JP3740358B2 - 側鎖にエポキシ基を含むポリエステルの製造方法及び架橋ポリマーの製造方法 - Google Patents

側鎖にエポキシ基を含むポリエステルの製造方法及び架橋ポリマーの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステルの微生物による製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、多くの微生物がポリ-3-ヒドロキシ酪酸(以下、PHBと略す)あるいはその他のPHAを生産し、菌体内に蓄積することが報告されてきた(「生分解性プラスチックハンドブック」,生分解性プラスチック研究会編,(株)エヌ・テイー・エス,P178-197(1995))。これらのポリマーは従来のプラスチックと同様に、溶融加工等により各種製品の生産に利用することができる。さらに、生分解性であるがゆえに、自然界で微生物により完全分解されるという利点を有しており、従来の多くの合成高分子化合物のように自然環境に残留して汚染を引き起こすことがなく、また、焼却処理も不要なためダイオキシンや環境ホルモン等の有害物質を発生させる心配もない。また、生体適合性にも優れており、医療用軟質部材等としての応用も期待されている(特開平5-159号公報)。
【0003】
近年、この様なPHAを産業上利用していく上で、通常のモノマーユニットとは異なったユニットで構成されたPHAを生産させ、物理化学的特性の多様性を拡げようとする試みがなされてきている。
【0004】
その中の一つの方法として、PHAの側鎖にエポキシ基を導入し、この部分を活性点として架橋反応や、化学修飾を行うことでPHAの物理化学的性質を改良しようとする試みがなされている。
【0005】
Macromolecules, 31, 1480-1486(1998)及び Journal of Polymer Science:Part A:Polymer Chemistry, 36, 2381-2387(1998)には、Pseudomonas oleovoransをオクタン酸ナトリウムと不飽和脂肪酸である10-ウンデセン酸を様々な割合で加えた培地中で培養することにより、側鎖の末端に不飽和結合を持つユニットを様々な割合で含むPHAを合成し、その後不飽和部分を3-クロロ安息香酸により化学的にエポキシ化し、側鎖末端にエポキシ基を含むPHAを合成したと報告されている。更に Journal of Polymer Science:PartA:Polymer Chemistry,36, 2389-2396(1998)において、前記エポキシPHAを、2-エチル-4-メチルイミダゾールをイニシエーターとし、無水コハク酸を用いて架橋反応を行ったと報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、PHAの物理化学的性質を改良していく上で、側鎖末端のエポキシ基は非常に有用であるが、側鎖末端の不飽和部分を化学的にエポキシ化する以外にその合成方法が無く、操作が非常に煩雑で現実問題としてコスト面でもデメリットとなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記の様な課題を解決するための方法を提供する。即ち、本発明は、1-アルケンを原料として側鎖にエポキシ基を含むポリエステルを製造する方法であって、該1-アルケンを取り込み該ポリエステルに変換する能力を有する微生物に、該1-アルケンを接触させて該ポリエステルに変換する工程を有することを特徴とする側鎖にエポキシ基を含むポリエステルの製造方法に関するものである。
【0008】
具体的には、1-アルケンを含む培地中で、該微生物を培養する工程を含む、側鎖にエポキシ基を含むポリエステルの製造方法、更には、該微生物により生産された該ポリエステルを単離する工程、とりわけ該微生物細胞から該ポリエステルを回収する工程を含む、側鎖にエポキシ基を含むポリエステルの製造方法に関するものである。
【0009】
さらに、前記記載の方法により得られたポリエステルとジアミン化合物とを反応させることを特徴とする架橋ポリマーの製造方法に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の方法で得られるポリエステルは、モノマーユニット中に、化学式[1]で示すユニットのうち一つ、が少なくとも1ユニット%以上含まれている。
【0011】
【化4】
Figure 0003740358
(n:1〜7の整数) [1]
更に本発明の方法で得られるポリエステルは、モノマーユニット中に、化学式[2]で示すユニットが少なくとも1ユニット%含まれていてもよい。
