JP2910823B2 - 防災システムのシミュレーション方法及びシミュレーション機能を有する防災システム - Google Patents

防災システムのシミュレーション方法及びシミュレーション機能を有する防災システム

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JP2910823B2
JP2910823B2 JP17461994A JP17461994A JP2910823B2 JP 2910823 B2 JP2910823 B2 JP 2910823B2 JP 17461994 A JP17461994 A JP 17461994A JP 17461994 A JP17461994 A JP 17461994A JP 2910823 B2 JP2910823 B2 JP 2910823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防災システムのシミュ
レーション方法及びシミュレーション機能を有する防災
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、煙感知器や熱感知器等の火災感知
器、防火戸、防火ダンパ、排煙ダンパ等の防排煙機器等
の端末機器の状態監視や制御を行なう防災システムに
は、CRT等のディスプレイを使用して防災情報の表示
を行なうとともに、このディスプレイ上に表示されるシ
ンボルマークや文字をマウスやライトペン等を使用して
クリック操作することにより各種機能の選択や実行を可
能にしたものがある。近年、この種の防災システムはコ
ンピュータ化に伴ってその操作方法も複雑化してきてお
り、また、通常時は殆ど動作することがないことから操
作方法に習熟することが難しく、突然の非常時に対応が
遅れるという恐れがあった。
【0003】そこで、火災等の異常時を想定して模擬訓
練を行なうことができる機能を持たせたものとして特開
平3−196300号や特開平5−27665号公報に
開示されたものがある。前者はディスプレイの画面を見
ながらマウスやライトペン等による入力によって火災感
知器を発報させたり、防排煙機器を制御したりするもの
である。後者は火災感知器や防排煙機器の代替回路を設
けた操作訓練用の中継器により防災受信機の操作訓練が
できるようにしたものであり、外部機器(以下CRTコ
ントローラ)からの操作入力に基づいたデータを入力す
ることで、このデータと操作訓練用の状態監視のテーブ
ルとに基づいて得られる制御信号を操作訓練用の中継器
へ出力し、また、当該中継器の動作によりこれから出力
される応答信号を入力し、この応答信号と上記テーブル
とに基づいて得られるデータをCRTコントローラへ出
力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の防災システムにあっては、次のような問題点があっ
た。 (イ)特開平3−196300号公報に開示されたもの
は、ディスプレイの画面を見ながらマウスやライトペン
等により火災感知器を発報させたり、防排煙機器を動作
させたりするだけの単発的なものであって、実際の火災
等の異常時の状況とは著しく異なり、実際に火災等の異
常が生じた場合に防災管理者等の操作者がどのような行
動をなすべきかの訓練にはならないという欠点があっ
た。 (ロ)特開平5−27665号公報に開示されたもの
は、火災感知器や防排煙機器の代替回路を設けた操作訓
練用の中継器により火災受信機の操作訓練を行なうもの
であり、上記同様の欠点がある。
【0005】そこで本発明は、実際の火災等の異常時と
同様の訓練を行なうことができる防災システムのシミュ
レーション方法及びシミュレーション機能を有する防災
システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による防災システムのシミュレーショ
ン方法は、火災感知器や防排煙機器等の端末機器を接続
し、該端末機器の状態監視や制御を行なう防災受信機
と、該防災受信機に接続され双方向通信を行ない、該防
災受信機から送られてくる防災情報をCRT等のディス
プレイ上に表示したり、手動入力操作又は自動連動制御
により防災受信機へ制御信号を出力するイベント表示装
置とを備えた防災システムにおいて、前記イベント表示
装置で、疑似的な火災等の異常情報、防排煙機器の起動
確認情報等の各種防災情報信号の出力、手動操作入力又
は自動連動制御により出力される制御信号等の各種信号
の入力、及びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火
災等の異常が発生した場合の、火災等の異常の発生位
置、規模、拡大状況及び防災管理者等の操作者の対処等
を想定して設定したシミュレーションパターンにしたが
って火災等の異常時のシミュレーションを行なうことを
特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として例えば請求項2
記載の発明のように、前記シミュレーションパターン
は、防災管理者等の操作者の対処による操作入力又は自
動連動制御出力による入力、及びこの入力までにかかる
時間管理により、火災等の異常の発生位置、規模、拡大
状況等が変化するパターンを有しても良い。
【0008】請求項3記載の発明による防災シミュレー
ション機能を有する防災システムは、火災感知器や防排
煙機器等の端末機器を接続し、該端末機器の状態監視や
制御を行なう防災受信機と、該防災受信機に接続され双
方向通信を行ない、該防災受信機から送られてくる防災
情報をCRT等のディスプレイ上に表示したり、手動入
力操作又は自動連動制御により防災受信機へ制御信号を
出力するイベント表示装置と、を備えた防災システムに
おいて、前記イベント表示装置への疑似的な火災等の異
常情報、防排煙機器の起動確認情報等の各種防災情報信
号の出力、前記イベント表示装置での手動操作入力又は
自動連動制御により出力される制御信号等の各種信号の
入力、及びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火災
等の異常が発生した場合の、火災等の異常の発生位置、
規模、拡大状況及び防災管理者等の操作者の対処方法等
を想定して設定したシミュレーションパターンを記憶す
る記憶手段を備えたシミュレーション手段を設け、 前記
イベント表示装置は、前記記憶手段に記憶されたシミュ
レーションパターンにしたがって火災等の異常時のシミ
ュレーションを行なう制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0009】また、好ましい態様として例えば請求項4
記載の発明のように、前記記憶手段に記憶してあるシミ
ュレーションパターンは、防災管理者等の操作者の対処
による操作入力又は自動連動制御出力による入力、及び
この入力までにかかる時間管理により、火災等の異常の
発生位置、規模、拡大状況が変化するパターンを有して
も良い。例えば、請求項5記載の発明のように、前記
ベント表示装置の制御手段は、シミュレーションを開始
する操作による開始信号を受けて通常の監視モードから
シミュレーションモードに移行し、少なくとも前記CR
T等のディスプレイ上にシミュレーション中であること
を示す表示を行なうとともに、前記防災受信機への防排
煙機器等の端末機器の制御信号の出力を禁止するように
するよう設定して、シミュレーションを開始し、且つシ
ミュレーション中に前記防災受信機から火災等の異常信
号が入力されたときにはシミュレーションモードから通
常の監視モードに移行するようにしても良い。
【0010】例えば、請求項6記載の発明のように、前
記シミュレーション手段は、ユニット化され前記イベン
ト表示装置と別体又は内蔵して設けられて双方向通信に
よりやりとりを行なうようにしても良い。例えば、請求
項7記載の発明のように、前記シミュレーション手段の
