JP3707942B2 - 半導体装置とそれを用いた半導体回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含んでなる半導体装置とそれを用いた半導体回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
絶縁ゲートバイポーラトランジスタに代表される電力半導体素子は、各種電力機器の制御に使用される。この絶縁ゲートバイポーラトランジスタを用いた制御回路では、コレクタに接続される負荷RLの状態を間接的に検出したり、コレクタから信号を帰還回路に入力して帰還回路の発振安定性を向上させる等のために、コレクタ電流を制限して出力する必要がある。
このような場合、従来は、図6に示すように、高い抵抗値を有する抵抗R10を介して制御用端子100から制限された電流又は電圧を取り出すようにしていた。尚、図6において、Z10は制御用端子の電圧を一定の電圧以下に制限するためのツェナーダイオードであり、T1は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタである。
【0003】
また、最近では、図7に示すような、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1を含む半導体装置も提案されている。
この図7の半導体装置は、高抵抗の抵抗R10に代えて、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1に隣接して形成されたディプレッション型IGBT110を用い、これを介してコレクタ電圧を検出しようとするものである。
すなわち、ディプレッション型IGBT110は、チャンネル領域にn型不純物の拡散を行ってn-デュプレッション領域111を形成し、その上に位置するゲート電極117とエミッタ電極119とを絶縁膜112に形成された開口部を介して接続して構成している。このようにすると、図8に示すような回路が構成でき、ディプレッション型IGBT110はゲートエミッタ間のバイアス電圧が0の場合でもON状態となり、これを介してコレクタ電圧又は電流を取り出すことができるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図6の回路構成では、高抵抗の抵抗を半導体基板上に絶縁ゲートバイポーラトランジスタと一体で形成することが困難であるために、別に抵抗を取り付ける必要があるという問題点があった。
また、図7の構成では、n-デュプレッション領域111を形成するための拡散工程が別に必要となり、工程が複雑になるという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、半導体基板上に絶縁ゲートバイポーラトランジスタと該絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタから制限された電流又は電圧を取り出すことができる端子とを一体で備えた安価な半導体装置と、それを用いた半導体回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものである。すなわち、本発明に係る半導体装置は、一方の面にメタライズ層と接するp型半導体層と他方の面にn型半導体層とを有する半導体基板と、該n型半導体層に形成された第1p型領域と、上記第1p型領域の一部に形成された第1n型領域と、上記n型半導体層と上記第1n型領域との間に挟まれた上記第1p型領域の表面にゲート酸化膜を介して形成されたゲートとを備えた絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含む半導体装置であって、
上記半導体装置はさらに、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタとは別にサイリスタを有し、
上記サイリスタは、上記n型半導体層の一部にp型不純物が拡散されてなる第2p型領域と、該第2p型領域の一部にn型不純物が拡散されてなる第2n型領域と、上記第2n型領域に接して形成されたエミッタ電極と、上記第2p型領域に接して形成されたベース電極とを含み、上記n型半導体層をコレクタとするNPNトランジスタと、上記メタライズ層と接するp型半導体層をエミッタ、上記n型半導体層をベース、上記第2p型領域をコレクタとするPNPトランジスタから構成されていることを特徴とする。
このように構成された半導体装置において、上記第2p型領域と上記第2n型領域とをそれぞれ、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの第1p型領域及び第1n型領域と同時に形成することができ、かつ上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ電圧又は電流の制限された電圧又は電流を上記エミッタ電極から取り出すことができる。
【0007】
また、本発明に係る半導体装置では、耐圧特性を劣化させないために、上記n型半導体層において、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタとサイリスタの間にp型不純物を拡散させてなる第3p型領域を形成することが好ましい。
【0008】
さらに、本発明に係る半導体装置では、耐圧特性の劣化をより効果的に防止するために、上記サイリスタの両側のn型半導体層において、第3p型領域を形成し、上記第2p型領域と上記第3p型領域との各間と上記第2p型領域と上記第3p型領域の一部を覆うように、絶縁膜を介して上記ゲートと同一の材料からなる電極を形成し、該電極と上記ベース電極とを接続することが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る半導体回路は、上記半導体装置と上記ベース電極に接続されたツェナーダイオードとを備えたことを特徴とする。このような構成により、上記ベース電極の電圧を上記ツェナーダイオードの降伏電圧以下に正期限することができ、これにより上記エミッタ電極から上記ベース電圧に以下の電圧をエミッタ電極をから取り出すことができる。
【0010】
また、本発明に係る半導体回路においては、上記エミッタ電極から電流を取り出すために、上記エミッタ電極に上記ツェナーダイオードとは別のダイオードを接続することが好ましい。
【0011】
さらに、上記半導体回路において、上記半導体装置に上記ダイオードを介して制御回路を接続することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
実施の形態1.
