JP3746195B2 - マルチバンド蛍光顕微鏡 - Google Patents

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    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/16Microscopes adapted for ultraviolet illumination ; Fluorescence microscopes

Description

【0001】
本発明は、請求項1の上位概念の構成に対応するマルチバンド蛍光顕微鏡に関するものである。
【0002】
マルチバンド蛍光顕微鏡の場合、使用者は、顕微鏡像内の種々の蛍光バンドが異なる強度を有し、一様に視認できないという問題に直面することがある。その原因は、照明光路内の励起強度が異なっていることがほとんどで、或いは、結像光路内にある遮断フィルタによる蛍光強度の遮断状態が異なっていることにも原因がある。すでに被観察対象物を着色する際に、種々の励起バンドのための蛍光色素の濃度が異なっていても、或いは色素が漸次退色しても(いわゆるフェーディング)、顕微鏡像内の蛍光バンドの強度が異なる原因になる。蛍光バンドの異なる強度は、顕微鏡の像を写真で記録する必要がある場合に特に問題である。この場合、蛍光光線の強度が弱い部分は写真ではかなり薄く再生され、或いは全く視認できない。蛍光バンドの強度が可能な限り均一である場合にだけ顕微鏡の像の申し分のない写真を得ることができる。
【0003】
米国特許第5371624号公報には、2つの励起バンドのみを備えた蛍光顕微鏡が記載されており、この顕微鏡では、両励起バンドの強度を交互に制御することができる。照明光路は光源と励起フィルタとを有し、励起フィルタは、光源の光から、波長が異なる複数の励起バンドを生じさせる。さらにこの顕微鏡は、ビームスプリッターと、蛍光光線用の出口フィルタ(遮断フィルタ或いは放射フィルタともいう)と、励起バンドの強度を制御するフィルタ要素を有している。
【0004】
前記フィルタ要素は、光軸に対し傾動させることにより、一方の励起バンドまたは他方の励起バンドの透過度の2つの所定固定値をもった2つの設定状態の間で無段階に切換えることができる。一方の設定状態では第1の励起バンドのみが減衰し、他方の励起バンドでは第2の励起バンドのみが減衰し、両設定状態の間では両励起バンドのいずれも減衰されない。それぞれの励起バンドの透過度の低下は、前記所定固定値以下でしか可能でない。また、最大透過度とゼロ値の間での変化、すなわち両励起バンドの一方が完全に抑制されるまでの変化は不可能である。さらに、2つの励起バンドしか制御できない。
【0005】
本発明の課題は、マルチバンド蛍光顕微鏡において、複数の励起バンドの1つまたはいくつかを選択的に、部分的にまたは完全に濾波することができるようにすることである。また、各励起バンドに対する透過度を簡単な手段で無段階に調整可能であるようにすることである。
【0006】
この課題は、本発明によれば、独立請求項の特徴部分により解決される。有利な構成は従属項の構成から明らかである。
本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡は、照明光路内で光源の光から励起フィルタを用いて光の波長が異なる複数の励起バンドを発生させる公知のマルチバンド蛍光顕微鏡を前提としている。励起バンドは、蛍光色素によってプレパラート化された蛍光対象物を照射し、蛍光対象物により、周波数がシフトした蛍光バンドへ置換される。
【0007】
本発明によれば、まず、顕微鏡像における個々の蛍光バンドの蛍光強度を測定し、前もって設定していたゼロに設定可能な強度基準値またはゼロよりも大きな値に設定可能な強度基準値と比較する。蛍光強度の測定はたとえばビジュアルで、或いは強度計を用いて行なうことができる。強度計はたとえば、画像分析システムを下流側に配置したビデオカメラまたはCCDカメラからなる。
【0008】
この場合、各蛍光バンドに対して異なる強度基準値を設定してもよい。しかし、実際には、基準値は顕微鏡の具体的に使用目的に依存している。たとえば顕微鏡の像を写真またはビデオカメラで記録し、その際各蛍光バンドを写真またはビデオ画像で同じ明るさで再生しようとする場合は、基準値の高さはフィルムまたはカメラのスペクトル感度に依存している。したがって、種々の励起バンドに対する基準値を設定する際には、フィルムまたはカメラのスペクトル感度を考慮する必要がある。
【0009】
すなわち、フィルムまたはカメラがすべてのスペクトル色を同じ強度で再生するには、所望の基準値はすべて同じでなければならず、より厳密には、最低蛍光強度に等しくなければならない。しかし、フィルムまたはカメラのスペクトル感度が一定でないと、これに対応して、異なる蛍光バンドに対し異なる基準値を設定しなければ、個々の蛍光バンドを同じ明るさで再生することはできない。
【0010】
他方、特定の蛍光バンドが写真またはビデオ画像に現れないようにするには、すなわちこの蛍光バンドを絞る必要がある場合は、この蛍光バンドに対して基準値をゼロに設定する必要がある。この場合、絞るべきでない蛍光バンドに対しては、その基準値がその強度の最低値に等しければ好都合である。このときこれらの蛍光バンドはすべて同じ明るさで現れる。
【0011】
基準値からずれた蛍光強度に割り当てられている各蛍光バンドに対しては、本発明によれば、該当する蛍光バンドに同調したセレクティブフィルタが照明光路内へもたらされる。そのスペクトル透過度の推移は、該当する励起バンドだけを減衰させ、残余のスペクトル範囲は支障なく透過させるように構成されている。
【0012】
