JP3705706B2 - 火災報知設備の表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、火災報知設備の表示装置に関し、特に、火災報知設備におけるいわゆる総合操作盤(CRTによる表示装置)において、警報画面等を効率的に区画して表示したり、また、過去の履歴を取り出して保存したりすることができる火災報知設備の表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような火災報知設備の表示装置においては、監視区域の平面図等と各種端末機器の設置場所や種類を識別するための識別符号等を重ねて表示し、端末機器による異常検出があると、その情報を文字情報等により表示装置の表示画面上に表示するようにしている。
そして、警報画面等所望の画面を選択する場合には、いちいち表示装置の画面のメニューバーの部分をクリックして当該画面を得るようにしている
また、発生した火災等の事象は一時的に記憶すると同時にいちいちプリントアウトして保管するようにしている。また、火災報知設備が持つ各端末機器の状態表示等は、火災受信機側で表示するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こような従来の火災報知設備の表示装置の場合、警報画面等所望の画面を選択する場合には、いちいち表示装置の画面のメニューバーの部分をクリックして初めて当該画面を得るようにしているので、操作手順が複雑で発生した警報事象等に迅速に対応できないという問題点があった。
また、発生した火災等の事象はデータとして一時的に記憶すると同時にいちいちプリントアウトして保管するようにしているので、そのデータの保管に多くの場所を取り、また、保守点検にもそのプリントアウトしたデータをいちいち探してみる必要があるので、効率的でないという問題点があった。
更に、火災報知設備の各端末機器の状態表示等の確認は、火災受信機側の表示画面を単に目視により個別に行っていたので、火災時に必要な総合操作盤、連携する各種設備の操作および動作確認を確実に行うことが出来ないという問題点があった。
【0004】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、火災時に必要な総合操作盤、連携する各種設備の操作および動作確認を実質的に表示装置の画面上で行うことができ、また、各機器に対する状態変化等の過去の履歴を取り出して保存できる操作性に優れ、保守管理に有益な火災報知設備の表示装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る火災報知設備の表示装置は、火災受信機、該火災受信機に信号線を介して接続された複数の端末機器を有する火災報知設備から各種情報を受けてその情報を表示する表示装置において、前記各種情報および外部操作に応じて制御信号を発生する制御手段と、該制御手段の制御の基に前記各種情報および該各種情報に関連した情報を記憶する記憶手段と、前記制御手段の制御の基に前記各種情報および該各種情報に関連した情報を表示する表示手段とを備え、該表示手段の画面には、警報の発生する画面が自動的に個別に登録され、該登録された警報の発生する画面を呼び出して前記表示手段に表示する所定数の警報画面選択スイッチと、操作する度に前記警報の発生する画面を順次呼び出して前記表示手段に表示する自動選択スイッチが用意されるスイッチ領域が設定され、前記警報画面選択スイッチは、該スイッチ上に前記登録された警報の発生する画面の名称が表示され、かつ、該登録された警報の発生する画面が前記表示手段に表示されている場合に、該警報画面選択スイッチの色が変化するものであり、前記自動選択スイッチは、前記警報の発生する画面が前記所定数を超えた場合で、前記表示手段に前記警報画面選択スイッチに相当する画面以外の警報の発生する画面が映出されている場合に、該自動選択スイッチの色が変化するものである。
【0006】
請求項2記載の発明に係る火災報知設備の表示装置は、請求項1の発明において、前記各選択スイッチは、警報の発生する画面が登録されるときに操作可能とされ、登録されない場合には機能しないものである。
【0012】
請求項8記載の発明に係る火災報知設備の表示装置は、請求項7の発明において、前記重要性の高いスイッチは、火災断定スイッチおよび復旧スイッチであるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態による火災報知設備の表示装置の全体を示す構成図である。
図において、1は表示装置、2は表示装置1が接続された火災受信機である。また、この火災受信機2には、信号線を介して複数の端末機器が接続されており、ここでは、例えば煙感知器20や熱感知器21の火災感知器(自動で火災を検出する装置)、発信機22(火災発見者が操作する装置)、地区ベル装置23による地区音響装置(建物の各部で火災の発生を警報する装置)、防火戸24の防排煙装置(発生した煙を制御排出する装置、火災に基づき制御される装置一般を指す)、ガス漏れ検知器25(自動で漏れたガスを検出する装置)等が接続されている。これらの構成要素によって、実質的に火災報知設備を構成している。
