JP4123035B2 - 防犯システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防犯システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家屋の防犯システムにおいては、不審者による家屋の扉や窓への不正な開閉が検知された時、ブザー等の警報を行い家人に報知することは知られており、例えば、下記特許文献1に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、近年の犯罪の凶悪化、巧妙化に対応するためには、更なる防犯対策の強化が望まれており、各種防犯アイテムを増加させることが望まれている。
しかしながら、単に、防犯アイテムを増加させるのでは、防犯システムの増加に伴い防犯システムに掛かる費用も高くなり、ユーザーの費用負担が増加するという問題がある。
【0004】
ところで、近年では、車両においても盗難防止のため、防犯システムが搭載されている。
【0005】
例えば、下記特許文献2には、人体検知センサや、車両への衝撃を検知する衝撃センサ等から構成される防犯センサと、警報装置とからなる防犯システムが車両に搭載され、防犯センサにより不審者の存在が検知された時、警報装置により警報音を発生させることによって、不審者を威嚇して、車両の盗難を防止することが知られている。
【0006】
また、防犯システムを備えていない車両であっても、車両には、車両外部に対して聴覚的、視角的な影響を与えることが可能なエンジン(エンジン音)やライト等所定の装置が備えられている。
【0007】
そして、本出願人によれば、車両が自宅の駐車場に駐車されている場合、上述の車両の防犯システムや所定の装置を作動させれば家屋に対する不審者に対しても威嚇効果があり、防犯機能を強化できる知見を見出したものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−150438号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2000−6761号公報
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、車両に備えられた防犯機能を有する装置を家屋用の防犯システムとして利用でき、家屋用防犯システムに掛かる費用負担の増加を抑制しつつ防犯機能を強化可能な防犯システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、家屋と車両とが無線システムを介して情報の授受可能に構成された防犯システムであって、
上記家屋は、家屋周辺の不審者の存在を検知し、不審者の存在を検知した時、当該不審者の情報を上記車両に送信する家屋用不審者検知手段を備えるとともに、
上記車両は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、車両に搭載された所定の装置に予め設定された防犯動作を実行させる防犯動作制御手段を備え、
上記家屋用不審者検知手段は、不審者の侵入レベルを検知するよう構成されており、
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段により検知された不審者の侵入レベルに応じて上記所定の装置の作動態様を変更するよう構成してある。
【0011】
本発明の第1の構成によれば、家屋に備えられた家屋用不審者検出手段によって不審者の存在が検知された時、車両に搭載された所定の装置が予め設定された防犯動作が実行されるため、車両の所定の装置を利用して家屋の防犯機能を強化することができる。
【0012】
本発明の第1の構成によれば、不審者の侵入レベルに応じて所定の装置の作動態様が変更されるため、不審者の侵入レベルに応じた防犯動作を行うことができる。
【0013】
本発明の第2の構成において、上記車両は、車両周辺の不審者の存在を検知する車両用不審者検知手段と、該車両用不審者検知手段により不審者の存在が検知された時、警報音を発生させる警報手段とを備えるとともに、
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段により検知された不審者の侵入レベルが高くなるにつれて、上記所定の装置による防犯動作、警報手段による警報動作を順次実行させるよう構成してある。
【0014】
