JP3713171B2 - 車両走行制御システムおよび車両制御装置 - Google Patents

車両走行制御システムおよび車両制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3713171B2
JP3713171B2 JP31925999A JP31925999A JP3713171B2 JP 3713171 B2 JP3713171 B2 JP 3713171B2 JP 31925999 A JP31925999 A JP 31925999A JP 31925999 A JP31925999 A JP 31925999A JP 3713171 B2 JP3713171 B2 JP 3713171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
marker
information
unit
markers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31925999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001143199A (ja
Inventor
知信 高島
康治 田口
祐之 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP31925999A priority Critical patent/JP3713171B2/ja
Priority to DE10048010A priority patent/DE10048010B4/de
Priority to FR0013057A priority patent/FR2800945B1/fr
Publication of JP2001143199A publication Critical patent/JP2001143199A/ja
Priority to US10/208,755 priority patent/US6553288B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3713171B2 publication Critical patent/JP3713171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems
    • G08G1/161Decentralised systems, e.g. inter-vehicle communication
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems
    • G08G1/164Centralised systems, e.g. external to vehicles

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両走行制御システムおよび車両制御装置に関し、特に、前方車が具備するマーカからの情報を参照して自車を制御する車両走行制御システムおよび車両制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ITS(Intelligent Transport System)等では、前方の車(以下、前方車と称す)との距離を常に一定に保つように後続車の速度を制御することにより、ドライバーの負担を軽減する方法が提案されている。
【0003】
ところで、そのような制御を実現するためには、前方車と自車との車間を正確に測定する必要がある。
従来においては、例えば、前方車の後部面に2枚のマーカを貼付し、このマーカの視差を光学的に検出することにより車間距離を求める方法が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような方法では、例えば、前方に車が2台並走している場合には、一方の車の一方のマーカと、他方の車の一方のマーカを1対のマーカとして誤認してしまい、誤った制御がなされる場合があるという問題点があった。
【0005】
また、ITSにおいては、各車両が他の車両の走行状態を把握し、その状態に応じて自車を制御することが望ましい。しかしながら、車両間で情報を授受するためには、通信装置を別途設ける必要があるため、コストがかさむという問題点があった。
【0006】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、安全性が高くしかも低コストの車両制御システムおよび車両制御装置を提供することを特徴とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示す、前方車100が具備する複数のマーカ100dからの情報を参照して後方車200を制御する車両走行制御システムにおいて、前記前方車100は、前記複数のマーカ100dを同期をとりながら所定のパターンで点滅させる点滅手段100cと、自己の車両または更に前方の車両の走行状態を示す情報を収集する情報収集手段100aと、前記情報収集手段100aによって収集された情報に応じて前記点滅手段100cを制御することにより点滅パターンを変調する変調手段100bと、前記マーカ100dの状態を検出するマーカ状態検出手段と、前記マーカ状態検出手段によって前記マーカ100dが異常であることが検出された場合には、前記マーカ100dの異常を示す異常情報を生成して、前記変調手段に供給する異常情報供給手段と、前記異常情報供給手段によって前記異常情報が前記変調手段に供給された場合には、前記マーカ100dの動作を停止させるマーカ停止手段と、を有し、前記後方車200は前記複数のマーカ100dからの光を撮像する撮像手段200aと、前記撮像手段200aから出力された画像から前記複数のマーカ100dの画像を特定する特定手段200bと、前記特定手段200bによって特定された前記複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、前記マーカ100dの画像の有効性を判定する有効性判定手段200cと、前記複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、もとの情報を復調する復調手段200eと、前記復調手段200eによって得られた情報に応じて自車の走行状態を制御する制御手段200fと、を有することを特徴とする車両走行制御システムが提供される。
【0008】
ここで、前方車100において、点滅手段100cは、複数のマーカ100dを同期をとりながら所定のパターンで点滅させる。情報収集手段100aは、自己の車両または更に前方の車両の走行状態を示す情報を収集する。変調手段100bは、情報収集手段100aによって収集された情報に応じて点滅手段100cを制御することにより点滅パターンを変調する。マーカ状態検出手段は、マーカ100dの状態を検出する。異常情報供給手段は、マーカ状態検出手段によってマーカ100dが異常であることが検出された場合には、マーカ100dの異常を示す異常情報を生成して、変調手段100bに供給する。マーカ停止手段は、異常情報供給手段によって異常情報が変調手段100bに供給された場合には、マーカ100dの動作を停止させる。また、後方車200において、撮像手段200aは複数のマーカ100dからの光を撮像する。特定手段200bは、撮像手段200aから出力された画像から複数のマーカ100dの画像を特定する。有効性判定手段200cは、特定手段200bによって特定された複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、マーカ100dの画像の有効性を判定する。復調手段200eは、複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、もとの情報を復調する。制御手段200fは、復調手段200eによって得られた情報に応じて自車の走行状態を制御する。
