【0003】
また、前記点火レバー(1a)と並設した炊飯レバー(1c)によって台板(10)に取付けられる主バーナ(3) へのガス回路に挿入したバルブ装置(2) 内のリフト弁の弁軸(13)が押し込まれ、このガス回路が開放される。
前者の点火レバー(1a)の操作によって点火用の圧電装置(14)が作動されるから、点火プラグ(P) からの放電によって前記弁軸(11)によって開放されるガス回路の前記点火バーナに点火され、同時に押し込まれる弁軸(12)を具備するリフト弁の開放により保温バーナ(21)が着火状態となる。そして、点火レバー(1a)の操作力が解除されると自動復帰して前記弁軸(11)が復帰し点火バーナは消火するが、前記保温レバー(1b)は弁軸(12)を押し込んだままに維持されて前記保温バーナ(21)は着火状態に維持される。この後、炊飯レバー(1c)の操作によって主バーナ(3) へのガス回路が開放されて、前記保温バーナ(21)から主バーナ(3) に火移りする。
【0004】
一般に、ガス炊飯器では、前記主バーナ(3) 及び保温バーナ(21)が炊飯鍋と前記機構部を具備する下部装置との間に形成される小さな燃焼空間内(しかも器具外部への連通部分の面積が小さいもの)で燃焼を開始するが、上記形式のガス炊飯器では、ガス燃焼量の少ない保温バーナ(21)に点火されてから、前記保温バーナ(21)から主バーナ(3) に火移りするように着火されることから、前記保温バーナ(21)、前記点火バーナ及び前記主バーナ(3) へのガス回路が同時に開放されて、前記燃焼室でこれらが爆発的に着火する不都合が防止でき、点火動作が安全である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来のものでは、前記動作を実現するためには、複数のレバー操作が必要になる。
一旦種火バーナ(例えば保温バーナ)に点火した後で前記種火バーナから主バーナに着火するための操作が必要になるからである。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、『点火動作を実行する点火機構部と、主バーナへの着火動作を実行する着火機構部とを具備し、前記点火機構部及び着火機構部とをレバー部の動作との連動によって作動させて前記点火動作及びこれに続く前記着火動作を実行するガス燃焼装置』において、前記爆発着火を防止した上で、1つのレバー部の操作により前記点火動作と前記主バーナへの着火動作が行えるようにすることをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために講じた請求項1に関する発明の解決手段は『前記レバー部は、初期位置と往路終点との間で往復動作し且外部操作可能に設けられた主レバーとし、前記主レバーが前記初期位置から前記往路終点へ操作されると前記点火機構部のみを始動させる点火始動機構部と、前記主レバーが前記往路終点から前記初期位置までの復帰経路の中間部で強制復帰可能に停止するための停止機構と、前記主レバーが前記中間部に停止した状態で前記着火機構部を作動状態とすると共に、前記主レバーを初期位置に復帰させると前記着火機構部を停止状態にし且ガス回路を遮断する制御機構部とを設け
主バーナへのガス回路に前記主バーナへの供給ガス量を最大ガス量に設定した第1状態と前記最大ガス量よりも少ない小ガス量に設定した第2状態とに切り替える切替装置を設け、前記切替装置は、前記主レバーの操作との連動により前記点火始動機構部が作動した状態では前記第2状態にあって、前記主レバーが往路終点から前記中間部に復帰された状態では前記第1状態にある構成とした』ことである。
【0009】
このものによれば、前記主レバーを前記初期位置から往路終点に移動させると、点火始動機構部により点火機構部が作動されて点火動作が実行される。この後、前記主レバーを前記初期位置に戻すと、前記停止機構によって前記主レバーがその復帰経路の前記中間部にて停止され、制御機構部の動作により着火機構部が作動して着火動作が行われる。つまり、前記主バーナが最大ガス量で燃焼した前記着火状態になる。この状態では、前記主レバーは前記中間部から強制復帰可能な状態にあり、前記主レバーを初期位置に復帰させると前記着火機構部が前記制御機構部によって停止状態にされると共に主バーナへのガス回路のみ又はガス回路の全てが遮断されて、主バーナの燃焼が停止される。