車両の装置を家屋用防犯システム利用する場合、車両用防犯装置としての警報手段により警報音を発生させることが、不審者に対しては威嚇効果が高い。
【0015】
しかしながら、宅配便の配達員等、不審者ではない人が家屋の玄関付近に侵入することは頻繁にあるため、その程度の侵入に対して常に警報手段が作動されると、不審者ではないにも拘わらず大きな警報音が発生し、好ましくない。
【0016】
本発明の第2の構成によれば、侵入レベルが高くなるに連れて、上記所定の装置による防犯動作、警報手段による警報動作が順次行われるため、侵入レベルに応じた防犯動作が行える。
【0017】
本発明の第3の構成において、家屋と車両とが無線システムを介して情報の授受可能に構成された防犯システムであって、
上記家屋は、家屋周辺の不審者の存在を検知し、不審者の存在を検知した時、当該不審者の情報を上記車両に送信する家屋用不審者検知手段を備えるとともに、
上記車両は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、車両に搭載された所定の装置に予め設定された防犯動作を実行させる防犯動作制御手段と、
予め設定された検知領域内における不審者の存在を検知する車両用不審者検知手段と、
車両の現在位置を検知する現在位置検知手段と、
該現在位置検知手段により車両が自宅駐車場に駐車していることが検知された時、上記車両用不審者検知手段による検知領域を拡大する検知領域拡大手段とを備えるよう構成してある。
【0018】
本発明の第3の構成によれば、家屋に備えられた家屋用不審者検出手段によって不審者の存在が検知された時、車両に搭載された所定の装置が予め設定された防犯動作が実行されるため、車両の所定の装置を利用して家屋の防犯機能を強化することができる。
【0019】
車両に備えられた車両用不審者検知手段は、通常、誤検知を防止するため、その検知範囲は、車両を中心とする比較的に狭い範囲内に限定されている。
【0020】
しかしながら、車両が自宅駐車場に駐車されている場合は、車両から自宅の家屋を含む範囲まで検知範囲を広げても誤検知の可能性は低く、むしろ検知を広くすることによって不審者の検知精度を高めることができる。
【0021】
本発明の第3の構成によれば、車両が自宅駐車場に駐車していることが検知された時、上記車両用不審者検知手段による検知領域を拡大されるため、車両に備えられている車両用不審者検知手段によっても不審者の存在を検知することができ、不審者の検知精度を向上することができる。
【0022】
本発明の第4の構成において、家屋と車両とが無線システムを介して情報の授受可能に構成された防犯システムであって、
上記家屋は、家屋周辺の不審者の存在を検知し、不審者の存在を検知した時、当該不審者の情報を上記車両に送信する家屋用不審者検知手段を備えるとともに、
上記車両は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、車両に搭載された所定の装置に予め設定された防犯動作を実行させる防犯動作制御手段と、
車両周辺を撮影可能な視認カメラと、
上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、上記視認カメラによる撮影を開始させる視認カメラ制御手段とを備えるよう構成してある。
【0023】
本発明の第4の構成によれば、家屋に備えられた家屋用不審者検出手段によって不審者の存在が検知された時、車両に搭載された所定の装置が予め設定された防犯動作が実行されるため、車両の所定の装置を利用して家屋の防犯機能を強化することができる。
【0024】
本発明の第4の構成によれば、不審者の存在が検知された時、車両に備えられた視認カメラによる撮影が開始されるため、車両に備えられた視認カメラによっても不審者を撮影することができる。
【0025】
本発明の第5の構成において、上記車両は、上記視認カメラにより撮影された映像を所定の通報先に転送する映像転送手段が備えられるよう構成してある。
【0026】
本発明の第5の構成によれば、撮影された映像が所定の通報先に通知されるため、通報先において不審者の確認を行うことができる。
【0027】
本発明の第6の構成において、上記車両は、車両の現在位置を検知する現在位置検知手段を備え、
上記視認カメラ制御手段は、上記現在位置検出手段により車両が自宅駐車場に駐車していることが検知された時、上記視認カメラの撮影方向を家屋方向に設定するよう構成してある。
