JPH0844978A - シミュレーション機能を有する防災システム - Google Patents

シミュレーション機能を有する防災システム

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JPH0844978A
JPH0844978A JP17575894A JP17575894A JPH0844978A JP H0844978 A JPH0844978 A JP H0844978A JP 17575894 A JP17575894 A JP 17575894A JP 17575894 A JP17575894 A JP 17575894A JP H0844978 A JPH0844978 A JP H0844978A
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simulation
disaster prevention
signal
receiver
output
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JP17575894A
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English (en)
Inventor
Masamichi Kikuchi
正道 菊池
Naoya Matsuoka
直哉 松岡
Toru Kashiwagi
亨 柏木
Kumiko Ando
久美子 安藤
Toshi Kataoka
才 片岡
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シミュレーション機能を有する防災システム
において、シミュレーション中に予め設定された異常度
を持つ防災情報信号が入力した場合、又は防災受信機以
外の警報用装置から異常信号が入力した場合に通常の監
視状態に移行できるようにする。 【構成】 シミュレーション中に、防災受信機50から
の予め設定された異常度を持つ防災情報信号、又は防犯
受信機70、非常放送装置80等の警報用装置から異常
信号が入力した場合は、直ちにシミュレーションモード
から通常の監視モードに移行する。このため、シミュレ
ーションを中止するための防災情報信号を建物等の環境
に応じて任意に設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シミュレーション機能
を有する防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、煙感知器や熱感知器等の火災感知
器、防火戸、防火ダンパ、排煙ダンパ等の防排煙機器等
の端末機器の状態監視や制御を行なう防災システムに
は、CRT等のディスプレイを使用して防災情報の表示
を行なうとともに、このディスプレイ上に表示されるシ
ンボルマークや文字をマウスやライトペン等を使用して
クリック操作することにより各種機能の選択や実行を可
能にしたものがある。近年、この種の防災システムはコ
ンピュータ化に伴ってその操作方法も複雑化してきてお
り、また、通常時は殆ど動作することがないことから操
作方法に習熟することが難しく、突然の非常時に対応が
遅れるという恐れがあった。
【0003】そこで、火災等の異常時を想定して模擬訓
練を行なうことができる機能を持たせたものとして特開
平5−27665号公報に開示されたものがある。これ
は火災感知器や防排煙機器の代替回路を設けた操作訓練
用の中継器により防災受信機の操作訓練ができるように
したものであり、外部機器(以下CRTコントローラ)
からの操作入力に基づいたデータを入力することで、こ
のデータと操作訓練用の状態監視のテーブルとに基づい
て得られる制御信号を操作訓練用の中継器へ出力し、ま
た、当該中継器の動作によりこれから出力される応答信
号を入力し、この応答信号と上記テーブルとに基づいて
得られるデータをCRTコントローラへ出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の防災システムにあっては、操作訓練中に実際の火災
が発生したことを防災受信機が受信した場合に訓練状態
から通常の監視状態に移行するようにしているが火災以
外の異常状態や、防犯受信機、非常放送装置等の他の警
報用装置からの出力に対しては何等考慮されていないと
いう問題点があった。
【0005】そこで本発明は、シミュレーション中に予
め設定された異常度を持つ防災情報信号が入力した場合
又は、防災受信機以外の警報用装置から異常信号が入力
した場合に通常の監視状態に移行できるようにしたシミ
ュレーション機能を有する防災システムを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明によるシミュレーション機能を有する
防災システムは、火災感知器や防排煙機器等の端末機器
を接続し、該端末機器の状態監視や制御を行なう防災受
信機と、該防災受信機に接続され双方向通信を行ない、
該防災受信機から送られてくる防災情報をCRT等のデ
ィスプレイ上に表示したり、手動入力操作又は自動連動
制御により防災受信機へ制御信号を出力するイベント表
示装置とを備えた防災システムにおいて、前記防災受信
機又は前記イベント表示装置は、前記防災情報を疑似的
に作り出すことによって火災等の異常時のシミュレーシ
ョンを行なうシミュレーション手段と、前記シミュレー
ション手段によるシミュレーション中に予め設定された
異常度を持つ防災情報信号が入力した場合にシミュレー
ションモードから通常の監視モードに移行する制御を行
なう制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として例えば請求項2
記載の発明のように、前記制御手段に、防災受信機や非
常放送装置等の警報用装置から異常信号を入力した場合
にシミュレーションモードから通常の監視モードに移行
する制御を行なう機能を持たせるようにしても良い。例
えば請求項3記載の発明のように、前記シミュレーショ
ン手段に、前記防犯受信機や非常放送装置等の警報用装
置から出力される異常信号を入力した場合にシミュレー
ション中止信号を出力する機能を持たせ、また、前記制
御手段に、前記シミュレーション手段からシミュレーシ
ョン中止信号が出力された場合にシミュレーションモー
ドから通常の監視モードに移行する制御を行なう機能を
持たせるようにしても良い。
【0008】
【作用】本発明では、シミュレーション中に、予め設定