【0012】
【化5】
Figure 0003740358
(m:1〜7の整数) [2]
更に本発明の方法で得られるポリエステルは、モノマーユニット中に、化学式[3]で示すユニットが少なくとも1ユニット%含まれていてもよい。
【0013】
【化6】
Figure 0003740358
(k:0〜8の整数) [3]
本発明の方法おける原料である1-アルケンは、炭素数7から12までの1-アルケン、即ち、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセンを用いることが望ましい。
また、本発明で得られるポリエステルの数平均分子量は、10 000 から 1 000 000 であり、更に詳しくは 10 000 から 500 000 である。
【0014】
(微生物)
本発明の方法で用いる微生物は、1-アルケンをエポキシ化する能力・該エポキシ化化合物の末端をカルボン酸に変換する能力・該エポキシ化カルボン酸を側鎖にエポキシ基を含むポリエステルに変換する能力を有する微生物であり、その様な微生物としては、シュードモナス属に属する微生物が挙げられ、更に具体的には本発明の実施例にて用いたシュードモナス チコリアイ YN2株(Pseudomonas cichorii YN2;FERM P-17411)が挙げられる。
【0015】
本発明で用いる微生物であるシュードモナス チコリアイ YN2株(Pseudomonas cichorii YN2;FERM P-17411)は以下の様な性質を持つ微生物であり、通産省工業技術院 生命工学工業技術研究所に寄託されている(寄託番号:FERM P-17411)。
【0016】
ここで、YN2株の菌学的性質を以下に示す。
(1)形態学的性質
培養温度 :30℃
細胞形態 :棹菌(0.8×1.5〜2.0 mm)
グラム染色 :陰性
胞子形成 :陰性
運動性 :陽性
コロニー形状 :円形、全縁なめらか、低凸状、表層なめらか、光沢、半透明
(2)生理学的性質
カタラーゼ :陽性
オキシダーゼ :陽性
O/F試験 :非発酵性
硝酸還元 :陰性
インドール産生 :陽性
ブドウ糖酸性化 :陰性
アルギニンジヒドロラーゼ :陰性
ウレアーゼ :陰性
エスクリン加水分解 :陰性
ゼラチン加水分解 :陰性
β-ガラクトシダーゼ :陰性
King‘sB寒天での蛍光色産生 :陽性
4%NaClでの生育 :陽性(弱)
ポリ-β-ヒドロキシ酪酸の蓄積 :陰性(*)
Tween80の加水分解 :陽性
* nutrient agar培養コロニーをズダンブラックで染色することで判定。
(3)基質資化能
ブドウ糖 :陽性
L-アラビノース :陽性
D-マンノース :陰性
D-マンニトール :陰性
N-アセチル-D-グルコサミン :陰性
マルトース :陰性
グルコン酸カリウム :陽性
n-カプリン酸 :陽性
アジピン酸 :陰性
dl-リンゴ酸 :陽性
クエン酸ナトリウム :陽性
酢酸フェニル :陽性
本菌株はまた、特願平11-371863号に開示されている微生物である。本菌株は、以下の実施例にも示すように、1-アルケンをエポキシ化する能力を有している。通常この様な能力を発揮するための酵素は、アルケンモノオキシゲナーゼである。本菌株もこのアルケンモノオキシゲナーゼを有している可能性が非常に高い。また、本菌株は、アルケン酸から対応するエポキシ酸を生産するという知見は得られていない。以上の結果から判断し、本菌株が本発明に示したポリエステルを生産する経路は図7に示すような経路であることが示唆される。
【0017】
(培養工程)
本発明で用いる培地としては、リン酸塩及びアンモニウム塩或いは硝酸塩等の窒素源を含む無機塩培地ならいかなる培地でも良いが、窒素源の濃度を調節することでPHAの生産性を向上せしめることが可能である。添加する1-アルケンは水への溶解性が良くなく、揮発性が高いので、培養の際には、ガス状で供給し、該微生物が必要とする酸素を確保した上で密閉する必要がある。
【0018】
無機塩培地の例として本発明の一方法に用いた培地の組成を以下に示す。
【0019】
<M9培地>
Na2HPO4 :6.3
KH2PO4 :3.0
NH4Cl :1.0
NaCl :0.5 g/L、pH=7.0
<1/10N-M9培地>
Na2HPO4 :6.3
KH2PO4 :3.0
NH4Cl :0.1
NaCl :0.5 g/L、pH=7.0
更に、良好な増殖及びPHAの生産のためには、上記の無機塩培地に培地に以下に示す微量成分溶液を0.3%(v/v)程度添加する必要がある。
【0020】
Figure 0003740358
培養温度としては上記の菌株が良好に増殖可能な温度であれば良く、20℃から30℃程度が適当である。
