JP7231426B2 - 防犯システム及び防犯管理システム - Google Patents

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本発明は、防犯システム及び防犯管理システムに関する。
近年、車両に設けられた撮影手段を利用した建物の防犯システム(ホームセキュリティシステム)が提案されている。例えば、特許文献1には、ホームセキュリティシステムにより異常が検出されるとセキュリティ管理システムに通知され、セキュリティ管理システムはそのホームセキュリティシステムが設置された家屋の近くに位置する車両に対して、画像の撮影及び送信を指示する監視システムが開示されている。
特開2009-169540号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、異常が検出された後に撮影が開始されるため、例えば、撮影が開始されたときには既に不審者が建物内に侵入した後、又は立ち去った後という場合がある。このような場合、不審者を特定可能な画像が撮影できていないおそれがあり、特許文献1に記載のシステムは監視性能が十分でない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、監視性能を好適に確保できる防犯システム及び防犯管理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明の防犯システムは、
建物の出入口付近の所定範囲を通信エリアとして、居住者が携帯して固有の識別情報を送信する電子キーとの間で無線通信可能とされている通信装置と、
前記通信装置により受信した前記電子キーからの前記識別情報が認証されたことに基づいて、前記出入口の開閉体を施解錠させる施解錠制御手段と、
前記出入口付近の屋外側における人の存在を検出する人検出手段と、
前記人検出手段による人の存在の検出結果と、前記施解錠制御手段による前記電子キーの前記識別情報の認証状況とに基づいて、要警戒状態であるか否かを判定する状態判定手段と、
前記建物付近に存在する車両を特定する車両特定手段と、
前記状態判定手段により前記要警戒状態であると判定された場合に、前記車両特定手段によって特定された前記車両に対し、当該車両の車載カメラに撮影を行わせる撮影指示手段と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、人検出手段による人の存在の検出結果と、施解錠制御手段による電子キーの識別情報の認証状況とに基づいて、建物において要警戒状態であるか否かが判断される。要警戒状態が検出された場合、撮影指示手段は、車両特定手段により特定された建物付近に存在する車両に対し、その車両の車載カメラに撮影を行わせる。電子キーの識別情報の認証状況が把握されることにより、人検出手段により検出された人(すなわち、屋外側の出入口付近にいる人)が建物の居住者であるか否かを間接的に判断することできる。例えば、屋外側の出入口付近にいる人が建物の居住者であるか否かにより、不法侵入等の異常事態が発生する可能性が異なる。換言すれば、屋外側の出入口付近にいる人が建物の居住者であるか否かにより、異常事態が発生する前において、異常事態が発生する可能性の高低が予測できる。よって、第1の発明によれば、異常事態が発生する可能性の高低予測に基づいて要警戒状態であるか否かが判定され、要警戒状態であるとされた場合には車載カメラによる撮影が開始され監視される。この場合、異常事態が発生した場合にはすでに車載カメラにより撮影されているため、監視性能が好適に確保できる。
第2の発明の防犯システムは、第1の発明において、前記状態判定手段は、前記人検出手段により前記出入口付近の屋外側に人が存在していることが検出され、かつ前記施解錠制御手段により前記電子キーの前記識別情報が認証されていない場合に、前記要警戒状態であると判定することを特徴とする。
第2の発明によれば、電子キーの識別情報が認証されていない場合には、屋外側の出入口付近にいる人(人検出手段により検出された人)は建物の居住者でないと判断し、異常事態が発生する可能性が高いとして建物付近に存在する車両の車載カメラに撮影を行わせる。一方、電子キーの識別情報が認証されている場合には、屋外側の出入口付近にいる人は建物の居住者であると判断し、異常事態が発生する可能性が低いとして車載カメラによる撮影が行われない。これにより、監視性能が好適に確保できるだけでなく、防犯上問題がない状況においては不要な撮影を行わず、プライバシーの保護を優先することができる。
第3の発明の防犯システムは、第1又は第2の発明において、前記通信エリアは、前記人検出手段により人の存在が検出される検出エリアを包含するように設定されることを特徴とする。
第3の発明によれば、電子キーが認証される通信エリアは、人検出手段が人を検出する検出エリアを包含して設定される。これにより、人検出手段により検出された人が電子キーを携帯する居住者であるのにかかわらず、その居住者の携帯する電子キーが認証されていないという状況が回避できる。すなわち、異常事態が発生する可能性が低い状況にもかかわらず、車載カメラにより撮影が開始されることを回避できる。よって、監視性能が好適に確保しつつ、防犯上問題がない状況においてはプライバシーの保護を優先することができる。
第4の発明の防犯システムは、第1~3のいずれかの発明において、
前記車載カメラは、前記車両における前方向、後方向、左側方向及び右側方向からなる群より選択される少なくとも二方向の車外画像を撮影可能であり、
前記撮影指示手段は、前記車載カメラにより撮影された前記少なくとも二方向の車外画像において人が検出されていない方向がある場合、その人が検出されていない方向の撮影を中断することを特徴とする。
第4の発明によれば、人が検出されている方向においては撮影を継続し、人が検出されていない方向においては撮影を中断する。これにより、監視性能を確保しつつ、防犯上問題がない場所においてはプライバシーの保護を優先することができる。
第5の発明の防犯管理システムは、第1~第4のいずれかの発明である防犯システムが複数の建物に設けられており、
前記防犯システムを管理する管理サーバが備えられており、
前記管理サーバは、前記防犯システムを設けている建物と、前記建物の居住者が利用する車両とを紐付して管理しており、
前記管理サーバは、複数の前記車両の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記撮影指示手段は、前記要警戒状態とされる前記建物付近に存在する車両の少なくともひとつに対して前記車載カメラによる撮影を行わせることを特徴とする。