本発明に係る実施の形態1の半導体装置は、p型半導体基板1にゲート絶縁膜を介して形成されたゲートを備えた絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1を含む半導体装置であって、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1と一体でサイリスタ20が形成されたことを特徴としている。
【0013】
この実施の形態1の半導体装置50において、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1は、以下のように構成される。まず、例えばp型シリコンからなるp型基板1上に、比較的多いn型不純物を含むn型シリコンがエピタキシャル成長されてなるn+エピ層3が形成され、該n+エピ層3上に比較的n型不純物の量が少ないn型シリコンがエピタキシャル成長されてなるn-エピ層4が形成される。次に、n-エピ層4において、p型不純物が拡散されてなるp型領域5が所定の間隔で形成され、さらに各p型領域5において2箇所にn型不純物が拡散されてなるn+領域6が形成される。そして、その上に例えばポリシリコンからなり酸化シリコンからなりゲート酸化膜8で絶縁されたゲート7が形成され、さらにエミッタ電極となるAl配線9が形成されて、図1に示す絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1が形成される。尚、p型基板1の裏面には、コレクタ電極となるメタライズ層が形成されている。
【0014】
また、実施の形態1の半導体装置50において、サイリスタ20は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1のp型領域5を形成するときに、同時に形成することができるp型領域12を用いて以下のように構成される。
すなわち、p型領域12の一部にn型不純物を拡散されることによりn型領域(n+領域)13を設け、絶縁膜21と絶縁膜22の間でn型領域(n+領域)13と接触するようにエミッタ電極15を設け、絶縁膜22と絶縁膜23の間でp型領域12と接触するようにベース電極16を設けることにより、サイリスタ20を構成する。尚、サイリスタ20のコレクタ電極は、メタライズ層2であり、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1とサイリスタ20は、メタライズ層2を共有しいずれの素子においてもコレクタ電極としている。また、エミッタ電極15とベース電極16はいずれも、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1の各電極と電気的に分離して形成されている。
【0015】
以上のように構成することにより、図1に示すように、n型領域13とp型領域12とn-エピ層4とによってnpnトランジスタT2が構成され、p型領域12と(n-エピ層4+n+エピ層3)とp型基板1とによってpnpトランジスタT3が構成され、npnトランジスタT2とpnpトランジスタT3とからなるサイリスタ20が構成される。
【0016】
また、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1とサイリスタ20の間のn-エピ層4には、p型領域12及びp型領域5と分離したp型領域11が形成され、絶縁膜24と絶縁膜21の間でp型領域11と絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1のエミッタ電極9とが接続されている。このようにエミッタ電極9が接続されたp型領域11を形成することにより、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1とサイリスタ20の間で耐圧特性が低下することを防止できる。
【0017】
以上のように構成された半導体装置の等価回路と外部接続回路の一例とを含む回路を図2に示す。図2において、50の符号を付して示す部分は、実施の形態1の半導体装置の等価回路であり、20の符号を付して示す部分はサイリスタの等価回路である。また、図2において、Bpは図1のサイリスタ20のベース電極16に対応するベース端子を示し、Epは図1のサイリスタ20のエミッタ電極15に対応するエミッタ端子を示す。ここで、ベース端子Bpに接続されたダイオードZ1は、ベース端子Bpに印加される電圧を一定電圧以下に制限するツェナーダイオードであり、エミッタ端子Epに接続された抵抗R1は、サイリスタ20の動作を維持する必要な電流を供給するための抵抗である。また、ツェナーダイオードZ1と並列にベース端子Bpに接続された抵抗R2と電源V1はサイリスタ20をオンさせる起動回路であり、コレクタにバイアス電圧が印加されているときにサイリスタ20のトランジスタT2,T3がON状態になるようにその電圧と抵抗値を設定する。
