JP3710123B2 - フイラメント状連結体の連結方法とその装置 - Google Patents

フイラメント状連結体の連結方法とその装置 Download PDF

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Description

技術分野
本発明はフイラメントと一端に係止孔を有する頭部を、他端にこの頭部の係止孔に嵌入固定される結合部からなる合成樹脂製のフイラメント状連結体を使用し、前記頭部の係止孔内に結合部を嵌入固定させてフイラメント部を輪状に連結して値札等の表示札を取付けたり、2つ以上の物品をまとめたり、更に連結体どうしを連結するための取付方法と取付装置およびフイラメント状連結体に関する。
背景技術
合成樹脂製のフイラメント状連結体は、例えば特公昭57−8473号公報で本出願人が提案しているように、フイラメント部の一端に環状の頭部(メス部)を、他端に前記頭部に挿入する結合部(オス部)を設けたものをナイロンやポリプロピレン等の工業用合成樹脂によって一体成形し、前記フイラメント部を延伸して強度を高めると共に断面を細くしてしなやかにしたものであり、この発明に係る製品は日本及び世界において商品名「ロックス」として広く販売され、値札の取付け等の各種の用途に使用されている。
頭部は環状あるいは筒状であって中央部に係止孔を貫通し、この係止孔の中間部に直径方向に向かう係合段部を環状に形成している。一方、結合部は前記係合段部を通過する寸法の首部と、この首部の両側に羽根状に突出した係止突片を有し、この係止突片を前記係合段部に支持させた状態で係合させるようにしたものである。
このフイラメント状連結体はフイラメント部を商品の一部に回して輪状に形成した状態で、頭部のいずれかの側より結合部を挿入して嵌合させることができるもので、ワンタッチ操作で頭部と結合部とを連結してフイラメント部を輪状に形成することができることから、値札等の各種の表示札(タグ)をハンドバッグや鞄やサンダル等の履物のように紐状部分やボタン孔のような孔を持つ商品に取付けたり、連結体どうしを鎖状に連結したもので展示する商品を展示棚に連結する際に有効に利用することができる。
ところで、このフイラメント状連結体を使用する際には、1本の連結体の結合部を表示札の孔に通した状態で、例えばハンドバッグ等の把持部を周回させ、結合部を頭部の孔に嵌入して連結する操作が必要である。しかし、この連結操作は片手に商品と頭部とを持ち、他方の手で結合部を操作しなければならないことから両手の操作が必要であり、その操作が煩雑で非能率であるのでこの操作ができる取付装置がいろいろと検討されてきた。
取付装置としては、例えば特公昭63−35489号公報や特公平3−14704号公報等が提案されているが、特公昭63−35489号公報に記載された装置は、握り部と握り杆の中央部を枢着して全体としてペンチのような構造を有している。そして握り部の延長部である係止部誘導腕と握り杆の延長部である可動腕との間に商品を把持するような状態として頭部と連結部とを連結するものである。
しかし、この装置は握り部と握り杆との間に商品の一部を挟持するような状態となり、商品を押圧して損傷を与えることがある上に、係止部誘導腕と可動腕との間にフイラメント部がU形に配置されることになるために、商品の表示札を取付ける部分を挿入するための空間部、即ち取付作業をするための「空間部分」がない。また、取付装置の上部にU形に曲げられたフイラメント部がこの装置を操作する際に商品に接触することになるために作業が極めて煩雑となると言う問題点を有している。
一方、特公平3−14704号公報に記載されたものは本体の前方に設けた上嘴に対してレバー操作で下嘴を接近・離反するように設け、両嘴に案内溝をそれぞれ形成し、1個のプーリーの正転と逆転操作でこのプーリーに接続されているベルト状物を、上嘴と下嘴の案内溝内に交互に進入させることによって上嘴側にフイラメント状連結体の頭部を下嘴側に結合部をそれぞれ送込み、次いで上嘴に下嘴を接近させて頭部と結合部を連結するようにしたものである。
しかし、この装置は1個のプーリーを使用して上下の嘴内にフイラメント状連結体の頭部と結合部を交互に案内するものであるから、可撓体の先端部で頭部あるいは結合部を正確でしかも迅速に把持することが必要である上に、下嘴の上嘴に対する開閉動作が加わり、極めて煩雑な動きを必要とするために頭部あるいは結合部の受取り動作の失敗や連結動作の失敗等があり、更に機構上耐久性に問題があった。
また、特開平8−310520号公報によって同様な装置が提案されているが、この装置は本体の前方にL形に曲げた頭部を案内する受け部ガイドと、挿入部ガイドを設け、前記受け部ガイド内にベルトで頭部を挿入し、ピストンの先端に設けたパイプによって挿入部を支持し、このパイプと共に挿入部を前記挿入部ガイド内に押込むように構成したものである。
しかし、この装置は受け部ガイドが本体の前部に常時突出していることから連結操作の邪魔になりやすく、また、受け部ガイド内に頭部をベルトで押込むことから押込み操作が不安定である。更に本体の前部の両側に縦方向に設けたガイド孔内にフイラメント状連結体の両側に配置されている連結帯を挿入して下側のものから打出すようにしているのでフイラメント部が本体の上面にのしかかり、そしてフイラメントどうしがもつれ易く、従ってトラブルが発生し易いという問題がある。
前記のように、従来の取付装置には各種の問題があり、何れのものも販売に至るだけの製品になっていない。
このフイラメント状連結体の取付装置を開発する際の第1の要求点は、装置にフイラメント状連結体の集合体を簡単に装填することができ、そして前記集合体より個々のフイラメント状連結体を分離して連結操作する部分に迅速に供給できることが必要である。
第2の要求点は、商品等の被取付部の周囲にフイラメント状連結体を周回させるために、被取付部を収容できる空間(フトコロ部ないし被取付物の収容距離)が十分に形成できること、更にフイラメント部どうしが互いにもつれないことである。
第3の要求点は、本体の前部にフイラメント状連結体の集合体を確実に移送して素早く打出し姿勢となることである。
本発明に係るフイラメント状連結体の連結方法とその装置及びフイラメント状連結体の集合体は、前記公知技術の各種の問題点を解決できる装置を提供することを目的とするものである。
発明の開示
1)前記目的を達成するための本発明に係るフイラメント状連結体の連結方法は、フイラメント部fの一方に、係止孔bを貫通した頭部hを、他方に前記係止孔bの内に嵌入して弾性的に係合する結合部kを形成したフイラメント状連結体Lを、断面が縮小された連結部cを介して二本の可撓部材J,Jの間に多数本が平行して連結されたフイラメント状連結体の集合体を取付装置に装填して前記頭部hの係止孔b内に結合部kを嵌入して連結する方法であって、
前記取付装置1の本体2の後方から前方にかけて配置された頭部用溝6bと結合部用溝6a内に、それぞれ前記フイラメント状連結体Lの集合体の可撓部材J,J上に配列されている頭部hと結合部kを装填し、前記フイラメント部fを該本体2の側方にU字形に曲げて突出させた状態で支持し、この集合体をこの本体2の後方から前方に供給する工程と、
この本体2の前部に突出している中空針5の軸線より被取付物の収容距離をもって離間されたこの本体2の前部において、この頭部hを頭部搬送腕4の頭部支持部4dに受取る工程と、
この頭部搬送腕4を前進させながら所定の経路に従って前記中空針5より離間された位置からこの中空針5の軸線に接近させてその先端部に前記頭部hを待機させる工程と、
前記中空針5の入口部において、ピストン9に設けたロッド10によって前記結合部kをこの中空針5の中に押込んで吐出口より送出するとともに、この吐出口の直前で待機している頭部hの係止孔b内に嵌入してフイラメント部fを輪状に連結する工程で構成されている。
2)前記1)のフイラメント状連結体の連結方法において、多数のフイラメント状連結体Lを平行に配置し、この連結体Lの両側に配置された2本の可撓部材J,Jを、取付装置1の後部から供給して前部に配置された結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bを周回させ、後部に移動する横向きの経路を搬送する行程において、
