JP3713928B2 - カメラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モニタを備えたカメラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラにおいて、撮像レンズ部とファインダ部を、一体のカバーで覆うことにより、携帯時に保護できるようにしたものが従来からあった。
また、近年普及している電子スチルカメラでは、液晶表示パネルを用いたモニタを装備するものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電子スチルカメラにおいては、携帯時にモニタ(液晶表示パネル)表面が傷付きやすい。
このため、モニタ(液晶表示パネル)表面を覆って保護する開閉式のカバーを設けることが考えられる。
しかし、撮影時には、カバーを開けておくことから、操作性が悪くなってしまう。
また、カメラ本体に対しモニタ(液晶表示パネル)を開閉式とすることも考えられるが、単に開閉式としただけでは、モニタ(液晶表示パネル)を開いて使用する時、大きくなり過ぎて、操作性が悪くなってしまう。
【0004】
本発明の課題は、モニタを備えるカメラ装置において、携帯時にカメラ本体に対しモニタを折り畳むように閉じて保護しながら、モニタを開いて使用する時でも、全体としてさほど嵩張らない大きさにして、操作性を良くすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、撮影画像及び再生画像表示用のモニタ部をカメラ本体に対し開閉可能に備えたカメラ装置であって、前記モニタ部は、一側部の上下に支軸を有し、前記カメラ本体は、前記上下の支軸が移動自在にそれぞれ係合する上下一対の横方向案内溝を有し、前記カメラ本体に対し前記モニタ部を開いた状態で当該モニタ部のほぼ半分が前記カメラ本体に重なった状態となるよう前記モニタ部を前記カメラ本体に組み付けた構成、を特徴としている。
【0006】
ここで、モニタ部は、例えば、液晶表示パネルが代表的であるが、他の表示手段によるものでも良い。
カメラ本体は、モニタ部の他に、撮像レンズ部は勿論、各種スイッチ等による操作部を備えるものである。
カメラ装置としては、撮像素子としてCCDを用いた電子スチルカメラが挙げられるが、他の素子を用いたカメラであっても良い。
【0007】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、モニタ部の一側部に有する上下の支軸が移動自在にそれぞれ係合する上下一対の横方向案内溝を、カメラ本体が有し、カメラ本体に対し開閉可能に備えられるモニタ部を開いた状態において、当該モニタ部のほぼ半分がカメラ本体に重なった状態となるようモニタ部をカメラ本体に組み付けたカメラ装置なので、携帯時において、モニタ部をカメラ本体に対し折り畳むように閉じることにより保護できる。そして、カメラ本体に対しモニタ部を開いた状態では、モニタ部のほぼ半分がカメラ本体に重なった状態となるので、全体としてはさほど嵩張らない大きさとなって、モニタ部を見ながら行う撮影時の操作性が良いものとなる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカメラ装置であって、前記カメラ本体には、前記モニタ部を閉めた状態で当該モニタ部により覆われた状態となり、かつ、前記モニタ部を開いた状態で露出した状態となる操作部を設けた構成、を特徴としている。
【0011】
このように、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のカメラ本体には、モニタ部を閉めた状態で当該モニタ部により覆われた状態となり、かつ、モニタ部を開いた状態では露出状態となる操作部が設けられたカメラ装置なので、携帯時には、カメラ本体に対し閉じたモニタ部により操作部を覆って、操作部の誤操作を防止でき、カメラ本体に対しモニタ部を開いた状態において、モニタ部を見ながら、露出状態の操作部を操作して撮影できる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のカメラ装置であって、前記操作部には、電源スイッチが含まれている構成、を特徴としている。
【0013】
このように、請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の操作部に電源スイッチが含まれているカメラ装置なので、カメラ本体に対しモニタ部を開いて行う撮影時においてのみ、電源のON/0FF操作が行える。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載のカメラ装置であって、前記操作部には、シャッターボタンが含まれている構成、を特徴としている。
