JP2005051452A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラ単体に関しては薄型、軽量であり、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使えるようにすると共に重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラの提供。
【解決手段】表示装置を有した操作部と、操作部に回動機構によって回動可能に接続し、発光装置と撮影用レンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部とで電子カメラを構成し、この電子カメラに、外部から操作部に、グリップ部を電池収納部としたグリップを脱着可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】表示装置を有した操作部と、操作部に回動機構によって回動可能に接続し、発光装置と撮影用レンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部とで電子カメラを構成し、この電子カメラに、外部から操作部に、グリップ部を電池収納部としたグリップを脱着可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、特に小型、薄型、軽量で、かつ、安定した撮影をできるようにグリップを取り付け可能にすると共に、グリップに電池収納部を設けて長時間撮影も可能にした電子カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCDなどの撮像素子を備え、画像をデジタル的に記録できるようにした電子カメラは、従来のフィルムを用いたカメラのように現像、焼き付けなどが不用で撮った画像をすぐ見ることができ、しかもCCDなどの撮像素子は、1素子当たりの画素数が年々増大しているにもかかわらず従来のフィルムよりも小さく、それによってカメラ自体を小型に構成できるという利点がある。
【0003】
そのため例えば、Yシャツの胸ポケットやGパンの臀部ポケットなどに収容できる薄さと強度を持ち、そういったところやハンドバックなどに収容しても違和感をおこさせない軽さで、しかも高倍率のズーム機構を備えた電子カメラの出現が望まれている。
【0004】
こういった要望に対応するため、例えば特許文献1には、撮像レンズと撮像素子とを内蔵した撮像部と、液晶等の表示部を備えたカメラ本体とを回転可能に構成し、撮影時には撮像部をカメラ本体に対して撮影したい方向へ回転し、非撮影時には、撮像部をカメラ本体に対して回転してカメラ本体内に収納するようにしたカメラが開示されている。すなわち、このように撮像部をカメラ本体に対して回転することで、撮像部をカメラ本体に対して表示部と平行方向に収納することができ、カメラ本体の表示部に対して垂直方向の厚みを薄くすることができる。
【0005】
また、こういった薄型、軽量化されたカメラは、撮影に際して充分なホールディングがおこなわれないとシャッター釦の押下だけでぶれが生じ、シャープな写真が撮れないという問題があり、また、こういった電子カメラは一般的に充電式の2次電池を電源としているが、旅行などで充電器を持ち歩くのが不便な場合に備え、どこでも購入できる乾電池などの一次電池を使いたいという要望もある。このうち手ぶれの問題は、カメラ自体にある程度の重量が有ればかなり少なくなるが、これは小型化、軽量化と相反する問題であり、また乾電池などの一次電池は、一般的にある程度の大きさと重量があって、これらを用いることも同様に小型化、軽量化とは相容れない結果となる。
【0006】
【特許文献1】
特許第2931907公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そのため本発明においては、カメラ単体に関しては薄型、軽量であり、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使えるようにして重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供することが課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明においては、
表示装置を有した操作部と、撮影用レンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動可能に接続する回動機構とを備え、前記操作部は内部に電池を収納可能の電池収納部を備えたグリップ部を着脱自在とすることを特徴とする。
【0009】
このように、操作部にグリップを着脱可能にし、かつ、そのグリップを電池収納部として一般的な乾電池や充電式の乾電池型電池などを装填できるようにすることで、長時間の撮影や多数枚の撮影をおこなう場合や長期の旅行などに出かける場合、このグリップに乾電池や乾電池型充電式電他を装填して操作部に取り付ければ、長時間、多数枚の撮影が可能となり、かつ、乾電池はどこでも入手可能であるから旅先でも電池切れをおこすことがない。また、このようにグリップ部に電池を収納することで、操作部側の重量が増すから、カメラ保持に際して重量バランスが良くなると共にブレを少なくすることができ、カメラ単体は薄型、軽量であるにもかかわらず、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使って重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供できる。
【0010】
そして外部より電源供給を受けるコネクタを備え、前記コネクタは、外部電源アダプタが前記グリップ部に設けられた電源供給ジャックと選択的に接続可能とすることにより、単一のコネクタによって外部電源アダプタとグリップ部に収容された電池からの電源供給が可能となり、機構の追加をすることなくグリップの取り付けが可能となるから、グリップ部と電子カメラ自体を安価に提供することができる。
【0011】
また、前記コネクタの接続方向と略同一方向に前記グリップ部を着脱自在とすることにより、グリップを平行移動して取り付けることが可能となると共に、グリップ部を取り付けても表示装置の目視に影響を与えないようにすることができる。
【0012】
さらに電子カメラは、前記操作部に電池を収納可能な内部電池収納部を備え、前記内部電池収納部は、前記グリップ部を装着した際に前記グリップ部の前記電池収納部の近傍位置であって、前記操作部の筐体内部に配置したことにより、グリップ部に収容した電池からの電源供給のために特別な配線が必要なくなり、それだけ安価な電子カメラを提供することができる。