【0021】
培養は液体培養、固体培養等該微生物が増殖し、PHAを生産する培養方法ならいかなる培養方法でも用いることができる。さらに、バッチ培養、フェドバッチ培養、半連続培養、連続培養等の種類も問わない。
【0022】
本発明にかかる培養菌体と培養液とからなる培養物からのPHAの取得には通常行なわれている方法を適用することができる。PHAが培養液中に分泌される場合は、培養液からの抽出精製方法が、また、菌体に蓄積される場合は、菌体からの抽出精製方法が用いられる。例えば、微生物の培養菌体からのPHAの回収には、通常行われているクロロホルム抽出が最も簡便であるが、有機溶媒が使用しにくい環境中においては、SDS等の界面活性剤処理、リゾチーム等の酵素処理、EDTA、次亜塩素酸ナトリウム、アンモニア等の薬剤処理によってPHA以外の菌体内成分を除去することによってPHAのみを回収する方法を採ることもできる。
【0023】
尚、Appl.Environ.Microbiol.,54, 2924-2932(1988)には、シュードモナス オレオボランスを用いた、本発明の方法に準じたポリエステルの生産が報告されているが、生産されるポリエステルは側鎖にエポキシ基を持たず、側鎖の末端に二重結合を有するユニットと側鎖か飽和アルキレン鎖であるユニットからなるポリエステルである。
【0024】
本発明の方法で得られるポリマーは、通常のエポキシ基を有するポリマーと同様の化学的変換を行うことができる。具体的には、ヘキサメチレンジアミンや無水コハク酸、2-エチル-4-メチルイミダゾール、電子線照射による、架橋反応が挙げられる。また、水酸基に変換したり、スルホン基を導入することも可能である。また、チオールやアミンを有する化合物を付加することもできる。
【0025】
更に本発明は、上記のようにしてポリエステルとジアミン化合物とを反応させることにより得られる架橋ポリマーの製造方法を提供する。更に詳しくは、前記ポリエステルとヘキサメチレンジアミンとを反応させることにより得られる前記架橋ポリマーの製造方法を提供する。この様な反応経路は、下記のスキームに示すような形で反応が進行し、架橋ポリマーが生成する。
【0026】
【化7】
Figure 0003740358
反応温度は50℃から120℃が好ましく、反応時間が10分から120分の範囲が望ましい。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を示すが本発明は以下の実施例によって何等制限されうるものではない。
【0028】
[実施例1]
酵母エキス0.1%を含むM9寒天培地上のYN2株のコロニーを、OD(600nm)=1.0となるように滅菌した生理食塩水に懸濁した。
予め作成しておいた、炭素源を含まない1/10N-M9寒天培地20枚に、上記懸濁液を塗布し、1-ヘプテン雰囲気中で30℃で静置培養した。
【0029】
4日後、菌体を集め、メタノールで洗浄して遠心分離によって集菌し、減圧乾燥した。
【0030】
乾燥菌体にクロロホルム50mLを加え、30℃で48時間攪拌してPHAを抽出した。クロロホルム層をろ過し、エバポレーターで濃縮した後、冷メタノールに注加し、沈殿を回収して減圧乾燥した。
【0031】
[実施例2]
1-ヘプテンを1-オクテンに変更した以外は実施例1と同様の方法で生産実験及び評価を行った。
【0032】
[実施例3]
1-ヘプテンを1-ノネンに変更した以外は実施例1と同様の方法で生産実験及び評価を行った。
【0033】
[実施例4]
1-ヘプテンを1-デセンに変更した以外は実施例1と同様の方法で生産実験及び評価を行った。
【0034】
[実施例5]
1-ヘプテンを1-ウンデセンに変更した以外は実施例1と同様の方法で生産実験及び評価を行った。
【0035】
[実施例6]
1-ヘプテンを1-ドデセンに変更した以外は実施例1と同様の方法で生産実験及び評価を行った。
【0036】
実施例1から6の、得られた菌体及びポリマーの乾燥重量を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 0003740358
実施例1から6で得られたポリマーのユニット分析は以下のようにして行った。すなわち、約10mgのPHAを25mL容ナス型フラスコに入れ、クロロホルム2mLに溶解させ、3%硫酸を含むメタノール溶液2mLを加えて、100℃で還流しながら3.5時間反応させた。反応終了後、脱イオン水10mLを加えて激しく10分間振とうした後に、2層に分離した下層のクロロホルム層を取り出し、硫酸マグネシウムで脱水したのち、このクロロホルム層をガスクロマトグラフィー-質量分析装置(GC-MS,島津QP-5050、EI法)にかけて、PHAモノマーユニットのメチルエステル化物の同定を行った。トータルイオンクロマト(TIC)のエリア%の結果を表2に示す。この場合、メタノリシスによってモノマーユニットが変換されるため、エポキシユニットの検出はできなかった。