【0015】
このように、請求項4記載の発明によれば、請求項2または3記載の操作部にシャッターボタンが含まれているカメラ装置なので、カメラ本体に対しモニタ部を開いて行う撮影時においてのみ、シャッターボタンのON操作が行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るカメラ装置の実施の形態例を図1から図13に基づいて説明する。
先ず、図1と図2は、本発明を適用した一例としてのカメラ装置を示すもので、モニタ部を閉じた状態での前面側を示した正面図及び背面図であり、図3はモニタ部を開いた状態を示した背面図である。
そして、図4から図8は、図2のカメラ装置を斜め上方から見た状態を示したもので、モニタ部を閉じた状態から全開状態までの過程を示した斜視図である。また、図9から図13は、図4から図8のモニタ部を閉じた状態から全開状態までの過程に対応して、モニタ部の支軸とカメラ本体の案内溝との関係を示すもので、モニタ部を仮想線で示したカメラ本体の横断平面図である。
【0017】
これらの図1から図13において、1はカメラ本体、2はモニタ部、3は液晶表示パネル、4はグリップ部、5は電池収納部、6は撮像レンズ部、7はストロボ発光部、8は回転部、9はモニタ部支持片、10は操作部、11は電源スイッチ、12はシャッターボタン、13はマイナスボタン、14はプラスボタン、15はセルフタイマ/プロテクトボタン、16はズームボタン、17はディスプレイボタン、18はモードボタン、19はLED表示部、21は支軸、22は横方向案内溝、23はファンクションスイッチ、24は標準/接写切替スイッチ、25はデリートボタン、Bは電池である。
この実施の形態例において、本発明を適用するカメラ装置は電子スチルカメラであり、図示のように、カメラ本体1に対し撮影画像及び再生画像表示用のモニタ部2を一側部で開閉操作可能に組み付けたものである。
モニタ部2は、液晶表示パネル3による表示画面を有している。
【0018】
カメラ本体1の右端部は、右手で持つためのグリップ部4となっていて、このグリップ部4内の電池収納部5に2本の電池B,Bが収納されている。
このカメラ本体2の上部には、撮像レンズ部6及びストロボ発光部7が横に並べて配設されており、これら撮像レンズ部6及びストロボ発光部7は回転部8に設けられていて、この回転部8はカメラ本体2上部に回転可能に組み付けられている。
この回転部8の端部8aを手で回すことで、撮像レンズ部6及びストロボ発光部7が一体に回転する。
【0019】
また、カメラ本体1の左半部には、上下一対のモニタ部支持片9,9が突出して形成されており、その右側でグリップ部4との間に操作部10が設けられている。
この操作部10は、上部で横に並べて配設された電源スイッチ11及びシャッターボタン12と、その下方に横に並んだマイナスボタン13及びプラスボタン14と、その下方に横並びのセルフタイマ/プロテクトボタン15、ズームボタン16、ディスプレイボタン17及びモードボタン18とからなるものである。この操作部10の下方には、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)によるLED表示部19が設けられている。
【0020】
そして、モニタ部2は、カメラ本体1に対し上下一対のモニタ部支持片9,9間及び操作部10を覆う形状のもので、このモニタ部2の液晶表示パネル3側から見て右端部には、同一軸線上の上下一対の支軸21,21が突出して形成されている。
また、カメラ本体1の上下一対のモニタ部支持片9,9には、横方向に伸びた同一形状による横方向案内溝22,22が形成されている。
このような上下の横方向案内溝22,22に支軸21,21をそれぞれ係合することで、カメラ本体1に対しモニタ部2が開閉可能に組み付けられている。
なお、カメラ本体1のグリップ部4の上部にファンクションスイッチ23が設けられて、さらにその上方に標準/接写切替スイッチ24が設けられている。また、カメラ本体1の上面で回転部8の側方にはデリートボタン25が設けられている。
【0021】
ところで、カメラ本体1には、撮像レンズ部6からの画像を取り込むための図示しないCCD(Charge Coupled Device:固体撮像素子)と、その撮影画像をデジタル情報化して記憶するための図示しない記憶回路並びに制御回路が内蔵されている。
また、カメラ本体1とモニタ部2とは、図示しないフレキシブル基板や導電金属板等の電力供給手段を介して電気的に接続されている。
