JP5375992B2 - 路車間通信システム、光ビーコン、車載機、及び車両 - Google Patents
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Description
具体的には、車両の保持するビーコン間の旅行時間情報等を含むアップリンク情報が車載機からインフラ側の光ビーコンに送信され、逆に、渋滞情報、区間旅行時間情報、事象規制情報及び車線通知情報等を含むダウンリンク情報が光ビーコンから車載機に送信されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
例えば図10に示すように、光ビーコン104の投受光器(投受光器)108は、その直下よりも上流側よりに通信領域Aが設定されている。光ビーコン(光学式車両感知器)104の「近赤外線式インタフェース規格」によれば、アップリンク領域UAは、ダウンリンク領域DAの車両進行方向の上流部分(図10の右側部分)と重複しており、ダウンリンク領域DAとアップリンク領域UAの上流端は互いに一致するものとされている。また、実際に、現在設定されているダウンリンク領域DAの上流端は、アップリンク領域UAの上流端cよりも上流側(例えば、図10のc′)に設定されている場合が多い。
このダウンリンク領域DAに車両が進入することで、その車両に搭載された車載機102の投受光器(車載ヘッド)が第一のダウンリンク情報を受信すると、当該車載機102は、自己の車両IDを格納した車線通知情報を含むアップリンク情報の送信を開始する。
そして、上記アップリンク情報を光ビーコン104の投受光器108が受信すると、光ビーコン104は、ダウンリンクの切り替えを行い、車載機102に対して上記車両IDを有する車線通知情報を含む第二のダウンリンク情報の送信を開始する。この第二のダウンリンク情報は、所定時間内において可能な限り繰り返し送信され、車載機102において受信される。
現在、実際に運用されている光ビーコン104の通信領域A、特にアップリンク領域UAは、車載機102からのアップリンク情報をより確実に受信するため、例えば図10に仮想線で示すように、前記規格で規定された正式な領域よりもかなり広い領域(例えば、△db′c′で示す領域)になっていることが多い。同様に、ダウンリンク領域DAについても前記規格の領域よりも広く設定されている場合が多い。
このように通信領域Aが正式な領域よりも広範であると、「距離情報」の始点となる通信領域A内の特定位置と、車両が前記距離情報を受信した時点における実際の位置との差が大きくなってしまう可能性が高く、距離情報の精度が低下する。このため、この距離情報を利用した安全運転支援の精度も同じように低下することになり、例えば、安全運転支援機能によって、停止線40の手前に停止させるように車両を制動したにも関わらず、停止線40をオーバーして車両が停止するといった事態が起こりうる。
この場合、制御部は、分割領域の位置から所定位置までの距離に関する距離情報を、複数の分割領域それぞれについて予め用意しておくことで、選択的に距離情報を取得することができる。
この場合、例えば、信号機手前の停止線位置までの距離についての距離情報と、その信号機の灯色についての信号情報とから、車両が停止線に到着するときに信号機の灯色が何色であるか、ということを予測し、この予測に基づいた運転支援を行うことが可能となる。
また、支援制御部は、運転支援として、車両の搭乗者に対する報知情報を生成する機能を有していることが好ましい。これによって、例えば、車両が停止線に到着するときに信号灯色が赤色や黄色であると予測された場合に、車両を停止線で停止させる必要があることを搭乗者に認識させることができる。
また本発明は、車載機が送信したアップリンク情報の送信位置を光ビーコンが特定する方法であって、前記光ビーコンの投受光器に設けられた受光素子の受光面内における前記アップリンク情報の受光位置に基づいて、前記アップリンク情報の送信位置を特定することを特徴としている。
〔システムの全体構成〕
