JP3762008B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関するものであり、特に、小型軽量化した撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年において、ビデオテープレコーダ(VTR)本体を小型化しカメラと一体型にした装置である所謂ビデオカメラにおいては、機能の多様化や小型軽量化等が進んでいる。
【0003】
そこで、例えば、図16に示すようなビデオカメラ300がある。
このビデオカメラ300は、VTR一体型の小型ディジタルビデオカメラであり、本体が片手で持てる程小型軽量化されたものである。
【0004】
すなわち、ビデオカメラ300は、上記図16に示すように、カメラ部301と、VTR部302と、ファインダー部303とを備えており、VTR部302の筐体前面と後面をはさんで保持する形状となっている。
また、ビデオカメラ300本体背面には、図17に示すように、録画ボタン304、ズームキー305、カメラダイヤル306、及び各種設定ダイヤル307等の操作ボタンが配置されており、これらの各種操作ボタンは、VTR部302の筐体前面と後面をはさんで保持した場合に親指で操作する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来のビデオカメラ300は、本体が片手で持てる程小型軽量であり、非常に携帯性に優れている、という特徴を持っているが、その反面、保持性や操作性に関しては以下のような不都合な点がいくつかある。
【0006】
まず、ビデオカメラ300は、VTR部302の筐体前面と後面をはさんで保持する形状となっているため、撮影者は、ビデオカメラ300本体を長手方向にはさんで保持しなければならない。これにより、長時間の撮影を行う場合等は、片手でビデオカメラ300を安定した状態に保つことが難しく、長時間安定した状態で撮影することができなかった。
【0007】
そこで、この不都合な点を解決するために、例えば、ビデオカメラ300本体の筐体側面にグリップストラップが設けられたビデオカメラがある。
【0008】
しかしながら、このようなグリップストラップが設けられたビデオカメラは、非撮影時においてもグリップストラップが装着されたままの状態となり、携帯性が損なわれてしまっていた。一般的に、ビデオカメラを保持するためのグリップストラップ等の手段は、非撮影時には不要となるため、何らかの収納手段を設けることが望ましい。
【0009】
また、ビデオカメラ300は、その本体後部にファインダー部303が設けられた構成としているが、このファインダー部303は、ビデオカメラ300本体の筐体に回転不能に固定されており、このため、ハイアングルやローアングルでの撮影や、対面撮影等を行うことができなかった。
【0010】
そこで、この不都合な点を解決するために、例えば、ファインダー部303が上下に回転可能となるように、ファインダー部303をビデオカメラ300本体側面に設けようとすると、ファインダー部303が突出した形状となってしまい、この構成は携帯性を求めるビデオカメラには向かない。
【0011】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、撮影時の保持性及び操作性が共に優れており、且つ非撮影時の携帯性も優れた撮像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、被写体像を撮像する撮像装置であって、撮像装置本体と、前記撮像装置本体に対して、収納位置と使用位置とに移動可能である、撮像時に操作者が、前記撮像装置を保持するために用いられる保持手段と、前記保持手段の移動に伴い、前記収納位置と前記使用位置とに移動するとともに、少なくとも前記使用位置において、前記保持手段に対して、回動可能となるように取り付けられている、撮影した画像を表示する画像表示手段とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0015】
本発明に係るビデオカメラは、例えば、図1に示すようなビデオカメラ100に適用される。
【0016】
ここで、上記図1は、ビデオカメラ100を正面からみた図であり、また、以下の説明で用いる図2及び図3は、ビデオカメラ100を背面からみた図である。そして、上記図1及び図2は、ビデオカメラ100の非撮影時の状態を示しており、上記図3は、ビデオカメラ100の撮影時の状態を示している。
【0017】
