JP3627898B2 - 防災システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のエリアからなる防火区域に設けられる防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、建築物等からなる防火区域の防災システムにおいては、防火区域の所定の位置に、それぞれ特定のアドレスが付与されている火災感知器や防火扉等の端末器が設置され、これら端末器が、防災システム全体を統括する受信機によって、制御されている。
そして、このような防災システムにおいては、防火区域の集中監視センターなどに設置されている表示装置のCRT(Cathode−Ray Tube)ディスプレィなどの表示画面に、前記端末器を特定のシンボル等で表示することによって、火災発生や、各端末器の故障等のイベントの発生を、利用者に知らせる。
一般的な表示の具体例として、図5が挙げられる。図5の表示では、ビルの特定のフロア(階)を平面図として示し、その平面図に、フロアに設置されている全ての端末器を、シンボル(図2参照)で表している。そして、1つの端末器、たとえば、煙感知器が火災を感知すると、その煙感知器に対応するシンボルが、点滅したり色が変わることによって、利用者等に火災の検出を知らせるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図5のように、1つの平面図に、ワンフロアの全ての端末器を表示してしまうと、全体的に煩雑である。特に、画面の大きさに対してワンフロア面積がかなり広い場合には、フロアの平面図がかなり縮小されて表示されることになるので、シンボルが画面中のフロア内の壁などに重なったり、シンボル同士が重なったり、かなり分かりにくいものになる。その結果、利用者が状況を正確に把握できずに、イベントが発生している場所を間違って認識するといったことにより、以後の処理操作に支障をきたし、イベントに対する処理が遅れるという可能性があった。
【0004】
また、高層ビルや、複数のビルを1つの防災システムで管理するような場合、現在表示されているフロアを変更して別のフロアを表示させる方法としては、たとえば、手で押すボタンを設けてこのボタンを操作する方法や、画面内やその近傍に、全てのフロアを一定方向に並べて表示したウィンドウを設け、マウスやライトペン等で指定する方法などが挙げられる。
しかし、上記2つの方法のうち、前者の方法の場合は、フロアの数だけボタンを押さなければならないことから、フロア数がかなり多くなった場合、素早く、目的の画面を表示させることができないことがあり、後者の方法の場合も、フロア数が多くなると、1フロアについて表示できる部分が小さくなり、その結果、マウス等の操作によって正確に指定しにくくなり誤操作を起こし易い。
これらの問題があると、現在表示されている以外のフロアで、火災等のイベントが発生した場合に、迅速に、そのフロアを表示させることができず、そのイベントに対する処理が遅れるという可能性があった。
【0005】
また、防災システム設置後に、監視対象となる建築物が増加した場合は、その分、受信機が増えるが、この場合、複数の受信機それぞれに接続されている端末器のアドレスが重複してしまうため、新たに表示装置も設置しなければならない。複数の表示装置によって、監視することになることから、状況によってはイベントの発生等を見過ごすといった、監視ミスも起こりやすいので、イベント発生に対して迅速な対応ができないことがある。
【0006】
加えて、表示装置による監視を、昼間は防火区域内の集中監視センターの表示装置で監視を行い、夜間は遠隔地にある、防災センター等の表示装置で監視を行うことがある。この場合、複数の表示装置が離れて設置されていて、受信機側が、監視する利用者の存在の有無とは無関係に、自動的に、情報を送信する相手である表示装置を切り替えたりすると、利用者のそばの表示装置には表示されずに、利用者が近くにいない表示装置に現状況が表示され、結局、監視そのものが行われないということが起こり得ることになり、イベント発生に対して迅速な対応ができない。
【0007】
上記の問題点に鑑み、本発明は、監視区域内の状況を確実に把握することができ、イベントに対し迅速に対応できる防災システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく、本発明の請求項1に記載の発明は、
複数のエリアからなる防火区域内に設置されていて、前記防火区域内で発生するイベントに対応して動作する複数の種類の端末器と、
前記端末器を介して、前記防火区域内の防災システムを統括する受信機と、
表示画面と外部から操作可能な操作部とを有し、前記表示画面に、前記複数のエリアのうちの任意のエリアと、前記任意のエリアに設置されている前記端末器とを表示する表示装置とを備え、
