JP2002262947A - 昇降式アッパーキャビネット - Google Patents

昇降式アッパーキャビネット

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JP2002262947A
JP2002262947A JP2001070648A JP2001070648A JP2002262947A JP 2002262947 A JP2002262947 A JP 2002262947A JP 2001070648 A JP2001070648 A JP 2001070648A JP 2001070648 A JP2001070648 A JP 2001070648A JP 2002262947 A JP2002262947 A JP 2002262947A
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雅彦 堀内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品数を増やすことなく、収納庫の昇降と扉
の開閉の両方を自動化できるようにする。 【解決手段】 壁面1の上方位置に取り付ける外筐体2
と、この外筐体2に内蔵させる収納庫5とで形成する。
外筐体2は、前側に扉3を備える。収納庫5は、相対す
るリンク部材6で外筐体2の前側下方の使用位置に回動
させて配置自在に形成する。上記の扉3を収納庫5の下
降時に外方に押し開く開扉手段7と、上記の収納庫5を
自動で昇降回動させる昇降機構8とを備える。この昇降
機構8を、外筐体2に設けた可逆モータ8aと、この可
逆モータ8aで収納庫5の下降時は巻戻すと共に、収納
庫5の上昇時は開扉手段7の外方への押圧力に抗して巻
取り可逆モータ8aの回転力を収納庫5の昇降動作と扉
3の閉塞動作に変換する伝動部材8bと、又可逆モータ
8aを制御するためのコントローラ8cとで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降式アッパーキ
ャビネットに関し、更に詳しくは台所や洗面室等の上方
の壁面に取り付けて使用する昇降式アッパーキャビネッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のキャビネットとしては、例
えば本出願人の提案に係る特願2000−40429号
明細書及び図面に記載された発明がある。この従来品
は、壁面の上方位置に取り付けられる外筐体と、この外
筐体に内蔵される収納庫とで形成され、上記の外筐体が
前側に扉を備え、上記の収納庫が相対するリンク部材で
外筐体の前側下方の使用位置に自動で回動されて配置自
在に形成されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで収納庫の昇降
動作を自動化したこの種のキャビネットは、扉の開閉操
作についても自動化できるのが望ましい。なぜなら扉の
開閉操作が手動によるのでは、収納庫を使用する度に煩
わしい扉の開け閉めが必要になり、収納庫を自動化した
メリットが半減するからである。
【0004】而してこの場合、収納庫の昇降用とは別個
に、扉の開閉動作専用のモータを設けるのでは、部品数
が増加して製造コストが割高になるだけではなく、外筐
体の内部スペースを狭小化させるため、収納庫の容量を
小さくさせることにもなる。従ってこの種のキャビネッ
トは、低コストで、しかも収納庫の容量に影響を与える
ことなく、収納庫の昇降と扉の開閉とを自動化できるよ
う形成されているのが望ましい。
【0005】しかるに従来品は、収納庫の自動昇降に止
まるものであったから、部品数を増加させたり、収納庫
の容量を小さくさせることなく、収納庫の昇降と扉の開
閉の両方を自動化できるこの種キャビネットの出現が従
来望まれていた。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑み、
提案されたものである。
【0007】従って本発明の技術的課題は、部品数を増
やすことなく、収納庫の昇降と扉の開閉を自動化できる
よう形成した、低廉で使い勝手の良い昇降式アッパーキ
ャビネットを提供することにある。
【0008】又従来、上方に回動する扉を備えてなるこ
の種のキャビネットにあっては、開扉時に、扉が使用者
の側に向かって回動するため、使用者に不安や恐怖を与
えることがあった。
【0009】そこで本発明は、この種の不安や恐怖を使
用者に与えることなく、扉を上方に回動させることがで
きるよう形成した、使い勝手の良い昇降式キャビネット
