JP2007168727A - 運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援プログラム - Google Patents

運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】的確な運転支援を可能にする運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援プログラムを提供する。
【解決手段】本運転支援システムによると、他車両100のナビゲーション装置120では、他車両100の制動に関する他車制動情報を生成し、それをランプ制御ECUに出力して、他車両100の外部にブレーキランプ146による光データを送信する。自車両200では、他車両100のナビゲーション装置120から出力された他車制動情報を取得し、これに基づいて自車両200の制動に関する自車制動情報を生成しこの自車制動情報をディスプレィや制動アシストECUに出力する。これにより、他車両100の制動に関する他車制動情報に基づいて当該他車両100の将来の挙動を予測することがある程度可能になるため、このような予測可能な他車両100の将来の挙動をも踏まえて自車制動情報を生成することができ、的確な運転支援を可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自車両の前方を走行する他車両に関する情報に基づいてこの自車両の運転を支援する運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援プログラムに関する。
従来より、自車両の前方を走行する他車両に関する情報に基づいてこの自車両の走行を制御する装置として、例えば、下記特許文献1に開示される「車両用走行制御装置」がある。この開示技術によると、他車両に関する情報として、当該他車両の速度(車速)や当該他車両と自車両との距離(車間距離)を、車速センサやレーダ装置によって検出することで、例えば、前方を走行する他車両を検出したときに、運転者によってトリガスイッチが操作されるとレーダ装置や車速センサにより検出された検出情報に基づいて制御コンピュータがブレーキアクチュエータを減速制御することで、いわゆるオートクルーズコントロールを可能にしている。
特開2003−104184号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される「車両用走行制御装置」によると、他車両に関する情報として取得するものは、車速や車間距離といった現時点で検出することができる情報に限られるため、例えば、前方を走行する他車両(前方車両)が不意に急ブレーキをかけた場合には、自車両の走行制御が必ずしも的確に行われるとは限らない。即ち、レーダ装置や車速センサといった検出手段から得られる検出情報だけでは、前方車両の将来の挙動を予測することは困難であることから、従来のオートクルーズコントロールではこのような前方車両の挙動の急変に十分に対応することが難しいという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、的確な運転支援を可能にする運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の運転支援装置では、自車両の前方を走行する他車両から該他車両の制動に関する他車制動情報を取得する他車制動情報取得手段と、前記自車両の現在の車速情報を取得する車速情報取得手段と、前記他車両と前記自車両との車間距離情報を取得する車間距離情報取得手段と、前記他車制動情報、前記車速情報および前記車間距離情報に基づいて前記自車両の制動に関する自車制動情報を生成する自車制動情報生成手段と、前記自車制動情報を所定の出力先に出力する出力制御手段と、を備えることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項2の運転支援装置では、請求項1記載の運転支援装置において、前記所定の出力先は、前記自車制動情報に基づき前記自車両の走行を制止し得る制動手段であることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項3の運転支援装置では、請求項1記載の運転支援装置において、前記所定の出力先は、前記自車制動情報に基づいて制動操作の必要性を前記自車両の運転者に認識させ得る報知情報を生成し出力可能な報知手段であることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項4の運転支援装置では、請求項1記載の運転支援装置において、前記所定の出力先は、前記自車制動情報に基づき前記自車両の走行を制止し得る制動手段と、前記自車制動情報に基づいて制動操作の必要性を前記自車両の運転者に認識させ得る報知情報を生成し出力可能な報知手段と、であり、前記出力制御手段は、前記自車制動情報に含まれる情報で、前記自車両が減速する加速度の減速加速度情報と前記自車両の制動開始から前記自車両の走行停止までに要する時間の停止時間情報とに基づいて、前記制動手段および前記報知手段のうちから前記出力先を選択することを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項5の運転支援装置では、請求項3または4記載の運転支援装置において、前記報知手段は、前記報知情報として、前記自車両が前記他車両に接触することなく走行を制止可能な適正な制動量の情報とこの適正な制動量により制動される場合に前記自車両の制動距離の情報との少なくとも一方を前記運転者に告知することを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項6の運転支援システムでは、自車両の前方を走行する他車両に関する情報に基づいてこの自車両の運転を支援する運転支援システムであって、前記他車両に搭載される第1の車載装置で、前記他車両の制動に関する他車制動情報を生成する他車制動情報生成手段、およびこの他車制動情報を前記他車の外部に出力する他車情報出力手段、を備える第1の車載装置と、前記自車両に搭載される第2の車載装置で、前記第1の車載装置の他車情報出力手段から出力された前記他車制動情報を取得する他車制御情報取得手段、前記自車両の現在の車速情報を取得する車速情報取得手段、前記他車両と前記自車両との車間距離情報を取得する車間距離情報取得手段、これら他車制動情報、車速情報および車間距離情報に基づいて前記自車両の制動に関する自車制動情報を生成する自車制動情報生成手段、ならびに前記自車制動情報を所定の出力先に出力する出力制御手段、を備える第2の車載装置と、を含むことを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項7の運転支援プログラムでは、コンピュータを、前記コンピュータを搭載する自車両の前方を走行する他車両の制動に関する他車制動情報を、この他車両から取得する他車制動情報取得手段、前記自車両の現在の車速情報を取得する車速情報取得手段、前記他車両と前記自車両との車間距離情報を取得する車間距離情報取得手段、前記他車制動情報、前記車速情報および前記車間距離情報に基づいて前記自車両の制動に関する自車制動情報を生成する自車制動情報生成手段、前記自車制動情報を所定の出力先に出力する出力制御手段、として機能させるためのプログラム、を含むことを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、他車制動情報取得手段により前方を走行する他車両から該他車両の制動に関する他車制動情報を取得し、車速情報取得手段により自車両の現在の車速情報を取得し、車間距離情報取得手段により他車両と自車両との車間距離情報を取得する。そして、自車制動情報生成手段によって、これら他車制動情報、車速情報および車間距離情報に基づいて自車両の制動に関する自車制動情報を生成し、この生成した自車制動情報を出力制御手段により所定の出力先に出力する。これにより、他車両の車速情報や車間距離情報に加えて、他車両の制動に関する他車制動情報に基づいて自車両の制動に関する自車制動情報を生成するので、例えば、レーダ装置や車速センサといった検出手段から得られる検出情報だけに基づいて自車制動情報を生成する場合に比べて、正確な制動情報を生成することができる。つまり、他車両の制動に関する他車制動情報に基づいて当該他車両の将来の挙動を予測することがある程度可能になるので、このような予測可能な他車両の将来の挙動をも踏まえて自車制動情報を生成することができる。したがって、所定の出力先では、このような自車制動情報に基づいて的確な運転支援を可能にすることができる。