【0028】
車両に備えられた視認カメラは種々の目的に応じて使用されるため、その撮影方向を任意に変更可能とされることがある。
【0029】
本発明の第6の構成によれば、上記視認カメラの撮影方向が家屋方向に設定されるため、家屋に対する不審者の挙動を確実に撮影することができる。
【0030】
本発明の第7の構成において、上記所定の装置は、エンジンであって
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、上記エンジンを始動させるよう構成してある。
【0031】
本発明の第7の構成によれば、家屋用不審者検出手段により不審者の存在が検知された時、車両に搭載されたエンジンが始動されるため、そのエンジンの始動に伴って発生するエンジン音によって不審者を威嚇することができる。
【0032】
本発明の第8の構成において、上記所定の装置は、ライトであって、
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、上記ライトを点灯させるよう構成してある。
【0033】
本発明の第8の構成によれば、家屋用不審者検知手段により不審者の存在が検知された時、車両に搭載されたライトが点灯されるため、点灯されたランプの光によって不審者を威嚇することができる。
【0034】
本発明の第9の構成において、上記防犯システムは、上記家屋用不審者検知手段により不審者の存在が検知された時、不審者の情報を予め設定された通報先に通報する通報手段を備えるよう構成してある。
【0035】
本発明の第9の構成によれば、不審者の存在が検知された時、家人や警備会社等に報知されるため、不審者に対する対応を迅速に行える。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、車両に備えられた防犯機能を有する装置を家屋用の防犯システムとして利用でき、家屋防犯に掛かる費用負担の増加を抑制しつつ防犯機能を強化することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施の形態に関する情報提供システムの全体構成図を示す概念図である。
【0039】
図1において、1は家屋2に設置されたホームサーバー、3は警備会社、4は警察、5は家屋2の家人が所有する携帯電話等からなる形態端末であって、例えばインターネットを利用したネットワーク6によって送受信可能に接続されている。
【0040】
ホームサーバー1は、ホームLAN7を介して家電製品8、自家用車両9の集中制御ユニット21、パーソナルコンピュータ10、及び防犯カメラ11と接続されている。尚、集中制御ユニット21については、後で詳述する。
【0041】
尚、ホームサーバー1は、詳細な説明は省略するが、演算処理装置としてのサーバーと、各種情報を記憶する後述のデータベースと、外部の装置と通信回路を介して通信するための通信装置とを備えている。
【0042】
また、各端末(携帯端末5、パーソナルコンピュータ10)は、詳細な図示は省略するが、それぞれ、液晶表示器等からなる表示部、キーボード等のキースイッチや、マウス等のポインティング・ディバイス等からなる入力部、各種プログラムや、各種処理結果を一時的に記憶するハードディスクやRAM等からなる記憶部、外部の装置と通信回路を介して通信するための通信部、及びCPU(中央演算処理装置)を備えている。これらの各構成は、内部バスを介して接続されており、CPU(中央演算処理装置)は、記憶部に記憶されたプログラムに従って通信装置全体を制御する。
【0043】
また、ホームサーバー1、各端末(携帯端末5、パーソナルコンピュータ10、集中制御ユニット21)は、それぞれ、インターネット通信を行うことが可能な一般的な通信プロトコルのソフトウェア(ソフトウェアプログラム)、そのソフトウエアプログラムに従ってインターネットを介してデータを送受信するインターネットブラウザ機能、及びブラウザを描画する一般的なソフトウェアを備えている。
【0044】
次に、ホームサーバー1に対する、警備会社3、警察4、携帯端末5、自家用車両9の集中制御ユニット21、及び防犯カメラ11との各種情報の授受について、図2に基づき説明する。
【0045】
図2は、ホームサーバー1を中心とする警備会社3、警察4、携帯端末5、自家用車両9の集中制御ユニット21、及び防犯カメラ11との間における信号の授受を示す概念図である。