【0018】
以上のように構成された図2の回路を動作させたときの、ゲートへの入力波形に対する、コレクタ、ベース端子Bp及びエミッタ端子Epの各出力波形は図3に示すようになる。
すなわち、コレクタにバイアス電圧が印加されている場合は、抵抗R2と電源V1とからなる起動回路により、トランジスタT2,T3はON状態となる。この時、ベース端子Bpの電圧はツェナーダイオードZ1の降伏電圧に制限される。さらにこの時のエミッタ端子Epの電圧は、ベース端子Bpの電圧より、トランジスタT2のベースエミッタ間の順方向電圧分だけ低い値となる。
【0019】
次に、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1がON状態となって、コレクタ電圧が低下し、トランジスタT3のベース及びトランジスタT2のコレクタとなるA点電位が低くなり、その結果、トランジスタT2のコレクタベース間が順方向にバイアスされ、これによって、トランジスタT2の電流増幅率であるhパラメータhfeが急激に低下してエミッタ端子Ep及びベース端子Bpの電圧が、トランジスタT2のhパラメータhfeが変化に対応して急激に低下する。このような動作により、エミッタ端子Epの電圧は、コレクタ電圧に対応して変化しかつツェナーダイオードZ1の降伏電圧以下に制限される。従って、エミッタ端子Epには、比較的耐圧の低いトランジスタ回路等を直接接続することができる。
【0020】
また、本実施の形態1の半導体装置は、n-エピ層4には、p型領域12及びn型領域13をそれぞれ、p型領域5及びn型領域6と同時に拡散により形成することができ、エミッタ電極15及びベース電極16をエミッタ電極9の形成時に同時に形成することができる。従って、本実施の形態1の半導体装置は、サイリスタ20を形成するために工程を追加する必要がないので、半導体装置の製造コストを上昇させることもない。
【0021】
実施の形態2.
実施の形態2の半導体回路は、図4に示すように、実施の形態1で説明した半導体装置50を用いて構成した半導体回路であって、半導体装置50のエミッタ端子EpにダイオードD2のアノード端子を接続し、該ダイオードD2を介して電流を制御回路31に出力するようにしたことを特徴としている。また、ダイオードD2のカソード端子は、キャパシタC1を介して接地されている。そして、ダイオードD1を介して入力端子に接続された制御回路31が、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1のゲートに接続され、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1を制御している。
本実施の形態2の半導体回路では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1にセンスエミッタ端子を設け、センスエミッタ端子から流出する電流を抵抗Rsで電圧に変換し、ここに発生する電圧に応じて制御(例えば、一定電流以上に電流が流れないように制限をかける帰還制御等)を行うように構成した例を示している。このセンスエミッタ端子を有する絶縁ゲートバイポーラトランジスタでは、エミッタに流れる電流より少ない電流値でエミッタ電流に対して、ある相関が得られるように構成されており、エミッタ・接地間に抵抗を挿入するなどして電力スイッチ特性を損なうことなく電流を検出することができる。
【0022】
このように構成することで、制御回路31をダイオードD2を介して入力される電流によって動作させることができ、以下のような種々の利点がある。
すなわち、絶縁ゲートバイポーラトランジスタの制御をゲートに印加する電圧を用いて動作させるシステムを実現する場合、通常、制御用の回路をゲート・エミッタ間に接続する。このように構成した場合、従来の回路構成では、ゲートが正電圧にバイアスされた状態では、制御用回路の動作を確実に動作させることができるが、ゲートバイアスが0(ゼロ)の場合には、その回路は動作しない。
【0023】
これに対して、本実施の形態2の半導体回路では、トランジスタT1のコレクタから電流を取り出して、それを電源として制御回路31を動作させているので、トランジスタT1のゲートが0バイアスの場合にも、制御回路を動作させることができる。これにより、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタがON状態からOFF状態に移行した直後に一定期間はON状態にならないように制御する、誤動作制御回路等を構成することも可能となる。
また、例えば、図4に示す制御回路31を含む回路を1つの半導体基板上に集積して形成する場合に、制御回路31に電源を供給する電源ラインを形成する必要がなくなるので、高度に集積化された回路を構成することができる。
【0024】
実施の形態3.