請求項2の発明では、所定の出力先は、自車制動情報に基づき自車両の走行を制止し得る制動手段である。これにより、予測可能な他車両の将来の挙動をも踏まえて生成された自車制動情報に基づいて、自車両の走行を制止することができる。したがって、運転支援の一態様として的確な制動制御を可能にすることができる。
請求項3の発明では、所定の出力先は、自車制動情報に基づいて制動操作の必要性を自車両の運転者に認識させ得る報知情報を生成し出力可能な報知手段である。これにより、予測可能な他車両の将来の挙動をも踏まえて生成された自車制動情報に基づいて、制動操作の必要性を自車両の運転者に認識させ得る報知情報を生成し出力することができる。したがって、運転支援の一態様として的確な報知情報を運転者に提供することができる。
請求項4の発明では、出力制御手段は、自車制動情報に含まれる情報で、自車両が減速する加速度の減速加速度情報と自車両の制動開始から自車両の走行停止までに要する時間の停止時間情報とに基づいて、制動手段および報知手段のうちから出力先を選択する。これにより、出力先を時間的な緊急度に応じて選択することができる。例えば、停止時間情報による時間の長さが所定時間以上である場合には、出力先を報知手段に選択することで、当該自車両の運転者に制動操作の必要性を認識させることで、制動操作を当該運転者に委ねることが可能になる。これに対し、停止時間情報による時間の長さが所定時間未満である場合には、出力先を制動手段に選択することで、当該自車両の運転者による制動操作では間に合わないような場合でも、強制的な制動制御の介入によって前方の他車両への接触を回避することが可能になる。したがって、緊急度に応じた的確な運転支援を可能にすることができる。
請求項5の発明では、報知手段は、報知情報として、自車両が他車両に接触することなく走行を制止可能な適正な制動量の情報とこの適正な制動量により制動される場合に自車両の制動距離の情報との少なくとも一方を運転者に告知する。これにより、出力先がこのような報知手段に選択された場合には、当該自車両の運転者に対して、その時に必要な適正な制動量や制動距離を知らせることが可能となる。したがって、当該自車両の運転者はこのような情報により制動操作の必要性とその時の適正な制動量等を認識できるので、より的確な報知情報を運転者に提供することができる。
請求項6の発明では、第1の車載装置として、他車両の制動に関する他車制動情報を生成する他車制動情報生成手段と、この他車制動情報を他車の外部に出力する他車情報出力手段と、を備えるもの、および、第2の車載装置として、第1の車載装置の他車情報出力手段から出力された他車制動情報を取得する他車制御情報取得手段と、自車両の現在の車速情報を取得する車速情報取得手段と、他車両と自車両との車間距離情報を取得する車間距離情報取得手段と、これら他車制動情報、車速情報および車間距離情報に基づいて自車両の制動に関する自車制動情報を生成する自車制動情報生成手段と、自車制動情報を所定の出力先に出力する出力制御手段と、を備えるもの、をシステムの構成要素とする。これにより、第1の車載装置では、他車両の制動に関する他車制動情報を生成し、それを他車両の外部に出力する。そして、第2の車載装置では、第1の車載装置の他車情報出力手段から出力された他車制動情報を取得し、これに基づいて自車両の制動に関する自車制動情報を生成する。このため、例えば、レーダ装置や車速センサといった検出手段から得られる検出情報だけに基づいて自車制動情報を生成する場合に比べて、他車両の車速情報や車間距離情報に加え、他車制動情報に基づいて自車両の制動に関する自車制動情報を生成するので、正確な制動情報を生成することができる。つまり、他車両の制動に関する他車制動情報に基づいて当該他車両の将来の挙動を予測することがある程度可能になるため、このような予測可能な他車両の将来の挙動をも踏まえて自車制動情報を生成することができる。したがって、当該システムの所定の出力先では、このような自車制動情報に基づいて的確な運転支援を可能にすることができる。
請求項7の発明では、運転支援プログラムは、コンピュータを、他車制動情報取得手段、車速情報取得手段、車間距離情報取得手段、自車制動情報生成手段および出力制御手段として機能させる。これにより、コンピュータは、他車制動情報取得手段により前方を走行する他車両から該他車両の制動に関する他車制動情報を取得し、車速情報取得手段により自車両の現在の車速情報を取得し、車間距離情報取得手段により他車両と自車両との車間距離情報を取得する。そして、自車制動情報生成手段によって、これら他車制動情報、車速情報および車間距離情報に基づいて自車両の制動に関する自車制動情報を生成し、この生成した自車制動情報を出力制御手段により所定の出力先に出力する。このため、当該コンピュータでは、他車両の車速情報や車間距離情報に加えて、他車両の制動に関する他車制動情報に基づいて自車両の制動に関する自車制動情報を生成するので、例えば、レーダ装置や車速センサといった検出手段から得られる検出情報だけに基づいて自車制動情報を生成する場合に比べて、正確な制動情報を生成することができる。つまり、他車両の制動に関する他車制動情報に基づいて当該他車両の将来の挙動を予測することがある程度可能になるので、このような予測可能な他車両の将来の挙動をも踏まえて自車制動情報を生成することができる。したがって、当該コンピュータの所定の出力先では、このような自車制動情報に基づいて的確な運転支援を可能にすることができる。
以下、本発明の運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援プログラムの実施形態を図に基づいて説明する。なおここでは、本発明の運転支援装置を車両搭載型のナビゲーション装置に適用して構成される運転支援システムを、本発明の運転支援システムの一実施形態として説明する。まず、運転支援システムの構成概要を図1を参照して説明する。
図1(A) に示すように、運転支援システムは、自車両200の前方を走行する他車両100に搭載される前方車両用のナビゲーション装置120と、自車両200に搭載される後方車両用のナビゲーション装置220と、により構成される。これらナビゲーション装置120、220の構成等については後述する通りであるが、当該運転支援システムの概要は次のようになる。なお、ナビゲーション装置120は、特許請求の範囲に記載の「第1の車載装置」に相当し、ナビゲーション装置220は、特許請求の範囲に記載の「第2の車載装置」に相当し得るものである。
即ち、他車両100に搭載されるナビゲーション装置120は、当該他車両100の制動に関する他車制動情報を生成し、それを他車両100の外部、例えばブレーキランプ146を介して後方に出力する。一方、他車両100の後方を走行する自車両200に搭載されるナビゲーション装置220では、フロントカメラ233等によって、ナビゲーション装置120から出力された他車制動情報を取得し、さらにミリ波レーダ232やセンサ制御ECUから、他車両100との車間距離情報や自車両200の車速情報を取得し、これらに基づいて自車両200の制動に関する自車制動情報を生成する。
これにより、自車両200では、自車両200の車速情報や他車両100との車間距離情報に加えて、他車両100からの他車制動情報に基づいて自車両200の制動に関する自車制動情報を生成するので、例えば、ミリ波レーダ232や車速センサといった検出手段から得られる検出情報だけに基づいて自車制動情報を生成する場合に比べて、正確な他車制動情報を生成することができる。したがって、自車両200では、その前方を走行する他車両100が不意に急ブレーキをかけた場合でも、このような自車制動情報に基づいて自車両200の運転者等に対して的確な運転支援をすることが可能になるので(図1(A) )、他車両100への接触を十分に回避することができる(図1(B) )。