された異常度を持つ防災情報信号が入力した場合は、直
ちにシミュレーションモードから通常の監視モードに移
行する。また、シミュレーション中に、防災受信機の
他、防犯受信機および非常放送装置等の警報用装置から
異常信号が入力した場合は、直ちにシミュレーションモ
ードから通常の監視モードに移行する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に係るシミュレーション機
能を備えた防災システムの一実施例の回路構成を示すブ
ロック図である。 A.防災システムの構成 (a)全体の構成 図1において、1〜6の各々は火災感知器であり、詳し
くは1、2の各々はオン/オフ型感知器、3は光電式ア
ナログ感知器、4は熱式アナログ感知器、5、6の各々
は光電式分離型アナログ煙感知器である。オン/オフ型
感知器1、2は中継器10を介して防災受信機50に接
続されており、光電式アナログ感知器3、熱式アナログ
感知器4および光電式分離型アナログ煙感知器5、6の
各々は直接防災受信機50に接続されている。20、2
1の各々は防火戸、防火ダンパ、排煙ダンパ等の防排煙
機器であり、中継器11を介して防災受信機50に接続
されている。30は地区ベルであり、中継器12を介し
て防災受信機50に接続されている。なお、これらの端
末機器は図示の設置数に限るものでなく、例示として掲
げたものである。したがって、これ以上の設置数であっ
ても良いのは勿論である。
【0010】防災受信機50はオン/オフ型感知器1、
2、防排煙機器20、21および地区ベル30との間で
は中継器10〜12を介して間接的に例えばポーリング
伝送方式により信号の受信を行なう。すなわち、防災受
信機50は中継器10〜12の各々に対して送信要求が
あるかないかの問い合せを行なう。これを受けた中継器
10〜12の各々は送信要求がなければ終了コードを送
信し、あれば信号を送信する。一方、光電式アナログ感
知器3、熱式アナログ感知器4および光電式分離型アナ
ログ煙感知器5、6との間では中継器を介在することな
く直接的にポーリング伝送方式により信号の受信を行な
う。すなわち、防災受信機50は光電式アナログ感知器
3、熱式アナログ感知器4および光電式分離型アナログ
煙感知器5、6の各々に対して直接的に問い合せを行な
う。これを受けた光電式アナログ感知器3、熱式アナロ
グ感知器4および光電式分離型アナログ煙感知器5、6
の各々はアナログデータ等を送信する。
【0011】防災受信機50は各種感知器1〜6および
中継器10から出力される信号を入力することで、火
災、断線等の異常信号やアナログデータ等の防災情報信
号を出力し、また、防排煙機器20、21および中継器
11から出力される信号を入力することで起動確認信号
や断線信号等の防災情報信号を出力する。防犯受信機7
0は防犯センサ等の端末からの信号を入力することによ
って警報を行なうと共に接点信号を出力する。非常放送
装置80は外部より供給される非常信号を入力すること
によって非常放送を行なうと共に接点信号を出力する。
【0012】100はイベント表示装置であり、制御部
101と、CRT等のディスプレイ102と、キーボー
ド103およびマウス104と、プリンタ105とを有
して構成され、防災受信機50との間でシリアル伝送方
式(例えばRS232C規格による伝送)による双方向
通信を行ない、防災受信機50から出力される各種防災
情報信号を入力することで、これら防災情報信号に基づ
く表示をディスプレイ102上に行なうとともに、必要
に応じて制御信号を防災受信機50へ出力する。また、
防災受信機50から出力される各種防災情報信号をプリ
ンタ105へ出力するとともに後述する外部記憶装置1
19(図2参照)に記憶する。
【0013】ここで、防災受信機50へ出力する制御信
号としては、例えば防排煙機器を起動させる起動信号等
がある。この制御信号はディスプレイ102上に表示さ
れるシンボルマークまたは文字をマウス104でクリッ
クすることにより出力される。例えば、図3に示す建物
内の平面を示す平面図画面において、防排煙機器20ま
たは21のシンボルマークをクリックすると、起動する
かどうかの確認メニューが表示され、ここで起動を選択
すると、防排煙機器を起動させる起動信号が出力され
る。なお、図3に示す平面図画面はこれを指定するメニ
ューの選択によりディスプレイ102上に表示される。
【0014】また、イベント表示装置100は、防犯受
信機70および非常放送装置80の各々から出力される
接点信号をインタフェース60を介して入力すること
で、この接点信号に基づく表示をディスプレイ102上
に行ない、また、これら防犯受信機70および非常放送
装置80から出力される接点信号をプリンタ105へ出
力するとともに、後述する外部記憶装置119に記憶す
る。また、イベント表示装置100は後述するようにシ
ミュレーションモードに移行する操作が行なわれると、
防災受信機50との間で行なう双方向通信と同様にシミ
ュレーションユニット200との間でシリアル伝送方式
による双方向通信を行ない、シミュレーションユニット
200から出力される疑似的な各種防災情報信号を入力
することで、これら防災情報信号に基づく表示をディス
プレイ102上に行なうとともに、必要に応じて制御信
号をシミュレーションユニット200へ出力する。
【0015】また、シミュレーションユニット200か
ら出力される各種防災情報信号をプリンタ105へ出力
するとともに後述する外部記憶装置119に記憶する。
この場合、シミュレーションユニット200へ出力する
制御信号には上記同様に、例えば防排煙機器を起動させ
る起動信号等があり、ディスプレイ102上に表示され
るシンボルマークまたは文字をマウス104にてクリッ
クすることにより出力される。例えば、上記同様に図3
に示す建物内のある階の平面を示す平面図画面におい
て、防排煙機器20または防排煙機器21のシンボルマ
ークをクリックし、その時に表示される確認メニューで
起動を選択すると、防排煙機器20または防排煙機器2
1を起動させる起動信号が出力される。この場合即ちシ
ミュレーション中は、起動信号はシミュレーションユニ
ット200へ出力されるため、実際には防排煙機器20
または防排煙機器21は起動しない。
【0016】また、シミュレーションモード中に防災受
信機50からの予め設定された異常度を持つ防災情報信
号の入力、インタフェース60を介して得られる防犯受
信機70や非常放送装置80等からの異常信号の接点出