【0010】
このように、点火動作から主バーナへの前記着火動作までの一連の動作が主レバーのみの操作により実行され且制御される。しかも、点火動作のみが実行制御された後主バーナを最大ガス量で燃焼した前記着火状態とするものであるから、点火用のガス回路と主バーナへのガス回路が共に開放されて点火時に最大ガス量状態になる不都合が生じない。
【0014】
このものによれば、前記主レバーの操作によって上記一連の点火から着火への動作が実行されるが、前記切替装置によって主バーナへの供給ガス量が制御され、点火動作が実行される時には、主バーナへの供給ガス量が少ない第2状態にセットされ、その後、主レバーが前記中間位置に復帰されると、前記供給ガス量が最大ガス量に設定される第1状態になるから、従って、点火動作が実行される時の主バーナのガス量が最大ガス量よりも少なくなる。
【0015】
この場合において、前記点火動作が「点火機構部によって主バーナに直接点火される構成」であっても良い。この場合、点火の為の特別なバーナが不要になり、ガス回路も主バーナへのガス回路だけが制御されて点火機構部に動作により点火動作が実行される。換言すれば、主バーナに直接点火されたとしても、点火時のガス量が前記最大ガス量よりも少なく設定される。
【0016】
【発明の効果】
請求項1によって特定される発明によれば、1つのレバー部の操作により点火動作のみが実行された後主バーナを上記着火状態とするものであるから、点火用のガス回路と主バーナへのガス回路が共に開放されて最大ガス量状態となることによる爆発点火または爆発着火が防止できる。しかも、これらの一連の動作が1つのレバー部の操作によって行えるものであるから、操作性がよい。
【0017】
また、主バーナに直接点火をする場合でも、前記爆発着火が防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図4以下の図面に基づいて説明する。
この実施の形態は、本発明を、ガス炊飯器に実施したものである。
このガス炊飯器では、図5、図6に示すように、炊飯釜の底部に接触する感熱素子との関係により作動する炊飯レバー(1c)と、前記炊飯レバー(1c)と連動する主レバー(1) と、前記主レバー(1) に連動する点火用の補助レバー(1d)と、前記主レバー(1) と連動する切替レバー(1e)とからなるレバー部を備える。前記レバー部は、バルブ装置(2) の正面部から突出する弁軸と部分的に対面する関係にある。
[炊飯レバー(1c)について]
前記炊飯レバー(1c)は、バルブ装置(2) の前方に設けられたブラケット(20)にに取付けられる軸(54)よって回動自在に軸支されている。そして、バルブ装置(2) の前方部での垂下片(15)と水平片(16)とからなり、前記水平片(16)の先端部に前記感熱素子(図示せず)の感熱変態に応じて作動する作動出力部(161) と連動する。そして、炊飯中は前記水平片(16)の先端が略水平状態となった上昇位置となるように保持され、炊飯釜の底部(図示せず)が炊飯完了温度に達すると前記水平片(16)が前記上昇位置から一定角度降下回動した降下位置に移動(回動)するものである。このような感熱素子との連動関係は炊飯器に於いては周知な構成である。
【0019】
前記炊飯レバー(1c)と主レバー(1) とを連動させる為、図5、図6に示すように、主レバー(1) は、初期状態にて水平姿勢にある帯状の操作板部(100) の側縁から前記垂下片(15)の外側に垂下する第1側板部(101) 及び第2側板部(102) を備える。この第1側板部(101) の下端部は、回動方向において前後に一定の幅があり、その前後の両端縁には前記垂下片(15)をその中間に挟むように内側に突出する係合舌片(103) (104) がある。前記係合舌片(103) (104) の回動方向の前後間隔は、主レバー(1) の回動角度よりも小さく設定されている。