次に、ナビゲーション装置120およびナビゲーション装置220の各構成を図2および図3を参照して説明する。
図2に示すように、他車両100に搭載されるナビゲーション装置120は、主に、CPU121、メインメモリ122、道路情報データベース123、入出力インタフェース124、入力装置125、ディスプレィ126、音源ユニット128、GPSセンサ134、通信制御部135等から構成されている。なお、図2には、ナビゲーション装置120以外に、通信制御部135を介して車載LAN190に接続される制動アシストECU110やランプ制御ECU140が示されている。
このナビゲーション装置120は、CPU121、メインメモリ122、道路情報データベース123、入出力インタフェース124、入力装置125、ディスプレィ126等によりコンピュータとしての機能を実現可能に構成されており、ハードウェアは次のように構成されている。
CPU121は、ナビゲーション装置120を制御する中央演算処理装置で、システムバス129(アドレスバスやデータバス等により構成される)を介してメインメモリ122、道路情報データベース123、入出力インタフェース124等と接続されている。このメインメモリ122には、CPU121を制御するシステムプログラム122aのほか、各種制御プログラム122b〜122g等が格納されており、CPU121はこれらのプログラムをメインメモリ122から読み出して逐次実行している。
メインメモリ122は、システムバス129に接続されている半導体記憶装置であり、CPU121が使用する主記憶空間を構成するもの(ROM、RAM等)である。このメインメモリ122には、システムプログラム122aをはじめとして、入力プログラム122b、経路探索・経路案内プログラム122c、各種情報取得プログラム122d、制動距離情報生成プログラム122e、他車制動情報生成プログラム122f、出力プログラム122g等の各種プログラムデータやそれに付随する設定データ等が予め書き込まれている。なお、CPU121およびメインメモリ122は、特許請求の範囲に記載の「他車制動情報生成手段、他車情報出力手段」にそれぞれ相当し得るものである。
道路情報データベース123は、CPU121が使用する補助記憶空間を構成するハードディスク、コンパクトディスクやディジタルバーサティルディスク等の情報記憶媒体(道路情報記憶手段)で、システムバス129を介してそれぞれCPU121に接続されている。道路情報データベース123には、後述する経路探索や経路案内、さらには他車制動情報の生成に用いられる地図データや道路データといった道路情報が格納されている。ここで「道路データ」とは、道路や河川等の地形、道路リンク(番号、リンク長、リンク旋回角、勾配値等)、ノード(番号、座標等)等の各種データのことをいう。
入出力インタフェース124は、入力装置125、ディスプレィ126、音源ユニット128、GPSセンサ134、通信制御部135等の入出力装置とCPU121等とのデータのやり取りを仲介する装置で、システムバス129に接続されている。
入力装置125は、ナビゲーション装置120の操作パネルに設けられている入力装置で、入出力インタフェース124を介してシステムバス129に接続されている。この入力装置125は、当該車両50の運転者や同乗者が経路探索を希望する目的地や出発地等に関するデータを入力プログラム122bを介して入力するものである。
ディスプレィ126は、出発地から目的地までの案内経路や当該車両が現在走行している経路の走行情報等を出力プログラム122gを介して出力し得る表示装置で、ナビゲーション装置120の操作パネルに設けられている。このディスプレィ126も、入出力インタフェース124を介してシステムバス129に接続されており、液晶表示器等により構成されている。
音源ユニット128は、所定の音声情報に基づくディジタル信号をアナログ信号に変換した後、アナログ信号によりアンプを介してスピーカから可聴音を発生させ得るもので、入出力インタフェース124を介してシステムバス129に接続されている。これにより、スピーカからは経路案内等が音声により出力され、運転者や同乗者に通知される。
GPSセンサ134は、経度・緯度により車両の現在位置情報を出力するためのもので、入出力インタフェース124を介してシステムバス129に接続されている。このGPSセンサ134は、複数のGPS衛星からの信号を受信して当該車両の絶対位置を計測するGPS受信機等から構成されている。
通信制御部135は、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)等の車載LAN100に接続可能なLANコントローラで、入出力インタフェース124を介してシステムバス129に接続されている。これにより、車載LAN100を介して制動アシストECU110やランプ制御ECU140または図略のセンサECUと、CPU121とのデータ通信を可能にしている。なお、この通信制御部135は、特許請求の範囲に記載の「他車情報出力手段」に相当し得るものである。
なお、車載LAN190に接続される制動アシストECU110は、主に、制御部112、通信制御部114により構成されており、これに接続されるブレーキアシスト装置116や図略のエンジン制御装置の制御を可能にしている。例えば、ブレーキアシスト装置116は、急ブレーキ等の強いブレーキ力が必要なときにブレーキの踏み込み力(ブレーキ踏力)を補助してブレーキ力を増す装置で、またエンジン制御装置は、スロットル弁の開度量や燃料噴射弁による燃料噴射量を制御してエンジンの気筒内に供給される燃料と空気との混合比率を調整しエンジンによる加速および減速制御を可能にする装置で、制動アシストECU110では、このようなブレーキ踏力情報や加減速情報をナビゲーション装置120に送出したり、またナビゲーション装置120等の他の装置から送出される制動制御情報を受け入れ可能に構成されている。
また、車載LAN190に接続されるランプ制御ECU140も、主に、制御部142、通信制御部144により構成されており、これに接続されるブレーキランプ146の点灯・消灯制御を可能にしている。本実施形態に係るブレーキランプ146は、その照明光を伝送媒体として当該他車両100の後方に向けて光データ伝送可能なもので、例えば、ナビゲーション装置120から送られてくる他車制動情報を後方車両に向けて光データ伝送によって送信可能にしている。このため、ブレーキランプ146は、通常の制動灯としての用途以外の発光手段として、照明光の強度、色、点灯・消灯間隔等を介して2値データによる変調を可能にする発光素子(例えば、高輝度LEDや赤外線LED)を備えている。なお、2値データの変調等の所要の通信機能は、例えば制御部142が備えており、具体的には特開平11-53689に開示される技術等を適用する。なお、ランプ制御ECU140およびブレーキランプ146は、特許請求の範囲に記載の「他車情報出力手段」に相当し得るものである。
ここで、メインメモリ122に格納されている、システムプログラム122aをはじめとして、入力プログラム122b、経路探索・経路案内プログラム122c、各種情報取得プログラム122d、制動距離情報生成プログラム122e、他車制動情報生成プログラム122f、出力プログラム122gの概要を説明する。
システムプログラム122aは、ナビゲーション装置120の起動から停止までに行われる各機能、即ちナビゲーション機能(図4)、他車制動情報提供機能(図5)等を制御したり、またメインメモリ122を介した各プログラム間のデータ授受に関する等の一連のメモリ管理等も行う基本プログラムに相当するものである。