力の入力をそれぞれ監視し、いずれかの入力があれば直
ちにシミュレーションを中止し、通常の監視モードに移
行する。
【0017】図1において、キーボード103は各種デ
ータの入力に使用され、マウス104は上述の如くディ
スプレイ102上に表示されるシンボルマークまたは文
字の選択に使用される。なお、マウス104の他にライ
トペン、タブレットまたはトラックボール等のポインテ
ィング入力装置の使用も勿論可能である。ディスプレイ
102上には、初期画面として図5に示すメニュー画面
が表示される。このメニュー画面において”一覧”と”
シミュレーション”を除く各階を表わす各メニューを選
択すると、例えば図3に示すような建物の各階における
平面図が表示される。また、”一覧”を選択すると、例
えば図4に示すような発生したイベントの内容と発生日
時とを示す記録一覧が表示される。また、”シミュレー
ション”を選択すると、シミュレーションモードに移行
する。
【0018】図1において、シミュレーションユニット
200は、疑似的な火災等の異常情報や防排煙機器2
0、21の起動確認情報等の各種防災情報信号の出力、
イベント表示装置100での手動操作入力又は自動連動
制御により出力される制御信号等の各種信号の入力、及
びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火災等の異常
が発生した場合の火災等の異常の発生位置、規模、拡大
状況及び防災管理者等の操作者の対処等を想定して設定
したシミュレーションパターンにしたがって火災等の異
常時のシミュレーションを行なうもので、実際に防災受
信機50から出力される防災情報信号と同等の防災情報
信号を出力する。この場合、シミュレーションパターン
は、防災管理者等の操作者の対処による操作入力または
自動連動制御出力による入力、および、この入力にまで
にかかる時間の管理により、火災等の異常の発生位置、
規模、拡大状況等が変化するパターンを有している。シ
ミュレーションパターンは例えばフロッピーディスクま
たはメモリカード等の携帯可能な情報媒体から供給され
るようになっている。また、この情報媒体にはパターン
が異なる複数のシミュレーションパターンが記憶されて
いる。
【0019】(b)イベント表示装置100の制御部1
01の詳細な構成 図2はイベント表示装置100の制御部101とシミュ
レーションユニット200の詳細な構成を示すブロック
図である。この図において、110は制御部101の各
部を制御するCPU、111はCRT用インタフェース
であり、CPU110にて作成された画像情報をディス
プレイ102に表示可能な信号(RGB信号、垂直及び
水平同期信号)に変換して出力する。112はポインテ
ィングデバイス用インタフェースであり、マウス104
から出力される信号をCPU110が利用できる信号に
変換する。113はP型入力用インタフェースであり、
インタフェース60から供給される接点入力信号をCP
U110が利用できる信号に変換する。114は接点出
力用インタフェースであり、CPU110が作成した情
報を接点出力に変換する。
【0020】115は電源回路であり、外部より供給さ
れる電源をこのイベント表示装置100で必要とする電
圧に変換して出力する。116はクロック回路であり、
CPU110に現在の時刻情報を提供する。117はR
AMであり、CPU110の動作において使用される。
118はROMであり、CPU110を制御するための
基本プログラムを記憶する。119はハードディスクド
ライブ等の外部記憶装置であり、このイベント表示装置
100の動作を制御する制御プログラムの記憶の他、防
災受信機50から出力される防災情報信号と、防犯受信
機70および非常放送装置80から出力される信号と、
シミュレーションユニット200から出力される疑似的
な防災情報信号と、これら防災情報信号の入力時刻等の
各種データの記憶に使用される。120はシリアル入出
力回路であり、防災受信機50、防犯受信機70および
非常放送装置80から出力される防災情報信号を入力す
るとともに、CPU110により作成された制御信号を
出力する。このシリアル入出力回路120の一つのポー
トに防災受信機50の入出力端が接続される。
【0021】(c)イベント表示装置100の制御部1
01の制御内容 シリアル入出力回路120を介して供給される各種防
災情報信号を入力すると、これを解析し、その結果に基
づいて外部記憶装置119から必要な情報を取得してデ
ィスプレイ102上に所定のグラフィックやメッセージ
を表示する。例えば、図3において火災感知器Sが発報
したとすると、この火災感知器Sから出力される信号に
対応する火災信号が防災受信機50から出力される。そ
して、この火災信号からイベントの発生した箇所である
第二会議室RM2を特定し、そして、この第二会議室RM2
の区画線に対応するディスプレイ102上のシンボルマ
ークを例えば赤色で点滅させるとともに、発報した火災
感知器Sに対応するシンボルマークを赤で点滅させる。
また、防排煙機器等の起動中信号を入力すると、該当す
る防排煙機器に対応するディスプレイ102上のシンボ
ルマークを例えば青色で点滅させる。その後、起動確認
信号を入力すると青色の点灯に変える。
【0022】P型入力用インタフェース113を介し
て防犯受信機70または非常放送装置80より供給され
る接点信号を入力すると、上記同様に解析結果に基づい
て外部記憶装置119から必要な情報を取得してディス
プレイ102上に所定のグラフィックやメッセージを表
示する。 マウス104の操作によりコマンド指定が行なわれる
と、その指定されたコマンドを解析し、その結果に基づ
いて外部記憶装置119から必要な情報を取得してディ
スプレイ102上に所定のグラフィックやメッセージを
表示する。また、指定されたコマンドが制御信号を出力
するものであればこれを出力する。例えばマウス104
の操作により防排煙機器を起動させるコマンドの指定が
行なわれた場合、防排煙起動信号を出力する。この場
合、通常の監視モードでは制御信号を防災受信機50に
供給し、シミュレーションモードではシミュレーション
ユニット200に供給する。
【0023】シミュレーションユニット200との間
でシリアル伝送方式による双方向通信を行ない、シミュ
レーション中にシミュレーションユニット200から出
力される各種防災情報信号に基づいて発生したイベント
を所定のグラフィックやメッセージによりディスプレイ
102上に表示する。この表示は上記項と同様に行な
