JP3724599B2 - 昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば体育館や倉庫等の天井側高所に設置されて、ワイヤロープの巻取・巻き戻しにより、これに吊持された昇降体に連結される照明器具などの被昇降物を昇降させる昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7〜図9は高天井に設置される従来の昇降装置の構成を示しており、これらの図中1は下面の少なくとも中央部分が開放された四角な箱形状をなす装置本体、2は駆動部、3は第1滑車、4は第2滑車、5はワイヤロープ、6は昇降体、7は照明器具、8は昇降体ホルダ、9は弛み検知手段、10はロープ検知部、11は逆巻き検知スイッチであり、昇降体6および照明器具7以外の部品はすべて装置本体1に内蔵されている。
【0003】
駆動部2は、巻取ドラム2aとこれを正逆回転させる減速機付きのモータ2bとを備え、装置本体1の一端部に配設されている。第1滑車3は装置本体1の他端部に水平に配設されている。こうした配置はフリートアングルを小さくするための措置である。
【0004】
フリートアングルとは、巻取ドラム2aに対するワイヤロープ5の巻き込み角であって、第1滑車3の中心から巻取ドラム2aのドラム軸に垂直に引いた線と、第1滑車3の中心から前記ドラム軸上のフランジの内側とを結ぶ線とがなす角度をいう。そして、このフリートアングルが大きな場合には、ワイヤロープ5が前記フランジに近付く時にワイヤロープ5の並びが乱れたり、第1滑車3の縁でワイヤロープ5が擦られたりするという不都合があり、したがって、ワイヤロープ5を巻取ドラム2aに巻き取る際に、できるだけ整列させて巻き取るためにはフリートアングルを小さくする必要があることは知られている。
【0005】
第2滑車4は駆動部2と第1滑車3との間、通常、装置本体1の中央位置に縦に配置される。巻取ドラム2aに固定されたワイヤロープ5は、第1滑車3に巻き掛けられてU字状に方向変換されるとともに、第2滑車4に巻き掛けられて下方に方向変換されて引き回され、この第2滑車4の下方において昇降体6を吊持している。昇降体6には照明器具7が連結されている。
【0006】
したがって、モータ2bを動作させて巻取ドラム2aからワイヤロープ5を巻き戻すことにより、昇降体6とともに照明器具7を床面へと下降でき、また、この逆に巻取ドラム2aにワイヤロープ5を巻き取ることにより、昇降体6とともに照明器具7を上昇できる。なお、昇降体ホルダ8は昇降体6の上下動に伴いこれに係脱されるロック爪8aを有して装置本体1の中央部に配置され、所定の上昇位置まで上昇してきた昇降体6にロック爪8aを係合して昇降体6を支持するようになっている。
【0007】
また、昇降装置には、前記のような照明器具7の下降により、この器具7が床12(図9(B)参照)に到達した時のワイヤロープ5の弛みを利用して、モータ2bの動作を自動的に停止させる弛み検知手段9と、巻取ドラム2aからすべてのワイヤロープ5が巻き戻された時に、このロープ5が巻取ドラム2aに逆巻きされないように、それを検知してモータ2bの動作を自動的に停止させる逆巻き検知手段とが設けられている。
【0008】
弛み検知手段9は前記第1滑車3を含んで形成されている。詳しくは、図7および図8に示されるように駆動部2から距離を隔てた装置本体1の前記他端部に設けたベース13に、第1滑車3の支軸3aを、ワイヤロープ5の巻取・巻き戻し方向に移動可能に取付けるとともに、この支軸3aとベース13のばね受け13aとに渡ってコイルばね14を取付け、かつ、支軸3aに接するアクチュエータ15aを有して第1滑車3の水平移動に連動して開閉されるマイクロスイッチ15をベース13に取付けている。コイルばね14は支軸3aに対して駆動部2と反対側に配設されていて、常に図7中矢印A方向に第1滑車3を引っ張っている。
【0009】