入力プログラム122bは、運転者や同乗者が経路案内を希望する目的地、その出発地等に関するデータ等その他、ナビゲーション機能を利用する上で必要な各種データ等を、入力装置125を介して運転者等に入力させ、他のプログラムや処理等に受け渡す機能を有するものである。また入力プログラム122bは、道路情報データベース123から出力される道路情報やGPSセンサ134から出力される現在位置情報、あるいは通信制御部135を介して制動アシストECU110から入力されるブレーキ踏力情報等を、他のプログラムや処理等に受け渡す機能も有する。
経路探索・経路案内プログラム122cは、ナビゲーション装置120の基本機能であるナビゲーション機能を担うもので、推奨経路等を探索し、探索された経路を運転者や同乗者に案内するものである。具体的には、入力装置125により入力された目的地を道路情報データベース123の地図データに基づいて検索する機能と、入力装置125により入力された出発地あるはGPSセンサ134により検出される当該車両の現在地から目的地までの経路を道路情報データベース123の道路データに基づいて探索する機能と、探索した経路に関するデータ(例えば、右左折等の進行方向の説明や道路交通情報等)をディスプレィ126や音源ユニット128を介して出力する機能と、を有する。
各種情報取得プログラム122dは、CPU121の周辺装置から各種情報を取得し得る機能を有するもので、具体的には、入力装置125から入力されるナビゲーションに関する設定情報、道路情報データベース123から入力される道路情報、GPSセンサ134から入力される現在位置情報、あるいは通信制御部135を介して制動アシストECU110から入力されるブレーキ踏力情報や図略のセンサECUから入力される車速情報等を取得する。
制動距離情報生成プログラム122eは、図略のセンサECUから取得された当該他車両100の現在の車速情報、GPSセンサ134から取得される当該他車両100の現在位置情報および道路情報データベース123から取得される当該他車両100の現在走行中の道路情報に基づいて、当該他車両100の制動距離を算出し制動距離情報を生成する機能を有するものである。なお、この制動距離情報生成プログラム122eは、特許請求の範囲に記載の「他車制動情報生成手段」に相当し得るもので、この制動距離情報生成プログラム122eによる制動距離の算出処理については、後で図6を参照して詳述する。
他車制動情報生成プログラム122fは、制動距離情報生成プログラム122eにより生成された制動距離情報を符号化して他車制動情報を生成する機能を有するもので、ランプ制御ECU140を介して後方の自車両200に送信可能なデータ列を生成する。例えば、0.1メートル単位で表される制動距離を2進化データに変換した後、誤り検出可能なチェックサム検査符号や誤り訂正可能な巡回冗長検査符号等を付加した他車制動情報を生成する。
出力プログラム122gは、各種画面データをディスプレィ126に線図として描画する機能や各種案内データを音源ユニット128によりスピーカから出力させる機能あるいは他車制動情報生成プログラム122fにより生成された他車制動情報を通信制御部135を介してランプ制御ECU140に出力する機能を有するもので、特許請求の範囲に記載の「他車情報出力手段」に相当し得るものである。
このように構成される他車両100のナビゲーション装置120に対し、自車両200に搭載されるナビゲーション装置220は、図3に示すように構成される。なお、ナビゲーション装置220も、ナビゲーション装置120と同様にナビゲーション機能をベースに構成されるため、基本的には、ナビゲーション装置120とほぼ同様に構成される。
このため、ナビゲーション装置220も、主に、CPU221、メインメモリ222、道路情報データベース223、入出力インタフェース224、入力装置225、ディスプレィ226、音源ユニット228、GPSセンサ234、通信制御部235等から構成され、さらにCPU221の周辺装置として、ミリ波レーダ232やフロントカメラ233を備えている点が他車両100のナビゲーション装置120と異なる。なお、図3には、ナビゲーション装置220以外に、通信制御部235を介して車載LAN290に接続される制動アシストECU210やセンサ制御ECU240が示されている。
なお、CPU221、メインメモリ222、道路情報データベース223、入出力インタフェース224、入力装置225、ディスプレィ226、GPSセンサ234、通信制御部235については、前述したナビゲーション装置120の、CPU121、メインメモリ122、道路情報データベース123、入出力インタフェース124、入力装置125、ディスプレィ126、GPSセンサ134、通信制御部135とそれぞれ同様に構成されるので、ここでは具体的な構成例の説明を省略する。
自車両200のナビゲーション装置220として、特有なハードウェアは、ミリ波レーダ232とフロントカメラ233である。即ち、ナビゲーション装置220では、図1(A) を参照して説明したように、前方を走行する他車両100と自車両200との車間距離情報を取得する必要があるので、ミリ波レーダ232により、送信波と反射波とに基づく時間差や位相差から、当該自車両200の前方に位置する他車両100等との離隔距離(車間距離情報)を測定し、それをCPU221に出力する。
また、フロントカメラ233は、前方を走行する他車両100のブレーキランプ146を含む後部画像を撮影するとともに、この画像情報に含まれるブレーキランプ146の照明光の強度、色、点灯・消灯間隔等を介して変調された2値データを復調し、それを他車制動情報としてCPU221に出力する。また、この画像情報もCPU221に出力する。なお、ミリ波レーダ232は特許請求の範囲に記載の「車間距離情報取得手段」に相当し、またフロントカメラ233は特許請求の範囲に記載の「他車制動情報取得手段」に相当し得るものである。
また、ナビゲーション装置220には、車載LAN290を介して制動アシストECU210やセンサ制御ECU240が接続されている。制動アシストECU220は、前述した他車両100の制動アシストECU110とほぼ同様に、主に、制御部212、通信制御部214により構成されており、これに接続されるブレーキアシスト装置216や図略のエンジン制御装置の制御を可能にしている。なお、自車両200に搭載されるナビゲーション装置220では、後述するように、運転支援処理により生成される自車制動情報を制動アシストECU210に対して出力することで、当該自車両200の運転者による制動操作では間に合わないような場合における強制的な制動制御を可能にしている。
一方、センサ制御ECU240は、主に、制御部242、通信制御部244により構成されており、これに接続される各種のセンサ246(例えば車速センサ、Gセンサ等)の制御を可能にしている。なお、本実施形態では、ミリ波レーダ232やフロントカメラ233をナビゲーション装置220が備える場合を例示しているが、例えば、センサ制御ECU240のセンサ246をミリ波レーダやフロントカメラに置き換えることで、ナビゲーション装置220とは別個にこれらを設けるように構成しても良い。これにより、ナビゲーション装置220の本体にミリ波レーダ等を設ける必要がなくなるので、ミリ波レーダやフロントカメラといった各種センサ手段をそれぞれ適切な位置に取り付けることが可能となる。
ここで、ナビゲーション装置220についても、メインメモリ222に格納されている、各制御プログラムの概要を説明する。なお、システムプログラム222a、入力プログラム222b、経路探索・経路案内プログラム222c、各種情報取得プログラム222d、出力プログラム222gの各構成は、ナビゲーション装置120のシステムプログラム122a、入力プログラム122b、経路探索・経路案内プログラム122c、各種情報取得プログラム122d、出力プログラム122gとほぼ同様に構成されているため、これらについては説明を省略し、ここではナビゲーション装置220に特有なソフトウェア、つまり制動距離情報取得プログラム222eおよび停止時間算出プログラム222fについて説明する。