前記2つのギヤ14a,14bの周面を可撓部材J,Jが周回する位置で、頭部hの一個を頭部搬送腕4によって把持させ、結合部kの一個をピストン9の先端に設けたロッド10で押圧して前記取付装置1の前部に設けられている中空針5中に押込んで、この中空針5の吐出口の直前で待機している頭部hの係止孔b内に嵌入してフイラメント部fを輪状に連結するように構成している。
3)本発明に係るフイラメント状連結体の取付装置は、中空状の本体2の握り部2cの前部に出没するように支持されたレバー3と、このレバー3で駆動される中継レバー3Aと、前記本体2の前後方向に移動するように案内され、前記中継レバー3が係合したピストン9と、このピストン9の前方に延長され、結合部kを押出すためのロッド10と、このロッド10の軸線上の前記本体2に植立された中空針5と、前記ピストン9の往復運動によって揺動されるギヤ送りレバー12と、前記本体2の前端部に配置された結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bと、この両ギヤ14a,14bにそれぞれ併設されたラチエットホイール15a,15bと、前記ギヤ送りレバー12の先端部に設けられた爪支持部12d,12eに組込まれ、前記ラチエットホイール15a,15bにそれぞれ噛合する送り爪12f,12gと、前記結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bの周面の、結合部kと頭部hとの供給位置にそれぞれ連絡するように形成された頭部用溝6bと結合部用溝6aと、前記ピストン9によって駆動され、平行リンク機構を含む揺動リンク機構を介して支持された頭部搬送腕4からなり、
前記頭部搬送腕4は、頭部送りギヤ14bのフイラメント状連結体Lの供給位置において最先端の頭部hの一個を把持し、この頭部搬送腕4を支持するリンク機構を介して所定の経路を移動して前記中空針5の吐出口の直前で待機し、一方、結合部送りギヤ14aのフイラメント状連結体Lの供給位置において最先端の結合部kの一個を前記ピストン9の先端に突出されたロッド10によって、前記頭部搬送腕4に把持されている頭部hの係止孔b内に挿入されて係止されるように構成されている。
4)前記3)のフイラメント状連結体の取付装置は、取付装置1の本体2の握り部2cの前部に弾性力で突出するように設けたレバー3の握り操作によりフイラメント状連結体Lの頭部hと結合部kの間歇的な送り出して連結するようになっており、
前記レバー3の握り操作でピストン9の前進に連動してギヤ送りレバー12を揺動させ、このギヤ送りレバー12の揺動の際にこのギヤ送りレバー12に連繋されたスプリング12hに弾性力を蓄え、前記レバー3の開放操作で前記ギヤ14a,14bを前記スプリング12hの弾性力を利用して回動させるように構成されており、
前記ギヤ送りレバー12は揺動運動の前段階で前記スプリング12hに弾性力を蓄え、後段階でこのスプリング12hに弾性力を保持した状態で前記頭部hと結合部kとの連結を行ない、前記連結後の前記レバー3の開放操作に伴って前記スプリング12hより弾性力を放出させてフイラメント状連結体Lを移送するように構成されている。
5.前記3)のフイラメント状連結体の取付装置は、ギヤ送りレバー12は、前記レバー3の握り操作の前段階で前記ピストン9の前進に連動してこのレバー12を傾斜させて前記スプリング12hに弾性力を蓄えるためのガイド面12Eと、後段階で前記ピストン9の前進中にこのレバー12の姿勢を保持する前記ガイド面12Eに対してへ字形に連続するガイド面12Kと、前記ガイド面12EとV形に拡開し、先端が前記ガイド面12Kに連続するようにガイド体12Lを揺動自在に設けており、
前記ガイド面12E上を、ピストン9と共に移動する作動部11が移動する間に前記スプリング12hに弾性力を蓄え、前記ガイド面12Kを作動部11が移動する間に連結体Lの連結を行い、更に前記ガイド体12Lのガイド面を作動部11が移動する間は前記レバー12の姿勢を保持し、前記ガイド体12Lの端部より作動部11が外れた際に、前記スプリング12hの弾性力によって前記ギヤ送りレバー12を揺動させてフイラメント状連結体Lを次の打ち出し位置に移動させるように構成されている。
6)前記3)のフイラメント状連結体の取付装置は、本体2の前部に結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bを設け、更に該両ギヤ14a、14bの周囲の半分に前記可撓部材J,Jが係合され、そして排出される経路を前記本体2に形成されている。
7)前記3)のフイラメント状連結体の取付装置は、ギヤ送りレバー12の先端部に二股状に分岐されて爪支持部12d,12eがそれぞれ形成され、この爪支持部12d,12eに、前記結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bとに併設されたラチエットホイール15a,15bにそれぞれ噛合し、弾性力で前方に突出するように支持された送り爪12f,12gを設けて構成されている。
8)前記3)のフイラメント状連結体の取付装置は、本体2を構成する右本体2aと左本体2bとの間に第1基板20と第2基板22とを平行に配設し、前記第1基板20の片面の前部に、結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bを配置すると共に、これらのギヤ14a,14bの送り面に連絡するように結合部用溝6aと頭部用溝6bが本体2の長手方向に設けられ、更に前記結合部送りギヤ14aの直径方向に横切って運動するようにピストン9にロッド10を設けると共に、このロッド10の前方の軸線方向に中空針5を配置し、前記第2基板22の片面に前記ピストン9を案内するガイド溝9Aと、該ピストン9によって駆動される第1リンク17、第2リンク18、第3リンク4b、及び第4リンク4a,4a’を有し、前記第3リンク4bと第4リンク4a,4a’の上端に枢支された頭部搬送腕4で平行リンク機構を形成し、更にギヤ送りレバー12と、このギヤ送りレバー12によって駆動されるラチエットホイール15a,15bと、このラチエットホイール15a,15bの軸に固定された前記結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bとを有して構成されている。
9)前記8)記載のフイラメント状連結体の取付装置における平行リンク機構を構成している部材が最も前方に傾斜位置において、その位置を保持する停止機構を設けて構成されている。
10)前記8)記載のフイラメント状連結体の取付装置における前記停止機構は、第4リンク4a,4a’の少なくとも一本の端部と頭部送りギヤ14bの軸14hとの接触で作動するように構成されている。
11)前記8)記載のフイラメント状連結体の取付装置の前記頭部搬送腕4と本体2との間に、この頭部搬送腕4が復帰した位置において、振動を防止する停止部材を設けて構成されている。
12)前記8)記載のフイラメント状連結体の取付装置における前記停止部材は、前記頭部搬送腕4と本体2との間を磁力で吸着固定する部材で構成されている。
13)前記3)記載のフイラメント状連結体の取付装置における前記ラチエットホイール15a,15bの中間位置に、このラチエットホイール15a,15bを駆動する手動送りローラ19を配置して構成されている。
14)前記8)記載のフイラメント状連結体の取付装置における前記ラチエットホイール15a,15bの側部に配置されたストッパー24,24Aと、該ストッパー24,24Aと結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bとの噛合を解除するためのストッパ解除体8Aとを設けて構成されている。
15)本発明に適用するフイラメント状連結体の集合体は、フイラメント部fの一方に配置され、中央部に係止孔bを貫通した頭部hと、他方に配置された結合部kからなるフイラメント状連結体Lの前記頭部hと結合部kを、断面が縮小された連結部cを介して二本の可撓部材J,Jの間に配置して合成樹脂の一体成形によって集合体を形成しており、前記頭部hは、該集合体の配置面に対して直交する貫通する係止孔bを有し、更に前記結合部kは、該集合体の配置面に直交する方向に形成されている。
16)前記15)記載のフイラメント状連結体の集合体は、前記頭部hに貫通した係止孔bの出口部の両側に対面して係止爪tを設けて構成されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、フイラメント状連結体の取付装置の正面図である。