【0015】
11は表示装置1全体の動作を制御する制御手段としての制御部、12は火災受信機2から移報される情報を信号伝送により受信するインターフェース部である。このインターフェース部12には、表示装置1に対して接続される火災受信機2以外の盤との信号伝送も可能とされてよく、非常放送設備やビル管理設備等と情報の送受信が行えるようにしてもよい。
【0016】
13は制御部11により映出すべき画像を出力する画像出力部、14は画像出力部13に接続されて画像をCRTに表示する表示手段としてのCRT表示部、15はCRTにポインタを表示させてそれを移動させると共に、入力を判別するマウス16が接続される操作入力部、17は制御部11の動作をプログラミングしたデータや映出する画像データなどが記憶される記憶手段としての記憶部(ハードディスクドライバ)、18は記憶媒体3に制御部11からの制御によりデータの書き込みや読み出しを行うFD駆動部(フロッピーディスクドライバ)である。
CRT表示部14の画像は、必ずしもCRTでなくともよく、LCDやプラズマディスプレイ等であってよく、さらに、表示装置1全体を火災受信機2に組み込んで、CRT表示部14を火災受信機2自体の図示しない表示部に使用してもよい。
【0017】
図2は、CRT表示部14における画面の基本構成を示すもので、グラフイックエリア(画面表示領域)、メニューバー、時刻表示エリア、共通操作エリア、イベントリストエリア(発報表示領域)およびシステムメッセージエリア(状態表示領域)の6つのエリアからなる。勿論、このエリアの数や種類はこれに限定されものではない。
グラフイックエリアは、監視対象物の平面図、断面図および系統図等のグラフイックを表示し、時刻表示エリアは、現在の日時を表示し、イベントリストエリアは、その時点で発生している警報のうち、最新の複数の警報、例えば3報について表示し、システムメッセージエリアは、出火階表示、シミュレーション中等のモード、プリンタ停止中等のシステム状態を表示する。
【0018】
また、メニューバーは、ガイダンス・シンボル凡例等のウインドウの呼び出し操作や、保守操作等の指定を行い、共通操作エリアは、画面の切り換えや、音響停止等、使用頻度の高い操作スイッチが配置されている。
【0019】
グラフイックエリアに表示される画面の一例としては、消去状態画面、メニュー画面、平面図画面、断面図・系統図等画面、システム画面、履歴リスト画面等が挙げられる。
消去状態画面は、平常時には画面を消去状態にしておき、異常状態がないことを示しており、この消去中に、図3に示すように、小さい目の「正常監視中です」を表示して、装置が起動して監視状態にあることを確認できるようにしている。また、この表示は、定期的に位置が変わり、画面の焼き付きを防止する。消去状態でマウスを操作すると、メニューが映出される。
【0020】
また、メニュー画面は、格納される平面図・断面図・系統図等の一覧画面であり、各画面に対応するスイッチが設けられており、このスイッチを操作すると当該画面に切り換わる。また、警報のある画面はスイッチが赤色に変わるため、どの画面に警報があるかを一目で確認できるようになされている。
【0021】
また、平面図画面は、建物の平面図上に防災設備をシンボルで表し、発報・作動・異常等の状態変化時に点滅・色変えにより表示して、警報の発生場所や状況をいち早く把握するための画面である。
いわゆるGR型受信機と接続した場合には、画面上の防排煙端末機器シンボルをマウスで選択することにより遠隔制御を行なうことができる。また、アナログシステム型受信機と接続した場合には、アナログ感知器シンボルをマウスで選択してトレンドグラフ表示を行なうことも可能である。
画面消去中に警報が発生した場合には、該当する平面図が自動映出される。また、何らかの画面を映出中に、緊急度の高い警報が発生した場合には、第1報に限り当該画面に自動的に切り換わる。
【0022】
また、断面図・系統図等の画面は、自火報設備の竪穴区画表示や、防排煙・消火設備等の防災動力表示等、平面図では位置が把握しづらい場合や、発報場所と位置的に無関係な設備を表示する場合に平面図に変えて断面図や系統図を用いる。防災設備の表示は平面図と同様にシンボルを用いて表す。
【0023】
また、システム画面は、図4に示すように、防災システムが持つ各種連動機能の連動/遮断、音響の停止、復旧等の主要な状態表示および操作を行なう専用画面である(これらは主にGR型受信機が持つ機能であるが、この装置においても監視・操作を行なえるようにしている)。
【0024】
また、履歴リスト画面(図10)は、過去に発生した警報や操作等の状態変化情報を、リスト表示し、事後の解析等に役立てるものである。例えば、最大1024報を確認できる。
【0025】
図5は、上述のグラフイックエリアに表示される画面上にウインドウを示すものである。このウインドウを開いて同時に表示される内容即ちメッセージの表示として、それぞれ後述される例えばガイダンス、シンボル凡例、取り扱い説明、バージョン情報、時刻設定およびトレンドグラフ等がある。
各ウインドウは任意に映出・消去でき、また、マウスポインタをタイトルバーに合わせて、ボタンを押しながら移動(ドラッグ)させることにより、表示位置を任意に変えることができる。
