JP3763036B2 - 車両用ヘッドランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高輝度放電管を使用する車両用ヘッドランプに関するもので、特に、従来公知のH4型と称されるハロゲンランプと同様に、ハイビームとロービームの切り替えが可能な高輝度放電管を使用する車両用ヘッドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用ヘッドランプの主流を占めていたハロゲンランプに代わって、近時は少ない電力で多くの光量が得られ、路面や障害物などが一層見やすい高輝度放電管(High Intensity Discharge Lamp;以下、「HIDランプ」という。)が使用され始めているが、このHIDランプは、H4型のハロゲンランプのようにハイビームとロービームの切り替えを行うことができない。
【0003】
そこで、HIDランプでも、H4型のハロゲンランプと同様に、ハイビームとロービームの切り替えができる自動車の前照灯が、特開2001−35211号公報において提案されている。
【0004】
この公報に開示された前照灯は、口金に配設された放電管の光源を遮蔽するシェードを、放電管の光軸方向に沿って前後にスライド移動させる駆動手段を備えた構造であって、前記シェードは、その脚部が口金を貫通して口金の裏側にロッド等で配置固定されたソレノイドの可動鉄片に連結され、この可動鉄片はスプリングで常に付勢されていて、ソレノイドが非作動状態では、シェードの遮蔽面が光源の位置に在って放電管の光を一部遮蔽してロービームの配光となり、ソレノイドのコイルに通電して可動鉄片をスプリングの応力に抗して引き込み、シェードをスライド移動させて放電管の光源の位置から遮蔽面がずらすと、光源から概ね全方位に光が放射され、ハイビームの配光がなされるよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本来のハロゲンランプは、ハイビーム用のランプと、ロービーム用の異なる2つのランプが、ガラス管内に高さ位置を変えて、すなわち、側面視でロービーム用のランプが、ハイビーム用のランプの位置よりも高い位置に配置され、いずれの場合でも照射される部位の配光のムラが生じないよう、安全走行のための検査基準が細かく定められている。
【0006】
より詳しく述べると、従来のH4型のハロゲンランプのハイビーム時における配光照度は、発明者の実験によれば、図5に示すように光軸のほぼ中心に近い下方に最高照度点を有し、500lxの範囲は、左右方向に帯状にほぼ均等に拡散してムラが見られなかった。
【0007】
これに対し、前記の構成からなる前照灯は、従来のハロゲンランプと異なり、光源はHIDランプが一つのみで、このHIDランプ(放電管)を中心部に設けた口金がリフレクタ(反射板)の中心部に配置され、光軸方向に沿って直線的に前進又は後退するよう構成されているので、その配光照度は、図6に示すように最高照度点が中心軸から右下方向に大きく外れるとともに、1500lxの範囲が、一つは中心軸の左側に、もう一つは前記最高照度点の左上側に分散し、配光照度にムラがあることが明らかとなった。
【0008】
この発明はかかる実験結果に鑑み、車両用ヘッドランプにおいて、HIDランプを使用しても、夜間の走行時に使用されるハイビームの配光特性と、すれ違いの際に使用されるロービームの配光特性の両立させたHIDランプについて、種々の角度から研究を重ね、ハイビーム時における光源を、ロービーム時のポジションより斜め下方に、直線的に、スライド移動させることによって、照射範囲内の配光ムラをなくし、夜間前方100m前後の距離にある交通上の障害物等を明確に確認することを見出し、この発明を完成させたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明の請求項1に記載の車両用ヘッドランプは、
反射光を前方に配光するリフレクタと、このリフレクタに装着するランプ主体とから構成されるものであって、
前記ランプ主体は、
前記リフレクタの中心部に、その開口縁と平行状態で配置される口金と、
この口金に係合保持されリフレクタの裏面側に、その中心軸がリフレクタの中心軸と交差するように固定配置される円筒状のホルダ主体からなるホルダと、
このホルダ主体内の基端部近傍に内装されるソレノイドと、
このソレノイドと係合し、前記口金から出没可能なようにホルダ主体内に係合保持される高輝度放電灯を有するスライダと、
半円弧状の板体の基端部側を切欠いて透光部を形成するとともに、一体的に付設された脚部を介して前記口金に直交状態で保持されるシェードと、
このシェードの先端部に装着されるキャップおよび前記スライダに付設され、ロービーム時にはシェードに形成された透光部を遮蔽し、ハイビーム時には開放することのできるシャッタとから構成され、
