JP7414209B2 - 警護用自律移動体 - Google Patents

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本発明は、走行部により自律移動が可能で、警護をすべき対象者の近辺に付き添って移動すると共に、併せて、後をつけてくる不審者を特定し検出する警護用自律移動体に関する。
従来、自律移動可能な移動体により人の存在や動作を検知し、人の動作に対応して移動体を移動させて、各種の処理を実行する技術が知られている。例えば下記特許文献1では、第1監視領域への人物の侵入を検知して周囲を撮像し、撮像結果を利用して侵入した人物に向かってロボット本体を移動させることで、第2監視領域への侵入を阻止するように構成された警備用ロボットが提案されている。この警備用ロボットでは、所定領域に侵入した不審者の動きに応じて、自律的に移動して不審者と対峙したり、不審者に追従して移動したりすることが可能である。
特開2010-72831号公報
しかしながら従来の警備用ロボットなどでは、一定範囲内の警備対象領域において、不審者の移動する動作を検知し、不審者の動作に追従するように構成されているだけであるため、移動する警護対象者を同様に移動する不審者から警護するものではなく、警護対象者の周囲にいる検出対象者の中から不審者を特定して監視し、不審者から警護対象者を護衛するような発想ではなく、また、不審者の行動に応じて臨機応変に不審者の動作を検知することまではできない。
そこで本発明は、移動する警護対象者に対して常に追従しながら、しかもその周辺で検出対象者の中から不審者を検出し、この不審者に対して警護対象者を護衛することができる警護用自律移動体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の警護用自律移動体は、走行部により自律走行可能な警護用自律移動体であって、警護対象者を継続的に検知する追従検知部と、追従検知部の検知結果に基づいて警護用自律移動体に対する警護対象者の方向及び距離を求めて警護対象者情報を生成する追従処理部と、警護用自律移動体付近の地図情報及び走行状態情報に基づいて走行するとともに追従処理部からの警護対象者情報に基づいて警護対象者に追従するように走行部を制御する走行制御部と、周囲を撮像する撮像部と、撮像部の映像から検出対象者を検出し、検出対象者の中から不審者を特定する検出処理部と、検出処理部の処理結果を警護対象者に送信する通信部と、を備え、警護対象者に所定間隔で追従しつつ撮像部で周囲を撮像し、撮像部で撮像された映像を検出処理部で検出処理することで、検出対象者の中で同一人物の映像が、所定の設定時間の期間若しくは所定の設定距離の領域で所定枚数以上撮像されたとき、又は所定の頻度以上に撮像されたとき、通信部から警護対象者に当検出対象者の画像を送信し、警護対象者が確認した場合に不審者を特定するとともに、警護用自律移動体に対する検出対象者の方向及び距離と、追従処理部で求めた警護対象者の方向及び距離と、から警護対象者に対する検出対象者の方向及び距離を検出して警護対象者に送信する、ことを特徴とする。
上記構成において、検出処理部は、好ましくは、予め登録された検出対象者の顔画像を撮像部の映像から検出することで不審者を特定して検出する。検出処理部は、好ましくは、検出対象者の中で同一人物の映像が、一定時間以上の期間、一定距離以上の領域、一定回数以上の繰返し回数で検出されたとき、不審者を特定する。
通信部は、好ましくは検出処理部の処理結果を警護対象者とともに所定の通報先に送信する。
追従検知部は、好ましくは警護対象者が保持するビーコンから発信される位置情報を継続的に検知する第1追従検知部と、警護対象者を撮像して得られる映像を継続的に検知する第2追従検知部と、を備えている。
警護用自律移動体は、好ましくは追従検知部で警護対象者に対する追従状態の異常を検知したとき、異常処理部により警護対象者に異常を知らせる。さらに警護用自律移動体は、好ましくは検出処理部で検出対象者と警護対象者との間の距離が所定距離以下に接近してきたことを検出したとき、警告処理部により所定の警告処理を行う。
ビーコンには、警護対象者が複数の場合を検知できるように、該警護対象者を識別できるID情報が含まれている。
走行制御部は、全周囲に向けた距離検出部による検知結果を利用して走行部を制御してもよく、さらに障害検知部及びIMUによる検知結果を利用して走行部を制御するようにしてもよい。
本発明の警護用自律移動体によれば、追従検知部で警護対象者を継続的に検知し、その
検知結果に基づいて走行制御部で走行部を制御するので、警護用自律移動体が常に警護対象者に追従できる。しかも、追従時には、撮像部で周囲を撮像し、その映像から検出処理部で検出対象者を検出するので、警護対象者に追従しつつ、同時に検出対象者を検出でき、さらに通信部で処理結果を警護対象者に送信できる。そのため、警護対象者が順次に場所を移動しても、警護対象者の移動に追従しつつ、ストーカーのように警護対象者につきまとう検出対象者の存在の有無を検出することができ、警護用自律移動体により移動する警護対象者の周辺を警護することが可能である。
従って、本発明の警護用自律移動体によれば、移動する警護対象者に追従しつつ、その周辺における検出対象者の中から不審者を特定して検出できる警護用自律移動体を提供することが可能である。
検出処理部が、検出対象者の中で予め登録された顔画像を撮像部の映像から検出することで不審者を検出するものであれば、警護対象者が不審者を認識している場合、その不審者の顔画像を検出処理部に予め登録することで、短時間で効率よく不審者を特定することができる。
検出処理部において、検出対象者の中で同一人物映像が、一定時間以上の期間、一定距離以上の領域、一定回数以上の繰返し回数で検出されたとき、不審者を特定して検出するものであれば、警護対象者が該不審者を知らない場合であっても、例えば警護対象者につきまとうようなストーカー行為などを行う不審者を検出すなわち特定することができる。