われる。 シミュレーションモード実行中に防災受信機50から
の予め設定された異常度を持つ防災情報信号の入力、ま
たは防犯受信機70、非常放送装置80から防災情報信
号が出力されると、直ちにシミュレーションを中止して
通常の監視モードに移行する。イベント表示装置100
では、予めシミュレーションを中止させることができる
外部からの入力信号が設定できる。防災受信機50から
の防災情報信号であれば、例えば火災信号、断線等の通
信障害信号、所定レベル以上のアナログ値の信号を異常
度を持つ信号として設定し、防犯受信機70、非常放送
装置80からの信号であれば、例えば警報の代表接点信
号を異常信号として設定される。
【0024】(d)シミュレーションユニット200の
詳細な構成 図2において、210は装置各部を制御するCPU、2
11は電源回路であり、このシミュレーションユニット
200で必要とする電圧に変換して出力する。212は
ROMであり、CPU210を制御するための基本プロ
グラムが記憶されている。213はRAMであり、CP
U210の動作において使用される。214はP型入力
用インタフェースであり、接点入力信号をCPU210
が利用できる信号に変換する。215はP型出力用イン
タフェースであり、CPU210にて作成された制御信
号を接点出力に変換する。
【0025】216はクロック回路であり、CPU21
0に現在の時刻情報を提供する。217は外部記憶装置
であり、上述したシミュレーションパターンの入力に使
用される。この場合、シミュレーションパターンは例え
ばフロッピーディスクまたはメモリカード等の情報媒体
により供給される。このシミュレーションパターンは上
述の如く疑似的な火災等の異常信号や防排煙機器20、
21の起動確認信号等の各種防災情報信号の出力、イベ
ント表示装置100での手動操作入力又は自動連動制御
により出力される制御信号等の各種信号の入力、及びこ
れら入出力信号の時間管理を実際の火災等の異常が発生
した場合の火災等の異常の発生位置、規模、拡大状況及
び防災管理者等の操作者の対処等を想定して設定したも
のである。218はシリアル入出力回路であり、イベン
ト表示装置100等からの制御信号等を入力するととも
に、CPU210により作成された疑似的な防災情報信
号を出力する。
【0026】(e)シミュレーションユニット200の
制御内容 外部記憶装置217に記憶されているシミュレーショ
ンパターンの実行手順を解析し、その結果に基づいてイ
ベント表示装置100へ疑似的な防災情報信号を出力す
る。 イベント表示装置100から出力される制御信号等を
解析し、この解析結果に基づいて、外部記憶装置217
または外部記憶装置217からRAM213に取り込ん
であるデータから必要な情報を取り出し、必要に応じて
適当な応答信号をイベント表示装置100へ出力する。
例えば、上述の如くイベント表示装置100から防排煙
起動信号が出力された場合、防排煙起動中信号を出力
し、その2秒後に防排煙起動確認信号を出力する。この
場合、シミュレーションパターンの実行手順に、ある防
排煙機器が故障している内容があれば、イベント表示装
置100からその防排煙機器を起動させる起動信号が供
給されてもそれに対する応答信号の出力は行なわない。
【0027】B.防災システムの動作 以上の構成において、フローチャートを参照しながら動
作について説明する。この動作説明においては、まず、
イベント表示装置100の動作を説明し、次に、シミュ
レーションパターンの一例を挙げてこのパターンによる
イベント表示装置100の動作とシミュレーションユニ
ット200の動作について説明する。シミュレーション
パターンの一例の概略は以下で述べる。
【0028】(a)イベント表示装置100の動作 図6はイベント表示装置100の動作を示すフローチャ
ートである。 (イ)通常監視処理 まず、ステップS10で通常の監視処理を行なう。すな
わち、防災受信機50から出力される各種防災情報信号
の入力、防災受信機50への制御信号の出力およびディ
スプレイ102の表示制御等を行なう。
【0029】(ロ)シミュレーション開始コマンドの送
信 通常監視処理を行なっている最中には、ステップS12
の判定、すなわちイベント表示装置100にて操作者に
よりシミュレーションを開始する操作が行なわれたか否
かの判定を行なっており、この判定においてシミュレー
ション開始入力があると判断すると、ステップS14に
進み、シミュレーションユニット200に対してシミュ
レーションを開始させる開始コマンドの送信を行なう。
シミュレーションを開始する操作でシミュレーションの
パターンを指定した場合には、この開始コマンドにはシ
ミュレーションパターンを指定するパターン信号が含ま
れる。
【0030】(ハ)シミュレーションモードの設定 シミュレーション開始コマンドの送信を行なった後、ス
テップS16のシミュレーションモード設定入力が有る
か否かの判定を行なう。この判定はシミュレーションモ
ード設定入力が有るまで繰り返し行なわれ、シミュレー
ションモード設定入力が有ると判断するとステップS1
8に進み、シミュレーショモードの設定を行なう。すな
わち、シミュレーションユニット200からのシミュレ
ーションモード設定信号を受けてシミュレーションモー
ドの設定を行なう。シミュレーションモードの設定で
は、シミュレーション中であるこを示す表示や防災受信
機50への制御信号の停止、操作不能スイッチの設定等
が行なわれる。なお、操作不能スイッチの設定とは、防
災管理者等の操作者がシミュレーション中に操作しては
ならないスイッチ操作入力を不能にする設定のことであ
る。
【0031】(ニ)入力処理 シミュレーションモードの設定及び開始の表示及び出力
を行なった後、ステップS20でシミュレーションユニ
ット200からの入力信号が有るか否かの判定を行な
う。この場合、シミュレーションユニット200から
は、疑似的な火災、断線等の異常信号やアナログデータ
等の防災情報信号や起動確認信号や断線信号等の防災情
報信号が出力される。シミュレーションユニット200
から防災情報信号が入力したと判断するとステップS2
2に進み、入力した防災情報信号の解析を行なう。
【0032】そして、ステップS24で解析結果に基づ
いて表示または出力を行なう。例えば、入力した防災情
報信号が火災信号であれば、その火災信号を出力した火
災感知器を特定し、その火災感知器に対応するディスプ
レイ102上のシンボルマークを点滅させる。例えば、
図3に示す厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2