前記高輝度放電灯の光源を、ロービーム時にはリフレクタの中心軸上に位置させ、ハイビーム時には、リフレクタの中心軸から下方側に、リフレクタの中心軸と交差するように固定されたホルダの中心軸上を、スライド移動させるよう構成されていること
を特徴とする車両用ヘッドランプである。
【0010】
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記ホルダの中心軸は、
前記リフレクタの中心軸に対し、交差角度3°〜10°の範囲内で交差していること
を特徴とするものである。
【0011】
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記口金は、
その外周縁部には、口金をリフレクタの中央部に固定させるための複数の取付け片を有し、前面部には、前記シェードの脚部を直交状態で係合保持するための係合片が、各脚部と相対する位置に設けられていること
を特徴とするものである。
【0012】
また、この発明の請求項4に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記スライダは、
有底の筒状体の基端部が前記ソレノイドの可動アームと係合し、ソレノイドが作動すると可動アームが伸びてスライダを前方に押出し、停止すると可動アームがソレノイド内に後退してスライダを、ホルダ内の所定の位置に復帰させるよう構成されたものであること
を特徴とするものである。
【0013】
また、この発明の請求項5に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記スライダは、
その可動範囲が5〜10mmの範囲に設定され、このスライダの先端開口部の中心部には高輝度放電灯の基端部が一体的に固定されているとともに、開口部の下縁側には、所要長さの半円弧状のシャッタが、高輝度放電灯がロービーム位置するときは、前記シェードの透光部をほぼ遮蔽するように、また、ハイビーム位置あるときは、前記透光部がほぼ開放されるように固定されていること
を特徴とするものである。
【0014】
また、この発明の請求項6に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記シェードは、
耐熱樹脂又はステンレスや鉄などの金属材料で形成され、その内面の全面に黒色の耐熱塗料を塗布することによって、光の乱反射を防止するとともに、外面をクロムメッキもしくはサンディングしたこと
を特徴とするものである。
【0015】
また、この発明の請求項7に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記ソレノイドは、
双方向自己保持タイプであること
を特徴とするものである。
【0016】
また、この発明の請求項8に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記ソレノイドとスライダの結合は、
ソレノイドの可動アームに装着したEリングを、スライダの基端側に形成した溝に差し込む構造としたこと
を特徴とするものである。
【0017】
また、この発明の請求項9に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記スライダと高輝度放電灯の結合は、
スライダの開口部に高輝度放電灯の基端部を差し込み、その周囲および開口部全体にシリコン樹脂を充填し、高輝度放電灯の一次側及び二次側の配線は、スライダ内を這わせたのち、その先端部をそれぞれホルダ主体に配設した電源コードに接続すること
を特徴とするものである。
【0018】
また、この発明の請求項10に記載の発明は、
前記請求項1に記載の車両用ヘッドランプにおいて、
前記スライダは、
高輝度放電灯の一次側及び二次側の配線の先端に端子を装着させてスライダ内に這わせ、前記ホルダ主体の外周部から内側に電源供給用の電源コードの先端部に取付けた端子を差し込み、スライダ内の両側に配置した端子と接触するスライド接点方式にしたこと
を特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の車両用ヘッドランプの好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて具体的に説明すると、図1はこの発明に係る車両用ヘッドランプ1のロービーム時の状態を示す概略説明図、図2は同じくハイビーム時の概略説明図であって、この発明の車両用ヘッドランプ1は、基本的には、断面が円弧状のリフレクタ2と、このリフレクタ2に装着されるランプ主体3から構成されるものである。
【0020】