【0038】
【表2】
Figure 0003740358
C4:3-ヒドロキシ酪酸、C5:3-ヒドロキシ吉草酸、C6:3-ヒドロキシヘキサン酸、C6=:3-ヒドロキシ-5-ヘキセン酸、C7:3-ヒドロキシヘプタン酸、C7=:3-ヒドロキシ-6-ヘプテン酸、C8:3-ヒドロキシオクタン酸、C8=:3-ヒドロキシ-7-オクテン酸、C9:3-ヒドロキシノナン酸、C9=:3-ヒドロキシ-8-ノネン酸、C10:3-ヒドロキデカン酸、C10=:3-ヒドロキシ-9-デセン酸、C11:3-ヒドロキシウンデカン酸、C11=:3-ヒドロキシ-10-ウンデセン酸、C12:3-ヒドロキシドデカン酸、C12=:3-ヒドロキシ-11-ドデセン酸
実施例1から6で得られたポリマーは1H-NMR分析を行った(使用機器:FT-NMR:Bruker DPX400、測定核種:1H,使用溶媒:重クロロホルム(TMS入り))。側鎖末端のメチン、側鎖の末端二重結合およびエポキシに関わるプロトンの帰属はMacromolecules,31, 1480-1486(1998)に従って行った。得られたスペクトルを図1から図6に示す。
【0039】
これらから計算した各側鎖ユニット(飽和、末端不飽和(二重結合)、末端エポキシ)のユニット%を表3に示す。
【0040】
【表3】
Figure 0003740358
更に、実施例1から6で得られたポリマーの分子量をGPC(東ソー HLC-8020、カラム:ポリマーラボラトリー PLgel MIXED-C(5μm)、溶媒:クロロホルム、ポリスチレン換算)により評価した。結果を表4に示す。
【0041】
【表4】
Figure 0003740358
[実施例7]
YN2株を、ポリペプトン0.5%を含む培地で30℃、24時間培養し、遠心分離にて集菌し、無機塩培地に再懸濁した。この菌懸濁液10mLを、27mL容バイアル瓶に移し、ブチルゴム栓及びアルミシールにて密閉し、1-ヘキセンガスを含む空気をシリンジで加えた。対照として、菌を含まない無機塩培地のみの試料も同様に作成し、各バイアル瓶を30℃で1時間振とうした。振とう後、バイアル瓶の気相部分0.1mLをシリンジで採取し、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を行った。GCの条件は以下の通りである。
【0042】
[島津GC-14B、カラム:DB-624(J&W社製)、カラム温度:100℃恒温、注入・検出器温度:230℃、検出器:FID]
結果を図8に示す。Aは、菌を含まない無機塩培地のみの試料である。1-ヘキセンのピークが 1.05分付近に見られる。Bは、YN2株の菌懸濁液試料である。2.47分付近に、Aでは見られなかったピークが出現している。Cは、1,2-エポキシヘキサンの標品である。相当するピークが 2.47分付近に見られる。以上の結果より、YN2株が1-ヘキセンを1,2-エポキシヘキサンに変換していることが明らかとなった。
【0043】
[実施例8]
実施例7と同様の方法で、1-オクタンに対するYN2株の変換挙動を評価した(GCカラム温度:150℃)。結果を図9に示す。Aは、菌を含まない無機塩培地のみの試料である。1-オクテンのピークが 1.21分付近に見られる。Bは、YN2株の菌懸濁液試料である。2.38分付近に、Aでは見られなかったピークが出現している。Cは、1,2-エポキシオクタンの標品である。相当するピークが 2.38分付近に見られる。以上の結果より、YN2株が1-オクテンを1,2-エポキシオクタンに変換していることが明らかとなった。
【0044】
つまり、実施例7、8の結果より、YN2株が1−アルケンを対応する1,2-エポキシアルカンにエポキシ化する能力を有することが明らかとなった。
【0045】
[実施例9]
実施例4によって得られたポリマー20mgをクロロホルム0.2mLに溶解し、氷冷しながらヘキサメチレンジアミン10mgを加えて溶解させた。溶解を確認後、クロロホルムを除去し、示差走査熱量計(DSC;パーキンエルマー社、Pyris1、昇温:10℃/分)装置で測定を行った。更に、サンプルを90℃で1時間反応させたものを同じくDSC測定を行った。
【0046】