図9(A)に示すように照明器具7の下降途中においては、この器具7の重さにより、弛み検知手段9の第1滑車3が図9(A)中矢印B方向にコイルばね14のばね力に抗して引っ張り移動されるから、第1滑車3の支軸3aがアクチュエータ15aを押し付けることがない。そのため、マイクロスイッチ15はオン状態を保持し、駆動部2のモータ2bの運転を継続させる。また、こうした動作により照明器具7が図9(B)に示されるように床面12に到達すると、巻き戻されたワイヤロープ5に対する照明器具7の重量負荷がなくなるので、このロープ5に弛みを生じて第1滑車3を引っ張る力が消失する。そのため、コイルばね14のばね力により第1滑車3が図9(B)中矢印C方向に引き戻されるに伴い、支軸3aがアクチュエータ15aを押してマイクロスイッチ15をオフするので、モータ2bの運転が停止される。
【0010】
また、前記逆巻き検知手段は、図7および図8に示されるように巻取ドラム2aと第1滑車3との間に配置された前記ロープ検知部10と逆巻き検知スイッチ11とから形成されている。ロープ検知部10は、板ばねであって、一端を装置本体1に固定され、他端側を巻取ドラム2aと第1滑車3との間に渡るワイヤロープ部分に交差させ、その上側から常に弾性的に接触して設けられている。逆巻き検知スイッチ11はロープ検知部10の自由端部の下方に対向して配置されている。
【0011】
この逆巻き検知手段は、巻取ドラム2aにワイヤロープ5が巻かれている状態では図7に代表して示されるように前記ワイヤロープ部分でロープ検知部10の自由端部側が押し上げられて、逆巻き検知スイッチ11から離れているので、このスイッチ11はオン状態にあり、駆動部2の動作を可能にしている。そして、ワイヤロープ5の巻き戻しにより前記ワイヤロープ部分は次第に斜めの角度を大きくしながら、その自由端部が逆巻き検知スイッチ11に近付けられるので、やがて、ワイヤロープ5のすべて巻取ドラム2aから巻き戻される直前になると、図8に示されるようにロープ検知部10が逆巻き検知スイッチ11を押圧して、このスイッチ11をオフさせる。それにより、モータ2bの運転が停止されて、巻き戻されたワイヤロープ5が巻取ドラム2aに逆巻きされることを防止できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような昇降装置では、巻取ドラム2での円滑な整列巻きを実現するために前記フリートアングルをできるだけ小さくする必要があり、したがって、駆動部2と第1滑車3との離間距離を可能な限り長くする必要がある。
【0013】
しかし、従来の構成では、第1滑車3が駆動部2に対して接離する方向の移動を利用してワイヤロープ5の弛み検知をする弛み検知手段9を設けているので、この検知手段9の配置スペースを考慮して前記フリートアングルを小さく確保すると、装置本体1の寸法W(図7参照)が大きくなり、装置を小形にしようとする場合の障害になっているという問題があるとともに、前記寸法Wを一定とした条件においては前記配置スペースに応じて前記離間距離が短くなってフリートアングルを大きくせざるを得ないという問題がある。
【0014】
さらに、巻取ドラム2aに対してワイヤロープ5は必ず整列巻きされるとの保証がないため、ワイヤロープ5を巻き戻す際に、その挙動が一時的に急変する状態を伴って巻き戻される、詳しくは、ワイヤロープ5の整列巻きが崩れて、巻取ドラム2aに巻取られているワイヤロープ5が上層から下層に落ち込むことがある。この現象は一般に巻崩れと称されていて、この現象が起こると巻き戻されたワイヤロープ5に振動が与えられる。
【0015】
ところで、従来の構成においては、既述のように弛み検知手段9が第1滑車3の移動を利用するものであるため、前記巻崩れが生じと、その際の振動がワイヤロープ5を介して直接的に第1滑車3に波及し、この第1滑車3が動かされることがあり、それを原因として弛み検知手段9が誤動作をする恐れがある。
【0016】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、小形化もしくはフリートアングルをできるだけ小さくできるとともに、ワイヤロープの巻き戻し時の巻崩れを原因とする弛み検知手段の誤動作を少なくできる昇降装置を提供することにある。
【0017】
また、従来の昇降装置によれば、ワイヤロープ5の弛みを検知して駆動部2の動作を停止させる弛み検知手段9の他に、巻取ドラム2aと第1滑車3との間に渡るワイヤロープ部分の巻き込み角度D(図8参照)の差を検出して、すべてのワイヤロープ5が巻き戻された時に駆動部2の動作を停止させる逆巻き検知手段(ロープ検出部10および逆巻き検知スイッチ11)を設けている。このように両検知を夫々別々の手段により行っているので、部品点数および組立て工数が多く、それにより、コスト高であって構造も複雑であるという問題もある。