第2図は、フイラメント状連結体の取付装置の背面図である。
第3図は、フイラメント状連結体の取付装置の平面図である。
第4図は、フイラメント状連結体の取付装置の右側面図である。
第5図は、フイラメント状連結体の取付装置の左側面図である。
第6図は、右本体の内部構造を示す斜視図である。
第7図は、フイラメント状連結体を連結する前の取付装置の内部の状態を示す斜視図である。
第8図は、フイラメント状連結体の連結直後の取付装置の内部機構を示す斜視図である。
第9図は、取付装置の層状に形成した内部機構を分解して示す斜視図である。
第10図は、ピストンと頭部送りギヤと結合部送りギヤに関連する部材の斜視図である。
第11図は、レバーより頭部搬送腕に至るリンク機構を分解して示す斜視図である。
第12図は、ギヤ送りレバーとこれに関連する部材を分解して示す斜視図である。
第13図は、ギヤ送りレバーとラチエットホイールとの関係を示す図である。
第14図は、ラチエットホイールとストッパーとの関係を示す図である。
第15図は、ピストンと第1リンクとの運動関係を示す説明図である。
第16図は、ピストンと第1リンクとの運動関係を示す説明図である。
第17図は、ピストンと第1リンクとの運動関係を示す説明図である。
第18図は、ピストンと第1リンクとの運動関係を示す説明図である。
第19図は、ピストンと第1リンクとの運動関係を示す説明図である。
第20図は、ピストンと第1リンクとの運動関係を示す説明図である。
第21図は、頭部搬送腕とこれを駆動するリンク機構を示す説明図である。
第22図は、頭部搬送腕とこれを駆動するリンク機構の運動状態を示す説明図である。
第23図は、頭部搬送腕とこれを駆動するリンク機構の運動状態を示す説明図である。
第24図は、頭部搬送腕とこれを駆動するリンク機構の運動状態を示す説明図である。
第25図は、頭部搬送腕とこれを駆動するリンク機構の運動状態を示す説明図である。
第26図は、フイラメント状連結体を結合部送りギヤと頭部送りギヤとによって移送する状態を示す斜視図である。
第27図は、フイラメント状連結体集合体の正面図である。
第28図は、フイラメント状連結体集合体の側断面図である。
第29図は、ギヤ送りレバーの作用を説明する側面図であって、(a)はギヤ送りレバーの基本位置を、(b)は前記レバーを傾斜させる直前の状態を、そして(c)は前記レバーを傾斜させてスプリングを引き伸ばしている状態をそれぞれ示している。
第30図は、ギヤ送りレバーの作用を説明する側面図であって、(a)はレバーの最大傾斜の直前の位置を、(b)はレバーの最大傾斜の位置を、そして(c)は連結体の連結操作の初動位置をそれぞれ示している。
第31図は、ギヤ送りレバーの作用を説明する側面図であって、(a)は連結操作の最終位置を、(b)及び(c)はギヤ送りレバーを基準位置に保持した状態でガイド面を作動部が移動する状態をそれぞれ示している。
第32図は、ギヤ送りレバーの作用を説明する側面図であって、(a)は作動部がガイド面の終端に移動した状態を、(b)は作動部がガイド面から外れる状態を、そして(c)はギヤ送りレバーが元の位置に復帰すると共に連結体を次の打ち込み位置に送った状態をそれぞれ示している。
第33図(a)は頭部支持部の要部を示す側面図、(b)は頭部支持部の主要部材の分解図である。
第34図(a),(b)及び(c)は、頭部支持部が頭部hを保持する状態を示す要部の側断面図であり、更に(d)は頭部支持部の停止機構の例を示す側面図である。
第35図(a),(b)及び(c)は頭部hと結合部kとを連結する状態を示す側断面図である。
第36図は、頭部支持部の他の構造を示す斜視図である。
第37図は頭部支持部の更に他の構造を示す斜視図である。
発明を実施するための最良の形態
〔全体構成〕
フイラメント状連結体の取付装置1の外観は、第1図ないし5図に示す通りである。
この取付装置1は、第27図及び第28図に示したような両側に平行に配置された2本の可撓部材J,J(成形時のランナーバーと、まとめ部材として機能している部分)の間に、この可撓部材J,Jに直交し、所定の間隔で平行にフイラメント状連結体Lを個々に断面が縮小された連結部c(成形時のゲートとして機能する部分)を介して分離可能に配置した集合体として一体成形によってシート状のものを装填して使用するものである。
このフイラメント状連結体Lは、フイラメント部fの一端にやゝ偏平な筒状の頭部(メス部)hを、他端にこの頭部hの係止孔b内に嵌入される結合部k(オス部)をそれぞれ形成したもので、この係止孔b内には弾性的に可動する2本の係合爪tを対向して形成しており、第28図に矢印で示す方向から係止孔b内に結合部kを嵌入することによって前記係合爪tを結合部kの先端の近傍に形成したキノコ状の首部aに弾性的に係合把持させてフイラメント部fを輪状に連結するものである。
特に、このフイラメント状連結体Lに形成した結合部kと頭部hとは、本発明の取付装置による連結操作を容易にするためにフイラメント部fに対して直交して形成されている。そしてハンドバッグ等の鞄類やサンダル等の履物のように紐状ないし帯状で、フイラメント部fを巻きかけ易い大きさの部分を持った商品やボタン孔のような孔を持った商品にラベル等の表示札を取付ける際に使用するものである。
この取付装置1の外観は、合成樹脂成形品である右本体2aと左本体2bを重ねて全体として略ピストン形の本体2を形成し、その握り部2cの前側にレバー3を第4図に示すように弾性力で前後に出没するように設けている。
そして本体2の前部には第5図に示すように手動送り用ローラ19の一部が露出しており、これを指先で回すことによってフイラメント状連結体Lの集合体を手動送りして取付装置1に装填したり、あるいは第5図に示した解除ノブ8を下げ操作して下記の送りギヤからなる送り機構との係合を断って未使用のものを取出すことができるようになっている。
そして第27図及び第28図に示したフイラメント状連結体Lの集合体の、可撓部材Jに連結されている頭部hを、第4図に示すように本体2の側面の長手方向に形成されている頭部用溝6b内に、他方の可撓部材Jに連結されている結合部kを下側の結合部用溝6a内にそれぞれ挿入してフイラメント部fを第1図及び第2図に示すように横向きのU字形に曲げた状態で装填する。
そして前記レバー3を把持・解法操作することによって前記フイラメント部fを第4図に示す連結操作状態において輪状に連結するものである。なお、第1図及び第2図において記号Lは長い連結体を、Lsは短い連結体をそれぞれ示している。
第6図は、右本体2aの内部構造を示す斜視図であるが、この右本体2aは第1の右本体2a−1と第2の右本体2a−2と第3の右本体2a−3と、更に先端部を開閉する蓋2a−4の4つの部材に分割して構成されている。その理由は、右本体2aを局部的に分解して必要な部分を開口し、簡単かつ速やかに調整したり修理することができるようにするためである。
そして第2の右本体2a−2には後述するピストン9を前後に案内するためのガイド溝9Aが形成され、また、第1の右本体2a−1には中継レバー3A(第7図)用の軸3cとレバー3用の軸3aが一体的に形成されている。
〔内部構造の概要〕
取付装置1の内部構造を第7図、第8図及び第9図に示しており、特に第8図にフイラメント状連結体Lの頭部hを頭部搬送腕4の先端部の頭部支持部で受取った打出し前の状態を、また、第9図に打出して頭部hと結合部kとを連結した直後の状態をそれぞれ示している。
本体2の下方に形成した握り部2cの前方にレバー3が、軸3aに枢支されて中継レバー3Aに係合したスプリング3dの弾性力によって握り部2cの前部に形成した開口部に出没するようになっている。このレバー3の動きは中継レバー3Aを介してピストン9を図6に示したガイド溝9Aによって案内しながら前後に往復移動させることができるようになっている。そして同時にフイラメント状連結体Lの結合部kを押出すロッド10をピストン9と共に往復運動させるようになっている。
そして本体2の前部に前記ロッド10の延長線上であって、側面にフイラメント部fを通過させるための緩い螺旋状の溝5aを側面に開口した中空針5が設けてあり、これの内部に結合部kを押込んでその前部の吐出口より突出させ、中空針5の直前方にすでに待機している頭部hと係合させるように構成されている。
