JP3740824B2 - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料(以下、簡略化のために単に感光材料又は感材ということもある。)を処理する感光材料処理装置に関し、更に詳しくは、安定した処理性能を維持することのできる感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料は、通常感光材料処理装置としての自動現像機で現像処理される。感光材料は、前記自動現像機内に存在する現像処理用処理タンク内で現像処理されるが、その際に現像処理タンク液中の成分が消費されたり、処理される感光材料内の成分が現像処理タンク液中に溶出されるために発生する、現像処理タンク液中の成分濃度変動をコントロールするため(一定に保つため)、通常、処理される感光材料の面積に応じて補充用処理剤を現像処理タンク液に供給される。
【0003】
上述の補充用処理剤を現像処理タンク液に供給すると、その供給量分が現像処理タンク液からオーバーフローとして現像処理タンクの外に排出される。近年の地球環境汚染の問題や排出されるオーバーフロー液を処理するためのコストの問題から、この現像処理タンク液に供給する補充用処理剤量(以下、補充量ともいう)を低減することが盛んに行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の補充量を低減すると、補充用処理剤により更新される処理タンク液の更新率が低下し、その結果、処理タンク液が補充用処理剤の補充により液更新されるのに時間がかかることになる。処理タンク液が現像又は発色現像液の場合、含有される現像主薬は空気酸化を受けやすいという性質を有しているため、補充量が少ないほど、タンク液中に現像主薬の空気酸化が激しくなり、酸化による現像主薬減少により処理安定性が低下したり、酸化により生成される現像主薬酸化物により処理される感光材料にステイン(汚れ)が発生する問題が起こってしまう。
【0005】
また、近年のミニラボ店(現像自家処理店)の急激な増加により、各ミニラボ店で現像処理される1日当たりの処理量(フィルム処理本数及び印画紙の面積を意味する)が低下しており、上記の処理タンク液を補充剤により液更新する時間がより長くなってきており、そのため上記の問題はより顕著になってきている。
【0006】
従って、本発明の目的は、1日当たり感光材料処理量に関わらず、常に安定した処理性能を維持することのできる感光材料処理装置を供給することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は以下の構成により達成される。
請求項1記載の発明は、
ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
処理液を収容し、ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する現像処理槽と、
該現像処理槽に補充用処理剤を供給する供給手段と、
現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の累積処理量情報を検出して、処理量情報に応じて前記補充用処理剤が規定量供給される様に供給手段を動作させる制御手段を有し、
かつ単位時間Aごとに、単位時間Bにおける現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出し、
前記単位時間Aと前記単位時間Bの関係が
B=mA(m:1〜100の整数を表す)
であり、
かつ前記単位時間Aごとに、前記単位時間Bにおける現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出した後、ただちに該処理量情報に応じて前記処理槽への補充用処理剤供給量を自動的に変える制御手段を有するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機であって、
前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報値を3段階以上のN段階に分類し、分類された3段階以上のN段階の各処理量情報値範囲に対して、前記処理槽への単位面積当たりの補充用処理剤供給量をそれぞれ設定し、前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報値に応じた補充用処理剤供給量を前記単位時間Aごとに自動選択することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
であり、感光材料の処理量に関わらず、常に安定した処理性能を維持することが可能となる。
【0008】
本発明において、“単位時間A”とは、本発明記載の“単位時間B”ほどさかのぼった期間で処理される感光材料の処理量情報を検出するタイミング間隔を意味する。
【0009】
本発明記載の単位時間Aは3時間〜3日の範囲が好ましく、単位時間Bは3時間〜2週間の範囲が好ましい。
【0010】
本発明でいう処理量情報とは、処理される感光材料の面積を意味するが、その面積の求めるための手段として、感光材料が処理機内を通過する時間の検知や処理される感光材料の幅の検知を行ってもよいし、直接、処理される感光材料面積を信号として現像処理部の制御部に送ってもよい。
かつ、請求項1の記載によれば、単位時間Bにおいて処理される感光材料処理量情報を3段階以上のN段階に分類することにより、簡易な制御で安定した処理性能を維持することが可能となる。
本発明記載の“N段階”とは、3段階以上であり、3〜5段階の範囲が好ましい。
【0011】
請求項2記載の発明は、
前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
前記補充用処理剤が少なくとも1種以上の液体補充剤、又は少なくとも1種以上の液体補充剤及び水からなり、
前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報をHとし、前記処理槽へ供給する少なくとも1種以上の液体補充剤及び水処理剤の単位面積当たりの供給量をR、R、・・R及びRとするとき、前記Hに応じて前記R、R・・・R、Rを自動的に変える制御が下記(A)式に従って行われることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機、
【0012】
【数3】
Figure 0003740824
【0013】
C :着目する処理工程での着目する成分の基準濃度(g/リットル)
Cb:着目する処理工程の全工程処理液中の着目成分濃度(g/リットル)
D :処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料から、着目する処理液への着目成分の溶出量(g/単位面積)、又は着目する処理液中の着目成分が、処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料で消費される量(g/単位面積)
Crl〜Crn:着目する処理工程の各液体補充剤中の着目成分濃度(g/リットル)
〜R:着目する処理工程への液体補充剤供給量(リットル/単位面積)
:着目する処理工程への水供給量(リットル/単位面積)
V :着目する工程の処理タンク容量(リットル)
k :着目する成分の分解速度定数(l/単位時間)
H :単位時間当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(面積/単位時間)
であり、より高粘度に処理タンク液中の成分濃度を安定に維持することが可能となる。
【0014】
本発明において、着目する成分とは、特に処理性能を維持するために処理タンク液中濃度をより一定に維持する必要のある成分で、空気酸化で濃度が変動しやすい成分のことであり、処理タンク液が現像又は発色現像液の場合、現像主薬、発色現像主薬、保恒剤を、処理タンク液が漂白定着液又は定着液の場合、亜硫酸塩などの保恒剤が挙げられる。
【0015】
請求項3記載の発明は、
前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
前記補充用処理剤が少なくとも1種以上の固体補充剤と水からなり、
