JPH1129121A - 封緘具及びその取り付け方法と装置 - Google Patents

封緘具及びその取り付け方法と装置

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JPH1129121A
JPH1129121A JP21971897A JP21971897A JPH1129121A JP H1129121 A JPH1129121 A JP H1129121A JP 21971897 A JP21971897 A JP 21971897A JP 21971897 A JP21971897 A JP 21971897A JP H1129121 A JPH1129121 A JP H1129121A
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JP21971897A
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Akira Sato
昭 佐藤
Shinichi Sato
信一 佐藤
Yukihiko Ichihara
幸彦 市原
Hiroshi Narisawa
浩 成沢
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SATO GOOC KK
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  • Auxiliary Apparatuses For Manual Packaging Operations (AREA)
  • Package Frames And Binding Bands (AREA)
  • Package Closures (AREA)
  • Labeling Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 差し込んだら容易には抜けず、万一抜けても
再差し込み不能にした封緘具、及び、封緘具を取り付け
る被取付体に小孔しかない物に使用でき、懐が深く、小
さい力で打ち込める封緘具の取り付け方法、装置を提供
する。 【解決手段】 頭部の抜け止め孔に横棒を差し込む封緘
具で、封緘後の横棒の動きを規制する規制壁を設けたこ
と、封緘具を封緘する際、頭部と横棒を円弧状の移動軌
跡に沿って封緘すること、封緘具の取り付け装置におい
ては、円弧状の軌跡上に、横棒のガイド針を位置させ、
このガイド針先端に向かって横棒の反対側から頭部を移
動させるヘッドキャリアを円弧状の軌跡上に配備しこ
と、選択的に横棒とヘッドキャリアの移動を揺動リンク
で行い、このリンクを、その揺動方向と交差する方向に
動くスライドカムによって駆動すること、このスライド
カムの駆動アームを、スライドカムの前進限に近付くに
従ってトグル作用によるトグル効果が増大するようにし
た機構を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の物品の連
結、例えば商品に値札を取り付けたり、履物のスリッパ
や靴等の一対の商品の連結、あるいはセキュリティーボ
ックス等の封緘に使用する封緘具及びその取り付け方法
と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、前記したように複数の物品として
例示したスリッパや靴、あるいは商品と値札やブランド
札等を連結したり、さらにはドアその他の開口部を封緘
する際、合成樹脂製の封緘具が使用される場合が多く見
受けられるようになってきた。これは、合成樹脂製であ
ることから生産性に優れていることに加え、古くから知
られている糸や紐の作業性よりも優れていることに起因
するものと思われる。
【0003】前記封緘具は、頭部とこの頭部に嵌着する
差し込み部とをフィラメントで連結したものである。そ
してこの封緘具は、フィラメントに複数の物品等を通し
た後、頭部に差し込み部を嵌着して離脱不能にする。そ
の結果、前記複数の物品は連結される。このようにして
複数の物品を連結した封緘具は、容易に連結を解除でき
ない状態になる。封緘具はこのような機能を有するの
で、商品への各種タグの取り付け、一対の商品の連結、
陳列商品の紛失防止、あるいは、各種封緘等に、広く使
用される。このような、封緘具は、例えば特公昭57−
8473号公報、実公昭55−26306号公報あるい
は、実公昭56−18209号公報、更には、実公昭5
7−4617号公報等を通じて知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例の封緘具
は、その製造後の包装形態が単体製品を100〜100
0本程度をポリエチレン製等の袋にばらばらに収納して
最終使用者に至るまで移送する。最終使用者は封緘具に
よる商品等の連結に際し、前記袋から封緘具を出しなが
ら複数の物品の連結作業をを行う。封緘具の一ヵ月間の
使用本数は、日本国内を例に挙げれば、一億本以上とも
いわれ膨大である。これをすべて手作業で行っているの
が現状である。
【0005】一方、前述した封緘具の連結作業を簡素化
する技術も近年提案されつつある。その一例を説明すれ
ば、特開平8−310520号公報に開示されている封
緘具と工具がある。以下、この封緘具及び工具を説明す
るにあたり、本発明の説明で使用する用語に置き換えて
説明する。まず、ここに開示されている封緘具は前述し
た封緘具と類似するものであり、基本的に、頭部とこの
頭部に嵌着する矢じり状の差し込み部とをフィラメント
で連結したものである。そして、この封緘具は、頭部及
び差し込み部からフィラメントの軸線に対して直角方向
に支え片を延設している。さらにこの封緘具を多数並べ
た状態で、頭部側の支え片同士と差し込み部側の支え片
同士をそれぞれ連結部材で連結している。このような封
緘具同士の連結形態は、後述するこの封緘具に使用する
工具で打ち込むには都合よくできているが、封緘具を金
型を利用して合成樹脂等で成型するには不利である。な
ぜならば、支え片と連結部材は、金型に溶融した合成樹
脂を流して固化させた後、離型するのであるが、その時
に支え片と連結部材が金型から抜けないために、複雑な
機構を用いて支え片と連結部材を形成する部分の型を移
動させなければならない。したがって、金型で封緘具を
大量に生産するには金型の耐久性について問題が生じる
からである。
【0006】また、前述したように、前記封緘具は、こ
れまで手作業で行ってきたが、封緘具そのものの形態、
機構はほぼ従前のまま多数連結して工具で打つようにし
ている。したがって、次のような問題が生じる。すなわ
ち、一般に、この種の封緘具は、頭部と差し込み部との
結合強度が、フィラメントの引張強度よりも弱いので、
封緘状態(頭部と差し込み部とを結合した状態)いわゆ
るループ状態で、ループの内側から外側に向けて力を加
えると、差し込み部の矢じり部分が僅かに変形する程度
で頭部から差し込み部が抜ける場合が多い。このように
して一度外した封緘具は手作業での再結合が可能とな
り、再結合状態では、多少結合強度が落ちるものの外見
的には初期の結合状態と見分けはつかない。これは、商
品の売り場において、値段の高い商品の値札と、値段の
安い商品の値札を故意に交換されて、値段の高い商品を
安い価格で購入されても発見できないことを意味する。
また、セキュリティボックスの封緘に使用する場合で
も、第三者がこのボックスを開閉したことをチェックで
きないことも意味し、封緘の役目を十分果たすことがで
きない。
