JP3726751B2 - セキュリティサーバ装置、および車載端末装置 - Google Patents

セキュリティサーバ装置、および車載端末装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばホームセキュリティシステムなどを管理するセキュリティサーバ装置、および、自動車における情報処理システムとしての車載端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今、自動車に各種情報処理システムを搭載させるオプションが普及している。この情報処理システムの代表としては、カーナビゲーションシステムが挙げられる。カーナビゲーションシステムでは、DVD−ROMなどに記録された地図データが読み出されるとともに、GPS(Global Positioning System)を利用して自車の位置が地図上に表示され、例えば目的地を入力することによって道案内などの処理が行われる。
【0003】
また、このカーナビゲーションシステムにおいて、地図データなどの記録媒体としてハードディスクを使用し、さらに無線通信機能を持たせることによって、地図データの更新をデータ通信によって行うシステムも提案されている。さらに、カーナビゲーションシステムにパソコン機能を持たせ、例えばインターネットブラウザや電子メールソフトを利用することを可能とするシステムも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、自動車における情報処理システムの高機能化に関する提案が各種行われているが、このような情報処理システムの利用は比較的限定されているという問題がある。
【0005】
例えば日本における特に都市部においては、駐車場の場所が限られていること、駐車にかかるコストが多大であること、電車などの移動機関が比較的発達していることなどが理由によって、自動車を所有していない人も多く存在している。また、自動車を所有していたとしても、通勤には電車を利用している人が大多数であり、自動車を利用する時間が非常に少なくなっている。したがって、自動車に高機能な情報処理システムを設けても、これを利用する機会が非常に少ないため、高価な情報処理システムを導入する人が少ないという問題がある。
【0006】
また、例えば米国などの大陸国においては、自動車は単なる移動手段に過ぎず、自動車に必要以上のコストを投入するという発想が希薄であり、高価な情報処理システムが普及しにくいという状況となっている。また、カーナビゲーションシステムに関しては、ナビゲーション機能などを利用しなくても、比較的容易に目的地までいけるような環境であることも、車載の情報処理システムの普及の障壁となっている。
【0007】
一方、特に米国においては、ホームセキュリティに対する関心は高く、防犯システム関連商品も他の国に比べて普及しているという状況がある。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、自動車における情報処理システムを、防犯システムに応用することが可能なセキュリティサーバ装置、および車載端末装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、所定の領域内に物体が侵入したことを検知する侵入検知装置から、侵入検知情報を受信する侵入検知情報入力部と、自動車に搭載されている車載端末装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部とを備え、上記侵入検知情報入力部が、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、上記ネットワーク通信部が、検知された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信することを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、まず所定の領域内に何らかの物体が侵入すると、これが侵入検知装置によって検知され、この侵入検知情報が、侵入検知情報入力部によって受信される。そして、ネットワーク通信部によって、検知された侵入物体に関する情報が、自動車に搭載されている車載端末装置に通知される。よって、利用者は、自動車に乗って移動している最中であっても、所定の領域内に何らかの物体が侵入したことを認識することが可能となる。
【0011】
また、利用者への侵入物体の通知が、自動車に搭載されている車載端末装置によって行われるので、車載端末装置の利用形態を拡大することができる。詳しく説明すると、従来、車載端末装置としてはカーナビゲーションシステムなどが普及しているが、その利用形態としては、ナビゲーション機能の他には、テレビやDVDなどによる映像表示や、従来からあるオーディオ機能の操作などに限定されており、コストの割には利用形態が少ないという問題があった。これに対して、上記の構成によれば、侵入検知情報の受信という新たな利用形態を提供することができるので、車載端末装置の普及をより促進させることが可能となる。
【0012】
また、車載端末装置に、本発明のような機能を実現させるためには、通信手段を設ける程度のコストで済むので、比較的導入が容易である。さらに、車載端末装置に通信手段を設ければ、通信を利用した様々な利用形態を増大させることになるので、このような通信手段の導入に対する障壁は比較的低いものであると考えられる。
【0013】
すなわち、本発明の構成によれば、自動車に乗車している利用者に対しても、セキュリティに関する情報を即座に通知することが可能となるとともに、車載端末装置の利用形態も拡大することが可能となる。
【0014】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記の構成において、侵入物体に関する認証情報データベースを記憶するデータ記憶部をさらに備え、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入物体に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入物体を特定し、上記ネットワーク通信部が、特定された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信する構成としてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、侵入物体が検知されると、これをデータ記憶部に記憶されている認証情報データベースに照会することによって、その侵入物体が何者であるかが特定され、この特定された情報が、車載端末装置に対して通知されることになる。したがって、自動車に乗車している利用者は、どのような侵入物体が侵入したかを認識することが可能となる。これにより、侵入物体の種類に応じて、例えばそのまま放置しておく、急いで現場に戻る、警備会社に通報する、などの対応をすることが可能となる。
【0016】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記の構成において、上記認証情報データベースが、上記侵入物体が不審者であるか、知人であるか、利用者であるかを判別するためのデータを記憶している構成としてもよい。
【0017】
上記の構成によれば、自動車に乗車している利用者は、侵入者が不審者であるか、知人であるか、自分以外の利用者であるかを認識することができるので、その後の対応をより的確に行うことが可能となる。
【0018】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記の構成において、上記ネットワーク通信部が、侵入物体の画像情報を上記車載端末装置に送信するとともに、上記車載端末装置から、該当侵入物体の認証情報を受信し、上記データ記憶部が、上記車載端末装置から受信した認証情報に基づいて、認証情報データベースを更新する構成としてもよい。
【0019】
上記の構成によれば、自動車に乗車している利用者は、侵入物体の画像情報を確認することが可能となる。そして、利用者は、画像情報を確認することによって侵入物体の認証情報を特定し、この認証情報がネットワーク通信部によって受信される。その後、受信した認証情報に基づいて認識情報データベースが更新される。これにより、認証情報データベースの内容が常に的確なものに更新されることになり、侵入物体の特定の精度を向上させることができる。また、自動車に乗車している利用者によっても、認証情報データベースの内容を更新することが可能となるので、例えばセキュリティサーバ装置に対して直接操作しないと認証情報データベースの内容を更新できない場合と比較して、例えば更新作業のし忘れなどを防止することが可能となり、利用者の利便性を向上させることができる。
【0020】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記の構成において、所定の駐車領域に上記自動車が駐車しているか否かを検出する駐車検出装置から、上記自動車が駐車していることを示す駐車検出情報を受信する駐車検出情報入力部をさらに備え、上記駐車検出情報入力部によって上記駐車検出情報を受信した場合には、上記ネットワーク通信部が、検知された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信しない構成としてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、自動車が所定の駐車領域に駐車している場合には、検知された侵入物体に関する情報が車載端末装置に対して送信されないことになる。すなわち、自動車が駐車領域に駐車しているということは、自動車には利用者が乗車していないということが予想されるので、このような場合に、侵入物体に関する情報を車載端末装置に対して送信しても意味がないことになる。したがって、上記のように送信を制御することによって、不要な通信処理をなくすことが可能となり、例えば通信費用の節減や、セキュリティサーバ装置における通信処理上の負担の軽減などを実現することができる。
【0022】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記の構成において、利用者からの入力を受け付ける入力部をさらに備え、上記ネットワーク通信部が、利用者からの入力によって作成されたメッセージを、上記車載端末装置に向けて送信するとともに、上記車載端末装置から、上記自動車に乗車中の利用者からのメッセージを受信する構成としてもよい。
【0023】
上記の構成によれば、ネットワーク通信部によって、セキュリティサーバ装置における入力部から利用者が入力したメッセージを、自動車に乗車中の利用者に対して送信することが可能となるとともに、自動車に乗車中の利用者からのメッセージを受信することが可能となる。これにより、例えばセキュリティサーバ装置が自宅に設置されている場合に、自宅にいる利用者から、自動車に乗車中の利用者に向けて用事などを連絡することが可能となるとともに、これに対する応答を自動車に乗車中の利用者から自宅にいる利用者に対して連絡することが可能となる。すなわち、上記のような構成とすることによって、車載端末装置の利用形態をさらに拡大させることができる。
【0024】