を併せて提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような技術的手段を採る。
【0011】即ち本発明は、図1等に示されるように、
壁面1の上方位置に取り付けられる外筐体2と、この外
筐体2に内蔵される収納庫5とで形成され、上記の外筐
体2が前側に扉3を備え、上記の収納庫5が相対するリ
ンク部材6で外筐体2の前側下方の使用位置に回動され
て配置自在に形成されている昇降式アッパーキャビネッ
トであって、上記の扉3を収納庫5の下降時に外方に押
し開く開扉手段7と、上記の収納庫5を自動で昇降回動
させる昇降機構8とを備え、この昇降機構8が、外筐体
2に設けられた可逆モータ8aと、この可逆モータ8a
で収納庫5の下降時は巻戻されると共に、収納庫5の上
昇時は上記開扉手段7の外方への押圧力に抗して巻取ら
れて可逆モータ8aの回転力を収納庫5の昇降動作と扉
3の閉塞動作に変換する伝動部材8bと、又上記の可逆
モータ8aを制御するためのコントローラ8cとで形成
されていることを特徴とする(請求項1)。
【0012】ここで外筐体2とは、収納庫5の納まる箇
所を意味し、通常、ケース状に形成されている。開扉手
段7としては、例えばエアダンパー、コイルバネ、板バ
ネ、ゼンマイ、ゴム等がある。又伝動部材8bとして
は、例えばベルト、ワイヤ、チェーン等がある。
【0013】又この場合、本発明は、図示されるよう
に、可逆モータ8aが収納庫5の背面側中央の上方にあ
たる外筐体2の内部位置に設けられ、この可逆モータ8
aで巻取り巻戻される伝動部材8bが、収納庫5の背面
側中央の上部5aを介して一旦後方に返されると共に、
滑車9を介して前方に反転されて扉3に連結されている
のが好ましい(請求項2)。
【0014】なぜならこの場合は、可逆モータ8aで収
納庫5をバランス良く昇降動作させることができ、又可
逆モータ8aが外筐体2の上部に設けられているため、
下部に設けられる場合より伝動部材8bの張架距離を短
くでき、その分、円滑に且つ応答性良く収納庫5を昇降
動作させることができるからである。ここで扉3に連結
され、とは、具体的には図2に示されるように、伝動部
材8bの先端を扉3と外筐体2とに架け渡したリンク1
0の枢着部10aに連結したり、或いは図6に示される
ように、扉3に直接、伝動部材8bの先端を連結するこ
とで達成される。
【0015】又本発明は、図5〜図7に示されるよう
に、扉3が、上方に押し開き自在に形成されると共に、
横軸16を介して互いに回動自在に縦に連結された上板
3aと下板3bとで形成されているのが好ましい(請求
項3)。
【0016】本発明の場合、扉3は観音開き式でも良い
が、この本発明品のように形成されるときは、扉3が押
し開かれる際、扉3の下板3bが上板3aから吊り下げ
られた状態で斜め上方に平行状に回動する。従ってこれ
によれば、開扉時に扉3の下端が使用者の顔面や頭部に
接近することを防止でき、不安や恐怖を使用者に与える
ことがない。
【0017】ここで横軸16とは、上板3aと下板3b
とを互いに回動自在に連結するための、例えば金属の丸
棒や蝶番等の部材を意味する。本発明の場合、この横軸
16の位置、即ち上板3aと下板3bの縦の寸法は任意
である。但しこの上板3aと下板3bの縦の寸法は、通
常、ほぼ同じ状態に選定されるのが好ましい。なぜなら
例えば下板3bの縦の寸法が上板3aに比べ極端に短い
と、扉3を全開させたとき、下板3bの下端の位置が低
くなり、外筐体2の前側の開口面積を小さくさせるから
である。
【0018】又本発明は、図8、図9に示されるよう
に、外筐体2の側板2bの前側内面に垂直状に案内レー
ル17が設けられ、この案内レール17に係合して上下
方向に案内される係合体18が下板3bの下端の側部に
設けられ、この係合体18を介して下板3bの下端が案
内レール17に拘束されて上下動自在に形成されている
のが好ましい(請求項4)。
【0019】なぜならこの場合は、下板3bを外筐体2
の前方に回動させることなく扉3を開けることができる
から、開扉時に使用者が受ける不安や恐怖を一掃できる
からである。
【0020】又本発明は、図10等に示されるように、
案内レール17の上部に対応する外筐体2の側板2bの
前側内面位置に、扉3が全開されるまで収納庫5の下降
動作を制止するストッパー19が設けられ、このストッ
パー19による収納庫5の制止状態が案内レール17に
沿って上昇する係合体18の上昇動作で解除自在に形成
されているのが好ましい(請求項5)。
【0021】なぜならこの場合は、扉3を全開後、収納
庫5を下降させることができるから、開扉動作時の扉3