前記ロッド10が運動する面の側方には、周囲に連結体Lの配列ピッチと同ピッチの溝を有する結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bが上下に配設され、前記レバー3の把握操作によって1本の連結体Lが間歇的に前進させられるようになっている。なお、図26には2本の連結帯J,20Jに直交して連結されているフイラメント状連結体Lが前記結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bとによって打込み位置まで移送され、打込まれ、残った連結帯J,Jのみが後方に移送される状態を示している。
本体2内に第9図に示すように、積層形に配置されている第1基板20と第2基板22と、これらを利用して組立てられる各機構を有しており、〔A部〕は結合部kの押出機構を、〔B部〕は頭部搬送腕の駆動機構を、そして〔C部〕はフイラメント状連結体Lの送り機構をそれぞれ示している。
本発明の取付装置1を構成する各機構は、本体2内を厚み方向に第1の基板20と第2の基板22とで仕切り、これらの基板20、22を利用してサブアセンブリとして組立てるようにしているので、多数の部材を組立てる操作が容易である上に、耐久性のある取付装置とすることができる。
〔ピストンと連結体の送り機構〕
第10図は第6図に示した右本体2a上に積層される部材を示しており、この右本体2aに形成されたピストンガイド溝9Aの一方の側面に案内されるように結合部支え部材9b(結合部kの姿勢を正確に保つための部材)が配置され、その先端部は案内溝9c内に嵌入されて案内され、移動の最終においてその先端部がストッパ9dによって停止されるようになっている。なお、この結合部支え部材9bはピストン9の側面に設けたゴム板9eとの摩擦力によって前後に運動するようになっている。
第6図に示した右本体2a上に、第10図に示した第1基板20があたかも蓋のように重ねられるが、この第1基板20に開口した軸受孔14eに結合部送りギヤ14aの軸14gを嵌入して支持させ、別の軸受孔14fに頭部送りギヤ14bの軸14hを嵌入して支持させている。また、これらのギヤ14a,14bに沿わせて薄い金属板からなるガイド板14c,14dが配置されており、これによってフイラメント部fの根元部を周回させて案内するようになっている。
なお、詳細は図示していないが、この第10図の状態ではギヤ14a、14bの上面に第26図に示すごとく可撓部材J,Jが位置し、連結部cがギヤ14a、14bに噛合し、第10図に示す前記ガイド板14c、14dの下側に頭部hあるいは結合部kが位置し、更にこれら頭部hと結合部kの下方にフイラメント部fが延長された状態になる。
そしてこの第1基板20の長手方向の第6図に示した右本体2aに形成されたピストンガイド溝9Aに対向する位置にピストンガイド溝9Bが開口されており、これの上方からロッド10をこのピストンガイド溝9B内に挿入して第1基板20の裏側に位置させると共にピストン9の縮小部を点線で示すように嵌入して往復移動できるようにしている。
更に、この第1基板20の上面の適宜の位置に、後述する第2基板22を支持するスペーサ20aが適宜本数突設されている。
〔頭部搬送腕の駆動機構〕
第11図は、第1基板20と第2基板22(第9図及び第12図)との間に配置され、ピストン9によって頭部搬送腕4を装置の結束経路にしたがって運動させる機構を構成している部材を分解して示している。
ピストン9の先端部に後述するレバー作動部9gが形成されており、第11図は第21図に示すように、この部分にL形をした第1リンク17を重ねるように配置し、この第1リンク17の側面に突設してある突起部17aが前進用カム面9hに接触して案内されながら回動し、ピストン9の戻り動作の際には後退用カム面9iに摺接して案内されると共に駆動され、最終段階で溝部9k内に嵌入されてこの後退用カム面9iとの係合が終了するようになっている。
この第1リンク17の端部を第2リンク18の二股部内に嵌入してピン止めして第8図及び第21図のように連結し、更にこの第2リンク18の先端に第3リンク4bの下端をピン止めし、その中間に設けた孔4cに第21図及び第11図に示すように頭部送りギヤ14bの軸14h(第10図)を嵌入してこの第3リンク4bを前後に揺動可能に支持している。
また、この第3リンク4bに平行して配置されている一対の第4リンク4a,4a’とこの第3リンク4bの端部に頭部搬送腕4の水平部をピン止めしている。前記第3リンク4bと、一対の第4リンク4a,4a’と、更にこれらのリンクに枢着された頭部搬送腕4で“四つ棒平行リンク機構”を形成しており、ピストン9と第1リンク17と第2リンク18と更にこの平行リンク機構を含む一連のリンク機構の動きによって、頭部搬送腕4が後述する所定の連結経路に沿って移動するように構成されている。
具体的には第11図に示すように、第3リンク4bの孔4cに頭部送りギヤ14b(第10図)の軸14hを嵌入し、一対の第4リンク4a,4a’の孔4pにピンを通して第1基板20に植立し、更に第3リンク4bと第4リンク4a,4a’の上端を頭部搬送腕4の溝に嵌入させてピン止めして前記“四つ棒平行リンク機構”を形成している。
前記第4リンク4a,4a’の下半分には円弧部4nが形成されているが、4a側に形成した円弧部4nは前記軸14hに当接して第4リンク4a,4a’を係止する部分である。後述する第21図〜第25図のようにリンク機構が運動して姿勢を変えた際に、図24から第25図のように第4リンク4a,4a’が回動して4aが前記軸14hに当接することによって頭部搬送腕4に支持されている頭部hの孔bを、中空針5の軸線に合致させるようになっている。
図示していないが、前記第4リンク4aの円弧部4nが当接する軸14hの周囲にゴムからなる緩衝材が設けてあり、当接状態において第4リンク4aを緩衝して頭部搬送腕4の動きを止めるようになっている。なお、この第4リンク4a側に緩衝材を設けても同様な作用を行うことができる。
更に、前記頭部搬送腕4のL形部の前端部には第33図及び第34図に詳細を示す頭部支持部4dが設けられており、これに頭部hを嵌入し、この頭部支持部4dを構成している部材の弾性力によってこの頭部hを弾性的に把持して第8図に示すように中空針5の前部まで搬送するようになっている。
〔連結体の送り機構〕
図12はフイラメント状連結体Lの集合体の送り機構を示しており、図11に示した頭部搬送腕4の駆動機構の上方に重ねるように配置された第2基板22と左本体2b(第9図)との間に形成される。この第2基板22の表面に突設されたスペーサ兼用の軸12bをギヤ送りレバー12の孔12aに嵌入してこのギヤ送りレバー12を揺動自在に枢支している。
そしてピストン9の側面に設けた突起9−1を、作動部支持体9−2の孔9−3に嵌入させてネジ止めし、この作動部支持体9−2に突設した円筒状の作動部11を前記ギヤ送りレバー12の後述するガイド面に当接させて図13に示すように揺動させるようにしている。なお、この作動部11をローラで構成するとカムローラと同様に作用させることができる。
前記レバー12の先端は二股に分岐されて爪支持部12d,12eを形成し、この爪支持部12d,12eに設けた送り爪12f,12gをラチエットホイール15a,15bにそれぞれ噛合させている。なお、送り爪12f,12gは図示しないスプリングによって突出して第13図に示すようにラチエットホイール15a,15bに噛合し、そして後述するストッパー24,24A(第14図)が解除されるときは、このストッパー24、24Aに連繋して噛合が解除されるようになっている。
前記ラチエットホイール15a,15bは、第10図、第12図及び第13図に示した結合部送りギヤ14aの軸14gの先端の半月状の部分と、頭部送りギヤ14bの軸14hの半月状の部分にそれぞれ嵌合されている。そして図示していないが、このラチエットホイール15a,15bの一方の側面が断面U字形の溝が形成され、この溝内に輪ゴムR(第12図)をそれぞれ嵌入固定して摩擦力で駆動可能に形成されている。
そしてこれらのラチエットホイール15a,15bの中間部に第12図及び第1図に示すように手動送り用ローラ19が配置され、そしてこのローラ19の裏面に小径のゴム円板19aが併設されており、このゴム円板19aと前記ラチエットホイール15a,15bに設けた輪ゴムRとが接触しており、このローラ19を指先で回転させることにより両ラチエットホイール15a,15bを逐次回転させて連結体Lの集合体を前進あるいは後退させることができるようにしている。