前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報をHとし、前記処理槽へ供給する少なくとも1種以上の固体補充剤及び水処理剤の単位面積当たりの供給量をS、S、・・S及びRとするとき、前記Hに応じて前記R、R・・・R、Rを自動的に変える制御が下記(B)式に従って行われることを特徴とする上記1記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機、
【0016】
【数4】
Figure 0003740824
【0017】
C :着目する処理工程での着目する成分の基準濃度(g/リットル)
Cb:着目する処理工程の全工程処理液中の着目成分濃度(g/リットル)
D :処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料から、着目する処理液への着目成分の溶出量(g/単位面積)、又は着目する処理液中の着目成分が、処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料で消費される量(g/単位面積)
〜S:着目する処理工程に供給する各固体補充剤中の着目成分量(g/単位面積)
Vs:着目する処理槽に供給する固体処理剤の体積(リットル/単位面積)
:着目する処理工程への水供給量(リットル/単位面積)
V :着目する工程の処理タンク容量(リットル)
k :着目する成分の分解速度定数(l/単位時間)
H :単位時間当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(面積/単位時間)
であり、補充用処理剤固体処理剤と水にすることにより、補充用処理剤自体の安定性が高く、補充剤自体の空気酸化による劣化がなくなり、より高精度に処理タンク液中の成分濃度を安定に維持することが可能となる。
【0018】
請求項4記載の発明は、
前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
前記処理量情報に応じて前記処理槽への補充用処理剤供給量を自動的に変える制御手段が現像又は発色現像工程で行われることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機、
であり、上述の制御手段が現像又は発色現像工程で行われることにより、上述の本発明の効果をより発揮することができる。
【0021】
請求項記載の発明は、
前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
分類された3段階以上のN段階の各処理量情報範囲の中で、処理量情報範囲が0を含む範囲の場合、前記単位時間Aごとに規定量の補充剤を強制供給することを特徴とする上記記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機、
であり、処理量情報範囲が0を含む場合は、規定の補充剤を強制投入することにより、全く処理されていなくても安定した処理性能を維持することが可能となる。
【0022】
請求項記載の発明は、
前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
前記単位時間B当たりの基準処理量情報を設定し、そのときの補充用処理剤供給量と基準供給量を設定し前記単位時間Aごとに、前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出した後、ただちに該処理量情報に応じて自動的に設定される補充用処理剤供給量が前記基準供給量でない場合、次の単位時間A内において、現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報に応じて供給される補充用処理剤体積が前記補充用処理剤が供給される処理タンク容量の20%以上になることを検出した場合、単位面積当たりの補充用処理剤供給量を前記基準供給量に戻す制御を行うことを特徴とする上記1〜のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機、
であり、処理タンク液中の成分濃度変動をより小さくすることが可能である。
【0026】
沃臭化銀乳剤層を含むハロゲン化銀写真感光材料(カラーネガフィルム)の場合、発色現像工程の補充量は5〜50ml/m、より好ましくは10〜30ml/mであり、漂白工程の補充量は2〜40ml/m、より好ましくは3〜20ml/mであり、定着工程の補充量は10〜50ml/m、より好ましくは15〜35ml/mであり、安定工程の補充量は10〜50ml/m、より好ましくは15〜40ml/mの範囲である(ここで言う補充量は35mm幅のカラーネガフィルム1mの面積当たりの補充量を意味する)。
【0027】
本発明記載の補充用処理剤供給量とは、処理される感光材料の単位面積当たりに処理タンクに供給される補充剤の体積(量)及び水の量を意味し、本発明記載の補充量とは、処理される感光材料の単位面積当たりに処理タンクに供給される補充剤の体積(量)と水の量を合わせたものを言う。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明でいう固体処理剤とは、発色現像処理液の処理剤成分を補充するための処理剤で固体のものである。固体処理剤には、粉末、錠剤、丸薬、顆粒などが挙げられる。また、必要に応じ表面に水溶性ポリマーを施したものでもよい。本発明でいう粉末とは、微粒結晶の集合体のことをいう。本発明でいう顆粒とは、粉末を造粒したもので、粒径50〜5000μmの粒状物であることが好ましい。本発明でいう錠剤とは、粉末又は顆粒を一定の形状に圧縮成型したもののことを言う。本発明でいう丸薬とは造粒又は打錠により丸みをおびた形(じゃがいも形や球形を含む)に成形したものをいう。上記固体処理剤の中で、顆粒状、錠剤状又は丸薬状のいずれかである方が、取扱上粉塵の発生が少なく、投入精度が良いので好ましい。更に、その中でも錠剤状である方が、補充精度が高くしかも取扱性が簡単であり、急激に溶解して濃度が急変することがなく、本発明の効果を良好に奏することから好ましく用いられる。
【0029】
写真処理剤を固体化するには、濃厚液又は微粉ないし粒状の写真処理剤と水溶性結合剤を混練し成型化するか、仮成型した写真処理剤の表面に水溶性結合剤を噴霧したりすることで被覆層を形成する等、任意の手段が採用できる(特開平4−29136号、同4−85533号〜同4−85536号、同4−172341号の各公報参照)。
【0030】
好ましい錠剤の製造法としては粉末状の固体処理剤を造粒した後打錠工程を行い形成する方法である。単に固体処理剤成分を混合し打錠工程により形成された固体処理剤より溶解性や保存性が改良された結果として写真性能も安定になるという利点がある。錠剤、顆粒又は丸薬形成のための造粒方法は転動造粒、押し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造粒、噴霧乾燥造粒等公知の方法を用いることができる。また、造粒に際し水溶性の結合剤を0.01〜20重量%添加すると、本発明の効果をより良好にする。水溶性結合剤としては、セルロース類、デキストリン類、糖アルコール類、ポリエチレングリコール類、シクロデキストリン類などが好ましい。
【0031】
次に得られた造粒物を加圧圧縮して錠剤を形成する際には公知の圧縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠機、ロータリー式打錠機、プリケッティングマシンを用いることができる。更に好ましは造粒時、各成分毎例えばアルカリ剤、保恒剤等を分別造粒することによって更に上記効果が顕著になる。
【0032】
錠剤処理剤の製造方法は、例えば、特開昭51−61837号、同54−155038号、同52−88025号、英国特許1,213,808号等の明細書に記載される一般的な方法で製造でき、更に顆粒処理剤は、例えば、特開平2−109042号、同2−109043号、同3−39735号及び同3−39739号等の明細書に記載される一般的な方法で製造できる。さらにまた粉末処理剤は、例えば、特開昭54−133332号、英国特許725,892号、同729,862号及びドイツ特許3,733,861号等の明細書に記載される如き一般的な方法で製造できる。
【0033】