に、下降する収納庫5内の物品が接触し落下する事故を
防止できるからである。
【0022】又この本発明の場合は、図15等に示され
るように、係合体18の上昇動作を補助するための補助
機構22を備え、この補助機構22が、係合体18に一
端が連結された線状部材22aと、この線状部材22a
の他端に連結されて線状部材22aを介して係合体18
を案内レール17に沿って上方に牽引する牽引手段22
bとで形成されているのが好ましい(請求項6)。
【0023】なぜならこの場合は、補助機構22によっ
て扉3を円滑に上昇させることができるからである。こ
こで線状部材22aとしては、例えばワイヤ、紐、ベル
ト、チェーン等がある。又牽引手段22bとしては、ゼ
ンマイ(図15参照)や重り(図16参照)がある。
【0024】又開扉時に扉3の下端が使用者に与える不
安や恐怖を解消できる本発明品としては、図17に示さ
れるように構成されたものがある。即ちこの本発明品
は、壁面1の上方位置に取り付けられる外筐体2と、こ
の外筐体2に内蔵される収納庫5とで形成され、上記の
外筐体2が前側に扉3を備え、上記の収納庫5が相対す
るリンク部材6で外筐体2の前側下方の使用位置に回動
されて配置自在に形成されている昇降式アッパーキャビ
ネットであって、上記の扉3が、上方に押し開き自在に
外筐体2に取り付けられると共に、横軸16を介して互
いに回動自在に縦に連結された上板3aと下板3bとで
形成されていることを特徴とする(請求項7)。
【0025】ここで横軸16としては、上例の場合と同
様、例えば丸棒や蝶番がある。又この本発明品の場合
も、上板3aと下板3bの縦方向の寸法は、上記の利用
から略同寸に選定されるのが良い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に従って説明する。
【0027】図1等において、1は例えば台所の壁面で
あり、2はこの壁面1の上方位置に取り付けられた外筐
体である。この外筐体2は、上方に押し開き自在に形成
された扉3を前側に備え、又この実施形態では下面2a
の全体が開口されて箱形に形成されている。4は、扉3
を外筐体2に回動自在に取り付けるための蝶番である。
【0028】5は、外筐体2に内蔵された収納庫であ
る。本発明品は、この収納庫5と上記の外筐体2とを備
え、収納庫5が相対する両側のリンク部材6で外筐体2
の前側下方の使用位置に回動されて配置自在に形成され
ている。
【0029】7は、上記の扉3を、収納庫5の下降時に
外方に押し開く開扉手段である。この開扉手段7は、例
えばエアダンパーで形成され、扉3の裏面に先端が枢着
されると共に、基端が外筐体2の側板2bの内面に枢着
されている。
【0030】8は、上記の収納庫5を自動で昇降回動さ
せる昇降機構である。この昇降機構8は、外筐体2に設
けられた可逆モータ8aと、この可逆モータ8aで収納
庫5の下降時は巻戻されると共に、収納庫5の上昇時は
上記開扉手段7の外方への押圧力に抗して巻取られて可
逆モータ8aの回転力を収納庫5の昇降動作と扉3の閉
塞動作に変換する伝動部材8bと、又上記の可逆モータ
8aを制御するためのコントローラ8cとで形成されて
いる。
【0031】上記の可逆モータ8aは、この実施形態で
は収納庫5の背面側中央の上方にあたる外筐体2の内部
位置に設けられている。この実施形態の場合、可逆モー
タ8aはブレーキ機能を備え、運転の停止時における収
納庫5の落下を、他の特別な機構を伴うことなく防止で
きるよう形成されている。
【0032】又上記の伝動部材8bは、この実施形態で
はベルトで構成され、収納庫5の背面側中央の上部5a
を介して一旦後方に返されると共に、滑車9を介して前
方に反転され、扉3と外筐体2に架け渡されたリンク1
0(図2参照)の枢着部10aに連結されている。
【0033】又上記のコントローラ8cは、各種のスイ
ッチ類からの信号を受けると予め設定された手順で信号
を出力する制御回路と、この制御回路からの信号により
可逆モータ8aを駆動させる駆動回路等を備えてなる。
各種のスイッチ類としては、収納庫5の前側下部の片側
に設けられた、上昇スイッチ11(図1参照)、下降ス
イッチ12、緊急停止スイッチ13や、外筐体2の側板
2bの内面に設けられてリンク部材6の回動位置を検知
するセンサ14、15(図2参照)等がある。
【0034】センサ14は、収納庫5が使用位置に配置
されるとコントローラ8cに信号を出力し、センサ15
は収納庫5が外筐体2に格納されると検知信号を出力す
るものである。
【0035】次に本発明品の作用を、図4に従って説明