【0018】
したがって、本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決しつつ、構造を簡単にできるとともに安価にできる昇降装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、天井側高所に配置される装置本体内の一端側に、巻取ドラムを有し、このドラムに対してワイヤロープを巻取・巻き戻しする駆動部を内蔵するとともに、前記装置本体内の他端側に前記ワイヤロープをU字状に方向変換させる第1滑車を内蔵して固定し、かつ、これら第1滑車と前記駆動部との間の装置本体の中央部に位置して前記装置本体内に前記第1滑車を経由した前記ワイヤロープを下方に方向変換させる第2滑車を内蔵して固定し、この第2滑車を経由した前記ワイヤロープで昇降体を吊持し、この昇降体を前記ワイヤロープの巻取・巻き戻しにより昇降させるとともに、前記ワイヤロープの弛みを検知して前記駆動部の動作を停止させるアクチュエータを有した検知スイッチを備えた弛み検知手段を前記装置本体内に設けた昇降装置において、前記弛み検知手段を前記第1滑車と前記第2滑車との間のワイヤロープ部分に配置し、前記弛み検知手段が、前記ワイヤロープの最大巻き戻し状態において前記巻取りドラムと前記第1滑車との間に渡るワイヤロープ部分で前記アクチュエータが押されるように前記アクチュエータを前記ワイヤロープ部分の直下に対向配置した昇降装置を前提とする。
【0020】
そして、前記第1の課題を解決するために請求項1の発明は、前記弛み検知手段を前記第1滑車と前記第2滑車との間のワイヤロープ部分に配置したものである。
【0021】
この発明において、弛み検知手段は、駆動部に対する第1滑車の配置に影響することがないから、例えば装置本体の大きさが一定の条件下では、装置本体内のスペースが許す限り駆動部から第1滑車を離して配置でき、それにより、フリートアングルを小さく確保でき、ワイヤロープの巻き付け性能を向上できる。また、これに代えてフリートアングルを大きくしない条件下では、駆動部に対して第1滑車を近付けて配置でき、それに応じて装置本体を小形にできる。さらに、弛み検知手段の前記配置によれば、駆動部からこの弛み検知手段に至るワイヤロープはその途中で第1滑車を経由して、ここでU字状に方向変換されて導かれるから、ワイヤロープの巻き戻し時に巻崩れが起きた場合におけるロープの振動を第1滑車で抑制して、前記振動が弛み検知手段に直接波及することを防止できる。
【0023】
この発明において、前記巻取りドラムと前記第1滑車との間に渡るワイヤロープ部分は、すべてのワイヤロープが巻き戻された時(その直前の段階を含む)に、弛み検知手段が備える検知スイッチのアクチュエータを押圧して、このスイッチをオフまたはオンさせる。そして、これ以外の時期、すなわち、ワイヤロープが巻取ドラムに巻かれている時には、前記ワイヤロープ部分はアクチュエータから離れていて、検知スイッチはオンまたはオフされている。このようにして前記ワイヤロープ部分の巻取ドラムに対する前記巻き込み角度の差を検出するから、弛み検知手段で逆巻き検知手段を兼ねることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図4〜図6中21は下面の略中央部が少なくとも開放された四角箱状の装置本体であり、これにはコの字状の設置用ステー22が装置本体21を跨ぐように連結されている。この設置用ステー22を介して装置本体21は、例えば体育館の天井側高所に設けた図示しない昇降装置設置部材に連結される。
【0025】
装置本体21内の一端部には駆動部23が内蔵されている。図1等に示されるように駆動部23は、正逆回転が可能であって、かつ、歯車減速機付きのモータ24と、このモータ24により正転および逆転される巻取ドラム25とを備えて形成されている。巻取ドラム25は、立てた姿勢、言い換えれば、巻き胴(その外径を図4中Eで示す。)を水平に寝かせた姿勢に設けられている。なお、24aは減速機ボックスを示している。装置本体21内の他端部には第1滑車26が水平な姿勢で取付けられている。図4に示されるように第1滑車26の高さ位置は、巻取ドラム25に巻取られる後述のワイヤロープがなすロープ層(その外周を図4中点線で示す)の上面位置に略等しく設定される。