まず、上記図1に示すように、ビデオカメラ100は、カメラ本体110と、カメラ本体110に移動自在に設けられた保持部111と、保持部111に設けられた凹部111bと、保持部111に回転可能に設けられた液晶表示部112とを備えており、保持部111には、録画開始/停止スイッチ113及びズームキー114が配置され、液晶表示部112には、VTR操作ボタン115が配置されている。
【0018】
また、上記図2に示すように、ビデオカメラ100は、保持部111に設けられた甲当て部111aと、カメラ本体110下部に設けられたバッテリー117と、カメラ本体110上部に内蔵されたレンズユニット116とを備えている。
【0019】
上述のようなビデオカメラ100において、非撮影時には、上記図1及び図2に示すように、保持部111はカメラ本体110の側面及び背面に装着した状態で収納されて、カメラ本体110と共に略直方体形状を成す状態となる。
また、撮影時には、上記図3に示すように、保持部111をカメラ本体110の背面に移動させることにより、保持しやすい状態となる。
【0020】
つぎに、カメラ本体110と保持部111の係合構造について、図4及び図5を用いて具体的に説明する。
【0021】
尚、上記図4及び図5は、カメラ本体110と保持部111を係合させる際に、ビデオカメラ100を正面方向(上記図1の矢印S1 方向)から見た状態、及び側面面方向(上記図1の矢印S2 方向)から見た状態を各々示したものである。
【0022】
上記図4及び図5に示すように、カメラ本体110には、ガイドレール110aが設けられており、保持部111には、スライド基部111cが設けられている。
【0023】
そして、ガイドレール110aは、スライド基部111cに滑動自在に挿入されるようになされており、この構成により、保持部111は、カメラ本体110と長手方向に滑動可能な状態で結合される。
【0024】
つぎに、上述のようにしてカメラ本体110に結合された保持部111の非撮影状態から撮影状態への展開状況を図6(a)〜(d)を用いて説明する。
【0025】
尚、上記図6(a)〜(d)は、上記図1中のS3 −S3 ’線に沿う断面図である。
【0026】
先ず、非撮影時のビデオカメラ100は、上記図6(a)に示すように、カメラ本体110の側面に保持部111が収納された状態である。
【0027】
そこで、撮影者は、上記図6(b)に示すように、カメラ本体110の側面に収納されている保持部111を、カメラ本体110の上述したガイドレール(上記図4及び図5中の110a)に沿って、後方(同図中の矢印S4 方向)にスライドさせる。
【0028】
次に、撮影者は、上記図6(c)に示すように、保持部111がスライド方向(同図中の矢印S4 方向)に対して90°回転(同図中の矢印S5 方向の回転)させる。
【0029】
したがって、ビデオカメラ100は、上記図6(d)に示すように、保持部111がカメラ本体100の後部に装着され、撮影可能な状態となる。
【0030】
上述のようにして、ビデオカメラ100が撮影可能な状態となると、例えば、図7に示すようにして、撮影者400により使用される。
【0031】
すなわち、撮影時において、上記図7に示すように、撮影者400は、甲当て部111aとカメラ本体110の間に右手甲400aを挿入し、右手親指400bと右手人差し指400cの間に凹部111bを掛けて保持する。
【0032】
このとき、保持部111は、右手親指400bと右手人差し指400cによって挟持され、右手甲400aの押圧力が甲当て部111aにかかる。
また、右手親指400bを除く他の四指400c〜400fは、カメラ本体110を支持する。
【0033】
したがって、ビデオカメラ100は、上述のような構成により、保持部111を剛性の高い構造とすることができ、手甲の当たる部分に摩擦性のある材質を用いることができるため、高い保持性を得ることができる。
【0034】
つぎに、保持部111の移動に連動したカメラモードの切り換えについて、図8を用いて説明する。
【0035】
尚、上記図8は、上記図5のガイドレール110a付近(点線部分)の拡大図である。
【0036】
すなわち、上記図8に示すように、カメラ本体110の後面には、逃げ穴110bが設けられており、この逃げ穴110bには、切り換えスイッチ118が配置されている。
【0037】
そして、非撮影時には、上述のような構成によりカメラ本体110の後面部分が甲当て部111aで覆われた状態となり、切り換えスイッチ118は、逃げ穴110bによって、例えば、電源オフ状態となる。したがって、この場合には、ビデオカメラ100は撮影機能しない。
【0038】
一方、撮影時には、上述のような構成により保持部111の裏面に設けられたスライド基部111cが逃げ穴110bに挿入され、これにより、逃げ穴110bに配置された切り換えスイッチ118が押されて、例えば、電源オン状態となる。したがって、この場合には、ビデオカメラ100は撮影機能する。