【0009】
また、図1に示す、前方車100が具備する複数のマーカ100dからの情報を参照して自車を制御する車両走行制御装置において、前記前方車100の前記複数のマーカ100dからの光を撮像する撮像手段200aと、前記撮像手段200aから出力された画像から前記複数のマーカの画像を特定する特定手段200bと、前記特定手段200bによって特定された前記複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、前記マーカ100dの画像の有効性を判定する有効性判定手段200cと、前記前方車100の走行状態を示す情報に応じて変調された前記複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、もとの情報を復調する復調手段200eと、前記復調手段200eによって得られた情報に応じて自車の走行状態を制御する制御手段200fと、前記復調手段200eによって前記マーカ100dの異常を示す異常情報が復調された場合には、警告を発する警告手段と、を有することを特徴とする車両走行制御装置が提供される。
【0010】
ここで、撮像手段200aは、前方車100の複数のマーカ100dからの光を撮像する。特定手段200bは、撮像手段200aの出力から複数のマーカ100dの画像を特定する。有効性判定手段200cは、特定手段200bによって特定された複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、マーカ100dの画像の有効性を判定する。復調手段200eは、前方車の走行状態を示す情報に応じて変調された複数のマーカ100dの画像の点滅パターンから、もとの情報を復調する。制御手段200fは、復調手段200eによって得られた情報に応じて自車の走行状態を制御する。警告手段は、復調手段200eによって前記マーカ100dの異常を示す異常情報が復調された場合には、警告を発する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の動作原理を説明するための原理図である。この図において、前方車両100は、情報収集手段100a、変調手段100b、点滅手段100c、および、マーカ100dを有している。
【0012】
ここで、情報収集手段100aは、自己の車両の走行状態を示す情報(例えば、速度、加速度、ヨー角等)を収集する。
変調手段100bは、情報収集手段100aによって収集された情報に応じて点滅手段100cを制御することにより、マーカ100dの点滅パターンに情報を重畳させる。
【0013】
点滅手段100cは、変調手段100bから供給される情報に応じて、マーカ100dを所定のパターンで点滅させる。
マーカ100dは、例えば、波長が900nm付近の近赤外線を発生する複数のLED(Light Emitting Diode)がマトリクス状に配置された2枚のパネルによって構成されている。
【0014】
一方、後方車200は、撮像手段200a、特定手段200b、有効性判定手段200c、測距手段200d、復調手段200e、および、制御手段200fを有している。
【0015】
撮像手段200aは、マーカ100dからの光を撮像して、対応する画像データを出力する。
特定手段200bは、撮像手段200aから出力された画像データからマーカ100dの画像(以下、マーカ画像と称す)を特定する。
【0016】
有効性判定手段200cは、特定手段200bによって特定されたマーカの画像の点滅パターンから、検出されたマーカ画像の有効性を判定する。
測距手段200dは、マーカ画像の画像間距離から前方車100との間の距離を算出し、制御手段200fに供給する。
【0017】
復調手段200eは、マーカ画像の点滅パターンより、もとの情報を復調し、制御手段200fに供給する。
次に、以上の原理図の動作について説明する。
【0018】
いま、前方車100と後方車200とが所定の距離を隔てて停車中であるとする。このような状態で、前方車100が発進したとすると、情報収集手段100aは、自車速度が変化したことを検知し、その旨を変調手段100bに通知する。
【0019】
変調手段100bは、情報収集手段100aから供給された自車情報(この場合では、自車の速度)に応じて点滅手段100cを制御する。
点滅手段100cは、変調手段100bの制御に応じて、マーカ100dを点滅させるので、後方車200に対して速度が変化したことが光信号となって通知される。
【0020】
なお、マーカ100dは、前述のように2枚のパネルによって構成されており、これらが同一のパターンで発光する。
後方車200では、前方車100のマーカ100dからの光画像を、撮像手段200aによって撮像し、対応する画像データを特定手段200bに対して出力する。
【0021】
特定手段200bは、撮像手段200aから出力された画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、2枚のパネルに対応したマーカ画像を特定する。
【0022】
有効性判定手段200cは、特定手段200bによって特定されたマーカ画像の点滅パターンを参照して、特定されたマーカ画像が有効であるか否かを判定する。いまの例では、マーカ100dを構成する2枚のパネルの発光パターンが同一であるか否かを判定することにより、マーカ画像の有効性を判定する。その結果、有効であると判定された場合には、マーカ画像が測距手段200dと復調手段200eとに供給される。
【0023】
測距手段200dは、有効性判定手段200cから供給された1対のマーカ画像の画像間距離から三角測量法により前方車100との車間距離を算出する。即ち、マーカ100dを構成する2枚のパネルの間の距離は既知であるので、マーカ画像の間の距離を算定し、この距離を用いることにより車間距離を求めることができる。得られた車間距離は、制御手段200fに供給されることになる。
【0024】
制御手段200fは、測距手段200dから供給された車間距離に基づいて、図示せぬアクチュエータを駆動し、自車の走行状態を制御する。いまの例では、前方車100が発進しているので、測距手段200dによって測定された車間距離は次第に増加することになる。その結果、制御手段200fは、車間距離を一定に保つために、先ず、ブレーキを解除した後、エンジンのスロットルを開いて自車を発進させる。
【0025】
また、このとき、復調手段200eでは、前方車100の速度が変化したことを示す情報を受信されているので、制御手段200fでは、この情報も参照して適切なスロットル開度等を決定する。
【0026】
前方車100が定速運転にはいると、後方車200は制御手段200fによって前方車100との車間距離が一定になるように制御されるので、前方車100に同一の速度で追随することになる。
【0027】
定速運転中に、前方車100が何らかの危険を回避するために、急にブレーキをかけたとすると、情報収集手段100aは、これを検知して変調手段100bに通知する。変調手段100bは、点滅手段100cを、ブレーキ操作がなされたことを示す情報に応じて駆動する。その結果、マーカ100dからは、ブレーキ操作がなされたことを示す情報が送信される。
【0028】
後方車200では、復調手段200eによって、マーカ100dの点滅パターンからもとの情報が復調され、制御手段200fに供給される。
制御手段200fは、前方車100においてブレーキ操作があったことを検知し、自車のブレーキを操作して減速する。
【0029】
このような一連の処理は電気的に行われるので非常に短期間に実行される。その結果、前方車100に対して衝突する危険を未然に回避することが可能となる。
【0030】
