JP3729049B2 - タイルユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚のタイルが目地間隔をあけて配置され、隣接するタイル同士が連結用樹脂によって部分的に連結されたタイルユニットに関するものである。詳しくは、本発明は、自然感に富んだタイル壁面を形成し得るタイルユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のタイルを連結したタイルユニットを壁面に張り付け施工すると、タイルを1枚ずつ張り付け施工する場合に比べ、施工効率が著しく向上する。このようなタイルユニットとして、複数枚のタイルが縦横に配置され、隣接するタイル同士が連結用樹脂によって部分的に連結されたタイルユニットが広く用いられるようになってきている。
【0003】
図10はタイル1同士を連結用樹脂2によって連結したタイルユニットの背面図(裏面の正面図)、図11は図10のA−A線に沿う断面図である。連結用樹脂2はタイル1の裏面と、タイル1の側辺の裏近傍部との双方に付着している。なお、この従来例にあっては、タイル1は、裏面に複数の裏溝4が形成されている。ただし、これ以外の各種タイルもタイルユニットに用いられている。
【0004】
このようなタイルユニットを製造するには、図12の通り、定盤3上の所定位置に連結用樹脂2を盛り付け、真空チャック等によってチャックされたタイル1の群を定盤3上に向って下降させ、連結用樹脂2でタイル1同士をつなぐようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなタイルユニットの目地部が一様な直線からなり、タイルの前面が平坦であると意匠的な面白みが欠けた単調な外観のものとなってしまう。
【0006】
また、タイルの寸法のばらつきによって目地の不揃いが強調され、違和感の強いタイル壁となってしまう。
【0007】
タイルを意図的にずらしたタイルユニットも考えられているが、タイルユニット製造時にタイルの位置決めが面倒となり、製造効率がかなり悪くなる。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決し、あたかも自然石を張ったかの如く視覚されるタイル壁を構築することができ、しかも製造も容易なタイルユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)のタイルユニットは、タイルが目地間隔をあけて複数枚配列され、隣接するタイル同士が部分的に連結用樹脂によって接合されているタイルユニットにおいて、各タイルの前面が非平坦状であり、各タイルの側面は、下部がタイル裏面に対し略垂直であり、上部が傾斜面であり、隣接するタイルの側面のうち、一方のタイルの側面と、この側面の延長線上に位置する他方のタイルの側面とは各傾斜面の傾斜角度が異なっていることを特徴とするものである。
【0010】
このタイルユニットは、タイルの前面が非平坦であり、自然石調のものとなる。
【0011】
また、タイルの側面の下部をタイル裏面と垂直とし、上部を傾斜面(タイルの中央側から辺縁に向って次第にタイル厚さが小さくなるように該傾斜面が形成されている。)とし、且つ、隣接するタイルの側面のうち、一方のタイルの側面と、この側面の延長線上に位置する他方のタイルの側面とは各傾斜面の傾斜角度が異なっている構成とすることにより、タイルの前面の角縁が非直線状で不揃いとなり、自然石調の情趣が一層強まったものとなる。
【0012】
本発明(請求項2)のタイルユニットは、タイルが目地間隔をあけて複数枚配列され、隣接するタイル同士が部分的に連結用樹脂によって接合されているタイルユニットにおいて、各タイルの前面が非平坦状であり、隣接するタイルの厚さが異なっており、各タイルの側面は、下部がタイル裏面に対し略垂直であり、上部が傾斜面であり、隣接するタイルの側面のうち、一方のタイルの側面と、この側面の延長線上に位置する他方のタイルの側面とは各傾斜面の傾斜角度が異なっていることを特徴とするものである。
【0013】
隣接するタイルの厚さを異ならせることにより、タイル厚さが不揃いとなり、自然石調の情趣が一層強まる。なお、「タイルの厚さ」とは、当該タイルの平均厚さである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は請求項2の発明の実施の形態に係るタイルユニットの立面図である。図2はこのタイルユニットを4組並設したタイル壁の立面図、図5はタイルユニットの裏面図、図6はタイルAの斜視図、図7はタイルAの平面図と側面図である。なお、図1(a),(b)は、同一図であるが、図1(a)では各タイルの向きを示すように大文字Aを記入してある。
【0015】
このタイルユニット10は、16枚のタイルAを連結用樹脂2(図5)によって連結したものであるが、タイルAの枚数や連結用樹脂2の配置は図示ものに限定されない。タイルA同士の間には目地間隔があいている。このタイルユニット10は前記図12の方法により製造されたものである。
【0016】
タイルA及び後述のタイルB,Cは、側面の下部7がタイル裏面に略垂直であり、側面上部7が傾斜面となっている。4個の傾斜面の傾斜角度θ1,θ2,θ3,θ4はいずれも異なっている。なお、略垂直とは垂直(90°)に対し±10°程度の誤差を含むことを意味する。
【0017】
各タイルAの前面は非平坦であり、自然石又はその割石の肌様のランダムな凹凸面となっている。隣接するタイル部の向きは異なっている。
【0018】
各タイルAの側面の下部6は、隣接するタイル1にわたってほぼ一直線状に延在している。
【0019】