が発報したとすると、ディスプレイ102上の厨房の区
画線に対応するシンボルマークを赤色で点滅させるとと
もに、発報したオン/オフ型感知器2に対応するシンボ
ルマークを赤で点滅させる。また、防排煙機器等の起動
中信号を入力した場合は、該当する防排煙機器に対応す
るディスプレイ102上のシンボルマークを例えば青色
で点滅させる。その後、起動確認信号を入力した時から
青色の点灯に変える。
【0033】ステップS24での表示または出力処理を
行なった後、ステップS26でシミュレーション終了条
件が満たすか否かの判定を行なう。すなわち、次の条件
のいずれかを満たすか否かの判定を行なう。防災受信
機50から予め設定された異常度を持つ防災情報信号が
出力された。防犯受信機70、非常放送装置80等か
ら異常信号となる接点信号が出力された。シミュレー
ションを終了する操作が行なわれた。シミュレーショ
ンユニット200からシミュレーション終了信号が出力
された。防災受信機50との間の通信に障害が発生し
たことが検出された。シミュレーションユニット20
0との間の通信に障害が発生したことが検出された。こ
れら〜のいずれか1つでも成立すればステップS2
6からステップS28に進み、いずれも成立しなければ
ステップS20に戻る。シミュレーション終了条件が成
立しないものとしてステップS20に戻ると、再度シミ
ュレーションユニット200からの入力信号が有るか否
かの判定を行なう。
【0034】この判定において、シミュレーションユニ
ット200からの入力信号が無いと判断すると、ステッ
プS30に進み、防災受信機50からの入力信号が有る
か否かの判定を行なう。この判定において、防災受信機
50からの入力信号が有ると判断するとステップS22
に進み、その入力信号の解析を行なう。この場合、例え
ば防災受信機50から入力した防災情報信号が火災信号
であれば、予め設定された異常度を持つ防災情報信号で
あることからステップS26でシミュレーション終了条
件と判定してステップS28に進むことになる。
【0035】ステップS30の判定において防災受信機
50からの入力信号が無いと判断すると、ステップS3
1に進み、接点入力信号が有るか否かの判定を行なう。
すなわち、防犯受信機70や非常放送装置80等からの
接点入力信号が有ると判断するとステップS22に進
み、その接点入力信号の解析を行なう。この場合、例え
ば防犯受信機70からの接点入力信号があれば、ステッ
プS24でその接点入力信号に対応した表示をディスプ
レイ102上に行なう。
【0036】ステップS31の判定において接点入力信
号が無いと判断すると、ステップS32に進み、操作入
力が有るか否かの判定を行なう。すなわち、防排煙機器
を起動させたり、表示を変えたりする操作が行なわれた
か否かの判定を行なう。この判定において操作入力が有
ると判断すると、ステップS22に進み、その操作入力
を解析し、制御信号であれば、ステップS24で、その
制御信号の出力または表示の変更等を行なう。例えば、
操作入力が防排煙機器20を起動するものであれば、防
排煙起動信号を出力する。一方、操作入力が無いと判断
するとステップS26に進む。
【0037】このように、シミュレーションユニット2
00からの入力信号があった場合、防災受信機50から
の入力信号があった場合、防犯受信機70や非常放送装
置80等からの接点入力信号があった場合またはイベン
ト表示装置100における操作入力があった場合にはそ
の内容を解析し、その結果に応じて所定の表示を行なっ
たり、制御信号を出力したりする。なお、防災受信機5
0及び防災受信機70、非常放送装置80等の警報用装
置から出力される信号の中には異常を示さない信号があ
り、この信号が出力された場合にはイベント表示装置1
00はシミュレーション中であってもそのままその信号
に対応するシンボルマークをディスプレイ102上に表
示する。
【0038】(ホ)シミュレーション終了処理 ステップS26の判定において、シミュレーション終了
条件が成立したと判断してステップS28に進むと、シ
ミュレーションユニット200に対してシミュレーショ
ンを終了する終了コマンドの送信を行なう。終了コマン
ドの送信を行なった後、ステップS34でシミュレーシ
ョンモードを終了し、通常の監視モードに移行する処理
を行なう。この処理後、ステップS36に進み、シミュ
レーションの終了が異常による終了か否かの判定を行な
う。例えば、防災受信機50から火災信号の入力により
シミュレーションが終了した場合には異常による終了と
判断し、ステップS38に進む。これに対してシミュレ
ーションの終了が異常によるものでないと判断すると、
何も処理をせずステップS10に戻る。シミュレーショ
ンの終了が異常によるものであると判断してステップS
38に進むと、その異常の内容をディスプレイ102上
に表示する。異常を知らせる表示を行なった後、ステッ
プS10に戻る。尚、異常による終了というのは、前述
したシミュレーション終了条件、、、の場合で
ある。
【0039】(b)シミュレーションユニット200の
動作 図7および図8はシミュレーションパターンの一例によ
るシミュレーションユニット200の動作を示すフロー
チャートである。 (イ)シミュレーションパターンの内容 このシミュレーションパターンでは、まず、図3に示す
厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2が発報した
ものとして、このオン/オフ型感知器2が発報したこと
を示す火災信号を出力し、次いで、この火災信号に対し
て操作者が180秒以内にオン/オフ型感知器2に最も
近い防排煙機器20を起動させる操作を行なったか否か
を判定し、その時間以内に防排煙機器20を操作したと
判断した場合は延焼を防げたとしてシミュレーションを
終了し、防排煙機器20を操作しなかったと判断した場
合は延焼を防げなかったために延焼が拡大し、その結果
オン/オフ型感知器2に近い順で各火災感知器(オン/
オフ型感知器1、光電式アナログ感知器3、……)が順
に発報して行くものとして、各火災感知器が発報したこ
とを示す火災信号を出力して行くという状況を想定した
ものである。
【0040】(ロ)シミュレーションモード設定処理 まず、ステップS50でシミュレーション開始コマンド
が有るか否かの判定を行なう。この判定においてシミュ
レーション開始コマンドが無いと判断すると、このステ
ップS50の処理を繰り返し、シミュレーション開始コ
