JP2003157704A - 車両用ヘッドランプ - Google Patents
車両用ヘッドランプInfo
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- F21S41/10—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source
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- F21S41/17—Discharge light sources
- F21S41/172—High-intensity discharge light sources
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
ある交通上の障害物等を明確に視認できる車両用ヘッド
ランプを提供する。 【解決手段】 リフレクタ2の中心軸上Oの所定位置に
HIDランプ14を配置させてロービーム位置とし、前
記HIDランプ14を、中心軸上Oと所定の交差角度で
交差する中心軸Xに沿ってスライド後退させて、HID
ランプ14の位置をロービーム時の位置より低い位置と
してハイビーム位置とし、ロービーム位置にあるHID
ランプ14の光をシェード12によってリフレクタ2の
上半分側にのみ照射させ、ロービーム位置にあるHID
ランプ14の光は、シェード12に形成した透光孔から
下半分側にも照射し、リフレクタ2全体に配光できるよ
うにして車両用ヘッドランプ1を構成する。
Description
使用する車両用ヘッドランプに関するもので、特に、従
来公知のH4型と称されるハロゲンランプと同様にハイ
ビームとロービームの切り替えが可能な高輝度放電管を
使用する車両用ヘッドランプに関するものである。
ハロゲンランプに代わって、近時は、少ない電力で多く
の光量が得られ、路面や障害物などが一層見やすい高輝
度放電管(High Intensity Discharge Lamp;以下、
「HIDランプ」という。)が使用され始めているが、
このHIDランプは、H4型のハロゲンランプのように
ハイビームとロービームの切り替えを行うことができな
い。
ゲンランプと同様にハイビームとロービームの切り替え
ができる自動車の前照灯が特開2001−35211号
公報において提案されている。
設された放電管の光源を遮蔽するシェードを、放電管の
光軸方向に沿って前後にスライド移動させる駆動手段を
備えた構造であって、前記シェードは、その脚部が口金
1貫通して口金の裏側にロッド等で配置固定されたソレ
ノイドの可動鉄片に連結され、この可動鉄片はスプリン
グで常に付勢されていて、ソレノイドが非作動状態で
は、シェードの遮蔽面が光源の位置に在って放電管の光
を一部遮蔽してロービームの配光となり、ソレノイドの
コイルに通電して可動鉄片をスプリングの応力に抗して
引き込み、シェードをスライド移動させて放電管の光源
の位置から遮蔽面がずらすと、光源から概ね全方位に光
が放射されハイビームの配光がなされるよう構成されて
いる。
は、ハイビーム用のランプと、ロービーム用の異なる2
つのランプが、ガラス管内に高さ位置を変えて、すなわ
ち、側面視でロービーム用のランプが、ハイビーム用の
ランプの位置よりも高い位置に配置され、いずれの場合
でも照射される部位の配光のムラが生じないよう、安全
走行のための検査基準が細かく定められている。
ゲンランプのハイビーム時における配光照度は、発明者
の実験によれば、図5に示すように光軸のほぼ中心に近
い下方に最高照度点を有し、500lxの範囲は、左右
方向に帯状にほぼ均等に拡散してムラが見られなかっ
た。
は、従来のハロゲンランプと異なり、光源はHIDラン
プが一つのみで、このHIDランプ(放電管)を中心部
に設けた口金がリフレクタ(反射板)の中心部に配置さ
れ、光軸方向に沿って直線的に前進又は後退するよう構
成されているので、その配光照度は、図6に示すように
最高照度点が中心軸から右下方向に大きく外れるととも
に、1500lxの範囲が、一つは中心軸の左側に、も
う一つは前記最高照度点の左上側に分散し、配光照度に
ムラがあることが明らかとなった。
ヘッドランプにおいて、HIDランプを使用しても、夜
間の走行時に使用されるハイビームの配光特性と、すれ
違いの際に使用されるロービームの配光特性の両立させ
たHIDランプについて、種々の角度から研究を重ね、
ハイビーム時における光源を、ロービーム時のポジショ
ンより斜め下方にスライド移動させることによって、照
射範囲内の配光ムラをなくし、夜間前方100m前後の
距離にある交通上の障害物等を明確に確認することを見