図1は、第一の実施形態に係る路車間通信システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この路車間通信システムは、インフラ側の交通管制システム1と、道路Rを走行する各車両Cに搭載された車載機2とを備えて構成されている。
交通管制システム1は、管制室に設けられた中央装置3と、道路Rの各所に多数設置された光ビーコン(光学式車両感知器)4と、を有している。光ビーコン4は、近赤外線を通信媒体とした光通信によって車載機2との間で双方向通信を行う。なお、中央装置3は交通管制室に設けられている。
光ビーコン4は、電話回線等の通信回線5を介して中央装置3と接続された通信インタフェースである通信部6と、この通信部6が接続されたビーコン制御機7と、このビーコン制御機7のセンサ用インタフェースに接続された複数(図例では4つ)の投受光器8とを備えている。
図2は、上記光ビーコン4の平面図である。図2に示すように、本実施形態の光ビーコン4は、同じ方向の複数(図例では4つ)の車線R1〜R4を有する道路Rに設置されており、各車線R1〜R4に対応して前記複数の投受光器8が設けられている。
各投受光器8は、道路脇に立設した支柱9から道路R側に水平に架設した架設バー10に取り付けられ、道路Rの各車線R1〜R4の直上に配置されている。
各投受光器8のLED11は、各車線R1〜R4の直下よりも車両進行方向の上流側に向けて近赤外線を発光しており、これにより、車載機2との間で路車間通信を行うための通信領域Aが投受光器8の上流側に設定されている。
図3は、光ビーコン4の通信領域Aを示す側面図である。
図3に示すように、光ビーコン4の通信領域Aは、後述する車載機2の投受光器である車載ヘッド27(図4参照)がダウンリンク情報を受信することができるダウンリンク領域(図3において実線のハッチングを設けた領域)DAと、光ビーコン4の投受光器8が車載ヘッド27からのアップリンク情報を受信(受光)することができるアップリンク領域(図3において破線のハッチングを設けた領域)UAとからなる。
図4(a)は、受光部12と、道路R上に設定されるアップリンク領域UAとの幾何学的な位置関係を示した側面図である。
投受光器8の受光部12は、図4(a)に示すように、投受光器8の内部に配置された基板13上に実装された受光素子14と、この受光素子14に対して所定の寸法をおいて対向配置された集光レンズ15とを備えている。
受光素子14は、フォトダイオードチップ等よりなり、集光レンズ15を通過したアップリンク情報を受光面14aで受光すると光電変換によって、アップリンク情報に含まれる情報を電気信号として出力する。
従って、例えば、車両Cが、アップリンク領域UA内の所定位置からアップリンク情報を送信したとすると、この送信されたアップリンク情報は、受光部12の受光面14a上において、幾何学的に定まる所定位置に照射されることとなる。
図に示すように、受光面14aは、その輪郭形状が矩形とされている。車載機2のアップリンク情報は、集光レンズ15によって集光され、受光面14aにスポット的に照射されるので、受光素子14は、この受光面14aの範囲内の一部でアップリンク情報を受光する。
受光部12は、受光素子14とビーコン制御機7(図1)との間に介在して接続された制御部16をさらに有しており、受光素子14は、アップリンク情報を受光すると、アップリンク情報に格納された各種情報を電気信号として制御部16に対して出力する。制御部16は、この電気信号をビーコン制御機7へ出力する。
受光素子14は、受光面14aの上端縁14a1及び下端縁14a2に沿ってそれぞれ設けられた第一の出力電極17及び第二の出力電極18を有しており、これら両電極17,18、及び図示しない受光素子14全体としての共通電極が制御部16に対して接続されている。受光素子14は、これら各電極から、上述の各種情報を含んだ電気信号を制御部16に対して出力する。
なお、この受光素子14は、両側方側に出力電極が配置されていないので、y方向における受光位置を把握することはできない。
制御部16は、上記アップリンク情報に格納された各種情報を含む電気信号とともに、この受光位置情報をビーコン制御機7に出力する。