【0022】
次に、以上の電子スチルカメラの使い方について説明する。
携帯時には、図2及び図4に示すように、カメラ本体1に対し折り畳むようにモニタ部2が重なった全閉状態となって、モニタ部2の液晶表示パネル3が隠されるとともに、操作部10、即ち、電源スイッチ11、シャッターボタン12、マイナスボタン13、プラスボタン14、セルフタイマ/プロテクトボタン15、ズームボタン16、ディスプレイボタン17、モードボタン18に加えて、LED表示部19がモニタ部2により覆われた状態となる。
従って、携帯時において、モニタ部2の液晶表示パネル3、操作部10(電源スイッチ11、シャッターボタン12、マイナスボタン13、プラスボタン14、セルフタイマ/プロテクトボタン15、ズームボタン16、ディスプレイボタン17、モードボタン18)及びLED表示部19の保護が図れるとともに、操作部10の誤操作を防止できる。
なお、以上の携帯時においては、図9に示すように、モニタ部2の支軸21が、カメラ本体1のモニタ部支持片9の横方向案内溝22の左端部に位置している。
【0023】
撮影に際しては、図5及び図10に矢印で示したように、カメラ本体1に対しモニタ部2を開け始める。この時、支軸21が横方向案内溝22の左端部から右側に徐々に移動し始める。
続いて、図6及び図11に矢印で示したように、モニタ部2を開けていくと、支軸21が横方向案内溝22の中央部に達し、さらに、図7及び図12に矢印で示したように、モニタ部2を大きく開けていくと、支軸21が横方向案内溝22の中央部から右側に移動する。
そして、図8及び図13に示したように、モニタ部2を全開状態とすると、支軸21が横方向案内溝22の右端部に位置する。
このようなモニタ部2の全開状態において、図示のように、モニタ部2のほぼ右半部がカメラ本体1に重なるものとなっている。
【0024】
以上のように、モニタ部2を全開状態とすると、図3に示したように、操作部10(電源スイッチ11、シャッターボタン12、マイナスボタン13、プラスボタン14、セルフタイマ/プロテクトボタン15、ズームボタン16、ディスプレイボタン17、モードボタン18)及びLED表示部19が露出状態となる。
従って、使用者は、カメラ本体1のグリップ部4を右手で持って、電源スイッチ11を右指でON操作してから、左側に開いたモニタ部2の液晶表示パネル8の画面を見ながらシャッターボタン12を右指で押して撮影できる。
その他、マイナスボタン13、プラスボタン14、セルフタイマ/プロテクトボタン15、ズームボタン16、ディスプレイボタン17及びモードボタン18の各種操作も行える。
【0025】
このようなモニタ部2の全開状態において、モニタ部2のほぼ右半分がカメラ本体1に重なった状態のため、カメラ全体としてはさほど嵩張らない比較的コンパクトな大きさのものとなっている。
従って、撮影時において、モニタ部2(液晶表示パネル3)を見ながらの操作性に優れたものとなっている。
【0026】
なお、以上の実施の形態例においては、電子スチルカメラとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他に、アナログカメラでデジタル変換による画像記録機能とモニタによる画像再生機能を兼備するカメラであっても良い。
また、各部の具体的な構造やデザイン等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明に係るカメラ装置によれば、モニタ部の一側部に有する上下の支軸が移動自在にそれぞれ係合する上下一対の横方向案内溝を、カメラ本体が有し、カメラ本体に対しモニタ部を開いた状態において、当該モニタ部のほぼ半分がカメラ本体に重なった状態となるようモニタ部をカメラ本体に組み付けたため、携帯時において、モニタ部をカメラ本体に対し折り畳むように閉じることにより保護することができ、しかも、カメラ本体に対しモニタ部を開いた状態では、モニタ部のほぼ半分がカメラ本体に重なった状態となるため、全体としてはさほど嵩張らない大きさとなり、従って、モニタ部を見ながら行う撮影時の操作性を良くすることができる。
【0029】
請求項2記載の発明に係るカメラ装置によれば、カメラ本体に、モニタ部の閉状態で当該モニタ部により覆われた状態となって、モニタ部の開状態で露出状態となる操作部を設けたため、請求項1記載の発明により得られる効果に加えて、携帯時には、閉じたモニタ部により操作部を覆って、操作部の誤操作を防止することができ、モニタ部を開いた状態で、モニタ部を見ながら、露出状態の操作部を操作して撮影することができるといった利点が得られる。
【0030】