【0046】
まず、ホームサーバー1は、防犯カメラ11により撮影された人物の映像を受信する。また、防犯カメラ11は、例えば、家屋に対する接近度合によって不審者の侵入レベルを検知するように構成されている。
【0047】
ホームサーバー1は、撮影された人物の映像と設定データ101に登録された家人等の非不審者と照合し、いずれの非不審者にも合致しない時、撮影された人物が不審者である可能性が高いと判断して、図3に示すような通報画面を家人の携帯端末5に送信する。尚、携帯端末5以外、家電製品(テレビ)8、パーソナルコンピュータ10等に転送するようにしてもよい。
【0048】
通報画面を受信した家人は、撮影画像を確認して不審者か否か判断し、その判断結果に応じた対応指示をホームサーバー1に送信する。
【0049】
例えば、図3に示すように、家人によって不審者であることが確認された場合は、警備会社3及び警察4への連絡、自家用車両9への防犯動作実行を指示するアイコンを選択する。
【0050】
そして、ホームサーバー1は、家人からの指示を受信すると警備会社3及び警察4への不審者侵入情報の送信、自家用車両9への防犯動作実行指示の送信、及びホームサーバー1への不審者記憶データ102への登録を実行する。
【0051】
更に、ホームサーバー1は、後述する自家用車両9に備えられた防犯センサ32により検知された不審者情報を受信するよう構成されている。
【0052】
次に、ユーザー車両6の構成について、図4に基づき説明する。
【0053】
図4は、実施の形態に関するユーザー車両6の全体構成図である。
【0054】
図4中、21は集中制御ユニットであり、走行状態に係わる各種データ(現残燃料、平均燃費、平均車速等)の算出や、以下の各構成を統括的に制御する。
【0055】
また、集中制御ユニット21は、無線アンテナ40、無線送受信機41とによってインターネット3を介して情報センター1との間における双方向の信号の授受が可能とされており、雨滴センサー9により検出された降雨情報等各種データを情報センタ−1のサーバーに送信可能とされるとともに、情報センター1からの交通情報等の各種情報を受信可能とされている。尚、雨滴センサー9の代りにワイパーの作動を検出するワイパー作動検出センサーを用いるようにしてもよい。
【0056】
22は車載LANユニットであり、例えばアンチロックブレーキシステム(ABS)、4輪駆動、エンジン(燃料噴射弁、点火プラグ等)等の制御に必要な不図示のセンサ及び駆動部と集中制御ユニット21との所謂ローカルエリアネットワーク通信を制御する。
23はRAMカードドライブであり、例えばシート位置、ミラー位置等の運転者に関する情報を記憶したRAMカードのデータ読み込み/書き込み装置である。
【0057】
24はデータドライブであり、移動可能なデータ記憶媒体に記憶した各種情報の読み込み/書き込み装置である。
【0058】
25は音声ガイド用スピーカであり、ナビゲーションコントローラ17からの音声情報が集中制御ユニット21内の音声出力インタフェース(不図示)を介して出力される。
26はマイクであり、乗員の音声による指示が集中制御ユニット21内の音声認識インタフェース(不図示)を介してナビゲーションコントローラ17に入力される。
【0059】
27は液晶表示等のディスプレイであり、ナビゲーション画面、各種入力操作用の画面、移動体の状態(車速、空調設定等)が表示され、更に、ディスプレイ27の前面には、その表示に応じてタッチ操作による入力操作が可能な、静電容量方式や赤外線方式等の入力装置を備える。
【0060】
28は操作スイッチであり、集中制御ユニット21及びナビゲーションコントローラ17への入力操作が可能とされる。
【0061】
17はナビゲーションコントローラであり、GPSアンテナ29からの位置情報とDVD−ROMチェンジャ30に搭載されたDVD−ROMの地図情報に基づいて、設定された目的地までの適当な経路を検索し、ディスプレイ27上の表示若しくは音声ガイド用スピーカからの音声出力により誘導を行なう。DVD−ROMチェンジャ30により読み出されるDVD−ROMの地図情報は、以下の説明におけるディスプレイ27への表示情報の基本情報である。
【0062】