制動距離情報取得プログラム222eは、フロントカメラ233から出力された2値データ、つまり他車制動情報を入力プログラム222bを介して取得するとともにこの他車制動情報を復号して制動距離情報、即ち自車両200の前方を走行する他車両100の制動距離を取得する機能を有するものである。なお、この制動距離情報取得プログラム222eは、特許請求の範囲に記載の「車間距離情報取得手段」に相当し得るものである。
停止時間算出プログラム222fは、各種情報取得プログラム222dを介して取得されたセンサ制御ECU240の車速センサからの車速情報やミリ波レーダ232からの車間距離情報、さらには制動距離情報取得プログラム222eにより取得された他車両100の制動距離情報、に基づいて当該自車両200の制動時間、即ち自車両200の制動開始から走行停止までに要する時間(以下「停止時間」という)を算出する機能を有するものである。なお、この停止時間算出プログラム222fは、特許請求の範囲に記載の「自車制動情報生成手段」に相当し得るもので、この停止時間の算出処理については、後で図8を参照して詳述する。
次に、ナビゲーション装置120やナビゲーション装置220により実行されるナビゲーション処理の流れを図4に基づいて説明する。なお、ナビゲーション処理については、他車両100に搭載されるナビゲーション装置120も自車両200に搭載されるナビゲーション装置220も処理内容が同様であるので、ここでは、ナビゲーション装置120による処理を代表して説明する。なお、通常ナビゲーション装置120では、当該車両のエンジンの始動(イグニッションスイッチのオン)に連動してナビゲーション装置120の主電源が投入されるように構成されているので、主電源のオン直後からこのナビゲーション処理がシステムプログラム122aにより自動的に起動するように設定されている。
図4に示すように、ナビゲーション処理では、まずステップS10により初期化処理、例えば、メインメモリ122に所定のワーク領域を確保したり、あるいは各種フラグ等を初期値に設定する処理が行われる。続いてステップS20より目的地設定処理が行われる。この処理では、例えば、運転者の操作によって、入力装置125を介し目的地や通過地点等の経路探索条件等に関する、目的地データや優先経路データ等を入力する処理を行う。なお、この処理は、入力プログラム122bにより行われる。
次のステップS30では経路探索・経路案内処理が行われる。この処理は、経路探索・経路案内プログラム122cにより行われるもので、例えばGPSセンサ134によって取得される当該車両の現在位置からステップS20により設定された目的地に至るまでの最短距離経路を、道路情報データベース123の地図データや道路データに基づいてダイクストラ法等の探索アルゴリズムにより経路探索する。そして、この探索された経路に関する情報(例えば、右左折等の進行方向の説明等)を、ディスプレィ126に表示される画像や音源ユニット128による合成音声等として出力する。これにより、運転者や同乗者に対する経路案内を可能にしている。
ステップS30による経路案内が終了すると、続くステップS40により当該ナビゲーション処理の停止要求があるか否かを判断する処理が行われる。即ち、当該車両が目的地に到着すると、通常、運転者は駐停車したり降車することから、その際のエンジン停止に伴ってナビゲーション装置120の主電源も切断されることになるが、その直前に得られるエンジンの停止(イグニッションスイッチのオフ)の信号に基づいて、当該車両の走行が終了したか否か、つまりナビゲーション処理を停止する必要があるか否かを本ステップS40により判断している。
そして、ナビゲーション処理の停止要求がある場合には(S40;Yes)、バッテリバックアップされたメモリ装置等の不揮発性半導体記憶装置に保持すべきデータを記憶する。一方、ナビゲーション処理の停止要求がない場合には(S40;No)、ステップS20に処理を移行して運転者等に目的地情報の入力等を促す処理を行う。
続いて、他車両100に搭載されるナビゲーション装置120により実行される他車制動情報提供処理の流れを図5および図6に基づいて説明する。
なお、この他車制動情報提供処理は、システムプログラム122a、入力プログラム122b、各種情報取得プログラム122d、制動距離情報生成プログラム122e、他車制動情報生成プログラム122f、出力プログラム122gにより、前述したナビゲーション処理と並行して実行されるもので、前述したナビゲーション処理と同様、ナビゲーション装置120の起動直後からシステムプログラム122aによって自動的に起動される。そして、一連の処理を終了すると、エンジンの停止の信号が入力されるまで、最初から繰り返し実行されるように設定されている。
図5に示すように、他車制動情報提供処理では、まずステップS101によりブレーキペダルの踏込量情報を取得する処理が行われる。具体的には、制動アシストECU110から送出されるブレーキ踏力情報を各種情報取得プログラム122dを介して取得する。
次のステップS103では、フットブレーキがかけられているか否かを判断する処理が行われる。具体的には、ステップS101により取得したブレーキ踏力情報に基づいて、ブレーキ踏力値が所定値を超えている否かによって当該他車両100の運転者によりフットブレーキがかけられているか否かを判断する。例えば、ブレーキ踏力値が所定値を超えている場合には、フットブレーキがかけられていると判断し(S103;Yes)、所定値を超えていない場合には、フットブレーキがかけられていないと判断する(S103;No)。
ステップS103により、フットブレーキがかけられていると判断された場合には(S103;Yes)、ステップS109に処理を移行し、フットブレーキがかけられていると判断されない場合には(S103;No)、続くステップS105に処理を移行して加速度情報を取得する処理が行われる。
ステップS105では、例えば、図略のセンサECUから各種情報取得プログラム122dを介して入力される車速情報の車速を時間微分する演算処理を施すことによって加速度情報を得たり、また制動アシストECU110から送出される加減速情報を各種情報取得プログラム122dを介して取得することによって加速度情報を得る。
次のステップS107では、エンジンブレーキがかけられているか否かを判断する処理が行われる。この処理は、ステップS105により取得された加速度情報に基づいて行われるもので、例えば、加速度の符号が「正(プラス)」(加速)か「負(マイナス)」(減速)かを判断することによって、「負(マイナス)」(減速)であればエンジンブレーキがかけられていると判断し(S107;Yes)、「正(プラス)」(加速)であればエンジンブレーキがかけられていないと判断する(S107;No)。
ステップS107により、エンジンブレーキがかけられていると判断された場合には(S107;Yes)、続くステップS109により車速情報を取得する処理が行われ、エンジンブレーキがかけられていると判断されない場合には(S107;No)、当該他車両100は制動状態にないことから、外部に提供する他車制動情報が存在しないので、一連の本他車制動情報提供処理を終了する。なお、前述したように、本他車制動情報提供処理は、エンジンの停止の信号が入力されるまで、再度最初から実行される。
続くステップS109では、車速情報を取得する処理が行われる。この処理では、図略のセンサECUから各種情報取得プログラム122dを介して当該他車両100の現在の車速情報を取得する。
次のステップS111では、道路情報を取得する処理が行われる。この処理では、道路情報データベース123に格納された道路情報から、当該他車両100が現在走行している道路の勾配値等の道路データを取得する。そのため、まずGPSセンサ134から当該他車両100の現在位置情報を取得し、これに基づく経度・緯度による座標情報に対応する道路データ(勾配値等)を道路情報データベース123から取得する。なお、これらの情報は各種情報取得プログラム122dを介して取得される。