【0007】一方、前記封緘具に使用する工具は、頭部
を差し込み部と相対させるために、頭部を定められた位
置に移動する役目のL型のガイドと、差し込み部を直線
的に移動させて頭部に相対させるキャリアとを使用して
いる。そして、多数連結状態の封緘具から一本の封緘具
を切り離すときに頭部と差し込み部とをそれらの移動方
向へ押せばそれぞれの支え片から頭部と差し込み部が連
結部材等に邪魔されることなく切り離される。これは、
前述したように封緘具の支え片と連結部材が頭部と差し
込み部に対して直角方向に位置しているからであり好ま
しい。しかし、この工具は、次の三つの問題点が指摘さ
れる。その一つは、差し込み部を直線的に移動させるた
め、L型のガイドと差し込み部を移動するキャリアとで
形成されるループの内側のスペース(懐)を広く取るた
めには工具自体を大きくする必要がある。なお、広いス
ペースが必要な理由は、商品やドアの取手等、封緘具を
通す部分が厚肉等の場合、この工具が使用できないこと
にある。二つ目の問題点は、封緘具の頭部は、フィラメ
ントや差し込み部に比べその形状が大きいため、この頭
部を通過させるL型のガイドは必然的に太くなる。これ
は、商品等の小さい穴に封緘具を通しづらいことを意味
する。三つ目の問題点は、フィラメントが中空のキャリ
アに入りにくい点にある。すなわち、この工具では、フ
ィラメントより大径な差し込み部のフィラメント側の部
分を、断面C形状にして幅の狭い溝を形成した中空のキ
ャリアの中に誘導させるようにしている。しかし、この
誘導に際し、柔らかいフィラメントをキャリアの溝に嵌
め込まないと差し込み部を正確に中空のキャリアの中に
誘導するのは難しい。換言すれば、フィラメントの位置
が正確でないと差し込み部をキャリアで保持しにくいこ
とを意味し、打ち込みミスにつながりやすい点である。
【0008】本発明は、前述した従来の各種問題点を解
決する他、さらに進歩した目的を満足する封緘具及びそ
の取り付け方法と装置を提供する。その第一の目的は、
一度差し込んだら容易には抜けず、万一抜けた場合でも
再度差し込むことが容易にはできない封緘具にすること
である。第二の目的は、封緘具を合成樹脂とし、これを
金型で大量生産する場合に成型しやすく、しかも金型の
耐久性を大幅に向上させられる封緘具にすることであ
る。第三の目的は、装置を使用して封緘具を打ち込む
際、打ちやすい封緘具及びその取り付け方法と装置を提
供することである。第四の目的は、封緘具の被取り付け
体に小さな穴しかない場合でも使用できる封緘具及びそ
の取り付け装置を提供することである。第五の目的は、
封緘具を打ち込む場合、商品等の物体が厚肉なものにも
使用できる、換言すれば懐を広くできる封緘具及びその
取り付け方法と装置を提供することである。第六の目的
は、封緘具を打ち込む際、極めて小さな力で打ち込むこ
とができる封緘具の取り付け装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の封緘具及びその取り付け方法と装置におい
ては、次の手段を採用する。 (1)前部に抜け止め孔を有する頭部と、この頭部から
延設したフィラメントと、このフィラメントの延設先端
部にこれと交差すべく配設した横棒からなり、前記抜け
止め孔に前記横棒を挿通係止させてループを形成する封
緘具において、前記抜け止め孔と対向する前記頭部内後
方に、この横棒を抜け止め孔へ挿通した後の動きを規制
する規制壁を設けた封緘具。
【0010】(2)(1)の手段に、頭部側のフィラメ
ントの延設基端を規制壁部分に設けた手段を加えた封緘
具。
【0011】(3)(1)または(2)の手段に、頭部
と横棒から、フィラメントと反対方向に伸びる支え片を
それぞれ設けた封緘具を複数並べ、前記頭部側と横棒側
の各支え片をそれぞれ連結部材で連結した手段を選択的
に加えた封緘具。
【0012】(4)抜け止め孔を有する頭部と、この頭
部から延設したフィラメントと、このフィラメントの延
設先端部にこれと交差すべく配設した横棒からなり、前
記抜け止め孔に前記横棒を挿通係止させてループを形成
する封緘具の取り付け方法であって、前記頭部及び横棒
を相対係止するために移動させるそれぞれの軌跡を、そ
れらの相対位置においてほぼ一致する円弧状の軌跡にす
るとともに、前記頭部側の円弧軌跡上の一部に、頭部の
抜け止め孔の軸線をほぼ一致させて配置し、また頭部位
置と離れた前記横棒側の円弧軌跡上の一部に、横棒をそ
の軸線をほぼ一致させて配置する一方、これらの円弧軌
跡に沿って頭部と横棒をそれぞれ逆方向に移動させ、こ
の状態のまま横棒を抜け止め孔に挿通させるようにした
封緘具の取り付け方法。
【0013】(5)抜け止め孔を有する頭部と、この頭
部から延設したフィラメントと、このフィラメントの延
設先端部にこれと交差すべく配設した横棒からなり、前
記抜け止め孔に前記横棒を挿通係止させてループを形成
する封緘具の取り付け装置であって、前記頭部及び横棒
を相対係止するために移動させるそれぞれの軌跡を、そ
れらの相対位置においてほぼ一致する円弧状の軌跡にす
るとともに、前記頭部側の円弧軌跡上に抜け止め孔の軸
線をほぼ一致させた頭部を配置し、また、この頭部と離
れた前記横棒側の円弧軌跡上に軸線をほぼ一致させた横
棒を配置する一方、さらに前記頭部側の円弧軌跡上の頭
部位置近傍に、前記頭部をこの軌跡に沿って移動させる
ヘッドキャリアを、また、前記横棒側の円弧軌跡上の横
棒位置近傍に、前記横棒をこの円弧軌跡に沿って案内す
る、位置を固定した中空のガイド針と、前記横棒の端面
を押して前記ガイド針内を移動するプッシュバーとをそ
れぞれ配備した封緘具の取り付け装置。
【0014】(6)(5)の手段に、ヘッドキャリアと
プッシュバーとを、それぞれ独立した揺動リンクで各々
駆動するとともに、各揺動リンクをそれらの揺動方向と
交差する方向に動くスライドカムにより揺動させるよう
にした手段を加えた封緘具の取り付け装置。
【0015】(7)(6)の手段に、スライドカムを駆
動するために、それの移動方向に揺動する駆動アーム
と、この駆動アームの支点からこのアームの揺動終点方
向にずらせて位置させた支点を中心に揺動する原動リン
クとをトグルリンクで連結するとともに、このトグルリ
ンクの前記各連結部位を、前記駆動アームの揺動終点付
近において、原動リンクとトグルリンクによるトグル作
用の思案点に近くなるようにそれぞれ配置した手段を加
えた封緘具の取り付け装置。
【0016】なお、本発明で言う「円弧状軌跡」とは、
真円のみならず、大まかな円または、楕円若しくはそれ
に類似するもの等も含む。換言すれば、抜け止め孔の軸
線と横棒の軸線がそれぞれ相反する方向から該円弧に沿
って回って来た時に抜け止め孔と横棒が相対して、抜け
止め孔に横棒が入れば良い。したがって、抜け止め孔と
横棒の軸線の多少のずれがある頭部側の円弧と横棒側の
円弧であってもよく、また頭部側の円弧と横棒側の円弧
のうち両方若しくはいずれか一方が楕円状若しくはそれ
に類似するものであっても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】上記のように構成することによ
り、封緘具においては、頭部の抜け止め孔に横棒を差し
込む時には横棒に対してフィラメントが並行状態になっ
て抜け止め孔を通過し、横棒が抜け止め孔を抜け出たと
ころで元の状態に復帰する。そして横棒は規制壁により
差し込み方向への動作が規制され、またこの横棒は、差
し込み方向と逆方向へは横棒と抜け止め孔によりその動
作が阻まれる。したがって、横棒は、抜け止め孔に一度