機能を、前記イベント表示装置にソフトウエアとして持
たせるようにしても良い。例えば、請求項8記載の発明
のように、前記シミュレーションパターンを記憶する記
憶媒体は、フロッピーディスク、メモリカード等の携帯
可能な情報媒体であっても良い。
【0011】請求項9記載の発明による防災システムの
シミュレーション方法は、火災感知器や防排煙機器等の
端末機器を接続し、該端末機器の状態監視や制御を行な
う防災受信機を備えた防災システムにおいて、前記防災
受信機で、疑似的な火災等の異常情報、防排煙機器の起
動確認情報等の各種防災情報信号の出力、手動操作入力
又は自動連動制御により出力される制御信号等の各種信
号の入力、及びこれら入出力信号の時間管理を、実際の
火災等の異常が発生した場合の、火災等の異常の発生位
置、規模、拡大状況及び防災管理者等の操作者の対処等
を想定して設定したシミュレーションパターンにしたが
って火災等の異常時のシミュレーションを行なうことを
特徴とする。
【0012】また、好ましい態様として例えば請求項
0記載の発明のように、前記シミュレーションパターン
は、防災管理者等の操作者の対処による操作入力又は自
動連動制御出力による入力、及びこの入力までにかかる
時間管理により、火災等の異常の発生位置、規模、拡大
状況等が変化するパターンを有しても良い。
【0013】請求項11記載の発明による防災シミュレ
ーション機能を有する防災システムは、火災感知器や防
排煙機器等の端末機器を接続し、該端末機器の状態監視
や制御を行なう防災受信機を備えた防災システムにおい
て、前記防災受信機への疑似的な火災等の異常情報、防
排煙機器の起動確認情報等の各種防災情報信号の出力、
前記防災受信機での手動操作入力又は自動連動制御によ
り出力される制御信号等の各種信号の入力、及びこれら
入出力信号の時間管理を、実際の火災等の異常が発生し
た場合の、火災等の異常の発生位置、規模、拡大状況及
び防災管理者等の操作者の対処方法等を想定して設定し
たシミュレーションパターンを記憶する記憶手段を備え
たシミュレーション手段を設け、 前記防災受信機は、前
記憶手段に記憶されたシミュレーションパターンにし
たがって火災等の異常時のシミュレーションを行なう制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0014】また、好ましい態様として例えば請求項
2記載の発明のように、前記記憶手段に記憶してあるシ
ミュレーションパターンは、防災管理者等の操作者の対
処による操作入力又は自動連動制御出力による入力、及
びこの入力までにかかる時間管理により、火災等の異常
の発生位置、規模、拡大状況が変化するパターンを有し
ても良い。例えば、請求項13記載の発明のように、前
防災受信機の制御手段は、シミュレーションを開始す
る操作による開始信号を受けて通常の監視モードからシ
ミュレーションモードに移行し、少なくともディスプレ
上にシミュレーション中であることを示す表示をする
とともに、防排煙機器等の端末機器への制御信号の出力
を禁止するようにするよう設定して、シミュレーション
モードを開始し、且つシミュレーション中に火災等の異
常信号が入力されたときにはシミュレーションモードか
ら通常の監視モードに移行するようにしても良い。
【0015】例えば、請求項14記載の発明のように、
前記シミュレーション手段は、ユニット化され前記防災
受信機と別体又は内蔵して設けられて双方向通信により
やりとりを行なうようにしても良い。例えば、請求項1
5記載の発明のように、前記シミュレーション手段の機
能を、前記防災受信機にソフトウエアとして持たせるよ
うにしても良い。例えば、請求項16記載の発明のよう
に、前記シミュレーションパターンを記憶する記憶手段
は、フロッピーディスク、メモリカード等の携帯可能な
情報媒体であっても良い。
【0016】
【作用】本発明では、例えばイベント表示装置におい
て、ある火災感知器が発報し、これによって防災受信機
から火災信号(防災情報信号)が出力されると、その時
から所定時間以内に、防災管理者等の操作者によって当
該火災感知器に最も近い防排煙機器を起動する操作が行
なわれると、起動信号(防災情報信号)が防災受信機へ
出力され、これによって当該防排煙機器が起動して防災
受信機から起動確認信号(防災情報信号)が出力され
る。これに対して、操作者が所定時間以内に火災信号を
出力した火災感知器に最も近い防排煙機器を起動する操
作を行なわなかった場合、延焼を止められなかったとし
て最初に発報した火災感知器に近い火災感知器が発報
し、以後、火災の延焼方向にある火災感知器が次々と発
報して行く、といった操作者の対処等に応じて火災等の
異常の状況が変化するように作り出したシミュレーショ
ンパターンにしたがって、火災等の異常時を想定したシ
ミュレーションが行なわれる。このシミュレーションは
上述の如くイベント表示装置に対して行なっても良い
し、防災受信機等に対して行なっても良い。したがっ
て、実際の火災等の異常時が発生した際に対処しなけれ
ばならない操作や手順を体験を通して身に付けることが
き、これによって実際の火災等の異常時における被害を
最小限に抑えることが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に係るシミュレーション機
能を備えた防災システムの一実施例の回路構成を示すブ
ロック図である。 A.防災システムの構成 (a)全体の構成 図1において、1〜6の各々は火災感知器であり、詳し
くは1、2の各々はオン/オフ型感知器、3は光電式ア
ナログ感知器、4は熱式アナログ感知器、5、6の各々
は光電式分離型アナログ煙感知器である。オン/オフ型
感知器1、2は中継器10を介して防災受信機50に接
続されており、光電式アナログ感知器3、熱式アナログ
感知器4および光電式分離型アナログ煙感知器5、6の
各々は直接防災受信機50に接続されている。20、2
1の各々は防火戸、防火ダンパ、排煙ダンパ等の防排煙
機器であり、中継器11を介して防災受信機50に接続
されている。30は地区ベルであり、中継器12を介し
て防災受信機50に接続されている。なお、これらの端
末機器は図示の設置数に限るものでなく、例示として掲
げたものである。したがって、これ以上の設置数であっ
ても良いのは勿論である。
【0018】防災受信機50はオン/オフ型感知器1、
2、防排煙機器20、21および地区ベル30との間で
は中継器10〜12を介して間接的に例えばポーリング
伝送方式により信号の受信を行なう。すなわち、防災受
信機50は中継器10〜12の各々に対して送信要求が
あるかないかの問い合せを行なう。これを受けた中継器
10〜12の各々は送信要求がなければ終了コードを送
信し、あれば信号を送信する。一方、光電式アナログ感
知器3、熱式アナログ感知器4および光電式分離型アナ
ログ煙感知器5、6との間では中継器を介在することな
く直接的にポーリング伝送方式により信号の受信を行な
う。すなわち、防災受信機50は光電式アナログ感知器
3、熱式アナログ感知器4および光電式分離型アナログ
煙感知器5、6の各々に対して直接的に問い合せを行な
う。これを受けた光電式アナログ感知器3、熱式アナロ
グ感知器4および光電式分離型アナログ煙感知器5、6
の各々はアナログデータを送信する。
【0019】防災受信機50は各種感知器1〜6および
中継器10から出力される信号を入力することで、火
災、断線等の異常信号やアナログデータ等の防災情報信
号を出力し、また、防排煙機器20、21および中継器
11から出力される信号を入力することで起動確認信号
や断線信号等の防災情報信号を出力する。上述した各火
災感知器1〜6、中継器10〜12、防排煙機器21、
21、地区ベル30および防災受信機50から構成され
る系統は所謂R型のシステム構成と呼ばれている。
【0020】100はイベント表示装置であり、制御部
101と、CRT等のディスプレイ102と、キーボー
ド103およびマウス104と、プリンタ105とを有