このように当該他車両100の現在の車速情報や走行中の道路の勾配値等を取得すると、次のステップS113により制動距離情報を生成する処理が行われる。この処理は、制動距離情報生成プログラム122eにより行われるもので、制動距離の算出は、図6に示す説明図を参照すると理解し易い。そのため、ここでは図6を参照して説明する。なお、図6には、勾配を加味した制動距離の算出方法を示す説明図が示されており、この図6では、他車両100は、勾配の角度がθの道路上に現在位置しており、車速v、加速度aで走行していることを示している。
ここで、制動距離Sは、一般的には、現在の車速をv、加速度aとすると、次式(1) により求めることができる。
Figure 2007168727
そして、この式(1) により求められた制動距離Sが次の勾配変化点(n−1)までの距離Sよりも大きい場合には、次式(2)、(3)により勾配変化点(n−1)の直後における車速vn+1、加速度an+1を求める。なお、車速vn+1および加速度an+1は、演算により推定して求めたものである。また、θは次の勾配変化点(n−1)の勾配角度を示し、θn+1はその次の勾配変化点nの勾配角度を示す。gは重力加速度を示す。
Figure 2007168727
Figure 2007168727
そして、このようにして求められた車速vn+1、加速度an+1を上式(1) に代入することにより、勾配変化点(n−1)の直後からの制動距離Sが求められるので、この求めた制動距離Sが次の勾配変化点nまでの距離Sn+1よりも大きい場合には、再度、上式(2) 、(1) により制動距離Sを求める。つまり、求めた制動距離Sが次の勾配変化点n+mまでの距離Sn+mよりも小さくなるまで、上式(2) 、(1) により制動距離Sを求め続ける。このように求めた制動距離Sの総和を次式(4) で求めることにより、現在位置STから停止位置SPまでの制動距離Lを算出、つまり制動距離情報を生成することができる。
Figure 2007168727
例えば、図6に示す例では、他車両100の現在位置STにおける車速がvで加速度がaである場合、上式(1) により制動距離Sを求めると、現在位置STから次の勾配変化点αまでの距離Sよりも大きくなるので、上式(2)、(3)により勾配変化点αの直後における車速v、加速度aを求める。そして、この求めた車速v、加速度aを上式(1) に代入して勾配変化点αの直後からの制動距離Sを求める。すると、この制動距離Sも勾配変化点αの直後から次の勾配変化点βまでの距離Sよりも大きくなるので、同様に、勾配変化点βの直後からの制動距離Sを求める。この制動距離Sは、勾配変化点βの直後から次の勾配変化点γまでの距離Sよりも小さくなるので、現在位置STから停止位置SPまでの制動距離Lは、S+S+Sとして求められる。
このようにステップS113により制動距離が生成されると、図5に戻って続くステップS115により制動距離情報を符号化して他車制動情報を生成する処理が行われる。この処理は、他車制動情報生成プログラム122fにより行われるもので、例えば、ステップS113により生成された制動距離情報を、ランプ制御ECU140を介して後方の自車両200に送信可能な2進化データ列に変換した後、誤り検出可能なチェックサム検査符号や誤り訂正可能な巡回冗長検査符号等を付加して他車制動情報を生成する。
そして、ステップS117により他車制動情報を送信する処理が行われる。この処理は、ステップS115により生成された他車制動情報を、出力プログラム122gにより通信制御部135を介してランプ制御ECU140に送信する処理である。このステップS117による処理を終了すると、一連の本他車制動情報提供処理を終了する。なお、前述のように本他車制動情報提供処理は、エンジンの停止の信号が入力されるまで、再度最初から実行される。また、この他車制動情報を受信したランプ制御ECU140は、前述したように、後方車両の自車両200に向けて他車制動情報を光データ伝送によって送信する。
次に、このように生成されて他車両100から送信されてくる他車制動情報を受信する自車両200のナビゲーション装置220により実行される運転支援処理の流れを図7〜図9に基づいて説明する。
なお、この運転支援処理は、システムプログラム222a、入力プログラム222b、各種情報取得プログラム222d、制動距離情報取得プログラム222e、停止時間算出プログラム222f、出力プログラム222gにより、前述したナビゲーション処理と並行して実行されるもので、ナビゲーション装置120による他車制動情報提供処理と同様に、ナビゲーション装置220の起動直後からシステムプログラム222aによって自動的に起動され、一連の処理を終了すると、再び最初から繰り返し実行されるように設定されている。
図7に示すように、運転支援処理では、まずステップS201により前方を走行する他車両100の画像情報を取得する処理が行われる。具体的には、フロントカメラ233から出力される他車両100の後部の画像情報を各種情報取得プログラム122dを介して取得する。
次のステップS203では、フットブレーキがかけられているか否かを判断する処理が行われる。具体的には、ステップS201により取得した画像情報に基づいて画像解析を行い他車両100のブレーキランプ146が点灯しているか否かを判断する。そして、ブレーキランプ146が点灯している場合にはフットブレーキがかけられていると判断して(S203;Yes)、続くステップS205に処理を移行する。点灯していない場合にはフットブレーキがかけられていないと判断し(S203;No)、ステップS201に戻って再度、画像情報を取得する。つまり、フットブレーキがかけられるまでステップS201、S203の処理を繰り返す。
ステップS205では、他車制動情報を取得する処理が行われる。具体的には、フロントカメラ233から出力されるナビゲーション装置120の他車制動情報を各種情報取得プログラム222dを介して取得する。
次のステップS207では、ステップS205により取得された他車制動情報を復号して制動距離情報を取得する処理が行われる。この処理は、制動距離情報取得プログラム222eにより行われるもので、ナビゲーション装置120の他車制動情報提供処理により付加されたチェックサム検査符号や巡回冗長検査符号等に基づいて誤り検出演算や誤り訂正演算を行う。そして、データ誤りを検出した場合や訂正できないデータ誤りが存在する場合を除いてそのデータを制動距離情報とする。
続くステップS209では、車速情報を取得する処理が行われる。この処理では、センサ制御ECU240から各種情報取得プログラム222dを介して当該自車両200の現在の車速情報を取得する。
ステップS211では、車間距離情報を取得する処理が行われる。具体的には、ミリ波レーダ232から出力される車間距離情報を各種情報取得プログラム222dを介して取得する。
次のステップS213では、道路情報を取得する処理が行われる。この処理では、道路情報データベース223に格納された道路情報から、当該自車両200が現在走行している道路の勾配値等の道路データを取得する。そのため、まずGPSセンサ234から当該自車両200の現在位置情報を取得し、これに基づく経度・緯度による座標情報に対応する道路データ(勾配値等)を道路情報データベース223から取得する。なお、これらの情報は各種情報取得プログラム222dを介して取得される。
このように他車両100の制動距離情報、他車両100と車間距離情報、当該自車両200の現在の車速情報や走行中の道路の勾配値等を取得すると、次のステップS215により減速G・停止時間を算出する処理が行われる。この処理は、停止時間算出プログラム222fにより行われるもので、これらの算出は、前掲の図6を参照すると理解し易いため、ここでも図6を参照しながら説明する。なお、パラメータの定義等については、ナビゲーション装置120の他車制動情報提供処理で説明したものと同様である。
まず、自車両200のブレーキ装置や運転者によるブレーキ特性の違いにより変動し得る任意の減速Gから、次式(5) により加速度a(減速加速度)を求める。gは重力加速度である。なお、この任意の減速Gは、例えば、比較的強い制動のブレーキ特性の場合には「0.5G」に設定され、また比較的弱い制動のブレーキ特性の場合には「0.3G」に設定される。そして、これらのほぼ中間に相当する平均的な制動のブレーキ特性の場合には「0.4G」に設定される。