前記表示装置では、前記端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示することが可能であって、かつ、全ての端末器を前記シンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端末器をグループ分けし、1つのグループに属する種類の端末器の前記シンボルのみ表示するグループ別表示とを、前記操作部によって選択することができ、
前記グループごとにグループシンボルが定められていて、前記操作部における選択によって、全ての端末器を、前記グループシンボルによって表示するグループシンボル表示が可能であることを特徴とする防災システムである。
【0009】
請求項1に記載の防災システムによれば、表示装置では、エリアに設置されている全ての端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端末器をグループ化し個々のグループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示するグループ別表示とを、操作部によって選択することができることから、全種類表示によって表示したときに、シンボル同士が重なったり等により正確に状況を把握しにくいのであれば、グループ別表示に切り替えることによって、1つのグループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示され、他のグループに属する端末器は表示されないので、表示されるシンボルの数が少なくなり、見やすくなる。
【0010】
また、グループシンボルによって表示するよう選択することにより、全ての端末器がグループシンボルによって表示されるので、全体の状態を把握することができる。
【0011】
ここで、防火区域とは、1つの防災システムによって管理され得るもので、たとえば、1棟の建築物や、複数の建築物からなる建築物群をいい、エリアは建築物等の1フロアや、1室などである。
表示画面に表示されるエリアは、たとえば、平面図や断面図として表示され、これら図上に端末器が実際に設置されている場所に対応するように、表示される。
また、端末器は、受信機の下で、防災に関する各種動作を行う、火災感知器や、防排煙機器、消火機器等である。
「イベント」とは、これら端末器によって感知・検出等される事象や端末器自身に発生する事態であって、たとえば、火災、あるいは端末器の故障が挙げられる。
「複数の種類の端末器をグループ化」するとは、たとえば、火災の感知を行う各種感知器を1つのグループとし、火災の消火を行う各種消火機器を1グループとするというように、用途別にグループ分けすることが挙げられる。
また、イベントが発生したエリアを報知する具体的な方法は特に限定されず、利用者等に何らかの方法でイベントが発生したエリア名を報知できるものであればよく、たとえば、表示画面の適切な位置に、エリア名を表示するように構成していてもよいし、音声で報知するようにしてもよい。
加えて、イベント発生時の端末器を、平常時とは違う状態で表示する具体的な方法としては、たとえば色を変えたり、点滅させたり、さらには、平常時のシンボルとは異なる、発生したイベントそのものをイメージするようなマークで表示するような方法が挙げられる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、
複数のエリアからなる防火区域内に設置されていて、前記防火区域内で発生するイベントに対応して動作する複数の種類の端末器と、
前記端末器を介して、前記防火区域内の防災システムを統括する受信機と、
表示画面と外部から操作可能な操作部とを有し、前記表示画面に、前記複数のエリアのうちの任意のエリアと、前記任意のエリアに設置されている前記端末器とを表示する表示装置とを備え、
前記表示装置では、前記端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示することが可能であって、かつ、全ての端末器を前記シンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端末器をグループ分けし、1つのグループに属する種類の端末器の前記シンボルのみ表示するグループ別表示とを、前記操作部によって選択することができ、
前記グループごとにグループシンボルが定められていて、前記防火区域内でイベントが発生した場合、前記受信機からの信号に基づいて、前記表示装置は、どのエリアで発生したかを報知し、かつ、そのエリアが前記表示画面に表示されれば、前記操作部における選択によって、そのイベントに対応して動作した端末器を、前記グループシンボルによって表示し、かつそのグループシンボル表示を平常時とは違う状態で表示することを特徴とする防災システムである。
【0013】