通信部が、検出処理部の処理結果を警護対象者とともに通報先に送信するようにすれば、ストーカー等のように警護対象者につきまとう不審者をより早い段階で各種の通報先に通報できるため、不審者の行為を防止し易い。
追従検知部が、警護対象者が保持するビーコンから発信される位置情報を継続的に検知する第1追従検知部と、警護対象者を撮像して得られる映像を継続的に検知する第2追従検知部と、を備えていれば、2系統で警護対象者を検知して追従できるため、より確実に追従できる。さらに、ビーコンは、警護対象者が複数の場合を検知できるように、該警護対象者を識別できるID情報を備えている場合には、例えば学校や学習塾などの生徒の複数人での登下校などの場合にも複数の警護対象者の警護が可能となる。
警護用自律移動体が、追従検知部で警護対象者に対する追従状態の異常を検知したとき、警護対象者に異常を知らせる異常処理部を備えていれば、警護用自律移動体が追従していない状態で警護対象者が移動することを防止できる。
警護用自律移動体が、検出処理部で検出対象者と警護対象者との間の距離が所定距離以下になったことを検出したとき、所定の警告処理を行う警告処理部を備えていれば、検出対象者の中から特定された不審者が警護対象者に直接危害を及ぼすような行動を警護用自律移動体により抑制、防止でき、またそのような行動をできるだけ短時間に周囲や通報先に通報できる。
本発明の第1の実施形態に係る警護用自律移動体の外観を示し、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る警護用自律移動体の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の管理センターの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る警護用自律移動体における追従部の動作を説明するフローチャートである。 第1の実施形態に係る警護用自律移動体における検出部の動作を説明するフローチャートである。 第1の実施形態に係る警護用自律移動体における追従部の動作の変形例を説明するフローチャートである。 第2の実施形態に係る警護用自律移動体における追従部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る警護用自律移動体における追従部の動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1実施形態では、ビーコンを保持する警護対象者が一人の場合に追従する警護用自律移動体の例を用いて説明する。
警護用自律移動体10は、図1(a)(b)及び図2に示すように、ビーコンA1を保持する警護対象者A0に追従しつつ、検出対象者B0を検出するロボットである。この警護用自律移動体10は、自律走行するための走行部20と、走行部20上に支持された本体部30と、を備え、本体部30には、警護対象者A0に追従するための追従部40と、警護対象者A0の周囲にいる検出対象者の中から不審者である検出対象者B0を検出するための検出部50と、が設けられている。警護対象者は、警護用自律移動体10の追従対象者でもある。
ビーコンA1は、例えば本体に内蔵されたCPU等の回路により制御されて所定の発光パターンを有する赤外線を発生する。赤外線は、例えば警護対象者A0の識別番号(ID)が識別されるように変調され、警護対象者A0が帰宅の開始や、帰宅を知らせるための押しボタンを押すことにより所謂リモコン動作の機能を有している。
本実施形態の警護用自律移動体10では、入力部11、CPU12、記憶部13、通信部14、図示しない電源部などが、走行部20、追従部40、検出部50の一部又は全部に共通に設けられており、それぞれの構成の一部として使用されている。入力部11は、スマホ等の警護対象者A0が保持する携帯端末A2から入力可能に構成されている。CPU12はマイクロプロセッサやマイクロコントローラ等により構成することができる。記憶部13は、DRAM、HDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等により構成されている。CPU12と各部との接続方法は周知の方法を用いてよく、例えばCANを使用してよい。通信部14は、外部ネットワークNを介して警護対象者A0の携帯端末A2と、後述する警備会社の管理センター70や、必要に応じて警察等の通報先C0とに接続可能であり、各種の情報が外部ネットワークNを介して送受信可能に構成されている。図示しない電源部は各部の動力源であり、バッテリなどにより構成され、残量その他の情報がCPU12で監視されている。
なお、警護用自律移動体10の外周囲には、サーチライト15、検出対象者B0(すなわち、不審者)が危害を加える場合に備えた、螢光塗料や捕縛ロープなどの物品発射部16、全周囲スピーカ17、全周囲ライト18などが設けられている。
警護用自律移動体10の走行部20は、複数の車輪21と、少なくとも左右2つの車輪21をそれぞれ独立に速度可変に回転駆動する駆動部22と、を備える。各駆動部22は、それぞれドライバ及びモータを有し、追従部40からの制御信号に基づいて各車輪21を回転駆動することで、警護用自律移動体10を前進、後退、左右旋回させることが可能で、警護対象者A0の任意の移動方向及び移動速度に自在に追従して走行可能に構成されている。
警護用自律移動体10の追従部40は、警護対象者A0を継続的に検知する追従検知部41と、追従検知部41の検知結果に基づいて警護対象者A0の位置、方向、移動速度等の警護対象者情報を生成する追従処理部42と、警護対象者情報に基づいて警護対象者A0に追従するように走行部20を制御する走行制御部43と、を有する。
さらに追従部40には、警護対象者A0が追従開始時や各種の追従条件等を入力するための入力部11と、追従状態を警護対象者A0や通報先C0に通信するための通信部14と、追従異常時に異常を警護対象者A0及び/又は警備会社の管理センター70に知らせる異常処理部44と、走行部20を制御するために必要な情報を検知するIMU45及び障害検知部46が設けられている。