【0013】
また、表示装置の表示を確認しながら操作を行う操作部の操作釦のうち、シャッター釦を除く操作釦類を前記操作部の筐体の表示装置配置面側に集約したことにより、グリップを取り付けても、電子カメラの操作に何ら支障をきたさないようにすることができる。ここで、操作釦類の大部分とは、後に説明するシャッター釦、電源釦、ズームキー、選択決定キー、メニュー釦、ディスプレイ釦、シーン釦、モードセレクト釦のうち、電源釦とシャッター釦を除くものを意味するほか、より好ましくは、表示装置の表示を確認しながら頻繁に操作を行う操作釦類を意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0015】
図1は本発明になる電子カメラ単体の一実施形態における全体斜視図、図2は本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図、図3は本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを表示装置側に向けて自分を取れるようにした状態を示した斜視図、図4は電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラの内部部品を一部透視して示した上面図、図5は電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図、図6は図5に示した撮影状態を表示装置側から見た斜視図、図7は本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第1実施形態を示した一部断面図、図8は同じくグリップ部における操作部への取り付け構造の第1実施形態の図4におけるA−A線の断面図、図9、図10は本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第2、3実施形態を示した一部断面図である。
【0016】
図中100は本発明になる電子カメラ、101は撮像部、102は操作部、103は撮影レンズ用の開口、104はストロボなどの発光装置窓、105は液晶などを用いた表示装置、106はシャッター釦、107は電源釦、108は表示装置105に表示された機能や項目を選択するための選択決定キー、109は光学系ズーミングを指示するズームキー、110はカメラモードメニューのオン、オフを切り替えるメニュー釦、111は表示装置105の表示内容をシーンセレクト選択画面に切り替えたり照明のオン、オフを切り替えるディスプレイ釦、112は表示装置105の表示内容をシーンセレクト選択画面に切り替えるシーン釦、113は絞り優先モードやシャッター優先モード、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択するモードセレクト釦、114はスピーカである。
【0017】
図4乃至10において、130は撮影用レンズ、131はストロボなどの発光装置、132は内蔵の標準電池、200はグリップ部、201はグリップ部の電池収納部202に収納した電池、203は握り部、204はグリップ200を電子カメラ100の操作部102に固定するためのネジで、操作部102側にはこのネジを螺合するための図示していないネジ孔が設けられている。205はこのネジ204の抜け止め用Cリング、206はネジ204用の孔、207は爪状突起、208はこの爪状突起207を受ける凹部、209はネジの代わりにグリップ200を電子カメラ100の操作部102に固定するため凹部210を有した突起で、操作部102側にはこの突起209を受ける図示していない孔が設けられ、さらに、突起209の凹部210を抜け止めするためのスリットを有したシャッター211が設けられている。215は操作部102における筐体側の図示していない電源供給コネクタへ挿入する電源供給ジャック、216は操作部102に設けられたストラップ取り付け部を通す孔、217は電池収納部202のフタである。
【0018】
なお、以下の説明では、本発明における光学系としてズームレンズを配した電子カメラの場合を例に説明するが、本発明は、ズーム機能を有さない単焦点のカメラとした場合も全く同様に構成できる。
【0019】
本発明になる電子カメラ100は、図1乃至3に示したように、操作部102側に表示装置105と一般的な撮影用操作釦類106乃至113を配し、この操作部102にヒンジ機構で回転可能に接続された撮像部101の一端側には、撮影レンズ用開口103とその奥に撮影用レンズ130(図4)、その操作部102側に発光装置用の窓104とその奥に発光装置131(図4)を配してある。そしてこの撮像部101の内部には、撮影レンズ用開口103の背後に撮影用ズームレンズが、そしてその隣に、ズームレンズを構成するレンズ群を進退させるためのカム機構が配され、これらズームレンズとカム機構の奥側、すなわち撮影レンズ用開口103と逆側に発光装置用コンデンサなどの電装部品が配されている。また操作部102における撮影用操作釦類106乃至113は、Yシャツの胸ポケットやGパンの臀部ポケットなどに収容した場合でも引っかかりや違和感を感じさせないよう、操作部102の外カバーの平面から突出しないように設けられ、さらに、シャッター釦106はカメラ100を右手で保持したときに人差し指で操作可能とし、ズームキー109、選択決定キー108、メニュー釦110、モードセレクト釦113などは、同じく右手でカメラ100を保持したとき、親指の届く範囲に配置して操作性を高めてある。また特に、撮影中に表示装置105に指がかからないように、主に撮影に用いる釦106、109等は表示装置より離して配置してある。
【0020】
そして本発明になる電子カメラ100は、表示装置105を常時視認できるよう撮影者の方に向けたまま、図2に示したように撮像部101を被写体の方に向けたり、また、図3に示したように逆に回動させて撮影レンズ用開口103がカメラ操作者(自分)の方を向くようにし、自分撮りもできるようになっている。さらに本発明になる電子カメラ100は、撮像部101の撮影レンズ用開口103側の端から発光装置用の窓104側の端までの長さL1(図3)を、例えば左手人差し指の先端から第2関節近辺までの長さとし、かつ、撮像部101における撮影レンズ用開口103とは逆側の長さをL2(図3)としたとき、発光装置窓104部分の(L1−L2)に相当する部位の光軸方向厚さL3(図3)を、略人差し指の厚さとしてRを付けて操作部102側に張り出して構成してある。このようにすることで、操作部102における表示装置105の右側に操作釦類を配置するためのスペースを作ることができ、小型でありながら、操作性の良い電子カメラを構成することができる。