【0026】
装置本体21内には、駆動部23と第1滑車26との間、例えば装置本体21の中央部に位置してこの本体21の下面開口に対向する昇降体ホルダ27が配置されている。このホルダ27は、後述の昇降体を振れ止めするガイド壁27aを四隅に有しており、駆動部23側に位置される2つのガイド壁27a間、および第1滑車26側に位置される2つのガイド壁27a間には、夫々ロック爪28が取付けられている。これらロック爪28は図示しないばねで付勢されているとともに、所定角度範囲を上下方向に回動可能に設けられている。
【0027】
昇降体ホルダ27の外側に位置して装置本体21の中央部には第2滑車29が配置されている。この滑車29は装置本体21に固定された滑車ホルダ30に立てて取付けられている。第2滑車29の高さ位置は、その溝の上端が第1滑車26の溝の高さと略一致する高さに設定されている。
【0028】
前記巻取ドラム25には、これに巻取・巻き戻しされるワイヤロープ31の一端部が固定されている。このロープ31は、巻取ドラム25から繰り出されて第1滑車26において略水平にU字状をなして方向変換されるように略 180゜巻き掛けられているとともに、第2滑車29において略90゜巻き掛けられて昇降のために下方に方向変換されている。
【0029】
第2滑車29を経由したワイヤロープ31の繰り出し部分は昇降体32を吊持している。この吊持は、昇降体32内の同じ高さ位置に内蔵された一対の図示しないガイドローラを経由して実現したものであり、昇降体32から引き出されたワイヤロープ31の先端部31a(図1参照)は装置本体21に固定されるようになっている。
【0030】
昇降体32は、その下側に被昇降物例えば照明器具33を連結して支持するものであり、その関係により図1に示されるように昇降体32の下面部には照明器具33との電気的接続をなすための器具用端子34が複数設けられているとともに、上面にも図示しない受電端子が複数設けられている。この昇降体32は、その径方向に対応する円形周壁の外面位置に上下2段の段部32a、32bが設けられている。
【0031】
昇降体32が上昇して、これが前記ガイド壁27aにより位置を規制されながら昇降体ホルダ27内に侵入して行くと、このホルダ27により下向きの姿勢にある一対のロック爪28が上向きに反転されるので、これらの爪28の先端が上側段部32aにその下側から引っ掛かり、それにより、昇降体32が昇降体ホルダ27の所定位置に保持される。こうした上昇位置での機械的保持により、照明器具33の重量がワイヤロープ31に掛かることを防止し、その耐久性を向上させている。
【0032】
前記上昇位置での保持状態から、昇降体32を少し引っ張り上げることにより、一対のロック爪28は夫々下側段部32bの下方に対向するようになり、この時ロック爪28の回転中心から段部32bの下側との間の距離がロック爪28の回転半径よりも広くなる。そのため、ロック爪28がばね力で下向きに回動されて、昇降体32の機械的保持状態が解除されるとともに、ロック爪28は昇降体32の下降についてそれを妨げない順方向の姿勢となるから、ワイヤロープ31の巻き戻しにより昇降体32を下降させることができる。
【0033】
なお、前記のように昇降体ホルダ27に保持される昇降体32の一部は、駆動部23および第1滑車26側のガイド壁27a間の凹み27bから突出され、その部分においてワイヤロープ31が昇降体32に対して出入りするようになっている。
【0034】
前記装置本体21内には第1滑車26と第2滑車29との間に位置して弛み検知手段としての弛み検知装置35が配置されている。この検知装置35は、図1〜図3等に示されるように検知装置ベース36と、マイクロスイッチ37と、検知レバー38と、コイルばね39とを備えている。
【0035】
詳しくは、検知装置ベース36は、装置本体21の天井壁下面に固定される水平な取付け板部36aの一端に第1支持板部36bを直角下方に折り曲げるとともに、他端に前記板部36bと対向する第2支持板部36cを直角下方に折り曲げて略コの字状をなしている。第1支持板部36bの下端部にはばね受け片36dが第2支持板部36c側に折り曲げられ、かつ、第2支持板部36cの下部にスイッチ取付け片36eが第1支持板部36b側に折り曲げられている。