追従検知部41は、例えば単眼カメラやステレオカメラを有する。本実施形態では、警護対象者A0が、赤外線発光素子を所定の点滅パターンで点滅するビーコンA1を保持するため、赤外線を検知可能な赤外線カメラからなるステレオカメラを用いている。この追従検知部41は、ビーコンA1の赤外光の軌跡を継続的に検知することで警護対象者A0を追跡する。継続的に検知するとは、常時連続して検知してもよく、所定間隔で繰り返し検知してもよい。また、追従検知部41は、単眼カメラやステレオカメラにより、警護用自律移動体10に対する警護対象者A0との距離を計測してもよい。
追従処理部42は、CPU12に設けられ、追従検知部41の検知結果が伝達されて演算処理することで、警護用自律移動体10に対する警護対象者A0の相対的な位置、方向、速度や、警護対象者A0と警護用自律移動体10との間の距離を、警護対象者情報として生成する。本実施形態では、予め警護対象者A0と警護用自律移動体10との間の距離が設定間隔として設定されており、設定間隔より大きくなったときは警護対象者情報が走行制御部43に伝達される。
異常処理部44は、追従検知部41における警護対象者A0の追従状態に異常を検知したとき、警護対象者A0に異常を知らせる。追従状態の異常とは、例えば警護対象者が検知できないとき、警護対象者との距離が過剰に拡がったとき、警護対象者を複数の追従検知部41で検知したときに検知結果が不一致のときなどである。
この異常処理部44では、追従状態の異常が生じたときに、例えば警護対象者A0に停止することや警護用自律移動体10の近傍位置まで戻ることを要求する音声を本体部30の全周囲スピーカ17から発したり、通信部14から外部ネットワークNを介して管理センター70に通報し、当該管理センター70から警護対象者A0の携帯端末A2に追従が停止した旨を表示させたり、ブザー音を発生させたりするなどの異常処理を行う。
走行制御部43は、CPU12に設けられ、追従処理部42からの警護対象者情報に基づき、走行部20を制御するように構成されている。この走行制御部43では、警護用自律移動体10が、警護対象者A0の位置に向け、警護対象者A0の移動速度で、警護対象者A0までの距離が所定範囲以内で追従して走行するように、走行部20の駆動部22に必要な走行制御信号を生成する。
この走行制御部43は、通信部14から外部ネットワークNを介して警備会社の管理センター70から地図情報(マップデータ)を取得するように構成されており、警護対象者情報を地図情報と結合して追従経路を適切に調整して、走行部20の制御信号を生成することが可能である。また、この追従経路を記憶部13に記憶させることで、警護対象者A0の現在位置及び履歴を記録することが可能である。
本実施形態の警護用自律移動体10には、障害検知部46及びIMU45が設けられ、これらにより検知される走行状態情報が走行制御部43に伝達されて走行部20の制御に利用される。障害検知部46は、周囲の歩行者、自転車、バイク等との接触を検知するバンパーセンサ、障害物の有無や距離を検知する障害物センサなどを備えている。IMU45は、慣性計測ユニットであり、本実施形態では警護用自律移動体10のロール軸、ピッチ軸、ヨー軸の各軸回りの運動について、角速度及び角加速度を計測する慣性計測装置である。
警護用自律移動体10の検出部50は、警護用自律移動体10の全周囲を撮像する撮像部51と、撮像部51の映像から検出対象者B0を検出するとともに検出対象者B0の位置を検出する検出処理部52と、検出処理部52の処理結果を警護対象者A0及び警備会社の管理センター70に送信する通信部14と、を備えている。
さらに本実施形態の検出部50には、警護対象者A0が検出開始時や各種の検出条件等を入力するための入力部11と、検出対象者B0の画像を記憶するととともに所定時間に撮像部51で撮像された人物の画像を記憶する記憶部13と、検出対象者B0と警護対象者A0との間の距離が所定距離以下のときに予め設定された警告処理を行う警告処理部53と、が設けられている。
撮像部51は、本体部30の全周囲に配置された複数の単眼カメラ等の撮像装置を備えており、警護用自律移動体10の全周囲の画像が撮像可能に構成されている。各撮像装置は周囲に存在する人物の顔を十分に判別可能な解像度で画像を撮像する。
本実施形態の撮像部51では、複数の撮像装置で撮像された画像を用いて、以下のようにして各画像中の人物と警護用自律移動体10との間の距離を検出することができる。
この撮像部51には、撮像部51により得られた各画像までの距離を検出するために、撮像装置とともに全周囲に向けて、図示しない距離検出部が少なくとも一つ設けられている。距離検出部としては、超音波を用いた距離センサや光学素子を用いた距離センサを含む構成を有するものを使用することができる。光学素子を用いた距離センサを含む距離検出部としては、例えば複数のパルス半導体発光素子と、発光素子駆動部と、反射光を検出するラインイメージセンサーと、発光素子駆動部及びラインイメージセンサーを制御する距離検出制御部とが備えられ、複数のパルス半導体発光素子を所定のパルス幅で同期発振するように素子駆動部を制御し、反射光によりラインイメージセンサーの各画素において電荷振り分けによる位相差測定により遅延時間を算出し、遅延時間とパルス幅とから距離データを算出することができる。
検出処理部52は、撮像部51からの画像データから検出対象者B0を検出するように構成されている。画像データから検出対象者B0を検出するには、周知の画像処理技術を用いて、撮像部51で撮像された画像中から周囲の全人物の画像を検出対象者として抽出し、各人物の画像毎に検出対象者B0を不審者として特定して検出することで行うことができる。
撮像部51の画像から抽出された人物の画像から検出対象者B0を検出するには、まず警護対象者A0が、携帯端末A2から外部ネットワークNを介して入力部11に入力して記憶部13に記憶させることで、予め登録した検出対象者B0の顔画像が撮像部51の映像に含まれているか否かを判定することができる。また犯罪者リスト等に登録されている人物の顔画像が撮像部51の映像に含まれているか否かを判定してもよい。
