JPH0635001Y2 - 熨斗瓦 - Google Patents

熨斗瓦

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JPH0635001Y2
JPH0635001Y2 JP1988164580U JP16458088U JPH0635001Y2 JP H0635001 Y2 JPH0635001 Y2 JP H0635001Y2 JP 1988164580 U JP1988164580 U JP 1988164580U JP 16458088 U JP16458088 U JP 16458088U JP H0635001 Y2 JPH0635001 Y2 JP H0635001Y2
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JP1988164580U
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JPH0285722U (ja
Inventor
欣延 石野
Original Assignee
石野瓦工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、棟積みに使用される熨斗瓦、特に棟瓦載置台
を使用して葺土を用いない棟積みにおいて好適に使用さ
れる熨斗瓦に関するものである。
[従来の技術] 近年、瓦葺屋根の棟積みにおいて、耐震性および耐風性
を配慮した棟構造として、適宜構造の棟瓦用載置台を棟
に沿って配設し、葺土を用いないで棟積み施工すること
が考えられている。
本考案の出願人においても、葺土を用いない耐震および
耐風用の棟構造を先に提案〔特願昭63-53034号(特開平
1-226963号)〕している。この棟構造は、第7図に示す
ように、冠瓦固定部(11)を中間にしてその両側にそれ
ぞれ1〜複数の熨斗瓦載置部(12)を有してなる載置台
(10)を、屋根の棟に立設された支持部材(13)により
棟に沿って支持し、各熨斗瓦載置部(12)にそれぞれ熨
斗瓦(1′)を載置して釘着等の手段により固定し、さ
らに最上部に冠瓦(20)を載置して中央の冠瓦固定部
(11)に釘着等により固定して棟積みするものである。
このような棟積みに使用される載置台としては前記以外
の種々のものがある。
このように木材製や合成樹脂製の載置台を使用した棟積
みのいずれの場合も、熨斗瓦は直接載置台上に載接され
て段積みされる。
[考案が解決しようとする課題] 前記の棟積みにおいて熨斗積みとして使用される熨斗瓦
は、平面略長方形をなし、その長辺側の一方の端部を前
部側にして、短辺側の端部を突き合せるように並設され
て熨斗積みされるもので、前後方向に僅かに湾曲したも
のが一般的である。
ところが、この熨斗瓦は、粘土から焼成される焼物であ
って、寸法的にはそれほど精密なものでなく、焼物特有
の反りや歪みのために左右両側で湾曲度が異なったりし
て、誤差を有していることが多い。したがって、これ
を、棟の熨斗積みに使用する場合には、前記の反り等に
よる誤差や歪みを補正して施工する必要がある。
しかし、従来のように、葺土を用いた熨斗積みの場合に
は、前記の反り等による誤差や歪みを葺土により補正し
ながら熨斗積み施工することができるものの、上記の載
置台を使用する葺土なしの棟積みにおいては、葺土によ
る補正ができないため、歪みや誤差を生じたまま熨斗積
みされることになる。
例えば、前記の反り等による左右両側部の歪みや誤差が
1mm程度のものであれば、外観上ほとんど問題はない
が、左右両側で3mm〜5mmもの歪みや誤差を有する熨斗瓦
であると、これが載置台上に載置された状態でガタ付き
が生じたり、その熨斗瓦の前面および前下端縁が隣接す
る瓦と横一線に並ばずに歪みが生じ、熨斗積みの前面の
線が波打ったようになり、棟積みの外観がきわめて不体
裁のものとなる。
そうかといって、前記の棟積み施工の際、熨斗瓦と載置
台面との間に他のスペーサー部材をいちいち挟み入れる
のは極めて面倒である。
本考案は、上記に鑑み、特に葺土なしの棟積みに使用す
る熨斗瓦として、葺土がなくても上記の反り等による歪
みや誤差を容易に補正でき、体裁良好な熨斗積みによる
棟構造を施工できる熨斗瓦を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決する本考案は、上記のように熨斗積み
に使用される熨斗瓦として、短辺側の両側部における後
部側下面にそれぞれ誤差補正用の取除き可能な凸起を設
けてなることを特徴とする。この両側部の凸起はそれぞ