【0039】
上述のように、ビデオカメラ100は、保持部111の移動と、電源オン/オフ等のカメラモードの切り換えとが連動するようになされているため、例えば、電源のオン/オフ状態が視覚的に把握しやすく、電源の切り忘れを防ぐことができる。
【0040】
つぎに、保持部111に回転可能に設けられた液晶表示部112について、図9(a)及び(b)、図10を用いて説明する。
【0041】
尚、上記図9(a)は、撮影時において、液晶表示部112の使用状態をビデオカメラ100を背面からみた図であり、上記図9(b)は、上記図9(a)の状態をビデオカメラ100を側面からみた図(上記図9(a)中の矢印S6 方向からみた図) である。
また、上記図10は、非撮影時において、液晶表示部112の使用状態をビデオカメラ100の正面からみた図である。
【0042】
液晶表示部112は、上記図9(a)及び(b)に示すように、撮影状態においては、保持部111の上端付近で保持部111と回転可能(上記図9(b)中の矢印S8 方向に回転可能)に係合されている。
また、上記図10に示すように、非撮影状態、すなわち保持部111が収納された状態においても、液晶表示部112は、角度調整が可能(上記図10中の矢印S9 方向に角度調整可能)なようになされている。
【0043】
したがって、液晶表示部112が回転することにより、上記図9(b)に示すように、ローアングルやハイアングルの撮影、及び体面撮影等にも対応することができ、また、上記図10に示すように、非撮影時に録画したものを再生する場合にも、安定した状態で画像の確認を行うことができる。
【0044】
つぎに、保持部111や液晶表示部112に配置された各種操作ボタンについて説明する。
【0045】
録画や再生時に基本的操作を行うための各種操作ボタンは、上述したように保持部111と液晶表示部112に配置されている。
【0046】
特に、録画開始/停止スイッチ113及びズームキー114は、上記図7に示すように、撮影者400が親指400bで操作できるような位置、具体的には凹部111b付近に配置されている。
また、VTR操作ボタン115は、上記図7に示すように、液晶表示部112のパネル112a付近に配置されている。
【0047】
したがって、撮影者は、録画開始/停止スイッチ113及びズームキー114を親指400bでスムーズに操作することができ、また、液晶表示部112に画面表示された画像を確認しながら、VTR操作ボタン115を操作することができる。
【0048】
つぎに、第2の実施の形態について説明する。
【0049】
本発明に係るビデオカメラは、例えば、図11に示すようなビデオカメラ200に適用される。
【0050】
ここで、上記図11及び以下の説明で用いる図12は、ビデオカメラ200を背面からみた図であり、以下の説明で用いる図13は、ビデオカメラ200を正面からみた図である。そして、上記図11は、ビデオカメラ200の非撮影時の状態を示しており、上記図12及び図13は、ビデオカメラ200の撮影時の状態を示している。
【0051】
まず、上記図11に示すように、ビデオカメラ200は、カメラ本体210と、カメラ本体210に移動自在(同図中の矢印S10方向に移動自在)に設けられた保持部211と、保持部211に設けられた凹部213と、カメラ本体210下部に設けられたバッテリー218と、カメラ本体210上部に内蔵されたレンズユニット217とを備えている。
【0052】
また、カメラ本体210には、ズームキー215が配置され、保持部111には、録画開始/停止スイッチ214及びVTR操作ボタン216が配置されていると共に、液晶表示部219が設けられている。
【0053】
さらに、上記図12に示すように、保持部211の裏面には、甲当て部212が保持部211に回転可能(同図中の矢印S11方向に回転可能)に設けられている。
【0054】
上述のようなビデオカメラ100において、非撮影時には、上記図11に示すように、保持部211はカメラ本体210の側面に畳まれた状態で収納されて、カメラ本体210と共に略直方体形状を成す状態となる。
【0055】
一方、撮影時には、上記図12及び図13に示すように、保持部211を回転させて、保持部211の裏側に設けられた甲当て部212を起こすことにより、撮影状態となる。
【0056】
したがって、撮影者は、上記図12及び図13に示した撮影状態において、甲当て部212とカメラ本体210の間に、例えば、右手甲を挿入し、右手親指と人差し指の間に凹部213を掛けて保持して、撮影を行う。
【0057】
ここで、図14及び図15は、上述のような保持部211と甲当て部212の展開時及び収納時を、ビデオカメラ200の上面方向から見た図である。