また、本発明に係る車載端末装置は、自動車に搭載される車載端末装置であって、上記本発明に係るセキュリティサーバ装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部と、情報を表示する表示手段と、利用者からの入力を受け付ける入力部とを備え、上記表示手段が、上記セキュリティサーバ装置から送信された、検知された侵入物体に関する情報を表示することを特徴としている。
【0025】
上記の構成によれば、所定の領域内に何らかの物体が侵入したことが、セキュリティサーバ装置から送信され、この侵入物体に関する情報が表示手段に表示されることになる。よって、利用者は、自動車に乗って移動している最中であっても、所定の領域内に何らかの物体が侵入したことを認識することが可能となる。
【0026】
また、利用者への侵入物体の通知が、自動車に搭載されている車載端末装置によって行われるので、上記したように、車載端末装置の利用形態を拡大することができる。よって、車載端末装置の普及をより促進させることが可能となる。
【0027】
すなわち、本発明の構成によれば、自動車に乗車している利用者に対しても、セキュリティに関する情報を即座に通知することが可能となるとともに、車載端末装置の利用形態も拡大することが可能となる。
【0028】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、所定の領域内に人が侵入したことを検知する侵入検知装置から、侵入検知情報を受信する侵入検知情報入力部と、所定の駐車領域に上記自動車が駐車しているか否かを検出する駐車検出装置から、上記自動車が駐車していることを示す駐車検出情報を受信する駐車検出情報入力部と、自動車に搭載されている車載端末装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部とを備え、上記侵入検知情報入力部が、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信し、上記駐車検出情報入力部によって上記駐車検出情報を受信している場合に、上記ネットワーク通信部が、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって威嚇動作を行わせる指示を行うことを特徴としている。
【0029】
上記の構成によれば、まず所定の領域内に何者かが侵入すると、これが侵入検知装置によって検知され、この侵入検知情報が、侵入検知情報入力部によって受信される。そして、所定の駐車領域に自動車が駐車していることを示す駐車検出情報が駐車検出装置から駐車検出情報入力部によって受信されている場合に、上記自動車によって威嚇動作を行わせる指示が車載端末装置に対して送信される。これにより、例えば駐車領域が所定の領域内あるいはその近傍にある場合には、侵入者に対して自動車から威嚇動作が行われることになる。よって、侵入者が自動車に誰かが乗車しているのではないかと錯覚したり、予期しない箇所からの警告を受けることによって、侵入をあきらめて退散することが期待できる。
【0030】
また、このような警報を発する装置として自動車を利用することになるので、警報用の装置を新たに設ける必要がなく、容易に上記のようなセキュリティシステムを構築することができる。ここで、自動車には、車載端末装置を備える必要が生じることになるが、このような車載端末装置は、例えばカーナビゲーションシステムなどと兼用することが可能であるので、このような車載端末装置の導入に対する障壁は比較的低いものであるといえる。
【0031】
また、セキュリティサーバ装置からの威嚇指示を受けて、威嚇動作を行わせる手段として、自動車に搭載されている車載端末装置によって行われるので、車載端末装置の利用形態を拡大することができる。すなわち、車載端末装置に対して、威嚇指示の受信および威嚇動作の制御という新たな利用形態を提供することができるので、車載端末装置の普及をより促進させることが可能となる。
【0032】
また、車載端末装置に、本発明のような機能を実現させるためには、通信手段を設ける程度のコストで済むので、比較的導入が容易である。さらに、車載端末装置に通信手段を設ければ、通信を利用した様々な利用形態を増大させることになるので、このような通信手段の導入に対する障壁は比較的低いものであると考えられる。
【0033】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記の構成において、侵入者に関する認証情報データベースを記憶するデータ記憶部をさらに備え、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入者に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入者が不審者であるか否かを判定し、上記ネットワーク通信部が、侵入者が不審者である場合にのみ、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって威嚇動作を行わせる指示を行う構成としてもよい。
【0034】
上記の構成によれば、侵入者が検知されると、これをデータ記憶部に記憶されている認証情報データベースに照会することによって、その侵入者が不審者であるか否かが判定され、不審者である場合にのみ威嚇動作が行われることになる。したがって、例えば知人や利用者が侵入した場合に、威嚇動作が行われることを防止することができる。
【0035】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記の構成において、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入者に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入者が利用者であるか否かを判定し、上記ネットワーク通信部が、侵入者が利用者である場合にのみ、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって愛着動作を行わせる指示を行う構成としてもよい。
【0036】
上記の構成によれば、侵入者が検知されると、これをデータ記憶部に記憶されている認証情報データベースに照会することによって、その侵入者が利用者であるか否かが判定され、利用者である場合にのみ愛着動作が行われることになる。このような愛着動作を自動車が行うことにより、利用者は、あたかも自動車とコミュニケーションをとっているような気分になる。すなわち、自動車に愛玩機能を持たせることが可能となる。また、この愛玩機能によって、自動車があたかも生物体のように振舞うことが可能となるので、ペットのような感覚で、自動車が利用者に受け入れられることになる。
【0037】
また、上記の構成によれば、自動車が、不審者に対しては威嚇をし、利用者に対しては馴れ親しむペットのような振る舞いをするようになっている。このようなシステムとすることによって、セキュリティシステムを構成する自動車が、あたかも家族やペットのような親近感のある存在となるので、監視が行われるシステムに対する、自分も常に監視されているというような利用者の不快感を軽減することが可能となる。
【0038】
また、本発明に係る車載端末装置は、自動車に搭載される車載端末装置であって、上記本発明に係るセキュリティサーバ装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部と、自動車に対して威嚇動作および/または愛着動作を行わせる制御を行う動作制御部とを備え、上記動作制御部が、上記セキュリティサーバ装置から威嚇動作指示および/または愛着動作指示を上記ネットワーク通信部によって受信された場合に、該当動作を自動車に行わせることを特徴としている。
【0039】
上記の構成によれば、所定の領域内に何者かが侵入した場合に、セキュリティサーバ装置からの指示に基づいて、この侵入者に対して威嚇動作および/または愛着動作を自動車に行わせることが可能となる。よって、侵入者が不審者である場合には、自動車に威嚇動作を行わせることによって、セキュリティシステムの一部として自動車を機能させることが可能となるとともに、侵入者が利用者である場合には、自動車に愛着動作を行わせることによって、自動車をあたかも利用者のペットであるかのような気分にさせることが可能となる。
【0040】
また、自動車に対する威嚇動作や愛着動作の制御が、自動車に搭載されている車載端末装置によって行われるので、上記したように、車載端末装置の利用形態を拡大することができる。よって、車載端末装置の普及をより促進させることが可能となる。
【0041】
また、本発明に係る車載端末装置は、上記の構成において、上記動作制御部が、上記自動車におけるヘッドランプ、クラクション、ウィンカー、およびワイパーの少なくとも1つの動作制御を行うことによって、上記威嚇動作および/または愛着動作を行わせる構成としてもよい。
【0042】
上記の構成によれば、自動車に予め備えられている上記のような構成を用いて、威嚇動作および/または愛着動作を行わせることが可能となるので、自動車に対して新たな構成を追加する必要がなくなる。よって、このようなシステムの導入を容易にすることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図25に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0044】
本実施形態に係るセキュリティシステムは、図2のブロック図に示すような構成となっている。すなわち、このセキュリティシステムは、自動車1および生活領域2によって構成されるシステムとなっている。
【0045】
自動車1は、例えば自家用自動車や商用自動車などに相当するものであり、内燃機関や電気モータなどによって移動可能な車両のことを示している。なお、この自動車1には、オートバイなどの二輪車も含まれるものとする。この自動車1には、車載端末装置3が備えられている。
【0046】
車載端末装置3は、各種情報を自動車1に乗車中の人に提供したり、自動車1における各種動作制御などを行う情報処理機能を備えたコンピュータ端末である。この車載端末装置3は、ここでは図示しないが、各種情報を表示するための表示手段、各種情報を入力するための入力手段、外部コンピュータと無線による通信を行う通信手段などを備えている。
【0047】
生活領域2は、本セキュリティシステムの利用者(生活者)が生活する領域、すなわち、住居となる家屋4、および車庫としての駐車領域8、ならびに庭、倉庫などを含む敷地からなる領域を示している。家屋4にはネットワークサービスサーバ(セキュリティサーバ装置)5が設けられており、このネットワークサービスサーバ5には、侵入検知装置6および駐車検出装置7が接続されている。
【0048】
なお、以降の説明では、利用者とは、生活領域2内において生活を行っている生活者を指すものとする。
【0049】
ネットワークサービスサーバ5は、本セキュリティシステムの中核を担うサーバコンピュータであり、後述する各種情報処理を行う。このネットワークサービスサーバ5は、自動車1における車載端末装置3との間で通信を行うことが可能となっている。なお、このネットワークサービスサーバ5は、基本的には家屋4内に設置されるものであるが、機能が十分に発揮できるのであれば、設置場所は任意の場所でかまわない。
【0050】
侵入検知装置6は、生活領域2内や家屋4内に不審者が侵入したことを検知する装置であり、例えば赤外線センサ、電磁波レーダー、ドア(窓)開閉検知センサ、人体センサなどによって構成されるものである。すなわち、この侵入検知装置6は、生活領域2内における複数の箇所に設置されるものである。駐車検出装置7は、駐車領域8に自動車1が駐車されているか否かを検出する装置であり、例えば赤外線センサ、重量センサなどによって構成されるものである。