【0026】
ガイダンスは、図6に示すように、警報発生時等に防災センター要員が行なうべき処置の概要を箇条書きにしたリストであり、例えば「火災時」「ガスもれ時」「非火災報時」の3種類がある。「火災時」「ガスもれ時」ガイダンスにあっては、第1報発報時に自動的に映出されるようになっている。なお、このメッセージの表示は、CRT表示部14の画面を上下左右に4分割した大きさの枠であって、映出中の画面の内容によってその枠の位置を選択して映出するようにしてもよい。これにより、下の画面の視認に影響を与えないで表示ができる。
シンボル凡例は、図7に示すように、グラフィック画面に用いる設備シンボルの種別説明であり、取り扱い説明は、装置の取り扱いについての説明文を表示し、バージョン情報は、装置のプログラムバージョン、最終データ更新日等を確認することができるものである。
また、時刻設定は、図8に示すように、内蔵する時計の時刻を設定するものである。
また、トレンドグラフは、アナログ感知器の感知レベルの推移をグラフに表示するもので、例えば、過去3分以降3分の表示を行う「3分トレンド」と、過去1週間の表示を行う「週間トレンド」がある。なお、この機能は、アナログシステム型受信機に接続した場合のみ実施できる。
【0027】
次に、画面の切り換え操作について説明する。
先ず、グラフィック画面の切り換えについて説明する。
メニュー画面からの切り換えの場合は、図示しないメニュー画面の画面一覧から目的の画面を選び、当該スイッチを操作して切り換える。メニューは消去状態からはマウスのボタンを押すと映出される。また、他の画面からメニューを呼び出す場合には、共通操作エリアにある「メニュー」スイッチを操作する。
また、共通操作エリアのスイッチ操作による切り換えの場合、メニュー画面に切り換え、次いで、現在映出している画面のメニュー登録上ひとつ前の画面に切り換え、次いで、現在映出している画面のメニュー登録上ひとつ後の画面に切り換え、次いで、メニューを除き、現在映出している画面のひとつ前に映出していた画面に戻り、そして、システム画面に切り換え、最後に、画面を消去する(なお、警報がある場合には消去できない)。
【0028】
また、グラフィックエリア内のスイッチ、キープランによる切り換えの場合は、グラフィックエリア内に「直上階」「直下階」スイッチや同一フロアを2つに分けて表示する場合には、対応するスイッチを設けて操作することにより、当該画面に切り換えることができる。例えば、画面中の直上階スイッチをクリックすれば、映出中の画面の直上階に相当する画面に切り換わる。
【0029】
次に、ウィンドウの映出方法に付いて説明する。
各種ウィンドウは、任意に映出・消去することができる。操作はメニューバーからサ一プメニューを開いて行う。因みに、メニューパー上の項目、例えばガイダンスをマウスで選択するとサブメニューが開き、サブメニュー上の目的のウィンドウに相当する項目を操作すると当該ウィンドウが映出される。
【0030】
次に、動作について説明する。
平常時は、火災受信機2は、各端末機器の状態を把握するとともに、火災発生時等には必要な機器を作動させる監視および制御を行っていて、その状態変化にオペレータによる盤面からの操作入力を含めて、監視制御情報を表示装置1へ移報する。
この平常時には、表示装置1のCRT表示部14の画面は消去しており(警報がある場合には消去できない)、このCRT表示部14の画面が消去状態にあると、その画面上に、図3に示すように、正常監視中である旨が表示される。
【0031】
一方、停電により表示装置1に供給される電源が途絶えた場合には、内蔵する予備電源装置6からの電源供給により機能を維持するとともに、制御部11の制御の基に停電灯(LED)を点灯し、CRT表示部14に画面を映出している場合には、システムメッセージエリアに「停電」を表示し、予備電源装置6がら警告音を流し、更に、停電を印字記録、履歴リスト登録を行う。
【0032】
予備電源装置6の停電保障時間(約5分聞)以内に停電が回復した場合、あるいは非常電源より電源供給が開始された場合には、上記の動作も回復する。停電保障時間内に電源供給が行われず、予備電源装置6のバッテリー容量が限界に達するまでに、装置やデータの破壊を防止するため自動的にシャットダウン処理を行い、機能を停止する。
【0033】
即ち、予備電源装置6と表示装置1の制御部11との間では、予備電源装置6から制御部11に、停電および予備電源電圧の低下時に発生する電圧低下信号を出力し、逆に、制御部11から予備電源装置6に、電源ダウンを制御する停止出力信号を出力する。これらの信号は、記憶部17に格納されているデータが、ディスクにアクセス中に電源が低下すると、データが破壊される虞れがあるため、電源がある程度低下するときに、制御部11が安全に停止できるようにデータヘのアクセスを完了した状態で、停止可能とするためで、さらにそれ以後に入力を受け付けないように、停止するが、同時に停止出力信号に基づいて予備電源装置6が停止するようになされている。
【0034】