差し込んだら容易には抜けない。また、万一、強引な力
により横棒が抜け止め孔から抜かれた場合を想定して
も、再度横棒を抜け止め孔に入れようと試みてもその作
業は極めて困難になる。その結果、封緘と言う機能を満
足し、例えば、商品の高価格な値札から低価格の値札へ
の付け替えの防止や、セキュリティボックス内に納めら
れた物品等の盗難防止に役立つ。
【0018】一方、この封緘具は、頭部の抜け止め孔の
軸線と横棒の軸線とを同じ方向に位置させることができ
る。また、この封緘具を支え片と連結部材により多数連
結して封緘具群とした場合であっても、支え片と連結部
材は、金型から封緘具群を離型する際邪魔にはならな
い。したがって、金型を簡素化でき大量生産が可能な耐
久性のある金型にすることができる。
【0019】さらに、この封緘具において、頭部の抜け
止め孔の軸線と横棒の軸線とを同じ方向に位置させるこ
とができるということは、適正な円弧軌跡上にそれぞれ
の軸線を位置させて、頭部と横棒を反対方向の円弧軌跡
上に沿って移動させれば、必ず頭部の抜け止め孔と横棒
は、インサートが可能な位置で向かい合うことになり、
それらの差し込みが極めて楽に行えることを意味する。
【0020】また、頭部と横棒を円弧に沿って移動でき
ると言うことは、封緘具の取り付け装置において、その
円弧の内側に広いスペースを確保できることも意味し、
その結果、厚肉の商品にも使用できる。
【0021】さらに述べれば、横棒は中空のガイド針の
中を通過することになるので、ガイド針の外形寸法を小
さくできる。したがって、封緘具を通す物品等の穴が小
さい場合でも使用できる。
【0022】一方、封緘具の頭部と横棒は、その取り付
け装置においては、頭部がヘッドキャリアで、また横棒
がガイド針の中を通るプッシュバーでそれぞれ円弧に沿
って移動する。これらヘッドキャリアとプッシュバー
を、それぞれ揺動リンクにより駆動し、これら揺動リン
クをその揺動方向と交差する方向に動くスライドカムに
より駆動する。したがって、各揺動リンクの回転モーメ
ントは、スライドカムのカム形状により大きくもでき、
また小さくもできる。このことは、封緘具をループ状に
離脱不能にするための、取り付け装置の動作中におい
て、ヘッドキャリアとプッシュバーに加わる負荷の程度
によって変化する各揺動リンクの回転モーメントに合わ
せて、スライドカムのカム形状を定めれば、このスライ
ドカムのスライド力をある程度平均化することが可能と
なる。したがって、スライドカムをスムーズに動かせ
る。
【0023】また、スライドカムを駆動する駆動アーム
には、揺動終点方向に揺動するにしたがって、トグル作
用により大きな回転モーメントが与えられ、その揺動終
点付近において駆動アームは最大の回転モーメントをを
得ることができる。すなわち、封緘動作中においては、
封緘具の頭部の抜け止め孔に横棒が入るときに最大の力
が必要になるので、換言すれば、この時に小さな力で駆
動アームを動かすことができることを意味する。その結
果、前述したスライドカムの動きと相俟って、わずかな
力で封緘作業を行えることになる。
【0024】
【実施例】次に図面により本発明の実施例を説明する。
まず、図面について説明すると、図1は、本発明の要部
である封緘具の封緘作用の説明図、図2は、本発明の封
緘具の第一の実施例を示す一部省略した平面図、図3
は、同縦断面図、図4は、同底面図、図5は、図3のA
−A線の断面図、図6は、本発明の封緘具の頭部の第二
の実施例を示す一部省略した平面図、図7は、同縦断面
図、図8は、同底面図、図9は、本発明の封緘具の頭部
の第三の実施例を示す一部省略した平面図、図10は、
同縦断面図、図11は、本発明の封緘具の頭部の第四の
実施例を示す一部省略した平面図、図12は、同縦断面
図、図13は、規制壁がない場合の封緘具の封緘解除状
態を示す説明図、図14は、本発明の封緘具を封緘具群
とする場合の一例を示す平面図、図15は、一部断面し
た同正面図、図16は、本発明の封緘具の取り付け装置
の一実施例を示す平面図、図17は、同正面図、図18
は、同左側面図、図19は、上面カバーを外し一部断面
した状態の同平面図、図20は、アッパーケースを外し
一部断面した正面図、図21は、原動部の作動状態を示
す一部断面した正面図、図22は、ヘッドキャリアとプ
ッシュバーの円周軌跡上で展開断面した説明図、図23
は、横棒送り部の一部断面した平面図、図24は、同正
面図、図25は、頭部送り部の平面図、図26は、同正
面図、図27は、一部断面した同右側面図である。
【0025】封緘具について説明する。 第一の実施例 図2〜図4において、封緘具Bは、頭部1からフィラメ
ント2を延設し、このフィラメント2の延設先端部に、
これと交差するように横棒3を形成している。横棒3は
好ましくはフィラメント2に対して直交させるのが良
い。頭部1には横棒3がフィラメント2に対して並行状
態になった時に、通過できる大きさの抜け止め孔4を設
けている。この実施例では、この抜け止め孔4の位置
は、フィラメント2に対して直交するように頭部1に形
成している。
【0026】頭部1の抜け止め孔4と対向する位置に
は、空間5を設けて規制壁6を形成している。この規制
壁6は、封緘作用上重要な役割を果たす。すなわち、図
1に示すように、頭部1の抜け止め孔4に横棒3を差し
込む時には、横棒3に対してフィラメント2が並行状態
になって抜け止め孔4を通過し、横棒3が抜け止め孔4
を抜け出たところで元の状態に復帰する。この状態の
時、横棒3は規制壁6により差し込み方向への動作が規
制される。また、この横棒3は、差し込み方向と逆方向
へ動作しようとした時には、横棒3と抜け止め孔4によ
りその動作が阻まれる。したがって、横棒3は、抜け止
め孔4に一度差し込んだら容易には抜けない。これをさ
らに詳述すれば、本発明のように、規制壁6がない場合
は、図13に示すように、横棒3に対してフィラメント
2が並行状態になるように、横棒3とフィラメント2を
指Fでつまみ、横棒3を抜け止め孔4に誘導してやれ
ば、頭部1から横棒3を抜くことも不可能ではない。し
かし、本発明は、規制壁6の存在により、横棒3とフィ
ラメント2を指でつまもうとしても通常は不可能であ
り、仮に、強引に空間5の開口部5aから横棒3を引き
出して、この横棒3とフィラメント2を指でつまんだと
しても、規制壁6が邪魔になって横棒3を抜け止め孔4
に誘導できず、結局、横棒3を抜け止め孔4から抜くこ
とは困難となる。また、万一、強引な力により横棒3を
Y字状に変形させて、横棒3が抜け止め孔4から抜かれ
た場合を想定しても、再度横棒3を抜け止め孔4に入れ
ようと試みても、すでに、横棒3は変形しているのでそ
の作業は極めて困難になる。その結果、一度頭部1から
横棒3を外したら再利用は実質的に不可能になり、封緘
と言う機能を満足し、例えば、商品の高価格な値札から
低価格の値札への付け替えの防止や、セキュリティボッ
クス内に納められた物品等の盗難防止に役立つ。
【0027】なお、フィラメント2の断面形状は、円
形、楕円形、矩形等、用途に応じて選択できるが、好ま
しくは、図5に示すように、幅Wに対して厚さtを幅W
の1/2程度にするのが良い。なぜならば、図1に示す
ように、円弧軌跡C(詳細は後述)の直径よりもフィラ
メント2の長さが長いとフィラメント2は曲がるが、そ
の曲がり方向を一定方向にする方が後述する取り付け装
置との関連で有利であるからである。
【0028】また、この実施例のように、フィラメント
2の延設基端を規制壁6の部分に設ければ、図1から容