【0051】
なお、図2では図示していないが、車載端末装置3とネットワークサービスサーバ5との間での通信を実現するための通信ネットワークが設けられている。この通信ネットワークは、車載端末装置3の無線による通信を可能とするための携帯電話網やインターネットなどの公衆網、および、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの私設網によって構成されることになる。また、ネットワークサービスサーバ5は、通信ネットワークを介して、例えば警備会社に設置された中央管理サーバに接続されていてもよい。このような構成とした場合、警備会社側は、各ネットワークサービスサーバから送信されてくる情報を統括的に管理することが可能となり、異常発生時に警備人を該当箇所に派遣したり、警察や消防署に連絡するなどの対応を行うことが可能となる。
【0052】
次に、図1を参照しながら、上記セキュリティシステムにおける第1のセキュリティ動作例について説明する。この第1のセキュリティ動作例は、生活領域2に対して不審者が侵入した際に、これを検知し、駐車領域8に駐車中の自動車1を用いて威嚇動作を行わせるとともに、利用者に対して不審者の侵入を通知する処理を行うものである。
【0053】
まず、生活領域2内に不審者が侵入すると、これが侵入検知装置6によって検知され、この侵入検知情報がネットワークサービスサーバ5に伝達される。ネットワークサービスサーバ5は、侵入検知装置6から侵入検知情報を受信すると、駐車領域8に自動車1が駐車しているか否かを、駐車検出装置7に対して問い合わせる。ここで駐車領域8に自動車1が駐車していることが確認されると、ネットワークサービスサーバ5は、該自動車1における車載端末装置3に対して、不審者に対する威嚇動作を行う指示を出す。
【0054】
ここで、駐車領域8に駐車している自動車1における車載端末装置3と、ネットワークサービスサーバ5との間での通信は、生活領域2内の通信ネットワーク、例えばBluetooth(登録商標)や無線LANなどを利用するものとする。このような通信ネットワークを利用する場合には、例えば携帯電話の公衆電話網などを用いる場合と比較して通信コストを格段に安くすることができる。
【0055】
車載端末装置3は、ネットワークサービスサーバ5から威嚇動作を行う指示を受信すると、自動車1に対して威嚇動作を行う制御を行う。ここで、威嚇動作としては、例えばクラクションや、新たに追加した音源(警報音や合成音声などを出力する)を鳴らす、ヘッドライト、テールランプ、ウィンカーなどのライト類を点滅させる、エンジンを始動させる、何らかの可動部を動かす、などの動作が考えられる。
【0056】
一方、ネットワークサービスサーバ5は、侵入検知情報を受信すると、これを生活領域2内にいる利用者に対して通知する。通知の方法としては、例えば家屋4内において警報音を出したり、利用者が所持している携帯電話に通知するなどが考えられる。
【0057】
以上のようなセキュリティ動作例によれば、生活領域2内に侵入してきた不審者は自動車1による威嚇動作によって威嚇されることになるので、不審者が自動車1に誰かが乗車しているのではないかと錯覚したり、予期しない箇所からの警告を受けることによって、侵入をあきらめて退散することが期待できる。
【0058】
また、このような警報を発する装置として自動車1を利用することになるので、警報用の装置を新たに設ける必要がなく、容易に上記のようなセキュリティシステムを構築することができる。ここで、自動車1には、車載端末装置3を備える必要が生じることになるが、このような車載端末装置3は、例えばカーナビゲーションシステムなどと兼用することが可能であるので、このような車載端末装置3の導入に対する障壁は比較的低いものであるといえる。
【0059】
なお、上記の例では、不審者が生活領域2内に侵入したことが検知された場合に、自動車1が各種威嚇動作を行うようになっている。ここで、自動車1に、上記のような威嚇動作だけでなく、例えば利用者が生活領域2内に帰ってきた場合に、愛着動作として音を出したり、ウィンカーを点滅させたり、可動部を動作させたりするような動作を行わせるようにしてもよい。このような自動車1による愛着動作についての詳細は後述する。
【0060】
次に、図3を参照しながら、上記セキュリティシステムにおける第2のセキュリティ動作例について説明する。この第2のセキュリティ動作例は、生活領域2に対して不審者が侵入した際に、これを検知し、自動車1に乗車して外出中の利用者や、自動車1を利用せずに外出している利用者に対して不審者の侵入を通知する処理を行うものである。
【0061】
まず、生活領域2内に不審者が侵入すると、これが侵入検知装置6によって検知され、この侵入検知情報がネットワークサービスサーバ5に伝達される。ネットワークサービスサーバ5は、侵入検知装置6から侵入検知情報を受信すると、駐車領域8に自動車1が駐車しているか否かを、駐車検出装置7に対して問い合わせる。ここで駐車領域8に自動車1が駐車していないことが確認されると、ネットワークサービスサーバ5は、自動車1における車載端末装置3に対して、不審者が生活領域2内に侵入していることを示す情報を通信ネットワーク9を介して通知する。
【0062】
ここで、外出中の自動車1における車載端末装置3と、ネットワークサービスサーバ5との間での通信は、例えば携帯電話の公衆電話網およびインターネットなどを介して行われる。このように携帯電話網による通信を利用することによって、自動車1が走行中であっても通信動作を行うことが可能となる。
【0063】
車載端末装置3は、ネットワークサービスサーバ5から不審者の侵入に関する情報を受信すると、これを例えば警報音などとともに表示手段に表示させることによって、乗車中の利用者に対して、生活領域2内に不審者が侵入した旨を通知する。
【0064】
また、ネットワークサービスサーバ5は、車載端末装置3に対して不審者の侵入通知を行うとともに、外出している利用者に対しても不審者の侵入通知を行うようにしてもよい。この通知方法としては、例えば利用者が所持している携帯電話や携帯端末などを利用する方法が考えられる。
【0065】
以上のようなセキュリティ動作例によれば、利用者が自動車1に乗車して外出している時にでも、生活領域2内に不審者の侵入が検知された場合には、これが車載端末装置3に通知され、利用者がこれを認識することが可能となる。よって、例えば利用者が生活領域2の近辺にいる場合には生活領域2に戻ったり、近所の人に連絡するなどの対応を行うことが可能となる。
【0066】
なお、上記の第2のセキュリティ動作例におけるシステムを利用することによって、家屋4内にいる利用者Aと、自動車1に乗車している利用者Bとの間で、何らかのメッセージ(ここでは一例として用事情報)の送受信を行うことも可能である。この例を図4に示す。まず、利用者Aは、ネットワークサービスサーバ5を操作することによって、車載端末装置3に対してメッセージ(用事情報)を送信する指示を行う。ネットワークサービスサーバ5は、メッセージ送信指示を受けると、通信ネットワーク9を介して車載端末装置3に対してこのメッセージを送信する。
【0067】
車載端末装置3は、ネットワークサービスサーバ5からメッセージを受信すると、これを表示手段に表示させることによって、乗車中の利用者Bに対して、利用者Aからのメッセージを通知する。また、逆に自動車1に乗車中の利用者Bから、車載端末装置3からネットワークサービスサーバ5に対してメッセージを送信することも可能である。
【0068】
なお、同様に、ネットワークサービスサーバ5と、外出中の利用者Cが所持している携帯電話や携帯端末との間で、メッセージの送受信を行うことが可能なシステムとすることもできる。
【0069】
次に、上記のネットワークサービスサーバ5、侵入検知装置6、駐車検出装置7、および車載端末装置3の構成について詳しく説明する。
【0070】
ネットワークサービスサーバ5は、図5のブロック図に示すように、ネットワーク通信部11、MM(マン・マシン)入出力部12、侵入検知情報入力部13、駐車検出情報入力部14、演算部15、メモリ部16、および情報DB(データベース)管理部(データ記憶部)17を備えた構成となっている。
【0071】
ネットワーク通信部11は、車載端末装置3との通信を行うものであり、通信インターフェースとして機能するものである。このネットワーク通信部11は、例えば公衆電話回線に接続するモデムやターミナルアダプタ、あるいは、LANを介して通信ネットワークに接続する場合のLANインターフェースなどによって構成される。
【0072】
MM入出力部12は、例えばモニタなどの表示手段や、キーボード、マウス、テンキー、バーコードリーダなどの入力手段、プリンタなどの出力手段などによって構成されるものである。このMM入出力部12によって、利用者はネットワークサービスサーバ5を操作することが可能となる。
【0073】
侵入検知情報入力部13は、侵入検知装置6からの侵入検知情報を受信するものである。駐車検出情報入力部14は、駐車検出装置7からの駐車検出情報を受信するものである。
【0074】
演算部15は、ネットワークサービスサーバ5における各種情報処理動作を行う上での演算を行うものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)によって構成される。メモリ部16は、演算部15による演算が行われる際のワークメモリとして機能するものである。
【0075】
情報DB管理部17は、ネットワークサービスサーバ5におけるデータ記憶手段として機能するものであり、例えばハードディスク装置などの大容量書き換え可能記録媒体によって構成される。この情報DB管理部17は、アプリケーションプログラム記憶部18、認証情報DB記憶部、その他のプログラム・データ記憶部20とに分けられる。アプリケーションプログラム記憶部18は、ネットワークサービスサーバ5における各種情報処理動作を実現するためのアプリケーションプログラムを記憶するブロックである。認証情報DB記憶部19は、各種認証情報、例えば、生活領域2に侵入してきた人が不審者であるか、知人であるか、利用者であるかなどを判断する上での認証情報を記憶するブロックである。その他のプログラム・データ記憶部20は、例えばネットワークサービスサーバ5のOSプログラム、セキュリティシステムとは関係のない各種プログラム、例えばワープロソフトや表計算ソフトなどや、その他各種データを記憶するブロックである。
【0076】
侵入検知装置6は、図6のブロック図に示すように、侵入検知センサ部21、侵入検知情報出力部22、演算部23、メモリ部24、および情報DB管理部25を備えた構成となっている。
【0077】
侵入検知センサ部21は、生活領域2内に人(不審者、知人、利用者)が侵入したことを検知するセンサである。この侵入検知センサ部21は、例えば人体センサ、赤外線センサ(遮光センサ)などによって構成されることが想定されるが、これらに限定されるものではなく、人などの侵入を検知できるものであればどのようなものを用いてもよい。
【0078】
進入検知情報出力部22は、侵入検知センサ部21によって検知された侵入検知情報を、ネットワークサービスサーバ5における侵入検知情報入力部13に向けて送信するものである。
【0079】