して構成され、防災受信機50との間でシリアル伝送方
式(例えばRS232C規格による伝送)による双方向
通信を行ない、防災受信機50から出力される各種防災
情報信号を入力することで、これら防災情報信号に基づ
く表示をディスプレイ102上に行なうとともに、必要
に応じて制御信号を防災受信機50へ出力する。また、
防災受信機50から出力される各種防災情報信号をプリ
ンタ105へ出力するとともに後述する外部記憶装置1
19(図2参照)に記憶する。
【0021】ここで、防災受信機50へ出力する制御信
号としては、例えば防排煙機器を起動させる起動信号等
がある。この制御信号はディスプレイ102上に表示さ
れるシンボルマークまたは文字をマウス104でクリッ
クすることにより出力される。例えば、図3に示す建物
内の平面を示す平面図画面において、防排煙機器20ま
たは21のシンボルマークをクリックすると、起動する
かどうかの確認メニューが表示され、ここで起動を選択
すると、防排煙機器を起動させる起動信号が出力され
る。なお、後述するように図3に示す平面図画面はこれ
を指定するメニューの選択によりディスプレイ102上
に表示される。
【0022】また、イベント表示装置100は、後述す
るようにシミュレーションモードに移行する操作が行な
われると、防災受信機50との間で行なう双方向通信と
同様にシミュレーションユニット200との間でシリア
ル伝送方式による双方向通信を行ない、シミュレーショ
ンユニット200から出力される疑似的な各種防災情報
信号を入力することで、これら防災情報信号に基づく表
示をディスプレイ102上に行なうとともに、必要に応
じて制御信号をシミュレーションユニット200へ出力
する。また、シミュレーションユニット200から出力
される各種防災情報信号をプリンタ105へ出力すると
ともに後述する外部記憶装置119に記憶する。この場
合、シミュレーションユニット200へ出力する制御信
号には上記同様に、例えば防排煙機器を起動させる起動
信号等があり、マウス104によりディスプレイ102
上に表示されるシンボルマークまたは文字をクリックす
ることで出力される。例えば、上記同様に図3に示す建
物内のある階の平面を示す平面図画面において、防排煙
機器20または防排煙機器21のシンボルマークをクリ
ックし、その時に表示される確認メニューで起動を選択
すると、防排煙機器20または防排煙機器21を起動さ
せる起動信号が出力される。この場合、即ちシミュレー
ション中は起動信号はシミュレーションユニット200
へ出力されるため、実際には防排煙機器20または防排
煙機器21は起動しない。
【0023】図1に戻り、キーボード103は各種デー
タの入力に使用され、マウス104は上述の如くディス
プレイ102上に表示されるシンボルマークまたは文字
の選択に使用される。なお、マウス104の他にライト
ペン、タブレットまたはトラックボール等のポインティ
ング入力装置の使用も勿論可能である。ディスプレイ1
02上には、初期画面として図5に示すメニュー画面が
表示される。このメニュー画面において”一覧”と”シ
ミュレーション”を除く各階を表わす各メニューを選択
すると、例えば図3に示すような建物の各階における平
面図が表示される。また、”一覧”を選択すると、例え
ば図4に示すような発生したイベントの内容と発生日時
とを示す記録が表示される。また、”シミュレーショ
ン”を選択すると、シミュレーションモードに移行す
る。
【0024】図1において、シミュレーションユニット
200は、疑似的な火災等の異常情報や防排煙機器2
0、21の起動確認情報等の各種防災情報信号の出力、
イベント表示装置100での手動操作入力又は自動連動
制御により出力される制御信号等の各種信号の入力、及
びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火災等の異常
が発生した場合の火災等の異常の発生位置、規模、拡大
状況及び防災管理者等の操作者の対処等を想定して設定
したシミュレーションパターンにしたがって火災等の異
常時のシミュレーションを行なうもので、実際に防災受
信機50から出力される防災情報信号と同等の防災情報
信号を出力する。この場合、シミュレーションパターン
は、防災管理者等の操作者の対処による操作入力または
自動連動制御出力による入力、および、この入力にまで
にかかる時間の管理により、火災等の異常の発生位置、
規模、拡大状況等が変化するパターンを有している。シ
ミュレーションパターンは例えばフロッピーディスクま
たはメモリカード等の携帯可能な情報媒体から供給され
るようになっている。また、この情報媒体には、パター
ンが異なる複数のシミュレーションパターンが記憶され
ている。
【0025】(b)イベント表示装置100の制御部1
01の詳細な構成 図2はイベント表示装置100の制御部101とシミュ
レーションユニット200の詳細な構成を示すブロック
図である。この図において、110は制御部101の各
部を制御するCPU、111はCRT用インタフェース
であり、CPU110にて作成された画像情報をディス
プレイ102に表示可能な信号(RGB信号、垂直及び
水平同期信号)に変換して出力する。112はポインテ
ィング入力装置用インタフェースであり、マウス104
から出力される信号をCPU110が利用できる信号に
変換する。113はP型入力用インタフェースであり、
接点入力信号をCPU110が利用できる信号に変換す
る。114はP型出力用インタフェースであり、CPU
110が作成した情報を接点出力に変換する。
【0026】115は電源回路であり、外部より供給さ
れる電源をこのイベント表示装置100で必要とする電
圧に変換して出力する。116はクロック回路であり、
CPU110に現在の時刻情報を提供する。117はR
AMであり、CPU110の動作において使用される。
118はROMであり、CPU110を制御するための
基本プログラムを記憶する。119はハードディスクド
ライブ等の外部記憶装置であり、このイベント表示装置
100の動作を制御する制御プログラムの記憶の他、防
災受信機50から出力される各種防災情報信号と、イン
タフェース60を介して入力された外部からの信号と、
シミュレーションユニット200から出力される疑似的
な各種防災情報信号と、これら防災情報信号の入力時刻
等の各種データの記憶に使用される。120はシリアル
入出力回路であり、防災受信機50より供給される防災
情報信号を入力し、また、CPU110により作成され
た制御信号を出力する。このシリアル入出力回路120
の一つのポートに防災受信機50の入出力端が接続され
る。
【0027】(c)イベント表示装置100の制御部1
01の制御内容 シリアル入出力回路120を介して供給される各種防
災情報信号を入力すると、これを解析し、その結果に基
づいて外部記憶装置119から必要な情報を取得してデ
ィスプレイ102上に所定のグラフィックやメッセージ
を表示する。例えば、図3において火災感知器Sが発報
したとすると、この火災感知器Sから出力される信号に
対応する異常信号が防災受信機50から出力される。そ
して、この異常信号からイベントの発生した箇所である
第二会議室RM2を特定し、そして、この第二会議室RM2
の区画線に対応するディスプレイ102上のシンボルマ
ークを例えば赤色で点滅させるとともに、発報した火災
感知器Sに対応するシンボルマークを赤で点滅させる。
また、防排煙機器等の起動中信号を入力すると、該当す
る防排煙機器に対応するディスプレイ102上のシンボ
ルマークを例えば青色で点滅させる。その後、起動確認
信号を入力すると青色の点灯に変える。
【0028】P型入力用インタフェース113を介し
て外部より供給される各種信号を入力すると、上記同様
に解析結果に基づいて外部記憶装置119から必要な情
報を取得してディスプレイ102上に所定のグラフィッ
クやメッセージを表示する。 マウス104の操作によりコマンド指定が行なわれる