以上に説明したように、本発明に係る車両走行制御システムによれば、有効性判定手段200cがマーカ100dの点滅パターンから、特定されたマーカ画像の有効性を判定するようにしたので、前方車100のマーカ100dを確実に検出することが可能となる。
【0031】
また、前方車100の情報を、マーカ100dの点滅パターンによって後方車200に伝送するようにしたので、例えば、ブレーキの操作等の情報を迅速に後方車200に伝達することにより、事故の発生を未然に防止することができる。また、安全性を損なうことなく車間距離を縮めることができるので、渋滞緩和にも貢献することができる。
【0032】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の実施の形態の構成例の概略を示す図である。この図において、前方車1の後部には、マーカ10が具備されている。
【0033】
図3は、前方車1を後方から眺めた場合の図である。この図に示すように、前方車11の後部には、マーカ10aおよびマーカ10bが地面と水平になるように所定の距離xを隔てて配置されている。各マーカ10a,10bは、900nm付近の近赤外線を発生する複数のLEDがマトリクス状に配置されて構成されている。
【0034】
図2に戻って、後方車2には、受光部20、受信装置21、送信装置22、および、マーカ23が具備されている。なお、前方車1も後方車と同様の構成であるが、図面の簡略化のために省略している。
【0035】
受光部20は、マーカ10の光画像を受光して、対応する画像データに変換して出力する。
受信装置21は、受光部20から出力された画像データを入力し、所定の画像処理を施すことにより、前方車1との車間距離とヨー角とを算出する。
【0036】
図4は、車間距離とヨー角を説明するための図である。この図に示すように、車間距離dは、前方車1の後部と後方車2の前部との間の距離を示す。また、ヨー角θは、前方車1の進行方向と、後方車2の進行方向との間のずれ角を示している。
【0037】
図2に戻って、送信装置22は、自車の走行状態を示す情報や、前方車1から送信されてきた情報に応じてマーカ23を駆動し、図示せぬ後続車両に対してこれらの情報を送信する。
【0038】
マーカ23は、図3に示す場合と同様の構成とされており、複数のLEDがマトリクス状に配置されて構成されている。
図5は、後方車2が具備する装置の詳細な構成例である。この図に示すように、受信装置21には、受光部20、アクチュエータ24、および、ブザー25が接続されている。また、送信装置22には、センサ26およびマーカ23が接続されている。
【0039】
ここで、アクチュエータ24は、ブレーキ、アクセル、ハンドル、および、オートミッション等を制御し、自己の車両の走行状態を調整する。
ブザー25は、自己の車両や前方車1において緊急事態が発生した場合等に、運転者に対して警告を行うためのものである。
【0040】
センサ26は、ブレーキの操作量、アクセル開度、ハンドルの操作量、オートミッションの状態等を検出する。
図6は、受信装置21周辺の詳細な構成例である。この図に示すように、受光部20は、マーカ10からの光画像を受光素子20bの受光面に収束させる。
【0041】
受光素子20bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)等によって構成されており、マーカ10の光画像を対応する画像データに変換して出力する。
受信装置21は、マーカ検出部21a、検出保護部21b、復調部21c、測定部21d、および、制御部21eによって構成されている。
【0042】
マーカ検出部21aは、受光部20から出力された画像データから、マーカ画像を検出して抽出する。
検出保護部21bは、マーカの点滅パターンが後述するフレーム構造を有している場合には、フレーム同期を取って情報が正確に抽出されるようにタイミングを調節する。
【0043】
復調部21cは、検出保護部21bから出力されるマーカ画像を復調して、もとの情報を再生し、制御部21eに供給する。
測定部21dは、検出保護部21bから出力されるマーカ画像に対して所定の画像処理を施すことにより、前方車1との車間距離とヨー角とを求め、制御部21eに通知する。
【0044】
制御部21eは、装置の各部を制御するとともに、復調部21cおよび測定部21dから供給された情報に基づいてアクチュエータ24を制御し、自車の走行状態を調節する。また、緊急事態が発生した場合には、ブザー25を鳴動させて、運転者に警告を与える。
【0045】
図7は、図5に示す送信装置22の詳細な構成例を示す図である。
この図に示すように、送信装置22は、制御部22a、変調部22b、駆動部22c、および、監視部22dによって構成されている。
【0046】
ここで、制御部22aは、装置の各部を制御するとともに、受信装置21またはセンサ26から供給された情報を所定のタイミングで変調部22bに供給する。
【0047】
変調部22bは、制御部22aから供給された情報に対して変調処理を施し、得られた情報を駆動部22cに供給する。
駆動部22cは、変調部22bから供給された情報に応じて、マーカ23を点滅させる。
【0048】
監視部22dは、駆動部22cおよびマーカ23の状態を監視しており、駆動部22cやマーカ23に対して過電流が流れたり、過熱した場合にはこれを検知して制御部22aに通知する。
【0049】
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
以下では、先ず、マーカの点滅パターンに自車情報を重畳させない場合の動作について説明した後、自車情報を重畳させる場合の動作について説明する。
【0050】
図8は、マーカの点滅パターンの一例を説明するための図である。本実施の形態では、マーカ10a,10bは、それぞれ、4つの領域に分割され、各領域が順番に点灯されていく。図8の例では、左上、右上、右下、左下の順(時計方向)に点灯されており、各領域が点灯された状態をそれぞれフェーズP1〜P4と呼ぶことにする。なお、左右のマーカは同一のフェーズを同期して変化するものとする。
【0051】
このようなマーカの光画像を受光した後方車2では、図9に示す処理が実行され、前方車1との間の車間距離とヨー角とが検出される。この処理が実行されると、以下のフローチャートが開始される。
[S1]マーカ検出部21aは、受光部20から供給された画像データから、マーカ画像を2つ検出した場合にはステップS2に進み、それ以外の場合にはステップS1に戻って同様の処理を繰り返す。
[S2]マーカ検出部21aは、左側のマーカ10aの検出処理を実行する。なお、この処理は、サブルーチンとなっているので、その詳細については後述する。
[S3]マーカ検出部21aは、右側のマーカ10bの検出処理を実行する。なお、この処理は、サブルーチンとなっているので、その詳細については後述する。
[S4]マーカ検出部21aは、左右のマーカのフェーズを検出する。
[S5]マーカ検出部21aは、左右のマーカのフェーズが同期しているか否かを判定し、同期している場合にはステップS6に進み、それ以外の場合にはステップS1に戻って同様の処理を繰り返す。
[S6]マーカ検出部21aは、マーカ画像を検出保護部21bを介して、測定部21dに供給する。測定部21dは、マーカ画像を用いて測距処理を実行し、車間距離とヨー角とを得る。そして、処理が終了するとステップS4に戻って同様の処理を繰り返す。なお、測距処理の詳細については後述する。
【0052】
次に、図10を参照して、図9に示す左検出処理と右検出処理の詳細について説明する。なお、左検出処理も右検出処理も処理内容は同一であるので、以下では左検出処理を例に挙げて説明を行う。
[S10]マーカ検出部21aは、画像データに対してエッジ抽出処理を施す。
[S11]マーカ検出部21aは、左側に位置しているマーカ画像のエッジの中心部を特定する。
[S12]マーカ検出部21aは、次に点灯されるマーカの位置を予測する。
【0053】