演算部23、メモリ部24、および情報DB管理部17は、前記したネットワークサービスサーバ5における演算部15、メモリ部16、および情報DB管理部17と、それぞれほぼ同様の機能のブロックであるので、ここではその説明を省略する。なお、情報DB管理部17に含まれていた認証情報DB記憶部19は、侵入検知装置6に設けられていなくても構わないが、逆に、認証情報DBを侵入検知装置6側にのみ設けた構成としても構わない。また、侵入検知センサ部21で検知した結果をそのまま侵入検知情報出力部22から出力するのみの機能で十分である場合には、侵入検知装置6において、演算部23、メモリ部24、および情報DB管理部17の構成を設けない構成としても構わない。
【0080】
駐車検出装置7は、図7のブロック図に示すように、駐車検出センサ部28、駐車検出情報出力部29、演算部30、メモリ部31、および情報DB管理部32を備えた構成となっている。
【0081】
駐車検出センサ部28は、駐車領域8に自動車1が駐車しているか否かを検知するセンサである。この駐車検出センサ部28は、例えば重量センサ、赤外線センサ(遮光センサ)などによって構成されることが想定されるが、これらに限定されるものではなく、駐車領域8に自動車1が駐車しているか否かを検知できるものであればどのようなものを用いてもよい。
【0082】
駐車検出情報出力部29は、駐車検出センサ部28によって検知された駐車検出情報を、ネットワークサービスサーバ5における駐車検出情報入力部14に向けて送信するものである。
【0083】
演算部30、メモリ部31、および情報DB管理部32は、前記したネットワークサービスサーバ5における演算部15、メモリ部16、および情報DB管理部17と、それぞれほぼ同様の機能のブロックであるので、ここではその説明を省略する。なお、情報DB管理部17に含まれていた認証情報DB記憶部19は、駐車検出装置7に設けられていなくても構わない。また、駐車検出センサ部28で検知した結果をそのまま駐車検出情報出力部29から出力するのみの機能で十分である場合には、駐車検出装置7において、演算部30、メモリ部31、および情報DB管理部32の構成を設けない構成としても構わない。
【0084】
車載端末装置3は、図8のブロック図に示すように、MM入出力装置35、ネットワーク通信部36、愛着動作制御部(動作制御部)37、威嚇動作制御部(動作制御部)38、演算部39、メモリ部40、および情報DB管理部41を備えた構成となっている。
【0085】
MM入出力装置35は、例えばモニタなどの表示手段や、ボタン、ポインティングデバイス、タッチパネル、音声入力マイクなどの入力手段によって構成されるものである。このMM入出力部35によって、自動車1に乗車している利用者は車載端末装置3を操作することが可能となる。
【0086】
ネットワーク通信部36は、ネットワークサービスサーバ5との通信を行うものであり、通信インターフェースとして機能するものである。このネットワーク通信部11は、例えば携帯電話の公衆電話回線に接続するモデムやターミナルアダプタ、あるいは、LANを介して通信ネットワークに接続する場合のLANインターフェースなどによって構成される。
【0087】
愛着動作制御部37は、自動車1が備える愛着動作部44が利用者に対して行う愛着動作を制御するものである。また、威嚇動作制御部38は、自動車1が備える威嚇動作部45が不審者に対して行う威嚇動作を制御するものである。ここで、愛着動作部44および威嚇動作部45としては、例えばクラクション、ライト、ウィンカー、各種可動部などが挙げられる。
【0088】
演算部39は、車載端末装置3における各種情報処理動作を行う上での演算を行うものであり、例えばCPUによって構成される。メモリ部40は、演算部39による演算が行われる際のワークメモリとして機能するものである。
【0089】
情報DB管理部41は、車載端末装置3におけるデータ記憶手段として機能するものであり、例えばハードディスク装置などの書き換え可能記録媒体や、DVDドライブなどの記録媒体読み取り装置によって構成される。この情報DB管理部41は、アプリケーションプログラム記憶部42、その他のプログラム・データ記憶部43とに分けられる。アプリケーションプログラム記憶部18は、車載端末装置3における各種情報処理動作を実現するためのアプリケーションプログラムを記憶するブロックである。その他のプログラム・データ記憶部43は、例えば車載端末装置3のOSプログラム、セキュリティシステムとは関係のない各種プログラム、例えばカーナビゲーションソフトやAV(Audio & Visual)関連ソフトなどや、その他各種データ、例えば地図データなどを記憶するブロックである。
【0090】
次に、ネットワークサービスサーバ5における処理の詳細について説明する。まず、生活領域2内に不審者、知人、および利用者のいずれかが侵入した場合の、ネットワークサービスサーバ5における処理の概略について、図9に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0091】
ステップ1(以降、S1のように称する)において、まず侵入検知装置6から侵入検知情報の入力を受信したか否かが判定される。ここで、侵入検知情報の入力が受信されていないと判定された場合(S1においてNO)、生活領域2内に対しての侵入者はいない状態であると判断されることになる。そして、S2におけるその他の処理が行われるとともに、再びS1の判定処理が行われる。すなわち、S1およびS2の処理は、侵入が検知されるまでのネットワークサービスサーバ5における処理を示していることになる。
【0092】
一方、侵入検知情報の入力が受信されたと判断された場合(S1においてYES)、S3における侵入者識別処理が行われる。この侵入者識別処理では、侵入者が利用者であるか、知人であるか、不審者であるかが識別される。なお、このS3の処理の詳細については後述する。
【0093】
次に、S4において、S3における侵入者識別処理によって侵入者が利用者であると識別されたか否かが判定される。ここで、侵入者が利用者であると判定されると(S4においてNO)、S8における利用者対応処理が行われる。この利用者対応処理の詳細については後述する。
【0094】
次に、S5において、S3における侵入者識別処理によって侵入者が知人であると識別されたか否かが判定される。ここで、侵入者が知人であると判定されると(S5においてNO)、S7における知人対応処理が行われる。この知人対応処理の詳細については後述する。
【0095】
S4およびS5においてYES、すなわち、侵入者が利用者でも知人でもないと判定された場合には、侵入者は不審者であると判断することができるので、S6における不審者対応処理が行われる。この不審者対応処理の詳細については後述する。
【0096】
そして、以上のS6、S7、およびS8の処理が終了すると、ネットワークサービスサーバ5における処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS1からの処理が繰り返されることになる。
【0097】
次に、図9のフローチャートにおけるS3の処理、すなわち侵入者識別処理の流れについて、図10に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。まず、S11において、侵入者から得られる情報を、情報DB管理部17に記憶されている認証情報DBに問い合わせる処理が行われる。ここで、侵入者を識別する方法としては、顔面認証システムや、ID認証システムなどが考えられる。
【0098】
顔面認証システムとは、侵入者の顔を撮影する撮影カメラを設けておき、この撮影カメラからの撮影画像を取得し、その顔に関する画像情報から人を特定するシステムである。このシステムを利用する場合には、認証情報DBには、利用者や知人などの顔面情報を登録しておくことになる。
【0099】
ID認証システムとは、例えば利用者や知人にID認証機能を備えた携帯ICカードなどを所持させておき、この携帯ICカードからの情報を読み取る装置を設けておくことによって人を特定するシステムである。ここで、携帯ICカードからの情報を読み取る装置としては、カードリーダなどが考えられるが、携帯ICカードに近距離無線通信機能が備えられている場合には、通信装置によって実現することも可能である。また、携帯ICカードが、携帯電話に内蔵されているような構成も考えられる。
【0100】
S11において認証情報DBに問い合わせることによって、まず、侵入者が利用者であるか否かが判定される(S12)。ここで、侵入者が利用者であると判定された場合には(S12においてYES)、侵入者は利用者であるという識別結果が出される(S13)。
【0101】
一方、侵入者が利用者でないと判定された場合(S12においてNO)、S14において、侵入者が害を成す可能性があるか否かが判定される。侵入者が害を成す可能性があるか否かの判断は、例えば認証情報DBに、侵入者に関する情報があるか否かによって判断することが可能である。つまり、認証情報DBは後述するように常に更新されるものであるので、生活領域2に訪れる可能性のある、もしくは過去に訪れたことのある人に関する情報は登録されているものとすることによって、上記のような判断が可能となる。ここで、侵入者が害を成す可能性があると判定された場合(S14においてNO)、侵入者は不審者であるという識別結果が出される(S17)。
【0102】
一方、侵入者が害を成す可能性がないと判定されると(S14においてYES)、S15において、その侵入者が生活領域2を度々訪れ、かつ、利用者が好意的に訪問を受け入れているか否かが判定される。この判定は、例えばある人が生活領域2を訪れ、その人の情報が認証情報DBに登録される際に、利用者によってその人が知人であるか否かに関する情報を認証情報DBに同時に登録することによって実現することが可能である。ここで、利用者が好意的に訪問を受け入れていない人であると判定された場合(S15においてNO)、侵入者は不審者であるという識別結果が出される(S17)。
【0103】
一方、利用者が好意的に訪問を受け入れている人であると判定された場合(S15においてYES)、侵入者は知人であるという識別結果が出される(S16)。
【0104】
以上のS13、S16、およびS17の処理が完了すると、S18において識別結果に基づいて認証情報DBが更新され、侵入者識別処理が終了する。
【0105】
次に、図9のフローチャートにおけるS6の処理、すなわち不審者対応処理の流れについて、図11に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。まず、駐車検出装置7に対して問い合わせが行われる(S21)。そして、S22において、駐車中の自動車1があるか否かが判定される。ここで、駐車中の自動車1がないと判定されると(S22においてNO)、外出中の利用者に対して、不審者が侵入したことが通知される(S23)。この通知は、外出中の利用者が乗車している自動車1における車載端末装置3に対して行われてもよいし、外出中の利用者が所持している携帯電話に対して行われてもよい。
【0106】
一方、駐車中の自動車1があると判定されると(S22においてYES)、S24において、駐車中の自動車1に対して威嚇動作の指示が発行される。ここでの指示は、ネットワークサービスサーバ5から車載端末装置3に対して、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの私設網を介して通信されることになる。その後、生活領域2内に利用者がいる場合に、この利用者に対して不審者が侵入したことが通知される(S25)。以上の処理によって、不審者対応処理が終了する。
【0107】