【0058】
上記図14及び図15に示すように、このビデオカメラ200では、保持部211の動きが回転のみの動き(上記図14中の矢印S10方向の回転のみの動き)となるため、保持部211を収納及び展開させるための必要な機構を簡略化することができる。
【0059】
尚、上述したビデオカメラ200において、例えば、保持部211の裏側にカメラモードを切り換えるスイッチを設け、上述したビデオカメラ100と同様に、保持部211の回転動作に連動して、上記スイッチが切り換わるようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮影時には、装置本体を保持しやすい形状に変化させることができるため、撮影時の操作を安定した状態で行うことができ、画像表示手段に画面表示された撮影画像を視認しながら撮影を行うことができる。また、非撮影時には、携帯しやすい形状に変化させることもできる。したがって、撮影時の優れた保持性及び優れた操作性を共に持たせることができ、且つ非撮影時の優れた携帯性も持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明に係るビデオカメラの正面からの外観を示す斜視図である。
【図2】非撮影時において、上記ビデオカメラの背面からの外観を示す斜視図である。
【図3】撮影時において、上記ビデオカメラの背面からの外観を示す斜視図である。
【図4】カメラ本体と保持部の係合構造の正面からの外観を示す斜視図である。
【図5】カメラ本体と保持部の係合構造の側面からの外観を示す斜視図である。
【図6】上記保持部の非撮影状態から撮影状態への展開状況を示す斜視図である。
【図7】撮影時において、上記ビデオカメラの使用状況を示す斜視図である。
【図8】上記ビデオカメラの切り換えスイッチ付近を示す斜視図である。
【図9】上記ビデオカメラの液晶表示部の回転動作を示す斜視図である。
【図10】上記ビデオカメラの液晶表示部の回転動作を示す横面図である。
【図11】第2の実施の形態において、本発明に係るビデオカメラの背面からの外観を示す斜視図である。
【図12】撮影時において、上記ビデオカメラの背面からの外観を示す斜視図である。
【図13】撮影時において、上記ビデオカメラの正面からの外観を示す斜視図である。
【図14】撮影時において、上記ビデオカメラの上面からの外観を示す斜視図である。
【図15】非撮影時において、上記ビデオカメラの上面からの外観を示す斜視図である。
【図16】従来のビデオカメラの正面からの外観を示す斜視図である。
【図17】従来のビデオカメラの背面からの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 ビデオカメラ
110 カメラ本体
111 保持部
111b 凹部
112 液晶表示部
113 録画開始/停止スイッチ
114 ズームキー
115 VTR操作ボタン
117 バッテリー
Claims (3)
- 被写体像を撮像する撮像装置であって、
撮像装置本体と、
前記撮像装置本体に対して、収納位置と使用位置とに移動可能である、撮像時に操作者が、前記撮像装置を保持するために用いられる保持手段と、
前記保持手段の移動に伴い、前記収納位置と前記使用位置とに移動するとともに、少なくとも前記使用位置において、前記保持手段に対して、回動可能となるように取り付けられている、撮影した画像を表示する画像表示手段と
を有することを特徴とする撮像装置。 - 電源をオンオフする電源切り換え手段を備え、
前記保持手段の移動動作に応じて電源オンに切り換わることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記画像表示手段は、前記撮像装置を操作するための操作手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
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JP34569796A JP3762008B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 撮像装置 |
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JPH10191127A JPH10191127A (ja) | 1998-07-21 |
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Family Applications (1)
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