また、前記主レバー(1) には自動復帰の為のバネ(18)が前記ブラケット(20)と主レバー(1) との間に介装されるが、前記主レバー(1) の初期位置では、前記操作板部(100) が水平姿勢となるように、ブラケット(20)との関係で回動範囲が決定されている。つまり、ブラケット(20)に設けたストッパ(200) により、前記バネ(18)の復帰付勢力が作用するにも関わらず、前記主レバー(1) の初期位置では操作板部(100) の姿勢が水平姿勢にセットされている。主レバー(1) は前記初期位置から一定角度往復回動できるが、この例では、前記操作板部(100) が下方に向かう回動(正回動)の際には、前記初期位置から一定角度回動すると、前記回動方向において後方の係合舌片(103) が前記炊飯レバー(1c)の垂下片(15)に対して後方から当接し、以後の正回動では、前記当接によって炊飯レバー(1c)が同方向に回動される。これにより弁軸(13)が押し込まれて主弁(2C)が開弁すると共に炊飯レバー (1c) の水平片(16)の先端部が略水平になった上昇位置では、作動出力部(161) の上端が前記感熱素子に吸着保持され、それ以上の回動ができない状態となる。(図8−b)
この状態で主レバー(1) を離すと、ブラケット(20)との間に介装したバネ(18)により前記主レバー(1) が復帰回動されるが、係合舌片(104) が垂下片(15)と係合して前記主レバー(1) は炊飯位置(図8−bの破線の位置)にセットされ、それ以上の復帰回動が阻止され、主レバー(1) は初期姿勢に復帰回動するまでの途中位置に停止される。前記バネ(18)による付勢力よりも、炊飯レバー(1c)に連設される作動出力部(161) が感熱素子に吸着保持されることによる保持力の方が、大きいからである。
【0020】
なお、前記状態から、作動出力部(161) と感熱素子との吸着による吸着力に抗して、主レバー(1) を強制的に復帰回動させると、主レバー(1) は初期状態に復帰し、垂下片(15)による弁軸(13)の押込力が解除されて主弁(2C)が閉弁し主ガス回路 (22) が遮断される。(図8−c)
[切替レバー(1e)について]
前記炊飯レバー(1c)の垂下片(15)に隣接して切替レバー(1e)が設けられる。この切替レバー(1e)は、前記垂下片(15)の側方に位置して炊飯レバー(1c)の支点の下方で弁軸(17)の前方に設けられる支点軸(41)を中心に回動する構成であり、全体としては、一対の円弧状周縁部相互の両端を平行側縁部によって連結した小判形に構成され、上方の円弧状周縁部(42)が弁軸(17)と対偶する関係にある。なお、この切替レバー(1e)は、バネ(49)(図6参照)により上方の円弧状周縁部(42)が前記弁軸(17)から離反する方向(時計回りの方向)に付勢されており、その初期姿勢は前記バネ(49)とストッパ(47)(図5,図9参照)によって決定されるが、前記初期姿勢では、前記円弧状周縁部(42)のバルブ装置(2) 側の端縁が前記弁軸(17)の先端近傍に位置し、この位置から一定角度回動するように、前記切替レバー(1e)の回動範囲がセットされている。
【0021】
下方の円弧状周縁部(43)には、その中心から係合杆(44)が下方に突出すると共にバネ(48)(図5参照)によって前記突出方向に付勢され、この係合杆(44)は前記切替レバー(1e)に対して前記円弧状周縁部(43)に対して進退自在に設けられ、その先端部は、バルブ装置(2) に対面する側の面であって支点軸(41)からの中心線に平行な面と、その反対側の傾斜面(45)とを具備する。そして、この係合杆(44)の回動軌跡内に突出する係合ピン(46)が前記第2側板(102) の下端から前記円弧状周縁部(43)の表面と平行に突出(図6参照)している。この係合ピン(46)の回動軌跡の中心と主レバー(1) の回動支点とが上下方向にずれているから、また、前記係合ピン(46)の回動軌跡と、前記係合杆(44)の先端の回動軌跡とが前記係合杆(44)の突出域が回動する範囲内で一定範囲交差する関係に設定されているから、この交差域にて前記係合杆(44)と係合ピン(46)とが係合する関係にある。