さらに本実施形態の検出処理部52では、撮像部51において撮像された多数の画像において、所定枚数以上に同一人物の画像が含まれているか否かで判定することができる。その場合、例えば異なる時間に撮像された複数の画像において、例えば駅から自宅までに要する時間などの所定の設定時間、駅から自宅までの距離などの所定の設定距離に撮像された画像に、複数枚継続して写る人物が存在するか否かで検出したり、例えば毎日、或いは週に1乃至複数回などの設定頻度以上で繰り返し写る人物が存在するか否かで検出対象者B0を割り出して特定することができる。
これらの検出処理部52における検出対象者B0の有無の判定では、公知の画像処理技術を適宜採用することができる。例えば撮像された人物の画像からエッジ情報を抽出し、顔、胴体等の要素を分離し、テンプレートマッチングなどにより同一か否かを判定してもよい。また、顔の画像から目口鼻等の各要素を抽出し、各要素毎に照合し、複数の要素に共通性が認められたときに同一人物を判定してもよい。
本実施形態の検出処理部52では、検出対象者B0を検出したとき、通信部14から外部ネットワークNを介して警護対象者A0の携帯端末A2に画像を送信する。警護対象者A0が検出対象者(不審者)B0であることを確認した場合、さらに外部ネットワークNを介して各通報先C0に検出対象者B0の存在及び画像を送信する。検出対象者B0の画像は記憶部13に記録され、予め登録した検出対象者B0として、以後に撮像部51で撮像された画像中に存在するか否かが検出される。
さらに本実施形態の検出処理部52では、撮像部51からの距離データから検出対象者B0と警護用自律移動体10との間の距離が検出可能である。そのため撮像部51において撮像された各画像中に、検出対象者B0の存在が検出された場合、警護用自律移動体10に対する検出対象者B0の距離及び方向と、追従処理部42により求めた警護対象者A0の距離及び方向と、から警護対象者A0に対する検出対象者B0の方向及び距離を検出する。
警告処理部53は、検出対象者B0と警護対象者A0との間の距離が所定距離以下のときに予め設定された警告処理を行うように構成されている。所定の警告処理は適宜設定可能であり、例えば警備会社の管理センター70や相談していた警察等の通報先C0への通報、遠隔オペレータから音声による警告、全周囲スピーカ17からの音の発生、サーチライト15及び全周囲ライト18からの光の発生、検出対象者B0への退散用の物品又はマーク付着用の蛍光塗料や捕縛ロープなどの物品を発射する発射部16からの発射などでもよい。
本実施形態の警告処理部53では、警護対象者A0に対して検出対象者B0が、2~3m等の設定距離以内に近づいたとき、さらに1m以内等の至近距離に近づいたとき、或いは接触したときなど、予め設定された緊急状態に達した際、警護用自律移動体10の警告音を発するとともに、最寄りの警備会社へ、また事前に警察に相談していた場合には警察への電話、ショートメール、SNSメッセージなどを送信し、警備員や警察官に駆けつけてもらう。同時に、検出対象者B0には、遠隔オペレータから音声で、本画像が警備会社、警察に送付され、駆けつける旨を警告して牽制する。
図3は、本発明の管理センター70の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、管理センター70は、送受信部71と記憶部72と制御部73と障害検知部75とディスプレイ76と警報発生部77とを備えている。管理センター70は、適宜の箇所に設けられたワークステーション,クラウドサーバ等の情報処理装置から構成されている。管理センター70での処理は、プログラムに制御されたワークステーション,サーバ、クラウドサーバ等のコンピュータにより実行され、例えば磁気ディスク,フラッシュメモリ等の半導体メモリ,その他の任意のコンピュータで読み取り可能な記録媒体が使用される。記録媒体に記録されたプログラムは、記録媒体を直接コンピュータに装着して当該コンピュータに読み込ませてもよく、ネットワークNを介してコンピュータに読み込ませるようにしてもよい。
送受信部31は、ネットワークNを介して警護用自律移動体10の通信部14及び警護対象者A0の携帯端末A2と相互に通信可能に接続されている。警備会社の担当者は、予め、警護対象者A0の携帯端末A2に警護用自律移動体10及び管理センター70と相互に通信可能とし、各種の情報の送受を行うためのアプリケーションソフトをインストールしておく。アプリケーションソフトの配布は、ネットワークNを介して行ってもよい。
記憶部72は、警護対象者A0及び検出対象者B0に関する情報と、警護の経路等に関するマップデータ72aとを格納している。
警報発生部77は、警護用自律移動体10で検出された情報が入力され、必要に応じて管理センター70の管理者が警告する場合に検出対象者B0に警告を発する機能を有している。
障害検知部75には、警護用自律移動体10の障害検知部46で検出された警護用自律移動体10の周囲の歩行者、自転車、バイク等の障害信号が入力され、必要に応じて管理センター70の管理者が、警護用自律移動体10の制御部73を介して警護用自律移動体10の遠隔操縦に切り替える機能を有している。
ディスプレイ76には、警護用自律移動体10の撮像部51から周囲の映像が表示され、管理センター70の管理者が、警護用自律移動体10の周囲の監視や遠隔操縦をする際に使用される。
次に、このような警護用自律移動体10の動作について説明する。
警護用自律移動体10を使用するには、図4に示すように、所定位置に配置された警護用自律移動体10の位置まで警護対象者A0が移動し、入力部11に使用開始のための開始入力を行う(S1)。例えば、警護対象者A0が携帯端末A2で事前に予約しておき、警護対象者A0の携帯端末A2の予約QRコード(登録商標)を警護用自律移動体10の入力部11にかざすことで入力する。警護対象者A0は保持しているビーコンA1の使用も開始する。こうして、警護用自律移動体10の追従検知部41により警護対象者A0のビーコンA1の検知が開始される。
この状態で警護対象者A0は任意の方向及び速度で移動を開始し、警護用自律移動体10が警護対象者A0の追従を開始する。