更に、ナビゲーションコントローラ17に、VICS対応のFM多重放送を受信するFMチューナーと、電波ビーコン信号及びビーコン信号を受信するビーコン信号受信機と接続し、それらにより得られる情報を交通規制情報(所謂、VICS情報)と解釈してディスプレイ27に表示し、経路誘導の際経路検索の条件(制約条件)として使用することが望ましい。更に、走行経路周辺の地域情報をデータドライブ24等から入力し、表示情報に利用してもよい。尚、GPSによる自車位置の検出方法は公知であるため説明を省略する。
【0063】
また、車両6には、防犯コントローラ31が備えられている。
【0064】
防犯コントローラ31は、レーザーや赤外線等から構成される防犯センサ32により不審者が検出された時、ヘッドライト33、33を点灯する、警報用スピーカー34により警報音を鳴らす、360°撮影可能な視認カメラ35により撮影を開始する、エンジン36を始動させる、内のいずれか一つまたは複数を組合わせて防犯動作を行わせるよう構成されている。
【0065】
次に、図5のフローチャートに基づいて携帯端末5、またはパーソナルコンピュータ10による家人による車両用防犯システムの設定及びホームーサーバー1、自家用車両9の集中制御ユニット21による具体的処理ついて説明する。
【0066】
図5のステップS1では、携帯端末5、またはパーソナルコンピュータ10において車両利用防犯システム設定要件を設定し、ホームサーバー1に送信する。
【0067】
具体的には、非不審者の登録、防犯動作設定、通報者設定を行う。
【0068】
非不審者の登録は、視認カメラ33により撮影された人物の映像が、不審者であるか否かを判断するため、不審者ではない家人等を予め登録しておく。
【0069】
防犯動作設定は、自家用車両9に搭載された防犯機能を有する所定の装置を、不審者の侵入レベルに応じてどのような順序で作動するかを設定する。
【0070】
例えば、不審者の侵入レベルが低い0の時は、視認カメラ33による不審者の静止画像の撮影を行うよう設定する。
【0071】
また、不審者の侵入レベルが1になると、エンジン1が強制的に始動されるよう設定する。
【0072】
また、不審者の侵入レベルが2になると、ヘッドライト33、33が強制的に点灯されるよう設定する。
【0073】
また、不審者の侵入レベルが3になると、視認カメラ33によるビデオ撮影が開始されるよう設定する。
【0074】
そして、玄関や窓等が強制的に開閉され、不審者が家屋2に侵入するような最も侵入レベルが高い4になると、警報用スピーカー34による警報の作動が開始されるとともに、警備会社3や警察4に通報されるよう設定する。
【0075】
次に、ホームサーバー1と、携帯端末5またはパーソナルコンピュータ10とでの処理について、ステップS2乃至S11に基づいて説明する。
【0076】
ステップS2では、ステップS1で設定された車両利用防犯システム設定要件を登録する。
【0077】
続く、ステップS3では、自家用車両9に車両利用防犯システム設定要件を転送する。
【0078】
ステップS4では、防犯センサ11aにより撮影された人物を予め登録された非不審者と照合して、撮影された人物が不審者であるか否か判定する。
【0079】
ステップS4でYESと判定された場合、ステップS5に進み、防犯カメラ11による不審者の撮影を開始するとともに、図3に示す通報画面を携帯端末5またはパーソナルコンピュータ10に不審者情報を送信する。
【0080】
ステップS6では、受信した通報画面の画像データに基づいて不審者か否か家人によって判断し、対応指示をホームサーバー1に送信する。
【0081】
ステップS7では、対応指示を判断し、警備会社3、警察4への通報、及び自家用車両9への防犯動作が指示されていると判断された時は、ステップS8で警備会社3、警察4への通報を行うとともに、ステップS9で自家用車両9への防犯動作指示を行う。
【0082】
また、ステップS9で対応不要の指示が判断されている時は、ステップS10で防犯カメラ11による撮影を中止するとともに、ステップS11で警備会社3、警察4への通報を禁止する。
【0083】
次に、自家用車両9の集中制御ユニット21による処理をステップS12乃至S16に基づいて説明する。
【0084】
ステップS12では、ステップS1で設定された車両利用防犯システム設定要件を登録する。
【0085】
続く、ステップS13では、GPSアンテナ29により検知された自家用車両9の現在位置が自宅駐車場であるか否か判定する。
【0086】