本発明において固体処理剤を処理槽に供給する供給手段としては、例えば、固体処理剤が錠剤である場合、実開昭63−137783号公報、同63−97522号公報、実開平1−85732号公報等公知の方法があるが要は錠剤を処理槽に供給せしめる機能が最低限付与されていればいかなる方法でも良い。また固体処理剤が顆粒又は粉末である場合には実開昭62−81964号、同63−84151号、特開平1−292375号、記載の重力落下方式や実開昭63−105159号、同63−195345号等記載のスクリュー又はネジによる方式が公知の方法としてあるがこれらに限定されるものではない。
【0034】
本発明の固体処理剤を投入する場所は処理槽中であればよいが、好ましいのは、感光材料を処理する処理部と連通し、該処理部との間を処理液が流通している場所であり、更に処理部との間に一定の処理液循環量があり溶解した成分が処理部に移動する構造が好ましい。固体処理剤は温調されている処理液中に投入されることが好ましい。
【0035】
本発明での発色現像処理液とは感光材料の実際の処理を行う処理槽中の処理液であり、いわゆる使用液のことを意味し、補充液は含まれない。
【0036】
本発明で用いられる発色現像主薬は、水溶性基を有するp−フェニレンジアミン系化合物であることが好ましい。前記水溶性基が、p−フェニレンジアミン系化合物のアミノ基又はベンゼン核上に少なくとも1つあるものが挙げられ、具体的な水溶性基としては−(CH−CHOH,−(CH−NHSO−(CHCH,−(CH−O−(CH−CH,−(CHCH O)2m+1’(m及びnはそれぞれ0以上の整数を表す。)−COOH基,−SOH基等が好ましいものとして挙げられる。
【0037】
このような発色現像主薬で好ましく用いられる具体的化合物の例としては、下記(C−1)〜(C−16)が挙げられる。
【0038】
【化1】
Figure 0003740824
【0039】
【化2】
Figure 0003740824
【0040】
【化3】
Figure 0003740824
【0041】
【化4】
Figure 0003740824
【0042】
上記例示した発色現像主薬の中でも、本発明の効果の点から好ましいものは、(C−1)、(C−2)、(C−3)、(C−4)、(C−6)、(C−7)及び(C−15)であり、特に好ましいのは(C−3)である。
【0043】
下記一般式〔D〕で示される化合物は発色現像液に含有されることが特に好ましい。
【0044】
【化5】
Figure 0003740824
【0045】
(一般式〔D〕において、Lはアルキレン基を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、アミノ基、アンモニオ基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表す。L,A,Rはいずれも、直鎖も分岐鎖も含み、無置換でも置換されていてもよい。LとRが連結して環を形成してもよい。)
一般式〔D〕で示される化合物についてさらに詳細に説明する。式中、Lは炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の置換してもよいアルキレン基を表し、炭素数1〜5が好ましい。具体的には、メチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン等の基が好ましい例として挙げられる。置換基としては、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、アルキル置換してもよいアンモニウム基を表し、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基が好ましい例として挙げられる。Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、又は、アルキル置換してもよいアミノ基、アンモニウム基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表し、カルボキシル基、スルホ基、ヒドロキシル基、ホスホノ基、アルキル置換してもよいカルバモイル基が好ましい例として挙げられる。−L−Aの例として、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、スルホブチル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル基を好ましい例として挙げることができ、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特に好ましい例として挙げることができる。Rは水素原子、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の置換してもよいアルキル基を表し、炭素数1〜5が好ましい。置換基としては、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、又は、アルキル置換してもよいアミノ基、アンモニウム基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表す。置換基は二つ以上あってもよい。Rとして水素原子、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、スルホブチル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル基が好ましい例として挙げることができ、水素原子、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特に好ましい例として挙げることができる。LとRが連結して環を形成してもよい。
【0046】
次に一般式〔D〕で表される化合物のうち、その代表的な化合物例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0047】
【化6】
Figure 0003740824
【0048】
発色現像用処理液には、保恒剤として亜硫酸塩を用いることができる。該亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム等が挙げられる。
【0049】
発色現像処理液には、緩衝剤を用いることができ、緩衝剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ酸)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)が好ましい。
【0050】
発色現像処理液には、現像促進剤を用いることができ、現像促進剤としては、チオエーテル系化合物、p−フェニレンジアミン系化合物、4級アンモニウム塩類、p−アミノフェノール類、アミン系化合物、ポリアルキレンオキサイド、1−フェニル−3−ピラゾリドン類、ヒドラジン類、メソイオン型化合物、イオン型化合物、イミダゾール類等を必要に応じて添加することができる。
【0051】
発色現像処理液はベンジルアルコールを実質的に含有しないのが好ましい。
【0052】
発色現像処理液には、カブリ防止等の目的で塩素イオン、臭素イオン及びヨウ化物を添加することができる。発色現像液に直接添加される場合、ヨウ化物イオン供給物質として、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ニッケル、マグネシウム、マンガン、カルシウム又はカドミウムのヨウ化物が挙げられるが、そのうち好ましいものはヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムである。また、発色現像液に添加される蛍光増白剤の対塩の形態で供給されてもよい。臭素イオンの供給物質として、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、カドミウム、セリウム又はタリウムの臭化物が挙げられるが、そのうち好ましいのは臭化カリウム、臭化ナトリウムである。
【0053】
さらにまた、その他ステイン防止剤、スラッジ防止剤、重層効果促進剤等各種添加剤を用いることができる。
【0054】
(発色現像処理工程以降の工程)