第5の発明の防犯管理システムによれば、防犯システムが複数の建物に設けられ、当該防犯システムを管理する管理サーバが備えられている。防犯管理システムにおいては、複数の建物の居住者がそれぞれ利用する複数の車両について、その位置情報が管理サーバにより取得可能とされている。
よって、第5の発明によれば、複数の車両の位置情報に基づき、複数の車両のうち、要警戒状態とされる建物付近に存在する車両が管理サーバにより把握される。これにより、例えば、要警戒状態とされる建物の居住者が利用する車両がその建物付近に存在していない場合であっても、要警戒状態とされる建物付近に存在する車両(他の建物の居住者が利用する車両)に対し、その車両の車載カメラに要警戒状態とされる建物付近の撮影を行わせることができる。すなわち、異常事態が発生する可能性が高い場合には、その建物付近に存在する車両において必ず撮影が行われる。よって、異常事態が発生した際には撮影された画像によりなんらかの情報を得ることができるため、監視性能を好適に確保できる。
分譲地周辺の構成を示す平面図。 敷地周辺の構成を示す平面図。 分譲地における防犯システムに関する構成を示す概略図。 防犯システムの作動シーケンス図である。 要警戒状態の検出処理の処理手順を示すフローチャート。 監視処理の処理手順を示すフローチャート。 監視処理の処理手順を示すフローチャート。 撮影エリアの縮小の一例を示す図。 撮影エリアの一例を示す図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、分譲地における防犯システムとして具体化している。図1は分譲地周辺の構成を示す平面図であり、図2は分譲地における敷地周辺の構成を示す平面図である。
図1に示すように、国道等の公道R1,R2が離間して延びている地域において、それら公道R1,R2の間に集合宅地としての分譲地10が配置されている。分譲地10には、車両の通行が可能な私道11が設けられている。私道11は公道R1,R2の両方に通じており、それら公道R1,R2を掛け渡すように分譲地10のほぼ中央に配置されている。私道11の両側には、複数の敷地15が設けられている。分譲地10において敷地15の外縁部には、私道11との隣接部分を除き、垣根やフェンス等の外構16が設けられている。以下の説明では、敷地15を区別して説明する必要がある場合は、敷地15a,15b,15c,15dとそれぞれ称する。
ここで、分譲地10において敷地15は同様の構成となっている。具体的には、敷地15には、それぞれ住宅等の建物21と、駐車場17とが設けられている。建物21には建物出入口としての玄関口22が形成され、玄関口22には開き戸等の玄関ドア23が設けられている。駐車場17には、建物21の居住者が所有する車両31が駐車されている。車両31を区別して説明する必要がある場合は、敷地15a,15b,15c,15dに駐車される車両31として、車両31a,31b,31c,31dとそれぞれ称する。車両31は車外の画像(動画)を撮影するカメラ32(図2(b)参照)が備えられている。
ここで、図2(a)に基づき、車両31のカメラ32による撮影エリアSについて説明する。図2(a)は分譲地10において、隣接する敷地15a,15bの構成を示す平面図である。なお、撮影エリアSを区別して説明する必要がある場合は、車両31a,31b,31c,31dに搭載されたカメラ32による撮影エリアSとして、撮影エリアSa,Sb,Sc,Sdとそれぞれ称する。
図2(a)に示すように、車両31a,31bのカメラ32による撮影エリアSa,Sbは、平面視において車両31a,31bを中心とする円形の所定エリアとなっている。車両31a(カメラ32)による撮影エリアSaとしては、敷地15aに設けられた建物21の玄関口22付近だけでなく、敷地15bに設けられた建物21の玄関口22付近も含んでいる。同様に、車両31b(カメラ32)による撮影エリアSbとしては、敷地15bに設けられた建物21の玄関口22付近だけでなく、敷地15aに設けられた建物21の玄関口22付近も含んでいる。すなわち、敷地15aに建てられた建物21の玄関口22付近は、車両31a,31bに搭載されたカメラ32により監視可能となっており、敷地15bに建てられた建物21の玄関口22付近は、車両31a,31bに搭載されたカメラ32により監視可能となっている。
車両31c,31dのカメラ32による撮影エリアSc,Sdについては図示を省略するが、平面視において車両31c,31dを中心とする円形の所定エリアとなっており、撮影エリアSc,Sdの関係は、撮影エリアSa,Sbの関係と同様されている。すなわち、敷地15cに建てられた建物21の玄関口22付近は、車両31c,31dに搭載されたカメラ32により監視可能となっており、敷地15dに建てられた建物21の玄関口22付近は、車両31c,31dに搭載されたカメラ32により監視可能となっている。
次に、図2(b)に基づいて、敷地15周辺の構成について説明する。図2(b)は、敷地15(詳しくは、敷地15a)周辺の構成を示す平面図である。以下では、敷地15aを例にして説明するが、敷地15b~15dについても同様の構成であり、よって敷地15b~15dの説明は省略する。
建物21において、玄関ドア23(屋内側)には、施錠装置26が取り付けられている。施錠装置26は通電により施解錠を行う電気錠からなる。施錠装置26は、建物21に居住する居住者が携帯する電子キー30(図3参照)によって施解錠されるようになっている。施錠装置26には、施錠装置26の状態が施錠又は解錠のいずれかであるかを検出する施解錠センサ28が設けられている。
玄関ドア23には、屋外側に取っ手としてのドアハンドル27が設けられ、ドアハンドル27にはタッチセンサが内蔵されている(図示略)。タッチセンサは、静電容量式のセンサであり、そのセンサ部分に人が接触したことを検出する。
玄関ドア23付近の屋外側(例えば、玄関口22が設けられた外壁)には、通信装置29が設けられている。通信装置29は、リクエスト信号を発信して、無線通信用の通信エリアCAを形成する。通信装置29における通信エリアCAは、平面視において通信装置29を中心とする円形の所定範囲であり、その範囲が玄関口22の屋内側及び屋外側に跨がるように設定されている。詳しくは、通信装置29の通信エリアCAは、玄関ドア23の屋外側で居住者がドアハンドル27をつかんだ場合、その居住者が当該通信エリアCA内に位置するように設定されている。通信装置29は、その通信エリアCA内にて電子キー30と双方向での通信が可能とされている。