図23(a)に、不審者の侵入が検知された際の、ネットワークサービスサーバ5における表示画面上の表示、図23(b)に、車載端末装置3における表示画面上の表示の具体例をそれぞれ示す。なお、車載端末装置3での表示画面は、カーナビゲーションシステムのディスプレイを用いた例を示している。これらの図に示すように、不審者の侵入が検知された場合には、その不審者の画像を表示させるとともに、この不審者を知人として、あるいは生活者(利用者)として認証情報DBに登録する、警備会社に連絡する、などの処理を行うことが可能となっている。また、車載端末装置3における表示では、自動車1からのメッセージがあたかも個性をもっているような表現となっていることが好ましい。これにより、自動車1に対する愛着感を増進させることが可能となる。
【0108】
次に、図9のフローチャートにおけるS7の処理、すなわち知人対応処理の流れについて、図12に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。まず、駐車検出装置7に対して問い合わせが行われる(S31)。そして、S32において、駐車中の自動車1があるか否かが判定される。ここで、駐車中の自動車1がないと判定されると(S32においてNO)、外出中の利用者に対して、知人が訪問したことが通知される(S34)。この通知は、外出中の利用者が乗車している自動車1における車載端末装置3に対して行われてもよいし、外出中の利用者が所持している携帯電話に対して行われてもよい。
【0109】
一方、駐車中の自動車1があると判定されると(S32においてYES)、S33において、生活領域2内に利用者がいる場合に、この利用者に対して不審者が侵入したことが通知される。以上の処理によって、知人対応処理が終了する。
【0110】
なお、上記の処理では、駐車中の自動車1がない場合には、利用者が外出中であり、駐車中の自動車1がある場合には、利用者が生活領域2内にいると判断していることになるが、これ以外の場合も考えられるので、駐車中の自動車1の有無に関わらず、S33およびS34の処理をともに行うようにしてもよい。
【0111】
図24(a)に、知人の訪問が検知された際の、ネットワークサービスサーバ5における表示画面上の表示、図24(b)に、車載端末装置3における表示画面上の表示の具体例をそれぞれ示す。なお、車載端末装置3での表示画面は、カーナビゲーションシステムのディスプレイを用いた例を示している。これらの図に示すように、知人の訪問が検知された場合には、その知人の画像が表示される。また、車載端末装置3における表示では、上記したように、自動車1からのメッセージがあたかも個性をもっているような表現となっていることが好ましい。これにより、自動車1に対する愛着感を増進させることが可能となる。
【0112】
次に、図9のフローチャートにおけるS8の処理、すなわち利用者対応処理の流れについて、図13に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。まず、駐車検出装置7に対して問い合わせが行われる(S41)。そして、S42において、駐車中の自動車1があるか否かが判定される。ここで、駐車中の自動車1がないと判定されると(S42においてNO)、外出中の利用者に対して、他の利用者が帰宅したことが通知される(S44)。この通知は、外出中の利用者が乗車している自動車1における車載端末装置3に対して行われてもよいし、外出中の利用者が所持している携帯電話に対して行われてもよい。
【0113】
一方、駐車中の自動車1があると判定されると(S42においてYES)、S43において、駐車中の自動車に対して愛着動作の指示が発行される。ここでの指示は、ネットワークサービスサーバ5から車載端末装置3に対して、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの私設網を介して通信されることになる。その後、生活領域2内に利用者がいる場合に、この利用者に対して利用者が帰宅したことが通知されるようにしてもよい。以上の処理によって、利用者対応処理が終了する。
【0114】
図25に、利用者(生活者)の帰宅が検知された際の、車載端末装置3における表示画面上の表示の具体例を示す。なお、車載端末装置3での表示画面は、カーナビゲーションシステムのディスプレイを用いた例を示している。この図に示すように、利用者の帰宅が検知された場合には、その利用者の画像が表示される。また、車載端末装置3における表示では、上記したように、自動車1からのメッセージがあたかも個性をもっているような表現となっていることが好ましい。これにより、自動車1に対する愛着感を増進させることが可能となる。
【0115】
次に、車載端末装置3における処理について説明する。まず、自動車1が駐車領域8に駐車中である場合に、ネットワークサービスサーバ5から、愛着動作および威嚇動作を行う指示を受信した場合の処理について、図14(a)および(b)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0116】
図14(a)は、愛着動作指示を受ける場合の処理の流れを示している。まず、S51において、ネットワークサービスサーバ5から愛着動作の指示があったか否かが判定される。ここで、愛着動作の指示が受信されていないと判定された場合(S51においてNO)、S52におけるその他の処理が行われるとともに、再びS51の判定処理が行われる。すなわち、S51およびS52の処理は、愛着動作の指示を受信するまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0117】
そして、S51において、愛着動作の指示が受信されたと判定されると、S53において、愛着動作が実行され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS51からの処理が繰り返されることになる。
【0118】
図14(b)は、威嚇動作指示を受ける場合の処理の流れを示している。まず、S54において、ネットワークサービスサーバ5から威嚇動作の指示があったか否かが判定される。ここで、威嚇動作の指示が受信されていないと判定された場合(S54においてNO)、S55におけるその他の処理が行われるとともに、再びS54の判定処理が行われる。すなわち、S54およびS55の処理は、威嚇動作の指示を受信するまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0119】
そして、S54において、威嚇動作の指示が受信されたと判定されると、S56において、威嚇動作が実行され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS54からの処理が繰り返されることになる。
【0120】
次に、自動車1が駐車領域8から出庫中である場合に、ネットワークサービスサーバ5から、不審者侵入情報および知人訪問情報を受信した場合の処理について、図15(a)および(b)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0121】
図15(a)は、不審者侵入情報を受信する場合の処理の流れを示している。まず、S61において、ネットワークサービスサーバ5から不審者侵入情報を受信したか否かが判定される。ここで、不審者侵入情報が受信されていないと判定された場合(S61においてNO)、S62におけるその他の処理が行われるとともに、再びS61の判定処理が行われる。すなわち、S61およびS62の処理は、不審者侵入情報を受信するまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0122】
そして、S61において、不審者侵入情報が受信されたと判定されると、S63において、乗車中の利用者に対して、生活領域2内に不審者が侵入したことが通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS61からの処理が繰り返されることになる。
【0123】
図15(b)は、知人訪問情報を受信する場合の処理の流れを示している。まず、S64において、ネットワークサービスサーバ5から知人訪問情報を受信したか否かが判定される。ここで、知人訪問情報が受信されていないと判定された場合(S64においてNO)、S65におけるその他の処理が行われるとともに、再びS64の判定処理が行われる。すなわち、S64およびS65の処理は、知人訪問情報を受信するまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0124】
そして、S64において、知人訪問情報が受信されたと判定されると、S66において、乗車中の利用者に対して、生活領域2内に知人が訪問したことが通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS64からの処理が繰り返されることになる。
【0125】
次に、侵入検知装置6における処理の流れについて、図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、S71において、生活領域2内への侵入者が現れたことを検知したか否かが判定される。ここで、侵入者を検知していないと判定された場合(S71においてNO)、S72におけるその他の処理が行われるとともに、再びS71の判定処理が行われる。すなわち、S71およびS72の処理は、侵入者を検知するまでの侵入検知装置6における処理を示していることになる。
【0126】
そして、S71において、侵入者が検知されたと判定されると、S73において、ネットワークサービスサーバ5に対して、生活領域2内に何者かが侵入したことを示す侵入検知情報が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS71からの処理が繰り返されることになる。
【0127】
次に、駐車検出装置7における処理の流れについて、図17に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、S81において、駐車領域8に駐車中の自動車1があるか否かが判定される。ここで、駐車中の自動車1を検出していないと判定された場合(S81においてNO)、S82におけるその他の処理が行われるとともに、再びS81の判定処理が行われる。すなわち、S81およびS82の処理は、駐車中の自動車1を検出するまでの駐車検出装置7における処理を示していることになる。
【0128】
そして、S81において、駐車中の自動車1が検出されたと判定されると、S83において、ネットワークサービスサーバ5に対して、駐車領域8に駐車中の自動車1があることを示す駐車検出情報が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS81からの処理が繰り返されることになる。
【0129】
次に、図4に示す実施例、すなわち、ネットワークサービスサーバ5と車載端末装置3との間でメッセージの送受信を行う場合の処理の流れについて説明する。図18(a)ないし(d)は、ネットワークサービスサーバ5における処理の流れを示している。
【0130】
まず、利用者Aがネットワークサービスサーバ5から自動車1に乗車中の利用者Bに向けて用事情報が送信され、その後、利用者Bから利用者Aに対して応答があった場合のネットワークサービスサーバ5における処理について、図18(a)および(b)を参照しながら説明する。
【0131】