易に判るように、頭部1、フィラメント2、で形成する
ループの外側に頭部1が大きく突出すことがないので好
ましい。
【0029】第二の実施例 この実施例では封緘具Bの頭部11内の形状を、前述し
た第一実施例と比べて少し異にしている。すなわち、図
6〜図8において、頭部11の抜け止め孔14と対向す
る位置には、空間15を設けて規制壁16を形成してい
るが、空間15の開口部15aを規制壁16の両側に設
けている。これは、抜け止め孔14から頭部11内に打
ち込まれた横棒3が開口部15aから外へ飛び出さない
処置であり、また金型で成形する際に金型をまったくス
ライドさせる必要がない点で有利である。
【0030】第三の実施例 この実施例でも封緘具Bの頭部21内の形状を、前述し
た第一実施例と比べて少し異にしている。すなわち、図
9、図10において、頭部21の抜け止め孔24と対向
する位置には、空間25を設けて規制壁26を形成して
いるが、空間25の開口部25a、25bを設ける位置
が第一の実施例と異なる。これを図10で説明すれば、
規制壁26に対して左右の縦壁の一部を切り欠いて、開
口部25aを右縦壁上位に、また開口部25bを左縦壁
下位にそれぞれ設けている。これは、抜け止め孔24か
ら頭部21内に打ち込まれた横棒3が開口部25a、2
5bから外へ飛び出しにくいようにする上で好ましい。
【0031】第四の実施例 この実施例でも封緘具Bの頭部31内の形状を、前述し
た第一の実施例と比べて少し異にしている。これを説明
すれば、図11、図12において、頭部31の抜け止め
孔34と対向する位置には、空間35を設けて規制壁3
6を形成しているところまでは第一の実施例と同じであ
る。しかしこの実施例では、抜け止め孔34と規制壁3
6の間、すなわち、空間35の中間に、薄めの補助壁3
6aを抜け止め孔34と対向するように配置した点で第
一の実施例とは異なる。この補助壁36aは、次の作用
の説明によりその効果が明らかにできる。すなわち、図
12に仮想線で示すように、抜け止め孔34から空間3
5内に打ち込まれた横棒3は、まず補助壁36aを規制
壁36の方向へ押しながら空間35内に入るが、この
時、補助壁36aはその弾性力により、フィラメント2
に対して並行状態になっている横棒3を原形位置に復元
させる補助的な役目を果たすとともに、横棒3の復元後
は、横棒の打ち込み方向への動きを補助的に規制し、規
制壁36と共に横棒3が開口部35aから外へ飛び出し
にくいようにする役目もはたす。
【0032】以上、封緘具Bの各実施例について説明し
たが、本発明は、一部の上記実施例に限定されることは
なく、本発明の技術思想の及ぶ範囲であれば包含され
る。
【0033】次に、封緘具Bの複数の連結形態及び封緘
具Bの取り付け方法と装置について詳述するが、封緘具
Bは第一の実施例のものを使用したものとして説明し、
他の実施例の封緘具Bを使用するものについては、その
連結形態や取り付け方法と装置の作用効果が、封緘具B
の第一の実施例のものと同じなので省略する。
【0034】封緘具Bの複数の連結形態を説明すれば、
図14および図15に示すように、封緘具Bを多数並行
状態にし、頭部1と横棒3から、フィラメント2の反対
方向に伸びる支え片7、8をそれぞれ延設し、頭部1側
と横棒3側それぞれの支え片7同士、支え片8同士を連
結部材9、10で連結する形態にして、合成樹脂で一体
成形して封緘具群Bnとしている。このように形成する
ことにより、封緘具群Bnを成形する場合、金型がシン
プルな耐久性のあるもの、換言すれば、大量生産適した
金型にできる他、後述する、封緘具Bの取り付け方法及
び装置を使用する場合、便利であるとともに、封緘具B
同士の絡み防止にもなる。
【0035】封緘具Bの取り付け方法の基本的な手段に
ついて説明する。前述した封緘具Bを、ループ状にする
ためには、頭部1と横棒3を対向させて頭部1に横棒3
を嵌め込むが、この際、頭部1の抜け止め孔4と横棒3
の軸線を、少なくとも抜け止め孔4に横棒3が臨む程度
に合わせる必要がある。そこで、本発明のこの実施例で
は、頭部1と横棒3を対向させる際、それらの移動軌跡
(円弧軌跡)を図1に示すように一つの円周とし、この
円周軌跡C上の一部分の位置Pに頭部1の抜け止め孔4
の軸線をほぼ合うように配置するとともに、円周軌跡C
上の頭部1と離れた位置Qに横棒3の軸線がほぼ合うよ
うに配置している。そして、頭部1と横棒3をそれぞれ
円周軌跡Cに沿って位置P1,Q1の如く移動させれ
ば、必ず、頭部1の抜け止め孔4に横棒3が入る位置P
2,Q2で抜け止め孔4と横棒3を対向させることがで
きる。そして、横棒3を抜け止め孔4に押し込めば、横
棒3に対してフィラメント2は並行状態になって横棒3
とともに抜け止め孔4の中に入り、空間5内において横
棒3とフィラメント2との位置関係が実線で示すように
原形に復元する。このような方法で頭部1と横棒3を円
周軌跡Cに沿って移動させることにより、円周軌跡Cの
内側を広く利用できる。すなわち、厚肉の商品や、厚肉
のドアの取手等にこの封緘具1を使用することも可能と
なる。
【0036】なお、この実施例では、頭部1と横棒3の
両方を円周軌跡Cに沿って移動させているが、頭部1の
みを円周軌跡Cに沿って移動させ、若しくは横棒3のみ
を円周軌跡Cに沿って移動させるようにしても良い。ま
た、重複するが、円周軌跡Cは、真円のみならず、大ま
かな円または、楕円若しくはそれに類似する円弧状もの
でも良い。換言すれば、抜け止め孔4の軸線と横棒3の
軸線がそれぞれ相反する方向から該円弧軌跡に沿って回
って来た時に抜け止め孔4と横棒3が相対して、抜け止
め孔4に横棒3が入れば良い。したがって、抜け止め孔
4と横棒3の軸線の多少のずれがある頭部1側の円弧と
横棒3側の円弧であってもよく、また頭部1側の円弧と
横棒3側の円弧のうち両方若しくはいずれか一方が楕円
状若しくはそれに類似するものであっても良い。
【0037】次に上述した、封緘具Bの取り付け方法の
基本的な手段を採用して封緘具Bの頭部1に横棒3を嵌
め込む、その取り付け装置の一実施例を説明する。図1
6〜図18において、取り付け装置Tは、全体として、
封緘具群Bnから封緘具Bを一本ずつ切り離して結合位
置に移動させるための、封緘具Bの横棒3の移動部10
0、頭部1の移動部200、封緘具群Bnの内、次に打
ち込まれる封緘具Bを切り離し位置に一定ピッチで送
る、横棒3側のピッチ送り機構部300、頭部1側のピ
ッチ送り機構部400、上記各部の駆動部500及びこ
の駆動部500の原動部すなわちグリップ部600から
形成している。以下各部毎に説明する。
【0038】まず、横棒3の移動部100について説明
する。図16〜図20と図22において、前記円周軌跡
Cと同じ円周軌跡C1上には、約1/4周に渡って円弧
状の中空のガイド針101が位置している。この中空の
ガイド針101は、断面C形の中空針になっていて開口
部101aは円周の内側に位置している。ガイド針10
1の基端部は、ホルダー101bで固定し、このホルダ
ー101bは、後述する横棒3の送りガイド溝301の
一部も兼ねていて、アンダーケース701の先端部に固
定されている。円周軌跡C1上のガイド針101基端部
後方には、このガイド針101とほぼ同芯になるように
円弧状のプッシュバー102を配置している。このプッ
シュバー102の先端は、ガイド針101の基端とガイ
ド溝301の分だけ間隔を設けてガイド針101基端部
後方に位置し、また、このプッシュバー102の後端部
を、円周軌跡C1に沿って移動するスライドホルダー1
