JP3104033B2 - 自動係止片取付装置 - Google Patents

自動係止片取付装置

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JP3104033B2
JP3104033B2 JP03172489A JP17248991A JP3104033B2 JP 3104033 B2 JP3104033 B2 JP 3104033B2 JP 03172489 A JP03172489 A JP 03172489A JP 17248991 A JP17248991 A JP 17248991A JP 3104033 B2 JP3104033 B2 JP 3104033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は値札を商品に取付けた
り、2つ以上の物品を連結する際に使用する合成樹脂に
よって成形された係止片の自動取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】値札や各種のタグ類を衣類その他の表面
に取付けたり、二つ以上の物品を連結する手段として合
成樹脂の係止片を使用することが、例えば米国特許第3,
103,666 号明細書等によって提案されている。この係止
片は、横棒部と頭部とこれらの部材の間を連結するフイ
ラメント部から成り、全体がH形に形成されている。そ
してこの係止片は連結部を介して1本の連結棒上に、横
棒部同士及び頭部同士を平行に並べて多数(30〜10
0本あるいはそれ以上)配列されて係止片群を構成し、
ナイロンやポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂によっ
て一体的に成形されている。
【0003】この係止片群より個々の係止片を分離して
商品に取付ける際には、係止片群をピストル形の取付装
置の前部に装填し、その装置の前方に取付けられている
中空針に値札を挿通し、この中空針を商品に突き刺し、
次に握り部の前方に弾圧して突出しているレバーを握る
ことによって1本の係止片の横棒を商品の裏側まで突出
させることによって値札を商品に取付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この手操作に
よって係止片を商品に打込む方法は、衣類等の吊されて
いる商品や鞄類や靴等にタグを順次取付けるのには適し
ているが、コンベヤ等の手段で商品を連続的に移動させ
ながらタグを取付けて包装する工程には適していない。
即ち、手操作による方法は作業者の疲れと共に取付機を
操作する速度が低下し、しかも失敗も多くなるので長時
間の作業には対応できない。また、コンベアの移送速度
が早くなると打込むことができないという問題がある。
【0005】前記手操作によるタグの取付方法の欠点を
解消するために自動的に係止片を商品に取付ける装置も
開発されているが、これらの装置は大型化したり、係止
片群より個々の係止片に分離する操作が円滑に行なわれ
ず、一連の製造工程を一時的にストップさせる等のトラ
ブルを発生しがちであった(特開昭52-79700号公報、特
開昭53-45200号公報)。また、本出願人はこの種の装置
を開発し、これを提案した(実開昭61-194607 号公
報)。
【0006】しかし、この開発した装置には係止片の連
続送り操作に問題があった。即ち、この自動係止片取付
装置の要部は図11に示す構造が採用されている。この
装置は空気式シリンダ装置を駆動源とするものであっ
て、本体1の中央部を前後に往復するピストンロッド2
が設けられ、このロッド2の先端に固定されたカム板3
に係止片pを打出すためのピストン棒4の一端が固定さ
れており、図示されていないシリンダ装置で駆動して係
止片pを係止片群Pより1本づつ分離しながら順次打出
すように構成されている。
【0007】本体1の前部には中空針5が固定されてお
り、この中空針5の入口部5aに直交状態で接続する案
内溝6が設けられ、この案内溝6内を案内される係止片
群Pの最下段の係止片pの横棒部bの後端をピストン棒
4の先端で押して連結棒cに連結されている連結部dを