ステップS13でYESと判定さたれ時は、ステップS14に進み、防犯センサ32による検知領域を通常検知領域Aから拡大検知領域Bに拡大する。ここで、通常検知領域Aは、図6に示すように、自家用車両9周辺に存在する不審者のみを検知可能に設定されるのに対し、拡大検知領域Bは、自家用車両9が駐車される駐車場から家屋2全体内に存在する不審者を検知可能に設定される。
【0087】
ステップS15では、防犯センサ32により不審者の存在が検知されたか否か判定する。
【0088】
ステップS15の判定でYESと判定された時、つまり、不審者の存在が検知された時、ステップS16に進み、ステップS1で設定された不審者の侵入レベルに応じた防犯動作設定を行うとともに、警備会社3、警察4及び家人の携帯端末5に通報する。
【0089】
以上のように、本実施形態によれば、家屋2に備えられた防犯センサ11aによって不審者の存在が検知された時、自家用車両9に搭載されたエンジン36が始動される、ヘッドライト33、33が点灯されるため、警報用スピーカー34により警報される等、車両の所定の装置を利用して家屋2の防犯機能を強化することができる。
【0090】
また、侵入レベルが高くなるに連れて、視認カメラ35による静止画像の撮影、エンジン36の始動、ヘッドライト33、33の点灯、視認カメラ35によるビデオ撮影、警報用スピーカー34による警報動作が順次行われるため、侵入レベルに応じた防犯動作が行える。
【0091】
また、不審者の存在が検知された時、警備会社3、警察4、家人の携帯端末5に通報されるため、不審者に対する対応を迅速に行える。
【0092】
また、自家用車両9が自宅駐車場に駐車していることが検知された時、自家用車両に備えられた防犯センサ32による検知領域が通常検知領域Aから拡大検知領域Bに拡大されるため、不審者の検知領域を拡大することができ、不審者の検知精度を向上することができる。
【0093】
また、撮影された映像が警備会社3、警察4、家人の携帯端末5に通報されるため、通報先において不審者の確認を行うことができる。
【0094】
また、図7に示すように、自家用車両9が自宅駐車場に存在することが検知された時、自家用車両9に備えられた視認カメラ35による撮影方向を家屋2の方向に設定すれば、視認カメラ35を利用して家屋2に対する不審者の挙動を撮影することができる。
【0095】
また、本実施形態では、不審者の侵入が検知された時エンジン36を始動する例を示したが、エンジン36始動後、スロットル弁(不図示)を強制的に開放させてエンジン回転数を上昇させる所謂レーシングを行い、不審者に対する威嚇を強化するようにしてもよい。
【0096】
また、本実施形態では、不審者の侵入が検知された時ヘッドライト33、33を点灯する例を示したが、ヘッドライト33、33をロービームからハイビームに切換えたり、ロービームとハイビームとの間で周期的に軸光を変更させるようにしてもよい。
【0097】
また、本実施形態では、不審者の侵入が検知された時ヘッドライト33、33を点灯する例を示したが、ヘッドライト33、33以外のルームランプを点灯するようにしてもよい。
【0098】
また、本実施形態では、不審者の侵入が検知された時エンジン36を始動させたり、ヘッドライト33、33を点灯させる例を示したが、その他、クラクションを鳴らすようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる情報提供システムの全体構成図を示す概念図。
【図2】本発明に関わるホームサーバー1を中心とする警備会社3、警察4、携帯端末5、自家用車両9の集中制御ユニット21、及び防犯システム11との間における信号の授受を示す概念図。
【図3】本発明に関わる通報画像例を示す図。
【図4】本発明に関わるユーザー車両6の全体構成図。
【図5】本発明に関わるフローチャート。
【図6】本発明に関わる防犯センサによる検知領域を示す図。
【図7】本発明に関わる視認カメラによる撮影領域を示す図。
【符号の説明】
1:ホームサーバー
2:家屋
5:携帯端末
6:ネットワーク
9:自家用車両(車両)
10:パーソナルコンピュータ
11:防犯カメラ(家屋用不審者検知手段)
21:集中制御ユニット
29:GPSアンテナ
31:防犯コントローラ
32:防犯センサ(車両用不審者検知手段)
33:ヘッドライト(所定の装置)
34:警報用スピーカー(警報手段)
35:視認カメラ
36:エンジン(所定の装置)
Claims (9)
- 家屋と車両とが無線システムを介して情報の授受可能に構成された防犯システムであって、