する。
【0036】収納庫5が外筐体2に格納された状態で
(図3参照)、使用者が下降スイッチ12を入れると、
可逆モータ8aが回転して伝動部材8bが巻戻される。
すると扉3が、開扉手段7としてのエアダンパーの作用
で押し開かれ、同時に収納庫5がリンク部材6で平行状
態を保ちながら、且つ伝動部材8bとしてのベルトで規
制されながら、徐々に自重で下降する。そして収納庫5
が使用位置に配置されると(図2の状態参照)、センサ
14からの検知信号がコントローラ8cに送られ、コン
トローラ8cからの信号により可逆モータ8aの駆動が
停止する。
【0037】次に上昇スイッチ11を入れると、可逆モ
ータ8aが逆回転し、開扉手段7としてのエアダンパー
の押圧力に抗して伝動部材8bが巻取られる。すると収
納庫5が上昇し、同時に扉3が徐々に閉じられる。そし
て収納庫5が外筐体2に格納されると、センサ15から
コントローラ8cに検知信号が送られ、この信号を受け
るとコントローラ8cから可逆モータ8aに駆動停止信
号が送られ、可逆モータ8aの駆動が停止する。
【0038】以上の処において、本発明は、図5〜図7
に示されるように、上記の扉3が、横軸16としての例
えば蝶番を介して互いに回動自在に縦に連結された上板
3aと下板3bとで形成されているのでも良い。この本
発明の場合、その他の部材、構成は、上例と同様である
ため、同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0039】この本発明の場合は、扉3が開扉手段7で
押し開かれると、上板3aが上方に回動し、この上板3
aから下板3bが垂れ下がった状態で引き上げられる。
従ってこれによると、扉3の回動半径が、扉3が一枚板
で形成される場合(図1参照)に比べ短くなるから、扉
3の下端を前方へ大きく突き出させることなく安全に開
扉させることができる。
【0040】又このように扉3を上板3aと下板3bで
形成する場合は、図8、図9に示されるように、下板3
bの下端を案内レール17に拘束させて上下動自在に形
成するのでも良い。案内レール17は、この実施形態で
はリップ溝形鋼状に形成され、外筐体2の側板2bの前
側内面位置に垂直状に設けられている。又18は、この
案内レール17に係合して上下方向に案内される係合体
である。この係合体18は、下板3bの下端の側部に軸
18aで回転自在に取り付けられ、案内レール17に沿
って回転しながら円滑に上下動するよう形成されてい
る。
【0041】又本発明は、図10に示されるように、案
内レール17の上部に対応する外筐体2の側板2bの前
側内面位置に、扉3が全開されるまで収納庫5の下降動
作を制止するストッパー19が設けられるのでも良い。
このストッパー19は、この実施形態では金属板で鉤形
に形成され、取付け軸19aを中心に外筐体2の側板2
bの内面に回転自在に設けられている。又ストッパー1
9は、コイルバネ20で下端部19bが外筐体2の奥側
に牽引されている。段差状に形成された下端部19b
は、収納庫5の側板5bに設けられた突起21に係合さ
れ、コイルバネ20の牽引力で収納庫5は下降動作が制
止されている。
【0042】この本発明の場合は、係合体18が上昇
し、軸18aがストッパー19の上片19cをコイルバ
ネ20の牽引力に抗して押し上げると、収納庫5の制止
状態が解除される(図11参照)。その結果収納庫5が
下降し、収納庫5が使用位置に配置されると可逆モータ
8aの駆動が停止する(図12参照)。
【0043】この場合上記のストッパー19は、例えば
図13に示されるように、案内レール17に沿って上下
動自在に形成されているのでも良い。この実施形態のス
トッパー19は、案内レール17の上部の所定位置に案
内レール17に沿って上下動自在に配置され、係合体1
8で押し上げられると(図14参照)、収納庫5に設け
られた突起21との係合状態が解除される。なおこの場
合、ストッパー19の復帰動作は、自重によるのでも、
或いはバネの復元力を利用して行なわせるのでも良い。
【0044】又本発明は、図15に示されるように、係
合体18の上昇動作を補助するための補助機構22を備
えてなるのでも良い。この補助機構22は、この実施形
態では係合体18に一端が連結された線状部材22aと
してのワイヤと、この線状部材22aの他端に連結され
て線状部材22aを介して係合体18を案内レール17
に沿って上方に牽引する牽引手段22bとしての例えば
ゼンマイとで形成されている。この本発明の場合は、開
扉手段7が扉3を押し開く際、牽引手段22bとしての
ゼンマイの巻取り力によって係合体18が引き上げら