【0036】
検知スイッチとしてのマイクロスイッチ37は、スイッチ取付け片36eに固定されたスイッチ本体37aと、この本体37a内の図示しないスイッチ機構を開閉するレバー式のアクチュエータ40とを備えている。前記スイッチ機構は、アクチェータ40が所定量押下げられた時に開かれる常閉形の接点を有している。このマイクロスイッチ37は前記モータ24の駆動回路に挿入されており、それがオフされることによりモータ24への印加電流を遮断するようになっている。このスイッチ37のアクチュエータ40は、先端側に位置されるレバー検知部40aと回動基端側に位置されるロープ検知部40bとを有して段違い平行状に形成されている。
【0037】
検知レバー38は、コ字状に折り曲げた板金をその開放面を上向きにして使用されるものであって、第1支持板部36bの内面に枢軸41を介して上下方向に回動自在に取付けられている。このレバー38の自由端部には外れ止め軸42が架設されている。前記自由端部は前記ばね受け片36dの上方に配置されており、これらの間にはコイルばね39が張り渡されているとともに、検知レバー38の下面に対向してアクチュエータ40のレバー検知部40aが対向配置されている。コイルばね39は常に検知レバー38を下方に付勢しており、そのばね力で検知レバー38を引き下げた際に、検知レバー38はレバー検知部40aを押し下げてマイクロスイッチ37をオフさせるようになっている。
【0038】
前記構成の弛み検知装置35の検知装置ベース36の第1、第2支持板36b、36c間には、ワイヤロープ31において巻取ドラム25と第1滑車26とに渡る第1ワイヤロープ部分31bと、第1滑車26と第2滑車29とに渡る第2ワイヤロープ部分31bとが夫々通されている。
【0039】
詳しくは、第1ワイヤロープ部分31aは、アクチュエータ40のロープ検知部40bの真上に対向して検知装置ベース36に通され、このワイヤロープ部分31aの巻き込み角度G(図6参照)の差を検出して、すべてのワイヤロープ31が巻き戻された時(その直前の時期を含む。)ロープ検知部40bを押し下げるようになっている。また、第2ワイヤロープ部分31bは、検知レバー38の自由端部の相対向する側壁間であって外れ止め軸42の下側を経由して検知ベース36に通されており、このロープ部分31bが張設されている場合において外れ止め軸42に接触して検知レバー38をコイルばね39に抗して上方向に引上げ、それにより、マイクロスイッチ37をオン状態とするようになっている。
【0040】
前記構成の昇降装置において、昇降体32および照明器具33が上昇位置に到達して昇降体ホルダ27に機械的に保持された状態は図4に示され、この状態では、昇降体32の上面の受電端子と昇降体ホルダ27内に設けられた図示しない給電端子とが接続されて、照明器具33への給電が可能となっており、この状態で照明器具33が点灯されて使用される。また、前記機械的保持状態においては、ワイヤロープ31の張力は消失しているので、コイルばね39の引っ張り力により検知レバー38が下方に回動変位され、この検知レバー38は、マイクロスイッチ37のアクチュエータ40のレバー検知部40aを押し下げている。そのため、マイクロスイッチ37はオフされている。
【0041】
ところで、駆動部23のモータ24を起動する時にのみ、マイクロスイッチ37をバイパスして起動できるように電気回路構成が組まれているから、昇降体32を下降させて照明器具33のメンテナンスを行う場合などに、ワイヤロープ31をはじめに巻き込むように起動して、したがって、既述のように昇降体32を引き上げてロック爪28を昇降体32の上側段部32aから外すことに伴い、前記第2ワイヤロープ部分31bが張られて検知レバー38を引き上げるように回動させるので、このレバー38がレバー検知部40aの上方に離れ、その結果マイクロスイッチ37はオン状態となる。また、前記ロック爪28のロック解除と同時にワイヤロープ31には照明器具33の重さが加わるので、マイクロスイッチ37はオン状態に保持される。
【0042】