警護用自律移動体10の追従検知部41では、警護対象者A0のビーコンA1の軌跡を継続的に検知しつつ、検知結果を追従処理部42に継続的に伝達する(S2)。
警護用自律移動体10の追従処理部42では、検知結果に基づいて、警護対象者A0の相対的な位置、方向、移動速度、警護対象者A0との距離を含む警護対象者情報が生成され、走行制御部43に伝達される(S3)。
追従処理部42における処理の際、追従検知部41における警護対象者A0の追従状態に異常が検知されたとき、異常処理部44において、警護対象者A0に対して異常を音声で通知したり、携帯端末A2に異常を表示するなどの異常処理を実行する(S4)。例えば、追従状態の異常としては、ビーコンA1を保持する警護対象者A0が交差点の横断歩道を先に渡ってしまい、ビーコンA1から発信される位置情報を検出できなくなる場合がある。この場合には、異常処理部44において、警護対象者A0の携帯端末A2に、「横断歩道を渡ったら、止まってお待ち下さい。」という通知をして表示させることにより異常処理を実行してもよい。この携帯端末A2への異常表示は、通信部14から外部ネットワークNを介して通知する、あるいは、通信部14から外部ネットワークNと警備会社の管理センター70とを介して携帯端末A2に通知してもよい。これにより追従状態の異常が解消したときは、再び、追従検知部41による検知と検知結果の追従処理部42への伝達を再開する(S5)。
警護用自律移動体10の走行制御部43では、追従処理部42からの警護対象者情報に基づいて走行制御信号を生成する(S6)。その際、走行制御部43では、付近の地図情報と障害検知部46からの走行状態情報とを警護対象者情報に合わせることで適切な走行経路を設定し、さらにIMU45から伝達される走行状態情報が適切な範囲となるようにして、走行制御信号を生成して走行部20の駆動部22に伝達する。この状態で警護対象者A0が目的地に到達し(S7)、警護用自律移動体10の入力部11に終了入力を行うことで、追従を終了することができる(S8)。
この実施形態の警護用自律移動体10では、このような追従走行期間中、検出部50により常時、検出対象者B0の検出処理を実行している。
検出処理は、図5に示すように、警護対象者A0が入力部11に使用開始のための開始入力を行うことで開始される(S11)。
まず警護対象者A0がスマホ等の携帯端末A2を活用して、検出対象者B0の顔画像を入力し、記憶部13に記憶させる(S12)。
撮像部51において、警護用自律移動体10の全周囲の画像が継続的に撮像され、順次、映像が検出処理部52に伝達される(S13)。
検出処理部52では、撮像部51で撮像された画像中から周囲の全人物の画像を検出対象者として抽出するとともに、映像中の人物の画像から顔画像を抽出する(S14)。
顔画像を順次記憶部13に記憶された検出対象者の顔画像と照合し、特定の検出対象者B0すなわち、不審者の有無を判定する(S15)。
検出対象者B0が含まれていないとき、周囲の全人物の顔画像、好ましくは顔画像及び全身の画像を日時及び場所とともに記憶部13に記録する(S16)。
また過去に記憶部13に記録されている周囲の全人物の顔画像、好ましくは顔画像及び全身画像と参照することで、所定の設定時間以上、所定の設定距離以上、又は所定の頻度以上で繰り返し撮像された人物の有無を判定する(S17)。繰り返し返し撮像された人物がいない場合には、警護対象者A0への追従が終了するまで、検出処理を継続する(S18)。
一方、繰り返し返し撮像された人物がいる場合には、その画像を警護対象者A0の携帯端末A2に送信して、検出対象者B0と特定するかを確認する(S19)。そして警護対象者A0が検出対象者B0ではないと判定した場合には、警護対象者A0への追従が終了するまで、検出処理を継続する(S18)。
先の工程S15において、顔画像を順次記憶部13に記憶された検出対象者の顔画像と照合し、検出対象者B0がいる場合、または工程S18において警護対象者A0が検出対象者B0であると判定した場合には、各種の警告処理を実施する(S20)。
警告処理では、警護対象者A0の携帯端末A2に、検出対象者B0の存在及び検出対象者B0の位置や画像を送り、注意を促す。また警備会社や警察等の通報先C0へ検出対象者B0の位置や画像を送り、検出対象者B0の存在を知らせる。さらに必要により、遠隔オペレータから音声による警告、本体部30からの音、光等の発生、物品等を発射するなどの積極的な警告を行う。
(変形例1)
上記実施形態では、警護対象者A0が保持するビーコンA1から発信される位置情報を継続的に検知するステレオカメラを備えた追従検知部41を用いているが、特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば図2に仮想線で示すように、警護対象者A0が保持するビーコンA1から発信される位置情報を継続的に検知するステレオカメラを備えた第1追従検知部41と共に、検出部50の撮像部51による映像の一部を追従処理部42で共通に用いてもよい。撮像部51は警護用自律移動体10の全周囲を撮像する機能を有しているので、撮像部51の一部を、警護対象者A0の画像を取得する第2追従検知部41’として利用することが可能である。
さらに第2追従検知部41’において、警護対象者A0の後ろ姿の画像、警護対象者A0の歩行の仕方を記憶、学習して、検知、追跡を行うことで、より精度よく、二重に警護対象者A0の検知を実施することができる。
(変形例2)
変形例1の応用例として、例えば、警護対象者A0が保持するビーコンA1から発信される位置情報を検出できなくなった場合の追従方法について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る警護用自律移動体における追従部の動作の変形例を説明するフローチャートである。図6が、図4に示す追従部の動作と異なるのはステップ中のS2’、S3’、S4’、S5’、S7’であり、他のステップは同じであるので説明は省略する。