【0021】
また撮影レンズ用開口103からヒンジ機構の回転中心までの距離は、ヒンジ機構の回転中心から撮影レンズ用開口103とは逆側の端までの距離より大きくとってある。そのため、撮影レンズ用開口103をユーザ自身側に向けて撮影をおこなった場合、表示装置105の表示画面から撮像部101の撮影レンズ用開口103側までの距離が長くなる。従って、ユーザが表示装置105をユーザの視認方向に対して傾けて視認し、表示画面を撮影レンズ用開口103と表示画面との間の隙間から見た場合、表示画面から撮影レンズ用開口103までの距離が長いので、前記隙間も長くなり、表示画面全体を良好に視認できる。
【0022】
そしてこのように構成した本発明の電子カメラ100を使うときは、電源釦107を押下することで電源がオンとなるから、前記したように親指で各操作釦を操作し、モードセレクト釦113によって絞り優先モードやシャッター優先モードなどの撮影条件、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択する。そして必要に応じ、メニュー釦110を押下して表示装置105に例えば画像のサイズ、撮影感度、測光方式などの各種メニューを表示させ、十字キーと決定キーで構成された選択決定キー108の十字キーで項目を選択し、中央の決定釦で決定する。
【0023】
そして、図2に示したように被写体の方に撮影レンズ用開口103を向け、表示装置105に映し出された被写体を見ながら右手親指で撮像部101のズームキー109を操作すると、ズームレンズが広角側、または望遠側に動くから、所定の倍率を選択して構図を決定した後、右手人差し指でシャッター釦106を押下する。すると、自動焦点機構が働いてピントが合わされると共に露出が決定され、シャッターが動作して内蔵されたCCDなどの撮像素子によって撮影された画像がメモリーカードなどに送られて記録される。
【0024】
このようにして撮影をおこなうことにより、前記したように撮像部101における撮影レンズ用開口103からヒンジ機構の回転中心までの距離は、ヒンジ機構の回転中心から撮影レンズ用開口103とは逆側の端までの距離より大きくとってあるから、レンズ部が大きく回り、撮像部101を素早く被写体に向けられると共に、カメラ100をしっかりホールドすることができる。
【0025】
こうして撮影が済んだら、モードセレクト釦113を操作して再生モードにすると、メモリに蓄えられた画像が表示装置105に表示され、選択決定キー108における十字キーを操作することで順次撮影した画像を表示させることができる。なお、動画撮影モードの場合は、全く同様にして動画をメモリに記録し、シーン釦112によって必要なシーンを選択し、スピーカ114によって音声も同時に再生させることができる。
【0026】
以上が本発明になる電子カメラ単体の撮影動作であるが、本発明になる電子カメラ100は、図4乃至図8に示したように、内部に乾電池や充電式乾電池型電池などの電池201を入れる電池収納部202を有したグリップ200を着脱可能に構成してある。そのため、電子カメラ100単体に関しては、薄型、軽量であるが、必要に応じて乾電池など、どこでも入手できる電池を使えるようにして重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことができ、さらに長時間撮影や多数枚の撮影においても、電源容量の心配をする必要のない電子カメラとなっている。
【0027】
すなわちこのグリップ200は、図5、図6から明らかなように、電子カメラ100における操作部102の表示装置105とは逆側の面に着脱可能に取り付けられ、内部に図4に示したように乾電池、または充電式乾電池型電池などの電池201を入れる電池収納部202を有している。そのため、この電池を収納した握り部203を握って電子カメラ100を保持することにより、ホールディング性の優れたカメラとすることができる。
【0028】
そしてこのグリップ200は、図7、8から明らかなように、電子カメラ100における外部電源の接続方向に電源供給ジャック215、また、ストラップ取り付け具を通す孔216、ネジ204を通す孔206が設けられ、図7に示したように、外部電源の接続方向からこの電源供給ジャック215を操作部102の図示していない電源供給コネクタに差し込み、ネジ204で取り付けて電力を供給できるようになっている。すなわち本発明の電子カメラ100は、操作部102内に設けた表示装置105とは反対側に標準電池132を収容し、グリップ200を平行移動させながら取り付けることが可能であり、かつ、図示していない電源供給コネクタにグリップ200の電源供給ジャック215を差し込み、操作部102におけるグリップ200の図示していない取り付け穴にグリップ200のネジ204で固定することで、電源供給ジャック215は標準電池132の近傍となるから電源線の引き回しなどが短くなる。また同時に、ネジ204と電源供給ジャック215の両者によって操作部102へのグリップ200の取り付けができるから、このグリップ200は、特別な機構の追加をすることなく確実に電子カメラ100への取り付けが可能となり、グリップ200と電子カメラ100自体を安価に提供することができる。
【0029】
また、この外部電源の電池収納部202は、前記操作部102における表示装置105の反対側の面に設けてあり、グリップ200を取り付けても表示の目視に影響を与えず、さらにシャッター釦106と電源釦107を除く操作釦類108から113を、電子カメラ100における操作部102の表示装置105側に集めてあるから、グリップ200を取り付けても、電子カメラ100の操作に何ら支障をきたすことがない。
【0030】
図9、図10はこのグリップ200の操作部102への取り付け構造の第2実施形態、第3実施形態を示したもので、図9に示し第2実施形態は、図7に示した第1実施形態のグリップ200に、操作部102に設けた凹部208と係合する突起207を設けたものである。このように突起207を設けることにより、グリップ200の操作部102への固定が容易に、確実になる。
【0031】
図10に示した第3実施形態は、図7における固定ネジ204の代わりに、凹部210を有する突起209を設けたもので、操作部102側にはこの突起209を受ける図示していない孔と、突起209の凹部210を抜け止めするためのスリットを有したシャッター211が設けられ、突起209を操作部102側に設けた突起209を受ける図示していない孔に差し込み、さらにシャッター211のスリットを突起209の凹部210へスライドさせて差し込むことでグリップ200の抜け止めをするようにしたものである。このようにすることにより、図7、図9に示した第1実施形態、第2実施形態のようにグリップ200の操作部102への固定に際し、ネジ204を回す必要がないから簡単、確実に固定することができる。