請求項2に記載の防災システムによれば、表示装置では、エリアに設置されている全ての端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端末器をグループ化し個々のグループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示するグループ別表示とを、操作部によって選択することができることから、全種類表示によって表示したときに、シンボル同士が重なったり等により正確に状況を把握しにくいのであれば、グループ別表示に切り替えることによって、1つのグループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示され、他のグループに属する端末器は表示されないので、表示されるシンボルの数が少なくなり、見やすくなる。
【0014】
また、防火区域内でイベントが発生した場合に、表示装置は、どのエリアで発生したかを報知することから、現在、表示画面上に表示されているエリアとは異なるエリアにおいてイベントが発生したとしても、どのエリアであるか知ることができる。そして、該当エリアを表示させれば、そのイベントに対応して動作した端末器を、グループシンボルにより平常時とは違う状態で、表示することから、イベントに対応して動作した端末器を容易に把握できる。また、この場合、画面の表示がグループ別表示になっていて、イベントに対応した端末器が異なるグループに属するとしても、グループに関係なく表示されるので、イベントの発生を確実に知ることができる。
【0015】
なお、グループシンボル表示であっても、イベントが発生した端末器に対応するものについては、平常時とは違う状態で表示するが、グループシンボルのまま色を変えたり点滅するようにしてもよいし、端末器の固有のシンボルとして表示させてもよいし、さらに、発生したイベントそのものをイメージするようなマークで表示するようにしてもよい。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の防災システムにおいて、前記表示装置では、前記グループシンボルは、前記表示画面において、前記シンボルよりも小さく表示されることを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載の防災システムによれば、グループシンボル表示を操作部によって選択すれば、グループシンボルは通常のシンボルよりも小さいことから、通常のシンボルで全ての端末器を表示するような状態と比較して、グループシンボル同士が重なるといったことがなくなり、分かりやすくなる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の防災システムにおいて、前記表示装置では、任意のエリアが前記グループシンボル表示で表示されているときに、前記操作部における選択によって、このエリアの一部を拡大して表示する拡大表示が可能であって、
前記拡大表示の際に、各端末器は前記固有のシンボルで表示されることを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の防災システムによれば、グループシンボル表示のときに拡大表示すれば、各端末器は前記固有のシンボルで表示されることから、エリアの状況をより詳細に把握することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、前記表示装置には、前記表示画面に表示するエリアを選択するためのエリア選択部が設けられ、
前記エリア選択部は、前記防火区域内の全てのエリアの名前を含むエリアデータを備え、かつ、このエリアデータのうちの一部を前記表示画面に表示し、表示されているエリアの名前のうちの1つを選択できるように構成され、前記エリアデータがスクロール動作することによって全てのエリアの名前が表示可能となるとともに、
エリアデータのスクロールするべき方向を指示するスクロール方向指示ボタンを備え、前記エリア選択部において表示されていないエリアでイベントが発生した場合に、前記スクロール方向指示ボタンは、その表示状態が変化することによって、エリアデータの先頭方向または末尾方向にスクロールすべきことを指示し、
この表示状態の変化は、前記端末器と同様にイベントの緊急性の程度に応じて異なることを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載の防災システムによれば、エリアデータのうちの一部を表示画面に表示しているので、防火区域が多数のエリアからなるような場合にも、1つのエリアの名前の表示をそれほど小さくする必要がなく、操作ミスを起こしにくく、正確にエリアを選択できる。また、エリアデータをスクロールすれば全てのエリアの名前を表示させることができることから、表示させたいエリアを迅速に選択できる。
ここで、スクロール動作は、たとえば、前記操作部等に設けられたロールアップキーやロールダウンキー、あるいは表示画面に設けられたスクロールボックスによって行うようにすればよい。
【0022】