と、その指定されたコマンドを解析し、その結果に基づ
いて外部記憶装置119から必要な情報を取得してディ
スプレイ102上に所定のグラフィックやメッセージを
表示する。また、指定されたコマンドが制御信号を出力
するものであればこれを出力する。例えばマウス104
の操作により防排煙機器を起動させるコマンドの指定が
行なわれた場合、防排煙起動信号を出力する。この場
合、通常の監視モードでは制御信号を防災受信機50へ
出力し、シミュレーションモードではシミュレーション
ユニット200へ出力する。
【0029】シミュレーションユニット200との間
でシリアル伝送方式による双方向通信を行ない、シミュ
レーションユニット200から出力される各種防災情報
信号に基づいて発生したイベントを所定のグラフィック
やメッセージによりディスプレイ102上に表示する。
この表示は上記項と同様に行なわれる。 シミュレーションモード実行中に防災受信機50から
各種防災情報信号の内、異常信号が出力されると、直ち
にシミュレーションモードの実行を中止して通常の監視
モードに移行する。
【0030】(d)シミュレーションユニット200の
詳細な構成 図2において、210は装置各部を制御するCPU、2
11は電源回路であり、このシミュレーションユニット
200で必要とする電圧に変換して出力する。212は
ROMであり、CPU210を制御するための基本プロ
グラムが記憶されている。213はRAMであり、CP
U210の動作において使用される。214はP型入力
用インタフェースであり、接点入力信号をCPU210
が利用できる信号に変換する。215はP型出力用イン
タフェースであり、CPU210にて作成された制御信
号を接点出力に変換する。
【0031】216はクロック回路であり、CPU21
0に現在の時刻情報を提供する。217は外部記憶装置
であり、上述したシミュレーションパターンの入力に使
用される。この場合、シミュレーションパターンは例え
ばフロッピーディスクまたはメモリカード等の情報媒体
により供給される。このシミュレーションパターンは上
述の如くイベント表示装置100への疑似的な火災等の
異常情報や防排煙機器20、21の起動確認情報等の各
種防災情報信号の出力、イベント表示装置100での手
動操作入力又は自動連動制御により出力される制御信号
等の各種信号の入力、及びこれら入出力信号の時間管理
を実際の火災等の異常が発生した場合の火災等の異常の
発生位置、規模、拡大状況及び防災管理者等の操作者の
対処等を想定して設定したものである。218はシリア
ル入出力回路であり、イベント表示装置100等からの
制御信号等を入力する一方、CPU210により作成さ
れた疑似的な防災情報信号を出力する。
【0032】(e)シミュレーションユニット200の
制御内容 外部記憶装置217に記憶されているシミュレーショ
ンパターンの実行手順を解析し、その結果に基づいてイ
ベント表示装置100へ疑似的な防災情報信号を出力す
る。 イベント表示装置100から出力される制御信号等の
信号を解析し、この解析結果に基づいて外部記憶装置2
17から必要な情報を取り出し、必要に応じて適当な応
答信号をイベント表示装置100へ出力する。例えば、
上述の如くイベント表示装置100から防排煙起動信号
が出力された場合、防排煙起動中信号を出力し、その2
秒後に防排煙起動確認信号を出力する。この場合、シミ
ュレーションパターンの実行手順に、防排煙機器が故障
している内容があれば、イベント表示装置100からそ
の防排煙機器を起動させる起動信号が供給されてもそれ
に対する応答信号の出力は行なわない。
【0033】B.防災システムの動作 以上の構成において、フローチャートを参照しながら動
作について説明する。この動作説明においては、まず、
イベント表示装置100の動作を説明し、次に、シミュ
レーションパターンの一例を挙げてこのパターンによる
イベント表示装置100の動作とシミュレーションユニ
ット200の動作について説明する。シミュレーション
パターンの一例の概略は以下で述べる。
【0034】(a)イベント表示装置100の動作 図6はイベント表示装置100の動作を示すフローチャ
ートである。 (イ)通常監視処理 まず、ステップS10で通常の監視処理を行なう。すな
わち、防災受信機50から出力される各種防災情報信号
の入力、防災受信機50への制御信号の出力およびディ
スプレイ102の表示制御等を行なう。
【0035】(ロ)シミュレーション開始コマンドの送
信 通常監視処理を行なっている最中には、ステップS12
の判定、すなわちイベント表示装置100にて操作者に
よりシミュレーションを開始する操作が行なわれたか否
かの判定を行なっており、この判定においてシミュレー
ション開始入力があると判断すると、ステップS14に
進み、シミュレーションユニット200に対してシミュ
レーションを開始させる開始コマンドの送信を行なう。
シミュレーションを開始する操作でシミュレーションの
パターンを指定した場合には、この開始コマンドにはシ
ミュレーションパターンを指定するパターン信号が含ま
れる。
【0036】(ハ)シミュレーションモードの設定 シミュレーション開始コマンドの送信を行なった後、ス
テップS16のシミュレーションモード設定入力が有る
か否かの判定を行なう。この判定はシミュレーションモ
ード設定入力が有るまで繰り返し行なわれ、シミュレー
ションモード設定入力が有ると判断するとステップS1
8に進み、シミュレーショモードの設定を行なう。すな
わち、シミュレーションユニット200からのシミュレ
ーションモード設定信号を受けてシミュレーションモー
ドの設定を行なう。シミュレーションモードの設定で
は、シミュレーション中であることを常に表示させるこ
とや、防災受信機50への制御信号の停止、操作不能ス
イッチの設定等が行なわれる。なお、操作不能スイッチ
の設定とは、防災管理者等の操作者がシミュレーション
中に操作してはならないスイッチの操作入力を不能にす
る設定のことである。例えば、再度のシミュレーション
開始スイッチの操作や、環境の設定例えば自動連動制御
を行なうためのマトリックステーブルの設定変更操作等
は、シミュレーション中に行なってはならない操作なの
で、操作入力は無視される。
【0037】(ニ)入力処理 シミュレーションモードの設定を行なった後、ステップ
S20でシミュレーションユニット200からの入力信
号が有るか否かの判定を行なう。この場合、シミュレー
ションユニット200からは、疑似的な火災、断線等の
異常信号やアナログデータ等の防災情報信号や起動確認
信号や断線信号等の防災情報信号が出力される。シミュ
レーションユニット200から防災情報信号が入力した
と判断するとステップS22に進み、入力した防災情報
信号の解析を行なう。そして、ステップS24で解析結
果に基づいて表示または出力を行なう。例えば、入力し
た防災情報信号が火災を示す異常信号であれば、その異
常信号を出力した火災感知器を特定し、その火災感知器
に対応するディスプレイ102上のシンボルマークを点
滅させる。例えば、図3に示す厨房に取り付けられたオ
ン/オフ型感知器2が発報したとすると、ディスプレイ
102上の厨房の区画線に対応するシンボルマークを赤
色で点滅させるとともに、発報したオン/オフ型感知器
2に対応するシンボルマークを赤で点滅させる。また、
防排煙機器等の起動中信号を入力した場合は、該当する
防排煙機器に対応するディスプレイ102上のシンボル
マークを例えば青色で点滅させる。その後、起動確認信
号を入力した時から青色の点灯に変える。
【0038】ステップS24での表示または出力処理を
行なった後、ステップS26でシミュレーション終了条
件が満たすか否かの判定を行なう。すなわち、次の条件
のいずれかを満たすか否かの判定を行なう。防災受信
機50から火災信号等の異常信号が出力された。シミ
ュレーションを終了する操作が行なわれた。シミュレ
ーションユニット200からシミュレーション終了信号