【0032】
このように、電子カメラ100の操作部102にグリップ200を着脱可能にし、かつ、そのグリップ200を電池収納部202として一般的な乾電池や充電式の乾電池型電池201などを装填できるようにすることで、長時間の撮影や多数枚の撮影をおこなう場合や長期の旅行などに出かける場合、このグリップに乾電池や乾電池型充電式電他201を装填して操作部102に取り付ければ、長時間、多数枚の撮影が可能となり、かつ、乾電池はどこでも入手可能であるから旅先でも電池切れをおこすことがない。また、このようにグリップ200に電池を収納することで、操作部102側の重量が増すから、カメラ保持に際して重量バランスが良くなると共にブレを少なくすることができ、カメラ単体は薄型、軽量であるにもかかわらず、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使って重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供できる。
【0033】
そして外部より電源供給を受けるコネクタを備え、前記コネクタは、外部電源アダプタが前記グリップ部に設けられた電源供給ジャック215と選択的に接続可能とすることにより、単一のコネクタによって外部電源アダプタとグリップ部に収容された電池からの電源供給が可能となり、機構の追加をすることなくグリップ200の取り付けが可能となるから、グリップ部200と電子カメラ100自体を安価に提供することができる。
【0034】
また、前記コネクタの接続方向と略同一方向に前記グリップ部を着脱自在とすることにより、グリップ200を平行移動して取り付けることが可能となると共に、グリップ部200を取り付けても表示の目視に影響を与えないようにすることができる。
【0035】
さらに本発明の電子カメラ100は、前記操作部102に電池を収納可能な内部電池収納部を備え、前記内部電池収納部は、前記グリップ部200を装着した際に前記グリップ部200の前記電池収納部202の近傍位置であって、前記操作102部の筐体内部に配置したことにより、グリップ部200に収容した電池132からの電源供給のために特別な配線が必要なくなり、それだけ安価な電子カメラを提供することができる。
【0036】
また、表示装置105の表示を確認しながら操作を行う操作部102の操作釦のうち、シャッター釦106を除く操作釦類107〜113を前記操作部102の筐体の表示装置105配置面側に集約したことにより、グリップ200を取り付けても、電子カメラ100の操作に何ら支障をきたさないようにすることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上種々述べてきたように本発明によれば、操作部にグリップを着脱可能にし、かつ、そのグリップを電池収納部として一般的な乾電池や充電式の乾電池型電池などを装填できるようにすることで、長時間の撮影や多数枚の撮影をおこなう場合や長期の旅行などに出かける場合、このグリップに乾電池や乾電池型充電式電他を装填して操作部に取り付ければ、長時間、多数枚の撮影が可能となり、かつ、乾電池はどこでも入手可能であるから旅先でも電池切れをおこすことがない。また、このようにグリップ部に電池を収納することで、操作部側の重量が増すから、カメラ保持に際して重量バランスが良くなると共にブレを少なくすることができ、カメラ単体は薄型、軽量であるにもかかわらず、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使って重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電子カメラ単体の一実施形態における全体斜視図である。
【図2】本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図である。
【図3】本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを表示装置側に向けて自分を取れるようにした状態を示した斜視図である。
【図4】電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラの内部部品を一部透視して示した上面図である。
【図5】電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図である。
【図6】図5に示した撮影状態を表示装置側から見た斜視図である。
【図7】本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第1実施形態を示した一部断面図である。
【図8】同じくグリップ部における操作部への取り付け構造の第1実施形態の図4におけるA−A線の断面図である。
【図9】本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第2実施形態を示した一部断面図である。
【図10】本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第3実施形態を示した一部断面図である。
【符号の説明】
100 電子カメラ
101 撮像部
102 操作部
103 撮影レンズ用開口
104 発光装置窓
106 シャッター釦
107 電源釦
200 グリップ部
201 電池
202 電池収納部
203 握り部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、特に小型、薄型、軽量で、かつ、安定した撮影をできるようにグリップを取り付け可能にすると共に、グリップに電池収納部を設けて長時間撮影も可能にした電子カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCDなどの撮像素子を備え、画像をデジタル的に記録できるようにした電子カメラは、従来のフィルムを用いたカメラのように現像、焼き付けなどが不用で撮った画像をすぐ見ることができ、しかもCCDなどの撮像素子は、1素子当たりの画素数が年々増大しているにもかかわらず従来のフィルムよりも小さく、それによってカメラ自体を小型に構成できるという利点がある。
【0003】