上記家屋は、家屋周辺の不審者の存在を検知し、不審者の存在を検知した時、当該不審者の情報を上記車両に送信する家屋用不審者検知手段を備えるとともに、
上記車両は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、車両に搭載された所定の装置に予め設定された防犯動作を実行させる防犯動作制御手段を備え、
上記家屋用不審者検知手段は、不審者の侵入レベルを検知するよう構成されており、
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段により検知された不審者の侵入レベルに応じて上記所定の装置の作動態様を変更することを特徴とする防犯システム。 - 上記車両は、車両周辺の不審者の存在を検知する車両用不審者検知手段と、該車両用不審者検知手段により不審者の存在が検知された時、警報音を発生させる警報手段とを備えるとともに、
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段により検知された不審者の侵入レベルが高くなるにつれて、上記所定の装置による防犯動作、警報手段による警報動作を順次実行させることを特徴とする請求項1に記載の防犯システム。 - 家屋と車両とが無線システムを介して情報の授受可能に構成された防犯システムであって、
上記家屋は、家屋周辺の不審者の存在を検知し、不審者の存在を検知した時、当該不審者の情報を上記車両に送信する家屋用不審者検知手段を備えるとともに、
上記車両は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、車両に搭載された所定の装置に予め設定された防犯動作を実行させる防犯動作制御手段と、
予め設定された検知領域内における不審者の存在を検知する車両用不審者検知手段と、
車両の現在位置を検知する現在位置検知手段と、
該現在位置検知手段により車両が自宅駐車場に駐車していることが検知された時、上記車両用不審者検知手段による検知領域を拡大する検知領域拡大手段とを備えることを特徴とする防犯システム。 - 家屋と車両とが無線システムを介して情報の授受可能に構成された防犯システムであって、
上記家屋は、家屋周辺の不審者の存在を検知し、不審者の存在を検知した時、当該不審者の情報を上記車両に送信する家屋用不審者検知手段を備えるとともに、
上記車両は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、車両に搭載された所定の装置に予め設定された防犯動作を実行させる防犯動作制御手段と、
車両周辺を撮影可能な視認カメラと、
上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、上記視認カメラによる撮影を開始させる視認カメラ制御手段とを備えることを特徴とする防犯システム。 - 上記車両は、上記視認カメラにより撮影された映像を所定の通報先に転送する映像転送手段を備えることを特徴とする請求項4記載の防犯システム。
- 上記車両は、車両の現在位置を検知する現在位置検知手段を備え、
上記視認カメラ制御手段は、上記現在位置検出手段により車両が自宅駐車場に駐車していることが検知された時、上記視認カメラの撮影方向を家屋方向に設定することを特徴とする請求項4または5に記載の防犯システム。 - 上記所定の装置は、エンジンであって
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、上記エンジンを始動させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の防犯システム。 - 上記所定の装置は、ライトであって、
上記防犯動作制御手段は、上記家屋用不審者検知手段からの不審者の情報を受信した時、上記ライトを点灯させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の防犯システム。 - 上記防犯システムは、上記家屋用不審者検知手段により不審者の存在が検知された時、不審者の情報を予め設定された通報先に通報する通報手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の防犯システム。
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