出し、この発明を完成させたものである。
求項1に記載の車両用ヘッドランプは、リフレクタの中
心軸上に配置した高輝度放電灯の移動によってハイビー
ムとロービームを切替えることのできるものであって、
前記高輝度放電灯を、ロービーム時にはリフレクタの中
心軸上に位置させ、ハイビーム時には、リフレクタの中
心軸から下方側にスライド移動させるよう構成されてい
ることを特徴とするものである。
は、反射光を前方に配光するリフレクタと、このリフレ
クタに装着するランプ主体とから構成されるものであっ
て、前記ランプ主体は、前記リフレクタの中心部に、そ
の開口縁と平行状態で配置される口金と、この口金に係
合保持されリフレクタの裏面側に配置される円筒状のホ
ルダ主体からなるホルダと、このホルダ主体内の基端部
近傍に内装されるソレノイドと、このソレノイドと係合
し、前記口金から出没可能なようにホルダ主体内に係合
保持される高輝度放電灯を有するスライダと、半円弧状
の板体の基端部側を切欠いて透光部を形成するととも
に、一体的に付設された脚部を介して前記口金に直交状
態で保持されるシェードと、このシェードの先端部に装
着されるキャップおよび前記スライダに付設され、ロー
ビーム時にはシェードに形成された透光部を遮蔽し、ハ
イビーム時には開放することのできるシャッタとから構
成され、前記高輝度放電灯を、ロービーム時にはリフレ
クタの中心軸上に位置させ、ハイビーム時には、リフレ
クタの中心軸から下方側にスライド移動させるよう構成
されていることを特徴とする車両用ヘッドランプであ
る。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記ホルダは、その中心軸が、前記リフレクタの中
心軸に対し、交差角が角度3°〜10°の範囲内となる
よう前記口金に装着されることを特徴とするものであ
る。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記口金は、その外周縁部には、口金をリフレクタ
の中央部に固定させるための複数の取付け片を有し、前
面部には、前記シェードの脚部を直交状態で係合保持す
るための係合片が、各脚部と相対する位置に設けられて
いることを特徴とするものである。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記スライダは、有底の筒状体の基端部が前記ソレ
ノイドの可動アームと係合し、ソレノイドが作動すると
可動アームが伸びてスライダを前方に押出し、停止する
と可動アームがソレノイド内に後退してスライダを、ホ
ルダ内の所定の位置に復帰させるよう構成されたもので
あることを特徴とするものである。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記スライダは、その可動範囲が5〜10mmの範
囲に設定され、このスライダの先端開口部の中心部には
高輝度放電灯の基端部が一体的に固定されているととも
に、開口部の下縁側には、所要長さの半円弧状のシャッ
タが、高輝度放電灯がロービーム位置するときは、前記
シェードの透光部をほぼ遮蔽するように、また、ハイビ
ーム位置あるときは、前記透光部がほぼ開放されるよう
に固定されていることを特徴とするものである。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記シェードは、耐熱樹脂又はステンレスや鉄など
の金属材料で形成され、その内面の全面に黒色の耐熱塗
料を塗布することによって、光の乱反射を防止するとと
もに、外面をクロムメッキもしくはサンディングしたこ
とを特徴とするものである。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記ソレノイドは、双方向自己保持タイプであるこ
とを特徴とするものである。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記ソレノイドとスライダの結合は、ソレノイドの
可動アームに装着したEリングを、スライダの基端側に
形成した溝に差し込む構造としたことを特徴とするもの
である。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記スライダと高輝度放電灯の結合は、スライダの
開口部に高輝度放電灯の基端部を差し込み、その周囲お
よび開口部全体にシリコン樹脂を充填し、高輝度放電灯
の一次側及び二次側の配線は、スライダ内を這わせたの
ち、その先端部をそれぞれホルダ主体に配設した電源コ
ードに接続することを特徴とするものである。
は、前記請求項2に記載の車両用ヘッドランプにおい