マンドが有ると判断するとステップS52に進み、シミ
ュレーション開始コマンドに含まれるパターン信号に対
応するシミュレーションパターンを外部記憶装置217
から読み出し、RAM213に取り込む。 (ハ)疑似的な火災信号の出力処理 次いで、ステップS54に進み、イベント表示装置10
0へシミュレーションモードを設定するシミュレーショ
ンモード設定信号を出力する。次いで、ステップS56
に進み、厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2が
発報したものとしてこのオン/オフ型感知器2が発報し
たことを示す火災信号をイベント表示装置100へ出力
する。
【0041】(ニ)防排煙起動中信号及び防排煙起動信
号の出力処理 次いで、ステップS58で180秒の時限タイマをクリ
アスタートさせ、そしてステップS60で180秒経過
したか否かの判定を行なう。この判定において180秒
経過していないと判断すると、ステップS62に進み、
防排煙起動信号が有るか否かの判定を行なう。言換えれ
ば、オン/オフ型感知器2が発報してから180秒以内
に操作者がこの状態において適切な対処をとったか否か
の判定を行なう。この場合、操作者がイベント表示装置
100で防排煙機器20を起動させる操作を行なったと
すると、イベント表示装置100から防排煙起動信号が
出力される。
【0042】上記ステップS62の判定において、イベ
ント表示装置100から防排煙起動信号が出力されてい
ないと判断するとステップS60に戻り、防排煙起動信
号が出力されたと判断するとステップS64に進む。こ
の場合、オン/オフ型感知器2が発報してから180秒
以内に防排煙機器20を起動させる操作が行なわれてス
テップS64に進むと、イベント表示装置100へ防排
煙起動中信号を出力する。そして、ステップS66で2
秒間待機した後、ステップS68で防排煙機器20が起
動状態になったことを知らせる防排煙起動確認信号をイ
ベント表示装置100へ出力する。防排煙起動確認信号
を出力した後、後述するステップSn(nはステップ番
号)に進み、5秒間待機する。そして、5秒間待機した
後、ステップSn+1でシミュレーション終了信号をイ
ベント表示装置100へ出力し、処理を終了する。
【0043】(ホ)最初に発報させた火災感知器以降の
火災感知器に対応する疑似的な火災信号の出力処理 一方、オン/オフ型感知器2の発報から180秒以内に
操作者が防排煙機器20を起動する操作を行なわなかっ
た場合には、ステップS60からステップS70に進
み、オン/オフ型感知器2に最も近いオン/オフ型感知
器1が更に発報したものとして、このオン/オフ型感知
器1が発報したことを示す火災信号をイベント表示装置
100へ出力する。そして、ステップS72で5秒間待
機した後、ステップS74でオン/オフ型感知器2に次
に近い光電式アナログ感知器3が発報したものとして、
この光電式アナログ感知器3が発報したことを示す火災
信号をイベント表示装置100へ出力する。以後、5秒
間待機する毎にオン/オフ型感知器2に近い順で火災感
知器が発報したものとして、各々が発報したことを示す
火災信号をイベント表示装置100へ出力する。このよ
うに、最初の火災感知が発報してから180秒以内に防
排煙機器20を起動させる操作を行なわなかった場合に
は火災の延焼が拡大して行くことを示す処理が行なわれ
る。そして、所定の数の火災感知器を発報させた後、ス
テップSn+1に進み、シミュレーション終了信号をイ
ベント表示装置100へ出力し、処理を終了する。
【0044】(c)シミュレーションパターンの一例に
よるイベント表示装置100の動作 シミュレーションユニット200よりオン/オフ型感知
器2が発報したことを示す火災信号が供給されると、そ
の火災信号を解析した後、オン/オフ型感知器2に対応
するディスプレイ102上の厨房の区画線に対応するシ
ンボルマークを赤色で点滅させるとともに、発報したオ
ン/オフ型感知器2に対応するシンボルマークを赤で点
滅させる。そして、防排煙機器を起動させる操作入力が
あると判断すると、その入力を解析した後、該当する防
排煙機器を起動させるための起動信号を出力する。この
起動信号を出力した後、シミュレーションユニット20
0からシミュレーション終了信号が供給されると、シミ
ュレーションを終了し、通常の監視モードに移行する。
【0045】一方、防排煙機器を起動させる操作入力が
180秒以内に行なわれなかった時には、シミュレーシ
ョンユニット200よりオン/オフ型感知器1が発報し
たことを示す火災信号が供給されると、その火災信号を
解析した後、オン/オフ型感知器1に対応するディスプ
レイ102上の食堂の区画線に対応するシンボルマーク
を赤色で点滅させるとともに、発報したオン/オフ型感
知器1に対応するシンボルマークを赤で点滅させる。次
いで、シミュレーションユニット200より光電式アナ
ログ感知器3が発報したことを示す火災信号が供給され
ると、その火災信号を解析した後、光電式アナログ感知
器3に対応するディスプレイ102上の食堂の発報した
光電式アナログ感知器3に対応するシンボルマークを赤
で点滅させる。以後、シミュレーションユニット200
より疑似的な火災信号が供給される毎に、該当する火災
感知器に対応するディスプレイ102上の区画線に対応
するシンボルマークを赤色で点滅させるとともに、発報
した火災感知器に対応するシンボルマークを赤で点滅さ
せる。
【0046】このように本実施例では、シミュレーショ
ン中に、防災受信機50からの予め設定された異常度を
持つ防災情報信号、または防犯受信機70、非常放送装
置80等の警報用装置から異常信号が入力した場合は、
直ちにシミュレーションモードから通常の監視モードに
移行する。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限らず、本発
明の目的の範囲内で各種の実施態様が可能である。具体
的には、次のように実施しても良い。 (a)上記実施例では、防犯受信機70や非常放送装置
80等の警報用装置から出力される異常信号をイベント
表示装置100が取り込むようにし、シミュレーション
中に防犯受信機70や非常放送装置80から異常信号が
入力された場合にシミュレーションを中止して通常の監
視処理に移行するようにしたが、図1の鎖線で示すうよ
うに、防犯受信機70や非常放送装置80等の警報用装
置から出力される異常信号をインタフェース300を介
してシミュレーションユニット200が取り込むように