タイルAの前面の角縁部5(タイルAの前面と側面上部7(傾斜面)との交叉辺部)は、図6,7の通り不規則な曲線よりなる。
【0020】
このタイルユニットは、タイルAの前面が非平坦状であり、タイルAの角縁部5は不規則な曲線よりなり、また側面上部7の傾斜角度がその側面の延長線上に位置する隣接するタイル側面上部7と異なっており、目地幅が不規則に変化し、目地がゆらいで見える。そして、全体として自然石を張ったかの如く視覚される意匠性の良好なものである。
【0021】
このタイルユニットは図2の通り、複数個並設した場合でもジョイント部が全く目立たない。なお、各タイルユニット10のタイルAの配列は同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0022】
なお、側面の下部6は平面に限定されず、凹凸を有した面であってもよい。
【0023】
図3は3種類のタイルA,B,Cを組み合わせた請求項1の発明の実施の形態に係るタイルユニット11の平面図であり、図4はこのタイルユニット11を4個の並設したタイル壁の立面図である。図3(a)では、タイルの向きを文字A,B,Cの正立、横向き又は倒立により示している。なお、図3(a),(b)は同一図である。図8,9はタイルB,Cの構成を示すものであり、各々(a)図は平面図、(b)図は側面図である。
【0024】
このタイルB,Cは、前面の凹凸形状がタイルAと異なっており、厚さ(平均の厚さ)もタイルAと異なっている他は、タイルAとほぼ同様の構成となっている。
【0025】
図3(a)の通り、このタイルユニット11では隣接するタイルの種類が異なる。また、各タイルも、種々の向きとなっている。
【0026】
このように複数種類のタイルA,B,Cを混在させ、且つタイルの向きを種々様々とすることにより、著しく自然感に富んだタイル壁を構築することができる。なお、この図3のタイルユニット11においても、目地幅が不規則に変化し、目地がゆらいで見える。そして、図4の如く、複数個のタイルユニット11を並設した場合でもジョイント部が全く目立たない。
【0027】
なお、この図3,4のタイルユニット11は3種類のタイルを用いているが、4種類以上のタイルを用いてもよい。
【0028】
本発明のタイルユニット10,11は、接着剤とくに弾性接着剤によって壁面に張り付け施工されることが好ましい。
【0029】
このタイルユニット10,11は、タイルA,B,Cの側面の下部6が裏面に垂直となっているため、タイルを並列配置するときに各タイルを整列させ易く、製造が容易である。また、各タイル同士の目地間隔を小さくすることができ、例えば3mm以下(実用的には0.5〜3mmとくに1〜3mm程度)とすることができる。このように目地間隔が小さいタイルユニットは、施工後に目地詰めが不要である。この空目地とすることにより、施工が容易となる。
【0030】
タイルA,B,Cは、いずれも側面上部7が傾斜面となっているため、タイル壁の目地が深く視覚され、深目地調の仕上りが得られる。なお、傾斜面の傾斜角度θ1,θ2,θ3,θ4は30〜60°とくに35〜55°程度が好ましい。
【0031】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、自然石を張ったかの如く視覚される意匠性に優れたタイルユニットが提供される。このタイルユニットは、製造も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るタイルユニットの平面図である。
【図2】 実施の形態に係るタイルユニットを張り付け施工したタイル壁の立面図である。
【図3】 別の実施の形態に係るタイルユニットの平面図である。
【図4】 実施の形態に係るタイルユニットを張り付け施工したタイル壁の立面図である。
【図5】 実施の形態に係るタイルユニットの裏面図である。
【図6】 実施の形態に係るタイルユニットに用いられるタイルの斜視図である。
【図7】 実施の形態に用いられるタイルの構成図である。
【図8】 実施の形態に用いられるタイルの構成図である。
【図9】 実施の形態に用いられるタイルの構成図である。
【図10】 従来のタイルユニットの裏面図である。
【図11】 図10のA−A線に沿う断面図である。
【図12】 タイルユニットの製造法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 タイル
2 連結用樹脂
3 定盤
4 裏足
5 角縁部
6 側面下部
7 側面上部
10,11 タイルユニット
A,B,C タイル
Claims (2)
- タイルが目地間隔をあけて複数枚配列され、隣接するタイル同士が部分的に連結用樹脂によって接合されているタイルユニットにおいて、
各タイルの前面が非平坦状であり、
各タイルの側面は、下部がタイル裏面に対し略垂直であり、上部が傾斜面であり、
隣接するタイルの側面のうち、一方のタイルの側面と、この側面の延長線上に位置する他方のタイルの側面とは各傾斜面の傾斜角度が異なっていることを特徴とするタイルユニット。 - タイルが目地間隔をあけて複数枚配列され、隣接するタイル同士が部分的に連結用樹脂によって接合されているタイルユニットにおいて、
各タイルの前面が非平坦状であり、
隣接するタイルの厚さが異なっており、
各タイルの側面は、下部がタイル裏面に対し略垂直であり、上部が傾斜面であり、
隣接するタイルの側面のうち、一方のタイルの側面と、この側面の延長線上に位置する他方のタイルの側面とは各傾斜面の傾斜角度が異なっていることを特徴とするタイルユニット。
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