また、ブレーカ5にはスイッチ操作の移報信号が取り出されていて、それは、予備電源装置6の電圧低下信号と同様に制御部11に入力されるようになされている。その結果、ブレーカ5のスイッチをオフすると、その移報信号が表示装置1の制御部11に入り、表示装置1が終了動作を行い、予備電源装置6に停止出力を行って停止するので、全体に停止操作をしたことになる。
【0035】
次に、警報発生時の動作について、図9を参照して説明する。
先ず、自動映出・警報表示・音響鳴動・プリンタ印字の動作について説明する。
GR型受信機等から防災設備の発報・作動・異常等の信号を受信すると、表示装置1は、制御部11の制御の基に次のように警報動作を行う。
▲1▼音響装置(図示せず)を鳴動する。
▲2▼警報の発生した地区に相当する平面図等をCRT表示部14に自動映出する(消去状態の場合)。
▲3▼平面図等の上に設備の状態をシンボルの色変え・点滅でCRT表示部14により表示する。
▲4▼さらに、区域表示対象の場合には区域線を色変え・点滅でCRT表示部14により表示する。
▲5▼火災またはガスもれ発報時には、平面図上のシンボルを避けた位置にウィンドウを開き、該当するガイダンスを表示する。
▲6▼イベントリストエリアに発生した警報をリスト表示する。
▲7▼発生した警報を記憶部17に印字記録、履歴リスト登録する。この情報は、勿論必要に応じてFD駆動部18を介して外部の記憶媒体3に記憶するようにしてもよい。
これらの警報動作は、実質的に物件仕様に合わせて設定され、個別ソフトウェアとして装置に搭載されている。
【0036】
次に、火災優先表示機能の動作について説明する。
画面が消去されている時に警報が発生すると、表示装置1は第1報に限り当該地区の画面をCRT表示部14に自動映出する。その後は画面の自動切り換えは行なわず、手動により切り換えることを原則とする。ただし、警報のない状態で手動により何らかの画面が映出されていた場合、防排煙設備(図示せず)の作動等火災以外の警報があって画面がCRT表示部14に映出されていた場合には、火災警報(自火報・消火放出・ガスもれ・非常電話)の発生により自動的に当該画面へ切り換えて、火災警報を見落とすことがないようにする。
【0037】
次に、消防活動支援機能の動作について説明する。
表示装置1は、最初に火災発報した階を出火階として記憶部17に記憶し、CRT表示部14の画面のシステムメッセージエリアに表示する。例えば、出火階の画面を映出している場合には「出火階表示中」、出火階以外の画面を表示している場合には「出火階○○○○画面名称○○○○」と表示する。
出火階が認識されている場合には、共通操作エリアの「出火階」スイッチが有効となり、スイッチを操作すると出火階の画面に切り換えることができる。また、各平面図には「直上階」「直下階」スイッチが設けてあり、表示中の画面に対して直上階や直下階の画面に直接切り換えることができる。さらに、後述する警報画面選択機能により、警報のある画面を認識し、容易に切り換えることができる。これらの機能により、出火階、その直上階・直下階、その他の警報発生状況等を容易に把握できる。
【0038】
次に、警報画面選択機能の動作について説明する。
共通操作エリアには「警報画面選択」スイッチが複数個例えば5個用意されており、警報が発生すると、表示装置1の制御部11は、その画面を最初(上)のスイッチに割り当てる。さらに別の画面て警報が発生すると同様に次のスイッチに割り当てる。スイッチ上には割り当てられた画面名称を表示する。これらのスイッチは当該割り当ての画面呼出し用として機能する。また、当該画面が映出されていると、そのスイッチは赤色に変わり、映出中であることが確認できる。これにより、先着の5画面までについて、どの画面に警報があるかと、現在そのどれを表示しているかを確認できる他、画面切り換えも容易に行なうことができる。
「自動選択」スイッチは、操作する度に警報のある画面を順次呼ぴ出すものである。警報のある画面が5枚を超えた場合で、警報画面選択の5個のスイッチに相当する画面以外が映出されている場合には、自動選択スイッチの地が赤色に変わり、警報画面選択スイッチに割り当てられている画面以外が映出されていることを確認することができる。
【0039】
次に、音響停止の動作について説明する。
音響の鳴動中には、CRT表示部14の画面の共通操作エリアの「音響停止」スイッチ文字が赤色に変わる。「音響停止」を操作すると音響が停止し、文字も黒色に変わる。CRTの画面以外に個別の音響停止スイッチが設けられている場合には、このスイッチの操作によって、音響を停止することも可能である。音響鳴動中にはスイッチが点滅し、スイッチを操作すると音響が停止し、CRT表示部14の画面における点滅表示も消灯する。
なお、音響は警報の発生によって鳴動し、停止した場合にあっても、別の警報が発生すると再度鳴動するようにしている(後続再鳴動方式)。
【0040】
次に、地区音響・各種連動の操作について説明する。
火災時にGR型受信機が行う地区音響鳴動、防排煙設備や関連設備の連動状態(遮断/遮断解除)を装置において監視・操作することができる。これらの監視・操作は、システム画面(図4)に切り換えて行う。システム画面内には、各種連動遮断スイッチや火災断定、地区音響停止、地区音響一斉鳴動、復旧スイッチ等が設けられており、操作すると状態を切り換えることができる。スイッチが操作されている場合、スイッチは赤色に変わる。また、何れかのスイッチが操作されていると(定位にない)、共通操作エリアの「システム」画面呼ぴ出しスイッチの文字が赤に変わり、注意を促す。以上が警報発生時の動作である。