本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡では、フィルタスライダセットは個別にスライド可能な複数個のフィルタスライダからなり、開口絞りの横に密接して照明光路内に垂直に挿入されている。
【0013】
フィルタスライダの構成は、マルチバンド蛍光顕微鏡の種々の励起バンドの数量に依存している。n個の励起バンドがある場合、各フィルタスライダは励起バンドに同調したn個のセレクティブフィルタを有し、これらのセレクティブフィルタは高透過度と低透過度とを有している。
【0014】
異なる透過度を得るため、放射横断面の特定の面部分だけが別個のフィルタ面要素で覆われる。この場合、放射横断面をできるだけ一様に面要素で覆うことが考慮されるので、放射横断面の片側が陰になることはなく、よって瞳の片側が照射されることもない。これにより傾斜照明が回避され、よってフォーカシング時の像点の横方向への変位が回避される。
【0015】
フィルタは、互いに独立に個別に、または所望の面領域或いは所望の透過度を持ったものと組み合わせて、照明光路内へ挿入可能でなければならない。この場合、n個の励起バンドがあれば、最大で(n−1)個のフィルタを互いに組み合わせ可能でなければならず、すなわちこれらを同時に照明光路内へ挿入可能でなければならない。通常は、1つの励起バンドが強度基準値を提供し、しかも不変であるため、すべての励起バンドを同時に減衰させる必要はないので、これで十分である。同様にすべての励起バンドを同時に解消させる必要はない。これは照明を切ることと同義であるからである。
【0016】
(n−1)個のフィルタの必要な組み合わせを得るため、(n−1)個のスライド面上にn個の励起バンドを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡の有利な実施形態では、(n−1)個の個別にスライド可能なフィルタスライダが配置される。これらのフィルタスライダは、開口絞りの横に平行に密接して且つ互いに小さな間隔で配置され、組み合わせて有効となる。それぞれのフィルタスライダによりそれぞれ1つの励起バンドに対する1つのフィルタを適宜設定することができるので、総じて(n−1)個の励起バンド(最大数よりも少ない)を合目的に減衰させ、或いは消去することができる。
【0017】
2つの励起バンドに対しては、必要な2つのフィルタが1つのスライド面(n−1=1)内に配置されていれば十分である。というのは、一方のフィルタまたは他方のフィルタのみを照明光路内へ挿入すればよいからである。それゆえ、1つのフィルタスライダセットが2つの励起バンドを制御するために一体に構成されているのが有利であり、すなわちただ1つのフィルタスライダで構成されているのが有利である。しかしながら、2つ以上の励起バンドに対しては、対応的に多分割された、(n−1)個の個々にスライド可能なフィルタスライダを備えたフィルタスライダセットを設ける必要がある。
【0018】
各フィルタスライダは、異なる励起バンドに対するセレクティブフィルタ以外に、照明光路の放射径に対応する径を持った自由開口部を有している。この場合、それぞれのフィルタの横に自由開口部が配置される。実施形態に応じては、フィルタをただ1つの自由開口部のまわりにグループ化して配置してもよい。フィルタの透過度は、スライド方向において、自由開口部からの距離に伴って減少している。各フィルタは、最低透過度を持ち且つ放射径xに等しい最小径を持った面領域を有している。この面領域が照明光路内に挿入されていると、付属の励起バンドは最大に減衰され、すなわち値ゼロに減衰される。
【0019】
個々のフィルタをそれぞれ照明光路内に正確に位置決めすることにより、照明光路に作用する透過度を個々に正確に設定して、それから得られる蛍光強度を、フィルタに割り当てられている励起バンドを減衰させることによりその強度基準値と一致させる。このため、各フィルタスライダには別個の位置調整手段が付設されている。位置調整手段は、フィルタスライダをスライドおよび(または)回転させることにより、照明光路をフィルタスライダの適当な面領域で完全にまたは部分的に覆う。したがって、自由開口部、またはフィルタの1つ或いはいくつか、またはフィルタ面と自由開口部の組み合わせを選択的に照明光路内へ挿入することができる。この最後のステップをすべてのフィルタに対し、よってすべての励起バンドに対し行うと、すべての蛍光強度はその基準値と一致する。
【0020】
上記マルチバンド蛍光顕微鏡において蛍光強度を最適に設定した後も、数時間後には再び蛍光強度は基準値からずれる。これは、異なる励起バンドに対する種々の蛍光色素が退色するスピードが異なるためで、すなわち個々の蛍光色素が特有のフェーディングを示すからである。
【0021】
このため、本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡の有利な実施形態では、蛍光強度の時間的変化を連続的に測定する。この場合、フィルタの、照明光路内での有効な透過度は、特定の時間間隔で反復的に調整されて、蛍光強度が常にその基準値と再び一致するようにする。
【0022】
本発明の特に有利な構成により、自動的なフェーディング補正が行なわれる。このため、蛍光強度の時間的変化が自動的に連続してビデオカメラで撮影され、その中に含まれている蛍光強度は画像分析システムにより測定され、所定の基準値と比較される。
【0023】
その後、フィルタの透過度を自動的に連続的に変化させ、整合せしめることにより、蛍光強度は常に強度基準値に保持される。このため、たとえば電動で作動する位置調整手段が使用される。モータの制御および蛍光強度の基準値への調整は、電子系と、ビデオカメラまたは画像分析システムの信号が供給されるコンピュータにより行なうことができる。
【0024】
図面には本発明の実施形態が図示されており、以下にこれを詳細に説明する。