結果を図10に示す。図中▲1▼に示すチャートが前者(混合のみ)のサンプルであり、▲2▼に示すチャートが後者(90℃で1時間反応させた)サンプルである。▲1▼では90℃付近に明確な発熱ピークがみられ、実施例4によって得られたポリマー中のエポキシ基とヘキサメチレンジアミンとの反応が起こり、ポリマー同士の架橋が進行していることが示される。一方、▲2▼では明確なヒートフローは見られず、架橋反応が完了していることが示される。
【0047】
更に、同様のサンプルにつき、赤外吸収を測定した(FT-IR;パーキンエルマー社、1720X)。結果を図11に示す。▲1▼で見られたアミン(3340cm-1付近)及びエポキシ(822cm-1付近)のピークが▲2▼では消失している。
【0048】
以上の結果より、該1-アルケンを取り込み該ポリエステルに変換する能力を有する微生物に、該1-アルケンを接触させて該ポリエステルに変換する工程を有する方法により得られる、側鎖にエポキシユニットを持つポリエステルとヘキサメチレンジアミンを反応させることにより、架橋ポリマーが得られることが明らかとなった。
【0049】
【発明の効果】
本発明の方法により、炭素数7以上12以下の1-アルケンを単一炭素源とし、側鎖にエポキシユニットを持つ3-ヒドロキシ脂肪酸を含むポリエステルの製造、更に得られたポリマー由来の架橋ポリマーの製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたポリマーの1H-NMRを示す。
【図2】実施例2で得られたポリマーの1H-NMRを示す。
【図3】実施例3で得られたポリマーの1H-NMRを示す。
【図4】実施例4で得られたポリマーの1H-NMRを示す。
【図5】実施例5で得られたポリマーの1H-NMRを示す。
【図6】実施例6で得られたポリマーの1H-NMRを示す。
【図7】YN2株の1-アルケンからのポリマー生産経路を示す。
【図8】実施例7で示される結果のGCチャートを示す。
【図9】実施例8で示される結果のGCチャートを示す。
【図10】実施例9で示されるポリマーのDSCチャートを示す。
【図11】実施例9で示されるポリマーのFT-IRチャートを示す。

Claims (13)

  1. 1-アルケンを原料として側鎖にエポキシ基を含むポリエステルを製造する方法であって、該1-アルケンを取り込み該ポリエステルに変換する能力を有する微生物であるシュードモナス チコリアイ YN2株 (Pseudo onas cichorii YN2;FERM -17411)に、該1-アルケンを接触させて該ポリエステルに変換する工程を有することを特徴とする側鎖にエポキシ基を含むポリエステルの製造方法。
  2. 1-アルケンを含む培地中で、該微生物を培養する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 該微生物により生産された該ポリエステルを単離する工程を更に有する請求項に記載の方法。
  4. 該単離工程が、該微生物細胞から該ポリエステルを回収する工程である請求項に記載の方法。
  5. 1-アルケンが、炭素数7から12までの1-アルケンである請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  6. 該ポリエステルが、モノマーユニット中に、化学式[1]で示すユニットが少なくとも1ユニット%含まれる請求項1〜のいずれかに記載の方法。
    Figure 0003740358
    (n:1〜7の整数) [1]
  7. 該ポリエステルが、モノマーユニット中に、化学式[2]で示すユニットが少なくとも1ユニット%含まれる請求項に記載の方法。
    Figure 0003740358
    (m:1〜7の整数) [2]
  8. 該ポリエステルが、モノマーユニット中に、化学式[3]で示すユニットが少なくとも1ユニット%含まれる請求項またはに記載の方法。
    Figure 0003740358
    (k:0〜8の整数) [3]
  9. 該ポリエステルの数平均分子量が、10000から1000000である請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  10. 請求項1からのいずれかに記載の方法により得られたポリエステルとジアミン化合物とを反応させることを特徴とする架橋ポリマーの製造方法。
  11. 前記ジアミン化合物がヘキサメチレンジアミンである請求項10に記載の方法。
  12. 反応温度が50℃から120℃の範囲である請求項10または11に記載の方法。
  13. 反応時間が10分から120分の範囲である請求項10から12のいずれかに記載の方法。
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