Figure 2007168727
次に、この式(5) により求められた加速度aを加速度aとして、また当該自車両200の現在の車速をvを前掲の式(1) に代入することにより、制動距離Sが求められる。これにより、前述と同様に、この制動距離Sが次の勾配変化点(n−1)までの距離Sよりも大きいか否かを判断し、求めた制動距離Sが次の勾配変化点n+mまでの距離Sn+mよりも小さくなるまで、前掲の式(2) 、(1) により制動距離Sを求め続ける。
そして、これと並行して次式(6) を用いて各勾配変化点間の走行に必要となる時間tを求め、この時間の総和を次式(7) で求めることにより、現在位置STから停止位置SPまでの制動にかかる時間Tを算出することができる。
Figure 2007168727
Figure 2007168727
例えば、図6に示す例では、自車両200の現在位置STにおける車速がvで加速度がa(上式(5) で算出)である場合、現在位置STから最初の勾配変化点αまでの距離Sまでにかかる時間は、上式(6) により次式(8) となる(単位は秒)。同様に、勾配変化点αから次の勾配変化点βまでにかかる時間は、次式(9) となる(単位は秒)。
Figure 2007168727
Figure 2007168727
そして、この例では、自車両200は、その次の勾配変化点γに到達する前に停止するので、当該自車両200が制動距離Lを走行する時間、つまり制動開始から停止するまでの時間Tは、次式(10)により求められる。
Figure 2007168727
このようにステップS215により停止時間Tが算出されると、続くステップS217により、制動介入が必要であるか否かを判断する処理が行われる。即ち、ステップS215により算出された停止時間、つまり当該自車両200の制動開始から走行停止までに必要となる時間の長さが所定時間(例えば4秒間)以上である場合には(S217;No)、自車制動情報の出力先をディスプレィ226や音源ユニット228に選択し、所定時間(例えば4秒間)未満である場合には(S217;Yes)、自車制動情報の出力先を制動アシストECU210に選択する。
ステップS219は、比較的緊急度が高く、当該自車両200の運転者によるブレーキ操作では間に合わないような状況の場合に選択される処理で、この処理では、それまでの各処理により取得された各種情報(車間距離情報、現在の車速情報や停止時間)を自車制動情報として制動アシストECU210に出力する処理が行われる。この処理は、出力プログラム222gにより行われるもので、通信制御部235を介して自車制動情報を制動アシストECU210に送出する。
これにより、自車制動情報を受けた制動アシストECU210では、この自車制動情報に基づいて当該自車両200を制止可能な制動力の発生に要するブレーキ力を発生させるので、当該自車両200の運転者によるブレーキ操作では間に合わないような場合における強制的な制動制御を可能にする。
一方、ステップS221は、比較的緊急度が低く、当該自車両200の運転者によるブレーキ操作でも間に合う状況の場合に選択される処理で、この処理では、それまでの各処理により取得された各種情報(車間距離情報、現在の車速情報や停止時間)を自車制動情報としてこれに基づいて出力情報(報知情報)を生成する処理が行われる。
例えば、出力装置として予めディスプレィ226が選択されている場合には、推奨するブレーキ踏力量の情報およびその場合の制動距離の情報を中心に、これよりもブレーキ踏力量よりも多い場合や少ない場合についての制動距離の情報を生成する。これに対し出力装置として予め音源ユニット228が選択されている場合には、推奨するブレーキ踏力量の情報として、「強く」、「普通」、「弱く」等の表現態様によるブレーキペダルの踏力や「深く」、「普通」、「浅く」等の表現態様によるブレーキペダルの踏込量を明示可能な音声情報を生成する。なお、この処理は、出力プログラム222gにより行われる。
続くステップS223では、ステップS221により生成された出力情報を予め選択さえている出力装置(ディスプレィ226や音源ユニット228)に出力する処理が行われる。例えば、ディスプレィ226が選択されている場合には、図8(A) に示すように、推奨するブレーキ踏力量の情報が直径の大きさで表現可能な円形表示Xに表され、またその場合の制動距離の情報が長さで表現可能な棒形表示Yに表される。円形表示Xによるブレーキ踏力量に対しては、直径の大きさを明示可能なゲージZが表示されており、また棒形表示Yによる制動距離に対しては、前方を走行する他車両100の位置を明示可能な車両表示Wが表示されている。
この図8(A) による推奨画面の表示は、最初にディスプレィ226に出力されるものであるが、当該自車両200の運転者によるブレーキペダルの操作があると、その後は、ブレーキペダルの踏込量によって表示が変化する画面表示に移行する(図8(B) 、図8(C) )。例えば、図8(B) に示すように、ブレーキペダルの踏込量が多い(大きい)場合には、円形表示X’の直径が拡大するとともに制動距離を示す棒形表示Y’の長さが短くなる。これに対し、図8(B) に示すように、ブレーキペダルの踏込量が少ない(小さい)場合には、円形表示X”の直径が縮小するとともに制動距離を示す棒形表示Y”の長さが長くなるといった画面になる。
以上説明したように、本実施形態に係る運転支援システムによると、他車両100のナビゲーション装置120では、制動距離情報生成プログラム122eや他車制動情報生成プログラム122fにより、他車両100の制動に関する他車制動情報を生成し(S113、S115)、出力プログラム122gによりそれをランプ制御ECU140に出力して(S117)、他車両100の外部にブレーキランプ146による光データを送信する。そして、自車両200のナビゲーション装置220では、各種情報取得プログラム222dにより他車両100のナビゲーション装置120から出力された他車制動情報を取得し(S205)、制動距離情報取得プログラム222eや停止時間算出プログラム222fにより、これに基づいて自車両200の制動に関する自車制動情報を生成し(S207、S215)、出力プログラム222gによりこの自車制動情報をディスプレィ226や音源ユニット228あるいは制動アシストECU210に出力する(S219、S223)。これにより、例えば、レーダ装置や車速センサといった検出手段から得られる検出情報だけに基づいて自車制動情報を生成する場合に比べて、他車両100の車速情報や車間距離情報に加え、他車制動情報に基づいて自車両200の制動に関する自車制動情報を生成するので、正確な制動情報を生成することができる。つまり、他車両100の制動に関する他車制動情報に基づいて当該他車両100の将来の挙動を予測することがある程度可能になるため、このような予測可能な他車両100の将来の挙動をも踏まえて自車制動情報を生成することができる。したがって、当該システムの所定の出力先としての制動アシストECU210やディスプレィ226等では、このような自車制動情報に基づいて的確な運転支援を可能にすることができる。
また、本実施形態に係る運転支援プログラムによると、制動距離情報生成プログラム122e、他車制動情報生成プログラム122fおよび出力プログラム122gは、CPU121およびメインメモリ122を中心に構成されるコンピュータとしての他車両100側のナビゲーション装置120を、他車両100の制動に関する他車制動情報を生成し(S113、S115)、出力プログラム122gによりそれをランプ制御ECU140に出力して(S117)、他車両100の外部にブレーキランプ146による光データを送信可能に機能させる。また、各種情報取得プログラム222d、制動距離情報取得プログラム222e、停止時間算出プログラム222fおよび出力プログラム222gは、CPU221およびメインメモリ222を中心に構成されるコンピュータとしての自車両200側のナビゲーション装置220を、他車両100のナビゲーション装置120から出力された他車制動情報を取得し(S205)、これに基づいて自車両200の制動に関する自車制動情報を生成し(S207、S215)、この自車制動情報をディスプレィ226や音源ユニット228あるいは制動アシストECU210に出力可能(S219、S223)に機能させる。このため、ナビゲーション装置220では、他車両100の車速情報や車間距離情報に加えて、他車両100の制動に関する他車制動情報に基づいて自車両200の制動に関する自車制動情報を生成するので、運転支援システムと同様に、ナビゲーション装置220の所定の出力先としての制動アシストECU210やディスプレィ226等では、このような自車制動情報に基づいて的確な運転支援を可能にする。