図1は、本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡の光路を示している。光源1からは、光軸2を備えた照明光路が出ている。照明光路内には、順次、集光器3と、第1のレンズ要素4と、開口絞り5と、第2のレンズ要素6と、照明フィールド絞り7と、第3のレンズ要素8と、励起バンドを生じさせるための励起フィルタ9とが配置されている。照明光路は、ビームスプリッター10において対物レンズ11のほうへ転向せしめられる。照明光路は対物レンズ11を通過して、載物テーブル13上に載置されている蛍光対象物12に達する。
【0025】
照明光路内において励起フィルタ9によって生じた励起バンドは、蛍光対象物12に挿入された蛍光色素によって蛍光バンドに置換され、この蛍光バンドは周波数をシフトして蛍光対象物12から放出される。この蛍光光線は対物レンズ11と、ビームスプリッター10と、出口フィルタ14と、鏡筒レンズ15を通過して、中間像面16に達する。ここで生じた中間像を、顕微鏡利用者は接眼レンズ17を用いて観察することができる。TV出力を介して中間像は補助的に、画像分析システム19を下流側に設けたビデオカメラ18に結像される。この構成により、接眼レンズ17を介して、或いは画像分析システム19を用いて、顕微鏡画像内の個々の蛍光バンドの蛍光強度を測定し、強度基準値と比較してより大きいか、或いはゼロに等しいかを確定することができる。
【0026】
励起バンドを減衰するため、本発明によればフィルタスライダセット20が設けられている。本実施形態では、このフィルタスライダセット20は2つのフィルタスライダ21aと21bからなり、これらフィルタスライダは照明光路の光軸2に対し垂直に密接して並設されており、すなわち開口絞り面24の後方または前方に位置するように照明光路内に挿入されている。それぞれのフィルタスライダ21a,21bには、自由開口部22と、その横に位置するように、励起バンドに整合した複数個のセレクティブフィルタ23とが配置されている。フィルタスライダ21a,21bを可能な限り密接して配置することにより、フィルタ23を開口絞り面24の横に可能な限り密接して位置させることができる。これにより、押し込まれたフィルタスライダ21a,21bが画像内で見えなくなるよう保証される。他の利点は、ここでは光線の拡がりが最も狭くなるので、フィルタ23の面積を可能な限り小さくできることである。
【0027】
本発明によれば、それぞれのフィルタスライダには位置調整手段が付設されている。この場合、より低コストの実施形態では、手動で調整できる位置調整手段も使用してよい。
【0028】
ここに図示した実施形態では、フィルタスライダ21a,21bの位置調整手段として2つのモータ25a,25bが配置されている。これらのモータは、フィルタスライダ21a,21bを開口絞り面24に対し平行に移動および(または)回動させる。モータ25a,25bにより、それぞれ付設されているフィルタスライダ21aまたは21bによって自由開口部22またはセレクティブフィルタ23、或いは両者の組み合わせを照明光路内に挿入させることができる。モータ25a,25bは電子制御器26によって制御される。電子制御器26は画像分析システム19から入力信号を受け取る。
【0029】
画像分析システム19は、カメラ信号から、蛍光強度の基準値からのずれを求める。このとき、基準値からのずれを生じさせる蛍光バンドが特定され、これら蛍光バンドのそれぞれには、減衰のため、フィルタスライダ21a,21bの一方が割り当てられる。したがって、図示した実施形態では、2つの励起バンドが完全に減衰され、すなわちゼロの値に減衰され、或いは部分的に減衰される。それぞれのフィルタスライダ21a,21bに対しては、付属のモータ25a,25bに対し制御信号を発生させる。それぞれのフィルタスライダ21a,21bは付属のモータ25a,25bにより無段階に移動せしめられて、割り当てられた励起バンドに対し選択的に作用するフィルタ23が照明光路内へもたらされる。次にフィルタスライダ21aまたは21bを再び移動させて、挿入したフィルタ23の面領域が、割り当てられた励起バンドを強度基準値へ減衰させるような透過率を持って照明光路内に位置するようにする。このようにして、すべての励起バンドがその強度基準値へ設定される。
【0030】
次に、フィルタスライダセット20またはフィルタスライダ21の種々の構成と、その上に配置されるフィルタのスペクトル透過過程とを説明する。
図2aには、2つの励起バンドAとDを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のためのフィルタスライダ21が図示されている。長方形のガラス板27上には、短波長の励起バンドAを強度抑制するためのロングパスフィルタ29と、長波長の励起バンドDを強度抑制するためのショートパスフィルタ28とが異なる蒸着層として取り付けられている。これらのフィルタはガラス板27の端部にあり、その間には、フィルタスライダ21の中央部に自由開口部22が設けられている。自由開口部22の横断面は、照明光路の開口絞り5の放射径xに等しい。ここには図示していない位置調整手段により、フィルタスライダ21は長手方向において両方向に、開口絞り面24に平行に無段階に移動することができる。この運動を二重矢印で示した。
【0031】
この実施形態では、ショートパスフィルタ28とロングパスフィルタ29とは、それぞれ関連した蒸着層として取り付けられている。両フィルタ28,29の透過は、自由開口部22のすぐ横で最大であり、自由開口部22からの間隔に伴って減少する。このため、自由開口部22の横では、フィルタスライダ21は全面をフィルタ28,29で覆われているのではなく、フィルタ面の割り当ては自由開口部22からフィルタスライダ21の端部のほうへ増大している。