図6に示すように、警護用自律移動体10の追従検知部41では、警護対象者A0の保持するビーコンA1を検知すると共に、上述の第2追従検知部41’により警護対象者A0の後ろ姿の画像等を記憶、学習して、検知、追跡を行い、検知結果を追従処理部42に継続的に伝達する(S2’)。
警護用自律移動体10の追従処理部42では、検知結果に基づいて、警護対象者A0のビーコンA1による警護対象者情報と共に、第2追従検知部41’による警護対象者A0の画像情報が生成され、走行制御部43に伝達される(S3’)。
追従処理部42における処理の際、追従検知部41における警護対象者A0の追従状態に異常としてビーコンA1の検知ができなくなったときには、異常処理部44において、第2追従検知部41’による警護対象者A0の画像情報により警護対象者A0の追従を開始し(S4’)、警護対象者A0の保持するビーコンA1による警護対象者情報が得られた時点で異常解消と判断して異常処理を解消してもよい(S5’)。
警護対象者A0が、所定範囲内にあるか否かの判定は、警護対象者A0のビーコンA1による警護対象者情報と共に、第2追従検知部41’による警護対象者A0の画像情報に基づいて実行してもよい(S7’)。これにより、第2追従検知部41’において、警護対象者A0の後ろ姿の画像、警護対象者A0の歩行の仕方を記憶、学習して、検知、追跡を行うことで、より精度よく、二重に警護対象者A0の検知ができるので、追従処理部42における異常処理をより迅速に実施することができる。
以上のような警護用自律移動体10によれば、追従検知部41で警護対象者A0を継続的に検知し、その検知結果に基づいて走行制御部43で走行部20を制御するので、警護用自律移動体10が警護対象者A0の安全を図れる所定の距離以内で追従できる。追従時には、撮像部51で周囲を撮像し、その映像から検出処理部52で検出対象者B0を検出するので、追従しつつ検出対象者B0を検出でき、さらに通信部14で処理結果を警護対象者A0に送信できる。
そのため、警護対象者A0が各種の場所を移動する際、警護対象者の移動に追従しつつ、ストーカーのように警護対象者A0につきまとう検出対象者B0の存在の有無を検出することができ、警護用自律移動体10により移動する警護対象者A0の周辺を警護することが可能である。従って、移動する警護対象者A0に追従しつつ、その周辺における検出対象者B0を検出することが可能な警護用自律移動体10が実現する。
この実施形態の警護用自律移動体10では、検出処理部52は、予め登録された顔画像を撮像部51の映像から検出することで、検出対象者B0を検出している。そのため、警護対象者A0が検出対象者B0を認識している場合、その検出対象者B0の顔画像を検出処理部52に予め登録することで、短時間で効率よく検出対象者B0を検出することができる。
この実施形態の警護用自律移動体10では、同一人物の映像が一定時間以上の期間、一定距離の領域で、一定回数以上の繰返し回数で検出されたとき、検出処理部52が検出対象者B0を検出し特定する。そのため、警護対象者A0が検出対象者B0を知らない場合であっても、警護対象者A0につきまとうようなストーカー行為などを行う検出対象者B0を確実に検出することができる。
この実施形態の警護用自律移動体10では、通信部14が検出処理部52の処理結果を警護対象者A0とともに通報先C0に送信するように構成されている。従って、ストーカー等のように警護対象者A0につきまとう検出対象者B0を、より早い段階で各種の通報先C0に通報できるため、検出対象者B0の危害行為を防止し易い。
この実施形態の警護用自律移動体10では、追従検知部41で警護対象者A0に対する追従状態の異常を検知したとき、警護対象者A0に異常を知らせる異常処理部44を備えている。そのため警護用自律移動体10が追従していない状態で警護対象者A0が移動することを防止できる。
この実施形態の警護用自律移動体10では、検出処理部52で検出対象者B0と警護対象者A0との間の距離が所定距離以下であることを検出したとき、所定の警告処理を行う警告処理部53を備えている。そのため検出対象者B0が警護対象者に直接危害を及ぼすような行動を警護用自律移動体10により抑制、防止でき、またそのような行動をできるだけ短時間に周囲や通報先C0に通報できる。
また変形例のように、追従検知部41が、警護対象者A0が保持するビーコンA1から発信される位置情報を継続的に検知する第1追従検知部41と、警護対象者A0を撮像して得られる映像を継続的に検知する第2追従検知部41’と、を備えていれば、2系統で警護対象者A0を検知して追従できるため、一層精度よく確実に追従できる。
なお、上記実施形態では、ストーカーによりつきまとわれる警護対象者A0の例を用いて説明したが、警護対象者A0については特に限定されるものではない。例えば学校や遅い時間の学習塾帰りの子供が警護対象者A0であってもよく、そのような警護対象者A0の見守り行為に本実施形態の警護用自律移動体10を好適に用いることが可能である。その場合、通報先C0は家、学校、学習塾などにしてもよい。
また上記実施形態では、追従検知部41を警護用自律移動体10の正面に設けた複数のステレオカメラにより構成したが、特に限定されるものではなく、単眼カメラであってもよい。その場合、警護対象者A0と警護用自律移動体10との間の距離を測定するために、別途、超音波を用いた距離センサや飛行時間(Time of Flight、TOFとも呼ばれる)型等の光学素子を用いた距離センサを含む距離検出部50を設けてもよい。さらに、精度及び信頼性を増すために、警護用自律移動体10には、ステレオカメラ、単眼カメラ、超音波距離センサ又はTOF型等の距離センサを複数設けてもよい。