し、シミュレーション中にこれら防犯受信機70や非常
放送装置80等の警報用装置から異常信号が入力された
時にシミュレーションを中止する信号をイベント表示装
置100へ出力するようにしても良い。
【0048】(b)上記実施例では、表示の全てをイベ
ント表示装置100にて行なうようにしたが、表示機能
を防災受信機50に持たせてこの防災受信機50にて表
示の全てあるいは一部を行なうようにしても良い。これ
により、防災受信機50とシミュレーションユニット2
00との間でシミュレーションを行なうことができる。
なお、この例を以下で説明する。
【0049】(c)上記実施例では、イベント表示装置
100とシミュレーションユニット200を別体にし、
通信回線を介してイベント表示装置100とシミュレー
ションユニット200との間でシミュレーションを行な
うようにしたが、その他、図9に示す各方式にしても良
い。すなわち、(1)に示す方式は、イベント表示装置
100とシミュレーションユニット200とを別体に
し、且つシミュレーションユニット200を防災受信機
50とイベント表示装置100との間に配置するととも
に、通信回線を介してイベント表示装置100との間で
シミュレーションを行なうようにしたものである。この
場合、シミュレーションユニット200は切換手段30
0を有し、その共通接点cがイベント表示装置100に
接続され、固定接点aが防災受信機50に接続され、固
定接点bが制御手段301に接続されている。シミュレ
ーションを行なう場合は切換手段300の共通接点cを
固定接点b側に接続する。これにより、シミュレーショ
ンユニット200の記憶手段302に記憶されたシミュ
レーションパターンにしたがってシミュレーションが行
なわれる。
【0050】一方、制御手段301は防災受信機50か
ら出力される予め設定された異常度を持つ防災情報信号
を常時監視しており、シミュレーション中に防災受信機
50から火災等の異常信号が出力されると、切換手段3
00の切り換え制御を行ない、共通接点cを固定接点a
側に接続する。この方式では、シミュレーションモード
中は切換手段300の共通接点cが固定接点b側に接続
された状態になるので、イベント表示装置100から出
力される制御信号が防災受信機50に入力されることが
ない。したがって、シミュレーション中に、制御信号が
防災受信機50に行かないようにする機能をイベント表
示装置100に設ける必要がない。
【0051】(2)の方式は、イベント表示装置100
にシミュレーションユニット200を内蔵したものであ
る。このようにすることで、使い勝手が良くなり、ま
た、シミュレーションユニット200とイベント表示装
置100との間を接続する通信回線が不要になり、さら
にイベント表示装置100と共通する部品を省略するこ
とができることから、コストダウンが図れる。また、内
蔵方式としては、シミュレーションユニット200をイ
ベント表示装置100に固定する方式と、着脱自在に内
蔵する方式とが考えられる。
【0052】(3)の方式は、防災受信機50にシミュ
レーションユニット200を内蔵したものである。この
ようにすることで、上記(2)の方式と同様に使い勝手
が良くなり、また、シミュレーションユニット200と
防災受信機50との間を接続する通信回線が不要にな
り、さらに防災受信機50と共通する部品を省略するこ
とができることから、コストダウンが図れる。(4)の
方式は、防災受信機50と、シミュレーションユニット
200とを別体にし、通信回線を介して防災受信機50
とシミュレーションユニット200との間でシミュレー
ションを行なうようにしたものである。
【0053】上記(3)、(4)の実施例の場合では、
防災受信機に接続される火災感知器や防排煙機器等の端
末機器から送信される防災情報信号から、予め設定され
た異常信号を持つ防災情報信号を検出した時に、上記実
施例と同様にシミュレーションモードから通常の監視モ
ードに移行する。 (d)一方、シミュレーションユニット200を防災受
信機50またはイベント表示装置100に内蔵する以外
に、このシミュレーションユニット200の機能をソフ
ト的に持たせるようにしても良い。このようにすると、
ソフトウェアの追加で済むので上述した各方式に比べて
コストダウンが図れる。 (e)上記実施例では、火災感知器が発報した場合に、
防災管理者等の操作者の操作により、その火災感知器の
近傍の防排煙機器が起動する手動操作によるものであっ
たが、発報した火災感知器に対応する防排煙機器を起動
させるマトリックステーブルを設けて、火災感知器が発
報した際に自動的に対応する防排煙機器を起動させる自
動連動制御を用いても良い。
【0054】(f)上記実施例では、イベント表示装置
でのマウス104の操作によるコマンドの入力によって
シミュレーションを開始させるようにしたが、シミュレ
ーションユニット200側に、シミュレーション開始ス
イッチ及びシミュレーションパターン選択スイッチを備
え、これらのスイッチの操作により、このシミュレーシ
ョンユニット200からシミュレーションモード設定入
力信号を出力させ、この信号によりシミュレーションを
開始させるようにしても良い。この場合、イベント表示
装置100は、シミュレーションユニット200から出
力されるシミュレーションモード設定入力信号を取り込
むことでシミュレーションモードに移行することは言う
までもない。 (g)上記実施例では、シミュレーションパターンの記
憶にフロッピーディスクまたはメモリカードを用いた
が、その他、CDROM、MO(Magnetic OpticalDis
k)、ROM、EEPROMまたはハードディスク等を
用いても良い。
【0055】(h)上記実施例のシミュレーショパター
ンは、最初の火災感知器からの発報から180秒以内に
その火災感知器の最も近くにある防排煙機器を動作させ
た場合に延焼を阻止できるようにし、180秒以内に防
排煙機器を起動できなかった場合には延焼が拡大し、次
々に火災感知器が発報するといった簡単な例であった
が、その他、建物の構造や防災設備の内容あるいは顧客
の要望により様々なパターンが考えられる。したがっ
て、様々な内容のシミュレーションパターンを作成する
ことにより、防災管理者等の操作者は様々な状況に応じ
た経験を積むことができ、火災等の異常時にどうような
行動を取れば災害を最小限に抑えることができるか、あ
るいはより安全な方向へ持っていけるのかを体験を通し
て身に付けることができる。また、防災管理者等の操作