また、あるエリアでイベントが発生した場合、スクロール方向指示ボタンによって、エリアデータの先頭方向または末尾方向にスクロールすべきか指示されるので、その指示に従えば、イベントが発生したエリアを容易に見つけることができる。しかもボタンそのものの表示状態が、端末器と同様に変化することから、イベントの緊急性の程度も容易に把握できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一例としての防災システムを示している。
防災システム1は、複数の建築物からなる比較的規模の大きい複合施設からなる防火区域に設置されるシステムであり、図1に示すように、火災受信機2と表示装置3等から構成される。この防災システム1は、それぞれの建築物のワンフロアを1エリアとして、防火区域全体の監視等行うようになっている。
【0036】
火災受信機(以下、受信機という)2は、防災システム1全体を統括するもので、受信機2には、回線を介して、図2に挙げるような、各種感知器やスプリンクラ等の端末器が接続されている。
これらの端末器には、それぞれ固有のアドレスが付与されていて、受信機2は、これらアドレスをもって個々の端末器を識別し、その動作を制御し、さらに、端末器からのイベントに関する情報を収集し、その結果を、表示装置3に送信するようになっている。
ここで、「イベント」とは、個々の端末器の周囲や端末器自身に発生する諸々の事態であり、たとえば、火災感知器であれば火災発生の有無であり、あるいは、火災感知器も含む全ての端末器の故障等が挙げられる。
【0037】
表示装置3は、防災システム1の状況を把握するため、保守点検や防火区域の現在状況の確認等を行う者(以下、利用者という)が待機する防災センターなどに設置されるもので、中央処理装置4、記憶部5、イベント情報記憶部6、インターフェース7、操作部8、表示画面としてのCRTディスプレィ(以下、CRT)9等から構成される。
【0038】
中央処理装置4は、各種処理・判断等を行って、表示装置3の動作を制御するもので、操作部8から入力される信号や、インターフェース7を介して入力する信号に応じて、CRT9に必要な表示を行わせる。
【0039】
CRT9は、防火区域の現在の状況を表示する表示画面であって、各フロアを平面図として表示し、その平面図とともに、フロアに設置されている各種端末器をそれぞれ固有のシンボルで、設置されている実際の場所に対応するように、表示するものである(図5参照)。
【0040】
この防災システム1において、各フロアに設置され、CRT9において表示される端末器は、図2に挙げるものである。図2には、端末器の種類ごとの名称と、それぞれの端末器を表す固有のシンボルとを示した。これらの端末器は、さらに、(a)〜(d)にグループ分けされ、各グループには、1つのグループシンボルが定められている。このグループシンボルは、端末器の種類ごとのシンボルよりも、単純なデザインであり、CRT9において、種類ごとのシンボルよりも小さく表示されるようになっている。
(a)は、「火災グループ」であって、煙、熱、または炎の現象から火災を感知する火災感知器と、音響装置を有し火災を報知する発信機とからなる。
(b)は、火災時に火を消す水等を放出する「消火グループ」であって、消火栓、水スプリンクラ、泡スプリンクラ、またはガススプリンクラとからなる。
(c)は、前記2つのグループの他に防災システム上必要な端末器である「その他」グループであって、非常電話、スピーカ、誘導灯、排煙口からなる。
(d)は、火災によって発生するガスを検知する「ガスグループ」であって、ガス検知器からなる。
【0041】
そして、CRT9の画面に表示される平面図中のシンボルは、上記グループごとに選択できるようになっていて、操作部8において指定することによって、全ての端末器のシンボルを表示する「通常表示(全種類表示)」(図5)、上記の特定のグループのみ指定して表示する、グループ別表示、すなわち、「火災グループ表示」(図6)、「消火グループ表示」(図7)、「その他グループ表示」(図8)、「ガスグループ表示」(図9)に変更することができる。
さらに、操作部8において、グループシンボルによって表示することを指定すると、全ての端末器が、グループシンボルで表示される、「グループシンボル表示」(図10)になる。
また、これらの、各種表示の状態において、操作部8の操作で、適宜、拡大表示することができるようになっていて、特にグループシンボル表示のときに拡大表示すると、図11のように、端末器はグループシンボルではなく固有のシンボルで表示されるようになっている。
【0042】
なお、全ての端末器には、1つのフロア内において通し番号で、「設置番号」が付与されていて、操作部8で「表示」「非表示」を選択することができるようになっていて、「表示」を選択すればシンボルと共に表示される。ただし、イベントを受信機2に対して報知している端末器については、設置番号を必ず表示するようになっている。