そのため例えば、Yシャツの胸ポケットやGパンの臀部ポケットなどに収容できる薄さと強度を持ち、そういったところやハンドバックなどに収容しても違和感をおこさせない軽さで、しかも高倍率のズーム機構を備えた電子カメラの出現が望まれている。
【0004】
こういった要望に対応するため、例えば特許文献1には、撮像レンズと撮像素子とを内蔵した撮像部と、液晶等の表示部を備えたカメラ本体とを回転可能に構成し、撮影時には撮像部をカメラ本体に対して撮影したい方向へ回転し、非撮影時には、撮像部をカメラ本体に対して回転してカメラ本体内に収納するようにしたカメラが開示されている。すなわち、このように撮像部をカメラ本体に対して回転することで、撮像部をカメラ本体に対して表示部と平行方向に収納することができ、カメラ本体の表示部に対して垂直方向の厚みを薄くすることができる。
【0005】
また、こういった薄型、軽量化されたカメラは、撮影に際して充分なホールディングがおこなわれないとシャッター釦の押下だけでぶれが生じ、シャープな写真が撮れないという問題があり、また、こういった電子カメラは一般的に充電式の2次電池を電源としているが、旅行などで充電器を持ち歩くのが不便な場合に備え、どこでも購入できる乾電池などの一次電池を使いたいという要望もある。このうち手ぶれの問題は、カメラ自体にある程度の重量が有ればかなり少なくなるが、これは小型化、軽量化と相反する問題であり、また乾電池などの一次電池は、一般的にある程度の大きさと重量があって、これらを用いることも同様に小型化、軽量化とは相容れない結果となる。
【0006】
【特許文献1】
特許第2931907公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そのため本発明においては、カメラ単体に関しては薄型、軽量であり、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使えるようにして重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供することが課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明においては、
表示装置を有した操作部と、撮影用レンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動可能に接続する回動機構とを備え、前記操作部は内部に電池を収納可能の電池収納部を備えたグリップ部を着脱自在とすることを特徴とする。
【0009】
このように、操作部にグリップを着脱可能にし、かつ、そのグリップを電池収納部として一般的な乾電池や充電式の乾電池型電池などを装填できるようにすることで、長時間の撮影や多数枚の撮影をおこなう場合や長期の旅行などに出かける場合、このグリップに乾電池や乾電池型充電式電他を装填して操作部に取り付ければ、長時間、多数枚の撮影が可能となり、かつ、乾電池はどこでも入手可能であるから旅先でも電池切れをおこすことがない。また、このようにグリップ部に電池を収納することで、操作部側の重量が増すから、カメラ保持に際して重量バランスが良くなると共にブレを少なくすることができ、カメラ単体は薄型、軽量であるにもかかわらず、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使って重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供できる。
【0010】
そして外部より電源供給を受けるコネクタを備え、前記コネクタは、外部電源アダプタが前記グリップ部に設けられた電源供給ジャックと選択的に接続可能とすることにより、単一のコネクタによって外部電源アダプタとグリップ部に収容された電池からの電源供給が可能となり、機構の追加をすることなくグリップの取り付けが可能となるから、グリップ部と電子カメラ自体を安価に提供することができる。
【0011】
また、前記コネクタの接続方向と略同一方向に前記グリップ部を着脱自在とすることにより、グリップを平行移動して取り付けることが可能となると共に、グリップ部を取り付けても表示装置の目視に影響を与えないようにすることができる。
【0012】
さらに電子カメラは、前記操作部に電池を収納可能な内部電池収納部を備え、前記内部電池収納部は、前記グリップ部を装着した際に前記グリップ部の前記電池収納部の近傍位置であって、前記操作部の筐体内部に配置したことにより、グリップ部に収容した電池からの電源供給のために特別な配線が必要なくなり、それだけ安価な電子カメラを提供することができる。
【0013】
また、表示装置の表示を確認しながら操作を行う操作部の操作釦のうち、シャッター釦を除く操作釦類を前記操作部の筐体の表示装置配置面側に集約したことにより、グリップを取り付けても、電子カメラの操作に何ら支障をきたさないようにすることができる。ここで、操作釦類の大部分とは、後に説明するシャッター釦、電源釦、ズームキー、選択決定キー、メニュー釦、ディスプレイ釦、シーン釦、モードセレクト釦のうち、電源釦とシャッター釦を除くものを意味するほか、より好ましくは、表示装置の表示を確認しながら頻繁に操作を行う操作釦類を意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0015】
図1は本発明になる電子カメラ単体の一実施形態における全体斜視図、図2は本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図、図3は本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを表示装置側に向けて自分を取れるようにした状態を示した斜視図、図4は電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラの内部部品を一部透視して示した上面図、図5は電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図、図6は図5に示した撮影状態を表示装置側から見た斜視図、図7は本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第1実施形態を示した一部断面図、図8は同じくグリップ部における操作部への取り付け構造の第1実施形態の図4におけるA−A線の断面図、図9、図10は本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第2、3実施形態を示した一部断面図である。
【0016】