【0041】
次に、履歴機能について説明する。
この機能は、過去に発生した警報や操作、システム異常、等の状態変化情報をリスト表示や印字して、事後の解析等に役立てるものである。最大例えば1024報までの情報を例えば記憶部17や記憶媒体3に記憶することができる。また、情報が1024報を超えると古い情報から上書きする。
先ず、履歴リスト画面の映出・確認方法は、CRT表示部14の画面上のメニューバーにある「画面選択」を操作してサブメニューを開き、「履歴リスト」を選択する。すると、図10に示すような履歴リストの画面に切り換わる。
履歴リストは時系列に(上が新しい情報)表示され、最新情報の前には[最新]と表示される。画面内に表示できる情報量を超えると、画面右のスクロールバーが小さくなり、スクロール可能なことを示す。履歴リストの続きはスクロールさせて確認する。
次いで、印刷画面内の「画面印刷」スイッチを操作し、画面内に表示されている範囲の情報を印字する。印字中にキャンセルする場合には「印刷中止」を操作する。
【0042】
次に、シミュレーション機能について、図11を参照して説明する。
このシミュレーション機能は、あらかじめ設定されたシナリオに応じて装置を模擬警報動作させ、防災センター要員が火災時等における装置の取り扱いに習熟するための機能である。
【0043】
模擬警報動作する範囲は表示装置1だけであり(火災受信機2やこれと関連する装置例えば地区レベル装置23等は動作しない)、また、シミュレーション中に操作できる範囲は表示装置1だけである(シミュレーション中には火災受信機2や非常放送装置(図示せず)の操作を行なうメッセージを表示するが、実機の操作は行なわず、メッセージ確認のみ行なう方法とする)。
【0044】
次に、このシミュレーション機能の開始方法と動作の概略について説明する。
先ず、CRT表示部14の画面のメニューバーの「取り扱い」からサブメニューを開き、「シミュレーション」を選択してシナリオ選択ウィンドウを表示する。記憶部17に格納されているシナリオに相当するスイッチが表示されるので、起動したいシナリオを選択する。
すると、シミュレーションが起動し、画面内にガイドメッセージウィンドウが開く。最初に「シミュレーションについて」の説明が表示される。内容を確認し、ウィンドウ内の「メッセージ確認」スイッチを操作して次のステップに進む。
【0045】
シミュレーション中には、CRT表示部14の画面のシステムメッセージエリアに「シミュレーション起動中」と表示される。シミュレーションの開始・終了・各ガイドメッセージの確認、模擬警報動作は印字記録、履歴リスト登録され、事後に解析することができる。また、模擬警報のリスト表示・印字メッセージには「シミュレーション」の文字が入り実警報と区別できるようになっている。
【0046】
次のステップに進み、「注意事項」を表示する。内容を確認し、同様に「メッセージ確認」を操作する。次のステップに進み、シナリオに設定された模擬警報動作を行う。
模擬警報動作中、機能警報確認を促す図11に示すようなメッセージが表示される。メッセージ内容を確認し、当該処置を行ったら「メッセージ確認」を操作し、次のステップに進む。以下同様に、メッセージ確認を操作することにより、記憶部17に格納されているシナリオに設定されたガイドメッセージ表示や模擬警報動作が行われる。
【0047】
シナリオの設定によっては、防排煙設備の遠隔操作を行う必要が生じる場面が現れるので、ガイドに従って操作を行う。シナリオが最終ステップに達するとガイドメッセージに終了の旨が表示される。「メッセージ確認」を操作するとシミュレーションは終了し、模擬警報も復旧する。
【0048】
なお、シミュレーションはガイドメッセージウィンドウにある「途中終了」スイッチを操作することにより、任意に途中終了することができる。途中終了すると模擬警報は復旧し、開始前に映出していた画面に戻る。また、実火災警報が発生した場合には即時強制終了され、模擬警報が復旧すると共に、実火災警報の画面に切り換わる。この場合には、CRT表示部14の画面のシステムメッセージエリアに「シミュレーション強制終了」のメッセージが表示され、強制終了されたことを示す。
【0049】
次に、このシミュレーション機能の動作を具体例を挙げて詳細に説明する。
シミュレーションシナリオの基本パターンとしては、例えば、以下の場合等が考えられる。
(1)プレ発報→火災発報→防排煙作動→消火栓起動→防排煙遠隔操作、
(2)火災発報→防排煙作動→消火栓起動→排煙口遠隔操作、
(3)火災発報→防排煙作動→自動消火放出→消火ポンプ起動→防火戸遠隔操作、
(4)プレ発報→火災発報→防火戸遠隔操作、
(5)火災発報→防火戸遠隔操作、
(6)火災発報、
(7)火災発報→消火栓起動→火災復旧→消火栓復旧(非火災報…いたずら)、
(8)火災発報→火災復旧(非火災報…ボヤ)、