前記ランプ主体3は、図3に示されるように、円筒状のホルダ主体4の一端開口部に口金5を一体的に装着保持するホルダ6と、このホルダ主体4内の基端部に固定される防水栓7と、基端部近傍に内装されるソレノイド8と、このソレノイド8と係合し、前記ホルダ6の口金5から出没可能なようにホルダ主体4内に係合保持されるスライダ9と、半円弧状の板体の基端部側を切欠いて透光部10を形成するとともに、該透光部10の左右各端部に所要長さの脚部11,11を一体的に付設したシェード12と、このシェード12に形成された前記透光部10を開閉するシャッタ15および前記シェード12の先端部に装着されるキャップ13の各部材から構成されるものである。なお、前記構成部材中、防水栓7は、ソレノイドに電力を供給するホルダ主体4基端の電源コード挿通部が、他の手段で防水処理され、内部に雨水などが浸入するおそれがなければ省略することができる。
【0021】
前記ホルダ6は、ホルダ主体4の先端部に一体的に保持する口金5を、図1乃至図2に示すように、断面が円弧状のリフレクタ2における中央部の中心軸Oに対して直交する状態で取付けられており、ホルダ主体4は、その中心軸Xが、前記リフレクタ2の中心軸Oに対し、交差角αが角度3°から角度10°の範囲、より好ましくは角度6°乃至7°の範囲で交差するよう、前記口金5の裏面側にホルダ主体4の先端部を傾斜させた状態で装着されるもので、口金5とホルダ主体4との係合手段には特段の制限はない。
【0022】
また、前記口金5の外周縁部には、口金5をリフレクタ2の中央部に固定させるために3つの取付け片5aが均等間隔で突出し、前面部には、前記シェード12の脚部11を直交状態で係合保持するための形状の異なる係合片5bが、各脚部11と相対する位置に設けられている。
【0023】
したがって、ランプ主体3の口金5をリフレクタ2の中央部に前記のように装着固定したとき、前記シェード12は、リフレクタ2の中心軸Oと平行状態に配置されるものである。
【0024】
一方、前記スライダ9は、有底の筒状体の基端部が前記ソレノイド8の可動アーム(プランジャ)8aと係合し、ソレノイド8が作動すると可動アーム8aが伸びてスライダ9を前方に押出し、停止すると可動アーム8aがソレノイド8内に後退してスライダ9を所定の位置に復帰させるよう構成されたものである。
その可動範囲は5〜10mmの範囲、より好ましくは6〜7mmの範囲に設定される。
このスライダ9の先端開口部の中心部には、HIDランプ14の基端部が一体的に固定されているとともに、開口部の下縁側には、所要長さの半円弧状のシャッタ15が、ロービーム時にHIDランプ14が位置するときは、前記シェード12の透光部10をほぼ閉止するように、また、ハイビーム時にHIDランプ14が位置するときは、前記透光部がほぼ開放されるように固定されている。
【0025】
また、前記シェード12を形成する材質については特段の制限はないが、耐熱樹脂又はステンレスや鉄などの金属材料を使用し、その内面の全面に黒色の耐熱塗料を塗布することによって、光の乱反射を防止するとともに、外面をクロムメッキもしくはサンディングすることによって、灯体に取付けた際の見栄えを向上させることができ好ましいものである。
【0026】
また、このシェード12の先端部には、キャップ13が装着されるものであるが、このキャップ13は、従来のハロゲンランプの先端部が耐熱塗料によって遮断され、ハロゲンランプを直視できないようになっているのと同様に、HIDランプ14を直視できなくするためのものである。その取付け手段にはなんら制限はないが、たとえば、シェード12と一体構造とするとか、キャップ13の内側にシェード12の先端縁と係合する溝を形成するなどして、ワンタッチで着脱できるように構成してもよい。
【0027】
また、ホルダ6を構成する口金5は、公知のH4型のハロゲンランプにおいて使用されていたものを転用し、ホルダ主体4の成型時に口金5をインサート成形することによって、HIDランプへの転換をきわめてスムーズに行うことができ好ましいものである。
【0028】
さらに、ロービーム時(すれ違い時)あるいはハイビーム時(通常走行時)の光源、HIDランプ14をスライドさせる部分には、作動時に瞬間的にコイル通電し、ストローク後に永久磁石によりそのポジションをキープすることのできる双方向自己保持タイプのソレノイドを使用することによって、駆動部の省電力化を図ることができる。
特に、この双方向自己保持タイプのソレノイドは、作動時の作動音を小さくすることができ、吸引側のコイルに通電し、可動アーム(プランジャ)を動かす際に、もう一方のソレノイドにも通電させ、逆側の磁場を発生させる永久磁石の磁力を中和させ、小さい吸引力で作動させることができる。
【0029】
なお、ソレノイド8とスライダ9の結合は、ソレノイド8の可動アーム8aに溝を形成してEリングを装着し、スライダ9の基端側に形成した溝に差し込む構造とし、スライダ9とHIDランプ14の結合は、スライダ9の開口部にHIDランプ14の基端部を差し込み、その周囲および開口部全体にシリコン樹脂を充填し、振動に強い構造とし、一次側及び二次側の配線は、スライダ9内を這わせたのち、その先端部をそれぞれホルダ主体4には配設した電源コード5c,5cに接続するものである。