即ち、図8に示すように、マーカは点灯位置が回転するように変化するので、現在の位置を参考にして次に点灯される位置を予測する。
[S13]マーカ検出部21aは、マーカの位置が変化したか否かを判定し、変化した場合にはステップS14に進み、それ以外の場合にはステップS13に戻って同様の処理を繰り返す。
【0054】
なお、車の振動などによって、マーカの位置が変化する場合が考えられるが、そのような場合にも誤判定をしないようにするために、位置の変化量の閾値を決定しておき、その閾値を超えた場合にはマーカ位置が変化したと判定するようにしてもよい。
[S14]マーカ検出部21aは、画像データに対してエッジ抽出処理を施す。
[S15]マーカ検出部21aは、左側に位置しているマーカ画像のエッジの中心部を特定する。
[S16]マーカ検出部21aは、ステップS15において特定されたマーカの位置と、ステップS12において予測した位置とを比較し、予測が正しいか否かを判定し、正しい場合にはステップS17に進み、それ以外の場合にはステップS12に戻って同様の処理を繰り返す。
【0055】
なお、予測が正しいか否かの判定は、車の振動等を考慮してある程度の余裕をもって決定することが望ましい。
[S17]マーカ検出部21aは、フェーズを特定する。
【0056】
即ち、図8に示すフェーズP1〜P4の何れであるかを特定する。
以上の処理によれば、検出された左右のマーカ画像の点滅のパターンが同期している場合には、マーカ画像が有効であるとして測距処理が実行されることになるので、マーカの誤検出を防止することができる。
【0057】
以上のようにして検出されたマーカ画像は、検出保護部21bを介して測定部21dに供給され、測距処理が実行されることになる。
図11は、測距処理の原理を説明するための図である。
【0058】
この図に示すように、マーカが光学系20aの光軸方向に距離Lだけ離れ、また、光軸に垂直な方向に距離s1だけ離れて存在する場合において、受光素子20bに投影されるマーカ画像と、マーカとの関係を図11のように表すとする。
【0059】
ここで、「f」は、光学系20aのフォーカス距離を示す。また、「S1」は、マーカの光軸からのずれを、「S2」はマーカ同士の距離をそれぞれ示す。更に、「r1」は、画像面上におけるマーカ画像の光軸からのずれを、「r2」は画像面上におけるマーカ同士の距離を示している。
【0060】
このとき、受光素子20bの解像度、即ち、単位長あたりの画素数をPとすると、f,L,P,mの間には以下の関係が成り立つ。
【0061】
【数1】
f:L=P・r1:s1 ・・・(1)
【0062】
【数2】
f:L=P(r1+r2):(s1+s2) ・・・(2)
式(1),(2)を変形すると、それぞれ、以下の式(3),(4)を得る。
【0063】
【数3】
P・r1・L=f・s1 ・・・(3)
【0064】
【数4】
P(r1+r2)L=f(s1+s2) ・・・(4)
式(3)および式(4)から以下の式を得る。
【0065】
【数5】
L=f・s2/(P・r2) ・・・(5)
ここで、焦点距離f、マーカ間の距離s2、および、解像度Pは分かっているので、マーカ画像間の距離r2が求まれば、車間距離Lが得られることになる。
【0066】
次に、図12を参照して、ヨー角を求める原理について説明する。
この図に示すように、前方車1の後部に具備されているマーカ(この例では、簡略化のため1つだけ示している)の横幅がAであるとし、また、縦幅がB(不図示)であるとする。
【0067】
いま、前方車1が右方向に進行方向をθだけ変更したとすると、後方車2から見たときのマーカ2の見かけの横幅aは、以下の式で表される。
【0068】
【数6】
a=A・cosθ ・・・(6)
なお、見かけの横幅と縦幅とは、前方車との位置関係によって変化するが、その比はヨー角が変化しない限り不変であるので、これをA/B=cとおき、また、後方車2において検出された縦幅と横幅の比をZとおくと、これらの間には以下の関係が成立する。
【0069】
【数7】
z=a/B=A・cosθ/B=c・cosθ ・・・(7)
この式を変形すると、以下の式を得る。
【0070】
【数8】
θ=cos-1z/c ・・・(8)
この式(8)を用いることにより、ヨー角θを検出することができる。
【0071】
このようにして求めた、車間距離とヨー角は、制御部21eに供給される。制御部21eは、これらの値に応じてアクチュエータ24を制御し、車の走行状態を適宜調節する。
【0072】
以上の実施の形態によれば、マーカを複数の領域に分けて各領域毎に点滅させるとともに、左右のマーカを同期して点滅させるようにしたので、マーカの誤検出を防止することができる。
【0073】
なお、以上の実施の形態では、左右のマーカをそれぞれ4つの領域に分割するようにしたが、これ以外の分割方法でもよいことは勿論である。
次に、マーカを分割せずに全体として周期的に点滅させる方法について説明する。
【0074】
図13は、マーカの時間的な点滅パターンの一例を示す図である。この図の例では、周期τ毎にマーカが点滅されている。なお、左右のマーカは、同期して点滅されている。
【0075】
図14は、図13に示す点滅パターンに対応するマーカの検出処理の一例を示すフローチャートである。この処理が開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S20]マーカ検出部21aは、受光部20から供給された画像データから、マーカ画像を2つ検出した場合にはステップS21に進み、それ以外の場合にはステップS20に戻って同様の処理を繰り返す。
[S21]マーカ検出部21aは、左側のマーカ10aの検出処理を実行する。なお、この処理は、サブルーチンとなっているので、その詳細については後述する。
[S22]マーカ検出部21aは、右側のマーカ10bの検出処理を実行する。なお、この処理は、サブルーチンとなっているので、その詳細については後述する。
[S23]マーカ検出部21aは、左右のマーカの点滅のタイミングを検出する。
[S24]マーカ検出部21aは、左右のマーカの点滅のタイミングが同期しているか否かを判定し、同期している場合にはステップS25に進み、それ以外の場合にはステップS20に戻って同様の処理を繰り返す。
[S25]マーカ検出部21aは、マーカ画像を検出保護部21bを介して、測定部21dに供給する。測定部21dは、マーカ画像を用いて測距処理を実行し、車間距離とヨー角とを得る。そして、処理が終了するとステップS23に戻って同様の処理を繰り返す。
【0076】
次に、図15を参照して、図14に示す左検出処理と右検出処理の詳細について説明する。なお、左検出処理も右検出処理も処理内容は同一であるので、以下では左検出処理を例に挙げて説明を行う。
[S30]マーカ検出部21aは、変数w,sを初期値“0”に設定する。
[S31]マーカ検出部21aは、画像データから左側マーカを検出する。
[S32]マーカ検出部21aは、次にマーカが点灯する時期を予測する。
【0077】
例えば、図13に示す例の場合では、時間τ後に点灯することを予測する。
[S33]マーカ検出部21aは、マーカを再検出したか否かを判定し、再検出した場合にはステップS34に進み、それ以外の場合にはステップS33に戻って同様の処理を繰り返す。
[S34]マーカ検出部21aは、ステップS31においてマーカを検出してから、ステップS33においてマーカを再検出するまでの実際の時間と、ステップS32において予測した点灯時期とが一致するか否かを判定し、一致する場合にはステップS35に進み、それ以外の場合にはステップS37に進む。
[S35]マーカ検出部21aは、変数sの値を“1”だけインクリメントする。
[S36]マーカ検出部21aは、変数sの値が“5”以上である場合にはもとの処理に復帰し、それ以外の場合にはステップS31に戻って同様の処理を繰り返す。
[S37]マーカ検出部21aは、変数wの値を“1”だけインクリメントする。