02aにより駆動する。すなわち、プッシュバー102
は、ガイド溝301内にある封緘具群Bnの横棒3の
内、打ち込み位置にある封緘具Bの横棒3の端面を押し
て、それを支え片8から切り離してガイド針101内に
誘導する役目を果たす。また、このプッシュバー102
は、ガイド針101内を横棒3を押しながら通過して、
後述する移動部200によりガイド針101先端付近ま
で移送される頭部1の抜け止め孔4に、横棒3を押し込
む役目も果たす。なお、ガイド針101の基端には、封
緘具群Bnの支え片8から横棒3を切り離すためのカッ
ターを形成している。
【0039】次に、頭部1の移動部200について説明
する。図16〜図20と図22において、円周軌跡C1
上のプッシュバー102の真下には、円周軌跡C1に沿
ってプッシュバー102と逆方向に動くヘッドキャリア
201を配置している。このヘッドキャリア201は、
図19、図20に示すように、アンダーケース701と
アッパーケース702とに形成された円弧上の溝70
3、704内を滑動し、通常は、アンダーケース701
とアッパーケース702内に収納し、封緘作業の時だ
け、図19に仮想線で示す位置、すなわち封緘具Bの頭
部1をガイド針101の先端付近まで運ぶ役目を果た
す。このヘッドキャリア201は、図22に示すよう
に、キャリア本体201aと、このキャリア本体201
a内で数Cmだけ自由に動くことができるヘッドプッシ
ャー201bとからなる。このヘッドプッシャー201
bはその先端部に形成した段部201cに封緘具Bの頭
部1を載せるが、この時の頭部1の位置は、前記プッシ
ュバー102の軸芯とほぼ同芯、すなわち横棒3の軸芯
とほぼ同芯になるようにする(図22参照)。そしてこ
の位置で頭部1を押して、封緘具群Bnの支え片7から
頭部1を切り離し、キャリア本体201aの先端部に設
けた断面C形のトンネル201dの内上面とヘッドプッ
シャー201bの段部201cとで頭部1を挟持する。
なお、キャリア本体201aとヘッドプッシャー201
bの動作順序を説明すれば、キャリア本体201aに対
してヘッドプッシャー201bが先に動き、封緘具Bの
頭部1がキャリア本体201aのトンネル201dとヘ
ッドプッシャー201bの段部201cとで挟持された
時、ヘッドプッシャー201bとキャリア本体201a
が同時に動いて、頭部1をガイド針101の先端付近ま
で運ぶようになる。
【0040】次に、横棒3側のピッチ送り機構部300
について説明する。図19、図20、図23及び図24
において、ガイド針101の基端とプッシュバー102
の先端の間の円周軌跡C1上には、横棒3のガイド溝3
01を設けている。このガイド溝301は、ガイド針1
01のホルダー101bと共同して封緘具群Bnの横棒
3を打ち込み位置に案内する役目を果たす。このガイド
溝301は横棒ピッチ送り機構ケース302の前部に設
けている。このケース302の後部には、図23と図2
4に示すように、封緘具群Bnの横棒3側の支え片8の
形状及びピッチに適合した歯車303を回動自在に軸支
している。この歯車303は、ガイド溝301に案内さ
れる封緘具Bnの支え片8に適正に噛み合う位置に配備
している。歯車303は支え片8を1ピッチづつ送る役
目を果たすことから、一方向への間欠回転運動をする。
すなわち、歯車303は、その回転に沿って多少揺動し
ながら直線的に動作する送り爪304により一定ピッチ
送られ、この送り爪304は、その先端部を歯車303
の外円周に沿わせるための板ばね305と送り爪304
の駆動源となる圧縮ばね306により挟持されて、前述
した各ばねとともに、横棒ピッチ送り機構ケース302
の後部に収納されている。
【0041】このように配備した送り爪304は、その
後端部をL型のリターンリンク307の一方のアーム3
07aと連結している。このリターンリンク307は、
横棒ピッチ送り機構ケース302に枢支されていて、そ
れの他方のアーム307bが図24の実線位置から仮想
線の位置まで移動した時に、送り爪304を圧縮ばね3
06に抗して実線位置から仮想線位置へ移動させるよう
にしている。この送り爪304の移動により、歯車30
3は図24において時計方向へ回動しようとするが、こ
の回動作用は圧縮ばね309により歯車303に圧接す
る逆転防止爪308の爪部308cによりその回転を阻
まれる。この逆転防止爪308は、全体的には十字状に
形成していて、図24においてその上部308aを、送
り爪304の中間に形成した斜面カム304aと対向す
るように配置する。また逆転防止爪308の下部308
bは、後述するリリースノブ705のアーム705aと
対向するように配置する。これは、使用途中の封緘具群
Bnを取り付け装置Tから外す場合に、リリースノブ7
05のアーム705aにより、逆転防止爪308が図2
4において右方向へ移動し、これにより爪部308cが
歯車303から外れるとともに、逆転防止爪308の上
部308aが送り爪304の斜面カム304aを押し上
げて、歯車303から送り爪304を外して、歯車30
3を自由にする役目を果たす。
【0042】なお、リターンリンク307の他方のアー
ム307bは、後述するスライドカム501が前進限付
近に至った時に、スライドカム501の斜面カム501
cにより、図24において下方に押される。この時、ア
ンダーケース701にスライドできるように支持され、
圧縮ばね310により前方へ付勢されている保持棒31
1の先端の傾斜部311aが、アーム307bにより一
旦後方に移動し、圧縮ばね310の作用により、即、前
進してアーム307bを上から押さえ付けた状態でリタ
ーンリンク307の姿勢を保持する(図24の仮想線の
位置)。そして、スライドカム501の後退限で保持棒
311を図24の実線位置まで右移動させてリターンリ
ンク307のアーム307bの押さえを解除する。すな
わち、この解除作用により、送り爪304は、図24の
仮想線の位置から、圧縮ばね306によって実線位置ま
で移動し、これに伴って歯車303は反時計回りに回動
して封緘具群Bnの横棒3群のうち最先端の横棒3を打
ち込み位置に送る。この保持棒311の第一の役目は、
封緘具群Bnを取り付け装置Tの封緘最終工程で1ピッ
チ送るようにするために、それまで、送り爪304すな
わち歯車303を作動させないようにすることである。
また、保持棒311の第二の役目は、封緘具群Bnを確
実に1ピッチ送るために、圧縮ばね306を強力なもの
にしても、小さい力でリタンリンク307の押さえを解
除できるようにすることである。換言すれば、この後者
の役目は、後述する原動部600が、この実施例では手
動、すなわち握力を利用するものであることから、スラ
イドカム501の前進時は握力が作用し、後退時は後述
するスプリング作用を利用しているので、長時間作業で
も疲れない程度のスプリング力にする必要があり、スラ
イドカム501の後退時にその戻り力を大きくできない
ことによるものである。
【0043】次に、頭部1側のピッチ送り機構部400
について説明する。図16、図19と図25〜図27に
おいて、ヘッドキャリア201のトンネル201dとヘ
ッドプッシャー201bの間の円周軌跡C1上には、頭
部1の送りガイド溝401が位置している。この送りガ
イド401は、二つの部品から形成している。この二つ
の部品の一つは、上面カバー706の先端側に形成した
垂直壁706aであり、他の一つは、頭部ピッチ送り機
構ケース402の先端部に形成した溝401aである。
そして、垂直壁706aと溝401aとで形成したガイ