図中100は本発明になる電子カメラ、101は撮像部、102は操作部、103は撮影レンズ用の開口、104はストロボなどの発光装置窓、105は液晶などを用いた表示装置、106はシャッター釦、107は電源釦、108は表示装置105に表示された機能や項目を選択するための選択決定キー、109は光学系ズーミングを指示するズームキー、110はカメラモードメニューのオン、オフを切り替えるメニュー釦、111は表示装置105の表示内容をシーンセレクト選択画面に切り替えたり照明のオン、オフを切り替えるディスプレイ釦、112は表示装置105の表示内容をシーンセレクト選択画面に切り替えるシーン釦、113は絞り優先モードやシャッター優先モード、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択するモードセレクト釦、114はスピーカである。
【0017】
図4乃至10において、130は撮影用レンズ、131はストロボなどの発光装置、132は内蔵の標準電池、200はグリップ部、201はグリップ部の電池収納部202に収納した電池、203は握り部、204はグリップ200を電子カメラ100の操作部102に固定するためのネジで、操作部102側にはこのネジを螺合するための図示していないネジ孔が設けられている。205はこのネジ204の抜け止め用Cリング、206はネジ204用の孔、207は爪状突起、208はこの爪状突起207を受ける凹部、209はネジの代わりにグリップ200を電子カメラ100の操作部102に固定するため凹部210を有した突起で、操作部102側にはこの突起209を受ける図示していない孔が設けられ、さらに、突起209の凹部210を抜け止めするためのスリットを有したシャッター211が設けられている。215は操作部102における筐体側の図示していない電源供給コネクタへ挿入する電源供給ジャック、216は操作部102に設けられたストラップ取り付け部を通す孔、217は電池収納部202のフタである。
【0018】
なお、以下の説明では、本発明における光学系としてズームレンズを配した電子カメラの場合を例に説明するが、本発明は、ズーム機能を有さない単焦点のカメラとした場合も全く同様に構成できる。
【0019】
本発明になる電子カメラ100は、図1乃至3に示したように、操作部102側に表示装置105と一般的な撮影用操作釦類106乃至113を配し、この操作部102にヒンジ機構で回転可能に接続された撮像部101の一端側には、撮影レンズ用開口103とその奥に撮影用レンズ130(図4)、その操作部102側に発光装置用の窓104とその奥に発光装置131(図4)を配してある。そしてこの撮像部101の内部には、撮影レンズ用開口103の背後に撮影用ズームレンズが、そしてその隣に、ズームレンズを構成するレンズ群を進退させるためのカム機構が配され、これらズームレンズとカム機構の奥側、すなわち撮影レンズ用開口103と逆側に発光装置用コンデンサなどの電装部品が配されている。また操作部102における撮影用操作釦類106乃至113は、Yシャツの胸ポケットやGパンの臀部ポケットなどに収容した場合でも引っかかりや違和感を感じさせないよう、操作部102の外カバーの平面から突出しないように設けられ、さらに、シャッター釦106はカメラ100を右手で保持したときに人差し指で操作可能とし、ズームキー109、選択決定キー108、メニュー釦110、モードセレクト釦113などは、同じく右手でカメラ100を保持したとき、親指の届く範囲に配置して操作性を高めてある。また特に、撮影中に表示装置105に指がかからないように、主に撮影に用いる釦106、109等は表示装置より離して配置してある。
【0020】
そして本発明になる電子カメラ100は、表示装置105を常時視認できるよう撮影者の方に向けたまま、図2に示したように撮像部101を被写体の方に向けたり、また、図3に示したように逆に回動させて撮影レンズ用開口103がカメラ操作者(自分)の方を向くようにし、自分撮りもできるようになっている。さらに本発明になる電子カメラ100は、撮像部101の撮影レンズ用開口103側の端から発光装置用の窓104側の端までの長さL1(図3)を、例えば左手人差し指の先端から第2関節近辺までの長さとし、かつ、撮像部101における撮影レンズ用開口103とは逆側の長さをL2(図3)としたとき、発光装置窓104部分の(L1−L2)に相当する部位の光軸方向厚さL3(図3)を、略人差し指の厚さとしてRを付けて操作部102側に張り出して構成してある。このようにすることで、操作部102における表示装置105の右側に操作釦類を配置するためのスペースを作ることができ、小型でありながら、操作性の良い電子カメラを構成することができる。
【0021】
また撮影レンズ用開口103からヒンジ機構の回転中心までの距離は、ヒンジ機構の回転中心から撮影レンズ用開口103とは逆側の端までの距離より大きくとってある。そのため、撮影レンズ用開口103をユーザ自身側に向けて撮影をおこなった場合、表示装置105の表示画面から撮像部101の撮影レンズ用開口103側までの距離が長くなる。従って、ユーザが表示装置105をユーザの視認方向に対して傾けて視認し、表示画面を撮影レンズ用開口103と表示画面との間の隙間から見た場合、表示画面から撮影レンズ用開口103までの距離が長いので、前記隙間も長くなり、表示画面全体を良好に視認できる。
【0022】
そしてこのように構成した本発明の電子カメラ100を使うときは、電源釦107を押下することで電源がオンとなるから、前記したように親指で各操作釦を操作し、モードセレクト釦113によって絞り優先モードやシャッター優先モードなどの撮影条件、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択する。そして必要に応じ、メニュー釦110を押下して表示装置105に例えば画像のサイズ、撮影感度、測光方式などの各種メニューを表示させ、十字キーと決定キーで構成された選択決定キー108の十字キーで項目を選択し、中央の決定釦で決定する。
【0023】
そして、図2に示したように被写体の方に撮影レンズ用開口103を向け、表示装置105に映し出された被写体を見ながら右手親指で撮像部101のズームキー109を操作すると、ズームレンズが広角側、または望遠側に動くから、所定の倍率を選択して構図を決定した後、右手人差し指でシャッター釦106を押下する。すると、自動焦点機構が働いてピントが合わされると共に露出が決定され、シャッターが動作して内蔵されたCCDなどの撮像素子によって撮影された画像がメモリーカードなどに送られて記録される。
【0024】