[S38]マーカ検出部21aは、変数wの値が“10”以上である場合にはステップS39に進み、それ以外の場合にはステップS31に戻って同様の処理を繰り返す。
[S39]マーカ検出部21aは、マーカが正常に検出されなかったとして、エラー処理を実行し、もとの処理に復帰する。
【0078】
以上の処理によれば、各マーカが一定の周期で点滅している場合であって、左右の点滅周期が同期している場合にはマーカが正常に検出されたと判定するようにしたので、マーカの誤検出を防止することができる。即ち、異なる車両のマーカが同期して点滅することは希であるので、マーカが正常に検出されたか否かを判定することができる。
【0079】
次に、マーカの点滅パターンに対して所定の情報を重畳させることにより、後方車に対して情報を伝送する場合の実施の形態について説明する。
図16は、点滅パターンに重畳されている情報の構造について説明する図である。この図に示すように、実データである情報#1〜#3の前後には、同期を確保するためのユニークなパターンである「sync」が付加されている。情報#1〜#3は、後方車2に通知する必要がある種々の情報によって構成されている。なお、syncの点滅パターンと同一のパターンは、実データ部分には含まれないように設定してある。
【0080】
次に、図17を参照して、図16に示す点滅パターンによって情報を送出する場合の処理について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S40]制御部22aは、自車または前方車においてブレーキが操作されたことを検出して、後方車に通知する処理である「ブレーキ処理」を実行する。
【0081】
なお、この処理の詳細については、図18を参照して後述する。
[S41]制御部22aは、自車のマーカが異常である場合にはこれを検出して、後方車に通知する処理である「マーカ処理」を実行する。
【0082】
なお、この処理の詳細については、図19を参照して後述する。
[S42]制御部22aは、センサ26から供給される情報を参照して、自車の速度情報を検出する。
[S43]制御部22aは、センサ26から供給される情報を参照して、自車の加速度情報を検出する。
[S44]制御部22aは、前方車から伝送され、受信装置によって受信された前方車からの情報を検出する。
【0083】
なお、前方車からの情報としては、緊急情報(例えば、ブレーキ操作、または、マーカが異常であることを示す情報)が主であるが、その他にも、例えば、速度情報や加速度情報等を伝送するようにしてもよい。
[S45]制御部22aは、速度情報、加速度情報、および、前方車からの情報を変調部22bに供給する。
【0084】
その結果、変調部22bでは、図16に示すように、同期パターン「sync」の間に供給された情報を適宜挿入し、駆動部22cに供給する。駆動部22cは、変調部22bから供給されたパターンに応じてマーカを点滅させる。
[S46]制御部22aは、エンジンが停止されたか否かを判定し、停止された場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS40に戻って同様の処理を繰り返す。
【0085】
次に、図18を参照して、図17のステップS40に示す「ブレーキ処理」の詳細について説明する。
[S50]制御部22aは、センサ26からの出力を参照し、自車のブレーキが操作されたか否かを判定し、操作された場合にはステップS53に進み、それ以外の場合にはステップS51に進む。
[S51]制御部22aは、受信装置21によって受信された前方車からの情報を取得する。
[S52]制御部22aは、前方車から伝送されてきた情報を参照して前方車のブレーキが操作されたか否かを判定し、操作された場合にはステップS53に進み、それ以外の場合にはもとの処理に復帰する。
【0086】
なお、前方車としては、1台前の車両だけでなく更に前の車両からの情報を取得するようにしてもよい。
[S53]制御部22aは、ブレーキ情報を変調部22bに供給する。その結果、後方車に対してブレーキ情報が送出されることになる。
[S54]制御部22aは、所定の時間が経過したか否かを判定し、時間が経過した場合にはもとの処理に復帰し、それ以外の場合にはステップS53に戻って同様の処理を繰り返す。
【0087】
例えば、ブレーキ情報が確実に後方車に受信されるのに必要な時間(例えば、0.5秒)が経過するともとの処理に復帰し、それ以外の場合にはブレーキ情報を繰り返し送出することになる。
【0088】
次に、図19を参照して、図17のステップS41に示す「マーカ処理」の詳細について説明する。
[S60]制御部22aは、監視部22dからの出力を参照して、マーカ23が過熱状態になっているか否かを判定し、過熱状態になっている場合にはステップS62に進み、それ以外の場合にはステップS61に進む。
[S61]制御部22aは、監視部22dからの出力を参照して、駆動部22cが過熱状態になっているか否かを判定し、過熱状態になっている場合にはステップS62に進み、それ以外の場合にはもとの処理に復帰する。
[S62]制御部22aは、変調部22bに対してマーカが異常であることを示す異常情報を供給する。その結果、後方車に対して異常情報が送出されることになる。
[S63]制御部22aは、所定の時間が経過したか否かを判定し、時間が経過した場合にはステップS64に進み、それ以外の場合にはステップS62に戻って同様の処理を繰り返す。
【0089】
例えば、異常情報が確実に後方車に受信されるのに必要な時間(例えば、0.5秒)が経過するともとの処理に復帰し、それ以外の場合には異常情報を繰り返し送出する。
[S64]制御部22aは、駆動部22cを停止することにより、マーカの動作を停止させる。
【0090】
次に、図20を参照して、以上の処理によって送出された情報を受信する場合の処理について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S70]復調部21cは、syncを検出したか否かを判定し、検出した場合にはステップS71に進み、それ以外の場合にはステップS70に戻って同様の処理を繰り返す。
[S71]復調部21cは、syncの間に挿入されている情報を抽出して制御部21eに供給する。
[S72]制御部21eは、抽出された情報を参照して前方車のブレーキが操作されたか否かを判定し、操作された場合にはステップS73に進み、それ以外の場合にはステップS74に進む。
[S73]制御部21eは、アクチュエータ24に対して制御情報を送ることにより、減速または停車処理を実行する。
[S74]制御部21eは、抽出された情報を参照して前方車のマーカが異常であるか否かを判定し、異常である場合にはステップS75に進み、それ以外の場合にはステップS76に進む。
【0091】
即ち、抽出された情報に、異常情報が含まれている場合にはステップS75に進むことになる。
[S75]制御部21eは、ブザー25を制御して、警告音を発生させる。
[S76]制御部21eは、その他の情報が抽出されたか否かを判定し、その他の情報が抽出された場合にはステップS77に進み、それ以外の場合にはステップS70に戻って同様の処理を繰り返す。
[S77]制御部21eは、抽出された情報に応じてアクチュエータ24を適宜制御し、自車の走行状態を調節する。
【0092】
以上の処理によれば、前方車の走行状態に関する情報を、マーカの点滅パターンに重畳して後方車に通知するようにしたので、後方車はこの情報を参照して、自己の車両を前方車に追随するように確実に制御することが可能となる。
【0093】
例えば、ブレーキ操作やマーカの故障は最先にチェックし、後方車が確実に検出できるように所定の時間だけ繰り返して送信するようにしたので、重要な情報を優先的に送信することが可能となる。
【0094】