ナイフあるいはピストン棒4による押し切りによって切
断し、この横棒部bを前記中空針5内に押込むものであ
る。なお、中空針5の入口部5aに連続して横棒部bを
受ける面が形成されており、移送されてきた最下段の係
止片pの横棒部bは自動的にこれに支持され(受け止め
られ)るようになっている。
【0008】この装置の特徴は、駆動源としてシリンダ
装置を使用し、このピストンロッド2に連結したピスト
ン棒4を空気圧で押圧する点にあり、大きなパワーで係
止片pの打込み操作ができる点において優れている。こ
の装置を開発した際の基本的な思想は、近時、係止片群
Pを構成している係止片pのピッチ(頭部あるいは横棒
部の間隔)が次第に狭ばまり、密集化される傾向にあ
り、実質的に横棒部及び頭部の間隔をゼロあるいはこれ
に近いものが開発されており、従来の2ミリ程度の広い
ピッチの物しか打込みができない取付装置では対応でき
なくなった。そこでピッチに関係なく打込みができ、更
に駆動源として電動又は空気圧式の装置を開発すること
にあった。
【0009】この開発された装置は、係止片群P中の係
止片pのピッチの大小に関係なく係止片pの打込みが可
能である。しかし、打込み速度が次第に増加するとこれ
に対応できなくなるという問題が発生した。即ち、本体
1の前部にはカム室7が窪んで形成され、このカム室7
内にカム組立体8を前後に移動可能に収容し、このカム
組立体8のベース9の前部に送りギヤ10を設け、この
送りギヤ10の軸によって揺動可能にカム11を支持
し、このカム11を第1スプリング12によって左回転
するように引張り、第2スプリング13によってベース
9が前方に移動してこれに支持されている送りギヤ10
に押圧力を与えるように構成されている。
【0010】そしてカム11には送り爪14が、またベ
ース9にはストッパー15が設けてあり、カム板3がシ
リンダ装置のピストンロッド2によって矢印Aのように
前進して揺動カム11に設けてあるピン16を先端部1
4aが押圧すると、この揺動カム11を矢印Bのように
回転させることによって送りギヤ10に対して送り爪1
4を前進(右回転)させることになる。この揺動カム1
1が回転すると、これに一端が取付けられている第1ス
プリング12がその分伸びることになる。そしてカム板
3が後退して先端部14aとピン16とが離れるので、
この揺動カム11が矢印Bとは逆方向に回転(左回転)
する。すると、案内溝6の一部を形成している案内面6
aと送りギヤ10との間に挟持されている係止片pと連
結棒cとの間の連結部dを第1スプリング12の弾性力
によって押し下げ、1本の横棒部bを中空針5の入口部
5aに位置させるように動作するのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記のように構
成されている係止片自動取付装置においては、第2スプ
リング13によって送りギヤ10の歯面と連結部dとの
噛合力を与え、第1スプリング12によってこの送りギ
ヤ10を回転させる力、即ち、最下段の係止片pの横棒
部bを中空針5の入口部5aまで送る力を与えている。
従って両スプリング10,11には相対的な微妙な関係
が要求されることになる。
【0012】即ち、第2スプリング13の弾性力が大き
いと送りギヤ10を強く押圧して連結部dに強く噛合
し、この連結部dの歪みが大きくなり、係止片pの打出
しが不正確となる。また、この送りギヤ10を回転させ
るためには第1スプリング12の弾性力を十分に大きく
する必要がある。一方、係止片pの打込み操作を円滑に
するために第2スプリング13に余り大きな弾性力を持
つものを使用することができないということがあり、こ
の第2スプリング13の弾性力と相対的な関係を持つ第
1スプリング12も余り弾性力の大きなものを使用する
ことができないということになる。
【0013】しかも、この第2スプリング13が弱い
と、取付装置に作用する振動によって本体1の前部のカ
ム室7内でカム組立体8が踊ることになり、この踊りが
発生すると送りギヤ10が連結部dと噛合する力が弱く
なって係止片pの送りが不正確になり、場合によっては
全く送りができなくなると言う問題があった。特に、係