前記の如く本発明においては、握り部2cの前方にスプリング3dの弾性力で出没するレバー3を握ってロッド10を持つピストン9を前進させ、中空針5の前部において連結体Lの頭部hの係止孔b内に結合部kを押し込んで連結する動作を行うが、このレバー3の握り操作の前半の行程において、ギヤ送りレバー12の前部を上げるように回転させ、これが元の位置に戻る際に連結体Lの集合体を移送するための送り動作を行うスプリング12hに弾性エネルギー(引張力)を蓄える。
更にこのレバー3を握り込む後半の行程で、頭部hと結合部kとの連結操作を行なう。次いで前記レバー3の開放動作の終端において、前記ギヤ送りレバー12を、前記スプリング12h内に蓄えた弾性エネルギーによって一挙に元の位置に引き戻すことによって連結体Lの集合体を1ピッチ分前進させるように構成されている。
即ち、前記レバーの握り操作の前半の行程でギヤ送りレバー12を傾斜させ、それに伴なってこのギヤ送りレバー12に連繋するスプリング12h内に弾性力を蓄え、更に握り操作の後半の行程でピストン9に設けたロッド10で結合部kを押して前進させ、中空針5の直前で待機している頭部hと連結させる。
本発明においてはこの連結操作の際にはスプリング12hの弾性力をそのまま保持させておき、それによってレバー3の握り操作の把握力を専ら連結のみに使用し、その間に握り力を大きくすることなく、軽い操作で円滑に連結できるようにした点に特徴がある。
第29(a)図は、レバー3を握らない状態におけるギヤ送りレバー12の位置が「基準位置」にあることを示している。この位置においてはピストン9と、このピストン9に固定されている作動部支持体9−2(第12図)と、これに設けてある作動部11が所定の後退した位置に復帰している。そしてこの作動部11は、ピストン9の往復運動の経路に平行する基準線9Kに沿って直線状に往復移動する。
ギヤ送りレバー12にはカム面が「へ字形」に形成されており、このカム面はこのギヤ送りレバー12の後部を押圧して引下げるように回転させることによってスプリング12hを引き伸ばして弾性エネルギーを蓄えるガイド面12Eと、この蓄えた弾性エネルギーをそのまま保持した状態で、連結体Lの頭部hの係合孔b内に結合部kを押し込む動作を行うガイド面12Kとが形成されている。
そしてこのガイド面12Kの延長線上にガイド体12Lが軸12Mによって揺動自在に支持され、更にこの軸12Mの近傍に放出片12Nがギヤ送りレバー12に形成されている。前記ガイド体12Lはスプリング12j(第12図)によってその先端部がガイド面12Eの先端部に押圧して接触しており、矢印で示すように上下に揺動するようになっている。
第29(a)図に示すように、ガイド面12Eとガイド体12Lのガイド面12PとをV形を形成し、前記ガイド面12Kはガイド体12Lのガイド面12Pとは直線を形成し、これら3つのガイド面12E,12K,12Pは略Y形を形成している。
前記作動部支持体9−2(第12図は第29図に対応)は、第29(a)図の如くレバー3の握り操作と共に基準線9K上を矢印で示すように出発し、第29(b)図でガイド面12Eの始端部に位置し〔(a)と(b)との間はレバー3を含む部材の動きに余裕を持たせる区間〕、更に第29(c)図でガイド面12Eを押圧しながら前進してギヤ送りレバー12を軸12bを中心として後部を矢印のように押下げ、前部に突出している爪支持部12d,12eを矢印のように上昇させる。このギヤ送りレバー12の傾斜状態はフイラメント状連結体Lの集合体を1本送る傾斜角度、即ち1ピッチだけ送るための準備段階であり、この段階においてスプリング12hは引張られて発生する弾性力Fが次第に増加している。
第30(a)図から(b)図は作動部11がガイド体12Lを押上げながらガイド面12Eの終端を移動し、その間にスプリング12hに連結体Lの集合体を送るために必要とする弾性エネルギーFを蓄えている状態を示している。
第30(c)図はフイラメント状連結体Lの連結(嵌合)操作を行う区間の開始点で、作動部11はガイド面12Kの始端部に位置しており、この状態においてはガイド面12Kとガイド体12Lのガイド面12Pとが直線状になると共に、そのガイド面は基準線9Kに平行になっている。
そしてこの第30(c)図の状態から作動部11はガイド面12Kを矢印のように移動して第31(a)図の状態になった時点で頭部hに結合部kが嵌合して連結体Lの連結が終了してフイラメント部fが輪状になるのである。
前記のようにして1本の連結体Lの連結動作が終了すると、レバー3の握力を開放することになるが、このレバー3の開放と共に第31(a)図から(b)図の状態を経由し、そして(c)図のように作動部11が矢印のようにガイド体12Lのガイド面12P上を後退するが、このガイド体12Lのガイド面12Pの終端部で第32(a)図のように作動部11が放出片12N上に乗り上げ、その直後に自動的に外れて瞬時に(b)図の状態になる。前記第31(a)図から第32(a)図の間はスプリング12hに蓄えられた弾性力Fをそのまま保持している区間であると共に、ギヤ送りレバー12の姿勢を基準線9Kに合わせた状態で保持する区間でもある。
第32(a)図から(b)図に至ると作動部11は放出片12Nより外れてギヤ送りレバー12が自由になり、スプリング12hに蓄えていた弾性力が開放されることになる。この弾性力Fが開放される状態は、第32(a)〜(c)図に示しているように、ギヤ送りレバー12は軸12bを中心としてガイド体12Lが設けられている後方が矢印のように上昇すると共に、先端部の爪支持部12d、12eが下降して第13図に示すように爪支持部12d、12eに設けてある送り爪12f、12gを所定角度だけ回転させ、この送り爪12f、12gにそれぞれ併設されている結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bをそれぞれ1ピッチ分(フイラメント状連結体Lを1本だけ送る角度)だけ間歇的に回転させるのである。
繰り返しになるが、第29(a)図〜第30(c)図はスプリング12hを引き伸ばして弾性力Fを蓄える区間で、レバー3の握り操作で連結体Lの連結操作を行いながら、このスプリング12hに次に連結するフイラメント状連結体Lを送るための弾性力F、即ちエネルギーを蓄えているのである。
第30(c)図から第31(a)図は連結体Lの連結操作を行う区間であり、この区間においてはガイド面12Kと基準線9Kとは平行になっており、ギヤ送りレバー12はそのままの姿勢を保持してスプリング12hの長さを変化させず、既にスプリング12hに蓄えられている弾性力Fをそのまま保持している。
従って、レバー3の握り力は専ら連結体Lの連結操作のみに使用されるので、円滑な連結操作を行うことができるのである。
第31(a)図〜第32(a)図は、レバー3の握り力を解除してピストン9が元の位置に復帰する状態を示しており、この状態においては作動部11は基準線9Kに沿って移動するので、スプリング12hに蓄積されている弾性力Fはそのままで保持されることになる。
第32(b)図〜(c)図は連結体Lの集合体が1本分だけ送られる、所謂、頭部hと結合部kを次の連結操作を行う位置に送り込んだ状態を示しており、この区間において前記スプリング12hが保持していた弾性力FがFaの如く放出され、ギヤ送りレバー12を第32(c)図、即ち第29(a)図位置まで復帰させることになる。
〔連結体Lの取り出し機構〕
次に、取付装置1に既に供給されたフイラメント状連結体Lの集合体を取り出す機構ついて説明する。
第12図及び第14図に示すように、解除ノブ8(第5図)を設けたストッパ解除体8Aがその中心の孔8bを前記ギヤ送りレバー12を枢支する軸12bの延長端部に形成されている軸12cの部分に嵌入して支持されている。
そしてこのストッパ解除体8Aに開口した係合孔8cにストッパー24,24Aの側面に形成した突起24bを嵌合させており、前記解除ノブ8を第14図に矢印で示すように引下げ操作することによって前記突起24bを介してストッパー24,24Aを後退させてラチエットホイール15a,15bにそれぞれバネ部24eの弾性力を利用して噛合している係止爪24cを後退させ、ラチエットホイール15a,15bとストッパー24、24Aとの噛合を解除し、結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bを自由に回転させることができるようになっている。