なお、ブレーキ操作やマーカの故障が発生した場合には、割り込み処理によって他の情報に優先してこれらの情報を送信するようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、前方車が具備する複数のマーカからの情報を参照して後方車を制御する車両走行制御システムにおいて、前方車は、複数のマーカを同期をとりながら所定のパターンで点滅させる点滅手段と、自己の車両または更に前方の車両の走行状態を示す情報を収集する情報収集手段と、情報収集手段によって収集された情報に応じて点滅手段を制御することにより点滅パターンを変調する変調手段と、マーカの状態を検出するマーカ状態検出手段と、マーカ状態検出手段によってマーカが異常であることが検出された場合には、マーカの異常を示す異常情報を生成して、変調手段に供給する異常情報供給手段と、異常情報供給手段によって異常情報が変調手段に供給された場合には、マーカの動作を停止させるマーカ停止手段と、を有し、後方車は、複数のマーカからの光を撮像する撮像手段と、撮像手段から出力された画像から複数のマーカの画像を特定する特定手段と、特定手段によって特定された複数のマーカの画像の点滅パターンから、マーカの画像の有効性を判定する有効性判定手段と、複数のマーカの画像の点滅パターンから、もとの情報を復調する復調手段と、復調手段によって得られた情報に応じて自車の走行状態を制御する制御手段と、を有するようにしたので、マーカを確実に検出することが可能となり、安全性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明するための原理図である。
【図2】本発明の実施の形態の構成の概要を説明するための図である。
【図3】図2に示す前方車を後方から眺めた場合の図である。
【図4】車間距離とヨー角を説明するための図である。
【図5】後方車が具備する装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図6】図5に示す受信装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】図5に示す送信装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図8】マーカの点滅パターンの一例を示す図である。
【図9】図8に示すマーカの点滅パターンを検出するための処理の一例を説明するフローチャートである。
【図10】図9に示す左検出処理および右検出処理の一例を説明するフローチャートである。
【図11】測距の原理を説明するための図である。
【図12】ヨー角の検出原理を説明するための図である。
【図13】マーカの他の点滅パターンの一例を説明する図である。
【図14】図13に示すマーカの点滅パターンを検出するための処理の一例を説明するフローチャートである。
【図15】図14に示す左検出処理および右検出処理の一例を説明するフローチャートである。
【図16】マーカの点滅パターンに情報を重畳する場合の一例を示す図である。
【図17】図16に示す点滅パターンによって情報を送出する場合の処理の一例について説明するフローチャートである。
【図18】図17に示すブレーキ処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図19】図17に示すマーカ処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図20】図16に示す処理によって送出された情報を受信する場合の処理について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 前方車
2 後方車
20 受光部
21 受信装置
21a マーカ検出部
21b 検出保護部
21c 復調部
21d 測定部
21e 制御部
22 送信装置
22a 制御部
22b 変調部
22c 駆動部
22d 監視部
23 マーカ
24 アクチュエータ
25 ブザー
26 センサ
100 前方車
100a 情報収集手段
100b 変調手段
100c 点滅手段
100d マーカ
200 後方車
200a 撮像手段
200b 特定手段
200c 有効性判定手段
200d 測距手段
200e 復調手段
200f 制御手段

Claims (8)

  1. 前方車が具備する複数のマーカからの情報を参照して後方車を制御する車両走行制御システムにおいて、
    前記前方車は、
    前記複数のマーカを同期をとりながら所定のパターンで点滅させる点滅手段と、
    自己の車両または更に前方の車両の走行状態を示す情報を収集する情報収集手段と、
    前記情報収集手段によって収集された情報に応じて前記点滅手段を制御することにより点滅パターンを変調する変調手段と、
    前記マーカの状態を検出するマーカ状態検出手段と、
    前記マーカ状態検出手段によって前記マーカが異常であることが検出された場合には、前記マーカの異常を示す異常情報を生成して、前記変調手段に供給する異常情報供給手段と、
    前記異常情報供給手段によって前記異常情報が前記変調手段に供給された場合には、前記マーカの動作を停止させるマーカ停止手段と、を有し、
    前記後方車は、
    前記複数のマーカからの光を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された画像から前記複数のマーカの画像を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記複数のマーカの画像の点滅パターンから、前記マーカの画像の有効性を判定する有効性判定手段と、
    前記複数のマーカの画像の点滅パターンから、もとの情報を復調する復調手段と、
    前記復調手段によって得られた情報に応じて自車の走行状態を制御する制御手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする車両走行制御システム。
  2. 前記後方車は、前記有効性判定手段によって有効であると判定された場合には、前記マーカの画像を用いて前記前方車との間の距離を測定する測距手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の車両走行制御システム。
  3. 前記測距手段は、前記マーカの画像間の距離から前記前方車との間の距離を算出することを特徴とする請求項2記載の車両走行制御システム。
  4. 前記有効性判定手段は、前記特定手段によって特定された複数のマーカの画像の点滅パターンが同期している場合には、前記特定された複数のマーカの画像を有効であると判定することを特徴とする請求項1記載の車両走行制御システム。
  5. 前記後方車は、前記復調手段によって前記異常情報が復調された場合には、警告を発する警告手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の車両走行制御システム。
  6. 前記前方車は、ブレーキが操作されたことを検出するブレーキ操作検出手段と、
    前記ブレーキ操作検出手段によって前記ブレーキが操作されたことが検出された場合には、ブレーキ操作情報を生成して、前記変調手段に供給するブレーキ操作情報供給手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1記載の車両走行制御システム。
  7. 前記後方車は、前記復調手段によって前記ブレーキ操作情報が復調された場合には、自車を減速する減速手段を更に有することを特徴とする請求項6記載の車両走行制御システム。
  8. 前方車が具備する複数のマーカからの情報を参照して自車を制御する車両走行制御装置において、