れ、開扉手段7の押圧動作が補助される。
【0045】而して牽引手段22bは、その他例えば図
16に示されるように、重りで構成されるのでも良い。
この牽引手段22bとしての重りは、線状部材22aと
しての例えばワイヤの他端に連結され、外筐体2の内面
適宜箇所に設けられた滑車23を介して外筐体2の奥側
に吊下げられている。この本発明品の場合は、開扉手段
7で扉3が押し開かれると、牽引手段22bとしての重
りの下降作用で開扉手段7の押圧動作が補助されるもの
である。
【0046】次に請求項7記載の本発明の好適な一実施
形態を、図17、図18に従って説明する。上例と同一
箇所、同一部材には同一の符号を付し、詳しい説明は省
略する。
【0047】この本発明品は、壁面1の上方位置に取り
付けられる外筐体2と、この外筐体2に内蔵される収納
庫5とで形成されている。上記の外筐体2は、下面2a
の全体が開口され、前側に扉3を備えている。
【0048】上記の扉3は、上方に押し開き自在に外筐
体2に取り付けられると共に、横軸16を介して互いに
回動自在に縦に連結された上板3aと下板3bとで形成
されている。横軸16は、この実施形態では蝶番で構成
されている。又上板3aと下板3bの縦方向の寸法は、
略同寸に選定されている。
【0049】上記の収納庫5は、相対するリンク部材6
で外筐体2の前側下方の使用位置に回動されて配置自在
に形成されている。この収納庫5の側板5bと扉3の上
板3aとは、リンク片24aで連結されている。このリ
ンク片24aの先端は、上板3aの裏面に設けられた案
内部材24bの稜線部に沿って摺動し、これにより扉3
と収納庫5とは連動するよう形成されている。なお25
は、収納庫5の前側下部に設けられた把手である。
【0050】この本発明の場合は、把手25を持って収
納庫5を下方に引くと、リンク片24aの作用で扉3の
上板3aが上方に回動する。従ってこの上板3aから吊
り下げられた下板3bが、斜め上方に平行状に回動し引
き上げられる。又逆に、収納庫5を上昇させると、扉3
の上板3aが下方に回動し、収納庫5が外筐体2に格納
されると、扉3が完全に閉まるものである(図18の状
態参照)。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、扉を収納
庫の下降時に外方に押し開く開扉手段と、上記の収納庫
を自動で昇降回動させる昇降機構とを備え、この昇降機
構の可逆モータで収納庫の昇降動作だけではなく、扉の
閉塞動作も行なわせるものである。
【0052】従って本発明の場合は、部品数を増やすこ
となく、収納庫の昇降と扉の開閉の両方を自動化できる
から、これによれば使い勝手の良い昇降式アッパーキャ
ビネットを提供できる。
【0053】又請求項7記載の本発明は、上方に押し開
かれる扉を上板と下板とで形成し、この上板と下板を、
横軸を介して互いに回動するよう縦に連結したものであ
る。
【0054】従ってこの本発明品の場合は、扉の下端の
回動半径が、扉が一枚板の場合より短くなるから、これ
によれば使用者に不安や恐怖を与えることなく、扉を開
閉させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明キャビネットの好適な一実施形態を示す
使用状態時の斜視図である。
【図2】同上キャビネットの使用状態時の要部断面図で
ある。
【図3】同上キャビネットの収納庫の格納時における要
部断面図である。
【図4】同上キャビネットの作用を説明するための流れ
図である。
【図5】同上キャビネットの他の実施形態を示す使用状
態時の斜視図である。
【図6】図5に係る本発明品の使用状態時の要部断面図
である。
【図7】図5に係る本発明品の収納庫の格納時における
要部断面図である。
【図8】図5に係る本発明品の他の実施形態を示す使用
状態時の要部断面図である。
【図9】図8のIXーIX線における要部断面図であ
る。
【図10】図8に係る本発明品の他の実施形態を示す使
用状態時の要部断面図である。
【図11】図10に係る本発明品の作用を説明するため
の要部断面図である。
【図12】図10に係る本発明品の作用を説明するため
の流れ図である。
【図13】図10に係る本発明品の他の実施形態を示す
使用状態時の要部断面図である。
【図14】図13に係る本発明品の作用を説明するため
の要部断面図である。
【図15】図8に係る本発明品の他の実施形態を示す使
用状態時の要部断面図である。
【図16】図8に係る本発明品の更に他の実施形態を示
す使用状態時の要部断面図である。
【図17】本発明の他の課題を達成する好適な一実施形