が出力された。防災受信機50との間の通信に障害が
発生したことが検出された。シミュレーションユニッ
ト200との間の通信に障害が発生したことが検出され
た。これら〜のいずれか1つでも成立すればステッ
プS26からステップS28に進み、いずれも成立しな
ければステップS20に戻る。シミュレーション終了条
件が成立しないものとしてステップS20に戻ると、再
度シミュレーションユニット200からの入力信号が有
るか否かの判定を行なう。
【0039】この判定において、シミュレーションユニ
ット200からの入力信号が無いと判断すると、ステッ
プS30に進み、防災受信機50からの入力信号が有る
か否かの判定を行なう。この判定において、防災受信機
50からの入力信号が有ると判断するとステップS22
に進み、その入力信号の解析を行なう。この場合、例え
ば防災受信機50から供給された防災情報信号が火災信
号であれば、ステップS26でシミュレーション終了条
件と判定し、ステップS28に進むことになる。
【0040】防災受信機50からの入力信号が無いと判
断すると、ステップS32に進み、操作入力が有るか否
かの判定を行なう。すなわち、防排煙機器を起動させた
り、表示を変えたりする操作が行なわれたか否かの判定
を行なう。この判定において操作入力が有ると判断する
と、ステップS22に進み、その操作入力を解析し、制
御信号であれば、ステップS24で、その制御信号の出
力または表示の変更等を行なう。例えば、操作入力が防
排煙機器20を起動するものであれば、防排煙起動信号
を出力する。一方、操作入力が無いと判断するとステッ
プS26に進む。
【0041】このように、シミュレーションユニット2
00からの入力信号があった場合、防災受信機50から
の入力信号があった場合、またはイベント表示装置10
0における操作入力があった場合にはその内容を解析
し、その結果に応じて所定の表示を行なったり、制御信
号を出力したりする。なお、防災受信機50から出力さ
れる信号の中には異常を示さない信号があり、この信号
が入力された場合には、イベント表示装置100はシミ
ュレーション中であってもそのままその信号に対応する
シンボルマークをディスプレイ102上に表示する。
【0042】(ホ)シミュレーション終了処理 ステップS26の判定において、シミュレーション終了
条件が成立したと判断してステップS28に進むと、シ
ミュレーションユニット200に対してシミュレーショ
ンを終了する終了コマンドの送信を行なう。終了コマン
ドの送信を行なった後、ステップS34でシミュレーシ
ョンモードを終了し、通常の監視モードに移行する処理
を行なう。この処理後、ステップS36に進み、シミュ
レーションの終了が異常による終了か否かの判定を行な
う。例えば、防災受信機50から火災信号の入力により
シミュレーションが終了した場合には異常による終了と
判断し、ステップS38に進む。これに対してシミュレ
ーションの終了が異常によるものでないと判断すると、
何もせずステップS10に戻る。シミュレーションの終
了が異常によるものであると判断してステップS38に
進むと、その異常の内容をディスプレイ102上に表示
する。異常を知らせる表示を行なった後、ステップS1
0に戻る。尚、異常による終了というのは、前述したシ
ミュレーション終了条件の、、の場合である。
【0043】(b)シミュレーションユニット200の
動作 図7および図8はシミュレーションパターンの一例によ
るシミュレーションユニット200の動作を示すフロー
チャートである。 (イ)シミュレーションパターンの内容 このシミュレーションパターンでは、まず、図3に示す
厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2が発報した
ものとして、このオン/オフ型感知器2が発報したこと
を示す火災信号を出力し、次いで、この火災信号に対し
て操作者が180秒以内にオン/オフ型感知器2に最も
近い防排煙機器20を起動させる操作を行なったか否か
を判定し、その時間以内に防排煙機器20を操作したと
判断した場合は延焼を防げたとしてシミュレーションを
終了し、防排煙機器20を操作しなかったと判断した場
合は延焼を防げなかったため延焼が拡大し、その結果オ
ン/オフ型感知器2に近い順で各火災感知器(オン/オ
フ型感知器1、光電式アナログ感知器3、……)が順に
発報して行くものとして、各火災感知器が発報したこと
を示す火災信号を順に出力して行くという状況を想定し
たものである。
【0044】(ロ)シミュレーションモード設定処理 まず、ステップS50でシミュレーション開始コマンド
が有るか否かの判定を行なう。この判定においてシミュ
レーション開始コマンドが無いと判断すると、このステ
ップS50の処理を繰り返し、シミュレーション開始コ
マンドが有ると判断するとステップS52に進み、シミ
ュレーション開始コマンドに含まれるパターン信号に対
応するシミュレーションパターンを外部記憶装置217
から読み出す。 (ハ)疑似的な火災信号の出力処理 次いで、ステップS54に進み、イベント表示装置10
0へシミュレーションモードを設定するシミュレーショ
ンモード設定信号を出力する。次いで、ステップS56
に進み、厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2が
発報したものとしてこのオン/オフ型感知器2が発報し
たことを示す火災信号をイベント表示装置100へ出力
する。
【0045】(ニ)防排煙起動中信号及び防排煙起動信
号の出力処理 次いで、ステップS58で180秒の時限タイマをクリ
アスタートさせ、そしてステップS60で180秒経過
したか否かの判定を行なう。この判定において180秒
経過していないと判断すると、ステップS62に進み、
防排煙起動信号が有るか否かの判定を行なう。言換えれ
ば、オン/オフ型感知器2が発報してから180秒以内
に操作者がこの状態において適切な対処をとったか否か
の判定を行なう。この場合、操作者がイベント表示装置
100で防排煙機器20を起動させる操作を行なったと
すると、イベント表示装置100から防排煙起動信号が
出力される。
【0046】上記ステップS62の判定において、イベ
ント表示装置100から防排煙起動信号が出力されてい
ないと判断するとステップS60に戻り、防排煙起動信
号が出力されたと判断するとステップS64に進む。こ
の場合、オン/オフ型感知器2が発報してから180秒
以内に防排煙機器20を起動させる操作が行なわれてス
テップS64に進むと、イベント表示装置100へ防排
煙起動中信号を出力する。そして、ステップS66で2
秒間待機した後、ステップS68で防排煙機器20が起
動状態になったことを知らせる防排煙起動確認信号をイ
ベント表示装置100へ出力する。防排煙起動確認信号
を出力した後、後述するステップSn(nはステップ番
号)に進み、5秒間待機する。そして、5秒間待機した
後、ステップSn+1でシミュレーション終了信号をイ
ベント表示装置100へ出力し、処理を終了する。
【0047】(ホ)最初に発報させた火災感知器以降の
火災感知器に対応する疑似的な火災信号の出力処理 一方、オン/オフ型感知器2の発報から180秒以内に
操作者が防排煙機器20を起動する操作を行なわなかっ
た場合には、ステップS60からステップS70に進
み、オン/オフ型感知器2に最も近いオン/オフ型感知
器1が更に発報したものとして、このオン/オフ型感知
器1が発報したことを示す火災信号をイベント表示装置
100へ出力する。そして、ステップS72で5秒間待
機した後、ステップS74でオン/オフ型感知器2に次
に近い光電式アナログ感知器3が発報したものとして、
この光電式アナログ感知器3が発報したことを示す火災
信号をイベント表示装置100へ出力する。以後、5秒
間待機する毎にオン/オフ型感知器2に近い順で火災感
知器が発報したものとして、各々が発報したことを示す
火災信号をイベント表示装置100へ出力する。このよ