    前記前方車の前記複数のマーカからの光を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された画像から前記複数のマーカの画像を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記複数のマーカの画像の点滅パターンから、前記マーカの画像の有効性を判定する有効性判定手段と、
    前記前方車の走行状態を示す情報に応じて変調された前記複数のマーカの画像の点滅パ ターンから、もとの情報を復調する復調手段と、
    前記復調手段によって得られた情報に応じて自車の走行状態を制御する制御手段と、
    前記復調手段によって前記マーカの異常を示す異常情報が復調された場合には、警告を発する警告手段と、
    を有することを特徴とする車両走行制御装置。
JP31925999A 1999-11-10 1999-11-10 車両走行制御システムおよび車両制御装置 Expired - Fee Related JP3713171B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31925999A JP3713171B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 車両走行制御システムおよび車両制御装置
DE10048010A DE10048010B4 (de) 1999-11-10 2000-09-26 Fahrzeug-Fahrsteuerungssystem und Fahrzeugsteuerungsvorrichtung
FR0013057A FR2800945B1 (fr) 1999-11-10 2000-10-12 Systeme de controle de deplacement de vehicule et dispositif de controle de vehicule
US10/208,755 US6553288B2 (en) 1999-11-10 2002-08-01 Vehicle traveling control system and vehicle control device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31925999A JP3713171B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 車両走行制御システムおよび車両制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001143199A JP2001143199A (ja) 2001-05-25
JP3713171B2 true JP3713171B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=18108209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31925999A Expired - Fee Related JP3713171B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 車両走行制御システムおよび車両制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6553288B2 (ja)
JP (1) JP3713171B2 (ja)
DE (1) DE10048010B4 (ja)
FR (1) FR2800945B1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3779280B2 (ja) 2003-03-28 2006-05-24 富士通株式会社 衝突予測装置
JP3870924B2 (ja) 2003-04-04 2007-01-24 日産自動車株式会社 情報提供装置、情報提供システムおよび情報提供用プログラム
US7930378B2 (en) * 2003-12-24 2011-04-19 Intel Corporation Method to support XML-based consoles in pre-boot and post operating system execution environments
US7657358B2 (en) * 2004-07-02 2010-02-02 Greycell, Llc Entertainment system including a vehicle with a simulation mode
ATE368916T1 (de) * 2005-01-14 2007-08-15 Alcatel Lucent Navigationsdienst
JP4587301B2 (ja) 2005-02-23 2010-11-24 本田技研工業株式会社 車両用被認識装置
DE102005017419A1 (de) * 2005-04-15 2006-10-19 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Übermittlung von Informationen zwischen Fahrzeugen
US8145382B2 (en) * 2005-06-17 2012-03-27 Greycell, Llc Entertainment system including a vehicle
JP2007168727A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Aisin Aw Co Ltd 運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援プログラム
EP1884798B1 (en) * 2006-08-03 2012-01-18 Casio Computer Co., Ltd. Method for measuring distance to object
US20080060861A1 (en) * 2006-09-12 2008-03-13 Andrew Baur Entertainment vehicle that simulates a vehicle with an internal combustion engine and multiple gear ratios
US8060283B2 (en) * 2007-10-15 2011-11-15 Deere & Company Method and system for controlling the loading of a container associated with a vehicle
DE102011085002A1 (de) * 2011-10-21 2013-04-25 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Vermeidung eines Auffahrunfalls und/oder zur Verminderung von Unfallschäden durch einen Auffahrunfall eines voranfahrenden Fahrzeugs mit einem nachfolgenden Fahrzeug und Fahrerassistenzsystem
DE102012205891A1 (de) * 2012-04-11 2013-10-17 Continental Automotive Gmbh Kommunikationseinrichtung für ein Fahrzeug
US9406177B2 (en) * 2013-12-20 2016-08-02 Ford Global Technologies, Llc Fault handling in an autonomous vehicle