こうした状態で、モータ24がワイヤロープ31を巻き戻すように回転方向を変えられるので、ロック爪28によるロックを解除された昇降体32を照明器具33とともに床面H側に下降させることができる。そして、図5に示されるように照明器具33が床面Eに載置されると、ワイヤロープ31が弛んで前記第2ワイヤロープ部分31bの張力が消失するので、コイルばね39の引っ張り力で検知レバー38が下方に回動変位される。そのため、検知レバー38が、マイクロスイッチ37のアクチュエータ40のレバー検知部40aを押し下げて、このマイクロスイッチ37をオフさせる。すなわち、以上のような弛み検知装置35での弛み検知により、照明器具33が床面Hに到達した直後に駆動部23のモータ24の動作を自動的に停止させることができる。
【0043】
ところで、前記ワイヤロープ31はその全長が通常15mの標準長さをもって使用されるが、この長さより高い天井位置にこの昇降装置が取付けられた場合においても、最大に巻き戻されたワイヤロープ31が巻取ドラム25に逆巻きされて、照明器具33が再び天井側に上昇してしまうことは、次に理由により防止することができる。
【0044】
すなわち、通常の状態ではワイヤロープ31の第1ワイヤロープ部分31aは、マイクロスイッチ37のアクチュエータ40のロープ検知部40bの上方に離れて対向しているが、ワイヤロープ31がすべて巻き戻された時には図6に示されるように第1ワイヤロープ部分31aの傾斜が急になって、この部分31a全体がより下方に変位するから、このロープ部分31aがアクチュエータ40のロープ検知部40bを押し下げて、マイクロスイッチ37をオフさせる。したがって、このような弛み検知装置35での逆巻き検知により、その検知直後に駆動部23のモータ24の動作を自動的に停止させるので、ワイヤロープ31の逆巻きを防止できる。
【0045】
そして、以上のように弛み検知をする弛み検知装置35は、弛み検知のために必要な構成であるマイクロスイッチ37を利用して逆巻き検知をするから、この昇降装置においては弛み検知装置35の他に逆巻き検知装置を設ける必要がない。そのため、昇降装置全体の部品点数および組み立て工数が減るので、昇降装置を安価に得ることができるとともにこの昇降装置全体の構造を簡単にできる。
【0046】
また、メンテナンス後に照明器具33を上昇位置に配置するには、ワイヤロープ31を巻き取る方向に巻取ドラム25を回転させればよく、そうすると、直ちにワイヤロープ31に照明器具33の重量が掛かって、弛み検知装置35のマイクロスイッチ37がオン状態に復するので、昇降体32とともに照明器具33の上昇動作を継続させることができる。そして、昇降体32および照明器具33が所定の上昇位置まで上昇すると、既述したように昇降体32が昇降体ホルダ27に機械的に保持される。こうして昇降体32および照明器具33が上昇位置に配置された状態は、図4に示されている。
【0047】
以上のようにして昇降体32および照明器具33を昇降させる昇降装置においては、前記弛み検知装置35を第1滑車26と第2滑車29との間に配置したから、この弛み検知装置35が、駆動部23に対する第1滑車26の配置に影響することがない。言い換えれば、弛み検知装置35に制約されることなく、第1滑車26を駆動部23から最も離れている装置本体21の他端壁21b(図4〜図6参照)に可能な限近付けて配置して、駆動部23と第1滑車26との間の離間距離I(図4参照)を大きく確保できる。
【0048】
そのため、装置本体21の大きさ(その長手方向の寸法を図4中Jで示す。)が一定の条件下では、装置本体21内のスペースが許す限り駆動部23から第1滑車26を離して配置できる。それにより、フリートアングルを小さく確保できるので、ワイヤロープ31の巻き付け性能を向上できる。また、これに代えてフリートアングルを大きくしない条件(言い換えれば、前記アングルが従来と同条件)下では、駆動部23に対して第1滑車26を近付けて配置でき、それに応じて装置本体21を小形にでき、したがって、昇降装置全体を小形にできる。このように小形にできることは、コストダウンにも当然役立つとともに、軽量化もできるので、昇降装置全体の高天井への設置作業を容易にする上で有効である。
【0049】
しかも、既述の弛み検知装置35の配置によれば、駆動部23からこの弛み検知装置35に至るワイヤロープ31は第1滑車26を経由して、ここでU字状に方向変換されて導かれるから、ワイヤロープ31の巻き戻し時に巻崩れが起きた場合における第1ワイヤロープ部分31aの振動を第1滑車26で抑制できる。そのため、前記巻き崩れに伴う振動が弛み検知装置35に直接波及することが防止されて、巻崩れを原因とする弛み検知装置35の誤動作を少なくできる。