(9)ガスもれ発報→ガスもれ復旧(小規模ガスもれ)、
(lO)ガスもれ発報→緊急遮断弁起動(大規模ガスもれ)。
【0050】
これらの内、ここでは代表的に(1)と(7)の場合について説明する。なお、メッセージの後の()内はその表示されるメッセージの画面上の文字の色を表している。また、画面のバックの色は、白色であるとする。
先ず、(1)の場合、「プレ発報」で以下のメッセージが表示される。
警報の種類と、発生場所を確認して下さい(マゼンタ)。
ガイダンスを参照して警報発生時の処置を行って下さい(マゼンタ)。
>要員を現地へ派遣して状況を確認します(マゼンタ)。
処置を行なったら右の「メッセージ確認」を操作します(黒)。
【0051】
次に、「火災発報」で以下のメッセージが表示される。
警報の種類と、発生場所を確認して下さい(マゼンタ)。
現地確認により火災であることが確認されました(赤)。
ガイダンスを参照して火災時の処置を行って下さい(マゼンタ)。
右の「メッセージ確認」を操作すると次に進みます(黒)。
次に、以下のメッセージが表示される。
>消防署へ通報(マゼンタ)。
>火災断定スイッチを操作、連動速断の解除確認((マゼンタ)。
>関係者へ通報(マゼンタ)。
処置を行なったら右の「メッセージ確認」を操作します(黒)。
【0052】
次に、「防排煙作動」で以下のメッセージが表示される。
警報の種類と、発生場所を確認して下さい(マゼンタ)。
火災感知器との自動連動により防排煙設備が作動しました(赤)。
右の「メッセージ確認」を操作すると次に進みます(黒)。
次に、以下のメッセージが表示される。
>避難誘導を指示(非常放送の起動確認、必要に応じて誘導放送、避難路の確保、ELVの管制)(マゼンタ)。
>初期消火を指示(消火器・消火栓を使用(マゼンタ)。
処置を行なったら右の「メッセージ確認」を操作します(黒)。
次に、以下のメッセージが表示される。
現地の自衛消防隊より「初期消火活動を行うため、火災地区の排煙をセンターより起動してほしい」旨の要請がありました(マゼンタ)。
右の「メッセージ確認」を操作すると次に進みます(黒)。
【0053】
次に、「消火栓起動」で以下のメッセージが表示される。
警報の種類と、発生場所を確認して下さい(マゼンタ)。
現地の自衛消防隊の操作により消火栓ポンプが起動しました(赤)。
右の「メッセージ確認」を操作すると次に進みます(黒)。
【0054】
次に、「防排煙遠隔操作」で以下のメッセージが表示される。
要請された防排煙設備の遠隔起動操作を行います(マゼンタ)。
>1.シンボルを選択 2.起動を選択 3.実行を操作(マゼンタ)。
処置を行なったら右の「メッセージ確認」を操作します(黒)。
【0055】
次に、(7)の場合、「火災発報」で以下のメッセージが表示される。
警報の種類と、発生場所を確認して下さい(マゼンタ)。
ガイダンスを参照して警報発生時の処置を行って下さい(赤)。
>要員を現地へ派遣して状況を確認します(マゼンタ)。
処置を行なったら右の「メッセージ確認」を操作します(黒)。
【0056】
次に、「消火栓起動」で以下のメッセージが表示される。
警報の種類と、発生場所を確認して下さい(マゼンタ)。
現地の自衛消防隊の操作により消火栓ポンプが起動しました(赤)。
右の「メッセージ確認」を操作すると次に進みます(黒)。
【0057】
次に、「火災復旧」で以下のメッセージが表示される。
非火災であることが確認されました。復旧処理を行って下さい(マゼンタ)。
>発信機が発報している場合には先に現地で戻します(マゼンタ)。
>復旧スイッチを操作します 注)模擬操作(マゼンタ)。
処置を行なったら右の「メッセージ確認」を操作します(黒)。
【0058】
次に、「消火栓復旧」で以下のメッセージが表示される。
発報により作動した機器を復帰します(マゼンタ)。
>遠隔復帰可能な機器は本機より、その他は現地にて復帰します(赤)。
>機器間に連動が設定されている場合には遮断の後復帰します(赤)。
処置を行なったら右の「メッセージ確認」を操作します(黒)。
【0059】
なお、火災時ガイダンスでは、例えば以下のメッセージを表示する。
「警報発生時の処置」(マゼンタ)。
>要員を現地へ派遣し、状況を確認して下さい(マゼンタ)。
・所定の携行品を携行(マゼンタ)。
・非常ELVを活用(マゼンタ)。
・センターとの連絡を絶やさない(マゼンタ)。
>非火災であった場合…非火災時のガイダンス参照(黒)
>火災と確認された場合(赤)
以下の処置を行って下さい(赤)。
1.消防署へ通報・・・・…119(黒)
2.火災断定スイッチを操作(黒)
・連動遮断の解除を確認(黒)。
3.関係者へ通報(黒)
4.避難誘導を指示(黒)
・非常放送の起動を確認(黒)。
・自衛消防隊と連絡をとり必要に応じて避難誘導放送を行なう(黒)。
・避難路の解錠を確認(黒)。
・ELVの管制を行なう(黒)。
5.初期消火を指示(黒)
・消火器、消火栓を使用(黒)。
・必要に応じて遠隔起動を行なう(黒)。
6.防排煙・消火設備の作動状況を確認(黒)
・必要に応じて遠隔起動を行なう(黒)。
7.関連設備の作動状況を確認(黒)
・空調停止等(黒)。
8.消防隊への支援の準備を行なう(黒)
・状況の把握(黒)。