態を示す使用状態時の要部断面図である。
【図18】図17に係る本発明品の収納庫の格納時にお
ける要部断面図である。
【符号の説明】
1 壁面 2 外筐体 3 扉 4 蝶番 5 収納庫 6 リンク部材 7 開扉手段 8 昇降機構 8a 可逆モータ 8b 伝動部材 8c コントローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面の上方位置に取り付けられる外筐体
    と、この外筐体に内蔵される収納庫とで形成され、上記
    の外筐体が前側に扉を備え、上記の収納庫が相対するリ
    ンク部材で外筐体の前側下方の使用位置に回動されて配
    置自在に形成されている昇降式アッパーキャビネットで
    あって、上記の扉を収納庫の下降時に外方に押し開く開
    扉手段と、上記の収納庫を自動で昇降回動させる昇降機
    構とを備え、この昇降機構が、外筐体に設けられた可逆
    モータと、この可逆モータで収納庫の下降時は巻戻され
    ると共に、収納庫の上昇時は上記開扉手段の外方への押
    圧力に抗して巻取られて可逆モータの回転力を収納庫の
    昇降動作と扉の閉塞動作に変換する伝動部材と、又上記
    の可逆モータを制御するためのコントローラとで形成さ
    れていることを特徴とする昇降式アッパーキャビネッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の昇降式アッパーキャビネ
    ットであって、可逆モータが収納庫の背面側中央の上方
    にあたる外筐体の内部位置に設けられ、この可逆モータ
    で巻取り巻戻される伝動部材が、収納庫の背面側中央の
    上部を介して一旦後方に返されると共に、滑車を介して
    前方に反転されて扉に連結されていることを特徴とする
    昇降式アッパーキャビネット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の昇降式アッパーキ
    ャビネットであって、扉が、上方に押し開き自在に外筐
    体に取り付けられると共に、横軸を介して互いに回動自
    在に縦に連結された上板と下板とで形成されていること
    を特徴とする昇降式アッパーキャビネット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の昇降式アッパーキャビネ
    ットであって、外筐体の側板の前側内面に垂直状に案内
    レールが設けられ、この案内レールに係合して上下方向
    に案内される係合体が下板の下端の側部に設けられ、こ
    の係合体を介して下板の下端が案内レールに拘束されて
    上下動自在に形成されていることを特徴とする昇降式ア
    ッパーキャビネット。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の昇降式アッパーキャビネ
    ットであって、案内レールの上部に対応する外筐体の側
    板の前側内面位置に、扉が全開されるまで収納庫の下降
    動作を制止するストッパーが設けられ、このストッパー
    による収納庫の制止状態が案内レールに沿って上昇する
    係合体の上昇動作で解除自在に形成されていることを特
    徴とする昇降式アッパーキャビネット。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の昇降式アッパーキ
    ャビネットであって、係合体の上昇動作を補助するため
    の補助機構を備え、この補助機構が、係合体に一端が連
    結された線状部材と、この線状部材の他端に連結されて
    線状部材を介して係合体を案内レールに沿って上方に牽
    引する牽引手段とで形成されていることを特徴とする昇
    降式アッパーキャビネット。
  7. 【請求項7】 壁面の上方位置に取り付けられる外筐体
    と、この外筐体に内蔵される収納庫とで形成され、上記
    の外筐体が前側に扉を備え、上記の収納庫が相対するリ
    ンク部材で外筐体の前側下方の使用位置に回動されて配
    置自在に形成されている昇降式アッパーキャビネットで
    あって、上記の扉が、上方に押し開き自在に外筐体に取
    り付けられると共に、横軸を介して互いに回動自在に縦
    に連結された上板と下板とで形成されていることを特徴
    とする昇降式アッパーキャビネット。
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