【0032】
このように、蒸着層はフィルタスライダ21の端部に矩形を形成し、その最小エッジ長さは放射径xに等しい。この蒸着された矩形面が照明光路の全面を覆うと、これによって最小パーセント透過率が設定され、付属の励起バンドは完全に減衰され、すなわちゼロに減衰される。蒸着した矩形面には、蒸着した三角形面の底辺が境を接しており、その対向隅角部は自由開口部22のほうへ指向している。
【0033】
放射径を常に部分的にしか覆わない、蒸着された三角形面により、ショートパスフィルタ28とロングパスフィルタ29の透過率はそれぞれスライド方向に自由開口部22からフィルタスライダ21の端部のほうへ減少する。ショートパスフィルタ28またはロングパスフィルタ29の任意の面部分を差し込むことにより、照明光路内のフィルタ28,29のそれぞれの所望の透過率を実現することができ、よって一方の励起バンド或いは他方の励起バンドを任意に弱めることができ、或いは絞ることができる。
【0034】
図2bも同様に、2つの励起バンドAとDを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のためのフィルタスライダ21を図示したものである。長方形のガラス板27上には、長波長励起バンドAを濾波するためのショートパスフィルタ28と、短波長の励起バンドDを濾波するためのロングパスフィルタ29とが異なる蒸着層として被着されている。
【0035】
図2aの場合と同様に、この実施形態でも、蒸着層は自由開口部22の方向へ三角形の輪郭を有している。しかしこの実施形態では、三角形はそれぞれ繋がった面としてではなく、同じ大きさの小さな面要素30として蒸着されている。これにより、両フィルタ28,29に対しては、より高い透過度を持った、より長い調整範囲が得られる。蒸着層は、フィルタスライダ21の端部において、放射径xに等しい最小エッジ長さを持った長方形を形成しており、したがって、割り当てられた励起バンドをゼロに減衰させることができるような、最小透過度の領域を形成している。
【0036】
図2cは、2つの励起バンドAとDを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のための他のフィルタスライダ21を示している。長方形のガラス板27には、長波長の励起バンドAを濾波するためのショートパスフィルタ28と、短波長の励起バンドDを濾波するためのショートパスフィルタ29とが異なる蒸着層として被着されている。その間に自由開口部22がある。
【0037】
フィルタスライダ21のこの実施形態では、フィルタ28,29は自由開口部22の横に、任意の形状の(ここでは円形)別個の面要素30として蒸着されている。この場合、面要素30の大きさは、したがってフィルタスライダ21の蒸着面の割り当ては、自由開口部22からフィルタスライダ21の端部のほうへ増大している。自由開口部22の横でフィルタ28,29の透過度は最大であり、スライド方向においてフィルタスライダ21の端部のほうへ減少している。両フィルタ28,29は、フィルタスライダ21の端部にそれぞれ、最小透過度を備えた全面蒸着面を有しており、この全面蒸着面は少なくとも光路の径xを有している。
【0038】
図2dも同様に、2つの励起バンドAとDを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のためのフィルタスライダ21を図示したものである。長方形のガラス板27には、波長の励起バンドAを濾波するためのショートパスフィルタ28と、短波長の励起バンドDを濾波するためのロングパスフィルタ29とが異なる蒸着層として被着されている。その間に自由開口部22がある。
【0039】
この実施形態では、蒸着層はストライプ状の面要素30として被着されており、ストライプの幅はフィルタスライダ21の中央部から端部のほうへ増大している。これにより、透過度はスライド方向において自由開口部22からフィルタスライダ21の端部のほうへ減少する。この実施形態でも、両フィルタ28,29は、フィルタスライダ21の端部にそれぞれ、最小透過度を備えた全面蒸着面を有しており、この全面蒸着面は少なくとも光路の径xを有している。
【0040】
図2eは、光の波長λと、短波長励起バンドAと長波長励起バンドDのスペクトル透過曲線、および付属のセレクティブフィルタ、すなわち短波長の励起バンドAを濾波するためのロングパスフィルタ28と、長波長の励起バンドDを濾波するためのショートパスフィルタ29の透過曲線TA,との関係を示したものである。フィルタAとBは、選択的にそれぞれに付属の励起バンドを濾波するように、しかし残余の波長領域を支障なく通過させるように選定されている。
【0041】
図3aは、3つの励起バンドA,B,Dを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のための2分割のフィルタスライダセット20の長方形のフィルタスライダ21を示している。この実施形態では、フィルタスライダセット20は、同一の2つの長方形のフィルタスライダ21からなっており、これらフィルタスライダ21は、開口絞り面24の横に互いに密接して直列に位置するように照明光路内へ挿入される。
【0042】
フィルタスライダ21の中央部には、照明光路2の径xを持った自由開口部22が設けられている。フィルタスライダ21の両端部には、励起バンドA,B,Dのための3つのセレクティブフィルタ28,29,31のそれぞれ2つからなっている2つの異なる組み合わせ体が蒸着層として被着されている。一端に設けられている両フィルタ28,31または29,31は、これら両フィルタが互いに境を接するように、且つ自由開口部22に境を接するようにそれぞれ並設されている。各フィルタ28,29,31は少なくとも照明光路2の径xを持った最小透過度の領域を有している。これにより、フィルタスライダ21はその短い端部において少なくとも2xの幅を有する。