ストッパー24,24Aは中央に第2基板22(第9図及び第12図)に設けた軸受に嵌合する突起24dを設け、この突起24dの一方側に第14図に示すようにバネ部24eを延長してハッチングした固定部(左本体2bの内面に突出している)と接触させ、他方側に係止爪24cとストッパー解除体8Aに係合する突起24bを有する部分を形成している。
また、第13図にピストン9の往復運動に伴なって生ずるギヤ送りレバー12の揺動操作、即ち、前記第21図〜第25図、第29図〜第32図を参照して説明したように、結合部送りギヤ14aと頭部送りギヤ14bの同軸上に併設されているラチエットホイール15a,15bを1ピッチづつ回動して、前記ギヤ14a,14bに噛合している結合部kと頭部hとを所定位置に逐次移送する状態を示している。なお、この状態は第26図を参照すると更に理解し易い。
〔ピストン9と第1リンク17の作動状態〕
第11図、第15図及び第21図に示すように、ピストン9の前部にレバー作動部9gが形成されており、このレバー操作部9gには前進用カム面9hと後退用カム面9iと、この後退用カム面9iの中間位置に横向きに第1リンク17に設けた突起部17aが嵌入する溝部9kが形成されている。
第15図は第7図に対応したレバー3を把る前の、ピストン9がスタート位置P0にある状態を示しており、第1リンク17の突起部17aが前記溝部9kに嵌入されている。
第16図はレバー3の把握を開始してピストン9が矢印のように前進して頭部搬送腕4を駆動するリンク機構が作動を開始する直前の位置P1を示しており、第1リンク17の係合部17bがピストン9に形成された前進用カム面9hに当接している位置を示している。
更に第17図は第8図に対応する図で、頭部搬送腕4が前進した最終端で連結体Lの頭部hの係止孔b内に結合部kがピストン9の前進により嵌入されてフイラメント部fが輪状になった状態の位置P2を示しており、この状態においては第1リンク17の係合部17bがピストン9の非作動面9mに当接している。
なお、係合部17bがこのように非作動面9mに当接している間は、頭部搬送腕4は第8図のように前進して(第21図〜第25図参照)中空針5の直前に移動し、更にピストン9に取付けてあるロッド10が中空針5中に押込まれる区間を示している。
そして第18図はレバー3の把握を解除してピストン9が第17図の位置から後退して第1リンク17の突起部17aがピストン9のレバー作動部9gの後退用カム面9iに当接した直後にある位置P3を示している。
前記第17図と第18図との間の位置P2とP3との間の距離〔P2−P3〕は、レバー3の把握を解除してピストン9が後退しても第1リンク17が揺動を開始せず、リンク機構が戻りの作動を開始しない、いわゆる「緩衝帯域」であって、この緩衝帯域があることによってリンク機構に無理な力が作用せず、頭部搬送腕4をスムーズに後退運動するようにしている。なお、ピストン9の後退と共にロッド10も後退していることは言うまでもない。
第19図は第18図の位置P3から位置P4にピストン9が後退し、第1リンク17の突起部17aが後退用カム面9iを滑り落ちて横向きに形成されている溝部9kに嵌入する直前の状態を示している。
その直後に第20図に示すように突起部17aが溝部9k内に嵌入されると共に、ピストン9が初期位置P0に戻り、第1リンク17が第15図に示した水平状態になっており、この状態から前記のように第15図〜第17図を参照して説明した連結体Lの連結(打込み)動作に移ることになる。
〔頭部搬送腕4を搬送するリンク機構の作動状態〕
(連結操作開始前の状態)
第21図は、前記第15図あるいは第20図および第7図に示す機構の状態に対応しており、ピストン9のレバー作動部9gの溝部9kに第1リンク17の突起部17aが位置してこの第1リンク17が水平になると共に、第3リンク4bが最も立上がった状態にある。
そしてこの第3リンク4bと一対の第4リンク4a,4a’の上端に枢支されている頭部搬送腕4は最も後退した位置にある。なお、この位置においては第11図に示す頭部支持部4dには頭部hを嵌入して支持している
(初期操作)
本発明に係る取付装置1を表示札を取付ける商品に近づける操作は、頭部搬送腕4と中空針5との間の空間Q(図4、図8に示した空間部分)が十分に大きなときに適宜行なえば良い。また、連結体Lの連結操作の前に中空針5に表示札を取付けておくことによってこの取付装置1を片手で操作することができる。
第22図は前記第16図に対応するもので、第1リンク17の係合部17bがレバー作動部9gの前進用カム面9hに当接し、ピストン9は位置P1に前進している。
第23図は頭部搬送腕4がピストン9の先端に延長されたロッド10の前方に運動している状態を示しており、このピストン9は位置P5だけ初期位置P0から前進している。
第24図は第1リンク17を更に回転させながら頭部搬送腕4を次第にロッド10の前方、即ち中空針5の前方に近づけている状態を示しており、ピストン9は位置P6に前進している。
そして第25図は第17図と第8図に対応するもので、ピストン9が位置P2にある状態を示しており、頭部搬送腕4の先端の頭部支持部4dに支持された頭部hの係止孔b内にロッド10によって中空針5の中を押されて移動した結合部kが嵌合する状態を示している。
〔頭部搬送腕4の頭部hの把持機構〕
フイラメント状連結体Lの集合体は第2図及び第4図に示すように、取付装置1の本体2の側面に上下に形成された頭部用溝6bと結合部用溝6aにそれぞれ挿入されて前方に送られて第26図に示すように頭部送りギヤ14bと結合部送りギヤ14aの周囲の溝部に連結体Lの連結部cを嵌合させて周回させ、最前部である前記ギヤの先端部の中心位置において、頭部支持部4dに把持されると同時あるいはその直後に、第9図に示すナイフNで切断されるようになっている。
頭部支持部4dは、第33(a)図及び(b)図の要部側面図と部品分解図に示すように、頭部用溝6aに案内されながら頭部送りギヤ14bを周回して移動する連続した複数の頭部hの内の先頭の1個の内側に位置する保持体4fと、この保持体4fに対向して外側に位置する第1の弾性片4gと第2の弾性片4hが二重に配置されている。そしてこの第1の弾性片4gには頭部hの係止孔b内に嵌入する突起部4jを有し、第2の弾性片4hには第1の弾性片4gの背面を押圧する突起部4kを有している。また、保持体4fには頭部hの位置を決める突起部4mが設けられている。
前記頭部支持部4dの動作について説明すると、第34(a)図〜(c)図の側面図に示すように、取付装置1のレバー3の握ぎり、そして離す動作の終わりの部分において、本体2の前部でリンク機構によって円弧運動する頭部搬送腕4の先端(下端)に設けてある頭部支持部4dが所定の経路まで前進した後に復帰して第34(a)図のように第2の弾性片4hが本体2の頭部用溝6bの側部に突出されている停止部2tに接触する。
即ち、第4図に鎖線で示すように頭部搬送腕4が収納位置に後退すると、第2の弾性片4hが退避して第1の弾性片4gの弾性力が弱められた状態となる。この頭部支持部4dの復帰動作の終わりの部分において次に連結する頭部h(同時に結合部kも)が、第34(a)〜(b)図に示すように頭部支持部4dに下側より矢印で示すように送込まれ、そして第34(b)図のように第1の弾性片4gの突起部4jが頭部hの係止孔bの一方の側に嵌入され、この頭部hは保持体4fと第1の弾性片4gとの間で弾性力で挟持されることになる。
次に連結操作に伴なってレバー3を握ると、頭部搬送腕4はリンク機構の一連の動作と共に本体2の前方に移動して第34(c)図の状態となり、第2の弾性片4hの下端は本体2に成形した停止部2tより離れ、第2の弾性片4hの突起部4kで第1弾性片4gの背面を押圧してこの頭部搬送腕4に頭部hを確実に把持する。そして所定の連結動作の経路にしたがって連結する位置まで移動することになる。
第34(d)図は頭部搬送腕4を本体2の前部で確実に停止させる手段を示しており、この頭部搬送腕4の背後と本体2の前面とに磁石式吸着器4Mを設けたものである。この磁石式吸着器4Mは磁石板と金属板で構成されており、本体2の前部においてこの頭部搬送腕4を固定することによって頭部支持部4dに対して確実に1個の頭部hを供給することができるようになっている。