本発明を実施するにあたり、発色現像処理工程以降の工程、例えば、漂白能を有する工程、定着能を有する工程、安定処理工程等については通常の方法に則して構成すればよい。例えば、漂白能を有する工程は特開平9−90579号公報、定着能を有する工程、安定化工程は特開平8−201997号公報に記載の方法が挙げられる。
【0055】
本発明に係る処理方法のうち好ましい具体的な処理工程を以下に示す。
(1)発色現像→漂白→定着→水洗
(2)発色現像→漂白→定着→水洗→安定
(3)発色現像→漂白→定着→安定
(4)発色現像→漂白→定着→安定→第二安定
(5)発色現像→漂白→漂白定着→水洗
(6)発色現像→漂白→漂白定着→水洗→安定
(7)発色現像→漂白→漂白定着→安定
(8)発色現像→漂白→漂白定着→第一安定→第二安定
(9)発色現像→漂白→漂白定着→定着→水洗→安定
(10)発色現像→漂白→漂白定着→定着→第一安定→第二安定
(11)発色現像→漂白定着→安定
(12)発色現像→漂白→第一定着→第二定着→安定
(13)発色現像→漂白→定着→第一安定→第二安定→第三安定
これらの工程の中で(3)、(4)、(7)、(10)、(12)、(13)が好ましく、特に(3)、(4)、(13)が好ましい。
【0056】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。
参考例1
参考例1は、ペーパーを処理する自動現像機であり、図1に示すようにペーパーが発色現像工程CD、漂白定着工程BF、安定処理工程ST及び乾燥工程DRの順に搬送して現像処理する。発色現像工程CD及び漂白定着工程BFには、発色現像処理槽1及び漂白定着処理槽2が設けられ、これらは処理液容量が少なく、狭路を形成したものである。ペーパーは搬送ローラ3、4等により搬送され、発色現像処理槽1と漂白定着処理槽2の間にスクイズローラ5が設けられ、発色現像液の次工程への持ち込みを防止している。
【0057】
発色現像処理槽1には供給ポンプ6により水タンク8から水が供給され、漂白定着処理槽2には供給ポンプ7より、安定処理工程からのオーバーフロー液を貯蔵するSTオーバーフローストックタンク9からオーバーフロー液が供給される。
【0058】
また、発色現像処理槽1には、発色現像用錠剤型補充剤供給部30により所定量の錠剤型処理剤が供給され、漂白定着処理槽2へは、漂白定着用錠剤型補充剤供給部31により所定量の錠剤型補充剤が供給される。
【0059】
安定処理工程STには、安定処理液保持機能を有する上部ローラ10、11複数本を上下方向に感光材料に接触させるように配設され、上部ローラ10、11及び感光材料に安定処理液を供給する液供給手段12が備えられている。
【0060】
この液供給手段12は、安定処理液ストックタンク32とつながっており、安定処理液供給ポンプ33によりストックタンク32からの安定処理液を安定処理工程で用いられるローラ及び処理される感光材料Pに供給する。
【0061】
また、この安定処理液ストックタンク32には安定用錠剤型補充剤供給部34により、所定量の補充用錠剤が供給され、かつ水供給ポンプ35により、所定量の水が供給される。
【0062】
供給ポンプ6、7、33、35、及び錠剤型補充剤供給部30、31、34は、処理される感光材料Pの累積面積が所定量になることが累積面積検知手段36により検知されると制御部37により供給動作を開始する。
【0063】
安定処理工程ST及び乾燥工程DRは、発色現像工程CD、漂白定着工程BFより高い位置に配置され、安定処理工程STでは、漂白定着工程BFからのペーパーが下方から上方へ搬送される。液供給手段12から供給された安定処理液は、上部ローラから下部ローラに順次供給されるマルチローラ処理構造であり、安定処理液のオーバーフローは、下部の安定液ストックタンク32に貯蔵される。
【0064】
まず、以下のようにしてカラーペーパー用固体処理剤を作成した。
〔1〕カラーペーパー用発色現像用固体処理剤の作製
操作(1)
現像主薬のCD−3すなわち4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β−(メタンスルホンアミド)エチル〕アニリン硫酸塩1350.0gを市販のバンダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微粉末を重量平均分子量6000のポリエチレングリコール1000.0gを加え市販の混合機で均一に混合する。次に市販の攪拌造粒機中で7分間室温にて50mlの水を添加することにより造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0065】
操作(2)
ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム400.0g、p−トルエンスルホン酸ナトリウム1700.0g、チノパールSFP(チバガイギー社製)300.0gを操作(1)と同様にして各々粉砕する。これらとパインフロー(松谷化学社製)240.0gを市販の混合機で均一に混合する。次に操作(1)と同様にして、水の添加量を60mlにして造粒を行う。造粒物を50℃で2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0066】
操作(3)
ジエチレントリアミン5酢酸ナトリウム330.0g、p−トルエンスルホン酸ナトリウム130.0g、亜硫酸ナトリウム37.0g、水酸化リチウム1水塩340.0g、無水炭酸カリウム3300.0gを操作(1)と同様にして各々粉砕する。これらと重量平均分子量4000のポリエチレングリコール500.0g、マンニトール600.0gを40%RH以下に調湿された部屋で市販の混合機を用いて均一に混合する。次に操作(1)と同様にして水の添加量を800mlにして造粒を行う。造粒物を60℃で30分間乾燥して、造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0067】
操作(4)
操作(1)〜(3)で作製した造粒物全てを、室温にて市販のクロスローターリー式混合機を用いて10分間混合し、これにN−ミリストイル−アラニンナトリウム50.0gを加えて市販の混合機で3分間均一に混合する。この混合物をロータリー打錠機(菊水製作所社製クリーンプレスコレクトH18)により直径30mm、厚み10mm、1錠あたりの充填量を10.5g、打錠圧力を7tとし、連続圧縮打錠を行い、カラーペーパー用発色現像補充用固体処理剤錠剤を作製した。これを発色現像用固体処理剤とする。
【0068】
〔2〕漂白定着用固体処理剤の作製
操作(5)
炭酸ナトリウム1水塩500.0g、ジエチレントリアミン5酢酸第2鉄アンモニウム3水塩6000.0g、エチレンジアミン4酢酸300.0gを操作(1)と同様に平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微粉末を操作(1)と同様に混合する。200mlの水を添加して操作(1)と同様に造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で60℃にて3時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0069】
操作(6)
チオ硫酸アンモニウム8000.0gとメタ重亜硫酸ナトリウム3050.0gを操作(1)と同様に粉砕し、これにパインフロー(松谷化学社製)500.0gを加えて、操作(1)と同様に混合する。水の添加量170mlで操作(1)と同様に造粒し、造粒後流動層乾燥機で60℃で2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0070】
操作(7)
操作(5)、(6)で得られた造粒物を操作(4)と同様に混合し、更に、重量平均分子量4000のポリエチレングリコール1000.0gとN−ラウロイルサルコシンナトリウム97.0gを添加して25℃で40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に得られた混合物をロータリー打錠機(菊水製作所社製)タフプレストコレクトH18)により、直径30mm、重量11.0gのカラーペーパー用漂白定着補充用固体処理剤錠剤を作製した。
【0071】
〔3〕カラーペーパー用安定用固体処理剤の作製
操作(8)
