JP3713961B2 - コネクタのワイヤハーネスへの固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタのワイヤハーネスへの固定構造に関し、詳しくは、自動車用のワイヤハーネスの幹線から分岐した支線端末に接続したオプション用等のコネクタを、幹線に取り外し可能に固定しておき、該コネクタを使用する場合には、幹線より取り外せるようにしているものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車種に応じて使用する場合と不使用の場合があるオプション用コネクタあるいは、自動車に搭載するまでワイヤハーネス幹線に固定しておく必要があるコネクタは、図4に示すように、ワイヤハーネスW/Hの支線2の端末に接続したコネクタ3を幹線1に固定しておくため、支線2の先端側と幹線1とにテープ4を用いて固定している。
【0003】
上記コネクタ3の使用する場合には、図5に示すように、テープ4を引き千切って、幹線1から支線2を分離して支線2を伸ばし、コネクタ3を所要位置に相手方コネクタ(図示せず)と嵌合する必要がある。そのため、上記テープ4として容易に切断できるものが用いられており、樹脂製テープの場合はスリット4aが入ったテープが用いられている。このスリット入り樹脂テープに代えて紙テープを用いる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記スリット入り樹脂テープを用いた場合、あるいは、紙テープを用いた場合のいずれの場合も、図6に示すように、引き千切られたテープ4が支線2と幹線1の両方の残る場合が多い。また、支線2あるいは幹線1に粘着したままとならず、落下してフロア等に散乱する問題がある。
【0005】
さらに、テープ4の巻き回数が多い場合は、非常に引き千切りにくく、作業性が悪い。特に、支線の電線本数が少なく、テープ4の巻き回数が多いと、テープ巻きによる固定力が大きくなり、テープの引き千切りが容易にできない問題がある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、テープが引き千切られた状態で電線側に残らず、また、落下して散乱せず、しかも、固定力を十分に保持しながら容易にコネクタを容易に幹線より取り外すことが出来るようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線端末に接続したコネクタを上記幹線に取り外し可能に固定する構造であって、
粘着剤が一面に塗布されたビニルテープを用い、上記コネクタの支線連結端より所要寸法あけた位置から反対側のコネクタ先端を越えた位置まで、該コネクタと上記幹線とにビニルテープを巻き付け、先端側では幹線のみに巻き付けて、該コネクタを幹線に粘着して取り付けており、該コネクタを幹線より外して使用する時には、上記支線を引っ張り上げると、ビニルテープの巻き付け部を幹線側に残した状態で、コネクタが引き抜ける構成としているコネクタのワイヤハーネスへの固定構造を提供している。
【0008】
上記のように伸び性のあるビニルテープを用いて、コネクタ自体を幹線に巻き付け固定しておくと、該コネクタに接続した支線を引っ張ると、ビニルテープが伸びて、コネクタをビニルテープの巻き付け部から抜き出すことができる。即ち、テープを引き千切らず、巻き付け状態のまま幹線側に残すもので、この幹線側に残されるビニルテープは、巻き付け先端側を幹線に巻き付けた状態としているため、幹線に固定された状態で残ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、図4に示す従来例と同一部材は同一符号を付す。
【0010】
ワイヤハーネスW/Hの幹線1から分岐した支線2の端末にはオプション用のコネクタ3が接続されており、図1に示すように、支線2を幹線1の外周面に沿って長さ方向にはわせ、先端のコネクタ3と幹線1とに黒色の粘着ビニルテープ10を巻き付けて、コネクタ3を幹線1に固定している。
【0011】
上記黒色の粘着ビニルテープ10は、ワイヤハーネスの電線群結束用として用いられている汎用品であり、ビニルテープの一面に粘着剤が塗布されており、粘着剤塗布面を内面として巻き付けることにより、巻き付け状態で粘着固定される。
【0012】
上記コネクタ3と幹線1に巻き付ける粘着ビニルテープ10は、コネクタ3の支線連結端3aより所要寸法あけた位置P1から反対側のコネクタ先端3bを越えた位置P2まで巻き付けている。上記巻き付け始めの位置P1はコネクタ3の両端3aと3bの略中央としており、よって、粘着ビニルテープ10はコネクタ3の幅の約半分に巻き付けている。
【0013】
巻き終わり位置P2はコネクタ先端3bより所要寸法離れた位置である。よって、コネクタ先端3bより離れた粘着ビニルテープ10は巻径が小さくなり、正面視で傾斜した状態で、幹線1にのみ巻き付けられた状態となる。
【0014】
上記のように粘着ビニルテープ10により幹線1に固定されたコネクタ3を使用するため、幹線1より取り外す必要がある場合は、図2に示すように、支線2を矢印で示すように引っ張り上げる。この支線2の引っ張りによりコネクタ3が斜め上方へと引っ張られ、巻き付けていた粘着ビニルテープ10が伸ばされて、コネクタ3を粘着ビニルテープ10の巻き付け部から抜き出すことができる。
【0015】
コネクタ3が抜き出されて、幹線1側に残った粘着ビニルテープ10は、その巻き終わり側を幹線1に巻き付けて粘着固定しているため、幹線1に移動不可に固定された状態で残る。この粘着ビニルテープ10は黒色として、幹線1の結束テープと同色としているため、目立つことがなく、残った粘着ビニルテープ10により外観が悪くならない。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、幹線にオプション止めされたコネクタを使用する時、テープを引き千切る必要がなく、コネクタを接続した支線を引っ張りあげるだけで良いため、操作力を要せず、スムーズにコネクタおよび該コネクタに接続した支線を幹線より分離することができる。
【0017】
また、テープが引き千切られた状態で支線側や幹線側に残らず、かつ、落下して散乱せず、幹線側に巻き付けられた状態で残るため、外観上必要としていたテープの後処理をする必要がなくなる。
【0018】
さらに、テープをコネクタの先端側を越えて巻き付けているため、コネクタ先端側がテープによりカバーされた状態となり、よって、テープが防塵作用を果たす利点がある。
【0019】
さらにまた、従来用いられていたスリット付きの粘着ビニルテープに代えて、ワイヤハーネスの結束に用いる通常の粘着ビニルテープを用いているため、コストを低下することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】 上記実施形態のコネクタを幹線より外す作業を示す正面図である。
【図3】 コネクタが幹線より外された状態を示す正面図である。
【図4】 従来例を示す正面図である。
【図5】 従来例のコネクタを幹線より外す作業を示す正面図である。
【図6】 従来例のコネクタが幹線より外された状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 幹線
2 支線
3 コネクタ
10 粘着ビニルテープ
Claims (1)
- ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線端末に接続したコネクタを上記幹線に取り外し可能に固定する構造であって、
粘着剤が一面に塗布されたビニルテープを用い、上記コネクタの支線連結端より所要寸法あけた位置から反対側のコネクタ先端を越えた位置まで、該コネクタと上記幹線とにビニルテープを巻き付け、先端側では幹線のみに巻き付けて、該コネクタを幹線に粘着して取り付けており、該コネクタを幹線より外して使用する時には、上記支線を引っ張りあげると、ビニルテープの巻き付け部を幹線側に残した状態で、コネクタを引き抜ける構成としているコネクタのワイヤハーネスへの固定構造。
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