【0022】
ところが、前記係合杆(44)は円弧状周縁部(43)に対して半径方向に進退自在であって、前記係合杆(44)における、前記切替レバー(1e)の回転方向の一方(バルブ装置(2) に対面する側の反対方向の面)が傾斜面(45)となっているから、主レバー(1) の正回動時における係合ピン(46)の移動の際には、前記交差域において前記係合ピン(46)が前記傾斜面(45)に接触しながら移動することから、両者のカム対偶作用によって前記係合ピン(46)が前記係合杆(44)を押し込む。そして、係合ピン(46)が前記係合杆(44)を越えてその前方に達する。この過程では、切替レバー(1e)は初期姿勢に維持されたままにあり、弁軸(17)は押し込まれない。(図9−a参照)
そして、主レバー(1) がもっと押し込まれた最終位置に回動された後、この主レバー(1) の押込力が解除されると、バネ(18)の付勢力により復帰回動されて、前記のように、係合舌片(104) が垂下片(15)に当接した炊飯位置では、前記係合ピン(46)が係合杆(44)と係合して切替レバー(1e)は初期姿勢からを一定角度回動(図9−bのように切替レバー(1e)を反時計方向に回動)させた状態にセットされる。このとき、切替レバー(1e)によって弁軸(17)が押し込まれ、切替弁(2e)が開弁する。
【0023】
この後、主レバー(1) が前記炊飯位置から初期位置に強制復帰されるかまたは感熱素子による炊飯レバー(1c)の自動消火動作により初期位置に回動されると、主レバー(1) の第2側板(102) に設けた係合ピン(46)が係合杆(44)から外れて初期位置に復帰する。すると、前記切替レバー(1e)に作用させたバネによる時計方向の復帰回動力により、図9−cの点線のように、前記切替レバー(1e)は初期姿勢に復帰回動して円弧状周縁部(42)が弁軸(17)から外れ、弁軸(17)への押し込み力が解除されて切替弁(2e)が閉弁状態に復帰する。なお、この切替弁(2e)には、図4に示すように、透孔(23)が形成されているから、前記閉弁状態に於いても、前記透孔(23)を介して主ガス回路(22)の上流側と下流側とが連通している。
【0024】
[補助レバー(1d)について]
この補助レバー(1d)は、上記弁軸(11)と対向する位置に設けられ、図4,図6のように、この弁軸(11)の上方の軸(54)にて回動(バルブ装置(2) に対して前後方向に回動)自在に支持されている。この補助レバー(1d)は自由状態にあり、その側壁板(511) が第2側板(102) に取付けたバネ(51)によって押し込まれるようになっている。従って、前記第2側板(102) の回動位置に応じた位置にて前記バネ(51)の付勢力により間接的に補助レバー(1d)が押し込まれる構成である。
【0025】
なお、前記補助レバー(1d)は、主レバー(1) が初期姿勢から一定角度正回動した点火位置(図10−aの破線の位置)と、前記主レバー(1) が最も押し込まれた最終位置(図10−b)との間で前記バネ(51)によって押し込まれる構成となっており、この例では、前記バネ(51)はL字状に屈曲する板バネによって構成されている。前記板バネ製のバネ(51)の先端には係合フック(52)が連設されており、この係合フック(52)が第2側板(102) のストッパ(55)に係合している。従って、このバネ(51)には第2側板(102) に取付けた状態でも復帰付勢力が作用しており、前記バネ(51)の屈曲部の押し込み部(53)が、「炊飯レバー(1c)の垂下片(15)によって弁軸(13)を押し込み始めた主レバー(1) の位置から最終位置までの範囲の全域」で一定の力以上で前記補助レバー(1d)を押し込むように設定されている。
【0026】
しかも、前記炊飯レバー(1c)を水平姿勢にセットさせた位置から最終位置までの範囲に相当する主レバー(1) の位置では、図10−bのように前記バネ(51)のみが圧縮変形されて補助レバー(1d)が正回動されない関係にある。この範囲では弁軸(11)が最も押し込まれた状態にあるからである。