【0030】
また、スライダ9と前記電源コード5cの接点部分は、ロービーム、ハイビームの光源をスライドさせることによる抵抗にならないようにホルダ主体4の外周部から内側に電源コード5cの先端部に取付けた端子を差し込み、スライダ9内の両側に配置した端子と接触するスライド接点方式にすることが好ましい。
【0031】
上記構成からなる車両用ヘッドランプ1は、図1乃至図2で明らかなようにリフレクタ2の中心部に、このリフレクタ2の中心軸Oと直交する状態で口金5を固定し、リフレクタ2の裏面側からホルダ6の先端部を口金5に係合させると、ホルダ6は口金5に対して、前記リフレクタ2の中心軸Oに対してホルダ6の中心軸Xが所定の交差角α(たとえば交差角約7.02度)で交差する状態で係合保持されるようあらかじめ構成されている。したがって、ホルダ主体4の基端側は中心軸Oより下方側に位置し、また、前記口金5に対しシェード12は、その開口部を上方に向けて直交するよう固定されているので、シェード12は、リフレクタ2の中心軸Oと平行に配置されている。
【0032】
かかる取付け状態において、この発明の車両用ヘッドランプ1は、ロービーム時(すれ違い走行時)には、図1に示されるように、HIDランプ14の先端部がシェード12の先端部側に位置している。換言すれば、光源はリフレクタ2の中心軸O上に位置し、かつHIDランプ14の中心部がシェード12のほぼ中心部にあって、ソレノイド8の可動アーム8aは伸びた状態を保持し、HIDランプ14を保持するスライダ9もホルダ6から押出され、リフレクタ2内に突出した状態を保持し、その結果、スライダ9の下縁側に取付けられたシャッタ15も前方に移動し、シェード12に形成された透光部10を遮蔽している。
【0033】
したがって、HIDランプ14から照射される光は、リフレクタ2の上半分側に配光され、下半分側はシェード12ならびにシャッタ15によって遮られることになって、ロービーム状態が保持される。
【0034】
このような状態において、ハイビーム(通常走行時)への切り替え信号が発信されると、ソレノイド8に通電されてソレノイド8が作動し、可動アーム8aがソレノイド8内の所定の位置まで後退すると、ソレノイド8と一体のスライダ9も後退し、その結果、HIDランプ14も6〜7mm程度後退し、図2に示す位置に停止すると同時に、シャッタ15も後退して遮蔽していたシェード12の透光部10を開放するので、光源からの光は、上半部は勿論のこと、下半部にも透光部10を介して照射され、ハイビームとなるものである。
【0035】
特に、この発明の車両用ヘッドランプ1は、ロービームからハイビームへの切り替えに際し、HIDランプ14の移動をリフレクタ2の中心軸Oに対し、所定の交差角を維持しながら直線状に行い、光源の位置を中心軸Oに対して上下方向において、直線上を移動させるよう構成しているので、図5に示すように、光源の中心(最高照度点)は、中心軸Oと直交する軸のやや下方にあって、図7のように光源がリフレクタ2の中心軸と平行移動するHIDランプに比較し、最高照度点の位置ズレや分割がほとんどなく、照射範囲も上下、左右ともにきわめて均衡の取れたものであるため、ハロゲンランプと同様な配光特性が得られ、より広い視認範囲を確保することができるものである。
【0036】
【発明の効果】
この発明の車両用ヘッドランプは、ランプとして従来のH4型のハロゲンランプに代えて高輝度放電管を採用しても、光源の位置をリフレクタの中心線を基準として上下方向に直線上をスライド移動させるというきわめて簡単な手段によって、ロービームからハイビームに、またその逆に簡単に切替えることができる。
【0037】
特に、この発明の車両用ヘッドランプは、光源をリフレクタの中心線を基準として上下方向に直線上をスライド移動させることによって、光源を中心軸と平行にスライド移動させる公知の方式のものに比較して、H4型のハロゲンランプの配光特性に勝るとも劣らない配光特性を奏するもので、夜間の視認範囲を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る車両用ヘッドランプのロービーム時の状態を示す概略説明図である。
【図2】 同じくハイビーム時の概略説明図である。
【図3】 車両用ヘッドランプを構成するランプ主体の分解斜視図である。
【図4】 ランプ主体の主要部の分解斜視図である。
【図5】 ハロゲンランプのハイビーム時の配光照度分布図である。
【図6】 従来のHIDランプのハイビーム時の配光照度分布図である。
【図7】 この発明のハイビーム時の配光照度分布図である。
【符号の説明】
1 車両用ヘッドランプ