れ1個ずつ設ける場合と、突出高さを異にして複数個ず
つ設ける場合とがある。
[作用] そして上記の構成よりなる本考案の熨斗瓦によれば、載
置台を使用した葺土なしの棟積みにおいて、熨斗瓦を載
置台上に載置して、短辺側の端部を突き合せるようにし
て並設する。
この際、熨斗瓦の反り等による歪みや誤差が1mm前後も
しくはそれ以下のごく僅かなものである場合、隣接する
熨斗瓦との並列状態を合せるように、左右の短辺側の両
側部下面の凸起を残したままで並設するか、あるいは両
側部下面の凸起を双方とも取り除いて並設すれば、各熨
斗瓦はその前面および前下端縁が略横一直線状に並ぶ。
そして、前記の歪みや誤差が2mm程度以上にもなり目立
つ場合には、隣接する熨斗瓦との並列状態を合せるよう
に、短辺側の両側部下面の凸起のうちのいずれか一方側
の凸起を取り除いて、この一方側の瓦下面を直接載置台
上に載接させて並設すればよく、これにより熨斗瓦自体
の歪みや誤差があっても、この左右の歪みや誤差が補正
された状態で隣接する熨斗瓦と並列し、前面および前下
端縁が横一直線状に揃うことになる。
なお、前記の凸起は瓦と一体に焼成されたものであっ
て、ハンマー等により叩けば容易に取り除くことができ
る。
[実施例] 次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図〜第4図の実施例において、(1)は平面略長方
形をなす本考案に係る熨斗瓦を示し、従来同様に長辺側
の一方の端部が屋根面表面に露出する前部側になるもの
で、(5)はその前面を示している。この熨斗瓦(1)
の左右、すなわち短辺側の両側部(2a)(2b)の後部側
(前記前面(5)と対向する長辺側)の下面には、相対
応位置に所要高さの誤差補正用の凸起(3a)(3b)が瓦
本体と一体に形成されており、ハンマー等により叩いて
削り落とすようにして取り除けるように形成されてい
る。
この凸起(3a)(3b)は、図のように円柱形の凸起のほ
か、どのような形状の凸起であってもよいが、木製や合
成樹脂製の棟瓦用載置台(10)上に載置した場合の安定
性の点から、頂面が平坦なものが好ましい。また熨斗瓦
(1)の歪みや誤差が1mm程度のものであれば補正の必
要がなく、2mm前後以上になるとその誤差や歪みが目立
って補正の必要が生じること、また熨斗瓦(1)の反り
等による歪みや誤差は最大でも4〜5mm程度であるとこ
ろから、前記凸起(3a)(3b)の高さは、前記の歪みや
誤差の補正に好適なるよう2〜3mm程度とするのが好ま
しい。この場合、瓦左右の短辺側両側部(2a)(2b)の
凸起(3a)(3b)とも同じ高さとする。さらに前記凸起
(3a)(3b)はハンマー等によって叩いて削り落とす必
要があることから、その直径は5〜10mm程度が好適であ
る。もちろん前記以外の寸法にすることもできる。
(4)は釘着等のための固定用孔である。
そして屋根の棟部に沿って適宜の手段により支持された
載置台(10)を用いた葺土なしの棟積みにおいて、階段
状をなす熨斗瓦載置部(12)上に第4図に示すように上
記の熨斗瓦(1)を載置して固定し並設する。
この際、熨斗瓦(1)の反り等による歪みや誤差が2mm
程度以上にもなっている場合、第4図に示すように、該
瓦の前面(5)を隣接する熨斗瓦(1)と合せるように
して、瓦左右の短辺側両側部(2a)(2b)の下面の凸起
(3a)(3b)のうちのいずれか一方側、例えば図の左側
の凸起(3a)をハンマー等で叩いて削り落すようにして
取り除き、この一方側の瓦下面を直接載置台(10)の熨
斗瓦載置部(12)上に載接させて並設すればよく、これ
により熨斗瓦(1)自体には歪みや誤差があっても、瓦
前面(5)側ではこの歪みや誤差が1mm程度以内に補正
された状態で隣接する熨斗瓦(1)と並列し、各熨斗瓦
(1)の前面(5)および前下端縁(6)が横一直線状
に揃うことになる。
また熨斗瓦(1)の反り等による歪みや誤差がないかあ
るいは1mm前後以下のごく僅かなものである場合には、
隣接する熨斗瓦(1)との並列状態を合せるように、両
側部(2a)(2b)下面の凸起(3a)(3b)を残したまま
で並設するか、あるいは両側部(2a)(2b)下面の凸起
(3a)(3b)を双方とも取り除いて並設すれば、各熨斗
瓦(1)はその前面(5)および前下端縁(6)が略横
一直線状に並ぶことになる。したがって外観上の体裁良
好な熨斗積みを得ることができる。
なお、上記の凸起(3a)(3b)は図のように左右の短辺
側両側部(2a)(2b)共に1個ずつ設ける場合のほか、
両側部(2a)(2b)の後部側下面に、各々突出高さを異