【0050】
なお、本発明は前記第1の実施の形態には制約されない。例えば、マイクロスイッチ37は前記第1の実施の形態とは逆に、検知レバー38または第1ワイヤロープ部分31aで押し下げられた時に、オンするようなものでもよく、このスイッチ37の出力信号をモータ制御回路に入力させて、この回路によりモータ24の動作を既述のように制御するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、次の効果がある。
【0052】
請求項1の発明に係る昇降装置によれば、弛み検知手段が駆動部に対する第1滑車の配置に影響しないことにより、装置本体の大きさが一定の条件下では、装置本体内のスペースが許す限り駆動部から第1滑車を離して配置できて、フリートアングルを小さくでき、また、フリートアングルを大きくしない条件下では、駆動部に対して第1滑車を近付けて配置できるから、装置本体を小形にできる。しかも、ワイヤロープの巻き戻し時に巻崩れが起きた場合におけるロープの振動を第1滑車で抑制し、弛み検知手段に前記振動が直接波及することを防止できるから、巻崩れを原因とする弛み検知手段の誤動作を少なくできる。
【0053】
また、昇降装置によれば、弛み検知手段で逆巻き検知手段を兼ねることができるから、部品点数および組立て工数が減少されて、構造を簡単にできるとともに安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る昇降装置の要部の構成を示す斜視図。
【図2】図1中Z部を拡大して示す斜視図。
【図3】図1に示された昇降装置が備える弛み検知手段の構成を図2中Y−Y線方向から見て示す図。
【図4】第1の実施の形態に係る昇降装置の構成をその昇降体が高天井に上昇配置された状態で示す概略的な断面図。
【図5】第1の実施の形態に係る昇降装置の構成を弛み検知状態で示す概略的な部分断面図。
【図6】第1の実施の形態に係る昇降装置の構成を逆巻き検知状態で示す概略的断面図。
【図7】従来例に係る昇降装置の構成をその昇降体が高天井に上昇配置された状態で示す概略的な断面図。
【図8】同従来例に係る昇降装置の構成を逆巻き検知状態で示す概略的断面図。
【図9】(A)は同従来例に係る昇降装置の構成を昇降体の下降途中の状態で示す概略的な部分断面図。(B)は同従来例に係る昇降装置の構成を弛み検知状態で示す概略的な部分断面図。
【符号の説明】
21…装置本体
23…駆動部
24…モータ
25…巻取ドラム
26…第1滑車
29…第2滑車
31…ワイヤロープ
31a…第1ワイヤロープ部分
31b…第2ワイヤロープ部分
32…昇降体
33…照明器具(被昇降物)
35…弛み検知装置(弛み検知手段)
36…検知装置ベース
37…マイクロスイッチ(検知スイッチ)
38…検知レバー
39…コイルばね
40…マイクロスイッチのアクチュエータ
40a…アクチュエーターのレバー検知部
40b…アクチュエーターのロープ検知部
Claims (1)
- 天井側高所に配置される装置本体内の一端側に、巻取ドラムを有し、このドラムに対してワイヤロープを巻取・巻き戻しする駆動部を内蔵するとともに、前記装置本体内の他端側に前記ワイヤロープをU字状に方向変換させる第1滑車を内蔵して固定し、かつ、これら第1滑車と前記駆動部との間の装置本体の中央部に位置して前記装置本体内に前記第1滑車を経由した前記ワイヤロープを下方に方向変換させる第2滑車を内蔵して固定し、この第2滑車を経由した前記ワイヤロープで昇降体を吊持し、この昇降体を前記ワイヤロープの巻取・巻き戻しにより昇降させるとともに、前記ワイヤロープの弛みを検知して前記駆動部の動作を停止させるアクチュエータを有した検知スイッチを備えた弛み検知手段を前記装置本体内に設けた昇降装置において、前記弛み検知手段を前記第1滑車と前記第2滑車との間のワイヤロープ部分に配置し、前記弛み検知手段が、前記ワイヤロープの最大巻き戻し状態において前記巻取りドラムと前記第1滑車との間に渡るワイヤロープ部分で前記アクチュエータが押されるように前記アクチュエータを前記ワイヤロープ部分の直下に対向配置したことを特徴とする昇降装置。
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