なお、上記実施形態では、警護対象者A0が赤外線によるビーコンを保持する例を挙げて説明したが、ビーコンA1としては、赤外線によらず、超音波又は高周波を用いたビーコンとしてもよい。高周波によるビーコンとしては、高周波タグ(RFタグと呼ぶ)を用いてもよい。例えばRFタグとして計算用のチップであるCPU等を用いたICタグを用いてもよい。ICタグの場合には、ICタグに書き込まれた警護対象者A0のID、帰宅径路等が警護用自律移動体10の入力部11に設けたICタグのリーダライタ部(リーダライタ部とも呼ぶ)に読み込まれる。警護対象者A0の保持するICタグと、リーダライタ部のアンテナとの遅延時間を測定して、警護対象者A0と警護用自律移動体10との距離を測定してもよい。さらに、警護対象者A0と警護用自律移動体10との距離のために、別途超音波距離センサやTOF型等の距離センサを設けてもよい。さらに、これらのビーコンA1は、精度及び信頼性を増すために、警護対象者A0の腰等に複数設けてもよい。また、赤外線によるビーコンではリモコン機能により行った警護対象者A0の帰宅開始や帰宅したことの通知は、これらのビーコンA1においては、警護対象者A0の携帯端末A2から警護用自律移動体10にネットワークNを介して通知してもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態として、複数の警護対象者A0を警護する場合について説明する。学習塾帰りの複数の子供を警護対象者A0とする場合を例にとる。
警備会社は、学習塾から警護の希望者となる複数の警護対象者A0とその帰り道の径路、各警護対象者A0の検出対象者B0に関する画像等の情報が通知される。警備会社は、依頼された各警護対象者A0の名前及びその帰り道の径路を、ネットワークNに接続する管理センターに入力する。
管理センターでは、互いに帰り道が近い複数の警護対象者A0を組み合わせることにより、帰宅径路が短くなるようなマップを作成し、複数の警護対象者A0のそれぞれを識別可能にするビーコンA1のID(識別符号)を適宜に作成する。警備会社の管理者は、IDを設定したビーコンA1を、複数の警護対象者A0に予め配布する共に、警護対象者A0の携帯端末A2に上述のアプリケーションソフトウェアをインストールする。
マップ、複数の警護対象者に配布したビーコンA1のID及び各警護対象者A0の検出対象者B0に関する画像等の情報が、ネットワークNを介して警護用自律移動体10に通知される。以上により、学習塾帰りの複数の子供を警護対象者A0としてその帰宅を警護する準備が終了する。
(二人の警護の場合)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る警護用自律移動体10における追従部の動作を説明するフローチャートであり、警護すべき警護対象者A0が二人の場合を示している。図7に示すように、所定位置に配置された警護用自律移動体10の位置まで二人の警護対象者A0が移動し、警護用自律移動体10の入力部11に使用開始のための開始入力を行う(S31)。
次に、追従対象検知(S32)、追従状態の異常の判定(S33)、異常の処理(S34)、異常解消(S35)、走行制御信号生成(S36)、警護対象者が所定範囲内か否かの判定(S37)の処理は、各警護対象者A0に対する検出対象者B0が一人の場合、つまり警護用自律移動体10の検出対象者B0が二人になる以外は、図4に示すフローS2~S8と同様に行われ、家が近い警護対象者A0が目的地に到着する(S38)。帰宅した警護対象者A0は、ビーコンA1の帰宅ボタンを押すことにより帰宅したことが警護用自律移動体10及び管理センター70に通知される。
家がさらに遠い警護対象者A0の警護は、図4に示すフローS2~S8と同様に行われ(S39~44)、目的地に到着(S45)して警護対象者A0がビーコンA1の帰宅ボタンを押すことにより終了入力がされ(S46)、警護が終了する。警護対象者A0の終了入力により帰宅したことが警護用自律移動体10及び管理センター70に通知される。これにより、警護用自律移動体10は管理センター70の指令により次の警護の場所に移動する。
(複数の警護例1)
帰宅径路が同じ道筋に沿っている場合には、二人の警護の場合と同様に、家が近い警護対象者A0から家が最も遠い警護対象者A0の順に、図6のステップを繰り返すことにより、複数の警護対象者A0の警護ができる。
(複数の警護例2)
警護対象者A0が例えば3人であり、帰宅径路が途中まで同じで、他の一人が途中で別れる場合がある。この場合には、途中で別れた警護対象者A0を、警護用自律移動体10の撮像部51で撮像できる範囲で検出対象者B0の検知を行い、異常を検知した場合には、警護対象者A0の携帯端末A2に通報して注意を喚起してもよい。
さらに、予め管理センター70から、警護対象者A0の保護者の携帯端末に別れる場所と大凡の到着時間の連絡をして、当該場所まで迎えに来るように通知をしてもよい。
(複数の警護例3)
警護対象者A0が例えば3人であり、帰宅径路が途中までは同じで、最初に三人の内の最初の一人が帰宅し、次に帰宅径路が途中までは同じ二人目が帰宅し、最後に三人目が帰宅する場合の警護について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る警護用自律移動体10における追従部の動作を説明するフローチャートである。図8に示すように、所定位置に配置された警護用自律移動体10の位置まで三人の警護対象者A0が移動し、警護用自律移動体10の入力部11に使用開始のための開始入力を行う(S31’)。この場合には、図7に示す警護対象者A0が二人の場合のフローチャートとは異なり、開始入力の際に予め登録された三人の帰宅経路が入力される。開始入力の際に、管理センター70から警護用自律移動体10に三人の帰宅経路に帰宅経路情報が通知されてもよい。帰宅経路情報は、一台の警護用自律移動体10で警護ができるように、三人の警護対象者A0を一つの帰宅経路でかつ帰宅時間が短くなるように、管理センターの制御部により予め作成されてもよい。
次に、追従対象検知(S32’)、追従状態の異常の判定(S33’)、異常の処理(S34’)、異常解消(S35’)、走行制御信号生成(S36’)、警護対象者が所定範囲内か否かの判定(S37’)の処理は、各警護対象者A0に対する警護用自律移動体10の検出対象者B0が三人になる以外は、図7に示すフローS31~S38と同様に行われ、家が最も近い警護対象者A0が目的地に到着する(S38’)。帰宅した警護対象者A0は、ビーコンA1の帰宅ボタンを押すことにより警護対象者A0の一人目が帰宅したことが警護用自律移動体10及び管理センター70に通知される。