なお、上述した実施形態では、ナビゲーション装置120(第1の車載装置)からナビゲーション装置220(運転支援装置、第2の車載装置)に向けて他車制動情報を送る手段(他車情報出力手段)として、ランプ制御ECU140およびブレーキランプ146による光データ伝送を適用したが、本発明ではこれに限られることはなく、2値データを伝送可能な無線伝送媒体であれば、例えば、マイクロ波やミリ波による無線データ伝送や可聴周波数外の高周波や低周波による音波データ伝送でも良い。
本発明の一実施形態に係る運転支援システムの概要を示す説明図である。 本運転支援システムを構成する他車両(前方車両)のナビゲーション装置等の構成例を示すブロック図である。 本運転支援システムを構成する自車両(後方車両)のナビゲーション装置等の構成例を示すブロック図である。 図2および図3に示す各ナビゲーション装置によるナビゲーション処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示す他車両(前方車両)のナビゲーション装置による他車制動情報提供処理の流れを示すフローチャートである。 勾配を加味した制動距離の算出方法を示す説明図である。 図3に示す自車両(後方車両)のナビゲーション装置による運転支援処理の流れを示すフローチャートである。 図7に示す出力処理(S223)の内容を示す説明図である。
符号の説明
100…他車両
110…制動アシストECU
112…制御部
114…通信制御部(他車情報出力手段)
116…ブレーキアシスト装置
120…ナビゲーション装置(第1の車載装置)
121…CPU121(他車制動情報生成手段、他車情報出力手段)
122…メインメモリ(他車制動情報生成手段、他車情報出力手段)
122d…各種情報取得プログラム
122e…制動距離情報生成プログラム(他車制動情報生成手段)
122f…他車制動情報生成プログラム(他車制動情報生成手段)
122g…出力プログラム(他車情報出力手段)
123…道路情報データベース
134…GPSセンサ
135…通信制御部(他車情報出力手段)
140…ランプ制御ECU(他車情報出力手段)
142…制御部
144…通信制御部
146…ブレーキランプ(他車情報出力手段)
190…車載LAN
200…自車両
210…制動アシストECU(所定の出力先、制動手段)
212…制御部
214…通信制御部
216…ブレーキアシスト装置
220…ナビゲーション装置(運転支援装置、第2の車載装置)
221…CPU(他車制動情報取得手段、車速情報取得手段、車間距離情報取得手段、自車制動情報生成手段、出力制御手段)
222…メインメモリ(他車制動情報取得手段、車速情報取得手段、車間距離情報取得手段、自車制動情報生成手段、出力制御手段)
222d…各種情報取得プログラム(他車制御情報取得手段、車速情報取得手段)
222e…制動距離情報取得プログラム(車間距離情報取得手段)
222f…停止時間算出プログラム(自車制動情報生成手段)
222g…出力プログラム(出力制御手段)
223…道路情報データベース
224…入出力インタフェース
226…ディスプレィ(所定の出力先、報知手段)
228…音源ユニット(所定の出力先、報知手段)
232…ミリ波レーダ(車間距離情報取得手段)
233…フロントカメラ(他車制動情報取得手段)
234…GPSセンサ
235…通信制御部
240…センサ制御ECU
242…制御部
244…通信制御部
246…センサ
290…車載LAN

Claims (7)

  1. 自車両の前方を走行する他車両から該他車両の制動に関する他車制動情報を取得する他車制動情報取得手段と、
    前記自車両の現在の車速情報を取得する車速情報取得手段と、
    前記他車両と前記自車両との車間距離情報を取得する車間距離情報取得手段と、
    前記他車制動情報、前記車速情報および前記車間距離情報に基づいて前記自車両の制動に関する自車制動情報を生成する自車制動情報生成手段と、
    前記自車制動情報を所定の出力先に出力する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記所定の出力先は、前記自車制動情報に基づき前記自車両の走行を制止し得る制動手段であることを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  3. 前記所定の出力先は、前記自車制動情報に基づいて制動操作の必要性を前記自車両の運転者に認識させ得る報知情報を生成し出力可能な報知手段であることを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  4. 前記所定の出力先は、前記自車制動情報に基づき前記自車両の走行を制止し得る制動手段と、前記自車制動情報に基づいて制動操作の必要性を前記自車両の運転者に認識させ得る報知情報を生成し出力可能な報知手段と、であり、
    前記出力制御手段は、前記自車制動情報に含まれる情報で、前記自車両が減速する加速度の減速加速度情報と前記自車両の制動開始から前記自車両の走行停止までに要する時間の停止時間情報とに基づいて、前記制動手段および前記報知手段のうちから前記出力先を選択することを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  5. 前記報知手段は、前記報知情報として、前記自車両が前記他車両に接触することなく走行を制止可能な適正な制動量の情報とこの適正な制動量により制動される場合に前記自車両の制動距離の情報との少なくとも一方を前記運転者に告知することを特徴とする請求項3または4記載の運転支援装置。
  6. 自車両の前方を走行する他車両に関する情報に基づいてこの自車両の運転を支援する運転支援システムであって、
    前記他車両に搭載される第1の車載装置で、前記他車両の制動に関する他車制動情報を生成する他車制動情報生成手段、およびこの他車制動情報を前記他車の外部に出力する他車情報出力手段、を備える第1の車載装置と、
    前記自車両に搭載される第2の車載装置で、前記第1の車載装置の他車情報出力手段から出力された前記他車制動情報を取得する他車制御情報取得手段、前記自車両の現在の車速情報を取得する車速情報取得手段、前記他車両と前記自車両との車間距離情報を取得する車間距離情報取得手段、これら他車制動情報、車速情報および車間距離情報に基づいて前記自車両の制動に関する自車制動情報を生成する自車制動情報生成手段、ならびに前記自車制動情報を所定の出力先に出力する出力制御手段、を備える第2の車載装置と、
    を備えることを特徴とする運転支援システム。
  7. コンピュータを、
    前記コンピュータを搭載する自車両の前方を走行する他車両の制動に関する他車制動情報を、この他車両から取得する他車制動情報取得手段、
    前記自車両の現在の車速情報を取得する車速情報取得手段、
    前記他車両と前記自車両との車間距離情報を取得する車間距離情報取得手段、
    前記他車制動情報、前記車速情報および前記車間距離情報に基づいて前記自車両の制動に関する自車制動情報を生成する自車制動情報生成手段、
    前記自車制動情報を所定の出力先に出力する出力制御手段、
    として機能させるためのプログラム、を含むことを特徴とする運転支援プログラム。
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