うに、最初の火災感知が発報してから180秒以内に防
排煙機器20を起動させる操作を行なわなかった場合に
は火災の延焼が拡大して行くことを示す処理が行なわれ
る。そして、所定の数の火災感知器を発報させた後、ス
テップSn+1に進み、シミュレーション終了信号をイ
ベント表示装置100へ出力し、処理を終了する。
【0048】(c)シミュレーションパターンの一例に
よるイベント表示装置100の動作 シミュレーション中にシミュレーションユニット200
よりオン/オフ型感知器2が発報したことを示す火災信
号が供給されると、その火災信号を解析した後、オン/
オフ型感知器2に対応するディスプレイ102上の厨房
の区画線に対応するシンボルマークを赤色で点滅させる
とともに、発報したオン/オフ型感知器2に対応するシ
ンボルマークを赤で点滅させる。そして、防排煙機器を
起動させる操作入力があると判断すると、その入力を解
析した後、該当する防排煙機器を起動させるための起動
信号を出力する。この起動信号を出力した後、シミュレ
ーションユニット200からの防排煙機器20の防排煙
起動中信号が供給されると、入力を解析し、ディスプレ
イ102上の防排煙機器20に対応するシンボルマーク
を青色で点滅させ、その後、起動確認信号が供給される
と、入力を解析し、青色の点灯に切り換える。その後、
シミュレーションユニット200からシミュレーション
終了信号が供給されると、シミュレーションを終了し、
通常の監視モードに移行する。
【0049】一方、防排煙機器を起動させる操作入力が
180秒以内に行なわれなかった時には、シミュレーシ
ョンユニット200よりオン/オフ型感知器1が発報し
たことを示す火災信号が供給されると、その火災信号を
解析した後、オン/オフ型感知器1に対応するディスプ
レイ102上の食堂の区画線に対応するシンボルマーク
を赤色で点滅させるとともに、発報したオン/オフ型感
知器1に対応するシンボルマークを赤で点滅させる。次
いで、シミュレーションユニット200より光電式アナ
ログ感知器3から出力される火災信号と同等の火災信号
が供給されると、その火災信号を解析した後、光電式ア
ナログ感知器3に対応するディスプレイ102上の発報
した光電式アナログ感知器3に対応するシンボルマーク
を赤で点滅させる。以後、シミュレーションユニット2
00より疑似的な火災信号が供給される毎に、該当する
火災感知器に対応するディスプレイ102上の区画線に
対応するシンボルマークを赤色で点滅させるとともに、
発報した火災感知器に対応するシンボルマークを赤で点
滅させる。
【0050】このように本実施例では、シミュレーショ
ンユニット200は、シミュレーションパターンにした
がって各火災感知器が発報したことを示す火災信号を出
力し、また、防排煙機器を起動する防排煙起動信号を入
力することにより、その防排煙機器が起動中であること
を知らせる防排煙起動中信号を出力し、さらに時間を置
いて防排煙起動確認信号を出力する、といったシミュレ
ーションパターンに従った動作を行なう。一方、イベン
ト表示装置100はシミュレーションユニット200か
ら供給される各種信号と、操作者の操作入力にしたがっ
て表示または信号(防排煙起動信号等)の出力を行な
う。したがって、防災管理者等の操作者は、実際の火災
等の異常が発生した時に行なわなければならない操作や
手順を体験を通して身に付けることがき、実際に火災等
の異常が発生した場合には被害を最小限に抑えることが
可能になる。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限らず、本発
明の目的の範囲内で各種の実施態様が可能である。具体
的には、次のように実施しても良い。 (a)上記実施例では、イベント表示装置100とシミ
ュレーションユニット200を別体にし、通信回線を介
してイベント表示装置100とシミュレーションユニッ
ト200との間でシミュレーションを行なうようにした
が、その他、図9に示す各方式にしても良い。
【0052】すなわち、(1)に示す方式は、イベント
表示装置100とシミュレーションユニット200とを
別体にし、且つシミュレーションユニット200を防災
受信機50とイベント表示装置100との間に配置する
とともに、通信回線を介してイベント表示装置100と
の間でシミュレーションを行なうようにしたものであ
る。この場合、シミュレーションユニット200は切換
手段300を有し、その共通接点cがイベント表示装置
100に接続され、固定接点aが防災受信機50に接続
され、固定接点bが制御手段301に接続されている。
シミュレーションを行なう場合は切換手段300の共通
接点cを固定接点b側に接続する。これにより、シミュ
レーションユニット200の記憶手段302に記憶され
たシミュレーションパターンにしたがってシミュレーシ
ョンが行なわれる。
【0053】一方、制御手段301は防災受信機50か
ら出力される防災情報信号を常時監視しており、シミュ
レーション中に防災受信機50から火災等の異常信号が
出力されると、切換手段300の切り換え制御を行な
い、共通接点cを固定接点a側に強制的に接続する。こ
の方式では、シミュレーションモード中は切換手段30
0の共通接点cが固定接点b側に接続された状態になる
ので、イベント表示装置100から出力される信号が防
災受信機50に出力されることがない。したがって、シ
ミュレーション中に、制御信号が防災受信機50に行か
ないようにする機能をイベント表示装置100に設ける
必要がない。
【0054】(2)の方式は、イベント表示装置100
にシミュレーションユニット200を内蔵したものであ
る。このようにすることで、使い勝手が良くなり、ま
た、シミュレーションユニット200とイベント表示装
置100との間を接続する通信回線が不要になるととも
にイベント表示装置100と共通する部品を省略するこ
とができることから、コストダウンが図れる。また、内
蔵方法としては、シミュレーションユニット200をイ
ベント表示装置100に固定する方法と、着脱自在に内
蔵する方法がある。(3)の方式は、防災受信機50に
シミュレーションユニット200を内蔵したものであ
る。このようにすることで、上記(2)の方式と同様に
使い勝手が良くなり、また、シミュレーションユニット
200と防災受信機50との間を接続する通信回線が不
要になるとともに、防災受信機50と共通する部品を省
略することができることから、コストダウンが図れる。
(4)の方式は、防災受信機50と、シミュレーション
ユニット200とを別体にし、通信回線を介して防災受
信機50とシミュレーションユニット200との間でシ
ミュレーションを行なうようにしたものである。
【0055】(b)一方、シミュレーションユニット2
00を防災受信機50またはイベント表示装置100に
内蔵する以外に、このシミュレーションユニット200
の機能をソフト的に持たせるようにしても良い。このよ
うにすると、ソフトウェアの追加で済むので上述した各
方式に比べてコストダウンが図れる。 (c)上記実施例では、火災感知器が発報した場合に、
防災管理者等の操作者の操作により、その火災感知器の
近傍の防排煙機器を起動する手動操作によるものであっ
たが、発報した火災感知器に対応する防排煙機器を起動
させるマトリックステーブルを設けて、火災感知器が発
報した際に自動的に対応する防排煙機器を起動させる自
動連動制御を用いても良い。
【0056】(d)上記実施例では、イベント表示装置
でのマウス104の操作によるコマンドの入力によって
シミュレーションを開始させるようにしたが、シミュレ
ーションユニット200側にシミュレーション開始スイ
ッチ及びシミュレーションパターン選択スイッチを備
え、これらのスイッチの操作により、このシミュレーシ
ョンユニット200からシミュレーションモード設定入
力信号を出力させ、この信号によりシミュレーションを
開始させるようにしても良い。この場合、イベント表示