請求項3記載の発明に係るカメラ装置によれば、モニタ部の開状態で露出状態となる操作部に電源スイッチが含まれているため、請求項2記載の発明により得られる効果に加えて、モニタ部を開いて行う撮影時においてのみ、電源のON/0FF操作を行うことができるといった利点が得られる。
【0031】
請求項4記載の発明に係るカメラ装置によれば、モニタ部の開状態で露出状態となる操作部にシャッターボタンが含まれているため、請求項2または3記載の発明により得られる効果に加えて、モニタ部を開いて行う撮影時においてのみ、シャッターボタンのON操作を行うことができるといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのカメラ装置を示すもので、モニタ部を閉じた状態での前面側を示した正面図である。
【図2】図1のカメラ装置を反対側から見た背面図である。
【図3】図2の状態からモニタ部を開いた状態を示した背面図である。
【図4】図2のカメラ装置を斜め上方から見た斜視図である。
【図5】図4の状態からモニタ部を開き始めた状態を示した斜視図である。
【図6】図5の状態からモニタ部を大きく開きながら中央側に移動させていく状態を示した斜視図である。
【図7】図6の状態からモニタ部をさらに開きながら中央側に移動させた状態を示した斜視図である。
【図8】図7の状態からモニタ部を全開させた状態を示した斜視図である。
【図9】図4の状態におけるモニタ部の支軸とカメラ本体の案内溝との関係を示すもので、モニタ部を仮想線で示したカメラ本体の横断平面図である。
【図10】図5の状態におけるモニタ部の支軸とカメラ本体の案内溝との関係を示すもので、モニタ部を仮想線で示したカメラ本体の横断平面図である。
【図11】図6の状態におけるモニタ部の支軸とカメラ本体の案内溝との関係を示すもので、モニタ部を仮想線で示したカメラ本体の横断平面図である。
【図12】図7の状態におけるモニタ部の支軸とカメラ本体の案内溝との関係を示すもので、モニタ部を仮想線で示したカメラ本体の横断平面図である。
【図13】図8の状態におけるモニタ部の支軸とカメラ本体の案内溝との関係を示すもので、モニタ部を仮想線で示したカメラ本体の横断平面図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
2 モニタ部
3 液晶表示パネル
4 グリップ部
5 電池収納部
6 撮像レンズ部
7 ストロボ発光部
8 回転部
9 モニタ部支持片
10 操作部
11 電源スイッチ
12 シャッターボタン
13 マイナスボタン
14 プラスボタン
15 セルフタイマ/プロテクトボタン
16 ズームボタン
17 ディスプレイボタン
18 モードボタン
19 LED表示部
21 支軸
22 横方向案内溝
23 ファンクションスイッチ
24 標準/接写切替スイッチ
25 デリートボタン
B 電池
Claims (4)
- 撮影画像及び再生画像表示用のモニタ部をカメラ本体に対し開閉可能に備えたカメラ装置であって、
前記モニタ部は、一側部の上下に支軸を有し、
前記カメラ本体は、前記上下の支軸が移動自在にそれぞれ係合する上下一対の横方向案内溝を有し、
前記カメラ本体に対し前記モニタ部を開いた状態で当該モニタ部のほぼ半分が前記カメラ本体に重なった状態となるよう前記モニタ部を前記カメラ本体に組み付けたこと、を特徴とするカメラ装置。 - 前記カメラ本体には、前記モニタ部を閉めた状態で当該モニタ部により覆われた状態となり、かつ、前記モニタ部を開いた状態で露出した状態となる操作部を設けたこと、を特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
- 前記操作部には、電源スイッチが含まれていること、を特徴とする請求項2記載のカメラ装置。
- 前記操作部には、シャッターボタンが含まれていること、を特徴とする請求項2または3記載のカメラ装置。
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JP32888397A JP3713928B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | カメラ装置 |
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- 1997-11-28 JP JP32888397A patent/JP3713928B2/ja not_active Expired - Fee Related
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