にした複数個ずつの凸起を設けておくことができる。第
5図および第6図の実施例では、2mm程度の高さの凸起
(3a)(3a)と、4mm程度の高さの凸起(3b)(3b)と
をそれぞれ設けた場合を示している。
この場合、熨斗瓦(1)の反り等による歪みや誤差の程
度に応じ、例えば歪みや誤差が2〜3mm前後の場合、上
記と同様に、隣接する熨斗瓦に合せるように、左右の短
辺側両側部(2a)(2a)のいずれか一方側の高いほうの
凸起(3a)または(3b)を取り除き、また前記の歪みや
誤差が4〜5mm程度の場合には、左右一方側の二つの凸
起(3a)(3a)または(3b)(3b)を取り除いて、載置
台(10)上に載置すればよく、これにより前記の誤差を
補正し得て瓦前面(5)および前下端縁(6)が略横一
直線状に揃うことになる。
このように凸起(3a)(3b)の数が多くなるほど、より
細かな歪みや誤差を補正できることになり、実施上特に
好適である。
[考案の効果] 上記したように本考案の熨斗瓦によれば、載置台を使用
する葺土のない棟積みにおいて、該熨斗瓦に反り等によ
る歪み誤差がほとんど有さないものの場合には、従来同
様にそのまま載置台上に載置して施工できるはもちろ
ん、仮に熨斗瓦自体に反り等による歪みや誤差が生じて
いても、短辺側の両側部下面の一方側の凸起を取り除く
だけで、別のスペーサー部材を用いたり葺土を用いるこ
となく簡単に前記の歪みや誤差を補正し得て、前面にお
いて略横一直線状に揃えて体裁よく並設することができ
る。それゆえ、葺土を用いないでも熨斗積みの体裁良好
な棟構造を施工できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す熨斗瓦の下方側からの
斜視図、第2図は同側面図、第3図は使用状態の部分断
面図、第4図は瓦の歪みや誤差の補正状態を示す正面略
示図、第5図および第6図は他の実施例を示す下方側か
らの斜視図と断面図、第7図は葺土を使用しない棟積み
構造を例示する断面図である。 (1)……熨斗瓦、(2a)(2b)……両側部、(3a)
(3b)(3a)(3a)(3b)(3b)……凸起、(5)……
瓦前面、(10)……棟瓦用の載置台、(12)……熨斗瓦
載置部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面略長方形をなし、長辺側の一方の端部
    を屋根表面に露出させる前部側にして、短辺側の端部を
    突き合せるように並設され熨斗積みされる熨斗瓦であっ
    て、短辺側の両側部における後部側下面にそれぞれ誤差
    補正用の取除き可能な凸起を設けてなることを特徴とす
    る熨斗瓦。
JP1988164580U 1988-12-19 1988-12-19 熨斗瓦 Expired - Lifetime JPH0635001Y2 (ja)

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JP1988164580U JPH0635001Y2 (ja) 1988-12-19 1988-12-19 熨斗瓦

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JP1988164580U JPH0635001Y2 (ja) 1988-12-19 1988-12-19 熨斗瓦

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Publication Number Publication Date
JPH0285722U JPH0285722U (ja) 1990-07-05
JPH0635001Y2 true JPH0635001Y2 (ja) 1994-09-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH082278Y2 (ja) * 1990-08-03 1996-01-24 石野瓦工業株式会社 熨斗瓦

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2563165B2 (ja) * 1986-08-22 1996-12-11 株式会社小森コーポレーション 平版印刷機の給水装置

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JPH0285722U (ja) 1990-07-05

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