装置100は、シミュレーションユニット200から出
力されるシミュレーションモード設定入力信号を取り込
むことでシミュレーションモードに移行することは言う
までもない。 (e)上記実施例では、シミュレーションパターンの記
憶にフロッピーディスクまたはメモリカードを用いた
が、その他、CDROM、MO(Magnetic OpticalDis
k)、ROM、EEPROMまたはハードディスク等を
用いても良い。
【0057】(f)上記実施例のシミュレーショパター
ンは、最初の火災感知器からの発報から180秒以内に
その火災感知器の最も近くにある防排煙機器を動作させ
た場合に延焼を阻止できるようにし、180秒以内に防
排煙機器を起動できなかった場合には延焼が拡大し、次
々に火災感知器が発報するといった簡単な例であった
が、その他、建物の構造や防災設備の内容あるいは顧客
の要望により様々なパターンが考えられる。したがっ
て、様々な内容のシミュレーションパターンを作成する
ことにより、防災管理者等の操作者は様々な状況に応じ
た経験を積むことができ、火災等の異常時にどうような
行動をとれば災害を最小限に抑えることができるか、あ
るいはより安全な方向へ持っていけるのかを体験を通し
て身に付けることができる。また、防災管理者等の操作
者は疑似体験を通して火災発生時の自らの責任と、火災
生時に的確な行動がとれなかった場合の重大さを知るこ
とができ、防災意識の向上につながる。
【0058】(g)上記実施例のシミュレーションパタ
ーンは、火災の場合を想定したものであったが、その
他、防犯等を想定したシミュレーションパターンであっ
ても良い。 (h)上記実施例では、防災受信機に接続される端末機
器は、火災報知設備に用いられるものであったが、防犯
設備に用いられる防犯センサなどや、消火設備に用いら
れる自動警報弁など防災システムに用いられるものであ
ればどのようなものであっても良い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、疑似的な火災等の異常
情報や防排煙機器の起動確認情報等の各種防災情報信号
の出力、イベント表示装置での手動操作入力又は自動連
動制御により出力される制御信号等の各種信号の入力、
及びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火災等の異
常が発生した場合の火災等の異常の発生位置、規模、拡
大状況及び防災管理者等の操作者の対処等を想定して設
定したシミュレーションパターンにしたがって火災等の
異常時のシミュレーションを行なうようにしたので、防
災管理者等の操作者は実際の火災等の異常が発生した時
に行なわなければならない操作や手順を疑似体験を通し
て身に付けることがき、実際に火災等の異常が発生した
場合に被害を最小限に抑えることができる。また、防災
管理者等の操作者は疑似体験を通して火災等の異常発生
時の自らの責任と異常発生時に的確な行動が取れなかっ
た場合の重大さを知ることができることから、防災意識
を向上させることができる。また、建物の構造や防災設
備の内容あるいは顧客の要望により様々なシミュレーシ
ョンパターンを作成することにより、防災管理者等の操
作者は様々な状況に応じた経験を積むことができ、火災
等の異常時にどのような行動をとれば災害を最小限に抑
えることができるか、あるいはより安全な方向に持って
いけるかを体験を通して身につけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシミュレーション機能を有する防
災システムの一実施例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムの一部分の詳細な回路構成を示すブロック図で
ある。
【図3】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図4】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図5】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図6】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのイベント表示装置における動作を示すフロー
チャートである。
【図7】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのシミュレーションユニットの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのシミュレーションユニットの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】本発明に係るシミュレーション機能を有する防
災システムの他の実施例の概略構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1〜6 火災感知器 10〜12 中継器 20、21 防排煙機器 30 地区ベル 50 防災受信機 60 インタフェース 100 イベント表示装置 101 制御部 102 ディスプレイ 103 キーボード 104 マウス 105 プリンタ 200 シミュレーションユニット 110、210 CPU 116、216 クロック回路 117、213 RAM 118、212 ROM 119、217 外部記憶装置 120、218 シリアル入出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 久美子 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 片岡 才 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−108973(JP,A) 特開 平6−51694(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09B 9/00 G08B 17/00 G08B 23/00 510 G08B 23/00 530 G08B 31/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災感知器や防排煙機器等の端末機器を
    接続し、該端末機器の状態監視や制御を行なう防災受信
    機と、 該防災受信機に接続され双方向通信を行ない、該防災受
    信機から送られてくる防災情報をCRT等のディスプレ
    イ上に表示したり、手動入力操作又は自動連動制御によ
    り防災受信機へ制御信号を出力するイベント表示装置
    と、 を備えた防災システムにおいて、 前記イベント表示装置で、 疑似的な火災等の異常情報や防排煙機器の起動確認情報
    等の各種防災情報信号の出力、手動操作入力又は自動連
    動制御により出力される制御信号等の各種信号の入力、
    及びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火災等の異
    常が発生した場合の、火災等の異常の発生位置、規模、
    拡大状況及び防災管理者等の操作者の対処等を想定して
    設定したシミュレーションパターンにしたがって火災等
    の異常時のシミュレーションを行なうことを特徴とする
    防災システムのシミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 前記シミュレーションパターンは、防災
    管理者等の操作者の対処による操作入力又は自動連動制
    御出力による入力、及びこの入力までにかかる時間管理
    により、火災等の異常の発生位置、規模、拡大状況等が
    変化するパターンを有することを特徴とする請求項1記
    載の防災システムのシミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 火災感知器や防排煙機器等の端末機器を