なお、前記弁軸(11)は、熱電対(361) から発生する熱起電力で開弁状態に吸着保持される安全弁(31)を開弁する為の軸部で、その安全弁(31)側の先端部から一定範囲が大径に設定され、これから手前側は小径部(32)となっており、前記大径部と小径部との境界が補助弁(2d)となる。そして、弁軸(11)の初期位置では図4に示すように、前記補助弁(2d)が、主ガス回路(22)の上流側にある弁室(37)と種火ガス回路(34)との境界に設けたOリング(38)に密に嵌入されている。前記初期位置にある弁軸(11)が押し込まれると、前記小径部がOリング(38)の位置に移動して弁室(37)と種火バーナ(33)への種火ガス回路(34)とが連通する。前記弁軸(11)が一定ストローク以上押し込まれると前記安全弁(31)が前記大径部の先端によって押し込まれて開弁し、この安全弁(31)の弁軸(35)が最も押し込まれた状態となる。この状態では前記安全弁(31)の電磁ユニット部(36)内では前記弁軸(35)の先端に設けた鉄片が前記電磁ユニット部(36)内の電磁石(図示せず)に当接される。
【0027】
なお、補助レバー(1d)と主レバー(1) とは上記バネ(51)を介して連動しているから、前記弁軸(35)が最も押し込まれた状態にて維持された状態で前記主レバー(1) が前記バネ(51)を圧縮した状態にまでさらに押し込み回動される。
従って、主レバー(1) が最終位置に押し込まれた状態では、前記鉄片が前記電磁石に確実に当接された状態に維持される。
【0028】
[主レバー(1) の操作と各部の動作]
上記実施の形態では、主レバー(1) は操作板部(100) が水平状態にある初期姿勢から角度33度回動すると、押し切り状態の最終位置に回動されるが、前記初期姿勢から22.5度回動した位置では、上記した主レバー(1) の係合舌片(103) と垂下片(15)との連動により主弁(2c)が開き始める。
【0029】
そして、前記初期姿勢から23.5度回動した時点では、主レバー(1) に取付けたバネ(51)と補助レバー(1d)との関係、及び、弁軸(11)と補助レバー(1d)との連動関係により安全弁(31)が開き始める。これにより、ガス入口(30)から弁室(37)→透孔(23)→主ガス回路(22)→主バーナ(3) に達するガス回路が連通する。同時に補助弁(2d)が開弁して種火ガス回路(34)が弁室(37)を介してガス入口(30)側と連通する。
【0030】
なお、この時、同時にイグナイター(図示せず)から種火バーナ(33)に放電されて、点火され、点火状態にある種火バーナ(33)から主バーナ(3) に火移りする。このときの主バーナ(3) へのガス量は透孔(23)で制限された小ガス量状態にある。
この後、主レバー(1) がさらに回動されて、回動角度が28.38度に達すると、前記弁軸(11)が最終位置に押し込まれる。燃焼炎により熱電対(361) が加熱されて熱起電力を発生した状態になると、前記電磁ユニット部(36)内の電磁石に磁力が発生して鉄片との間で吸着保持され、安全弁(31)は開弁保持される。この後、回動角度が32度に達すると、垂下片(15)と係合舌片(103) との対偶関係により、作動出力部(161) が吸着感熱素子に吸着保持される。
【0031】
この後さらに角度1度回動すると、主レバー(1) の初期位置からの回動角度は33度に達するが、この状態では、補助レバー(1d)は最終位置に維持されたままで前記1度の回動が行われる。
この後、主レバー(1) の押込力を解除すると、炊飯位置に復帰回動されるが、前記主レバー(1) が初期位置から17度の位置にまで復帰回動した時点で係合ピン(46)と係合杆(44)との係合により、切替レバー(1e)が弁軸(17)を押し込んで切替弁(2e)を開弁させ、主バーナ(3) は最大燃焼状態となる。なお、このとき弁軸(11)も中間位置まで戻り種火ガス回路(34)は連通したままで、失火時には安全弁(31)が閉弁復帰可能な状態になる。
【0032】
このあと、炊飯完了時点では、感熱素子の変態によって炊飯レバー(1c)が初期姿勢に復帰回動すると、主レバー(1) は初期位置に戻ることにより主弁(2c)が閉弁して主バーナ(3) が消火すると共に、弁軸(11)が初期位置に復帰して種火ガス回路(34)の回路が補助弁(2d)によって遮断される。さらに、熱電対(361) の回路の熱起電力が消失すると、電磁ユニット部(36)の吸着力も消失して、安全弁(31)が閉弁する。