【0043】
イベントが発生すると、CRT9において、そのイベントの発生を受信機2に対して送信する端末器のシンボルやグループシンボルは、平常時のシンボル等とは違った状態で表示されるようになっていて、しかも、イベントの緊急性の程度に応じて、その表示状態は異なるようになっている。
たとえば、平常時の状態が青色であるとすると、端末器の故障等の比較的緊急性の低いイベントが発生した場合には、緑色になり、火災の発生等の緊急性の高いイベントが発生した場合には、赤色になる。
さらに、CRT9の表示が特定のグループのみの表示であるとき、イベントの発生を受信機2に送信している端末器は、そのグループと異なるグループであっても、平面図上に表示され、一旦、表示されれば、イベントが完全に終了するまで、表示され続け、つまりロックされた状態になる。
【0044】
CRT9の画面上には、フロアの平面図の近傍に、平面図として表示させるフロアを選択するためのフロアバー(エリア選択部)30が設けられる。
図3に示すように、フロアバー30は、フロア表示部31、上階ボタン32、下階ボタン33、表示範囲確認部34、上昇ボタン37、下降ボタン38とからなり、各ボタン等の操作は、たとえば、マウスによって画面上のポインタを動作させる等によって行われる。
【0045】
フロアバー30は、この防災システム1の監視対象である4つの建築物(本館、第一別館、第二別館、第三別館)の全てのフロアのフロア名を、建築物ごとに順に上下方向に並べたフロアデータ(エリアデータ)を備え、このフロアデータの一部が表示されて、フロア表示部31となっている。そして、上昇ボタン37、下降ボタン38を操作して、フロアデータを上下方向にスクロールすることによって、フロア表示部31に表示される表示範囲が移動するようになっている。
【0046】
そして、フロア表示部31において、1つのフロア名を選択すると、そのフロア名が特定の表示状態、たとえば青色になり、そのフロアの平面図が表示されるようになっている。この選択されているフロアについて、図3では、図4で示す「選択」を背景模様として表している。つまり、ここでは「本館4階」を選択し、平面図として表示する状態になっている。
また、フロア表示部31に表示しているフロアのいずれかにおいて、イベントが発生すると、前記「選択」のときとは異なる表示状態、たとえば、緑色になる。このときの表示状態は、前述の、イベントの発生に対応している端末器を表すシンボルやグループシンボルの表示状態と同様である。つまり、フロア名についても、イベントの緊急性の程度によって、表示の状態が異なるようになっていて、たとえば、平常時には「青色」であるものが、故障が発生したら「緑色」、火災が発生したら「赤色」に表示される。
なお、図3では、緊急性の高いイベントが発生したフロアを図4で示す「発報」の柄で示し、比較的緊急性の低いイベントが発生したフロアを、同じく「故障」の柄で示している。
【0047】
表示範囲確認部34は、前記4つの建築物を上下方向に表示した建築物表示部35と、建築物表示部35に沿って、動作し、一定の長さを有するスクロールボックス36とからなり、スクロールボックス36が、建築物表示部35に対してどの位置にあるかで、フロアデータのうちのフロア表示部31において表示されている部分について確認することができる。図3(a)では、断面図、本館、第一別館の全てと、第二別館の途中までが表示されていることが、一目で分かる。また、建築物表示部35においては、あるフロアにイベントが発生すると、そのフロアが属する建築物の表示の状態を変える等により、どの建築物のフロアでイベントが発生しているのか示すようにしてもよい。
加えて、スクロールボックス36を操作することによっても、フロアデータはスクロールされ、この場合、上昇ボタン37や下降ボタン38よりも、大きくスクロールしやすく、スクロールボックス36と建築物表示部35は対応しているので、表示させたいフロア名の範囲を一回の操作でいきなり表示させることができる。
【0048】
また、フロアバー30では、上階ボタン32を操作することによって、フロア表示部31の表示がフロアデータの先頭に飛び、下階ボタン33を操作することによって、フロアデータの末尾に飛ぶようになっている。
そして、現在、フロア表示部31に表示されていないフロアにおいて、イベントが発生した場合に、フロアデータにおいて、現在の表示よりも上方にあるフロアであれば、上階ボタン32の表示状態が変化し、下方であれば下階ボタン33の表示状態が変化するようになっている。このときの状態変化は、イベントが発生したフロア及びイベントに対応している端末器のシンボル等と同様である。
以上のように、上階ボタン32及び下階ボタン33は、本発明におけるジャンプ手段であり、かつ、スクロール方向指示ボタンとしての役割を果たすものである。