炭酸ナトリウム・1水塩450.0g、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸3ナトリウム3000.0g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム150.0g、o−フェニルフェノール70.0gを操作(1)と同様に粉砕する。これにより重量平均分子量6000のポリエチレングリコール500.0gを加え操作(1)と同様に混合する。水の添加量は60mlで操作(1)と同様に造粒後、流動層乾燥機で70℃で2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した造粒物にN−ラウロイルサルコシンナトリウム30.0gを添加し、25℃で、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に得られた混合物をロータリー打錠機(菊水製作所社製)タフプレストコレクトH18)により、直径30mm、1錠あたりの重量を10.5gのカラーペーパー用安定補充用固体処理剤錠剤を作製した。
【0072】
各処理工程の条件を以下に示す。
処理工程 処理温度 処理時間 固体処理剤補充量 補充水供給量
発色現像 42.0℃ 15秒 補充方式Aを参照
漂白定着 40.0℃±1.0℃ 15秒 0.75m2/錠 50ml/m2
安 定 30.0℃以上 15秒 7.5m2/錠 120ml/m2
乾 燥 72.0℃±5.0℃ 25秒 - -
また、自動現像機の各処理槽の初期液は下記の処方にて調整したものを使用した。
【0073】
[発色現像液(1リットル当たり)]
亜硫酸ナトリウム 0.05g
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 3.0g
重量平均分子量4000のポリエチレングリコール 10.0g
ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム 4.0g
チノパールSFP(チバガイギー社製) 1.0g
p−トルエンスルホン酸ナトリウム 30.0g
マンニット 6.0g
塩化カリウム 4.0g
パインフロー 3.0g
発色現像主薬3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタンスル
ホンアミドエチル)−アニリン硫酸塩〔CD−3〕 8.0g
炭酸カリウム 33.0g
水酸化リチウム 3.5g
N−ミリストイルアラニンナトリウム 0.30g
水酸化カリウム又は硫酸を用いてpH10.00±0.05に調整する。
【0074】
[漂白定着液(1リットル当たり)]
ジエチレントリアミン5酢酸第2鉄ナトリウム1水塩 60.0g
エチレンジアミン4酢酸 6.7g
チオ硫酸アンモニウム 72.0g
チオ硫酸ナトリウム 8.0g
メタ重亜硫酸アンモニウム 7.5g
炭酸カリウム又はマレイン酸を用いてpH6.0±0.5に調整する。
【0075】
[安定液(1リットル当たり)]
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸3ナトリウム 3.0g
エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 1.5g
炭酸ナトリウム 0.5g
o−フェニルフェノール 0.08g
炭酸ナトリウム又は硫酸を用いてpH8.0±0.5に調整する。
【0076】
次に、本実施例での上記補充用処理剤の補充方式を以下に示す。
<補充方式A(参考例)の説明>
まず、前記自動現像機を用いて、以下に示す発色現像処理タンク液を用い、12時間42℃に温調/12時間電源OFFを10日間行い、発色現像処理タンク液中の発色現像主薬CD−3濃度の分析値からCD−3の分解速度定数kを求めた。kの値は0.005/日であった。
【0077】
次に、式2において、
C(発色現像タンクのCD−3基準濃度(g/リットル)):8.0g/リットル
D(単位面積当たりの感光材料に消費される発色現像主薬量(g/m)):0.4g/リットル
V(発色現像処理タンク容量(リットル)):4リットル
k(発色現像タンク液中のCD−3分解速度定数(リットル/日)):0.005/日
とし、また、H(1日当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(m/日)を毎日検出し、式2
【0078】
【数5】
Figure 0003740824
【0079】
に日々のHを代入して、式2を満たすための
S1(単位面積当たりに供給される上記発色現像用固体処理剤中のCD−3量(g/m))
Vs(単位面積当たりに供給される固体処理剤の体積(リットル/m)):2ml/m
(単位面積当たりに供給される水量(リットル/m)):63ml/m
H(1日当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(m/日))
を毎日求め、求められた値に従って、毎日の補充量を自動制御する。
【0080】
<補充方式B(比較)の説明>
供給される発色現像用固体処理剤の投入間隔を1錠/1.5mとし、1m当たりの水供給量を63ml/mとする。
【0081】
上記補充方式において、コニカ社製QA−A6ペーパーを用い、表1に示す処理量でのランニング実験を行い、毎日発色現像処理タンク液中のCD−3濃度の測定を行い、かつ常法にてウエッジ露光されたペーパーを毎日現像処理し、未露光部及び曝射露光部の反射濃度を反射濃度計(X−rite)にて測定した。
結果を表1に示す。
【0082】
【表1】
Figure 0003740824
【0083】
表1から明らかなように、参考例の補充方式の場合、1日当たりのペーパー処理量に関わらず、処理タンク液中のCD−3濃度をほぼ一定に維持することができ、その結果、安定した処理性能を維持することが確認された。
【0084】
実施例1
参考例1において、以下に示す補充方式を行う以外は参考例1と同様の実験を行った。
<補充方式A′(本発明)の説明>
前述の単位時間Bを3日とし、3日間で処理されるペーパーの累積面積を、
・処理累積面積1:9.0m/3日以上
・処理累積面積2:4.5〜9.0m未満
・処理累積面積3:1.8〜4.5m未満
の3段階に分け、処理累積面積1の場合を基準処理量を規定する。
【0085】
次に、式2において、
C(発色現像タンクのCD−3基準濃度(g/リットル)):8.0g/リットル
D(単位面積当たりの感光材料に消費される発色現像主薬量(g/m)):0.4g/リットル
V(発色現像処理タンク容量(リットル)):4リットル
k(発色現像タンク液中のCD−3分解速度定数(リットル/日)):0.005/日
とし、また、前述の単位時間Aを1日とし、H(3日当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(m/日))を毎日検出し、式2
【0086】
【数6】
Figure 0003740824
【0087】
を満たすように、Sl、Rを以下の表2に示すように設定し、この表2に合わせて毎日Sl、Rを自動選択する。
【0088】
【表2】
Figure 0003740824
【0089】
<補充方式B(比較)の説明>
供給される発色現像用固体処理剤の投入間隔を1錠/1.5mとし(CD−3の供給量:1.0g/mに相当)、1m当たりの水供給量を63ml/mとする。
結果を表3に示す。
【0090】
【表3】
Figure 0003740824
【0091】
表3から明らかなように、本発明の補充方式の場合、1日当たりのペーパー処理量に関わらず、より簡易に処理タンク液中のCD−3濃度をほぼ一定に維持することができ、その結果、安定した処理性能を維持することが確認された。
【0092】
実施例
実施例において、使用する発色現像用補充剤及び補充方式を以下に示すように変更する以外は参考例1と同様の実験を行った。
<使用する発色現像用補充剤の説明>
発色現像用補充剤としては、以下に示す3パートの補充剤と水を用いた
(発色現像用補充剤パートA)
ジエチレングリコール 15g/50ml
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム塩 6g/50ml
ジスルホエチルヒドロキシルアミン2ナトリウム塩 8g/50ml
チノパールSFP 2g/50ml