ド溝401は、封緘具Bnの各封緘具Bの頭部1を打ち
込み位置、すなわち、ヘッドプッシャー201bの段部
201cに当接する位置まで案内する(図22参照)。
また、溝401aの下部の頭部ピッチ送り機構ケース4
02先端部位には、ヘッドキャリア201のトンネル2
01dの収納部402aを形成している。これは、図1
9に示すように、通常はヘッドキャリア201をアンダ
ーケース701とアッパーケース702内等の中に収納
し、封緘作業の時だけ、図19に仮想線で示す位置、す
なわち封緘具Bの頭部1をガイド針101の先端付近ま
で運ぶようにして、封緘作業を行う時に、ガイド針10
1を商品等の穴に差し込む場合、その作業をしやすくす
るための処置である。なお、頭部ピッチ送り機構ケース
402の前記溝401aと収納部402aに沿う位置
に、封緘具群Bnの支え片7から頭部1を切り離すため
のカッター402bを配置している。このカッター40
2bは、カッターホルダー402cにより位置決めされ
る。このカッターホルダー402cはカッター402b
の交換を容易にするために、頭部ピッチ送り機構ケース
402の下部を支点として外側(図27の右方向)に開
くことができる構造になっている。この考え方は、使用
に際して比較的寿命が短い部品、すなわち、ガイド針1
01、このガイド針101の基端に形成した封緘具群B
nの支え片8から横棒3を切り離すためのカッターとと
もに、頭部1を切り離すためのカッター402bを、何
等工具を使用せずとも交換できるようにする発想に基づ
くものである。
【0044】さて、図26から明らかなように、この頭
部ピッチ送り機構ケース402内にも、横棒3側のピッ
チ送り機構部300内に配置したと同様の、歯車40
3、送り爪404、板ばね405、圧縮ばね406、リ
ターンリンク407、逆転防止爪408及び圧縮ばね4
09をそれぞれ配置している。この配置および各部品
は、横棒3側のピッチ送り機構部300内に配置した各
部品と勝手が反対になっているだけで、その作用効果は
全く同じなので、ここでの説明は省略し、横棒3側のピ
ッチ送り機構部300の説明を準用する。なお、図19
に示した保持棒410とリターンリンク407の説明及
び、保持棒410の対向する位置にも斜面カム501c
と同様の斜面カムを設けたスライドカム501と保持棒
410の関係の説明も、横棒3側のピッチ送り機構部3
00の説明と同様なので、ここでの説明は省略し、横棒
3側のピッチ送り機構部300の説明を準用する。
【0045】次に、駆動部500について説明する。図
19、図20及び図22において、アンダーケース70
1とアッパーケース702の上部には、揺動リンク50
2が位置している。このリンク502は、先端部の長穴
502aをスライドホルダー102aに連結し、後端部
をアンダーケース701とアッパーケース702により
位置を固定したブリッジブレート503に枢支してい
る。そして、この揺動リンク502は、図19において
時計回りに揺動する時にスライドホルダー102aを介
してプッシュバー102をガイド針101内に送り出
し、反時計回りに揺動した時にプッシュバー102を元
の位置に戻す役目をする。
【0046】一方、揺動リンク502の下方のアンダー
ケース701とアッパーケース702内には、揺動リン
ク504が位置している。このリンク504は、先端部
の長穴504aをヘッドプッシャー201bに連結し
(図22参照)、後端部をアンダーケース701から延
設した、図示しない支持板に枢支している。そしてこの
リンク504は、図19において、反時計回りに揺動す
る時に、ヘッドプッシャー201bと、これを介して動
くキャリア本体201aを仮想線で示すようにガイド針
101の先端方向に向かって移動させ、時計回りに揺動
する時に、ヘッドプッシャー201bとキャリア本体2
01aを元の位置に戻す役目を果たす。
【0047】このように配置した揺動リンク502と5
04の間には、スライドカム501が位置している。こ
のスライドカム501は、揺動リンク502、504の
揺動方向に交差する方向に動くように、アンダーケース
701とアッパーケース702に形成したレール701
aと702aに沿って往復運動をする。スライドカム5
01の揺動リンク502と対向する面には、プッシュバ
ー作動カム溝501aを形成し、このカム溝に揺動リン
ク502のピン(ローラーでも可)502bを臨ませ
る。また、スライドカム501の揺動リンク504と対
向する面には、ヘッドキャリア作動カム溝501bを形
成し、このカム溝に揺動リンク504のピン(ローラー
でも可)504bを臨ませる。
【0048】スライドカム501のヘッドキャリア作動
カム溝501bは、図19に示すように、揺動リンク5
04がスライドカム501の動作と同時に反時計回りに
揺動開始するように形成している。そしてこのヘッドキ
ャリア作動カム溝501bの形状を、揺動リンク504
の動作直後の揺動角がスライドカム501の動く距離に
対して小さくなるように設定している。これは、まず、
揺動リンク504の当初の動作でヘッドプッシャー20
1bを作動させて、封緘具群Bnから、打ち込まれる封
緘具Bの頭部1を支え片7から切り離す作用をするが、
その際の切断力を考慮してスライドカム501の動作力
を小さくするための処置である。またヘッドプッシャー
201bは、支え片7から頭部1を切り離す際、もしそ
の動作が高速であれば、頭部1を押す時の衝撃で頭部1
を前方に飛び出させてしまう危険があるが、このような
作用を防止する役目も果たす。ヘッドプッシャー201
bは、頭部1を支え片7から切断した後は、ヘッドキャ
リア201のトンネル201dと共同して頭部を挟持
し、図19の仮想線で示す位置まで移動するが、この際
は、ヘッドキャリア201に外的負荷は殆ど作用しな
い。したがって、この間の揺動リンク504の揺動角
は、スライドカム501の動く距離に対して同等若しく
は少し大きくなるようにスライドカム501bのカム形
状を設定してもスライドカム501の動作力は、それの
動作直後の動作力と大きく変化することはない。そし
て、ヘッドキャリア201が図19の仮想線で示す位置
まで移動した後は、スライドカム501のヘッドキャリ
ア作動カム溝501bは、スライドカム501の動作方
向と平行になって、スライドカム501が更に動作を続
けてもヘッドキャリア201をその位置で保持できるよ
うにしている。
【0049】一方、スライドカム501の上面に形成し
たプッシュバー作動カム溝501aは、スライドカム5
01が動作する当初はスライドカム501の動作方向と
平行になっていて揺動リンク502を作動させず、ヘッ
ドキャリア201による頭部1の上述した切断工程が終
了した後に揺動リンク502を作動するように定めてい
る。この理由は、支え片8から横棒3を切断する際発生
する切断抵抗が頭部1のそれと重複しないようにするた
めである。したがって、プッシュバー作動カム溝501
aのカム形状は、スライドカム501が少し動作した後
に、初めて揺動リンク502を時計回りに揺動開始する
ように形成している。そして揺動リンク502が揺動を
開始する時点から少しの間は、プッシュバー作動カム溝
501aの形状を、揺動リンク502の揺動角がスライ
ドカム501の動く距離に対して小さくなるように設定
している。これは、上述した、頭部1を支え片7から切
り離す際の切断力を考慮してスライドカム501の動作
力を小さくするための処置と同じ作用を、横棒3の支え
片8からの切断工程でもさせるためである。さて、横棒
3を支え片8から切断した後は、この横棒3がガイド針