このようにして撮影をおこなうことにより、前記したように撮像部101における撮影レンズ用開口103からヒンジ機構の回転中心までの距離は、ヒンジ機構の回転中心から撮影レンズ用開口103とは逆側の端までの距離より大きくとってあるから、レンズ部が大きく回り、撮像部101を素早く被写体に向けられると共に、カメラ100をしっかりホールドすることができる。
【0025】
こうして撮影が済んだら、モードセレクト釦113を操作して再生モードにすると、メモリに蓄えられた画像が表示装置105に表示され、選択決定キー108における十字キーを操作することで順次撮影した画像を表示させることができる。なお、動画撮影モードの場合は、全く同様にして動画をメモリに記録し、シーン釦112によって必要なシーンを選択し、スピーカ114によって音声も同時に再生させることができる。
【0026】
以上が本発明になる電子カメラ単体の撮影動作であるが、本発明になる電子カメラ100は、図4乃至図8に示したように、内部に乾電池や充電式乾電池型電池などの電池201を入れる電池収納部202を有したグリップ200を着脱可能に構成してある。そのため、電子カメラ100単体に関しては、薄型、軽量であるが、必要に応じて乾電池など、どこでも入手できる電池を使えるようにして重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことができ、さらに長時間撮影や多数枚の撮影においても、電源容量の心配をする必要のない電子カメラとなっている。
【0027】
すなわちこのグリップ200は、図5、図6から明らかなように、電子カメラ100における操作部102の表示装置105とは逆側の面に着脱可能に取り付けられ、内部に図4に示したように乾電池、または充電式乾電池型電池などの電池201を入れる電池収納部202を有している。そのため、この電池を収納した握り部203を握って電子カメラ100を保持することにより、ホールディング性の優れたカメラとすることができる。
【0028】
そしてこのグリップ200は、図7、8から明らかなように、電子カメラ100における外部電源の接続方向に電源供給ジャック215、また、ストラップ取り付け具を通す孔216、ネジ204を通す孔206が設けられ、図7に示したように、外部電源の接続方向からこの電源供給ジャック215を操作部102の図示していない電源供給コネクタに差し込み、ネジ204で取り付けて電力を供給できるようになっている。すなわち本発明の電子カメラ100は、操作部102内に設けた表示装置105とは反対側に標準電池132を収容し、グリップ200を平行移動させながら取り付けることが可能であり、かつ、図示していない電源供給コネクタにグリップ200の電源供給ジャック215を差し込み、操作部102におけるグリップ200の図示していない取り付け穴にグリップ200のネジ204で固定することで、電源供給ジャック215は標準電池132の近傍となるから電源線の引き回しなどが短くなる。また同時に、ネジ204と電源供給ジャック215の両者によって操作部102へのグリップ200の取り付けができるから、このグリップ200は、特別な機構の追加をすることなく確実に電子カメラ100への取り付けが可能となり、グリップ200と電子カメラ100自体を安価に提供することができる。
【0029】
また、この外部電源の電池収納部202は、前記操作部102における表示装置105の反対側の面に設けてあり、グリップ200を取り付けても表示の目視に影響を与えず、さらにシャッター釦106と電源釦107を除く操作釦類108から113を、電子カメラ100における操作部102の表示装置105側に集めてあるから、グリップ200を取り付けても、電子カメラ100の操作に何ら支障をきたすことがない。
【0030】
図9、図10はこのグリップ200の操作部102への取り付け構造の第2実施形態、第3実施形態を示したもので、図9に示し第2実施形態は、図7に示した第1実施形態のグリップ200に、操作部102に設けた凹部208と係合する突起207を設けたものである。このように突起207を設けることにより、グリップ200の操作部102への固定が容易に、確実になる。
【0031】
図10に示した第3実施形態は、図7における固定ネジ204の代わりに、凹部210を有する突起209を設けたもので、操作部102側にはこの突起209を受ける図示していない孔と、突起209の凹部210を抜け止めするためのスリットを有したシャッター211が設けられ、突起209を操作部102側に設けた突起209を受ける図示していない孔に差し込み、さらにシャッター211のスリットを突起209の凹部210へスライドさせて差し込むことでグリップ200の抜け止めをするようにしたものである。このようにすることにより、図7、図9に示した第1実施形態、第2実施形態のようにグリップ200の操作部102への固定に際し、ネジ204を回す必要がないから簡単、確実に固定することができる。
【0032】
このように、電子カメラ100の操作部102にグリップ200を着脱可能にし、かつ、そのグリップ200を電池収納部202として一般的な乾電池や充電式の乾電池型電池201などを装填できるようにすることで、長時間の撮影や多数枚の撮影をおこなう場合や長期の旅行などに出かける場合、このグリップに乾電池や乾電池型充電式電他201を装填して操作部102に取り付ければ、長時間、多数枚の撮影が可能となり、かつ、乾電池はどこでも入手可能であるから旅先でも電池切れをおこすことがない。また、このようにグリップ200に電池を収納することで、操作部102側の重量が増すから、カメラ保持に際して重量バランスが良くなると共にブレを少なくすることができ、カメラ単体は薄型、軽量であるにもかかわらず、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使って重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供できる。
【0033】
そして外部より電源供給を受けるコネクタを備え、前記コネクタは、外部電源アダプタが前記グリップ部に設けられた電源供給ジャック215と選択的に接続可能とすることにより、単一のコネクタによって外部電源アダプタとグリップ部に収容された電池からの電源供給が可能となり、機構の追加をすることなくグリップ200の取り付けが可能となるから、グリップ部200と電子カメラ100自体を安価に提供することができる。
【0034】
また、前記コネクタの接続方向と略同一方向に前記グリップ部を着脱自在とすることにより、グリップ200を平行移動して取り付けることが可能となると共に、グリップ部200を取り付けても表示の目視に影響を与えないようにすることができる。