(発色現像用補充剤パートB)
パラトルエンスルホン酸ナトリウム 13g/50ml
亜硫酸カリウム 0.5g/50ml
CD−3 15g/50ml
(発色現像用補充剤パートC)
炭酸カリウム 33g/50ml
水酸化カリウム 5g/50ml
【0093】
<補充方式A′′(本発明)の説明>
前述の単位時間Bを3日とし、3日間で処理されるペーパーの累積面積を、
・処理累積面積1:9.0m/3日以上
・処理累積面積2:4.5〜9.0m未満
・処理累積面積3:1.8〜4.5m未満
の3段階に分け、処理累積面積1の場合を基準処理量を規定する。
【0094】
次に、式2において、
C(発色現像タンクのCD−3基準濃度(g/リットル)):8.0g/リットル
D(単位面積当たりの感光材料に消費される発色現像主薬量(g/m)):0.4g/リットル
V(発色現像処理タンク容量(リットル)):4リットル
k(発色現像タンク液中のCD−3分解速度定数(リットル/日)):0.005/日
とし、また、前述の単位時間Aを1日とし、H(3日当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(m/日))を毎日検出し、式2
【0095】
【数7】
Figure 0003740824
【0096】
を満たすように、R、R、R、Rを以下の表4に示すように設定し、この表4に合わせて毎日Sl、Rを自動選択する。
【0097】
【表4】
Figure 0003740824
【0098】
また、発色現像用補充剤パートA、B、C及び水については、図1における30のかわりに、各パート補充剤及び水貯蔵タンクよりポンプで直接発色現像処理タンクに供給する方式を採用した。
【0099】
<補充方式B(比較)の説明>
供給される発色現像用固体処理剤の投入間隔を1錠/1.5mとし(CD−3の供給量:1.0g/mに相当)、1m当たりの水供給量を63ml/mとする。
結果を表5に示す。
【0100】
【表5】
Figure 0003740824
【0101】
表5から明らかなように、本発明の補充方式の場合、1日当たりのペーパー処理量に関わらず、より簡易に処理タンク液中のCD−3濃度をほぼ一定に維持することができ、その結果、安定した処理性能を維持することが確認された。
【0102】
実施例
参考例1において、以下に示す補充方式を行う以外は参考例1と同様の実験を行った。
<補充方式A′′′(本発明)の説明>
前述の単位時間Bを3日とし、3日間で処理されるペーパーの累積面積を、
・処理累積面積1:9.0m/3日以上
・処理累積面積2:4.5〜9.0m未満
・処理累積面積3:1.8〜4.5m未満
・処理累積面積4:0〜1.8m未満
の4段階に分け、処理累積面積1の場合を基準処理量を規定する。処理累積面積1〜3については実施例と同様の補充制御を行い、処理累積面積4については、
・1日当たりにCD−3;3g分に相当する参考例1記載の発色現像用固体
処理剤を強制投入する。
【0103】
・1日当たりに360mlの水を強制投入する。
という制御を行った。
【0104】
上記補充方式A′′′と、参考例1記載の補充方式Bについて、表6記載の処理量でのランニング実験を行った。
結果を以下に示す。
【0105】
【表6】
Figure 0003740824
【0106】
表6から明らかなように、本発明の補充方式の場合、1日当たりのペーパー処理量が更に少ない場合においても、処理タンク液中のCD−3濃度をほぼ一定に維持することができ、その結果、より安定した処理性能を維持することが確認された。
【0107】
実施例
参考例1において、以下に示す補充方式を行う以外は参考例1と同様の実験を行った。
<補充方式A′′′′(本発明)の説明>
前述の単位時間Bを3日とし、3日間で処理されるペーパーの累積面積を実施例4と同様に4段階に分け、処理累積面積1を基準処理量と規定する。
【0108】
次に、1日ごとに検出される過去3日間の処理累積面積により選択される発色現像用処理剤及び水供給量が前記基準供給量でない場合、次の1日間において、現像処理されるペーパーの累積面積×選択されている補充量(ここで言う補充量とは1m当たりに供給される発色現像用固体処理剤体積と1m当たりに供給される水の量を合わせたものを意味する)が発色現像処理タンク容量4リットルの25%以上になった場合、その時点からは、発色現像用固体処理剤及び水供給量を前記基準供給量に戻す制御を行うこととした。
【0109】
上記補充方式A′′′′と、参考例1記載の補充方式A′について、表7記載の処理量でのランニング実験を行った。結果を以下に示す。
【0110】
【表7】
Figure 0003740824
【0111】
*補充方式(A′′′′)の場合、13日目においては(過去3日間(10〜12日目)の処理量が)基準処理量でなく、10m分で処理タンク容量の20%の補充を行っていたため、10m以上になった時点から補充量を基準補充量にただちに戻す制御を行った。
【0112】
表7から明らかなように、本発明の補充方式の場合、1日当たりのペーパー処理量が大幅に変動した場合においても、処理タンク液中のCD−3濃度をほぼ一定に維持することができ、その結果、より安定した処理性能を維持することが確認された。
【0113】
実施例
コニカ社製カラーネガフィルムプロセッサーKP−50Jにおいて、各処理工程の処理時間、処理条件及び発色現像補充用処理剤の補充方式を以下に示すような変更を行った。
<各処理工程の処理時間及び処理条件>
【0114】
【表8】
Figure 0003740824
【0115】
定着は2→1への安定は、3→2、2→1への向流方式とした。
【0116】
次に以下に示すカラーネガ用処理剤を作成した。
1)カラーネガフィルム用発色現像補充用錠剤
操作(1)
現像主薬のCD−4〔4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β−ヒドロキシ)エチル〕アニリン硫酸塩〕120gを市販ハンマーミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微粉末を市販の攪拌造粒機中で室温にて約7分間、10mlの水を添加することにより造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去し、カラーネガ用発色現像補充用顆粒(1)を作成した。
【0117】
操作(2)
硫酸ヒドロキシルアミン69.4gとパインフロー(松谷化学社製)4gを操作(1)と同様に粉砕した後、混合、造粒する。水の添加量は3.5mlとし、造粒後、60℃で30分間乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除去し、カラーネガ用発色現像補充用顆粒(2)を作成した。
【0118】
操作(3)
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸ナトリウム15g、亜硫酸カリウム72.8g、炭酸カリウム350g、炭酸水素ナトリウム3g、臭化ナトリウム3.7gとマンニット22g、ポリエチレングリコール6000 5.0gを操作(1)と同様に粉砕、混合し、水の添加量を40mlにして造粒を行う。造粒後、造粒物を70℃で60分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去し、カラーネガ用発色現像補充用顆粒(3)を作成した。
【0119】
上記カラーネガ用発色現像補充用顆粒(1)〜(3)を混合し、このようにして、調整した造粒物にN−ミリストイルアラニンナトリウム2gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に混合する。次に混合物を菊水製作所社製タフプレストコレクト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量10gを圧縮打錠を行い、直径30mmのカラーネガ用発色現像補充用錠剤を作成した。
【0120】
2)カラーネガ用漂白補充用錠剤
操作(4)
1,3−プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水塩175g、1,3−プロパンジアミン4酢酸2g、パインフロー(松谷化学社製)17gを操作(1)と同様に粉砕、混合し、水の添加量を8mlにして造粒を行う。造粒後、造粒物を60℃で30分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0121】