さらに、上階ボタン32及び下階ボタン33は、文字の状態を見れば、さらに上方あるいは下方に、表示されていないフロアがあるかどうか分かるようになっていて、たとえば、図3では、黒文字で「上階」とあるときには更に上にフロアがあることを示し、白抜きで「下階」とあるときにはこれ以上、下にフロアがないことを示している。
【0049】
記憶部5は、表示に必要な各種データが格納されているもので、フロア記憶部10、シンボル位置記憶部11、アドレス/シンボル対応表12、アドレス/設置番号対応表13、及びイベント・種類判別部14からなる。
【0050】
記憶部5のフロア記憶部10には防火区域の建築物の各フロアの平面図が記憶されている。
シンボル位置記憶部11には、各フロアに設置されている全ての端末器について、図2で示した、端末器の種類とそのシンボル及び設置番号、グループとそのグループを表すグループシンボル、さらにどの建物のどのフロアなのかという情報と、フロア内の位置が、記憶されている。具体的には、フロアの平面図上に互いに直行するX座標、及びY座標を設けて、特定の端末器のシンボルについて、X、Y座標の位置でもって記憶している。これらフロア記憶部10とシンボル位置記憶部11のデータを用いて、中央処理装置4は選択されたフロアについて、平面図とシンボル等をCRT9に表示するようになっている。
アドレス/シンボル対応表12は、個々の端末器に設定されているアドレスと、シンボルとの対応を示す表であり、また、アドレス/設置番号対応表13は、アドレスと設置番号を対応させた表である。
中央処理装置4は、これらの表から、イベント発生時、端末器のアドレスの情報に基づいて、そのアドレスに対応する端末器の種類、シンボル、設置番号、フロア内における位置を特定することができるようになっている。
【0051】
イベント・種類判別部14は、中央処理装置4が、受信機2から入力される信号に基づいて、発生した各種イベントと、そのイベントが発生したことを受信機2に対して報知した端末器の種類を、判断するための、モジュールである。
【0052】
イベント情報記憶部6は、インターフェース7を介して入力したイベント情報を、アドレス、時間と共に逐次記憶する。
【0053】
インターフェース7は、受信機2から送信された信号を、中央処理装置4に対して出力するものである。
【0054】
操作部8は、利用者がCRT9の表示を変更するために操作するものであり、マウスや、トラックボール等のポインティングデバイスや、キーボード等である。
【0055】
以上の構成を有する防災システム1における、表示装置3の表示動作を、図3等を用いて具体的に説明する。
なお、以下では、シンボルの表示の状態は、平常時は「青」で、故障等の緊急性の低いイベントのときは「緑」、火災等の緊急性の高いイベントのときは「赤」で表示されるとして説明する。フロアバー30のフロア名、上階ボタン32、下階ボタン33の表示の状態についても同様である。
まず、防災システム1の点検作業を行いたい利用者は、フロアバー30において、フロアを選択する。通常、利用者はフロアバー30の上階ボタン32あるいは下階ボタン33の一方を操作して、フロアデータ中の最も上あるいは下に位置するフロアから点検作業を行う。ここでは、順に点検を行ってきて、「本館4階」について点検作業を行う場合について述べる。
まず、利用者は、フロア表示部31において「本館4階」を選択する。これによりフロア表示部31の「本館4階」は、選択の表示状態「青」になる(図3(a)では斜線)。
【0056】
この選択によって、中央処理装置4は、フロア記憶部10から、「本館4階」の平面図を読み出すと共に、シンボル位置記憶部11から、「本館4階」に配置されている、各端末器のシンボルと、それらシンボルそれぞれが平面図上のどの位置にあるか位置情報を読み出して、CRT9に表示する。
【0057】
これによって、「本館4階」の平面図が端末器のシンボルと共に表示される。このときは、図5に示す「通常表示」であって、全ての端末器のシンボルが平面図に重ねて表示される。また、各シンボルは「青」で表示される。
この図5を見て、正確に情報がつかめない場合、利用者は操作部8を操作して、任意の表示を行う。
【0058】
たとえば、特定のグループに属する端末器のみ表示させたい場合には、そのグループを操作部8において指定する。
たとえば、利用者が操作部8によって「火災グループ」を指定すると、中央処理装置4は、シンボル位置記憶部11に記憶されている、「火災グループ」のシンボルのみ選択して、火災グループ以外のシンボルを、画面表示から消去し、CRT9には、図6に示すように、火災グループのシンボルのみが表示される。他のグループも同様であり、「消火グループ」を指定すれば、図7に示すように、消火グループのシンボルのみが表示され、「その他グループ」を指定すれば、図8に示すように、その他グループのシンボルのみが表示され、「ガスグループ」を指定すれば、図9に示すように、ガスグループのシンボルのみが表示される。また、具体的な端末器が何であるかは具体的に分からなくてもよいが、全体の状態を把握したいときには、グループシンボルによって表示するよう操作を行うと、図10に示すように、全ての端末器が、グループシンボルによって表示される。この場合、図10の右上の部分を詳しく表示させたい場合には、操作部8において拡大操作を行うと、中央処理装置4は、指定された部分について、図11に示すように、端末器をシンボルで表した拡大表示にする。