【0035】
さらに本発明の電子カメラ100は、前記操作部102に電池を収納可能な内部電池収納部を備え、前記内部電池収納部は、前記グリップ部200を装着した際に前記グリップ部200の前記電池収納部202の近傍位置であって、前記操作102部の筐体内部に配置したことにより、グリップ部200に収容した電池132からの電源供給のために特別な配線が必要なくなり、それだけ安価な電子カメラを提供することができる。
【0036】
また、表示装置105の表示を確認しながら操作を行う操作部102の操作釦のうち、シャッター釦106を除く操作釦類107〜113を前記操作部102の筐体の表示装置105配置面側に集約したことにより、グリップ200を取り付けても、電子カメラ100の操作に何ら支障をきたさないようにすることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上種々述べてきたように本発明によれば、操作部にグリップを着脱可能にし、かつ、そのグリップを電池収納部として一般的な乾電池や充電式の乾電池型電池などを装填できるようにすることで、長時間の撮影や多数枚の撮影をおこなう場合や長期の旅行などに出かける場合、このグリップに乾電池や乾電池型充電式電他を装填して操作部に取り付ければ、長時間、多数枚の撮影が可能となり、かつ、乾電池はどこでも入手可能であるから旅先でも電池切れをおこすことがない。また、このようにグリップ部に電池を収納することで、操作部側の重量が増すから、カメラ保持に際して重量バランスが良くなると共にブレを少なくすることができ、カメラ単体は薄型、軽量であるにもかかわらず、必要に応じ、乾電池など、どこでも入手できる一次電池を使って重量を増加させ、撮影に当たって安定感を増すことのできる電子カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電子カメラ単体の一実施形態における全体斜視図である。
【図2】本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図である。
【図3】本発明になる電子カメラ単体におけるレンズを表示装置側に向けて自分を取れるようにした状態を示した斜視図である。
【図4】電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラの内部部品を一部透視して示した上面図である。
【図5】電池収納部を有したグリップ部を取り付けた本発明になる電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した斜視図である。
【図6】図5に示した撮影状態を表示装置側から見た斜視図である。
【図7】本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第1実施形態を示した一部断面図である。
【図8】同じくグリップ部における操作部への取り付け構造の第1実施形態の図4におけるA−A線の断面図である。
【図9】本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第2実施形態を示した一部断面図である。
【図10】本発明になる電子カメラの電池収納部を有したグリップ部の操作部への取り付け構造の第3実施形態を示した一部断面図である。
【符号の説明】
100 電子カメラ
101 撮像部
102 操作部
103 撮影レンズ用開口
104 発光装置窓
106 シャッター釦
107 電源釦
200 グリップ部
201 電池
202 電池収納部
203 握り部
Claims (5)
- 表示装置を有した操作部と、撮影用レンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動可能に接続する回動機構とを備え、前記操作部は内部に電池を収納可能の電池収納部を備えたグリップ部を着脱自在とすることを特徴とする電子カメラ。
- 外部より電源供給を受けるコネクタを備え、前記コネクタは、外部電源アダプタが前記グリップ部に設けられた電源供給ジャックと選択的に接続可能であることを特徴とする請求項1に記載した電子カメラ。
- 前記コネクタの接続方向と略同一方向に前記グリップ部が着脱自在であることを特徴とする請求項2に記載した電子カメラ。
- 前記操作部に電池を収納可能な内部電池収納部を備え、前記内部電池収納部は、前記グリップ部を装着した際に前記グリップ部の前記電池収納部の近傍位置であって、前記操作部の筐体内部に配置していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した電子カメラ。
- 表示装置の表示を確認しながら操作を行う操作部の操作釦のうち、シャッター釦を除く操作釦類を前記操作部の筐体の表示装置配置面側に集約したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した電子カメラ。
Priority Applications (1)
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JP2003205178A JP2005051452A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 電子カメラ |
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JP2003205178A JP2005051452A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 電子カメラ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007042325A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Canon Inc | 電子機器 |
KR20080051468A (ko) * | 2006-12-05 | 2008-06-11 | 삼성테크윈 주식회사 | 그립형 배터리를 구비한 휴대용 촬영 장치 |
JP2016080862A (ja) * | 2014-10-16 | 2016-05-16 | キヤノン株式会社 | 電子機器及びその制御方法 |
-
2003
- 2003-07-31 JP JP2003205178A patent/JP2005051452A/ja active Pending
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