操作(5)
コハク酸133g、臭化アンモニウム200gとパインフロー10.2gを操作(H)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は17mlとし、造粒後、70℃で60分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0122】
操作(6)
硫酸カリウム66.7g、炭酸水素カリウム60gとマンニット8gを操作(H)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は13mlとし、造粒後、60℃で60分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0123】
上記操作(4)〜(6)で調製した造粒物を25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に混合する。次にこの混合造粒物にN−ラウロイルサルコシンナトリウム6gを添加し、3分間混合する。次に混合物を菊水製作所社製タフプレストコレクト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量を10gにして圧縮打錠を行い、直径30mm、厚さ10mmのカラーネガ用漂白補充用錠剤とした。
【0124】
3)カラーネガ用定着補充用錠剤
操作(7)
チオ硫酸ナトリウム/チオ硫酸アンモニウム=175g/1575g、亜硫酸ナトリウム180g、炭酸カリウム20g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム塩20g及びパインフロー(松谷化学社製)70g、メルカプトトリアゾール25gを市販のバンダムミル中で平均粒径30μmになるまで粉砕し、この粉末を攪拌造粒機中で室温にて約10分間水50mlを添加し造粒する。造粒後、造粒物を流動層乾燥機で60℃にて120分間乾燥して造粒物の水をほぼ完全に除去する。次に乾燥された造粒物を平均粒径800μmにし、粒子の50%以上が±200〜±250μmの偏差内に入るようにした。
【0125】
操作(8)
上記定着補充用顆粒にN−ラウロイルサルコシンナトリウム30gを25℃、45%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて5分間混合する。次に混合物を菊水製作所社製タフプレスコレクト1527HUを改造した打錠機により充填量10gにし、直径30mm、厚み10mmのカラーネガ用定着補充用錠剤を作成した。
【0126】
4)カラーネガ用安定補充用錠剤
操作(9)
m−ヒドロキシベンズアルデヒド150g、ラウリル硫酸ナトリウム20g、エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム60g、水酸化リチウム1水塩65gとパインフロー10gを操作(1)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は10mlとし、造粒後、造粒物を50℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0127】
上記操作で調製した造粒物を25℃、40%RH以下に調湿された部屋で菊水製作所社製タフプレストコレクト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量を10gにして圧縮打錠を行い、直径30mm、厚み10mmのカラーネガ用安定補充用錠剤を作成した。
【0128】
スタート液として以下のものを用いた。
【0129】
(発色現像用スタート液)
亜硫酸ナトリウム 5.5g
炭酸カリウム 42.0g
硫酸ヒドロキシルアミン 3.0g
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 4.0g
臭化カリウム 1.33g
ポリビニルピロリドン K−17 4.0g
ヨウ化カリウム 2.0mg
水酸化リチウム1水塩 1.8g
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N(β−ヒドロキシエチル)
アニリン硫酸塩(例示化合物C−3) 9.5g
水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は50%硫酸を用いてpHを10.3に調整する。
【0130】
(漂白スタート液)
1,3−プロピレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム 140g
1,3−プロピレンジアミンテトラ酢酸 7g
臭化アンモニウム 60g
マレイン酸 60g
水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は50%硫酸を用いてpHを3.0に調整する。
【0131】
(定着スタート液)
チオ硫酸アンモニウム 225g
チオ硫酸ナトリウム 25g
亜硫酸ナトリウム 20g
メルカプトトリアゾール 1g
炭酸カリウム 2g
エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム 2g
水を加えて1リットルに仕上げて、アンモニア水又は50%硫酸を用いてpHを6.5に調整する。
【0132】
(安定スタート液)
m−ヒドロキシベンズアルデヒド 1.0g
エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 0.2g
炭酸カリウム 0.2g
β−シクロデキストリン 0.2g
水酸化カリウム 0.03g
水を加えて1リットルに仕上げる。
【0133】
<補充方式C(本発明)の説明)
前述の単位時間Bを3日とし、3日間で処理されるペーパーの累積面積を、
・処理累積面積1:24EX 30本/3日以上
・処理累積面積2:24EX 15本〜30本/3日未満
・処理累積面積3:24EX 6本〜15本/3日未満
の3段階に分け、処理累積面積1の場合を基準処理量を規定する。
【0134】
次に、式2において
C(発色現像タンクのCD−4基準濃度(g/リットル)):9.0g/リットル
D(単位面積当たりの感光材料に消費される発色現像主薬量(g/24EX)):0.03g/リットル
V(発色現像処理タンク容量(リットル)):4リットル
k(発色現像タンク液中のCD−3分解速度定数(リットル/日)):0.005/日
とし、また、前述の単位時間Aを1日とし、H(3日当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(24EX/日))を毎日検出し、式2
【0135】
【数8】
Figure 0003740824
【0136】
を満たすように、Sl、Rを以下の表に示すように設定し、この表9に合わせて毎日Sl、Rを自動選択する。
【0137】
【表9】
Figure 0003740824
【0138】
<補充方式D(比較)の説明)
供給される発色現像用固体処理剤の投入間隔を1錠/24EX7.6本とし(CD−4の供給量:0.18g/24EXに相当)、24EX1本当たりの水供給量を15.4mlとする。
【0139】
上記補充方式において、コニカ社製フィルムコニカLV100を用いて表1に示す処理量でのランニング実験を行い、毎日発色現像処理タンク液中のCD−4濃度の測定を行い、かつ常法にてウエッジ露光されたペーパーを毎日現像処理し、未露光部及び噴射露光部の透過濃度を透過濃度計(X−rite)にて測定した。
結果を表10に示す。
【0140】
【表10】
Figure 0003740824
【0141】
表10から明らかなように、本発明の補充方式の場合、1日当たりのペーパー処理量に関わらず、処理タンク液中のCD−4濃度をほぼ一定に維持することができ、その結果、安定した処理性能を維持することが確認された。
【0142】
【発明の効果】
1日当たり感光材料処理量に関わらず、常に安定した処理性能を維持することのできるハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動現像機の一実施例を示す説明図。