【0043】
フィルタ28,29,31の透過度は、フィルタスライダ21の長手方向において、すなわちスライド方向において、自由開口部22から端部のほうへ減少している。これを実現するため、ここに図示した実施形態では、それぞれのフィルタ28,29,31の蒸着面はそれぞれ自由開口部22からフィルタスライダ21の端部へ増大している。
【0044】
フィルタスライダセットの同一の2つのフィルタスライダ21のそれぞれに対しては、フィルタスライダ21を開口絞り面24に対し平行に長手方向にも横方向にもスライドさせるための別個の位置調整手段25が設けられている。これにより、フィルタ28,29,31を個別に或いは一緒に、それらの面の全体を、または面の一部分を照明光路に挿入することが可能である。
【0045】
図3bは、3つの励起バンドA,B,Dを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のための2分割のフィルタスライダセット20の円形のフィルタスライダ21を示している。本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のこの有利な実施形態では、フィルタスライダセット20は同一の円形のフィルタスライダ21からなり、これらフィルタスライダは開口絞り24の横に互いに密接するように直列に照明光路に挿入される。それぞれのフィルタスライダ21上には自由開口部22が中央部に設けられている。自由開口部22に境を接するように、互いに境を接するように蒸着された円環セクターとして、励起バンドA,B,Dのための3つのセレクティブフィルタ28,29,31が配置されている。
【0046】
フィルタ28,29,31の透過度はそれぞれ半径方向に減少しており、透過度は自由開口部22の横で最大となっている。これを実現するため、たとえば、フィルタ28,29,31は全面に蒸着されているのではなく、自由開口部22の横で、半径方向に幅を持って延在するように蒸着された面要素30が被着されており、これら面要素30の間には非蒸着面領域があるので、それぞれのフィルタ28,29,30の蒸着面は半径方向に増大している。
【0047】
別個の位置調整手段(ここには図示せず)を用いて、フィルタスライダセット20の同一の2つのフィルタスライダ21のそれぞれは個別に開口絞り面24に対し平行に移動させることができる。各フィルタスライダ21は横方向において一方向に移動させることができ、補助的に回転させることもでき(図3bを参照)、或いは、1つの面内を2方向に移動させることができる。これにより、フィルタスライダ21のそれぞれ任意の面部分、すなわちたとえば自由開口部22または所望の透過度を持ったフィルタ28,29,31の1つを照明光路内へ挿入させることができる。照明光路内に2つの同じフィルタスライダ21を配置することにより、3つのフィルタ28,29,31のうち任意の2つのフィルタを同時に照明光路内へ挿入できるので、3つの励起バンドのうち2つの励起バンドを同時に所定の基準値に弱化させることができ、或いは完全に絞ることができる。
【0048】
図3cは、3つの励起バンドA,B,Dを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡の2分割のフィルタスライダセット20のためのフィルタスライダ21の特に有利な実施形態を示している。本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のこの実施形態では、フィルタスライダセット20は2つの同一の円形のフィルタスライダ21からなっており、これらフィルタスライダ21は開口絞り面24の横に互いに密接して直列に位置するように照明光路に挿入される。
【0049】
励起バンドA,B,Dのためのフィルタ28,29,31は、回転だけを行なえばよく、スライドさせる必要がない(図中に回転運動が示唆されている)ように配置されているので有利である。このため、両フィルタスライダ21のそれぞれに付設されている機械的または電動式の位置調整手段(ここには図示せず)の構成が簡潔になる。
【0050】
これを達成するため、各フィルタスライダ21は円形に構成されており、6つのセクターに分割され、その中央部が回転可能に支持されている。円の中心は照明光路の外側にある。各セクターはフィルタスライダ21を回転させることにより照明光路内へ回動して照明光路を完全に覆う。xは、放射横断面の径である。
【0051】
それぞれ第2のセクターが自由開口部22である。その間には、3つの励起バンドA,B,Dのための3つのフィルタ28,29,31のそれぞれ1つが被着され、たとえば接着或いは蒸着されている。各フィルタ28,29,31は、その円セクター内側において、且つ両回転方向の1つにおいて、透過度が増大しており、これはたとえば面要素を蒸着した異なる面敷設により実現される。これにより各フィルタ28,29,31は隣接している一方の自由開口部22の横で最大透過度を有しており、隣接する他方の自由開口部22の横では最小透過度を有している。フィルタスライダ21を回転させることにより、自由開口部22の1つまたは所望の透過度を持ったフィルタ28,29,31の1つ、或いは両者の組み合わせを照明光路内へ挿入することができる。フィルタスライダとして2つの同一のフィルタスライダ21を使用することにより、3つの励起バンドA,B,Dのうち2つまでを同時に且つ互いに独立に所望の基準値へ減衰させることが可能になる。
【0052】