玄関口22付近の屋外側(例えば、外壁における玄関口22の上方の位置)には、センサライト18が設けられている。センサライト18には人感センサ18aが備えられており、夜間の暗い時間にその人感センサ18aにより人の存在が検出されると所定の時間(例えば、60秒間)、センサライト18が点灯する構成とされている。
人感センサ18aは、屋外側の玄関口22付近における人の存在を検出するように構成されている。人感センサ18aは、玄関ドア23の閉鎖時においては建物21の屋外側のみを検出エリアDAとするように配置位置及び検出範囲が設定されている。居住者が帰宅してきた場合、建物21内に入るために玄関口22に近づくため、人感センサ18aの検出エリアDAへ進入することになる。人感センサ18aとしては、例えば、人体からの赤外線を検知する赤外線センサ、又は超音波を出力し、人体によって反射された超音波を受信して人体を検知する超音波センサ等が用いられる。人感センサ18aが人検出手段に相当する。
ここで、人感センサ18aの検出エリアDAは、通信装置29の通信エリアCAよりも小さくなっている。すなわち、帰宅してきた居住者は、まず通信エリアCA内に進入した後に人感センサ18aの検出エリアDA内に進入するように設定されている。
なお、図2(b)に示すように、撮影エリアSは複数(本実施形態では、車両31の前方向、後方向、左側方向及び右側方向の四方向)の撮影エリアS1~S4に分割されており、それら分割された各撮影エリアS1~S4にそれぞれカメラ32が設けられている。カメラ32は、当該カメラ32の設置された正面となる車外エリアを撮影エリアS1~S4としてそれぞれ撮影する。カメラ32は、例えば、車両31がバックする際に車両31に備えられた表示部に表示される画像(以下、バック時画像)として全方位画像を取得するためのカメラである。
次に、分譲地10における防犯システムに関する電気的な構成について図3を参照しつつ説明する。図3は、防犯システムの電気的構成を示す図である。防犯システムは、建物21において要警戒状態と判定された場合に車両31に搭載されたカメラ32により撮影を行うシステムである。以下では、敷地15a内の建物21及び車両31aを例として、各敷地15内の各建物21及び各車両31に関する構成について説明する。
図3に示すように、防犯システムは、施解錠制御手段としての建物コントローラ41を備える。建物コントローラ41は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、例えば玄関口22の屋内側(壁面)に設けられている。建物コントローラ41は、電子キー認証のためのID情報(識別情報)や各種センサ類からの検出結果等を記憶する記憶部42を有している。
建物コントローラ41には、通信装置29が接続されている。この場合、建物コントローラ41は、通信装置29を介して各居住者の電子キー30と無線通信が可能とされている。
電子キー30は、建物コントローラ41からの要求に応じてID情報を送信する。ここで、通信装置29は、リクエスト信号を所定の時間周期(例えば0.5秒ごとに)で送信するのに対し、電子キー30は、通信装置29の通信エリアCAに進入してリクエスト信号を受信する。そして、電子キー30は、そのリクエスト信号に応答してID情報を通信装置29に送信する。ID情報が通信装置29により受信されると、当該ID情報が通信装置29から建物コントローラ41に入力される。建物コントローラ41は、通信装置29を介して電子キー30からのID情報が入力されると、当該ID情報と予め記憶部42に登録されたID情報との一致判定を行い、正規の電子キー30であるか否かの認証を行う。
建物コントローラ41には、施錠装置26が接続されている。建物コントローラ41には、タッチセンサから逐次検出結果が入力される。そして、上記ID情報によって電子キー30が正規認証されている状況において、タッチセンサから(タッチセンサに人が接触した旨の)検出結果が入力されると、建物コントローラ41は施錠装置26の施錠又は解錠を行う。すなわち、施錠装置26が施錠されている状態においてタッチセンサからの検出結果が入力されると施錠装置26を解錠し、施錠装置26が解錠されている状態においてタッチセンサから検出結果が入力されると施錠装置26を施錠する。
建物コントローラ41には、施解錠センサ28が接続されている。建物コントローラ41には、施解錠センサ28から逐次検出結果が入力される。施解錠センサ28からの検出結果に基づいて、施錠装置26の施解錠状態(施錠状態又は解錠状態)を判定する。
建物コントローラ41には、人感センサ18aが接続されている。建物コントローラ41には、人感センサ18aから逐次検出結果が入力される。
建物コントローラ41はネットワークNを介して管理サーバ51と接続されている。建物コントローラ41は、管理サーバ51とネットワークNを介して通信可能とされている。管理サーバ51は、本防犯システムを統括管理するものであり、例えば住宅販売会社の管理者により管理されている。分譲地10内の建物21は、管理サーバ51の管理対象として登録済みであるとする。この場合、管理サーバ51においては、建物21に関する情報として、建物21の位置情報と、建物21の居住者情報と、その居住者の所有する車両31の情報とが紐付けされている。管理サーバ51は、パソコン等の周知のコンピュータを用いて構成され、記憶部52と通信部53とを有している。なお、管理サーバ51はクラウドを利用して構成してもよい。
建物コントローラ41は、人感センサ18aによる人の存在の検出結果と、電子キー30からのID情報の認証状況に基づき、要警戒状態であるか否かを判定する。そして、建物コントローラ41は要警戒状態であると判定した場合、その要警戒状態である旨の情報を管理サーバ51に対して送信する。したがって、管理サーバ51には、建物21の建物コントローラ41より要警戒状態である旨の情報が通知されるようになっている。
車両31aは、上述したカメラ32の他、車両コントローラ33と、警告を行うための警告装置34と、GPS端末35と、を備えている。車両コントローラ33は、周知のマイクロコンピュータを有してなり、ネットワークNを介して無線通信可能な通信部36を有している。この場合、車両コントローラ33は、通信部36を介して管理サーバ51と通信可能とされている。