【符号の説明】
P;感光材料
CD;発色現像工程
BF;漂白定着工程
ST;安定処理工程
DR;乾燥工程
1;発色現像処理槽
2;漂白定着処理槽
3,4;搬送ローラ
5;スクイズローラ
6,7,33,35;供給ポンプ
8;水タンク
9;安定処理液オーバーフローストックタンク
10,11;上部ローラ
12;液供給手段
30;発色現像用錠剤型補充剤供給部
31;漂白定着用錠剤型補充剤供給部
32;安定処理液ストックタンク
34;安定用錠剤型補充剤供給部
36;累積面積検知手段
37;制御部

Claims (6)

  1. ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
    処理液を収容し、ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する現像処理槽と、
    該現像処理槽に補充用処理剤を供給する供給手段と、
    現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の累積処理量情報を検出して、処理量情報に応じて前記補充用処理剤が規定量供給される様に供給手段を動作させる制御手段を有し、
    かつ単位時間Aごとに、単位時間Bにおける現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出し、
    前記単位時間Aと前記単位時間Bの関係が
    B=mA(m:1〜100の整数を表す)
    であり、
    かつ前記単位時間Aごとに、前記単位時間Bにおける現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出した後、ただちに該処理量情報に応じて前記処理槽への補充用処理剤供給量を自動的に変える制御手段を有するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機であって、
    前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報値を3段階以上のN段階に分類し、分類された3段階以上のN段階の各処理量情報値範囲に対して、前記処理槽への単位面積当たりの補充用処理剤供給量をそれぞれ設定し、前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報値に応じた補充用処理剤供給量を前記単位時間Aごとに自動選択することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  2. 前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
    前記補充用処理剤が少なくとも1種以上の液体補充剤、又は少なくとも1種以上の液体補充剤及び水からなり、
    前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報をHとし、前記処理槽へ供給する少なくとも1種以上の液体補充剤及び水処理剤の単位面積当たりの供給量をR、R、・・R及びRとするとき、前記Hに応じて前記R、R・・・R、Rを自動的に変える制御が下記(A)式に従って行われることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
    Figure 0003740824
    C :着目する処理工程での着目する成分の基準濃度(g/リットル)
    Cb:着目する処理工程の全工程処理液中の着目成分濃度(g/リットル)
    D :処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料から、着目する処理液への着目成分の溶出量(g/単位面積)、又は着目する処理液中の着目成分が、処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料で消費される量(g/単位面積)
    Cr〜Cr:着目する処理工程の各液体補充剤中の着目成分濃度(g/リットル)
    〜R:着目する処理工程への液体補充剤供給量(リットル/単位面積)
    :着目する処理工程への水供給量(リットル/単位面積)
    V :着目する工程の処理タンク容量(リットル)
    k :着目する成分の分解速度定数(l/単位時間)
    H :単位時間当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(面積/単位時間)
  3. 前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、前記補充用処理剤が少なくとも1種以上の固体補充剤と水からなり、前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報をHとし、前記処理槽へ供給する少なくとも1種以上の固体補充剤及び水処理剤の単位面積当たりの供給量をS、S、・・S及びRとするとき、前記Hに応じて前記R、R・・・R、Rを自動的に変える制御が下記(B)式に従って行われることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
    Figure 0003740824
    C :着目する処理工程での着目する成分の基準濃度(g/リットル)
    Cb:着目する処理工程の全工程処理液中の着目成分濃度(g/リットル)
    D :処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料から、着目する処理液への着目成分の溶出量(g/単位面積)、又は着目する処理液中の着目成分が、処理される単位面積当たりのハロゲン化銀写真感光材料で消費される量(g/単位面積)
    〜S:着目する処理工程に供給する各固体補充剤中の着目成分量(g/単位面積)
    Vs:着目する処理槽に供給する固体処理剤の体積(リットル/単位面積)
    :着目する処理工程への水供給量(リットル/単位面積)
    V :着目する工程の処理タンク容量(リットル)
    k :着目する成分の分解速度定数(l/単位時間)
    H :単位時間当たりに処理されるハロゲン化銀写真感光材料累積面積(面積/単位時間)
  4. 前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
    前記処理量情報に応じて前記処理槽への補充用処理剤供給量を自動的に変える制御手段が現像又は発色現像工程で行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  5. 前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
    分類された3段階以上のN段階の各処理量情報範囲の中で、処理量情報範囲が0を含む範囲の場合、前記単位時間Aごとに規定量の補充剤を強制供給することを特徴とする請求項記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  6. 前記ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自動現像機において、
    前記単位時間B当たりの基準処理量情報を設定し、そのときの補充用処理剤供給量と基準供給量を設定し前記単位時間Aごとに、前記単位時間Bにおいて現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出した後、ただちに該処理量情報に応じて自動的に設定される補充用処理剤供給量が前記基準供給量でない場合、次の単位時間A内において、現像処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報に応じて供給される補充用処理剤体積が前記補充用処理剤が供給される処理タンク容量の20%以上になることを検出した場合、単位面積当たりの補充用処理剤供給量を前記基準供給量に戻す制御を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
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