て、前記スライダは、高輝度放電灯の一次側及び二次側
の配線の先端に端子を装着させてスライダ内に這わせ、
前記ホルダ主体の外周部から内側に電源供給用の電源コ
ードの先端部に取付けた端子を差し込み、スライダ内の
両側に配置した端子と接触するスライド接点方式にした
ことを特徴とするものである。
ンプの好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて具
体的に説明すると、図1はこの発明に係る車両用ヘッド
ランプ1のロービーム時の状態を示す概略説明図、図2
は同じくハイビーム時の概略説明図であって、この発明
の車両用ヘッドランプ1は、基本的には、断面が円弧状
のリフレクタ2と、このリフレクタ2に装着されるラン
プ主体3から構成されるものである。
に、円筒状のホルダ主体4の一端開口部に口金5を一体
的に装着保持するホルダ6と、このホルダ主体4内の基
端部に固定される防水栓7と、基端部近傍に内装される
ソレノイド8と、このソレノイド8と係合し、前記ホル
ダ6の口金5から出没可能なようにホルダ主体4内に係
合保持されるスライダ9と、半円弧状の板体の基端部側
を切欠いて透光部10を形成するとともに、該透光部1
0の左右各端部に所要長さの脚部11,11を一体的に
付設したシェード12と、このシェード12に形成され
た前記透光部10を開閉するシャッタ15および前記シ
ェード12の先端部に装着されるキャップ13の各部材
から構成されるもので、前記構成部材中、防水栓7は、
ソレノイドに電力を供給するホルダ主体4基端の電源コ
ード挿通部が、他の手段で防水処理され、内部に雨水な
どが浸入するおそれがなければ省略することができる。
一体的に保持する口金5を、図1乃至図2に示すよう
に、断面が円弧状のリフレクタ2における中央部の中心
軸Oに対して直交する状態で取付けたとき、ホルダ主体
4の中心軸Xが、前記リフレクタ2の中心軸Oに対し、
交差角αが角度3°から角度10°の範囲、より好まし
くは角度6°乃至7°の範囲で交差するよう、前記口金
5の裏面側にホルダ主体4の先端部を傾斜させた状態で
装着されるもので、口金5とホルダ主体4との係合手段
には特段の制限はない。
をリフレクタ2の中央部に固定させるために3つの取付
け片5aが均等間隔で突出し、前面部には、前記シェー
ド12の脚部11を直交状態で係合保持するための形状
の異なる係合片5bが、各脚部11と相対する位置に設
けられている。
レクタ2の中央部に前記のように装着固定したとき、前
記シェード12は、リフレクタ2の中心軸Oと平行状態
に配置されるものである。
基端部が前記ソレノイド8の可動アーム(プランジャ)
8aと係合し、ソレノイド8が作動すると可動アーム8
aが伸びてスライダ9を前方に押出し、停止すると可動
アーム8aがソレノイド8内に後退してスライダ9を所
定の位置に復帰させるよう構成されたもので、その可動
範囲は5〜10mmの範囲、より好ましくは6〜7mm
の範囲に設定され、このスライダ9の先端開口部の中心
部には、HIDランプ14の基端部が一体的に固定され
ているとともに、開口部の下縁側には、所要長さの半円
弧状のシャッタ15が、ロービーム時にHIDランプ1
4が位置するときは、前記シェード12の透光部10を
ほぼ閉止するように、また、ハイビーム時にHIDラン
プ14が位置あるときは、前記透光部がほぼ開放される
ように固定されている。
ついては特段の制限はないが、耐熱樹脂又はステンレス
や鉄などの金属材料を使用し、その内面の全面に黒色の
耐熱塗料を塗布することによって、光の乱反射を防止す
るとともに、外面をクロムメッキもしくはサンディング
することによって、灯体に取付けた際の見栄えを向上さ
せることができ好ましいものである。
ャップ13が装着されるものであるが、このキャップ1
2は、従来のハロゲンランプの先端部が耐熱塗料によっ
て遮断され、ハロゲンランプを直視できないようになっ
ているのと同様に、HIDランプ14を直視できなくす
るためのもので、その取付け手段にはなんら制限はない
が、たとえば、シェード12と一体構造とするとか、キ
ャップ13の内側にシェード12の先端縁と係合する溝
を形成するなどして、ワンタッチで着脱できるように構
成してもよい。
のH4型のハロゲンランプにおいて使用されていたもの
を転用し、ホルダ主体4の成型時に口金5をインサート
成形することによって、HIDランプへの転換をきわめ
てスムーズに行うことができ好ましいものである。
いはハイビーム時(通常走行時)の光源、HIDランプ
14をスライドさせる部分には、作動時に瞬間的にコイ
ル通電し、ストローク後に永久磁石によりそのポジショ