2 リフレクタ
3 ランプ主体
4 ホルダ主体
5 口金
6 ホルダ
7 防水栓
8 ソレノイド
9 スライダ
10 透光部
12 シェード
13 キャップ
Claims (10)
- 反射光を前方に配光するリフレクタと、このリフレクタに装着するランプ主体とから構成されるものであって、
前記ランプ主体は、前記リフレクタの中心部に、その開口縁と平行状態で配置される口金と、
この口金に係合保持されリフレクタの裏面側に、その中心軸がリフレクタの中心軸と交差するように固定配置される円筒状のホルダ主体からなるホルダと、
このホルダ主体内の基端部近傍に内装されるソレノイドと、
このソレノイドと係合し、前記口金から出没可能なようにホルダ主体内に係合保持される高輝度放電灯を有するスライダと、
半円弧状の板体の基端部側を切欠いて透光部を形成するとともに、一体的に付設された脚部を介して前記口金に直交状態で保持されるシェードと、
このシェードの先端部に装着されるキャップおよび前記スライダに付設され、ロービーム時にはシェードに形成された透光部を遮蔽し、ハイビーム時には開放することのできるシャッタと
から構成され、
前記高輝度放電灯の光源を、ロービーム時にはリフレクタの中心軸上に位置させ、ハイビーム時には、リフレクタの中心軸から下方側に、リフレクタの中心軸と交差するように固定されたホルダの中心軸上を、スライド移動させるよう構成されていること
を特徴とする車両用ヘッドランプ。 - 前記ホルダの中心軸は、
前記リフレクタの中心軸に対し、交差角度3°〜10°の範囲内で交差していること
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。 - 前記口金は、
その外周縁部には、口金をリフレクタの中央部に固定させるための複数の取付け片を有し、前面部には、前記シェードの脚部を直交状態で係合保持するための係合片が、各脚部と相対する位置に設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。 - 前記スライダは、
有底の筒状体の基端部が前記ソレノイドの可動アームと係合し、ソレノイドが作動すると可動アームが伸びてスライダを前方に押出し、停止すると可動アームがソレノイド内に後退してスライダを、ホルダ内の所定の位置に復帰させるよう構成されたものであること
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。 - 前記スライダは、
その可動範囲が5〜10mmの範囲に設定され、このスライダの先端開口部の中心部には高輝度放電灯の基端部が一体的に固定されているとともに、開口部の下縁側には、所要長さの半円弧状のシャッタが、高輝度放電灯がロービーム位置にあるときは、前記シェードの透光部をほぼ遮蔽するように、また、ハイビーム位置にあるときは、前記透光部がほぼ開放されるように固定されていること
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。 - 前記シェードは、
耐熱樹脂又はステンレスや鉄などの金属材料で形成され、その内面の全面に黒色の耐熱塗料を塗布することによって、光の乱反射を防止するとともに、外面をクロムメッキもしくはサンディングしたこと
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ - 前記ソレノイドは、
双方向自己保持タイプであること
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ - 前記ソレノイドとスライダの結合は、
ソレノイドの可動アームに装着したEリングを、スライダの基端側に形成した溝に差し込む構造としたこと
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。 - 前記スライダと高輝度放電灯の結合は、
スライダの開口部に高輝度放電灯の基端部を差し込み、その周囲および開口部全体にシリコン樹脂を充填し、高輝度放電灯の一次側及び二次側の配線は、スライダ内を這わせたのち、その先端部をそれぞれホルダ主体に配設した電源コードに接続すること
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。 - 前記スライダは、
高輝度放電灯の一次側及び二次側の配線の先端に端子を装着させてスライダ内に這わせ、前記ホルダ主体の外周部から内側に電源供給用の電源コードの先端部に取付けた端子を差し込み、スライダ内の両側に配置した端子と接触するスライド接点方式にしたこと
を特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドランプ。
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