第35図は頭部hに結合部kを連結する動作を説明するものであって、第26図と第35(a)図において取付装置1のレバー3を握ると、円弧状の経路で中空針5の前方に頭部搬送腕4が移動し、中空針5の中心線上に頭部hの中心を配置して瞬間的ではあるが、待機状態となる。
その直後にピストン9と共にロッド10が前進し、結合部送りギヤ14aで本体2の前部に送られてきた結合部kの後部を押圧前進させて結合部kの先端部を前記のように中空針5の前端で待機している頭部hの係止孔b内に押込んで嵌合させる。
更にロッド10と共に結合部kを前進させることによって第35(b)図に示すように頭部hと結合部kとが完全に連結される。この場合に注目すべきは、第1の弾性片4gの先端部に形成されている突起部4jの下側の傾斜面4j’が結合部kの宝珠部分を斜めに押圧している。
この構成により保持体4f側に2枚重ねの弾性片の弾性力で押圧されて保持されている頭部hは、例えば鞄等の商品の把手を周回しているフイラメント部fが、その商品の移動により引張られると簡単に外れることになり、商品に表示札を取付けたり、2つ以上の商品を効率的に連結することができる。
第36図は頭部支持部4dの別の形式のものを示す斜視図であって、第1の弾性片30と第2の弾性片31の先端の溝部mを持つ把持部30a,31aの間に連結体Lの前進と共に先頭の1個の頭部hを押込んで弾性力で把持させるように構成されている。
第37図は頭部支持部4dの更に別の形式のものを示す斜視図であって、前記第1の弾性片30と第2の弾性片31と、更にこれらの間の側方に配置された第3の弾性片32を設けたもので、この第3の弾性片32の先端には頭部hの係合孔b内に嵌合してこの頭部を位置決めする突起部32aが設けられている。
本発明に係るフイラメント状連結体Lの取付装置1は、第7図、第8図、第5図から第20図、更に第21図から第25図に示したように動作して連結操作を行うことができる。
フイラメント状連結体Lの頭部hと結合部kは、第4図及び第26図に示すように、取付装置1の本体2の側面に形成された頭部用溝6aと結部用溝6bにそれぞれ連結帯J,Jと共に供給されて頭部送りギヤ14bと結合部送りギヤ14aによって第13図に示すように送りレバー12等の各部材の動作で逐次移送される。そしてこれらのギヤ14bと14aの周面の前記本体2の先端部において次の操作が行なわれる。
頭部hは、前記したように前回の連結操作あるいは一旦レバー3を握り、そして開放する操作の終りの部分で第34(a)〜(c)図に示すように頭部搬送腕4の先端の頭部支持部4dで把持され、第9図に示すナイフNで第27図に示す連結部cが切断され、そして前記のように中空針5の吐出口の前方に搬送されて第4図に示すように待機する。
一方、結合部kは、第9図,第26図、第35(a)〜(c)図に示すようにロッド10で押され、第9図に示しナイフnで第27図に示す連結部cが切断された後に中空針5内に押込まれ、そしてこの中空針5の吐出口で待機している頭部hの係止孔b内に押込まれて嵌合してフイラメント部fを輪状に連結する。この際、中空針5に取付けられている表示札の孔にフイラメント部fが通過して各種の商品にこの表示札が取付けられる。そして商品から取付装置1を離すように動作することによって第35(c)図に示すようにフイラメント状連結体Lの連結操作が完了する。
産業上の利用の可能性
以上説明したように、本発明によれば次の効果を奏することができる。
1.本発明のフイラメント状連結体の連結方法によれば、両側に可撓部材を配置し、これらの間にフイラメント状連結体を保持させた集合体を、取付装置に装填し、前記集合体より1本づつ連結体を分離して取付装置の前方に順次送り出し、そしてフイラメント部に表示札を挿通させた状態で、例えばハンドバッグの腕の回りにフイラメント部を回し、頭部に結合部を嵌合させて効率的に連結して表示札を取付けたり、2個以上の商品あるいは物品を連結することができる。
2.本発明のフイラメント状連結体の連結方法によれば、フイラメント状連結体の集合体を取付装置の前方に配置された2つのギヤを周回させながら1本のフイラメント状連結体を分離し、中空針の直前に頭部を待機させ、同時にこの中空針より結合部を送り出して頭部に係合するので、連結体の集合体をスムーズに送って商品に値札等と共に連結して取付けることができる。
3.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、両側に可撓部材を配置し、これらの間にフイラメント状連結体を保持させた集合体を側部に装填し、レバー操作によって順序よく1本のフイラメント状連結体を分離して頭部を頭部搬送腕の先端で把持して中空針の前方に搬送し、そして中空針を通して結合部を突出させて前記頭部に係合することができるので、このフイラメント状連結体を簡単に環状に連結することができる。
4.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、レバーの握り操作の前段階でギヤ送りレバーを傾斜させてスプリングに弾性力を蓄え、次の握り段階で連結体の連結操作を行い、次いでレバーの握りを解くと同時に前記弾性力を利用して前記ギヤ送りレバーを回動させて連結体を送り込み位置(打ち込み位置)に移動させるように構成しているので、連結操作においてレバーに余分な力を必要とせず、作業者に対して連結操作の疲れを軽減することができる。
5.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、へ字形のガイド面と、このガイド面に継脱するガイド体とを有するギヤ送りレバーを有しているのでレバーの握り操作によって前記ギヤ送りレバーを傾斜させ、その間にスプリングに弾性力を蓄えさせ、次に連結操作を行い、その後にスプリングの弾性力を利用して連結体の送り操作を軽快に連続して行うことができる。
6.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、本体の側面にイフラメント状連結体の集合体を供給し、この集合体を連結している可撓部材を取付装置の後方に円滑に案内することができるので、この取付装置の操作の際に邪魔になるようなことがない。
7.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、フイラメント状連結体の集合体を打込み位置まで正確に搬送して連結することができる。
8.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、レバーの把握操作によってフイラメント状連結体の集合体を順序よく、もつれがなく係合位置まで送込みながら確実に係合させることができる。
9.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、レバーの把握によって頭部搬送腕が最も前進した位置でこれを停止させることができるので、頭部を中空針の前部に正確に位置させて、確実に結合部と連結させることができる。
10.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、レバーの把握によって頭部搬送腕が最も前進した位置で第4リンクを軸に接触させて停止させることができるので、頭部を中空針の前部に正確に位置させて停止させることができる。
11.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、頭部搬送腕が本体の前部に復帰して収納された状態で、本体に対してこの頭部搬送腕を停止させ、頭部を確実に把持することができる。
12.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、頭部搬送腕が本体の前部に復帰して収納された状態で、本体に対してこの頭部搬送腕を磁力で吸着して確実に停止させ、頭部を確実に把持することができる。
13.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、フイラメント状連結体の集合体に噛合して搬送するラチエットホイールを、本体の外部から操作することができるので、この集合体の前進・後退操作を簡単に行うことができ、連結途中の連結体を取出すことができるう