ンをキープすることのできる双方向自己保持タイプのソ
レノイドを使用することによって、駆動部の省電力化を
図ることができる。特に、この双方向自己保持タイプの
ソレノイドは、作動時の作動音を小さくすることがで
き、吸引側のコイルに通電し、可動アーム(プランジ
ャ)を動かす際に、もう一方のソレノイドにも通電さ
せ、逆側の磁場を発生させる永久磁石の磁力を中和さ
せ、小さい吸引力で作動させることができる。
は、ソレノイド8の可動アーム8aに溝を形成してEリ
ングを装着し、スライダ9の基端側に形成した溝に差し
込む構造とし、スライダ9とHIDランプ14の結合
は、スライダ9の開口部にHIDランプ14の基端部を
差し込み、その周囲および開口部全体にシリコン樹脂を
充填し、振動に強い構造とし、一次側及び二次側の配線
は、スライダ9内を這わせたのち、その先端部をそれぞ
れホルダ主体4には配設した電源コード5c,5cに接
続するものである。
接点部分は、ロービーム、ハイビームの光源をスライド
させることによる抵抗にならないようにホルダ主体4の
外周部から内側に電源コード5cの先端部に取付けた端
子を差し込み、スライダ9内の両側に配置した端子と接
触するスライド接点方式にすることが好ましい。
は、図1乃至図2で明らかなようにリフレクタ2の中心
部に、このリフレクタ2の中心軸Oと直交する状態で口
金5を固定し、リフレクタ2の裏面側からホルダ6の先
端部を口金5に係合させると、ホルダ6は口金5に対し
て、前記リフレクタ2の中心軸Xに対してホルダ6の中
心軸Xが所定の交差角α(たとえば交差角約7.02
度)で交差する状態で係合保持されるようあらかじめ構
成されているので、ホルダ主体4の基端側は中心軸Oよ
り下方側に位置し、また、前記口金5に対しシェード1
2は、その開口部を上方に向けて直交するよう固定され
ているので、シェード12は、リフレクタ2の中心軸O
と平行に配置されている。
両用ヘッドランプ1は、ロービーム時(すれ違い走行
時)には、図1に示されるように、HIDランプ14の
先端部がシェード12の先端部側に位置している。換言
すれば、光源はリフレクタ2の中心軸O上に位置し、か
つHIDランプ14の中心部がシェード12のほぼ中心
部にあって、ソレノイド8の可動アーム8aは伸びた状
態を保持し、HIDランプ14を保持するスライダ9も
ホルダ6から押出され、リフレクタ2内に突出した状態
を保持し、その結果、スライダ9の下縁側に取付けられ
たシャッタ15も前方に移動し、シェード12に形成さ
れた透光部10を遮蔽している。
れる光は、リフレクタ2の上半分側に配光され、下半分
側はシェード12ならびにシャッタ15によって遮られ
ることになって、ロービーム状態が保持される。
常走行時)への切替え信号が発信されると、ソレノイド
8に通電されてソレノイド8が作動し、可動アーム8a
がソレノイド8内の所定の位置まで後退すると、ソレノ
イド8と一体のスライダ9も後退し、その結果、HID
ランプ14も6〜7mm程度後退し、図2に示す位置に
停止すると同時に、シャッタ15も後退して遮蔽してい
たシェード12の透光部10を開放するので、光源から
の光は、上半部は勿論のこと、下半部にも透光部10を
介して照射され、ハイビームとなるものである。
は、ロービームからハイビームへの切替えに際し、HI
Dランプ14の移動をリフレクタ2の中心軸Oに対し、
所定の交差角を維持しながら行い、光源の位置を中心軸
Oに対して上下方向において移動させるよう構成してい
るので、図5に示すように、光源の中心(最高照度点)
は、中心軸Oと直交する軸のやや下方にあって、図7の
ように光源がリフレクタ2の中心軸と平行移動するHI
Dランプに比較し、最高照度点の位置ズレや分割がほと
んどなく、照射範囲も上下、左右ともにきわめて均衡の
取れたものであるため、ハロゲンランプと同様な配光特
性が得られ、より広い視認範囲を確保することができる
ものである。
プとして従来のH4型のハロゲンランプに代えて高輝度
放電管を採用しても、光源の位置をリフレクタの中心線
を基準として上下方向にスライド移動させるというきわ
めて簡単な手段によって、ロービームからハイビーム
に、またその逆に簡単に切替えることができる。
光源をリフレクタの中心線を基準として上下方向にスラ
イド移動させることによって、光源を中心軸と平行にス
ライド移動させる公知の方式のものに比較して、H4型
のハロゲンランプの配光特性に勝るとも劣らない配光特
性を奏するもので、夜間の視認範囲を大幅に向上させる
ことができる。
ム時の状態を示す概略説明図である。
解斜視図である。
図である。
分布図である。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】リフレクタの中心軸上に配置した高輝度放