止片pの打込み速度が早くなるにしたがって、装置の振
動が大きくなり、それに伴なって前記のような送り不良
が顕著となる欠点があったのである。
【0014】本発明は、前記従来の装置における係止片
pの送り不良の問題を解消し、装置に作用する振動に影
響されることなく、確実に係止片pの横棒部bを中空針
5の入口部5aに案内することができ、シリンダ装置の
往復運動に伴なって正確に係止片pを移送することがで
きる装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る自動係止片取付装置は、本体の前方に中
空針を固定し、この中空針の入口部に係止片の横棒部を
臨ませて駆動装置によって駆動されるピストン棒によっ
て横棒部を中空針中を前進させて打出す装置であって、
中空針の入口部に設けた送り部は、一端が本体に枢支さ
れて入口部側に傾斜して配置されるレバーと、このレバ
ーの前部に軸を嵌入支持される送り円板と、前記軸に
端を枢支された揺動カムと、この揺動カム上に枢支さ
れ、爪部を前記送り円板の歯部に所定の弾性力によって
噛合させる送り爪と、揺動カムと本体との間に固定さ
れ、この揺動カムを介してレバーを前記入口部側に押圧
るための前記弾性力より大きい弾性力を持つスプリン
グと、前記揺動カムの下部に設けられ、前記駆動装置に
よって駆動される第1係合部に当接する係合部とを有し
ていることを特徴としている。
【0016】
【作 用】中空針の入口部に向けて傾斜して本体に枢支
され、揺動カムを介してスプリングによって弾性力を与
えられたレバーによって送り円板を支持し、この送り円
板を係止片の案内面に押付け、揺動カムをピストン棒の
往復動作に伴なって揺動させることによってこの揺動カ
ム上に設けてある送り爪によって送り円板を一方向に逐
次回転させるように構成しているので、係止片群を確実
に案内面と送り円板の歯部との間に挟持しながら間歇的
に搬送することができる。
【0017】
【実 施 例】次に図面を参照して本発明の実施例を構
造と共に動作を説明する。図1は係止片自動取付装置の
分解斜視図、図2は蓋体を取外した状態を示す斜視図、
図3は送り部の正面図、図4は図3におけるH−H矢視
図、図5は図3におけるJ−J矢視図である。
【0018】本体20の前部の取付穴22に中空針21
が挿入され、更に、この取付穴22に沿って係止片pの
フイラメント部fを案内するためのスリット23が開口
されけおり、このスリット23の始端部に係止片群装填
部Eとして横棒部bを案内する溝部24と連結棒cと連
結部dを案内する溝部25が形成されている。この係止
片装填部Eの後方には送り部Fが設けられている。この
係止片装填部Eは揺動カム26と、レバー27、ギヤ状
の送り円板28、これらを本体に取付けるピン29等か
ら構成されている。そして前記揺動カム26には送り爪
30とこの送り爪30の先端部を前記送り円板28に噛
合させるための弾性力を与える第2スプリング31と、
この送り円板28を支持するレバー27を係止片装填部
E側に押圧する弾性力を与える第1スプリング32から
構成されている。
【0019】前記第2スプリング31は小さな弾性力を
有するものであるのに対して、第1スプリング32はそ
れより遙かに大きな弾性力を有するもので形成されてい
る。なお、本発明に係る装置においては、送り円板28
の逆回転を防止するストッパー(図1における15)が
省略されている点にも特徴がある。中空針21の中心線
上にピストン棒35の後端部が、エアシリンダ装置36
のピストンロッド37の先端に支持されたカム板38に
支持されており、エアシリンダ装置36を作動させるこ
とによってこのピストン棒35で横棒部bの端部を押圧
して中空針21中に押込むようになっている。
【0020】また、本体20の側部には間歇作動カム3
9が設けられ、カム板38が前進して第1係合部39a
にカム板38が係合するとその先端面で揺動カム26の
係合ローラ(係合部)26aに当接して、この揺動カム
26を送り円板28の軸28aを中心として右旋回させ
るように構成されている。また、図3に示すように揺動
カム26の縁部26bは本体20に一体的に形成された