車両コントローラ33には、カメラ32が接続されている。車両コントローラ33は、管理サーバ51側からの要求に応じて、カメラ32による撮影を開始させる(撮影処理)。そして、車両コントローラ33は、車両31aの4カ所に配置されたカメラ32により撮影された撮影エリアS1~S4の画像を合成して車両周囲360度の画像とする。
車両コントローラ33は、撮影された画像に基づき、画像認識処理を実行する。まず、カメラ32により撮影された画像を解析して特徴量(色、形状、大きさ等)を抽出し、撮影画像に含まれる人の画像を認識する。そして、人の画像が認識された場合には、その人の動作を解析する。そうして、車両コントローラ33は、解析された人の動作について、異常状態であると設定された動作と同じ動作が検出された場合、異常状態であると判定する。例えば、玄関口22付近にしゃがみ込んだ状態で1分間経過する等が異常状態であると設定される。車両コントローラ33は異常状態であると判定した場合、その異常状態である旨の情報を管理サーバ51に対して送信する。
なお、車両コントローラ33は、人工知能(AI)機能を備えている。したがって、深層学習を用いた画像認識処理を実行することができる。例えば、深層学習では、多層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)が用いられる。多層ニューラルネットワークとして、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)がある。
車両コントローラ33には、警告装置34が接続されている。警告装置34は、例えば、ホーン音を出力するホーン装置である。車両コントローラ33は、異常状態であると判定した場合、警告装置34にホーン音を出力させ、警告装置34による警告処理を行う。
車両コントローラ33には、GPS端末35が接続されている。GPS端末35は、GPS衛星から発信される電波を受信することで自身(車両31a)の位置情報を生成(取得)するものである。車両コントローラ33は、管理サーバ51側からの要求に応じて、GPS端末35で生成された車両31aの位置情報を通信部36を通じて管理サーバ51側に送信する。
建物21における車両31aの所有者は携帯端末55を所持している。携帯端末55は、管理サーバ51の通信部53との間で無線通信が可能となっている。なお、図3では、便宜上、一の携帯端末55のみ図示している。携帯端末55は、例えばスマートフォンや携帯電話器等からなり、ディスプレイ部を有している。携帯端末55には、異常状態の発生時に管理サーバ51から通信部53より異常状態の通知がされる。異常状態の通知は例えばメールで送信され、その異常状態の通知が携帯端末55により受信されると、携帯端末55のディスプレイ部に異常状態の通知の内容が表示される。
図3においては省略されているが、その他の各敷地15b,15c,15d内の各建物21及び各車両31b,31c,31dの構成についても、上記敷地15a内の建物21及び車両31aの構成と同様である。したがって、敷地15a~15dに設けられた各建物21の各建物コントローラ41のいずれかにおいて要警戒状態が検出された場合、管理サーバ51に通知され、管理サーバ51側では要警戒状態とされる建物21を把握することが可能となっている。また、管理サーバ51は、各車両31a~31dのそれぞれの位置情報を取得可能となっている。
次に、要警戒状態が検出されて監視が実行される場合の処理を図4に基づき説明する。図4は、要警戒状態が検出されて監視が実行される防犯システム全体の作動シーケンスを示している。なお、以下では、要警戒状態とされた建物21を「監視対象の建物21X」と称し、監視対象の建物21Xの居住者の所有する車両31を「車両31X」と称する。また、車両31X以外の車両31(すなわち、監視対象の建物21X以外の建物21の居住者の所有する車両31)を「車両31Y」と称し、管理サーバ51により監視対象の建物21Xを監視する車両として選択された車両31を「監視用車両31Z」と称する。図4では、車両31として、車両31Xと、車両31Yと、監視用車両31Zとを示している。監視用車両31Zは、車両31Xと車両31Yとのいずれか一方であるが、図4では、便宜上、監視用車両31Zとして別に示した。
図4に示すように、ステップS101では、建物21において要警戒状態を検出して、ステップS102では、管理サーバ51に通知処理を実行している。ここで、建物21における建物コントローラ41により実行される制御処理の内容(要警戒状態の検出)について、図5のフローチャートに基づいて説明する。図5は、その処理を示すフローチャートである。図5の要警戒状態の検出処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図5に示すように、ステップS11では、施解錠センサ28からの検出結果に基づいて、施錠装置26が施錠状態であるか否かを判定する。施錠装置26が施錠状態である場合にはステップS12へ進む。一方、施錠装置26が施錠状態でない場合、すなわち施錠装置26が解錠状態である場合には図5の要警戒状態の検出処理を終了する。
ステップS12では、人感センサ18aからの検出結果に基づいて、検出エリアDA内において人が存在するか否かを判定する。検出エリアDA内において人が存在する場合には、ステップS13へ進む。一方、検出エリアDA内において人が存在しない場合には図5の要警戒状態の検出処理を終了する。
続いて、ステップS13では、電子キー30よりID情報を受信したか否かを判定する。ID情報を受信している場合にはステップS14へ進む。ID情報を受信していない場合にはステップS15へ進む。
ステップS14では、受信したID情報があらかじめ記憶部42に記憶されたID情報と一致するか否か、すなわち、ID情報に基づき、その電子キー30が認証されるか否かを判定する。ID情報が一致する場合には、認証OKとして図5の要警戒状態の検出処理を終了する。一方、ID情報が一致しない場合には、認証NGとしてステップS15へ進む。
ステップS15では、建物21は要警戒状態であるとして判定する。この要警戒状態の判定が図4のステップS101に相当する。ここで、ステップS15に進む状況としては、人感センサ18aにより検出エリアDA内において人の存在が検出された場合において、電子キー30からのID情報が受信されていないか(ステップS13)、または電子キー30が認証NGであるか(ステップS14)のどちらかである。すなわち、人感センサ18aにより人が検出されたのに関わらず、電子キー30が認証されていない状況である。この場合、人感センサ18aにより検出された人は建物21の居住者でない可能性が高い。そして、居住者でない人が玄関口22付近に立ち入る場合、不法侵入等の異常事態が生じる可能性が高いと考えられる。したがって、本実施形態では、このような場合は要警戒状態であると判定している。