まず、図18(a)におけるS91において、ネットワークサービスサーバ5におけるMM入出力部12から、利用者Aによって利用者Bに対しての用事情報の入力が受け付けられたか否かが判定される。ここで、用事情報の入力が受け付けられていないと判定された場合(S91においてNO)、S92におけるその他の処理が行われるとともに、再びS91の判定処理が行われる。すなわち、S91およびS92の処理は、用事情報の入力が受け付けられるまでのネットワークサービスサーバ5における処理を示していることになる。
【0132】
そして、S91において、用事情報の入力が受け付けられたと判定されると、S93において、車載端末装置3に対して、利用者Aからの用事情報が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS91からの処理が繰り返されることになる。
【0133】
次に、図18(b)におけるS94において、車載端末装置3から、利用者Bによる応答が受信されたか否かが判定される。ここで、利用者Bの応答が受信されていないと判定された場合(S94においてNO)、S95におけるその他の処理が行われるとともに、再びS94の判定処理が行われる。すなわち、S94およびS95の処理は、利用者Bの応答が受信されるまでのネットワークサービスサーバ5における処理を示していることになる。
【0134】
そして、S94において、利用者Bの応答が受信されたと判定されると、S96において、利用者Aに対して、利用者Bからの応答が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS94からの処理が繰り返されることになる。
【0135】
次に、自動車1に乗車中の利用者Bが車載端末装置3から、生活領域2内にいる利用者Aに向けて用事情報が送信され、その後、利用者Aから利用者Bに対して応答があった場合のネットワークサービスサーバ5における処理について、図18(c)および(d)を参照しながら説明する。
【0136】
まず、図18(c)におけるS101において、車載端末装置3から、利用者Bからの利用者Aに対する用事情報が受信されたか否かが判定される。ここで、利用者Bからの用事情報が受信されていないと判定された場合(S101においてNO)、S102におけるその他の処理が行われるとともに、再びS101の判定処理が行われる。すなわち、S101およびS102の処理は、利用者Bからの用事情報が受信されるまでのネットワークサービスサーバ5における処理を示していることになる。
【0137】
そして、S101において、利用者Bからの用事情報が受信されたと判定されると、S103において、利用者Aに対して、利用者Bからの用事情報が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS101からの処理が繰り返されることになる。
【0138】
次に、図18(d)におけるS104において、ネットワークサービスサーバ5におけるMM入出力部12から、利用者Aによって利用者Bに対しての応答の入力が受け付けられたか否かが判定される。ここで、利用者Aによる応答の入力が受け付けられていないと判定された場合(S104においてNO)、S105におけるその他の処理が行われるとともに、再びS104の判定処理が行われる。すなわち、S104およびS105の処理は、用事情報の入力が受け付けられるまでのネットワークサービスサーバ5における処理を示していることになる。
【0139】
そして、S104において、利用者Aによる応答の入力が受け付けられたと判定されると、S106において、車載端末装置3に対して、利用者Aからの応答が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS104からの処理が繰り返されることになる。
【0140】
次に、ネットワークサービスサーバ5と車載端末装置3との間でメッセージの送受信を行う場合における、車載端末装置3における処理の流れについて、図19(a)ないし(d)を参照しながら説明する。
【0141】
まず、利用者Aがネットワークサービスサーバ5から自動車1に乗車中の利用者Bに向けて用事情報が送信され、その後、利用者Bから利用者Aに対して応答があった場合の車載端末装置3における処理について、図19(a)および(b)を参照しながら説明する。
【0142】
まず、図19(a)におけるS111において、ネットワークサービスサーバ5から、利用者Aによる利用者Bに対しての用事情報が受信されたか否かが判定される。ここで、用事情報が受信されていないと判定された場合(S111においてNO)、S112におけるその他の処理が行われるとともに、再びS111の判定処理が行われる。すなわち、S111およびS112の処理は、用事情報が受信されるまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0143】
そして、S111において、用事情報が受信されたと判定されると、S113において、利用者Bに対して、利用者Aからの用事情報が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS111からの処理が繰り返されることになる。
【0144】
次に、図19(b)におけるS114において、車載端末装置3におけるMM入出力装置35において、受信した用事情報に対する利用者Bによる応答が受け付けられたか否かが判定される。ここで、利用者Bによる応答が受け付けられていないと判定された場合(S114においてNO)、S115におけるその他の処理が行われるとともに、再びS114の判定処理が行われる。すなわち、S114およびS115の処理は、利用者Bによる応答が受け付けられるまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0145】
そして、S114において、利用者Bによる応答が受け付けられたと判定されると、S116において、ネットワークサービスサーバ5に対して、利用者Bによる利用者Aに対する応答が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS114からの処理が繰り返されることになる。
【0146】
次に、自動車1に乗車中の利用者Bが車載端末装置3から、生活領域2内にいる利用者Aに向けて用事情報が送信され、その後、利用者Aから利用者Bに対して応答があった場合の車載端末装置3における処理について、図19(c)および(d)を参照しながら説明する。
【0147】
まず、図19(c)におけるS121において、車載端末装置3におけるMM入出力装置35において、利用者Bによる利用者Aに対する用事情報が受け付けられたか否かが判定される。ここで、利用者Bによる用事情報が受け付けられていないと判定された場合(S121においてNO)、S122におけるその他の処理が行われるとともに、再びS121の判定処理が行われる。すなわち、S121およびS122の処理は、利用者Bによる用事情報が受け付けられるまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0148】
そして、S121において、利用者Bによる用事情報が受け付けられたと判定されると、S123において、ネットワークサービスサーバ5に対して、利用者Bによる利用者Aに対する用事情報が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS121からの処理が繰り返されることになる。
【0149】
次に、図19(d)におけるS124において、ネットワークサービスサーバ5から、利用者Aによる利用者Bに対しての応答が受信されたか否かが判定される。ここで、利用者Aによる応答が受信されていないと判定された場合(S124においてNO)、S125におけるその他の処理が行われるとともに、再びS124の判定処理が行われる。すなわち、S124およびS125の処理は、利用者Aからの用事情報が受信されるまでの車載端末装置3における処理を示していることになる。
【0150】
そして、S124において、利用者Aによる応答が受信されたと判定されると、S126において、利用者Bに対して、利用者Aからの応答が通知され、処理が終了する。なお、ここで処理が終了した直後から、再びS124からの処理が繰り返されることになる。
【0151】
次に、自動車1による威嚇動作および愛着動作の具体例について説明する。図20は、威嚇動作の具体例を示している。不審者の侵入が検知されていない平常時においては、自動車1は何も動作していない状態であるが、不審者の侵入が検知されると、図20に示す威嚇動作▲1▼および▲2▼が繰り返し行われる。
【0152】
威嚇動作▲1▼では、ヘッドライトを点灯するとともに、クラクションを長く鳴らす動作が実行される。威嚇動作▲2▼では、ヘッドライトを消灯させるとともに、クラクションを止める動作が実行される。このような威嚇動作▲1▼および▲2▼を繰り返すことによって、ヘッドライトが所定間隔で点滅するとともに、クラクションが所定間隔で鳴り響くことになる。これによって、不審者に対して威嚇が行われ、心理的圧迫感を与えることができる。
【0153】
なお、上記の例ではクラクションを鳴らす動作が行われているが、その他の音、例えば庭先にいる番犬が吠えるような音を出力するようなシステムとすることも可能である。その他、人間の声を出力するようにしてもかまわない。
【0154】
図21は、愛着動作の具体例を示している。利用者の帰宅が検知されていない平常時においては、自動車1は何も動作していない状態であるが、利用者の帰宅が検知されると、図21に示す愛着動作▲1▼〜▲4▼が行われる。
【0155】
愛着動作▲1▼では、右側のヘッドライトを点灯、左側のヘッドライトを消灯、ウィンカーを消灯、クラクションを短く鳴らす動作が実行される。愛着動作▲2▼では、右側のヘッドライトを消灯、左側のヘッドライトを点灯、ウィンカーを消灯する動作が実行される。愛着動作▲3▼では、ヘッドライトを消灯、右側のウィンカーを消灯、左側のウィンカーを点灯する動作が実行される。愛着動作▲4▼では、ヘッドライトを消灯、右側のウィンカーを点灯、左側のウィンカーを消灯する動作が実行される。
【0156】
なお、上記の愛着動作において、例えばワイパーなどの可動部を動かすようにしてもよい。また、愛着動作用の新たな可動部を自動車1に設けるようにしてもよい。図22(a)および(b)は、愛着動作用の可動部を自動車1に設けた具体例を示している。同図(a)では、自動車1に、動物の耳をイメージした可動部を設けた例が示されている。また、同図(b)では、自動車1に、動物のしっぽをイメージした可動部を設けた例が示されている。このような可動部を設けることによって、自動車1の愛玩性を高めることが可能となり、例えば女性などの購買層を獲得することが期待できる。
【0157】
以上のような愛着動作を自動車1が行うことにより、利用者は、あたかも自動車1とコミュニケーションをとっているような気分になる。すなわち、自動車1に愛玩機能を持たせることが可能となる。また、この愛玩機能によって、自動車1があたかも生物体のように振舞うことが可能となるので、同一の生活領域2に住まう新たな家族というような感覚で、自動車1が利用者に受け入れられることになる。
【0158】