支持部20aに当接するようになっている。なお、揺動
カム26の縁部26bを固定する手段としては、図10
に示すような構造を採用することも可能であり、必ずし
も本体20に形成された支持部を利用しなくとも良い。
【0021】図6に示すようにレバー27はピン29に
一端が枢支され、他端に設けた穴に揺動カム26の揺動
支点部が送り円板28の軸28aによって枢支され、こ
の揺動カム26に第1スプリング32の一端が係合さ
れ、他端がピン29aによって本体20に固定されてい
る。そしてこの第1スプリング32は前方に傾斜して張
られており、揺動カム26を介してこの第1スプリング
32による弾性力でレバー27は前方に傾斜しており、
このレバー27の先端に設けてある送り円板28の歯部
28bで係止片pの連結部dを案内壁面24a(連結部
dを挿入する溝部の一面)に押付けている。なお、この
実施例においては第1スプリング32を前方に傾斜させ
て斜めに配置しているが、要は揺動カム26を支持する
レバー27を上方に弾性力で引張り上げてこのレバー2
7の先端に支持されている送り円板28を案内壁面24
a側に押圧するように設けてあれば良い。
【0022】図3には送り部Fの詳細を示しており、本
体20の前部に形成された凹部45の前部に送り円板2
8を配置し、下部において揺動カム26が揺動できる空
間部を形成している。また、送り円板28を支持し、こ
れに押圧力を与えているレバー27は斜め前方に傾斜し
て配置され、第1スプリング32も斜めに配置されてい
る。この送り円板28の周囲に形成した歯部28bはほ
ぼ三角形に形成されており、送り爪30の爪部30aは
この図の状態では歯部28bの一方の面に沿っている。
そして揺動カム26が26cの位置に揺動した際には他
の歯面を乗り上げるように爪部30aの先端部が形成さ
れている。
【0023】図4と図5には送り円板28、揺動カム2
6、スプリング31,32等を前後の関係を示している
が、送り円板28の軸28aは本体20に開口した大き
な穴20bより外方に突出しており、指先で操作して送
り円板28を後退させることによってこの送り円板28
の歯部28bと案内面24aとの間に挟持されている係
止片群Pを自由にして取出すことができる。
【0024】次に、図6ないし図9を参照して係止片p
の送り作用を説明する。なお、図6ないし図8は各図か
らも理解できるように係止片pのピッチの小さな係止片
群Pの場合を示しているが、図9は係止片pのピッチの
大きな係止片群Pの場合を示している。図6と図9は
最下段の係止片pを打ち込む直前の状態を示している
動カム26の縁部26bが本体20の支持部20aに
当たって揺動カム26は所定位置に保持されており、
1スプリング32がベクトルfで揺動カム26を引張る
ことによりこの揺動カム26にはベクトルf1 と、揺動
カム26の縁部26bを支点とする回転ベクトルf2
発生しており、このベクトルf1 とf2 との合成ベクト
ルf3 がレバー27の先端の軸28aの部分に伝達さ
れ、そのためにレバー27はピン29を中心に回転して
その先端に支持されている送り円板28を溝部24の案
内壁面24aに押付けており、送り円板28の歯に係
止片群Pの連結部dを噛合させている。なお、この状態
ではエアシリンダ装置のピストンロッド37で駆動され
る間歇作動カム39の第1係合部39aは、揺動カム2
6上に支持されている係合ローラ26aに当接していな
い。
【0025】図7及び図8打ち込み位置の係止片p
打ち込まれて連結棒cより切断され、送り円板28上の
歯を送り爪が右回りで乗り越える状態を示している。間
歇作動カム39が前進してその先端部に形成されている
第1係合部39aが係合ローラ26aに当接して押圧
ると揺動カム26は矢印Bの方向に回転して支持部20
aより縁部26bが離れて両者の間に間隙が形成され、
第2スプリング31で弾圧されている送り爪30の爪部
30aは歯部28bを右回転させようとするしかし、
り円板28は連結部dを案内壁面24aに押圧したま
まで回転しない。
【0026】すなわち、揺動カム26の縁部26bが支
持部20aより外れると、第1スプリング32は引き伸
ばされベクトルfが増加するためにベクトルf1 が増加