なお、本実施形態では、施錠装置26が施錠状態である場合(ステップS11)において要警戒状態であるか否かの判定が行われる。一般的には、居住者が不在である場合において不法侵入等の異常事態が生じることが多い。居住者が不在の場合には、施錠装置26は施錠状態とされている。例えば、建物21の居住者が郵便物を取りに行く等の用事により、電子キー30を携帯せずに屋外側に出る場合がある。このような場合、施錠装置26は解錠状態とされている。すなわち、施錠装置26が解錠状態である場合には防犯上問題がない状況であることが多い。よって、施錠装置26が施錠状態である場合において要警戒状態であるか否かの判定をすることにより、防犯上問題がない状況での要警戒状態の誤検出を減らすことができる。
要警戒状態であると判定された後、ステップS16へ進み、管理サーバ51に通知処理を実施する。通知処理では、建物21において要警戒状態が検出されている旨の情報をネットワークNを通じて管理サーバ51に送信する。この通知処理が図4のステップS102に相当する。これにより、その情報が管理サーバ51により受信される。通知処理の実施後、図5の要警戒状態の検出処理を終了する。
続いて、図4の作動シーケンス図に戻り、建物21(建物コントローラ41)によりネットワークNを介して要警戒状態の検出を通知された管理サーバ51は、ステップS111において要警戒状態とされた建物21を特定する。ここで、管理サーバ51により実行される制御処理(監視処理)の内容について、図6のフローチャートに基づいて説明する。図6は、その処理を示すフローチャートである。図6の監視処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図6に示すように、ステップS21では、要警戒状態の通知を受信したか否かを判定する。ここで、要警戒状態の通知とは、建物コントローラ41によるステップS16の処理によりなされるものである。要警戒状態の通知を受信した場合にはステップS22へ進む。一方、要警戒状態の通知を受信していない場合には図6の監視処理を終了する。
ステップS22では、要警戒状態を通知してきた建物コントローラ41を特定することにより、要警戒状態とされる監視対象の建物21Xを特定する(図4のステップS111)。ここで、監視対象の建物21Xを特定することにより、監視対象の建物21Xの住所(位置)、監視対象の建物21Xに居住する居住者、その居住者の所有する車両31が特定されている。すなわち、管理サーバ51においては、各種情報が紐付けされているため、監視対象の建物21Xが特定されることにより各種情報が取得できる。監視対象の建物21Xを特定した後、ステップS23へ進む。
ステップS23では、その監視対象の建物21Xの居住者の所有する車両31X(車両コントローラ33)に対して、その車両31Xの位置情報を要求する(図4のステップS112)。その後、ステップS24では、車両31Xの位置情報を取得して、ステップS25へ進む。ここでは、例えば、監視対象の建物21Xが敷地15a内の建物21の場合、敷地15a内の建物21に居住する居住者が所有する車両31aの位置情報が取得される。
ステップS25では、その取得した車両31Xの位置情報に基づき、その車両31Xが自宅(すなわち、監視対象の建物21Xの駐車場17)に駐車しているか否かを判定する。その車両31Xが自宅に駐車している場合には、ステップS26へ進む。その車両31Xが自宅に駐車していない場合には、ステップS31へ進む。
ステップS31では、監視対象の建物21X以外の建物21の居住者の所有する車両31Y(車両コントローラ33)に対して、その車両31Yの位置情報を要求する(図4のステップS113)。その後、ステップS32では、車両31Yの位置情報を取得する。ここでは、例えば、監視対象の建物21Xが敷地15a内の建物21の場合、敷地15b,15c,15d内の建物21に居住する居住者が所有する車両31b,31c,31dの位置情報が取得される。その後、ステップS26へ進む。
ステップS26では、監視対象の建物21Xを監視するための監視用車両31Zを決定する(図4のステップS114)。車両31Xが自宅(監視対象者の建物21X)の駐車場17に駐車されている場合には(すなわち、ステップS25からステップS26と進んだ場合)、その車両31Xを監視用車両31Zとする。また、車両31Xが自宅の駐車場17に駐車されていない場合には(すなわち、ステップS25からステップS31,S32を経由してステップS26と進んだ場合)、車両31Yのうち、監視対象の建物21Xの玄関口22に最も近い位置情報の車両31Yを監視用車両31Zとする。監視用車両31Zを決定した後、ステップS27へ進む。
ステップS27では、監視用車両31Z(車両コントローラ33)に対して撮影をするよう要求する(図4のステップS115)。その後、ステップS28へ進む。
ステップS28では、監視用車両31Z(車両コントローラ33)から異常状態の通知を受信したか否かを判定する。ここで、異常状態の通知とは、後述の車両コントローラ33によるステップS46の処理によりなされたものである。異常状態の通知を受信した場合にはステップS29へ進む。一方、異常状態の通知を受信していない場合にはステップS30へ進む。
ステップS29では、監視対象の建物21Xの居住者に通知処理を実施する。通知処理では、建物21において異常状態が検出されている旨の情報をネットワークNを通じて居住者の携帯端末55に送信する。これにより、その情報が携帯端末55により受信されると、居住者が自宅で異常が生じていることを知ることができ、急いで帰宅する等の対応を行うことができる。通知処理後、ステップS30へ進む。
ステップS30では、監視用車両31Z(車両コントローラ33)から撮影終了の通知を受信したか否かを判定する。ここで、撮影終了の通知とは、後述の車両コントローラ33によるステップS51の処理によりなされたものである(図4のステップS143)。撮影終了の通知を受信していない場合にはステップS28へ戻り、各処理を繰り返す。すなわち、撮影終了の通知を受信するまで、ステップS28~S30を繰り返す。撮影終了の通知を受信した場合には図6の監視処理を終了する(図4のステップS116)。