図3dは、光の波長λと、短波長の励起バンドA,長波長の励起バンドD、およびその間にある励起バンドBのスペクトル透過曲線との関係を示したものである。さらに、付属のセレクティブフィルタの透過曲線、すなわち短波長の励起バンドAのためのロングパスフィルタと、長波長の励起バンドDのためのショートパスフィルタと、励起バンドBのためのセレクティブフィルタの透過曲線T,T,Tも図示されている。これらフィルタは、選択的に付属の励起バンドを濾波するが、残余の波長範囲を支障なく通過するように選定されている。
【0053】
図4aは、4つの励起バンドA,B,C,Dを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のための3分割のフィルタスライダセット20のための円形のフィルタスライダ21を示している。本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のこの有利な実施形態では、フィルタスライダセット20は3つの同一の円形のフィルタスライダ21からなり、これらフィルタスライダは開口絞り24の横に互いに密接するように直列に照明光路に挿入される。各フィルタスライダ21は中央部に自由開口部21を有している。その横には、境を接する円環セクターとして、励起バンドA,B,C,Dのための4つのセレクティブフィルタ28,29,31,32が蒸着されている。
【0054】
フィルタ28,29,31,32の透過度は半径方向に減少しており、自由開口部22の横で最大になっている。これを実現するため、たとえば、フィルタ28,29,31,32は全面が蒸着されるのではなく、非蒸着面を備えたリング状の面要素30として蒸着され、これによりそれぞれのフィルタ28,29,31,32の蒸着面の部分は半径方向に増大している。
【0055】
フィルタスライダセット20の3つのフィルタスライダ21のそれぞれには別個の位置調整手段(ここには図示せず)が付設されている。この位置調整手段を用いてそれぞれのフィルタスライダ21を個別に開口絞り面24に対し平行にスライドさせることができる。この場合フィルタスライダは横方向において一方向にスライドさせ、補助的に回転させることができ(図4aに示唆されている)、或いは、これに代えて1つの面内で2方向にスライドさせることができる。
【0056】
これにより、フィルタスライダ21のそれぞれ任意の面部分を、すなわちたとえば自由開口部22またはフィルタ28,29,31,32の任意の1つの面部分を照明光路内へ挿入することができる。照明光路内に3つの同じフィルタスライダ21を配置することにより、4個のフィルタ28,29,31,32のうち任意の3個のフィルタを同時に照明光路内に挿入できる。したがって、4つの励起バンドA,B,C,Dのうち3つまでを同時に所定の基準値に減衰させることができ、または完全に絞ることができる。
【0057】
図4bは、4つの励起バンドA,B,C,Dを備えた本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のための3分割のフィルタスライダセット20のためのフィルタスライダ21の特に有利な実施形態を示している。本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡のこの有利な実施形態では、フィルタスライダセット20は3つの同一の円形のフィルタスライダ21からなり、これらフィルタスライダは開口絞り面24の横に互いに密接するように直列に照明光路に挿入される。
【0058】
励起バンドA,B,C,Dのためのフィルタ28,29,31,32は、回転させるだけでよく、スライドさせる必要がない(図に回転運動が示唆されている)ように配置されているので有利である。これにより、3個のフィルタスライダ21のそれぞれに別個に付設されている機械的または電動式の位置調整手段(ここには図示せず)の構成が簡潔になる。
【0059】
これを実現するため、各フィルタスライダ21は円形に構成され、8個のセクターに分割されており、その中心の周りで回転可能に支持されている。円の中心は照明光路の外側にある。フィルタスライダ21を回転させることにより、各セクターは全体がまたは部分的に照明光路によって覆われる。xは、放射横断面の径である。
【0060】
それぞれ第2のセクターが自由開口部22である。その間にそれぞれ、励起バンドA,B,C,Dのための4個のフィルタ28,29,31,32のそれぞれ1個が被着され、たとえば接着または蒸着されている。各フィルタ28,29,31,32はその円セクターの内側において、両回転方向のうち1つの回転方向に透過度が増大しており、これはたとえば異なる面敷設により実現される。これにより、各フィルタ28,29,31,32は隣接している一方の自由開口部22の横で透過度が最大であり、隣接している他方の自由開口部22の横で透過度が最小になっている。
【0061】
フィルタスライダ21を回転させることにより、自由開口部22の1つまたは所望の透過度を持ったフィルタ28,29,31,32の1つ、或いは両者の組み合わせを照明光路内へ挿入することができる。3つのフィルタスライダ21を使用することにより、4つの励起バンドA,B,C,Dのうち3つまでを同時に且つ互いに独立に所望の基準値へ減衰させることができる。
【0062】
図4cは、光の波長λと、短波長の励起バンドA,長波長の励起バンドD、およびその間にある励起バンドBとCのスペクトル透過曲線との関係を示したものである。さらに、付属のセレクティブフィルタの透過曲線、すなわち短波長の励起バンドAのためのロングパスフィルタと、長波長の励起バンドDのためのショートパスフィルタと、励起バンドBのためのセレクティブフィルタと、励起バンドCのためのセレクティブフィルタの透過曲線T,T,T、Tも図示されている。フィルタA,B,C,Dは、選択的に付属の励起バンドを濾波するが、残余の波長範囲を支障なく通過するように選定されている。