し、レバー27の先端軸28aの支持部に伝達され、
送り円板28をより強く案内壁面24a側に押しつける
ことになるので、係止片群Pの押付け抵抗により、送り
円板28は回転せずに、送り爪30の爪部30aの方が
歯部28bを右回りで乗り越え、乗り越えたところで噛
合する。
【0027】図8は図7よりの連続動作であり、ベクト
ルfは増加した状態となり、それと共にベクトルf1
増し、それがレバー27の先端部の軸28aを受けてい
る部分に伝達され、送り円板28を更に強く案内壁面2
4a側に押しつけ、送り円板28が逆転することを防止
している。このピストンロッド35の前進動作と共に横
棒部bは中空針21中を前進して商品等の被着物の裏側
まで突出してこの被着物に係止片pを介してラベルを固
定する。
【0028】次に、ピストンロッド35が後退してカム
板38が間歇作動カム39の後端に設けてある第2係合
部39bに当接してこの間歇作動カム39が後退する
(図2がこの状態である)。すると、この間歇作動カム
39の先端の第1係合部39aによって図8の如く押圧
されていた揺動カム26は第1スプリング32の弾性力
で左旋回し、この揺動カム26上に枢支されている送り
爪30によって送り円板28を回転(左回転)させて、
案内面24aと送り円板28の歯部28bとの間に挟持
されている待機中の最下段の係止片pの横棒部bが移送
されて、この横棒部bは、中空針21の入口部に位置付
けされ支持される(受け止められる)。なお、図6ない
し図において連結部dが黒く塗ってあるものは打ち込
まれて連結棒cより切断されたものを、白いものは未だ
打ち込み前で切断されていないものを示している。
【0029】上記の送り円板28の回転及び歯部28b
と、送り爪30の爪部30aとの関係を詳述する。
ず、図6の状態で前方斜めに傾斜しているレバー27に
揺動カム26を介して第1スプリング32によって弾性
力を作用させているので、このレバー27の先端に支持
されている送り円板28は溝部24の案内壁面24a側
に押付けられている。そして図7〜図8の如く間歇作動
カム39の第1係合部39aがこの揺動カム26に支持
されている係合ローラ26aを押してこの揺動カム26
を矢印B方向に回転させると、これに一端が固定されて
いる第1スプリング32が引き伸ばされて送り円板28
を更に強く案内壁面24aに押付けて係止片群Pを確実
に保持すると共に、送り爪30の爪部30aが送り円板
28の歯部28bを右回りで2山乗り越える。 次に、こ
の第1係合部39aが図8の状態より図7の状態まで、
あるいは図7の状態を経由して図6の状態まで後退する
と、揺動カム26は第1スプリング32によって左回転
するので、この揺動カム26上に枢支され、爪部30a
が噛合されている送り円板28は左回転して待機中の最
下段の係止片pを中空針の入口部に移送する。 係止片p
のピッチの小さい係止片群の場合、最下段の係止片pは
歯部1山分移送されることになるが、揺動カム26の前
記回転範囲は歯部2山分であるからこの移送分より大き
い。しかし、移送された係止片pは入口部で受け止めら
れている。そこで、揺動カム26は図8の状態から図7
の状態に戻った段階で、係止片群を前進させる力を保持
した状態で停止することになる。従って、最初の揺動カ
ム26の前記回転範囲は2山であるが、次回以降の揺動
カム26の回転範囲は1山分になる。 一方、図9が示す
ように係止片pのピッチの大きい係止片群の場合は、係
止片pの移送は歯部2山分であり、これは揺動カム26
の回転範囲と一致するので、揺動カム26は図6の状態
まで戻ることになる。
【0030】図10は本発明の他の実施例を示すもので
あって、レバー27Aに固定腕27Bを一体的に設けて
おき、これを揺動カム26の縁部26bに係合させるこ
とによってこの揺動カム26を所定の位置に保持するこ
とができる。この構造においては、本体20に支持部2
0aを形成する必要がないので、本体20の加工が容易
になると共に、図9の状態において第1スプリング32
と第2スプリング31の弾性力の作用によってレバー2
7A上に送り円板28を回転しないように支持し、この