ビーコン制御機7は、受光部12の制御部16から出力される受光位置情報に基づいて車載機2がアップリンク領域UA内でアップリンク情報を送信した送信位置を把握することができる。
すなわち、図4(a)にて示したように、受光面14aの上端縁14a1が、アップリンク領域UAの下流端である位置bに対応するとともに、下端縁14a2が、アップリンク領域UAの上流端である位置cに対応しており、車載機2が、アップリンク領域UA内の所定の位置からアップリンク情報を送信したとすると、この送信されたアップリンク情報は、受光部12の受光面14a上において、幾何学的に定まる所定の位置に照射、受光される。
例えば、図4(a)中の点eから車載機2がアップリンク情報を送信し、この送信したアップリンク情報が、図4(b)中、受光面14a上の破線Qの部分で受光されたとした場合、位置cから位置eまでの距離D(図4(a))と、受光面14aにおける、距離Dに対応する距離q2(図4(b))との間には、下記式(1)に示すような関係が成立する。
D / L1 = (T / q2)× Z ・・・・(1)
また、距離q2は、座標値t1に基づいて下記式(2)によって求められる。なお、座標値t1は、上述のように、検出部12によって、受光位置情報として出力される。
q2 = (1/2)T + t1 ・・・・(2)
ビーコン制御機7は、上記送信位置としての距離Dに基づいて車載機位置情報を生成し、これを第二のダウンリンク情報に格納して車載機2に送信する。
図5は、光ビーコン4と路車間通信する前記車載機2と、この車載機2が搭載された車両Cの概略構成図である。
図5に示すように、この車両Cは、ドライバの搭乗席(図示せず)を有する車体21と、この車体21に搭載された前記車載機2と、車両Cの各部を統合制御する電子制御装置(ECU)22と、車体21を駆動するエンジン23と、車体21を制動するブレーキ装置24と、車両Cの現時の速度を常時検出している速度検出器25とを備えている。ECU22は、ドライバのアクセル操作に基づくエンジン23の駆動制御や、ブレーキ操作に基づく制動制御等、車両Cに対する各種の制御を行う。
上記車載ヘッド27は、光ビーコンの投受光器8と同様に、発光ダイオード(LED)とフォトセンサを備えている(図示せず)。このうち、LEDは、近赤外線よりなるアップリンク情報を発光し、フォトセンサは、通信領域Aに発光された近赤外線よりなるダウンリンク情報を受光する。
また、車載コンピュータ26は、所定の各機能を実行するプログラムを記憶装置に格納しており、このプログラムが実行する機能部として、距離認識部30及び支援制御部32を備えている。なお、これらの各機能部30,32の処理内容については後述する。
図6は、通信領域Aにおいて、投受光器8と車載ヘッド27との間で行われる双方向での路車間通信の手順を示している。以下、図5を参照しつつ、本実施形態の路車間通信の内容を説明する。
まず、光ビーコン4のビーコン制御機7は、各車線R1〜R4に対応する投受光器8から、ダウンリンクの切り替え前の第一情報として、車線通知情報を含む第一のダウンリンク情報34を、各車線R1〜R4のダウンリンク領域DAに所定の送信周期で常に送信し続けている(図6のF1)。なお、この段階では、車線通知情報には未だ車両IDは格納されていない。
この際、車載機2の車載コンピュータ26は、当該車両Cが実際の通信領域A内に存在していることを認識する。その後、車載コンピュータ26は、アップリンク情報35の送信を開始し(図6のF2)、このアップリンク情報35を投受光器8に対して所定の送信周期(アップリンク送信周期)で送信する(図6のF3)。
この支援情報には、光ビーコン4より下流側の信号機の灯色が変わるタイミング情報である信号情報の他、後述する車載機位置情報等が含まれている。
前記規格によれば、第二のダウンリンク情報36は、1〜80個の最小フレーム37で構成することができ、送信可能時間は250msに設定されている。また、このダウンリンク情報36は送信すべき情報量に対応した任意数の最小フレーム37で構成され、上記送信可能時間の範囲内で繰り返し送信される。