次に、セキュリティシステムにおける利用者の心理について説明する。セキュリティシステムでは、上記したように、例えば生活領域2に対する侵入を監視するようなシステム(監視システム)となっている。このような監視システムの利用者は、システムから通知を受けることによって、自分も常に監視されているという認識を抱くようになり、システムの監視に対する不快感を抱くようになってくることが考えられる。利用者がこのような不快感を抱くようになると、監視されることに対する拒絶を試みようとするようになり、例えば監視システムを動作させないようにするなどの拒絶行動を行うようになる。
【0159】
これに対して、本発明によるセキュリティシステムによれば、自動車1によって不審者に対する威嚇動作などのセキュリティ動作が行われるようになっている。また、この自動車1は、上記の威嚇動作のほかに、利用者に対して愛着動作をも行うようになっている。すなわち、自動車1が、不審者に対しては威嚇をし、利用者に対しては馴れ親しむペットのような振る舞いをするようになっている。このようなシステムとすることによって、監視システムを構成する自動車1が、あたかも家族やペットのような親近感のある存在となるので、上記のような監視システムに対する利用者の不快感を軽減することが可能となる。
【0160】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、所定の領域内に物体が侵入したことを検知する侵入検知装置から、侵入検知情報を受信する侵入検知情報入力部と、自動車に搭載されている車載端末装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部とを備え、上記侵入検知情報入力部が、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、上記ネットワーク通信部が、検知された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信する構成である。
【0161】
これにより、利用者は、自動車に乗って移動している最中であっても、所定の領域内に何らかの物体が侵入したことを認識することが可能となるという効果を奏する。
【0162】
また、利用者への侵入物体の通知が、自動車に搭載されている車載端末装置によって行われるので、車載端末装置の利用形態を拡大することができ、車載端末装置の普及をより促進させることが可能となるという効果を奏する。
【0163】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、侵入物体に関する認証情報データベースを記憶するデータ記憶部をさらに備え、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入物体に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入物体を特定し、上記ネットワーク通信部が、特定された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信する構成としてもよい。
【0164】
これにより、上記の構成による効果に加えて、自動車に乗車している利用者は、どのような侵入物体が侵入したかを認識することが可能となるので、侵入物体の種類に応じて、例えばそのまま放置しておく、急いで現場に戻る、警備会社に通報する、などの対応をすることが可能となるという効果を奏する。
【0165】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記認証情報データベースが、上記侵入物体が不審者であるか、知人であるか、利用者であるかを判別するためのデータを記憶している構成としてもよい。
【0166】
これにより、上記の構成による効果に加えて、自動車に乗車している利用者は、侵入者が不審者であるか、知人であるか、自分以外の利用者であるかを認識することができるので、その後の対応をより的確に行うことが可能となるという効果を奏する。
【0167】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記ネットワーク通信部が、侵入物体の画像情報を上記車載端末装置に送信するとともに、上記車載端末装置から、該当侵入物体の認証情報を受信し、上記データ記憶部が、上記車載端末装置から受信した認証情報に基づいて、認証情報データベースを更新する構成としてもよい。
【0168】
これにより、上記の構成による効果に加えて、認証情報データベースの内容が常に的確なものに更新されることになり、侵入物体の特定の精度を向上させることができるという効果を奏する。また、自動車に乗車している利用者によっても、認証情報データベースの内容を更新することが可能となるので、利用者の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0169】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、所定の駐車領域に上記自動車が駐車しているか否かを検出する駐車検出装置から、上記自動車が駐車していることを示す駐車検出情報を受信する駐車検出情報入力部をさらに備え、上記駐車検出情報入力部によって上記駐車検出情報を受信した場合には、上記ネットワーク通信部が、検知された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信しない構成としてもよい。
【0170】
これにより、上記の構成による効果に加えて、不要な通信処理をなくすことが可能となり、例えば通信費用の節減や、セキュリティサーバ装置における通信処理上の負担の軽減などを実現することができるという効果を奏する。
【0171】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、利用者からの入力を受け付ける入力部をさらに備え、上記ネットワーク通信部が、利用者からの入力によって作成されたメッセージを、上記車載端末装置に向けて送信するとともに、上記車載端末装置から、上記自動車に乗車中の利用者からのメッセージを受信する構成としてもよい。
【0172】
これにより、上記の構成による効果に加えて、例えばセキュリティサーバ装置が自宅に設置されている場合に、自宅にいる利用者から、自動車に乗車中の利用者に向けて用事などを連絡することが可能となるとともに、これに対する応答を自動車に乗車中の利用者から自宅にいる利用者に対して連絡することが可能となるという効果を奏する。
【0173】
また、本発明に係る車載端末装置は、自動車に搭載される車載端末装置であって、上記本発明に係るセキュリティサーバ装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部と、情報を表示する表示手段と、利用者からの入力を受け付ける入力部とを備え、上記表示手段が、上記セキュリティサーバ装置から送信された、検知された侵入物体に関する情報を表示する構成である。
【0174】
これにより、自動車に乗車している利用者に対しても、セキュリティに関する情報を即座に通知することが可能となるとともに、車載端末装置の利用形態も拡大することが可能となるという効果を奏する。
【0175】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、所定の領域内に人が侵入したことを検知する侵入検知装置から、侵入検知情報を受信する侵入検知情報入力部と、所定の駐車領域に上記自動車が駐車しているか否かを検出する駐車検出装置から、上記自動車が駐車していることを示す駐車検出情報を受信する駐車検出情報入力部と、自動車に搭載されている車載端末装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部とを備え、上記侵入検知情報入力部が、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信し、上記駐車検出情報入力部によって上記駐車検出情報を受信している場合に、上記ネットワーク通信部が、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって威嚇動作を行わせる指示を行う構成である。
【0176】
これにより、侵入者に対して自動車から威嚇動作が行われることになるので、侵入者が自動車に誰かが乗車しているのではないかと錯覚したり、予期しない箇所からの警告を受けることによって、侵入をあきらめて退散することが期待できるという効果を奏する。
【0177】
また、このような警報を発する装置として自動車を利用することになるので、警報用の装置を新たに設ける必要がなく、容易に上記のようなセキュリティシステムを構築することができるという効果を奏する。
【0178】
また、車載端末装置の利用形態を拡大することができるので、車載端末装置の普及をより促進させることが可能となるという効果を奏する。
【0179】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、侵入者に関する認証情報データベースを記憶するデータ記憶部をさらに備え、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入者に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入者が不審者であるか否かを判定し、上記ネットワーク通信部が、侵入者が不審者である場合にのみ、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって威嚇動作を行わせる指示を行う構成としてもよい。
【0180】
これにより、上記の構成による効果に加えて、例えば知人や利用者が侵入した場合に、威嚇動作が行われることを防止することができるという効果を奏する。
【0181】
また、本発明に係るセキュリティサーバ装置は、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入者に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入者が利用者であるか否かを判定し、上記ネットワーク通信部が、侵入者が利用者である場合にのみ、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって愛着動作を行わせる指示を行う構成としてもよい。
【0182】
これにより、上記の構成による効果に加えて、自動車に愛玩機能を持たせることが可能となるので、この愛玩機能によって、自動車があたかも生物体のように振舞うことが可能となり、ペットのような感覚で、自動車が利用者に受け入れられることになるという効果を奏する。
【0183】
また、セキュリティシステムを構成する自動車が、あたかも家族やペットのような親近感のある存在となるので、監視が行われるシステムに対する、自分も常に監視されているというような利用者の不快感を軽減することが可能となるという効果を奏する。
【0184】
また、本発明に係る車載端末装置は、自動車に搭載される車載端末装置であって、上記本発明に係るセキュリティサーバ装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部と、自動車に対して威嚇動作および/または愛着動作を行わせる制御を行う動作制御部とを備え、上記動作制御部が、上記セキュリティサーバ装置から威嚇動作指示および/または愛着動作指示を上記ネットワーク通信部によって受信された場合に、該当動作を自動車に行わせる構成である。
【0185】