次に、図4の作動シーケンス図に戻り、管理サーバ51により位置情報の要求や撮影指示を受信する車両31により実行される制御処理(監視処理)の内容について説明する。車両31(車両31X,31Y)は、まず、ステップS121又はステップS131において位置情報の要求を受信する。ここで、車両31において車両コントローラ33により実行される制御処理(監視処理)の内容について、図7のフローチャートに基づいて説明する。図7は、その処理を示すフローチャートである。図7の監視処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図7に示すように、ステップS41では、車両31の位置情報の要求を管理サーバ51から受信したか否かを判定する。ここで、車両31の位置情報の要求とは、管理サーバ51によるステップS23又はステップS31の処理によりなされたものである(図4のステップS112又はステップS113)。すなわち、車両31Xの場合は管理サーバ51によりステップS23において要求され、車両31Yの場合は管理サーバ51によりステップS31において要求される。位置情報の要求を受信した場合にはステップS42へ進む。一方、位置情報の要求を受信していない場合には図7の監視処理を終了する。
ステップS42では、車両31の位置情報を管理サーバ51に対して送信する(図4のステップS121又はステップS131)。続いて、ステップS43へ進み、撮影の指示を管理サーバ51から受信したか否かを判定する。ここで、撮影の指示とは、管理サーバ51によるステップS27の処理によりなされたものである(図4のステップS115)。すなわち、監視用車両31Zとされた場合には撮影の指示が管理サーバ51により送信される。撮影の指示を受信した場合、すなわち、監視用車両31Zとされた場合にはステップS44へ進む。一方、撮影の指示を受信していない場合には、監視用車両31Zに選択されなかったとして図7の監視処理を終了する。
ステップS44では、撮影処理を実施する(図4のステップS141)。具体的には、車両31に搭載されたカメラ32により車両31の車外周辺の撮影を開始する。例えば、監視対象の建物21Xが敷地15a内の建物21であり、監視用車両31Zとして車両31a又は車両31bが選択された場合には、監視対象の建物21Xの玄関口22付近が撮影でき、監視性能が高い。監視対象の建物21Xが敷地15a内の建物21であり、監視用車両31Zとして車両31c又は車両31dが選択された場合には、監視対象の建物21Xの玄関口22付近は撮影エリアSに含まれていないが、監視対象の建物21X付近の私道11が撮影エリアSに含まれている(図示略)。この場合には、不審者等が監視対象の建物21Xから私道11に出た画像を撮影することができるため、監視性能が確保できる。
続くステップS45では、異常状態であるか否かを判定する。ここでは、撮影された画像の画像認識処理を行った結果、認識された人の動作が異常状態であると設定された動作と同じであることが検出された場合、異常状態であると判定される。撮影された画像に基づき、異常状態であるとして判断された場合には、S46へ進む。異常状態であると判断されていない場合には、ステップS48へ進む。
ステップS46では、管理サーバ51に通知処理を実施する。通知処理では、監視対象の建物21Xにおいて異常状態が検出されている旨の情報をネットワークNを通じて管理サーバ51に送信する。これにより、その情報が管理サーバ51により受信される。通知処理の実施後、ステップS47へ進む。
ステップS47では、警告処理を実行する。警告処理としては、例えば、所定時間T1(例えば30秒間)において、警告装置34によりホーン音を継続的又は断続的に出力させる。警告処理を実行した後、ステップS48へ進む。
続くステップS48では、撮影処理が開始されてから所定時間T2が経過したか否かを判定する。所定時間T2は、例えば、180秒である。警告処理がされてから所定時間T2が経過していない場合にはステップS45へ戻り、所定時間T2が経過するまで各処理を繰り返す。撮影処理が開始されてから所定時間T2が経過した場合、ステップS49へ進む。
ステップS49では、撮影エリアS内に人が存在しているか否かを判定する。ここでは、撮影処理が開始されてから所定時間T2経過後においてカメラ32により撮影された画像に基づいて画像認識処理を実行し、その画像に含まれる人の画像の有無を判定する。撮影された画像に基づき、人が存在していないとして判断された場合には、S50へ進む。撮影された画像に基づき、人が存在していると判断された場合には、ステップS45へ戻り、各処理を繰り返す。
ステップS50では、カメラ32による撮影を終了する(図4のステップS142)。撮影を終了した後、ステップS51へ進み、管理サーバ51に通知処理を実施する(図4のステップS143)。通知処理では、監視対象の建物21Xに対する撮影を終了した旨の情報をネットワークNを通じて管理サーバ51に送信する。これにより、その情報が管理サーバ51により受信される(管理サーバ51によるステップS30の処理に相当する)。通知処理の実施後、図7の監視処理を終了する。
そして、図4の作動シーケンス図に戻り、ステップS143(図7のステップS51)に続くステップS116では、管理サーバ51は監視処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)本実施形態によれば、人感センサ18aによる人の存在の検出結果と、電子キー30のID情報の認証状況とに基づいて、建物21において要警戒状態であるか否かが判断される。ここで、電子キー30のID情報の認証状況が把握されることにより、人感センサ18aにより検出された人(すなわち、屋外側の玄関口22付近にいる人)が建物21の居住者であるか否かを間接的に判断することできる。例えば、屋外側の玄関口22付近にいる人が建物21の居住者であるか否かにより、不法侵入等の異常事態が発生する可能性が異なる。換言すれば、屋外側の玄関口22付近にいる人が建物21の居住者であるか否かにより、異常事態が発生する前において、異常事態が発生する可能性の高低が予測できる。