送り円板28を介して連結部dを空中針21の入口部に
固定して打ち込みに備えている。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る自動係止片取付装置は、本
体の前方に中空針を固定し、この中空針の入口部に係止
片の横棒部を臨ませて駆動装置によって駆動されるピス
トン棒によって横棒部を中空針中を前進させて打出す装
置であって、中空針の入口部に設けた送り部は、一端が
本体に枢支されて入口部側に傾斜して配置されるレバー
と、このレバーの前部に軸を嵌入支持される送り円板
と、前記軸に一端を枢支された揺動カムと、この揺動カ
ム上に枢支され、爪部を前記送り円板の歯部に所定の
性力によって噛合させる送り爪と、揺動カムと本体との
間に固定され、この揺動カムを介してレバーを前記入口
部側に押圧するための前記弾性力より大きい弾性力を持
スプリングと、前記揺動カムの下部に設けられ、前記
駆動装置によって駆動される第1係合部に当接する係合
部とを有していることを特徴としている。
【0032】従って、先端が中空針21の入口部側に向
かうように傾斜しているレバー27には、揺動カム26
を介してスプリング32(第1スプリング)によって弾
性力が与えられているので、その先端に支持されている
送り円板28の周面と、係止片群Pを移送するための溝
部24の案内壁面24aとの間に係止片群Pの連結部d
を押付けるので、この係止片群Pが上方に抜けることを
確実に防止できる。このことは、打込み動作に伴なって
送り部Fの送り動作が不確実となることを防止できる。
【0033】特に、このレバー27に枢支されている揺
動カム26を間歇作動カム39が押圧してこの揺動カム
26を前方に回転(右回転)させた場合には、この揺動
カムに固定されているスプリング32は引伸ばされるこ
とになり、係止片pの打込み動作中は更に確実に係止片
群Pを溝部24内に保持することになり、最下段にある
係止片pの横棒部bを中空針21の入口部に確実に保持
してピストン棒35の先端を正確に合わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る取付装置を分解して示す
斜視図である。
【図2】取付装置の内部構造を示す斜視図である。
【図3】係止片送り装置の正面図である。
【図4】図3のH−H断面図である。
【図5】図3のJ−J断面図である。
【図6】係止片送り装置の動作説明図である。
【図7】係止片送り装置の動作説明図である。
【図8】係止片送り装置の動作説明図である。
【図9】係止片送り装置のベクトル図である。
【図10】他の実施例に係る係止片送り装置の要部の正
面図である。
【図11】従来の係止片送り装置の正面図である。
【符号の説明】
20 本体 21 中空針 24,25 溝部
26 揺動カム 27 レバー 28 送り円板 28a 軸 3
0 送り爪 31 第2スプリング 32 第1スプリング 35
ピストン棒 37 ピストンロッド 38 カム板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の前方に中空針を固定し、この中空
    針の入口部に係止片の横棒部を臨ませて駆動装置によっ
    て駆動されるピストン棒によって横棒部を中空針中を前
    進させて打出す装置であって、中空針の入口部に設けた
    送り部は、一端が本体に枢支されて入口部側に傾斜して
    配置されるレバーと、このレバーの前部に軸を嵌入支持
    される送り円板と、前記軸に一端を枢支された揺動カム
    と、この揺動カム上に枢支され、爪部を前記送り円板の
    歯部に所定の弾性力によって噛合させる送り爪と、揺動
    カムと本体との間に固定され、この揺動カムを介してレ
    バーを前記入口部側に押圧するための前記弾性力より大
    きい弾性力を持つスプリングと、前記揺動カムの下部に
    設けられ、前記駆動装置によって駆動される第1係合部
    に当接する係合部とを有していることを特徴とする自動
    係止片取付装置。
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