【0063】
4つ以上の励起バンドに対しては、フィルタスライダセット20を対応的に拡張せねばならない。もちろん、個々のフィルタを開口絞り5の横に十分近接して収納する困難さが増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチバンド蛍光顕微鏡の光路を示す図である。
【図2a−d】2バンド傾向顕微鏡用のフィルタスライダの種々の実施形態を示す図である。
【図2e】励起バンドと2バンド蛍光顕微鏡用のフィルタスライダのフィルタとのスペクトル透過変化を示す図である。
【図3a−c】本発明による3バンド蛍光顕微鏡の2分割のフィルタスライダセット用のフィルタスライダの種々の実施形態を示す図である。
【図3d】励起バンドと3バンド蛍光顕微鏡用のフィルタスライダのフィルタとのスペクトル透過変化を示す図である。
【図4a−b】本発明による4バンド蛍光顕微鏡の3分割のフィルタスライダセット用のフィルタスライダの種々の実施形態を示す図である。
【図4c】励起バンドと4バンド蛍光顕微鏡用のフィルタスライダのフィルタとのスペクトル透過変化を示す図である。
【符号の説明】
1 光源
2 照明光路の光軸
3 集光器
4 第1のレンズ要素
5 開口絞り
6 第2のレンズ要素
7 照明フィールド絞り
8 第3のレンズ要素
9 励起フィルタ
10 ビームスプリッター
11 対物レンズ
12 蛍光対象物
13 載物テーブル
14 出口フィルタ
15 鏡筒レンズ
16 中間像面
17 接眼レンズ
18 ビデオカメラ
19 画像分析システム
20 フィルタスライダセット
21 フィルタスライダ(21a,21bも)
22 自由開口部
23 セレクティブフィルタ
24 開口絞り面
25 位置調整手段(25a,25b モータ)
26 電子制御器
27 ガラス板
28 長波長励起バンドD(λ)用のショートパスフィルタ
29 短波長励起バンドA(λ)用のロングパスフィルタ
30 面要素
31 励起バンドB(λ)用の減色フィルタ
32 励起バンドB(λ)用の減色フィルタ
x 開口絞り面24の放射径

Claims (12)

  1. 明光路が、光源(1)と、集光器(3)と、複数のレンズ要素(4,6,8)と、開口絞り(5)と、照明フィールド絞り(7)と、波長が異なる複数の励起バンドを同時に生じさせるための励起フィルタ(9)とを含み、ビームスプリッター(10)と対物レンズ(11)が設けられ、対物レンズ(11)が、照明光線を載物テーブル(13)上にある蛍光対象物(12)へ指向させ、蛍光対象物(12)が、ビームスプリッター(10)と出口フィルタ(14)と鏡筒レンズ(15)を介して中間像面(16)に結像せしめられるマルチバンド蛍光顕微鏡において、
    a)フィルタ要素として、個別に位置調整可能で、間隔をもって密に配置されるフィルタスライダ(21;21a,21b)からなるフィルタスライダセット(20)が設けられ、該フィルタスライダセット(20)は、開口絞り(5)の横に密接して照明光路内に垂直に挿入されていること、
    b)各励起バンドのための各フィルタスライダ(21)に対しセレクティブフィルタ(23;28,29,31,32)が設けられ、セレクティブフィルタ(23;28,29,31,32)が、高い透過度と低い透過度を持った面領域を有していること、
    c)励起バンドを完全に消すため、最低透過度を持った面領域が、放射径(x)に等しい最小径を有していること、
    d)各フィルタ(23;28,29,31,32)の横に、放射径(x)を持った自由開口部(22)が配置されていること、
    e)各フィルタ(23;28,29,31,32)の透過度が、スライド方向において自由開口部(22)からの距離とともに減少していること、
    f)各フィルタスライダ(21)に対し別個の位置調整手段(25)が付設され、これらの位置調整手段(25)を用いてフィルタスライダ(21)の任意の面領域を照明光路内へ挿入可能であること、
    を特徴とするマルチバンド蛍光顕微鏡。
  2. n個の励起バンドを制御するため、
    a)フィルタスライダセット(20)が(n−1)個のフィルタスライダ(21)からなり、これらフィルタスライダ(21)が、開口絞り面(24)に対し平行に密に間隔を持って配置される(n−1)個の別個のスライド面上にあること、
    b)各フィルタスライダ(21)が、少なくとも1つの自由開口部(22)と、n個の励起バンドのためのセレクティブフィルタ(23;28,29,31,32)とを有していること、
    を特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  3. 2つの励起バンド(A,D)を制御するため1つのフィルタスライダ(21)が設けられ、このフィルタスライダ(21)が、
    a)その一端に、短波長の励起バンド(A)の強度を弱化させるためのロングパスフィルタ(29)を有し、
    b)その他端に、長波長の励起バンド(D)の強度を弱化させるためのショートパスフィルタ(28)を有し、
    c)その間に自由開口部(22)を有し、
    d)フィルタスライダ(21)を連続的にスライドさせるための位置調整手段(25)が開口絞り面(24)に対し平行に取り付けられていること、
    を特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  4. a)フィルタスライダ(21)が、光を透過させる長方形のガラス板(27)を有し、ガラス板(27)の端部に、ショートパスフィルタ(28)とロングパスフィルタ(29)が蒸着層として被着されていること、
    b)ショートパスフィルタ(28)とロングパスフィルタ(29)が、それぞれ自由開口部(22)からフィルタスライダ(21)の端部のほうへ蒸着ガラス面の割り当てが増大して、透過度が減少していること、