・関係図書の準備(黒)。
・支援要員の確保。
【0060】
また、非火災時ガイダンスでは、例えば以下のメッセージを表示する。
「非火災報時・鎮火時の処置」(黒)
以下の処置を行なって下さい(黒)。
1.火災が完全に鎮火していることを確認(黒)。
2.火災復旧スイッチを操作し、その後に火災警報が再度あからないことを確認(黒)。
(火災発信機が発報している場合には、先に発信機を戻してから復旧スイッチを操作します。)(黒)
3.防排煙・消火設備等が作動している場合には連動遮断・スイッチを操作してシステム間の連動を遮断(黒)。
その後に再度復旧スイッチを操作(黒)。
4.非常放送が流れた場合には、非火災報または鎮火の旨を放送(黒)。
5.作動した機器を復帰(黒)。
(遠隔復帰可能な機器は本盤よリ遠隔復帰操作。その他は現地で復帰。)(黒)
6.操作したスイッチを定位に戻し、平常状態にあることを確認(黒)。
【0061】
このように本実施の形態では、表示手段が受ける情報の手順を複数用意するシナリオ格納手段を設け、このシナリオ格納手段に設定された手順を選択して表示手段の画面にシュミレーション作動中を表示しながら手順に従った情報を画面表示させるので、火災時に必要な総合操作盤、連携する各種設備の操作および動作確認をメッセージ表示してその確認を行わせることにより代替えして、模擬行動を行うことでオペレータの訓練ができる。
また、予め汎用性の高いシナリオを複数用意しておき、納入先に応じて使用可能なシナリオを選択することができるので、わざわざ納入先ごとのシナリオを作成する手間を省くことができる。また、納入先の要望で特別のシナリオを作成する必要があるときには、これを追加でき、汎用のシナリオ同様に記憶部17に格納しておくことができる。
更に、シュミレーションに使用される火災感知器等の情報を実火災の情報とは別の領域で扱うことで、模擬的な情報と実火災の情報を明確に区別することができる。
【0062】
また、本実施の形態では、総合操作盤が情報を受けたときに、ガイダンス設定手段に格納されたメッセージを表示するガイダンス表示手投により、連携する各種設備の操作および動作確認をメッセージ表示してその確認を行わせることなどができる。また、メッセージの表示は、表示装置の画面を上下左右に4分割した大きさの枠であって、映出中の画面の内容によってその枠の位置を選択して映出することにより、下の画面の視認に影響を与えないで表示が可能である。
【0063】
また、本実施の形態では、CRTの画面を、画面表示領域と、発報表示領域と、状態表示領域とにそれぞれ分割し、画面自体に何を表示していても、火災発報などの内容は発報表示領域に常時表示され、警報の内容を簡便に確認することができる。
また、画面表示の内容や操作の実行中などにその内容を状態表示領域に表示できるので、総合操作盤の起動状態が簡単に理解できる。また、画面表示領域には、地図表示などの基本的で確認に重要な画面を表示するものとし、ガイダンス的な説明の表示をウィンドウ枠内に小さく表示することで地図表示の邪魔になりにくく、さらに、ウィンドウ枠を移動させることにより隠れた部分を表示することができる。
【0064】
また、本実施の形態では、時刻設定画面は、現在の時刻データの年、月、日、時および分を表示してそれぞれアップおよびダウンさせるスイッチを配置するとともに、新たな時刻データを設定する設定スイッチを配置しているので、火災報知設備における時刻設定を簡便に行え、さらに、いわゆる総合操作盤(CRT等による表示装置)が容易に過去の履歴として時刻と共に保存することができる。
【0065】
また、本実施の形態では、表示装置の画面には、常時の監視中にはほぼ画面を消去した状態に近い正常監視中を表示するので、オペレータに一見して起動状態を認識させることができ、また、その文字表示をランダムに移動させることにより、画面の焼き付けを防止することも可能となる。
【0066】
また、本実施の形態では、表示装置の画面には、所定数の選択スイッチが用意されるスイッチ領域を設定し、警報の発生する画面が自動的に個別に選択スイッチに登録されるので、画面を効率的に区画して表示することができる。
【0067】
また、本実施の形態では、状態変化を所定量格納する履歴格納手段を有し、この所定量の状態変化を外部記憶媒体に保存する媒体駆動手段を有するので、過去の履歴を容易に取り出して保存することができる。
【0068】
また、本実施の形態では、各機器に対する操作を示す複数のスイッチを表示してこのスイッチの選択で入力認識を行う操作入力画面を有し、複数のスイッチのうち操作の重要性の高いスイッチの選択時には、その操作実行についての実行または中止を選択できる確認用表示を行うので、確実に確認表示を行うことができる。
【0069】
また、本実施の形態では、商用電源からブレーカを介して表示装置に電源を供給する予備電源装置を設け、表示装置は、予備電源装置からの電源電圧低下信号出力を受けて停止処理動作を実行して停止して予備電源装置を停止させ、また、予備電源装置は、ブレーカのオフ動作を検出するときに電源電圧低下信号出力を行い、また、表示装置は、ブレーカのオフ動作を検出するときに停止処理動作を実行して停止して予備電源装置を停止するので、次回立ち上げに正常に起動するように、電源ダウンを安全に且つ自動的に行うことができ、監視ソフトの停止入力、表示装置のオペレーションソフトの停止入力(プログラムの停止可能状態)、表示装置のオフ操作、非常電源装置のオフ操作という煩雑な手順を省くことができる。