【0059】
利用者は、上記図5〜図11を任意に選択し、各シンボルの表示が、平常時の状態であれば、異常なしと判断し、別のフロアを選択する。
【0060】
次に、防災システム1の防火区域内でイベントが発生した場合の表示装置3の動作について説明する。
たとえば、画面に表示されている平面図が「本館4階」であって、図7の消火グループ表示であるとする。
まず、「本館4階」に配置されている、設置番号101の煙感知器(図5)が火災を感知し、火災信号を受信機2に送信する。これを受けて、受信機2は、この煙感知器のアドレスと共に、火災を感知した旨の信号を表示装置3に出力する。この信号が、インターフェース7を介して、中央処理装置4に入力すると、中央処理装置4は、イベント情報記憶部6に、入力した時間と端末器のアドレスと共に、イベントに関する信号を記憶させる。
また、中央処理装置4は、入力した信号から、イベント・種類判別部14に格納されているモジュールに基づいて、イベント発生を報知した端末器の種類が、煙感知器であって、火災というイベントが発生したことを確認する。
【0061】
次に、中央処理装置4は、アドレス/シンボル対応表12及びアドレス/設置番号対応表13から、アドレスに基づいて、表示させるシンボルと設置番号を特定する。中央処理装置4は、イベントの緊急性の程度に応じて、ここでは、火災発生という事態に対応して「赤」で、平面図の所定の箇所に(図11の矢印で示す位置)、設置番号と共に、煙感知器のシンボルを表示させる。中央処理装置4は、この煙感知器101の表示について、イベント終了まで、ロックをかける。
【0062】
次に、中央処理装置4に入力してきたイベントに関する情報が、現在、CRT9に平面図として表示されていないフロアで発生したものであって、フロアバー30のフロア表示部31に表示されているフロア、たとえば、図3中の「第一別館5階」で発生した場合について、説明する。
上記のイベント発生時の動作同様に、特定の煙感知器からの火災信号を受けた受信機2は、表示装置3に対して、その煙感知器のアドレスと火災が発生した旨の信号を送り、中央処理装置4は、その信号をイベント情報記憶部6に記憶させ、一方、フロア表示部31の「第一別館5階」の表示を「赤」に変える(図3(b)では図4の「発報」の表示状態になっている)。
利用者はその表示状態の変化を見て、そのフロアで火災が発生したことを認識し、確認すべく、フロア表示部31で「第一別館5階」を選択すると、中央処理装置4の制御により、CRT9に「第一別館5階」の平面図が表示される。表示された平面図中の、火災を感知した煙感知器は、赤色で、ロックされた状態で表示される。
【0063】
また、現在、CRT9に平面図として表示されていないフロアで発生したものあって、フロアバー30のフロア表示部31に表示されているフロア、たとえば「第二別館4階」のある端末器が故障した場合に、その信号が受信機2から中央処理装置4に入力すると、中央処理装置4は、その情報をイベント情報記憶部6に記憶させ、一方、フロア表示部31の「第二別館4階」の表示を緑色に(図3(b)では図4の「故障」の表示状態になっている)変え、利用者はそのフロアの端末器が故障したことを認識する。
【0064】
さらに、フロアバー30のフロア表示部31に表示されていないフロア、たとえば図3のフロアバー30において、「第三別館」内のフロアで火災が発生した場合について、説明する。
上記のイベント発生時の動作同様に、特定の煙感知器からの火災信号を受けて受信機2は、表示装置3に対して、その煙感知器のアドレスと火災が発生した旨の信号を送り、中央処理装置4は、その情報をイベント情報記憶部6に記憶させ、一方、上階ボタン32の表示を変える。
これによって、上階ボタン32は、赤く色づき(図3(c)では背景の模様が変わって白抜き表示としている)、利用者は、フロア表示部31において表示されていない上方のフロアにおいて、火災が発生したことを認識し、スクロールボックス36や上昇ボタン37を操作して、フロアデータをスクロールし、目的とするフロアをフロア表示部31に表示させてから、そのフロアを選択する。
【0065】
以上の本発明の防災システム1によれば、通常表示によって表示したときに、シンボル同士が重なったり等により正確に状況を把握しにくいのであれば、操作部8において操作して、グループ別表示に切り替えれば、1つのグループに属する端末器のシンボルのみ表示され、他のグループに属する端末器は表示されないことから、表示されるシンボルの数が少なくなり、シンボルが壁に重なって表示されたり、シンボル同士が重なったりといったことが少なくなり、見やすくなる。