1の中をプッシュバー102に押されて移動するだけ
で、大きい外的負荷は揺動リンク502に作用しない。
したがって、この間の揺動リンク502の揺動角は、ス
ライドカム501の動く距離に対して同等若しくは少し
大きくなるようにプッシュバー作動カム溝501aの形
状を設定しても、スライドカム501の動作力は、横棒
3を支え片8から切断する時の動作力と大きく変化する
ことはない。なお、プッシュバー作動カム溝501aの
形状を、揺動リンク502の時計方向への揺動最終工程
付近で、再び揺動リンク502の揺動角がスライドカム
501の動く距離に対して小さくなるように設定してい
る。これは、封緘動作中においては、封緘具Bの頭部1
の抜け止め孔4に横棒3が入るときに最大の力が必要に
なるので、これに対応するためである。
【0050】ここまでの説明で、理解できるように、ス
ライドカム501はその往復運動中に、揺動リンク50
2、504を作動させるとともに、横棒3側のピッチ送
り機構部300と頭部1側のピッチ送り機構部400の
作動をもコントロールする重要な役目を果たす。
【0051】次に、原動部600について説明する。図
20において、アンダーケース701とアッパーケース
702の下部をピストル状にして握り部707を形成し
ている。この握り部707の前側には、グリップレバー
601が位置し、このグリップレバー601の上部をケ
ース701と702により揺動自在に支承している。握
り部707を形成する部分のアンダーケース701内に
はリンク支持板602を固定している。このリンク支持
板602は駆動アーム603の基部を揺動自在に支承し
ている。駆動アーム603の先端部は、連結リンク60
4を介してスライドカム501と繋がっている。すなわ
ち、この駆動アーム603の揺動に伴ってスライドカム
501は前後にスライドする。
【0052】一方、リンク支持板602のグリップレバ
ー601寄り、換言すれば、駆動アーム603の揺動終
点方向のリンク支持板602には、駆動アーム603の
支点603aと間隔を設けて原動リンク604の揺動支
点604aを位置させている。この原動リンク604の
形状はL形になっていて、一方のアーム604bは、グ
リップレバー601に接し、他方のアーム604cは、
図20において駆動アーム603の右側まで延設してい
る。また、原動リンク604のアーム604cと駆動ア
ーム603は、トグルリンク605で連結している。こ
のトグルアーム605による原動リンク604のアーム
604cと駆動アーム603の連結位置は、図21に示
すように、駆動アーム603の揺動終点付近において、
トグル効果が最も期待できる位置に定めている。すなわ
ち、駆動アーム603の揺動終点付近において、トグル
リンク605と原動リンク604との連結点605aを
中心とする、トグルリンク605と駆動アーム603と
の連結点605bと、揺動支点604aとの角度α2
が、連結点605a、605b及び揺動支点604aが
一直線になる、いわゆる思案点を越えない位置で、限り
無くこの思案点に近付けるように、トグルアーム605
による原動リンク604のアーム604cと駆動アーム
603の連結位置を定めている。このように、トグルリ
ンク605の連結点605a、605bを定めることに
より、グリップレバー601が作動する前は、図20に
示すように、角度α1が当然ではあるが大きくなる。な
お、原動リンク604の一方のアーム604bとリンク
支持板602との間は、圧縮ばね606により、原動リ
ンク604を時計回りに付勢していて、グリップレバー
601を図20の状態に維持する。
【0053】このように構成することにより、グリップ
レバー601を一定の力で握ったとすれば、駆動アーム
603は、図20の位置から図21の位置方向に揺動す
るにしたがってその回転モーメントは次第に増大し、駆
動アーム603の揺動終点付近において最大となる。そ
の結果、スライドカム501は、図20において、左端
付近に至った時、すなわち、図1に示すように、円周軌
跡C(C1)上の位置P2点において、封緘具Bの頭部
1に横棒2を差し込む時、プッシュバー102には、最
大押し込み力が作用することになる。換言すれば、前述
したように、スライドカム501のカム作用と相俟っ
て、軽い力で封緘作業ができることになる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を奏する。封緘具においては、横棒は、抜け止め孔に一
度差し込んだら容易には抜けない。また、万一、強引な
力により横棒が抜け止め孔から抜かれた場合を想定して
も、再度横棒を抜け止め孔に入れようと試みてもその作
業は極めて困難になる。その結果、封緘と言う機能を満
足し、例えば、商品の高価格な値札から低価格の値札へ
の付け替えの防止や、セキュリティボックス内に納めら
れた物品等の盗難防止に役立つ。
【0055】一方、この封緘具は、頭部の抜け止め孔の
軸線と横棒の軸線とを同じ方向に位置させることができ
る。また、この封緘具を支え片と連結部材により多数連
結して封緘具群とした場合であっても、支え片と連結部
材は、金型から封緘具群を離型する際邪魔にはならな
い。したがって、金型を簡素化でき大量生産が可能な耐
久性のある金型にすることができる。
【0056】さらに、この封緘具において、頭部の抜け
止め孔の軸線と横棒の軸線とを同じ方向に位置させるこ
とができるということは、適正な円弧軌跡上にそれぞれ
の軸線を位置させて、頭部と横棒を反対方向の円弧軌跡
上に沿って移動させれば、必ず頭部の抜け止め孔と横棒
は、インサートが可能な位置で向かい合うことになり、
それらの差し込みが極めて楽に行えることになる。
【0057】また、頭部と横棒を円弧に沿って移動でき
ると言うことは、封緘具の取り付け装置において、その
円弧の内側に広いスペースを確保できることも意味し、
その結果、厚肉の商品にも使用できる。
【0058】さらに述べれば、横棒は中空のガイド針の
中を通過することになるので、ガイド針の外形寸法を小
さくできる。したがって、封緘具を通す物品等の穴が小
さい場合でも使用できる。
【0059】一方、封緘具の頭部と横棒は、その取り付
け装置においては、頭部がヘッドキャリアで、また横棒
がガイド針の中を通るプッシュバーでそれぞれ円弧に沿
って移動する。これらヘッドキャリアとプッシュバー
を、それぞれ揺動リンクにより駆動し、これら揺動リン
クをその揺動方向と交差する方向に動くスライドカムに
より駆動する。したがって、各揺動リンクの回転モーメ
ントは、スライドカムのカム形状により大きくもでき、
また小さくもできる。このことは、封緘具をループ状に
離脱不能にするための、取り付け装置の動作中におい
て、ヘッドキャリアとプッシュバーに加わる負荷の程度
によって変化する各揺動リンクの回転モーメントに合わ
せて、スライドカムのカム形状を定めれば、このスライ
ドカムのスライド力をある程度平均化することが可能と
なる。したがって、スライドカムをスムーズに動かすこ
とができる。
【0060】また、スライドカムを駆動する駆動アーム
には、揺動終点方向に揺動するにしたがって、トグル作
用により大きな回転モーメントが与えられ、その揺動終
点付近において駆動アームは最大の回転モーメントをを
得ることができる。すなわち、封緘動作中においては、
封緘具の頭部の抜け上め孔に横棒が入るときに最大の力
が必要になるので、換言すれば、この時に小さな力で駆
動アームを動かすことができることを意味する。その結
果、前述したスライドカムの動きと相俟って、わずかな