車載機2の車載コンピュータ26は、第二のダウンリンク情報36を受信した時点(図6のF7)で光ビーコン4でのダウンリンクの切り替えを認識し、この時点でアップリンク情報35の送信を停止する。
以下、上述の車載機位置情報の内容と、これに基づいて車載機2が行う安全運転支援のための距離認識について説明する。
車載機位置情報は、アップリンク領域UAにおいて車載機2がアップリンク情報を送信した送信位置を示す情報であり、光ビーコン4が車載機2からのアップリンク情報を受光した段階で、ビーコン制御機7によって生成される。
例えば、図3中のアップリンク領域UA内の位置Pに位置する車両C(車載機2)がアップリンク情報35を送信し、光ビーコン4がこれを受光した場合、投受光器8の受光部12は、上述したように、ビーコン制御機7に対して受光位置情報を出力する。これを受け取ったビーコン制御機7は、アップリンク領域UAにおいて車載機2がアップリンク情報を送信した送信位置である位置Pを、アップリンク領域UAの上流端である位置cを基準とした距離Dとして把握する。
ビーコン制御機7は、算出した前記距離情報を車載機位置情報として、第二のダウンリンク情報に格納して投受光器8に送信させる。
車載機2は、投受光器8から送信された、車載機位置情報を含んだ第二のダウンリンク情報を受信し、車載機位置情報を取得することで、安全運転支援を行う。
図5に示すように、上記車載機位置情報等を含む第二のダウンリンク情報36を車載ヘッド27が受信すると、車載コンピュータ26の距離認識部30は、そのダウンリンク情報36のフレームに含まれている車載機位置情報を取得して、前記距離情報としての距離L2を認識する。
そして、車載コンピュータ26の支援制御部32は距離L2を利用して、ドライバに対する安全運転支援を行う。
なお、ここで、車両Cに搭載された車載機2は、図3に示すように、道路R上から高さ寸法Hを有している。また、車載機2の車載ヘッド27は、通常ダッシュボード上に固定されるので、車載ヘッド27は車両Cの前方端から幅寸法D2だけ後方に配置される。このため、これら高さ寸法H、幅寸法D2によって、上記距離L2に誤差が生じるおそれがあるが、車載コンピュータ26は、これら高さ寸法H、及び幅寸法D2を予め記憶しておくことで、これら寸法に起因する誤差を補正し、より正確な距離L2を取得することができるように構成されている。
例えば、支援制御部32により、停止線P0までの距離L2をディスプレイ28に表示させてもよい。また、現時の車両Cの走行速度が速すぎる場合には、支援制御部32により、停車や減速を促す注意喚起をディスプレイ28に表示させたり、その注意喚起をスピーカ装置29から音声出力させたりしてもよい。
ここで、信号情報とは、交通信号機が表示する現在又は将来の信号灯色に関する情報を指し、各信号灯色の表示継続予定期間や表示する順序等に関する情報(表示予定情報)等を含む。例えば、「現在灯色が青信号で継続予定時間が5秒であり、次の灯色が黄信号で継続予定時間が8秒であり、その次の灯色が右折青矢印灯で継続予定時間10秒である」といった情報である。
安全運転の支援については、不適切なタイミングや内容でドライバに情報を通知することのないようなヒューマンインタフェースとするため、例えば低速走行時には音声や画像表示による報知を行わないようにすることができる。
また、信号情報は、光ビーコンから取得するものであってもよいし、光ビーコン以外のインフラ装置等から取得するものであってもよい。後者の場合、例えば、信号機の信号制御機が無線通信機を備えている場合には、当該無線通信機から取得してもよいし、前記信号情報を取得した先行車両から車々間通信によって取得してもよい。信号情報を受信する信号情報受信部は、車載ヘッド27を用いてもよいし、車載機2に備えた別の受信器であってもよい。
さらに、本実施形態では、前記車載機位置情報が、前記送信位置からその下流側の停止線P0までの距離L2を距離情報として含んでいるので、車載機2に停止線P0までの正確な距離を認識させることができ、安全運転支援を精度よく行うことができる。