者は疑似体験を通して火災発生時の自らの責任と、火災
生時に的確な行動が取れなかった場合の重大さを知るこ
とができ、防災意識の向上につながる。 (j)上記実施例のシミュレーションパターンは、火災
の場合を想定したものであったが、その他、防犯等を想
定したシミュレーションパターンであっても良い。 (k)上記実施例では、防災受信機に接続される端末機
器は、火災報知設備に用いられるものであったが、防犯
設備に用いられる防犯センサなどや、消火設備に用いら
れる自動警報弁など防災システムに用いられるものであ
ればどのようなものであっても良い。 (l)異常度を設定する外部からの入力信号は、建物等
の環境等に応じて任意に設定できるようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、シミュレーション中
に、予め設定された異常度を持つ防災情報信号が入力し
た場合に直ちにシミュレーションモードから通常の監視
モードに移行する。このため、シミュレーションを中止
するための防災情報信号を建物等の環境に応じて任意に
設定することができる。また、防災受信機以外の警報用
装置が異常である場合にもシミュレーションを中止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシミュレーション機能を有する防
災システムの一実施例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムの一部分の詳細な回路構成を示すブロック図で
ある。
【図3】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図4】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図5】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図6】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのイベント表示装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのシミュレーションユニットの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのシミュレーションユニットの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】本発明に係るシミュレーション機能を有する防
災システムの他の実施例の概略構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1〜6 火災感知器 10〜11 中継器 20、21 防排煙機器 30 地区ベル 50 防災受信機 60、300 インタフェース 70 防犯受信機 80 非常放送装置 100 イベント表示装置 101 制御部 102 ディスプレイ 103 キーボード 104 マウス 105 プリンタ 110 CPU 116 クロック回路 117 RAM 118 ROM 119 外部記憶装置 120 シリアル入出力回路 200 シミュレーションユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 久美子 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 片岡 才 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災感知器や防排煙機器等の端末機器を
    接続し、該端末機器の状態監視や制御を行なう防災受信
    機と、 該防災受信機に接続され双方向通信を行ない、該防災受
    信機から送られてくる防災情報をCRT等のディスプレ
    イ上に表示したり、手動入力操作又は自動連動制御によ
    り防災受信機へ制御信号を出力するイベント表示装置
    と、を備えた防災システムにおいて、 前記防災受信機又は前記イベント表示装置は、 前記防災情報を疑似的に作り出すことによって火災等の
    異常時のシミュレーションを行なうシミュレーション手
    段と、 前記シミュレーション手段によるシミュレーション中に
    予め設定された異常度を持つ防災情報信号が入力した場
    合にシミュレーションモードから通常の監視モードに移
    行する制御を行なう制御手段と、を有することを特徴と
    するシミュレーション機能を有する防災システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、防災受信機や非常放送
    装置等の警報用装置から異常信号を入力した場合に、シ
    ミュレーションモードから通常の監視モードに移行する
    制御を行なうことを特徴とする請求項1記載のシミュレ
    ーション機能を有する防災システム
  3. 【請求項3】 前記シミュレーション手段は、前記防犯
    受信機や非常放送装置等の警報用装置から出力される異
    常信号を入力した場合にシミュレーション中止信号を出
    力し、 前記制御手段は、前記シミュレーション手段からシミュ
    レーション中止信号が出力された場合にシミュレーショ
    ンモードから通常の監視モードに移行する制御を行なう
    ことを特徴とする請求項1乃至2記載のシミュレーショ
    ン機能を有する防災システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000048272A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Matsushita Electric Works Ltd シミュレーション機能を有した自火報システム
JP2008250850A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nohmi Bosai Ltd 防災システム
JP2012162359A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ救助運転訓練システムおよび方法
CN107219811A (zh) * 2017-06-19 2017-09-29 翼城创客机器人科技有限公司 一种教室用电设备管理系统及方法

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