電灯の移動によってハイビームとロービームを切替える
ことのできるものであって、 前記高輝度放電灯を、ロービーム時にはリフレクタの中
心軸上に位置させ、ハイビーム時には、リフレクタの中
心軸から下方側にスライド移動させるよう構成されてい
ることを特徴とする車両用ヘッドランプ。 - 【請求項2】反射光を前方に配光するリフレクタと、こ
のリフレクタに装着するランプ主体とから構成されるも
のであって、 前記ランプ主体は、前記リフレクタの中心部に、その開
口縁と平行状態で配置される口金と、この口金に係合保
持されリフレクタの裏面側に配置される円筒状のホルダ
主体からなるホルダと、このホルダ主体内の基端部近傍
に内装されるソレノイドと、このソレノイドと係合し、
前記口金から出没可能なようにホルダ主体内に係合保持
される高輝度放電灯を有するスライダと、半円弧状の板
体の基端部側を切欠いて透光部を形成するとともに、一
体的に付設された脚部を介して前記口金に直交状態で保
持されるシェードと、このシェードの先端部に装着され
るキャップおよび前記スライダに付設され、ロービーム
時にはシェードに形成された透光部を遮蔽し、ハイビー
ム時には開放することのできるシャッタとから構成さ
れ、 前記高輝度放電灯を、ロービーム時にはリフレクタの中
心軸上に位置させ、ハイビーム時には、リフレクタの中
心軸から下方側にスライド移動させるよう構成されてい
ることを特徴とする車両用ヘッドランプ。 - 【請求項3】前記ホルダは、 その中心軸が、前記リフレクタの中心軸に対し、交差角
が角度3°〜10°の範囲内となるよう前記口金に装着
されることを特徴とする請求項2に記載の車両用ヘッド
ランプ。 - 【請求項4】前記口金は、 その外周縁部には、口金をリフレクタの中央部に固定さ
せるための複数の取付け片を有し、前面部には、前記シ
ェードの脚部を直交状態で係合保持するための係合片
が、各脚部と相対する位置に設けられていることを特徴
とする請求項2に記載の車両用ヘッドランプ。 - 【請求項5】前記スライダは、 有底の筒状体の基端部が前記ソレノイドの可動アームと
係合し、ソレノイドが作動すると可動アームが伸びてス
ライダを前方に押出し、停止すると可動アームがソレノ
イド内に後退してスライダを、ホルダ内の所定の位置に
復帰させるよう構成されたものであることを特徴とする
請求項2に記載の車両用ヘッドランプ。 - 【請求項6】前記スライダは、 その可動範囲が5〜10mmの範囲に設定され、このス
ライダの先端開口部の中心部には高輝度放電灯の基端部
が一体的に固定されているとともに、開口部の下縁側に
は、所要長さの半円弧状のシャッタが、高輝度放電灯が
ロービーム位置するときは、前記シェードの透光部をほ
ぼ遮蔽するように、また、ハイビーム位置あるときは、
前記透光部がほぼ開放されるように固定されていること
を特徴とする請求項2に記載の車両用ヘッドランプ。 - 【請求項7】前記シェードは、 耐熱樹脂又はステンレスや鉄などの金属材料で形成さ
れ、その内面の全面に黒色の耐熱塗料を塗布することに
よって、光の乱反射を防止するとともに、外面をクロム
メッキもしくはサンディングしたことを特徴とする請求
項2に記載の車両用ヘッドランプ - 【請求項8】前記ソレノイドは、 双方向自己保持タイプであることを特徴とする請求項2
に記載の車両用ヘッドランプ - 【請求項9】前記ソレノイドとスライダの結合は、 ソレノイドの可動アームに装着したEリングを、スライ
ダの基端側に形成した溝に差し込む構造としたことを特
徴とする請求項2に記載の車両用ヘッドランプ。 - 【請求項10】前記スライダと高輝度放電灯の結合は、 スライダの開口部に高輝度放電灯の基端部を差し込み、
その周囲および開口部全体にシリコン樹脂を充填し、高
輝度放電灯の一次側及び二次側の配線は、スライダ内を
這わせたのち、その先端部をそれぞれホルダ主体に配設
した電源コードに接続することを特徴とする請求項2に
記載の車両用ヘッドランプ。 - 【請求項11】前記スライダは、 高輝度放電灯の一次側及び二次側の配線の先端に端子を
装着させてスライダ内に這わせ、前記ホルダ主体の外周
部から内側に電源供給用の電源コードの先端部に取付け
た端子を差し込み、スライダ内の両側に配置した端子と
接触するスライド接点方式にしたことを特徴とする請求
項2に記載の車両用ヘッドランプ。
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Cited By (4)
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