この場合、上記車載機位置情報を受信した車載機2の距離認識部30は、距離L0からDを差し引く演算を行い、この演算により求められる、送信位置(位置P)からその下流側の停止線P0までの距離L2を利用することで、上記と同様にドライバに対する安全運転支援を行うことができる。
図7は、本発明の第二の実施形態の光ビーコン4の通信領域Aを示す側面図である。
本実施形態と第一の実施形態と異なる点は、ビーコン制御機7が、受光部12から出力される受光位置情報について、4つの数値範囲に分け、この数値範囲ごとに車両Cの位置を判断することで、アップリンク領域UAを実質的に4つの領域に分割されている点である。その他の点については、第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
例えば、図8に示すように、受光面14aをx方向(車両進行方向)に沿って、幅T1ごとに4つの領域19a〜19dとなるように、上記数値範囲は設定される。なお、これら4つの領域19a〜19dは、それぞれ上記分割領域UA1〜UA4と対応している。
ここで、受光位置情報は、基準線Sを基準とした座標値t1として出力されるが、受光面14a上、基準線S上の値が0であり、紙面上方側でプラス、下方側でマイナスの値を採るように出力される。従って、座標値t1の数値範囲は、下記のように定められる。
領域19a : t1 ≦ −T1
領域19b : −T1 < t1 ≦ 0
領域19c : 0< t1 ≦ T1
領域19d : t1 > T1
以上のようにして、ビーコン制御機7は、受光位置情報の数値に基づいて、受光面14aを車両進行方向に対応する方向に並ぶ4つの領域19a〜19dに、実質的に区分けすることで、アップリンク領域UAを車両進行方向に並ぶ4つの分割領域UA1〜UA4に分割している。
車両Cが存在する分割領域を特定すると、ビーコン制御機7は、その特定された分割領域に対応する距離を上記距離L11〜L14の中から選択し、車載機位置情報として、第二のダウンリンク情報に格納し、車載機2に送信する。
車載機2は、この車載機位置情報を含んだ第二のダウンリンク情報を受信し、車載機位置情報を取得することで、安全運転支援を行うことができる。
また、アップリンク領域UAを実質的に4つの分割領域UA1〜UA4に分割したので、例えば、設置環境等、外的な要因で、受光部12の受光位置情報に誤差が生じやすい場合においても、各分割領域UA1〜UA4、及び領域19a〜19dには、所定の数値幅を有しているので、その誤差を許容し、正確な距離等の情報を車載機2に提供することができる。
また、受光部12は、受光位置情報を、基準線S(図4(b)参照)を基準とした座標値として出力したが、例えば、アップリンク領域UAの上流端に対応する下端縁14a2を基準とした値として出力するように構成してもよい。なお、この場合、式(1)、(2)等については、これに準じて変更されることは言うまでもない。
この場合、停止線P0までの距離を緯度経度から算出することができる。なお、この場合、必要となる下流側の停止線P0の位置を示す緯度経度は、ビーコン制御機7が記憶しておきダウンリンク情報に含めて送信してもよいし、他の無線通信機から別途送信してもよいし、車載機2の車載コンピュータ26が予め記憶しておいてもよい。
4 光ビーコン
7 ビーコン制御機(制御部)
8 投受光器
12 受光部
14a 受光面
30 距離認識部
32 支援制御部
A 通信領域
C 車両
R 道路
P0 停止線(所定位置)
DA ダウンリンク領域
UA アップリンク領域
Claims (18)
- アップリンク情報を受光可能なアップリンク領域とダウンリンク情報を送信可能なダウンリンク領域とからなる通信領域を道路の所定範囲に設定する投受光器を有する光ビーコンと、車両に搭載されるとともに、前記通信領域において前記投受光器との間で前記アップリンク情報及び前記ダウンリンク情報の送受信を行う車載機と、を備えている路車間通信システムであって、
前記投受光器は、前記アップリンク情報を受光する受光素子を有する受光部を備え、この受光部は、前記受光素子の受光面を前記道路上に投影するように前記アップリンク領域を設定するとともに、前記受光素子の前記受光面内における前記アップリンク情報の受光位置を特定可能であり、
前記光ビーコンは、前記受光部が前記受光面内において特定した前記受光位置に基づいて、前記アップリンク領域において前記車載機が前記アップリンク情報を送信した車両進行方向における送信位置を示す車載機位置情報を生成し、この車載機位置情報を含んだ前記ダウンリンク情報を前記投受光器に送信させる制御部を備え、
前記受光素子は、前記受光素子の前記受光面における車両進行方向両端に対応する端縁それぞれに設けられ、前記アップリンク情報を受光したときに生じる電気信号を出力する第一及び第二の出力電極を有し、
前記受光部は、前記第一及び第二の出力電極それぞれが出力する電気信号に基づいて、前記アップリンク情報の受光位置を特定することを特徴とする路車間通信システム。 - 前記車載機位置情報は、前記送信位置からその下流側の所定位置までの距離に関する距離情報を含んでいる請求項1に記載の路車間通信システム。
- 前記車載機位置情報は、前記アップリンク領域の上流端から前記所定位置までの距離についての第一の距離情報と、前記送信位置から前記アップリンク領域の上流端までの距離についての第二の距離情報と、を前記距離情報として含んでいる請求項2に記載の路車間通信システム。
- 前記車載機が、前記第一の距離情報と前記第二の距離情報とから、前記送信位置から前記所定位置までの距離を求める距離認識部を有している請求項3に記載の路車間通信システム。
- 前記制御部は、前記受光位置情報に基づいて、前記受光面を車両進行方向に対応する方向に並ぶ複数の受光領域に区分けすることで、前記アップリンク領域を車両進行方向に並ぶ複数の分割領域に分割し、前記複数の受光領域のいずれで受光したかを前記受光位置情報に基づいて特定することで、この特定した前記受光領域に対応する分割領域の位置からその下流側の所定位置までの距離に関する距離情報を含む前記車載機位置情報を生成する請求項1に記載の路車間通信システム。
- 道路を走行する車両の車載機からアップリンク情報を受光可能なアップリンク領域と前記車載機にダウンリンク情報を送信可能なダウンリンク領域とからなる通信領域を道路の所定範囲に設定する投受光器を有する光ビーコンであって、
前記投受光器は、前記アップリンク情報を受光する受光素子を有する受光部を備え、この受光部は、前記受光素子の受光面を前記道路上に投影するように前記アップリンク領域を設定するとともに、前記受光素子の前記受光面内における前記アップリンク情報の受光位置を特定可能であり、
前記光ビーコンは、前記受光部が前記受光面内において特定した前記受光位置に基づいて、前記アップリンク領域において前記車載機が前記アップリンク情報を送信した車両進行方向における送信位置を示す車載機位置情報を生成し、この車載機位置情報を含んだ前記ダウンリンク情報を前記投受光器に送信させる制御部を備え、
前記受光素子は、前記受光素子の前記受光面における車両進行方向両端に対応する端縁それぞれに設けられ、前記アップリンク情報を受光したときに生じる電気信号を出力する第一及び第二の出力電極を有し、
前記受光部は、前記第一及び第二の出力電極それぞれが出力する電気信号に基づいて、前記アップリンク情報の受光位置を特定することを特徴とする光ビーコン。 - 前記受光部は、前記アップリンク情報の受光位置を前記受光面内における座標値として特定し、
前記制御部は、座標値に基づいて前記道路上の位置に換算する請求項6に記載の光ビーコン。 - 前記受光素子は、前記受光素子の前記受光面において前記道路の幅方向の両端に対応する端縁に設けられ、前記アップリンク情報を受光したときに前記受光面の前記道路の幅方向の位置を示す情報を含んだ電気信号を出力する一対の出力電極をさらに有している請求項6又は7に記載の光ビーコン。
- 前記車載機位置情報は、前記送信位置からその下流側の所定位置までの距離に関する距離情報を含んでいる請求項6〜8のいずれか一項に記載の光ビーコン。
- 前記車載機位置情報は、前記アップリンク領域の上流端から前記所定位置までの距離についての第一の距離情報と、前記送信位置から前記アップリンク領域の上流端までの距離についての第二の距離情報と、を前記距離情報として含んでいる請求項9に記載の光ビーコン。
- 請求項2〜5のいずれかに記載の路車間通信システムに用いられる車載機であって、
前記所定のダウンリンク情報に含まれる車載機位置情報に基づいて、前記所定位置までの距離を認識する距離認識部を有していることを特徴とする車載機。 - 車両進行方向下流側に設定された信号機の表示予定に関する信号情報を受信する信号情報受信部と、この信号情報と前記距離情報とに基づいて運転支援に関する制御を行う支援制御部とを有している請求項11記載の車載機。
- 前記支援制御部が、前記車両を制動するための制御を行う請求項12記載の車載機。
- 前記支援制御部が、前記車両の搭乗者に対する報知情報を生成する機能を有している請求項12又は13に記載の車載機。
- 請求項11〜14のいずれか1つに記載の車載機を搭載した車両。
- アップリンク情報を受光可能なアップリンク領域とダウンリンク情報を送信可能なダウンリンク領域とからなる通信領域を道路の所定範囲に設定する投受光器を有する光ビーコンと、車両に搭載されるとともに、前記通信領域において前記投受光器との間で前記アップリンク情報及び前記ダウンリンク情報の送受信を行う車載機と、を備えている路車間通信システムであって、
前記投受光器は、前記アップリンク情報を受光する受光素子を有するとともに前記受光素子の受光面を前記道路上に投影するように前記アップリンク領域を設定する受光部を備え、
前記受光素子は、前記受光素子の前記受光面における車両進行方向両端に対応する端縁それぞれに設けられ、前記アップリンク情報を受光したときに生じる電気信号を出力する第一及び第二の出力電極を有し、
前記光ビーコンは、前記第一及び第二の出力電極それぞれが出力する電気信号に基づいて、前記アップリンク領域において前記車載機が前記アップリンク情報を送信した車両進行方向における送信位置を示す車載機位置情報を生成し、この車載機位置情報を含んだ前記ダウンリンク情報を前記投受光器に送信させる制御部を備えていることを特徴とする路車間通信システム。 - 道路を走行する車両の車載機からアップリンク情報を受光可能なアップリンク領域と前記車載機にダウンリンク情報を送信可能なダウンリンク領域とからなる通信領域を道路の所定範囲に設定する投受光器を有する光ビーコンであって、
前記投受光器は、前記アップリンク情報を受光する受光素子を有するとともに前記受光素子の受光面を前記道路上に投影するように前記アップリンク領域を設定する受光部を備え、
前記受光素子は、前記受光素子の前記受光面における車両進行方向両端に対応する端縁それぞれに設けられ、前記アップリンク情報を受光したときに生じる電気信号を出力する第一及び第二の出力電極を有し、
さらに、前記第一及び第二の出力電極それぞれが出力する電気信号に基づいて、前記アップリンク領域において前記車載機が前記アップリンク情報を送信した車両進行方向における送信位置を示す車載機位置情報を生成し、この車載機位置情報を含んだ前記ダウンリンク情報を前記投受光器に送信させる制御部を備えていることを特徴とする光ビーコン。 - 車載機が送信したアップリンク情報の送信位置を光ビーコンが特定する方法であって、
前記光ビーコンが有する投受光器の受光素子が、当該受光素子の受光面における車両進行方向両端に対応する端縁それぞれに設けられた第一及び第二の出力電極から、前記アップリンク情報を受光したときに生じる電気信号を出力し、
前記第一及び第二の出力電極それぞれが出力する電気信号に基づいて、前記アップリンク情報の送信位置を特定することを特徴とするアップリンク情報の送信位置の特定方法。
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JP2012045505A JP5375992B2 (ja) | 2012-03-01 | 2012-03-01 | 路車間通信システム、光ビーコン、車載機、及び車両 |
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