本実施形態によれば、電子キー30のID情報が認証されていない場合には、屋外側の玄関口22付近にいる人(人感センサ18aにより検出された人)は建物21の居住者でないと判断し、異常事態が発生する可能性が高いとしてカメラ32による撮影を開始する。この場合、異常事態が発生した場合にはすでにカメラ32により撮影されているため、監視性能が好適に確保できる。一方、電子キー30のID情報が認証されている場合には、屋外側の玄関口22付近にいる人は建物21の居住者であると判断し、異常事態が発生する可能性が低いとしてカメラ32による撮影が開始されない。よって、本実施形態によれば、異常事態が発生する可能性の高低予測に基づいて要警戒状態であるか否かが判定され、要警戒状態であるとされた場合にはカメラ32による撮影が開始され監視される。これにより、監視性能が好適に確保できるだけでなく、防犯上問題がない状況においては不要な撮影を行わず、プライバシーの保護を優先することができる。
(2)本実施形態によれば、玄関口22付近の屋外側において、電子キー30が認証される通信エリアCAは、人感センサ18aが人を検出する検出エリアDAを包含して設定される。これにより、人感センサ18aにより検出された人が電子キー30を携帯する居住者であるのにかかわらず、その居住者の携帯する電子キー30が認証されていないという状況が回避できる。すなわち、異常事態が発生する可能性が低い状況にもかかわらず、カメラ32により撮影が開始されることを回避できる。よって、監視性能が好適に確保しつつ、防犯上問題がない状況においてはプライバシーの保護を優先することができる。
(3)本実施形態によれば、監視対象の建物21X付近に存在する車両31に搭載されたカメラ32により撮影が行われる。例えば、監視対象の建物21Xの居住者が所有する車両31Xがその建物21付近に存在していない場合であっても、その監視対象の建物21X付近に存在する車両31Yに搭載されたカメラ32により撮影される。よって、異常事態が発生する可能性が高い場合には、その監視対象の建物21X付近に存在する車両31において必ず撮影が行われる。これにより、異常事態が発生した際には撮影された画像によりなんらかの情報を得ることができるため、監視性能を好適に確保できる。
(4)本実施形態においては、人検出手段としては、センサライト18に備えられた人感センサ18aが用いられている。また、施錠装置26を施解錠するために通信装置29により受信される電子キー30からのID情報を利用して、人感センサ18aにより検出された人が居住者であるか否かを判断している。そうして、人感センサ18aにより検出された人が居住者でないと判断された場合には、車両31に搭載されたカメラ32により建物21の監視が行われる。よって、本実施形態によれば、新たな設備を導入することなく、防犯システムとしての監視性能の向上を図ることができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、撮影を実施する車両31として監視対象の建物21X付近に存在する車両31がひとつ選択されているが、撮影を実施する車両31はひとつでなく、複数であってもよい。
(2)上記実施形態では、カメラ32による撮影画像に基づき、人が検出されなくなるまで撮影エリアSにおける撮影を継続しているが、撮影エリアSを状況に応じて変化させてもよい。例えば、撮影エリアS1~S4からなる撮影エリアSにおいて、これらの4つの撮影エリアS1~S4のうち、撮影開始後、所定時間経過後において、人が存在する撮影エリアS1~S4を撮影するカメラ32には撮影を継続させ、人が存在しない撮影エリアS1~S4を撮影するカメラ32には撮影を中断させてもよい。
ここで、人が検出されていない撮影エリアS2,S4の撮影を中断した場合の撮影エリアSを図8(a)、図8(b)に示す。図8(a)は、監視対象の建物21Xの駐車場17に駐車されている車両31により撮影されている場合であり、図8(b)は、監視対象の建物21Xの隣の敷地15b内の駐車場17に駐車されている車両31により撮影されている場合である。このように、人が検出されている撮影エリアS1,S3においては撮影を継続し、人が検出されていない撮影エリアS2,S4においては撮影を中断することにより、監視性能を確保しつつ、防犯上問題がない場所においてはプライバシーの保護を優先することができる。
(3)上記実施形態では、監視対象の建物21Xの付近に存在する車両31(監視用車両31Z)に搭載されたカメラ32(4つのカメラ32)より撮影がされているが、監視対象の建物21X(特に玄関口22)付近を撮影するカメラ32(例えば、1又は2つのカメラ32)のみにより撮影を行うようにしてもよい。例えば、監視用車両31Zに搭載されたカメラ32により撮影エリアS1~S4からなる撮影エリアSの撮影をいったん行い、これらの4つの撮影エリアS1~S4のうち、撮影開始後、所定時間経過後において、監視対象の建物21X(特に玄関口22付近)を含む撮影エリアS1~S4を撮影するカメラ32には撮影を継続させ、監視対象の建物21X(特に玄関口22付近)を含まない撮影エリアS1~S4を撮影するカメラ32には撮影を中断させる。
または、車両31による撮影エリアSにおいて各建物21(特に玄関口22付近)を含む撮影エリアS1~S4を撮影するカメラ32が管理サーバ51により予め把握されていてもよい。この場合、監視対象の建物21Xが特定された際に、監視用車両31Zに搭載されたカメラ32において監視対象の建物21X(特に玄関口22付近)を含む撮影エリアS1~S4が特定され、監視対象の建物21X(特に玄関口22付近)を含む撮影エリアS1~S4を撮影するカメラ32に撮影を行わせる。
例えば、監視対象の建物21X(特に玄関口22付近)を含まない撮影エリアS1~S4に、他の建物21(特に、撮影エリアS1~S4に含まれる建物21)の居住者が偶然立ち入る場合がある。このような場合、防犯上問題がない状態であるのにかかわらず、上記実施形態においては他の建物21の居住者が撮影画像に含まれていることにより撮影が継続される。監視対象の建物21X(特に玄関口22付近)を含まない撮影エリアS1~S4においては撮影が中断又は行われないため、プライバシーをさらに保護することができる。
(4)上記実施形態では、車両31の前部、後部及び両側面部にそれぞれカメラ32が設けられているが、車両31に設けられるカメラ32の数及び位置は特に制限されない。例えば、車両31の前部及び後部にそれぞれカメラ32が設けられ、撮影エリアS1及びS4からなる撮影エリアSとされてもよい。また、車両31の前後方向を撮影するカメラ32としては、ドライブレコーダ用や自動運転用のカメラを利用してもよい。