14.本発明のフイラメント状連結体の取付装置によれば、フイラメント状連結体の集合体に噛合して搬送するラチエットホイールにストッパーを噛合させて逆転を防止し、そしてこのストッパーをラチエットから外すことによって前記集合体を取付装置から取出すことができる。
15.本発明のフイラメント状連結体によれば、二本の可撓部材の間に、連結部を介して多数本のフイラメント状連結体を設け、更に頭部の係止孔と結合部を多数の集合体の配置面に直交するように設けてフイラメント状連結体の集合体を形成しているので、取付装置に装填して連結する操作が極めて容易になる。
16.本発明のフイラメント状連結体によれば、頭部に貫通させた係止孔の周囲に対面して係止爪を設けたので、結合部が頭部内に嵌合された際に、この結合部の根本部分を前記係止爪によって確実に保護して封緘状態とすることができる。

Claims (14)

  1. 中空状の本体の握り部の前部に出没するように支持されたレバーと、該レバーで駆動される中継レバーと、前記本体の前後方向に移動するように案内され、前記中継レバーが係合したピストンと、該ピストンの前方に延長され、結合部を押出すためのロッドと、該ロッドの軸線上の前記本体に植立された中空針と、前記ピストンの揺動運動及びスプリングの弾性力によって揺動乃至回動されるギア送りレバーと、前記本体の前端部に配置された結合部送りギアと頭部送りギアと、該両ギアにそれぞれ併設されたラチエットホイールと、前記ギア送りレバーの先端部に設けられた爪支持部に組込まれ、前記ラチエットホイールにぞれぞれ噛合する送り爪と、前記結合部送りギアと頭部送りギアの周面の、結合部と頭部との供給位置にそれぞれ連絡するように形成された頭部用溝と結合部用溝と、前記ピストンによって駆動され、平行リンク機構を含む揺動リンク機構を介して支持された頭部搬送腕とからなり、
    該頭部搬送腕は、頭部送りギアのフイラメント状連結体の供給位置において最先端の頭部の一個を把持し、該頭部搬送腕を支持するリンク機構を介して所定の経路を移動して前記中空針の吐出口の直前で待機し、一方、結合部送りギアのフイラメント状連結体の供給位置において最先端の結合部の一個を、前記ピストンの先端に突出されたロッドによって、前記頭部搬送腕に把持されている頭部の係止孔内に挿入されて係止されるように構成したフイラメント状連結体の取付装置。
  2. 取付装置の本体の握り部の前部に弾性力で突出するように設けたレバーの握り操作によりフイラメント状連結体の頭部と結合部を間歇的に送り出して連結するようになっており、
    前記レバーの握り操作でピストンの前進に連動してギア送りレバーを揺動させ、このギア送りレバーの揺動の際にこのギア送りレバーに連繋された前記スプリングに弾性力を蓄え、前記レバーの開放操作で前記ギア送りレバーを前記スプリングの弾性力を利用して回動させるように構成されており、
    前記ギア送りレバーは揺動運動の前段階で前記スプリングに弾性力を蓄え、後段階でこのスプリングに弾性力を保持した状態で前記頭部と結合部と連結を行ない、前記連結後の前記レバーの開放操作に伴って前記スプリングより弾性力を放出させてフイラメント状連結体を移送するように構成されている請求項1記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  3. 前記ギア送りレバーは、前記レバーの握り操作の前段階で前記ピストンの前進に連動してこのギア送りレバーを傾斜させて前記スプリングに弾性力を蓄えるためのガイド面と、後段階で前記ピストンの前進中にこのギア送りレバーの姿勢を保持する前記ガイド面に対してへ字型に連続するガイド面と、前記ガイド面とV形に拡開し、先端が前記ガイド面に連続するようにガイド体を揺動自在に設けており、
    前記ガイド面上を、ピストンと共に移動する作動部が移動する間に前記スプリングに弾性力を蓄え、前記ガイド面を作動部が移動する間に連結体の連結を行ない、更に前記ガイド体のガイド面を作業部が移動する間は前記ギア送りレバーの姿勢を保持し、前記ガイド体の端部より作動部が外れた際に、前記スプリングの弾性力によって前記ギア送りレバーを揺動させてフイラメント状連結体を次の打ち出し位置に移動するように構成した請求項1記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  4. 本体の前部に結合部送りギアと頭部送り技ギアを設け、更に該両ギアの周囲の半分に前記可撓部材が係合され、そして排出される経路を前記本体に形成してなる請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  5. ギア送りレバーの先端部に二股状に分岐されて爪支持部がそれぞれ形成され、該爪支持部に、前記結合部送りギアと頭部送りギアとに併設されたラチエットホイールにそれぞれ噛合し、弾性力で前方に突出するように支持された送り爪を設けた請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  6. 本体を構成する右本体と左本体との間に第1基板と第2基板とを平行に配設し、前記第1基板の片面の前部に、結合部送りギアと頭部送りギアを配置すると共に、これらのギアの送り面に連絡するように結合部用溝と頭部用溝が本体の長手方向に設けられ
    更に前記結合部送りギアの直径方向に横切って運動するようにピストンにロッドを設けると共に、該ロッドの前方の軸線方向に中空針を配置し、前記第2基板の片面に前記ピストンを案内するガイド溝と、該ピストンによって駆動される第1リンク、第2リンク、第3リンク及び第4リンクを有し、
    前記第3リンクと第4リンクの上端に枢支された頭部搬送腕で平行リンク機構を形成し、
    ギア送りレバーと該ギア送りレバーによって駆動されるラチエットホイールの軸に固定された結合部送りギアと頭部送りギアからなる請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  7. 前記平行リンク機構を構成している部材が最も前方に傾斜位置において、その位置を保持する停止機構を設けてなる請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  8. 前記停止機構は、第4リンクの少なくとも一本の端部と頭部送りギアの軸との接触によって作動するように構成されている請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  9. 前記頭部搬送腕と本体との間に、該頭部搬送腕が復帰した位置で振動を防止する停止部材を設けてなる請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  10. 前記停止部材は、前記頭部搬送腕と本体との間を磁力で吸着固定する部材である請求項に記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  11. 前記ラチエットホイールの中間位置に、該ラチエットホイールを駆動する手動送りローラを配置してなる請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  12. 前記ラチエットホイールの側部に配置されたストッパーと、該ストッパーと結合部送りギアと頭部送りギアとの噛合を解除するためのストッパ解除体とを設けてなる請求項記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  13. 前記フイラメント状連結体の集合体は、フイラメント部と、該フイラメント部の一方に配置され中央部に係止孔を貫通した頭部と、他方に配置された結合部とからなるフイラメント状連結体の集合体であって、前記頭部と結合部を、断面が縮小された連結部を介して二本の可撓部材の間に配置して合成樹脂の一体成形によって集合体を形成しており、
    前記頭部は、該集合体の配置面に対して直交する貫通する係止孔を有し、更に前記結合部は、該集合体の配置面に対して直交する方向に形成されている請求項1乃至12記載のフイラメント状連結体の取付装置。
  14. 前記頭部に貫通した係止孔の出口部の両側に対面して係止爪を設けてなる請求項13記載のフイラメント状連結体の取付装置。
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