次に、本発明に係る実施の形態3の半導体装置について説明する。
本実施の形態3の半導体装置は、図5に示すように実施の形態1の半導体装置において、サイリスタ20の両側を絶縁ゲートバイポーラトランジスタT1のゲート部分に類似した構造とし、素子の耐圧特性の劣化を防止したことを特徴としている。尚、上述以外の構造は、実施の形態1と同様に構成される。また、図5において、実施の形態1と同様の要素には同様の符号を付して示している。
【0025】
すなわち、p型領域12とp型領域11との間に位置するn-エピ層4上に絶縁膜73を介してゲート7と同一の材料からなる電極74を形成し、その電極71を覆うように絶縁膜74を形成している。また、p型領域12とp型領域14との間に位置するn-エピ層4上に絶縁膜73を介してゲート7と同一の材料からなる電極72を形成し、その電極72を覆うように絶縁膜75を形成している。ここで、サイリスタ20のベース電極16aは、絶縁膜75に形成した開口部を介して電極72に接続されている。
尚、電極71は、p型領域12とp型領域11の一部を覆うように形成され、電極72は、p型領域12とp型領域14の一部を覆うように形成されている。また、電極71と電極72とは接続されている。
【0026】
以上のように構成された実施の形態3の半導体装置は、ベース端子Bpを比較的高い電位とすることが可能となり、これによりエミッタ端子Epから比較的高い電圧を取り出すように構成することができる。
すなわち、実施の形態1の構造で、ベース端子Bpの電圧を高くしようとすると、p型領域12近辺の電界分布が乱れて、その乱れにより部分的に耐圧の弱い部分が形成されるので、素子全体としての耐圧特性を悪化させることになる。
これに対して、実施の形態3のように構成すると、p型領域12近辺の電界分布が乱れを軽減でき、これによって、ベース端子Bpの電圧を比較的高い電圧に設定しても、耐圧特性の低下を防止することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る半導体装置は、一方の面にメタライズ層と接するp型半導体層と他方の面にn型半導体層とを有する半導体基板と、該n型半導体層に形成された第1p型領域と、上記第1p型領域の一部に形成された第1n型領域と、上記n型半導体層と上記第1n型領域との間に挟まれた上記第1p型領域の表面にゲート酸化膜を介して形成されたゲートとを備えた絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含む半導体装置であって、上記半導体装置はさらに、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタとは別にサイリスタを有し、上記サイリスタは、上記n型半導体層の一部にp型不純物が拡散されてなる第2p型領域と、該第2p型領域の一部にn型不純物が拡散されてなる第2n型領域と、上記第2n型領域に接して形成されたエミッタ電極と、上記第2p型領域に接して形成されたベース電極とを含み、上記n型半導体層をコレクタとするNPNトランジスタと、上記メタライズ層と接するp型半導体層をエミッタ、上記n型半導体層をベース、上記第2p型領域をコレクタとするPNPトランジスタから構成されているので、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ電圧又は電流の制限された電圧又は電流を上記エミッタ電極から取り出すことができる。また、このように構成された半導体装置において、上記第2p型領域と上記第2n型領域とをそれぞれ、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの第1p型領域及び第1n型領域と同時に形成することができ、安価に製造することができる。従って、本発明に係る半導体装置によれば、該絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタから上記サイリスタにより制限された電流又は電圧を取り出すことができ、しかも安価な半導体装置を提供することができる。
【0028】
また、本発明に係る半導体装置では、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタとサイリスタの間にp型不純物を拡散させてなる第3p型領域を形成することにより、耐圧特性を劣化させないようにでき、従来例と同等の耐圧特性を有する半導体装置を提供できる。
【0029】
さらに、本発明に係る半導体装置では、上記サイリスタの両側のn型半導体層において、第3p型領域を形成し、上記第2p型領域と上記第3p型領域との各間と上記第2p型領域と上記第3p型領域の一部を覆うように、絶縁膜を介して上記ゲートと同一の材料からなる電極を形成し、該電極と上記ベース電極とを接続することにより、エミッタ電極から比較的高い電圧を出力するように構成した場合においても耐圧特性の劣化を効果的に防止できる。