【0070】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、各種情報および外部操作に応じて制御信号を発生する制御手段の制御の基に各種情報および該各種情報に関連した情報を記憶する記憶手段および表示する表示手段とを備え、該表示手段の画面には、警報の発生する画面が自動的に個別に登録され、該登録された警報の発生する画面を呼び出して前記表示手段に表示する所定数の警報画面選択スイッチと、操作する度に前記警報の発生する画面を順次呼び出して前記表示手段に表示する自動選択スイッチが用意されるスイッチ領域が設定され、前記警報画面選択スイッチは、該スイッチ上に前記登録された警報の発生する画面の名称が表示され、かつ、該登録された警報の発生する画面が前記表示手段に表示されている場合に、該警報画面選択スイッチの色が変化するものであり、前記自動選択スイッチは、前記警報の発生する画面が前記所定数を超えた場合で、前記表示手段に前記警報画面選択スイッチに相当する画面以外の警報の発生する画面が映出されている場合に、該自動選択スイッチの色が変化するので、画面を効率的に区画して表示することができ、また、警報の発生した場所を事前に確実に確認できるという効果がある。また、各選択スイッチのうち、表示されている画面が登録された選択スイッチの表示を、他の選択スイッチの表示と異ならせているので、確実に警報の発生を把握できるという効果がある。
【0071】
また、この発明によれば、各選択スイッチは、警報の発生する画面が登録されるときに操作可能とされ、登録されない場合には機能しないので、警報の発生に確実且つ迅速に対応できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態を概略的に示す構成図である。
【図2】 この発明の一実施の形態における画面の基本構成を示す図である。
【図3】 この発明の一実施の形態における消去状態の表示画面を示す図である。
【図4】 この発明の一実施の形態におけるシステム画面の一例を示す図である。
【図5】 この発明の一実施の形態におけるウインドウ表示を示す図である。
【図6】 この発明の一実施の形態におけるガイダンス画面の一例を示す図である。
【図7】 この発明の一実施の形態におけるシンボル凡例の一例を示す図である。
【図8】 この発明の一実施の形態における時計時刻表示の一例を示す図である。
【図9】この発明の一実施の形態における警報発生時の動作説明に供するための図である。
【図10】この発明の一実施の形態における履歴機能の説明に供するための図である。
【図11】この発明の一実施の形態におけるシュミレーション機能の説明に供するための図である。
【符号の説明】
1 表示装置、 2 火災受信機、 3 記録媒体、 4 商用電源、 5ブレーカ、 6 予備電源装置、 11 制御部、 12 インターフェース部、13 画像出力部、 14 CRT表示部、 15 操作入力部、 16 マウス、 17 記憶部、 18 FD駆動部、 20 煙感知器、 21 熱感知器、 22 発信機、 23 地区ベル装置、 24 防火戸、 25 ガス漏れ検知器。
Claims (2)
- 火災受信機、該火災受信機に信号線を介して接続された複数の端末機器を有する火災報知設備から各種情報を受けてその情報を表示する表示装置において、
前記各種情報および外部操作に応じて制御信号を発生する制御手段と、
該制御手段の制御の基に前記各種情報および該各種情報に関連した情報を記憶する記憶手段と、
前記制御手段の制御の基に前記各種情報および該各種情報に関連した情報を表示する表示手段と
を備え、
該表示手段の画面には、警報の発生する画面が自動的に個別に登録され、該登録された警報の発生する画面を呼び出して前記表示手段に表示する所定数の警報画面選択スイッチと、操作する度に前記警報の発生する画面を順次呼び出して前記表示手段に表示する自動選択スイッチが用意されるスイッチ領域が設定され、
前記警報画面選択スイッチは、該スイッチ上に前記登録された警報の発生する画面の名称が表示され、かつ、該登録された警報の発生する画面が前記表示手段に表示されている場合に、該警報画面選択スイッチの色が変化するものであり、
前記自動選択スイッチは、前記警報の発生する画面が前記所定数を超えた場合で、前記表示手段に前記警報画面選択スイッチに相当する画面以外の警報の発生する画面が映出されている場合に、該自動選択スイッチの色が変化する
ことを特徴とする火災報知設備の表示装置。 - 前記各選択スイッチは、警報の発生する画面が登録されるときに操作可能とされ、登録されない場合には機能しないことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備の表示装置。
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