分譲地10における他の監視形態について、図9に基づき説明する。図9には、分譲地10において、私道11を挟んで向かい合う敷地15が示されている。敷地15内の駐車場17に駐車された車両31には、その車両31の前部及び後部にカメラ32が取り付けられている。この場合、前部に取り付けられたカメラ32(例えば、自動運転用のカメラ32)により前方の撮影エリアS1が撮影され、バック時画像として後方画像を取得するための後部に取り付けられたカメラ32(例えば、バック時画像として後方画像を取得するためのカメラ32)により後方の撮影エリアS4が撮影されている。図9では、便宜上、車両31を車両31s,31tと示し、車両31s,31tに備えられたカメラ32による撮影エリアSをそれぞれ撮影エリアSs,Stと示している。図9において、各建物21の各玄関口22は、車両31sによる撮影エリアSと車両31tによる撮影エリアSとの両方に包含されている。
このように、防犯システムにおいて付近(例えば、隣接する敷地15同士や向かい合う敷地15同士)に駐車された車両31により監視性が補完されるように構成されていることにより、高い監視性能が確保できる。この場合、車両31の情報(建物21との紐付け)とともに、この撮影エリアSに関する情報も管理サーバ51に登録することにより、監視可能な範囲が判断でき、監視性能を確保しやすい。
(5)上記実施形態では、カメラ32により撮影開始される際に撮影の準備はされていないが、例えば、夜間には車両31のフロントライトを照射して撮影エリアSを明るくする等の準備を行ってもよい。また、車両31の前方向を撮影するカメラ32は車両31内に配置されていることも多い。この場合、フロントガラス越しに撮影を行うため、車外に設置された雨滴センサ等により雨が検出された場合にはワイパーを作動させて、カメラ32の視野を確保する等の補助が行われてもよい。
(6)上記実施形態では、車両31に搭載された車両コントローラ33がカメラ32により撮影された画像に基づいて異常状態を検出する構成としたが、撮影された画像を解析する手段は車両31に設けられていなくてもよい。例えば、撮影された画像を管理サーバ51に送信し、管理サーバ51側で撮影された画像に基づいて異常状態を検出してもよい。または、監視対象の建物21Xの居住者の車両31において撮影がされている場合は、監視対象の建物21Xに設けられた建物コントローラ41に画像を送信し、建物コントローラ41側で異常状態を検出してもよい。
(7)上記実施形態では、車両31にGPS端末35が備えられているが、車両31にカーナビケーション装置が設けられており、当該装置に備えられたGPS端末を利用してもよい。この場合、カーナビケーション装置には、車両31の向きを検出する方位センサ(例えば、車両31の角速度を検出するジャイロセンサ)が備えられている。これにより、車両コントローラ33は、車両31の位置及び向きを検出することができる。したがって、車両31の位置情報及び車両31の向き情報を管理サーバ51に通知することにより、管理サーバ51側では、その車両31に備えられたカメラ32の撮影エリアSがより正確に判断できる。
(8)上記実施形態では、玄関口22に設けられた玄関ドア23に本発明の施解錠システムを適用したが、例えば勝手口に設けられたドア等、他の出入口に設けられたドア(出入口扉)に本発明の施解錠システムを適用してもよい。
10…分譲地、15…敷地、17…駐車場、18…人検出手段としての人感センサ、21…建物、22…出入口としての玄関口、23…開閉体としての玄関ドア、25…建物、26…施錠装置、29…通信装置、30…電子キー、31…車両、32…車載カメラとしてのカメラ、33…車両コントローラ、35…GPS端末、41…施解錠制御手段及び状態判定手段を構成する建物コントローラ、51…車両特定手段及び撮影指示手段を構成する管理サーバ、CA…通信エリア、DA…検出エリア、S…撮影エリア。

Claims (4)

  1. 建物の出入口付近の所定範囲を通信エリアとして、居住者が携帯して固有の識別情報を送信する電子キーとの間で無線通信可能とされている通信装置と、
    前記通信装置により受信した前記電子キーからの前記識別情報が認証されたことに基づいて、前記出入口の開閉体を施解錠させる施解錠制御手段と、
    前記出入口付近の屋外側における人の存在を検出する人検出手段と、
    前記人検出手段による人の存在の検出結果と、前記施解錠制御手段による前記電子キーの前記識別情報の認証状況とに基づいて、要警戒状態であるか否かを判定する状態判定手段と、
    前記建物付近に存在する車両を特定する車両特定手段と、
    前記状態判定手段により前記要警戒状態であると判定された場合に、前記車両特定手段によって特定された前記車両に対し、当該車両の車載カメラに撮影を行わせる撮影指示手段と、
    を備え
    前記車載カメラは、前記車両における前方向、後方向、左側方向及び右側方向からなる群より選択される少なくとも二方向の車外画像を撮影可能であり、
    前記撮影指示手段は、前記車載カメラにより撮影された前記少なくとも二方向の車外画像において人が検出されていない方向がある場合、その人が検出されていない方向の撮影を中断することを特徴とする防犯システム。
  2. 前記状態判定手段は、前記人検出手段により前記出入口付近の屋外側に人が存在していることが検出され、かつ前記施解錠制御手段により前記電子キーの前記識別情報が認証されていない場合に、前記要警戒状態であると判定することを特徴とする、請求項1に記載の防犯システム。
  3. 前記通信エリアは、前記人検出手段により人の存在が検出される検出エリアを包含するように設定される、請求項1又は2に記載の防犯システム。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の防犯システムが複数の建物に設けられており、
    前記防犯システムを管理する管理サーバが備えられており、
    前記管理サーバは、前記防犯システムを設けている建物と、前記建物の居住者が利用する車両とを紐付して管理しており、
    前記管理サーバは、複数の前記車両の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
    前記撮影指示手段は、前記要警戒状態とされる前記建物付近に存在する車両の少なくともひとつに対して前記車載カメラによる撮影を行わせることを特徴とする、防犯管理システム。
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