    を特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  5. フィルタスライダ(21)の端部に設けた両蒸着層の面が、それぞれ放射径(x)に等しい最小エッジ長さを持った長方形の形状を有し、この長方形に、自由開口部(22)の方向において、蒸着された二等辺三角形面の底辺が境を接していることを特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  6. 蒸着層が全体的にまたは部分的に繋がった面としてではなく面要素(30)として被着され、その大きさまたは間隔がスライド方向において自由開口部(22)から端部のほうへ種々選定されていることを特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  7. 3つの励起バンド(A,B,D)を制御するため、2つの円形のフィルタスライダ(21)からなる2分割のフィルタスライダセット(20)が設けられ、
    a)各フィルタスライダ(21)が中央部に円形の自由開口部(22)を有し、
    b)そのまわりに3つの円環セクターとして、透過度が半径方向に減少している励起バンド(A,B,D)用のセレクティブフィルタ(28,29,31)が配置されていること、
    c)各フィルタスライダ(21)に別個の位置調整手段(25)が付設され、これらの位置調整手段(25)によりフィルタスライダ(21)を互いに独立に開口絞り面(24)に対し平行にスライドおよび(または)回転可能であること、
    ことを特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  8. 透過度を半径方向に減少させるため、フィルタ(28,29,31)の蒸着面の割り当てが半径方向に増大していることを特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  9. 3つの励起バンド(A,B,D)を制御するため、2つの円形のフィルタスライダ(21)からなる2分割のフィルタスライダセット(20)が設けられ、
    a)各フィルタスライダ(21)が、照明光路を覆っている6個の円形セクターに分割され、光路外にあるその中心の周りに回転可能に支持されていること、
    b)それぞれ第2の円形セクターが自由開口部(22)であり、その間に励起バンド(A,B,D)用の3つのセレクティブフィルタ(28,29,31)の1つがあること、
    c)各フィルタ(28,29,31)が、両回転方向の一方において透過度が増大していること、
    d)各フィルタスライダ(21)をその中心の周りに且つ開口絞り面(24)に対し平行に回転させるための別個の位置調整手段(25)が設けられていること、
    を特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  10. 3つの励起バンド(A,B,D)を制御するため、2つの長方形のフィルタスライダ(21)からなる2分割のフィルタスライダセット(20)が設けられ、
    a)各フィルタスライダ(21)が中央部に自由開口部(22)を有し、その両端部に、励起バンドのための3つのセレクティブフィルタ(28,29,31)のうちそれぞれ2つのセレクティブフィルタからなる2つの異なる組み合わせを有していること、
    b)フィルタ(28,29,31)の透過率が、フィルタスライダ(21)の長手方向において自由開口部(22)から端部のほうへ減少していること、
    c)フィルタスライダ(21)を長手方向に且つ開口絞り(24)に対し平行にスライドさせるための別個の位置調整手段(25)が配置されていること、
    を特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  11. 4つの励起バンド(A,B,C,D)を制御するため、3つの円形のフィルタスライダ(21)からなる3分割のフィルタスライダセット(20)が設けられ、a)各フィルタスライダ(21)が中央部に自由開口部(22)を有し、そのまわりに励起バンドのための4つのフィルタ(28,29,31,32)を有し、これらフィルタ(28,29,31,32)は、互いに境を接するように蒸着され、半径方向に透過度が減少している円環セクターとして構成されていること、
    b)各フィルタスライダ(21)を開口絞り面(24)に対し平行にスライドおよび(または)回転させるための別個の位置調整手段(25)が設けられていること、
    を特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
  12. 4つの励起バンド(A,B,C,D)を制御するため、3つの円形のフィルタスライダ(21)からなる3分割のフィルタスライダセット(20)が設けられ、a)各フィルタスライダ(21)が、照明光路を覆う8個の円形セクターに分割され、光路外にあるその中心の周りに回転可能に支持されていること、
    b)それぞれ第2の円形セクターが自由開口部(22)であり、その間にそれぞれ励起バンドのための4つのセレクティブフィルタ(28,29,31,32)の1つがあること、c)それぞれのフィルタ(28,29,31,32)が、両回転方向の一方において透過度が増大していること、
    d)各フィルタスライダ(21)を開口絞り(24)に対し平行に自らの中心の周りに回転させるための別個の位置調整手段(25)が設けられていること、
    を特徴とする、請求項に記載のマルチバンド蛍光顕微鏡。
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