US9346400B2 (en) 2013-12-20 2016-05-24 Ford Global Technologies, Llc Affective user interface in an autonomous vehicle
DE102014226045A1 (de) * 2014-12-16 2016-06-16 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur relativenZuglagenbestimmung zweier Züge
US10611378B2 (en) * 2017-02-01 2020-04-07 Toyota Research Institute, Inc. Systems and methods for operating a vehicle on a roadway
US10720062B2 (en) * 2017-04-25 2020-07-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Systems and methods for automated vehicle following and regrouping
US11364885B2 (en) 2018-01-18 2022-06-21 Vieletech Inc. Smart trailer controller
US11420695B2 (en) 2018-01-31 2022-08-23 Vieletech Inc. Semi-autonomous trailer hauler
CN108516010A (zh) * 2018-03-29 2018-09-11 北京汽车研究总院有限公司 一种车辆对齐方法及装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5295551A (en) 1986-03-06 1994-03-22 Josef Sukonick System for the cooperative driving of two or more vehicles
JPH02253116A (ja) * 1989-03-27 1990-10-11 Mitsubishi Electric Corp 車間距離検出装置
JP2728174B2 (ja) * 1989-05-29 1998-03-18 マツダ株式会社 移動車の前方車認識装置
US5331561A (en) 1992-04-23 1994-07-19 Alliant Techsystems Inc. Active cross path position correlation device
US5835880A (en) 1995-07-19 1998-11-10 Vi & T Group, Inc. Apparatus and method for vehicle following with dynamic feature recognition
WO1997010119A1 (fr) * 1995-09-11 1997-03-20 Valery Filippovich Ivanov Procede et dispositif de signalisation lumineuse pour automobiles
JPH1038560A (ja) * 1996-07-19 1998-02-13 Toyota Motor Corp 車間距離検出装置
JP3577851B2 (ja) * 1996-10-03 2004-10-20 トヨタ自動車株式会社 走行制御装置
DE19648826A1 (de) * 1996-11-26 1997-06-12 Johannes Hanusch Kollosionswarnsystem für Fahrzeuge mittels elektronischer Bildauswertung
JP3732292B2 (ja) 1996-11-27 2006-01-05 本田技研工業株式会社 車群走行制御システム
JPH1138560A (ja) 1997-07-17 1999-02-12 Konica Corp レンズ付きフィルムユニット
JPH1153689A (ja) * 1997-08-05 1999-02-26 Toyota Motor Corp 車両間通信装置
JP2000113400A (ja) 1998-09-30 2000-04-21 Honda Motor Co Ltd 自動追従走行システム
JP2000311291A (ja) 1999-04-27 2000-11-07 Honda Motor Co Ltd 隊列走行制御装置
JP3537705B2 (ja) 1999-05-31 2004-06-14 本田技研工業株式会社 自動追従走行システム

Also Published As

Publication number Publication date
DE10048010B4 (de) 2007-08-02
FR2800945A1 (fr) 2001-05-11
JP2001143199A (ja) 2001-05-25
DE10048010A1 (de) 2001-06-07
FR2800945B1 (fr) 2008-08-22
US20020188388A1 (en) 2002-12-12
US6553288B2 (en) 2003-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3713171B2 (ja) 車両走行制御システムおよび車両制御装置
US10836365B2 (en) Vehicle traveling control apparatus
CN103847735B (zh) 车辆的驾驶辅助控制装置
JP4309843B2 (ja) 車両の衝突を阻止する方法および装置
CN108877261A (zh) 具有用于检测从后方靠近的车辆的装置的摩托车
JP6898723B2 (ja) 運転手アシスタント装置、並びに、該運転手アシスタント装置を用いたカーブ領域において側方に傾斜できる動力車両を操縦する際における運転手のサポート方法
CN103661365B (zh) 一种提高车辆会车安全性的方法
CN107408339A (zh) 汽车中的接近体警报装置
CN105518760A (zh) 用于确定机动车错误方向行驶的方法和交通监控设备
JP6617628B2 (ja) 車両間情報共有システム
JP2009217492A (ja) 車線区分線認識装置、車線維持支援装置、車線区分線認識方法
CN107808514B (zh) 一种自动驾驶车队通信方法及装置
WO2017115371A1 (en) Apparatus and method for avoiding vehicular accidents
JP4687817B2 (ja) 路車間通信システム及び光ビーコン
JP4364566B2 (ja) 車両制動装置
CN207676504U (zh) 一种车辆拐弯内轮差智能预警系统
JP4983454B2 (ja) 路車間通信システム、光ビーコン、車載機、及び車両
JP5375992B2 (ja) 路車間通信システム、光ビーコン、車載機、及び車両
JP2008292347A (ja) 車載光ビーコン装置
KR101227341B1 (ko) 스트레오 카메라를 이용한 법규 위반 차량 단속 시스템 및 방법
JP2004164187A (ja) 車両用報知装置
KR20170127678A (ko) 개인용 이동수단의 주행 상황 기록 장치 및 그 동작 방법
JP3272701B2 (ja) 車外監視装置
JP2006315636A (ja) 安全確認履行検出装置
JP6937264B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050721

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees