JPH1138560A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

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Publication number
JPH1138560A
JPH1138560A JP19249397A JP19249397A JPH1138560A JP H1138560 A JPH1138560 A JP H1138560A JP 19249397 A JP19249397 A JP 19249397A JP 19249397 A JP19249397 A JP 19249397A JP H1138560 A JPH1138560 A JP H1138560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
film
photographing
photograph
child
Prior art date
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Pending
Application number
JP19249397A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Ishida
賢 石田
Kenji Kubo
憲治 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP19249397A priority Critical patent/JPH1138560A/ja
Publication of JPH1138560A publication Critical patent/JPH1138560A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造段階において予め未露光のフィルムが装
填されたレンズ付きフィルムユニットにおいて、品質の
良い子供の写真を簡単に得ることができるレンズ付きフ
ィルムユニット。 【解決手段】 以下の条件式を満足するレンズ付きフィ
ルムユニット。 20×(TS/24)≦f≦50×(TS/24) Dn≦20.8f×(TS/24) 但し、TS:撮影フィルム上の撮影画面の短辺の長さ
(mm) f :撮影レンズの焦点距離(mm) Dn:最至近撮影距離(mm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造段階において
予め未露光のフィルムが装填された所謂レンズ付きフィ
ルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】小さい子供を持つ母親等においては、従
来より子供の写真を手軽に撮影したいという要望が大き
いものであり、近年、フィルム装填の手間が不要で且つ
操作が極めて簡易であることから、レンズ付きフィルム
ユニットで子供の写真を撮影するユーザーが増加してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に小
さい子供の写真を撮る場合にはアップ(大写し)で撮影
したいという要望がある反面、従来のレンズ付きフィル
ムユニットで子供のアップを撮影すると、非常に品質の
悪い写真になってしまうものであった。
【0004】これらの原因は、以下によるものである。
【0005】先ず、市販されているレンズ付きフィルム
ユニットは一般的に焦点距離が30mm前後であり、ま
た最至近撮影距離をピントが合っていると認識される被
写体距離のうち最短距離であるとすると、最至近撮影距
離は0.9m〜1m程度に設定されているが、焦点距離
30mmのレンズで子供のアップを撮影しようとする
と、0.9mよりも更に近づいて撮影する必要がある。
依って、アップの写真は全てピンボケとなってしまい、
品質の悪い写真しか得ることが出来ない。
【0006】また、レンズ付きフィルムユニットの中に
は焦点距離が80mm程度に設定されているものも市販
されているが、このように焦点距離の長いレンズを用い
て撮影すると手振れが発生する可能性が極めて高くな
る。カメラに習熟していないユーザーにこのようなレン
ズ付きフィルムユニットを用いて手振れを起こさずに撮
影することを求めることは困難であり、結果として手振
れを起こした写真が多くなってしまう。
【0007】また、レンズ付きフィルムユニットの中に
は焦点距離を17mm程度に設定し、最至近撮影距離を
0.3m程度に設定されたものも市販されているが、こ
のレンズは安価に製造された超広角レンズであるため、
周辺部分が歪んでしまい、子供のアップを撮影すると、
顔の周辺部分が歪んで撮影されてしまう。
【0008】以上のように、従来のレンズ付きフィルム
ユニットでは、品質の良い子供のアップの写真を簡易に
得ることが出来ないものである。しかしながら、その手
軽さから、レンズ付きフィルムユニットで子供の撮影を
行いたいとの要望は高まる一方である。
【0009】本発明は、以上のような技術課題を解決す
ることを発明の課題とするものであり、品質の良い子供
のアップの写真を簡易に得ることができるレンズ付きフ
ィルムユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の条件
式を満足するレンズ付きフィルムユニットにより達成さ
れる。
【0011】 20×(TS/24)≦f≦50×(TS/24) Dn≦20.8f×(TS/24) 但し、TS:撮影フィルム上の撮影画面の短辺の長さ
(mm) f :撮影レンズの焦点距離(mm) Dn:最至近撮影距離(mm)
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。
【0013】図1は、本実施の形態のレンズ付きフィル
ムユニットの外観図であり、Lは撮影レンズ、1はレリ
ーズボタン、2はファインダー、3は巻上げノブ、4は
ストロボ、5はストロボスイッチであり、不図示の未露
光フィルムが予め製造段階において装填されている。
【0014】図2は撮影レンズと画角の関係を説明する
図である。
【0015】画角2θの撮影レンズを用いて撮影距離D
(mm)にある被写体を撮影した場合に、J135フィ
ルムのフルサイズに露光される被写体の短辺方向の長さ
を2A(mm)とすると、 tanθ=A/D・・・(1) の式が成り立つ。
【0016】一方、撮影レンズの焦点距離をfとする
と、フルサイズの短辺の長さは24mmなので、 tanθ=12/f・・・(2) の式が成り立つ。
【0017】従って、(1)、(2)式より、 A=12D/f・・・(3) となる。
【0018】(3)式は、焦点距離fのレンズを用いた
場合、被写体距離Dの位置にある、大きさ2Aの被写体
をフィルムの短辺方向に収めることができることを示す
ものである。
【0019】これをレンズ付きフィルムユニットに置き
換えると、大きさ2Aの被写体をフィルムの短辺方向に
収めるためには、焦点距離f(mm)と最至近撮影距離
n(mm)が上記(3)式を満たしていれば良いこと
を示すものである。
【0020】従って、大きさ2Aが子供のアップの写真
の撮影範囲と一致すれば、子供のアップの写真を、縦横
いずれの持ち方で撮影しても適性な子供のアップの写真
を得ることが可能となる。しかしながら実際には、撮影
に使用する有効径や、ファインダーの視野率等の関係が
あるため、この大きさAの設定は容易ではない。
【0021】本発明者らは、試行錯誤の検討の結果か
ら、A=250(mm)にすれば、子供のアップの写真
が適性に撮影出来ることを見出した。
【0022】そこで、(3)式にA=250を代入すれ
ば、 D=20.8f・・・(4) となり、この式を満たすことにより、子供のアップを撮
影した時に、被写体が最至近合焦距離になるのでピンボ
ケになることがない。
【0023】ここで、最至近撮影距離とは、実写等によ
り一般的に被写体からピントが外れていないと認識され
る被写体距離のうち最も短い距離を意味する。
【0024】なお、最至近撮影距離は、上記Dよりも短
い距離であればよいので、 Dn≦20.8f・・・(5) を満たせば良い。
【0025】また、この条件に基づいてさらに実験を繰
り返した結果、焦点距離を長くするほど、手振れが発生
する頻度が増大するため、焦点距離は50mm程度が限
界であることが分かった。また、逆に焦点距離を短くす
るほど、徐々に画面の歪みが目立ち始めるため、焦点距
離は20mmより広角にすることは好ましくないことが
分かった。
【0026】従って、上記(5)式に加え、下記の式を
満たす必要がある。
【0027】20≦f≦50・・・(6) なお、上記のA=250(mm)で撮影出来るアップの
写真はごく平均的にアップの写真と認識されている程度
の写真を撮影出来る範囲であるが、実際にはよりアップ
の写真を望むユーザーも多い。このようなユーザーの要
求を満たすためには、好ましくはA=220(mm)程
度であることが好ましい。すなわち、(3)式より、 Dn≦18.3f・・・(7) を満たすことが望ましい。
【0028】ところで、子供のアップを撮影することの
みを目的とするレンズ付きフィルムであれば上記の式を
満足すれば充分であるが、一般には子供の全身も撮影す
ることも要望されるものである。依って、アップを撮影
したときに加えて、子供の全身を撮影した場合にもピン
ボケとならないことが望ましい。
【0029】通常子供の全身は撮影画枠の長辺方向に収
めるように撮影されることが多く、本発明者等は、少な
くともフィルムの長辺方向に子供の全身を収めた場合に
ピンぼけとならないようする点に着目した。
【0030】即ち、画角2θの撮影レンズを用いて撮影
距離D(mm)にある被写体を撮影した場合に、J13
5フィルムのフルサイズに露光される被写体の長辺方向
の長さを2Bとすると、 tanθ=B/D・・・(8) の式が成り立つ。
【0031】このとき焦点距離をfとすると、フルサイ
ズの長辺は36mmなので、 tanθ=18/f・・・(9) の式が成り立つ。
【0032】よって(8),(9)式より、 B=18D/f・・・(10) となる。
【0033】従って、大きさ2Bが子供の全身写真の撮
影範囲と一致すれば、子供の全身写真を少なくともフィ
ルム長辺方向に収めた写真を適性に得ることが可能とな
る。
【0034】これを満たすべく検討を続けた結果、B=
1250(mm)を満たせばよいことが分かった。即
ち、(10)式より D=69.4f・・・(11) を満たせばよい。
【0035】なお、この場合は最遠撮影距離Dfが上記
Dよりも長い距離であれば充分であるから、 Df≧69.4f・・・(12) であればよい。
【0036】また、最遠撮影距離とは、実写等により一
般的に被写体からピントが外れていないと認識される被
写体距離のうち最も遠い距離をいう。
【0037】以下の表1に実験結果を示す。
【0038】
【表1】
【0039】このように条件式(5),(6)の両方を
満たす場合にはアップの写真を適切に撮影でき、逆にい
ずれか一方の条件を満たさない場合には、画質が低下し
てしまうものである。更に、条件式(8)をも満たす場
合には全身を撮影した場合にも適性な写真を得ることが
出来るものである。
【0040】また、これら実験結果より、焦点距離が長
くなるとアップ及び全身の両方を適性に撮影出来るよう
に構成することは難しいため、焦点距離は出来るだけ短
い方がよく、25mm〜35mm程度であることが好ま
しい。
【0041】なお、以上は全てJ135フィルムを用い
てフルサイズで撮影した場合について説明したが、これ
らは他の撮影画面サイズにおいても適用出来るものであ
る。即ち、上記条件式は短辺の長さが24mm、長辺の
長さが36mmの画面サイズを用いた場合の条件である
ので、短辺の長さがTS、長辺の長さがTLの画面サイズ
で撮影する場合には、 20×(TS/24)≦f≦50×(TS/24) Dn≦20.8f×(TS/24) を満たせばよいものであり、好ましくは Df≧69.4f×(TL/36) を満たせばよいものである。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば子供のアッ
プの写真を適性に撮影出来るので、従来レンズ付きフィ
ルムユニットでは適性に撮影できなかった写真を簡単に
得ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットの外観図である。
【図2】撮影レンズと各数値との関係を示す図である。
【符号の説明】
L 撮影レンズ 2A 被写体の短辺方向の長さ 2B 被写体の長辺方向の長さ D 撮影距離 f 焦点距離 2θ 画角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造段階において予め未露光のフィルム
    が装填されたレンズ付きフィルムユニットにおいて、以
    下の条件式を満足することを特徴とするレンズ付きフィ
    ルムユニット。 20×(TS/24)≦f≦50×(TS/24) Dn≦20.8f×(TS/24) 但し、TS:撮影フィルム上の撮影画面の短辺の長さ
    (mm) f :撮影レンズの焦点距離(mm) Dn:最至近撮影距離(mm)
  2. 【請求項2】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。 Dn≦18.3f×(TS/24)
  3. 【請求項3】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のレンズ付きフィルムユ
    ニット。 Df≧69.4f×(TL/36) 但し、Df:最遠撮影距離(mm) TL:撮影フィルム上の撮影画面の長辺の長さ(mm)
JP19249397A 1997-07-17 1997-07-17 レンズ付きフィルムユニット Pending JPH1138560A (ja)

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JP19249397A JPH1138560A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 レンズ付きフィルムユニット

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JP19249397A JPH1138560A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 レンズ付きフィルムユニット

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JPH1138560A true JPH1138560A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16292231

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JP19249397A Pending JPH1138560A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 レンズ付きフィルムユニット

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6553288B2 (en) 1999-11-10 2003-04-22 Fujitsu Limited Vehicle traveling control system and vehicle control device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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