    接続し、該端末機器の状態監視や制御を行なう防災受信
    機と、 該防災受信機に接続され双方向通信を行ない、該防災受
    信機から送られてくる防災情報をCRT等のディスプレ
    イ上に表示したり、手動入力操作又は自動連動制御によ
    り防災受信機へ制御信号を出力するイベント表示装置
    と、 を備えた防災システムにおいて、前記イベント表示装置への 疑似的な火災等の異常情報、
    防排煙機器の起動確認情報等の各種防災情報信号の出
    力、前記イベント表示装置での手動操作入力又は自動連
    動制御により出力される制御信号等の各種信号の入力、
    及びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火災等の異
    常が発生した場合の、火災等の異常の発生位置、規模、
    拡大状況及び防災管理者等の操作者の対処方法等を想定
    して設定したシミュレーションパターンを記憶する記憶
    手段を備えたシミュレーション手段を設け、 前記イベント表示装置は、前記 記憶手段に記憶されたシ
    ミュレーションパターンにしたがって火災等の異常時の
    シミュレーションを行なう制御手段を備えたことを特徴
    とするシミュレーション機能を有する防災システム。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に記憶してあるシミュレー
    ションパターンは、防災管理者等の操作者の対処による
    操作入力又は自動連動制御出力による入力、及びこの入
    力までにかかる時間管理により、火災等の異常の発生位
    置、規模、拡大状況が変化するパターンを有することを
    特徴とする請求項3記載のシミュレーション機能を有す
    る防災システム。
  5. 【請求項5】 前記イベント表示装置の制御手段は、シ
    ミュレーションを開始する操作による開始信号を受けて
    通常の監視モードからシミュレーションモードに移行
    し、少なくとも前記CRT等のディスプレイ上にシミュ
    レーション中であることを示す表示を行なうとともに、
    前記防災受信機への防排煙機器等の端末機器の制御信号
    の出力を禁止するようにするよう設定して、シミュレー
    ションを開始し、且つシミュレーション中に前記防災受
    信機から火災等の異常信号が入力されたときにはシミュ
    レーションモードから通常の監視モードに移行すること
    を特徴とする請求項3記載のシミュレーション機能を有
    する防災システム。
  6. 【請求項6】 前記シミュレーション手段は、ユニット
    化され前記イベント表示装置と別体又は内蔵して設けら
    れて双方向通信によりやりとりを行なうことを特徴とす
    請求項3記載のシミュレーション機能を有する防災シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記シミュレーション手段の機能を、前
    記イベント表示装置にソフトウエアとして持たせること
    を特徴とする請求項3記載のシミュレーション機能を有
    する防災システム。
  8. 【請求項8】 前記シミュレーションパターンを記憶す
    る記憶手段は、フロッピーディスク、メモリカード等の
    携帯可能な情報媒体であることを特徴とする請求項3又
    は4記載のシミュレーション機能を有する防災システ
    ム。
  9. 【請求項9】 火災感知器や防排煙機器等の端末機器を
    接続し、該端末機器の状態監視や制御を行なう防災受信
    機を備えた防災システムにおいて、 前記防災受信機で、 疑似的な火災等の異常情報、防排煙機器の起動確認情報
    等の各種防災情報信号の出力、手動操作入力又は自動連
    動制御により出力される制御信号等の各種信号の入力、
    及びこれら入出力信号の時間管理を、 実際の火災等の異常が発生した場合の、火災等の異常の
    発生位置、規模、拡大状況及び防災管理者等の操作者の
    対処等を想定して設定したシミュレーションパターンに
    したがって火災等の異常時のシミュレーションを行なう
    ことを特徴とする防災システムのシミュレーション方
    法。
  10. 【請求項10】 前記シミュレーションパターンは、防
    災管理者等の操作者の対処による操作入力又は自動連動
    制御出力による入力、及びこの入力までにかかる時間管
    理により、火災等の異常の発生位置、規模、拡大状況等
    が変化するパターンを有することを特徴とする請求項
    記載の防災システムのシミュレーション方法。
  11. 【請求項11】 火災感知器や防排煙機器等の端末機器
    を接続し、該端末機器の状態監視や制御を行なう防災受
    信機を備えた防災システムにおいて、 前記防災受信機への疑似的な火災等の異常情報、防排煙
    機器の起動確認情報等の各種防災情報信号の出力、前記
    防災受信機での手動操作入力又は自動連動制御により出
    力される制御信号等の各種信号の入力、及びこれら入出
    力信号の時間管理を、実際の火災等の異常が発生した場
    合の、火災等の異常の発生位置、規模、拡大状況及び防
    災管理者等の操作者の対処方法等を想定して設定したシ
    ミュレーションパターンを記憶する記憶手段を備えたシ
    ミュレーション手段を設け、 前記防災受信機は、前記 記憶手段に記憶されたシミュレ
    ーションパターンにしたがって火災等の異常時のシミュ
    レーションを行なう制御手段を備えたことを特徴とする
    シミュレーション機能を有する防災システム。
  12. 【請求項12】 前記記憶手段に記憶してあるシミュレ
    ーションパターンは、防災管理者等の操作者の対処によ
    る操作入力又は自動連動制御出力による入力、及びこの
    入力までにかかる時間管理により、火災等の異常の発生
    位置、規模、拡大状況が変化するパターンを有すること
    を特徴とする請求項11記載のシミュレーション機能を
    有する防災システム。
  13. 【請求項13】 前記防災受信機の制御手段は、シミュ
    レーションを開始する操作による開始信号を受けて通常
    の監視モードからシミュレーションモードに移行し、
    なくともディスプレイ上にシミュレーション中であるこ
    とを示す表示をするとともに、防排煙機器等の端末機器
    への制御信号の出力を禁止するようにするよう設定し
    て、シミュレーションモードを開始し、且つシミュレー
    ション中に火災等の異常信号が入力されたときにはシミ
    ュレーションモードから通常の監視モードに移行するこ
    とを特徴とする請求項11記載のシミュレーション機能
    を有する防災システム。
  14. 【請求項14】 前記シミュレーション手段は、ユニッ
    ト化され前記防災受信機と別体又は内蔵して設けられて
    双方向通信によりやりとりを行なうことを特徴とする請
    求項11記載のシミュレーション機能を有する防災シス
    テム。
  15. 【請求項15】 前記シミュレーション手段の機能を、
    前記防災受信機にソフトウエアとして持たせることを特
    徴とする請求項11記載のシミュレーション機能を有す
    る防災システム。
  16. 【請求項16】 前記シミュレーションパターンを記憶
    する記憶手段は、フロッピーディスク、メモリカード等
    の携帯可能な情報媒体であることを特徴とする請求項
    1又は12記載のシミュレーション機能を有する防災シ
    ステム。
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