力で封緘作業を行える等、それらの発明の効果は極めて
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部である封緘具の封緘作用の説明図
である。
【図2】本発明の封緘具の第一の実施例を示す一部省略
した平面図である。
【図3】同縦断面図である。
【図4】同底面図である。
【図5】図3のA−A線の断面図である。
【図6】本発明の封緘具の頭部の第二の実施例を示す一
部省略した平面図である。
【図7】同縦断面図である。
【図8】同底面図である。
【図9】本発明の封緘具の頭部の第三の実施例を示す一
部省略した平面図である。
【図10】同縦断面図である。
【図11】本発明の封緘具の頭部の第四の実施例を示す
一部省略した平面図である。
【図12】同縦断面図である。
【図13】規制壁がない場合の封緘具の封緘解除状態を
示す説明図である。
【図14】本発明の封緘具を封緘具群とする場合の一例
を示す平面図である。
【図15】一部断面した同正面図である。
【図16】本発明の封緘具の取り付け装置の一実施例を
示す平面図である。
【図17】同正面図である。
【図18】同左側面図である。
【図19】上面カバーを外し一部断面した状態の同平面
図である。
【図20】アッパーケースを外し一部断面した正面図で
ある。
【図21】原動部の作動状態を示す一部断面した正面図
である。
【図22】ヘッドキャリアとプッシュバーの円周軌跡上
で展開断面した説明図である。
【図23】横棒送り部の一部断面した平面図である。
【図24】同正面図である。
【図25】頭部送り部の平面図である。
【図26】同正面図である。
【図27】一部断面した同右側面図である。
【符号の説明】
B 封緘具 Bn 封緘具群 C、C1 円周軌跡(円弧状の軌跡) T 封緘具の取り付け装置 1、11、21、31 頭部 2 フィラメント 3 横棒 4、14、24、34 抜け止め孔 6、16、26、36 規制壁 7、8 支え片 9、10 連結部材 101 ガイド針 102 プッシュバー 201 ヘッドキャリア 501 スライドカム 502、504 揺動リンク 603 駆動アーム 604 原動リンク 605 トグルリンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成沢 浩 山形県鶴岡市宝田一丁目10番51号 株式会 社サトーゴーセー鶴岡事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に抜け止め孔を有する頭部と、この
    頭部から延設したフィラメントと、このフィラメントの
    延設先端部にこれと交差すべく配設した横棒からなり、
    前記抜け止め孔に前記横棒を挿通係止させてループを形
    成する封緘具において、前記抜け止め孔と対向する前記
    頭部内後方に、この横棒を抜け止め孔へ挿通した後の動
    きを規制する規制壁を設けたことを特徴とする封緘具。
  2. 【請求項2】 頭部側のフィラメントの延設基端を規制
    壁部分に設けたことを特徴とする請求項1記載の封緘
    具。
  3. 【請求項3】 頭部と横棒から、フィラメントと反対方
    向に伸びる支え片をそれぞれ設けた封緘具を複数並べ、
    前記頭部側と横棒側の各支え片をそれぞれ連結部材で連
    結したことを特徴とする請求項1及び2記載の封緘具。
  4. 【請求項4】 抜け止め孔を有する頭部と、この頭部か
    ら延設したフィラメントと、このフィラメントの延設先
    端部にこれと交差すべく配設した横棒からなり、前記抜
    け止め孔に前記横棒を挿通係止させてループを形成する
    封緘具の取り付け方法であって、前記頭部及び横棒を相
    対係止するために移動させるそれぞれの軌跡を、それら
    の相対位置においてほぼ一致する円弧状の軌跡にすると
    ともに、前記頭部側の円弧軌跡上の一部に、頭部の抜け
    止め孔の軸線をほぼ一致させて配置し、また頭部位置と
    離れた前記横棒側の円弧軌跡上の一部に、横棒をその軸
    線をほぼ一致させて配置する一方、これらの円弧軌跡に
    沿って頭部と横棒をそれぞれ逆方向に移動させ、この状
    態のまま横棒を抜け止め孔に挿通させるようにしたこと
    を特徴とする封緘具の取り付け方法。
  5. 【請求項5】 抜け止め孔を有する頭部と、この頭部か
    ら延設したフィラメントと、このフィラメントの延設先
    端部にこれと交差すべく配設した横棒からなり、前記抜
    け止め孔に前記横棒を挿通係止させてループを形成する
    封緘具の取り付け装置であって、前記頭部及び横棒を相
    対係止するために移動させるそれぞれの軌跡を、それら
    の相対位置においてほぼ一致する円弧状の軌跡にすると
    ともに、前記頭部側の円弧軌跡上に抜け止め孔の軸線を
    ほぼ一致させた頭部を配置し、また、この頭部と離れた
    前記横棒側の円弧軌跡上に軸線をほぼ一致させた横棒を
    配置する一方、さらに前記頭部側の円弧軌跡上の頭部位
    置近傍に、前記頭部をこの軌跡に沿って移動させるヘッ
    ドキャリアを、また、前記横棒側の円弧軌跡上の横棒位
    置近傍に、前記横棒をこの円弧軌跡に沿って案内する、
    位置を固定した中空のガイド針と、前記横棒の端面を押
    して前記ガイド針内を移動するプッシュバーとをそれぞ
    れ配備したことを特徴とする封緘具の取り付け装置。
  6. 【請求項6】 ヘッドキャリアとプッシュバーとを、そ
    れぞれ独立した揺動リンクで各々駆動するとともに、各
    揺動リンクをそれらの揺動方向と交差する方向に動くス
    ライドカムにより揺動させるようにしたことを特徴とす
    る請求項5記載の封緘具の取り付け装置。
  7. 【請求項7】 スライドカムを駆動するために、それの
    移動方向に揺動する駆動アームと、この駆動アームの支
    点からこのアームの揺動終点方向にずらせて位置させた
    支点を中心に揺動する原動リンクとをトグルリンクで連
    結するとともに、このトグルリンクの前記各連結部位
    を、前記駆動アームの揺動終点付近において、原動リン
    クとトグルリンクによるトグル作用の思案点に近くなる
    ようにそれぞれ配置したことを特徴とする請求項6記載
    の封緘具の取り付け装置。
JP21971897A 1997-07-10 1997-07-10 封緘具及びその取り付け方法と装置 Pending JPH1129121A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044628A1 (fr) * 1999-01-29 2000-08-03 Toska Co., Ltd. Procede et dispositif de connexion d'un corps de connexion en forme de filament
US6533155B1 (en) * 1997-08-04 2003-03-18 Toska Co., Ltd. Mount device for connection of filament-shaped connecting bodies

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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