これにより、侵入者が不審者である場合には、自動車に威嚇動作を行わせることによって、セキュリティシステムの一部として自動車を機能させることが可能となるとともに、侵入者が利用者である場合には、自動車に愛着動作を行わせることによって、自動車をあたかも利用者のペットであるかのような気分にさせることが可能となるという効果を奏する。
【0186】
また、車載端末装置の利用形態を拡大することができるので、車載端末装置の普及をより促進させることが可能となるという効果を奏する。
【0187】
また、本発明に係る車載端末装置は、上記動作制御部が、上記自動車におけるヘッドランプ、クラクション、ウィンカー、およびワイパーの少なくとも1つの動作制御を行うことによって、上記威嚇動作および/または愛着動作を行わせる構成としてもよい。
【0188】
これにより、上記の構成による効果に加えて、自動車に対して新たな構成を追加する必要がなく、上記のようなシステムの導入を容易にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセキュリティシステムにおける第1のセキュリティ動作例を示す説明図である。
【図2】上記セキュリティシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】上記セキュリティシステムにおける第2のセキュリティ動作例を示す説明図である。
【図4】上記セキュリティシステムにおける第2のセキュリティ動作例の応用例を示す説明図である。
【図5】ネットワークサービスサーバの概略構成を示すブロック図である。
【図6】侵入検知装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】駐車検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図8】車載端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】生活領域内に不審者、知人、および利用者のいずれかが侵入した場合の、ネットワークサービスサーバにおける処理の概略を示すフローチャートである。
【図10】侵入者識別処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】不審者対応処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】知人対応処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】利用者対応処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】同図(a)および(b)は、ネットワークサービスサーバから、愛着動作および威嚇動作を行う指示を受信した場合の車載端末装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】同図(a)および(b)は、ネットワークサービスサーバから、不審者侵入情報および知人訪問情報を受信した場合の車載端末装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】侵入検知装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】駐車検出装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】同図(a)ないし(d)は、ネットワークサービスサーバと車載端末装置との間でメッセージの送受信を行う場合における、ネットワークサービスサーバにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】同図(a)ないし(d)は、ネットワークサービスサーバと車載端末装置との間でメッセージの送受信を行う場合における、車載端末装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】自動車による威嚇動作の具体例を示す説明図である。
【図21】自動車による愛着動作の具体例を示す説明図である。
【図22】同図(a)および(b)は、愛着動作用の可動部を自動車に設けた具体例を示す説明図であり、同図(a)は、自動車に、動物の耳をイメージした可動部を設けた例を示しており、同図(b)は、自動車に、動物のしっぽをイメージした可動部を設けた例を示している。
【図23】同図(a)は、不審者の侵入が検知された際の、ネットワークサービスサーバにおける表示画面上の表示、同図(b)は、車載端末装置における表示画面上の表示の具体例をそれぞれ示す説明図である。
【図24】同図(a)は、知人の訪問が検知された際の、ネットワークサービスサーバにおける表示画面上の表示、同図(b)は、車載端末装置における表示画面上の表示の具体例をそれぞれ示す説明図である。
【図25】利用者の帰宅が検知された際の車載端末装置における表示画面上の表示の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 生活領域
3 車載端末装置
4 家屋
5 ネットワークサービスサーバ(セキュリティサーバ装置)
6 侵入検知装置
7 駐車検出装置
8 駐車領域
11 ネットワーク通信部
12 MM入出力部
13 侵入検知情報入力部
14 駐車検出情報入力部
17 情報DB管理部17(データ記憶部)
35 MM入出力装置
36 ネットワーク通信部
37 愛着動作制御部(動作制御部)
38 威嚇動作制御部(動作制御部)
44 愛着動作部
45 威嚇動作部

Claims (10)

  1. 所定の領域内に物体が侵入したことを検知する侵入検知装置から、侵入検知情報を受信する侵入検知情報入力部と、
    自動車に搭載されている車載端末装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部とを備え、
    上記侵入検知情報入力部が、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、上記ネットワーク通信部が、検知された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信するとともに、
    侵入物体に関する認証情報データベースを記憶するデータ記憶部をさらに備え、
    上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入物体に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入物体を特定し、上記ネットワーク通信部が、特定された侵入物体の画像情報を上記車載端末装置に送信するとともに、上記車載端末装置から、該当侵入物体の認証情報を受信し、
    上記データ記憶部が、上記車載端末装置から受信した認証情報に基づいて、認証情報データベースを更新することを特徴とするセキュリティサーバ装置。
  2. 上記認証情報データベースが、上記侵入物体が不審者であるか、知人であるか、利用者であるかを判別するためのデータを記憶していることを特徴とする請求項1記載のセキュリティサーバ装置。
  3. 所定の駐車領域に上記自動車が駐車しているか否かを検出する駐車検出装置から、上記自動車が駐車していることを示す駐車検出情報を受信する駐車検出情報入力部をさらに備え、
    上記駐車検出情報入力部によって上記駐車検出情報を受信した場合には、上記ネットワーク通信部が、検知された侵入物体に関する情報を上記車載端末装置に向けて送信しないことを特徴とする請求項1または2記載のセキュリティサーバ装置。
  4. 利用者からの入力を受け付ける入力部をさらに備え、
    上記ネットワーク通信部が、利用者からの入力によって作成されたメッセージを、上記車載端末装置に向けて送信するとともに、上記車載端末装置から、上記自動車に乗車中の利用者からのメッセージを受信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のセキュリティサーバ装置。
  5. 自動車に搭載される車載端末装置であって、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載のセキュリティサーバ装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部と、
    情報を表示する表示手段と、
    利用者からの入力を受け付ける入力部とを備え、
    上記表示手段が、上記セキュリティサーバ装置から送信された、検知された侵入物体に関する情報を表示することを特徴とする車載端末装置。
  6. 所定の領域内に人が侵入したことを検知する侵入検知装置から、侵入検知情報を受信する侵入検知情報入力部と、
    所定の駐車領域に上記自動車が駐車しているか否かを検出する駐車検出装置から、上記自動車が駐車していることを示す駐車検出情報を受信する駐車検出情報入力部と、
    自動車に搭載されている車載端末装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部とを備え、
    上記侵入検知情報入力部が、上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信し、上記駐車検出情報入力部によって上記駐車検出情報を受信している場合に、上記ネットワーク通信部 が、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって威嚇動作を行わせる指示を行うことを特徴とするセキュリティサーバ装置。
  7. 侵入者に関する認証情報データベースを記憶するデータ記憶部をさらに備え、
    上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入者に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入者が不審者であるか否かを判定し、上記ネットワーク通信部が、侵入者が不審者である場合にのみ、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって威嚇動作を行わせる指示を行うことを特徴とする請求項6記載のセキュリティサーバ装置。
  8. 上記侵入検知装置から侵入検知情報を受信した際に、検知した侵入者に関する情報を、上記認証情報データベースに照会することによって、検知した侵入者が利用者であるか否かを判定し、上記ネットワーク通信部が、侵入者が利用者である場合にのみ、上記車載端末装置に対して、上記自動車によって愛着動作を行わせる指示を行うことを特徴とする請求項7記載のセキュリティサーバ装置。
  9. 自動車に搭載される車載端末装置であって、
    請求項6ないし8のいずれか一項に記載のセキュリティサーバ装置との間で通信ネットワークを介して通信処理を行うネットワーク通信部と、
    自動車に対して威嚇動作および/または愛着動作を行わせる制御を行う動作制御部とを備え、
    上記動作制御部が、上記セキュリティサーバ装置から威嚇動作指示および/または愛着動作指示を上記ネットワーク通信部によって受信された場合に、該当動作を自動車に行わせることを特徴とする車載端末装置。
  10. 上記動作制御部が、上記自動車におけるヘッドランプ、クラクション、ウィンカー、およびワイパーの少なくとも1つの動作制御を行うことによって、上記威嚇動作および/または愛着動作を行わせることを特徴とする請求項9記載の車載端末装置。
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