【0033】
前記炊飯位置から主レバー(1) を強制復帰させて主レバー(1) を初期姿勢に復帰回動させた場合にも、上記自動消火と同様に主バーナ(3) 及び種火バーナ(33)が消火される。なお、この強制復帰の場合には、係合舌片(104) によって垂下片(15)が強制復帰されるから、炊飯レバー(1c)が初期位置に強制復帰される。
以上のように、上記実施の形態では、点火動作から安全弁(31)の吸着保持及びその後の主バーナ(3) へのガス量の切替の動作が1つのレバー操作で実行できるものとなる。
【0034】
とくに、切替レバー(1e)によって透孔(23)を介するガス量状態と、切替弁(2e)が完全開放したガス量状態とに切り替えれる。そして、点火初期のガス量は過大にならない。
例えば、前記透孔(23)によって設定されるガス量は主バーナ(3) の燃焼ガス量の約半分に設定されている。
【0035】
なお、種火バーナを設けず、透孔(23)で制限された小ガス量状態の主バーナに直接点火した後主バーナを最大ガス量状態に切り替えて主バーナ着火状態としてもよく、主レバーの押し込み操作時にのみガス噴出状態となる点火バーナ(一時燃焼式の点火バーナ)に点火する方式であってもよい。何れの場合にも、爆発点火が防止される。前記種火バーナと前記一時燃焼式の点火バーナとの組み合わせであっても同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の炊飯器の機構部平面図
【図2】その側面図
【図3】要部拡大図
【図4】本発明の実施の形態の炊飯器の機構部の要部平面図
【図5】本発明の実施の形態の要部側面図
【図6】主レバー(1) 、炊飯レバー(1c)、補助レバー(1d)相互の取付け関係正面図
【図7】主レバー(1) の斜視図
【図8】主レバー(1) と炊飯レバー(1c)及びバルブ装置(2) との連動関係説明図
【図9】主レバー(1) と切替レバー(1e)及びバルブ装置(2) との連動関係説明図
【図10】主レバー(1) と補助レバー(1d)及びバルブ装置(2) との連動関係説明図
【符号の説明】
(1) :主レバー (1c):炊飯レバー (1d):補助レバー
(1e):切替レバー (2) :バルブ装置
(2c):主弁 (2d):補助弁 (2e):切替弁
(33):種火バーナ (11)(12)(13):弁軸 (103) (104) :係合舌片
(101) :第1側板部 (102) :第2側板部
(17):弁軸 (18):バネ

Claims (1)

  1. 点火動作を実行する点火機構部と、主バーナへの着火動作を実行する着火機構部とを具備し、前記点火機構部及び着火機構部とをレバー部の動作との連動によって作動させて前記点火動作及びこれに続く前記着火動作を実行するガス燃焼装置において、
    前記レバー部は、初期位置と往路終点との間で往復動作し且外部操作可能に設けられた主レバーとし、前記主レバーが前記初期位置から前記往路終点へ操作されると前記点火機構部のみを始動させる点火始動機構部と、前記主レバーが前記往路終点から前記初期位置までの復帰経路の中間部で強制復帰可能に停止するための停止機構と、前記主レバーが前記中間部に停止した状態で前記着火機構部を作動状態とすると共に、前記主レバーを初期位置に復帰させると前記着火機構部を停止状態にし且ガス回路を遮断する制御機構部とを設け
    主バーナへのガス回路に前記主バーナへの供給ガス量を最大ガス量に設定した第1状態と前記最大ガス量よりも少ない小ガス量に設定した第2状態とに切り替える切替装置を設け、前記切替装置は、前記主レバーの操作との連動により前記点火始動機構部が作動した状態では前記第2状態にあって、前記主レバーが往路終点から前記中間部に復帰された状態では前記第1状態にある構成としたガス燃焼装置。
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