【0030】
また、本発明に係る半導体回路は、上記半導体装置と上記ベース電極に接続されたツェナーダイオードとを備えているので、上記ベース電極の電圧を上記ツェナーダイオードの降伏電圧以下に正期限することができ、これにより上記エミッタ電極から上記ベース電圧に以下の電圧をエミッタ電極をから取り出すことができる。
【0031】
また、本発明に係る半導体回路においては、上記エミッタ電極に上記ツェナーダイオードとは別のダイオードを接続することことにより、上記サイリスタの動作を損なうことなく、上記エミッタ電極から電流を取り出すことができる。
【0032】
さらに、上記半導体回路において、上記半導体装置に上記ダイオードを介して制御回路を接続することにより、例えば誤動作防止制御回路を接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図2】 実施の形態1の半導体装置とその周辺回路とを含む半導体回路の回路図である。
【図3】 実施の形態1の半導体装置における、ゲート電圧に対するコレクタ電圧及びベース端子Bpとエミッタ端子Epの電圧を模式的に示すグラフである。
【図4】 本発明に係る実施の形態2の半導体回路の回路図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図6】 従来例の絶縁ゲートバイポーラトランジスタを用いた半導体回路の回路図である。
【図7】 従来例のディプレッション型IGBTの模式的な断面図である。
【図8】 従来例のディプレッション型IGBTの等価回路である。
【符号の説明】
1 p型基板、2 メタライズ層、3 n+エピ層、4 n-エピ層、5,11,12,14 p型領域、6 n+領域、7 ゲート、8 ゲート酸化膜、9 Al配線、13 n型領域、15 エミッタ電極、16,16a ベース電極、20 サイリスタ、21,22,23,24,73,74,75 絶縁膜、50 半導体装置、71,72 電極、T1 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、T2 npnトランジスタ、T3 pnpトランジスタ、D1,D2 ダイオード、Z1 ツェナーダイオード。
Claims (6)
- 一方の面にメタライズ層と接するp型半導体層と他方の面にn型半導体層とを有する半導体基板と、該n型半導体層に形成された第1p型領域と、上記第1p型領域の一部に形成された第1n型領域と、上記n型半導体層と上記第1n型領域との間に挟まれた上記第1p型領域の表面にゲート酸化膜を介して形成されたゲートとを備えた絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含む半導体装置であって、
上記半導体装置はさらに、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタとは別にサイリスタを有し、
上記サイリスタは、上記n型半導体層の一部にp型不純物が拡散されてなる第2p型領域と、該第2p型領域の一部にn型不純物が拡散されてなる第2n型領域と、上記第2n型領域に接して形成されたエミッタ電極と、上記第2p型領域に接して形成されたベース電極とを含み、上記n型半導体層をコレクタとするNPNトランジスタと、上記メタライズ層と接するp型半導体層をエミッタ、上記n型半導体層をベース、上記第2p型領域をコレクタとするPNPトランジスタから構成されていることを特徴とする半導体装置。 - 上記n型半導体層において、上記絶縁ゲートバイポーラトランジスタとサイリスタの間にp型不純物を拡散させてなる第3p型領域を形成した請求項1記載の半導体装置。
- 上記サイリスタの両側のn型半導体層において、第3p型領域を形成し、上記第2p型領域と上記第3p型領域との各間と上記第2p型領域と上記第3p型領域の一部を覆うように、絶縁膜を介して上記ゲートと同一の材料からなる電極を形成し、該電極と上記ベース電極とを接続した請求項1記載の半導体装置。
- 請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の半導体装置と、上記ベース電極に接続されたツェナーダイオードとを備えた半導体回路。
- 上記エミッタ電極に上記ツェナーダイオードとは別のダイオードを接続し、該ダイオードを介して電流を出力するようにした請求項4記載の半導体回路。
- 上記半導体回路においてさらに、上記半導体装置に上記ダイオードを介して制御回路を接続した請求項5記載の半導体回路。
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