家が二番目に近い警護対象者A0の警護は、警護対象者A0が二人になる以外は、図7に示すステップ中のS39~S45と同様に行われ(S39’~S45’)、目的地に到着して警護対象者A0がビーコンA1の帰宅ボタンを押すことにより、帰宅が二番目の警護対象者A0の警護が終了する。警護対象者A0の二人目が帰宅したことが警護用自律移動体10及び管理センター70に通知される。
家が最後となる三人目の警護対象者A0の警護は、警護対象者A0が一人となる図7に示すステップ中のS39~S45と同様に行われ(S46~S52)、目的地に到着して警護対象者A0がビーコンA1の帰宅ボタンを押すことにより終了入力がされ(S53)、帰宅が最後の三番目の警護対象者A0の警護が終了する。これにより、警護用自律移動体10は管理センター70の指令により次の警護の場所に移動する。
途中で別れた警護対象者A0の検出対象者B0の検知や、警護対象者A0の保護者の携帯端末への通知等は、複数の警護例2と同様に行うことができる。さらに、警護対象者A0の保護者は、大凡の到着時間に警護対象者A0が帰宅しない場合には、保護者の携帯端末から警護対象者A0の携帯端末A2に電話をするか、またはアプリーションを起動して問合せをすることで、警護対象者A0の位置情報が通知されて、保護者の携帯端末に表示してもよい。警護対象者A0の位置情報は、携帯端末A2のGPS等により取得されてもよい。
(複数の警護例3)
複数人の警護をする場合であって、帰宅径路が最初は一つの道筋に沿い、途中で半数が別の帰宅経路に分かれる場合には、分かれる地点に別の警護用自律移動体10を待機させておいて、合流した時点から、2台の警護用自律移動体10がそれぞれ残り半数の警護対象者A0の警護を開始してもよい。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。
A0 警護対象者
A1 ビーコン
A2 携帯端末
B0 検出対象者(不審者)
C0 通報先
N 外部ネットワーク
10 警護用自律移動体
11 入力部
12 CPU
13 記憶部
14 通信部
15 サーチライト
16 物品発射部
17 全周囲スピーカ
18 全周囲ライト
20 走行部
21 車輪
22 駆動部
30 本体部
40 追従部
41 追従検知部(第1追従検知部)
41’ 第2追従検知部
42 追従処理部
43 走行制御部
44 異常処理部
45 IMU
46 障害検知部
50 検出部
51 撮像部
52 検出処理部
53 警告処理部
70 管理センター
71 送受信部
72 記憶部
72a マップデータ
73 制御部
75 障害検知部
76 ディスプレイ
77 警報発生部

Claims (9)

  1. 走行部により自律走行可能な警護用自律移動体であって、
    警護対象者を継続的に検知する追従検知部と、
    前記追従検知部の検知結果に基づいて前記警護用自律移動体に対する前記警護対象者の方向及び距離を求めて警護対象者情報を生成する追従処理部と、
    前記警護用自律移動体付近の地図情報及び走行状態情報に基づいて走行するとともに前記追従処理部からの前記警護対象者情報に基づいて前記警護対象者に追従するように前記走行部を制御する走行制御部と、
    周囲を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の映像から検出対象者を検出し、該検出対象者の中から不審者を特定する検出処理部と、
    前記検出処理部の処理結果を前記警護対象者に送信する通信部と、
    を備え、
    前記警護対象者に所定間隔で追従しつつ前記撮像部で周囲を撮像し、該撮像部で撮像された映像を前記検出処理部で検出処理することで、検出対象者の中で同一人物の映像が、所定の設定時間の期間若しくは所定の設定距離の領域で所定枚数以上撮像されたとき、又は所定の頻度以上に撮像されたとき、前記通信部から前記警護対象者に当該検出対象者の画像を送信し、前記警護対象者が確認した場合に前記不審者を特定するとともに、
    前記警護用自律移動体に対する前記検出対象者の方向及び距離と、前記追従処理部で求めた前記警護対象者の方向及び距離と、から前記警護対象者に対する前記検出対象者の方向及び距離を検出して前記警護対象者に送信する、
    ことを特徴とする、警護用自律移動体。
  2. 前記検出処理部は、予め登録された顔画像を前記撮像部の前記映像から検出することで前記不審者を特定する、請求項1に記載の警護用自律移動体。
  3. 前記通信部は、前記検出処理部の処理結果を前記警護対象者とともに所定の通報先に送信する、請求項1又は2に記載の警護用自律移動体。
  4. 前記追従検知部は、前記警護対象者が保持するビーコンから発信される位置情報を継続的に検知する第1追従検知部と、前記警護対象者を撮像して得られる映像を継続的に検知する第2追従検知部と、を備えている、請求項1乃至3の何れかに記載の警護用自律移動体。
  5. 前記追従検知部で前記警護対象者に対する追従状態の異常を検知したとき、前記警護対象者に異常を知らせる異常処理部を備えている、請求項1乃4の何れかに記載の警護用自律移動体。
  6. 前記検出処理部で前記検出対象者と前記警護対象者との間の距離が所定距離以下であることを検出したとき、所定の警告処理を行う警告処理部を備えている、請求項1乃至5の何れかに記載の警護用自律移動体。
  7. 前記ビーコンは、前記警護対象者が複数の場合を検知できるよう、該各警護対象者を識別できるID情報を含む、請求項4に記載の警護用自律移動体。
  8. 前記走行制御部は、全周囲に向けた距離検出部による検知結果を利用して前記走行部を制御する、請求項1に記載の警護用自律移動体。
  9. 前記走行制御部は、障害検知部及びIMUによる検知結果を利用して前記走行部を制御する、請求項8に記載の警護用自律移動体。
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