【0066】
さらに、グループシンボル表示を選択すれば、グループシンボルは通常のシンボルよりも小さいことから、通常のシンボルで全ての端末器を表示するような状態と比較して、グループシンボル同士が重なるといったこともなく、分かりやすくなる。
この際に拡大表示すれば、各端末器は前記固有のシンボルで表示されることから、フロアの状況をより詳細に把握することができる。
【0067】
そして、表示されているフロアにおいてイベントが発生した場合、イベントに対応して動作した端末器を、平常時とは異なる状態で、表示することから、イベントの発生とその場所を容易に把握できる。しかも、画面の表示がグループ別表示になっていて、イベントに対応した端末器が異なるグループに属するとしても、表示されるので、イベントの発生を確実に知ることができる。
さらに、端末器の表示の状態を見れば、発生しているイベントの緊急性の程度が容易に分かり、イベントの緊急性に応じた対応ができる。
【0068】
また、CRT9において表示されておらず、フロア表示部31に表示されているフロアで、イベントが発生した場合、そのフロア名の表示状態を変えることでイベント発生を報知するので、どのエリアでイベントが発生したかすぐに知ることができ、また、その表示状態は、端末器と同様にイベントの緊急性の程度に応じて異なることから、イベントの緊急性の程度も容易に把握できる。
さらに、フロア表示部31において表示されていないフロアでイベントが発生した場合、上階ボタン32と下階ボタン33によって、フロアデータの先頭方向または末尾方向にスクロールすべきか指示されるので、その指示に従えば、イベントが発生したフロアを容易に見つけることができる。しかもボタンそのものの表示状態が、端末器と同様に変化することから、イベントの緊急性の程度も把握できる。
【0069】
加えて、フロアバー30においては、フロアデータのうちの一部をCRT9に表示しているので、防火区域に多数のフロアがあっても、1つのフロア名の表示をそれほど小さくする必要がなく、操作ミスを起こしにくく、正確にフロアを選択できる。また、フロアデータをスクロールすれば全てのフロア名を表示させることができることから、表示させたいフロアを迅速に選択できる。
さらに、上階ボタン32と下階ボタン33は、フロアデータの先頭及び末尾にジャンプできるので、フロアが多数あって、フロアデータがかなり長いものであっても、迅速に目的のフロアを選択できるようになる。
フロアバー30には、表示範囲確認部34が設けられているので、目的とするフロア名を表示させるには、どの方向にスクロールすればよいか容易に分かるので、迅速に目的のフロアを選択できるようになる。
【0070】
以上のように、防災システム1は、防火区域内の状況を正確に素早く把握することができ、迅速に目的のフロアを選択することが可能で、しかもイベントの緊急性の程度が分かるので、結果として、イベントに対して迅速に対応できるものである。
【0071】
なお、以上の防災システム1では、各端末器はそれぞれにアドレスが付与され、受信機と直接接続されているタイプであったが、本発明はこれに限定されず、受信機と直接接続される中継器を設置し、この中継器を介して端末器が接続されるような構成としてもよい。この場合、中継器にアドレスを付与し、中継器をシンボルマークで表示するようにすればよい。
また、上記実施の形態では、表示画面はCRTであったが、液晶表示であってもよい。
さらに、イベント発生時の表示画面上のシンボルやグループシンボル、フロア表示部31におけるフロア名、及び上階ボタン32や下階ボタン33の表示状態の変化は、上記実施の形態では色で変化するようにしたが、本発明はこれに限らず、点滅させるといったことでもよい。
【0072】
ところで、本発明の防災システムは、図1の実線で示す防災システム1のように、受信機2と表示装置3とを各1ずつ含むものであってもよいが、本発明はこれに限定されず、図1の点線で加えたように、受信機2や表示装置3を複数含んでいてもよい。以下に、受信機や表示装置を複数含む場合の具体的な構成について説明する。
【0073】
図13は、本発明の防災システムの接続状態の構成を示している。(a)、(b)、(c)は、いずれも、火災受信機(受信機)とCRTとをそれぞれ2つずつ接続した構成となっている。
【0074】
図13(a)に示す防災システム50は、受信機51、52と表示装置53、54とを備え、受信機51、52は、いずれも、表示装置53、54に接続している。これらは、いずれも防災システム1の受信機2及び表示装置3とほぼ同様の構成と機能を有する。
表示装置53、54の図示しないインターフェースは、それぞれ、入力ポートを少なくとも2つ有していて、それらの入力ポートのうちの1つに受信機51が接続し、別の入力ポートに受信機52が接続している。
そして、受信機51、52は、イベント等に関する信号を、表示装置53、54の双方に送信するようになっている。
また、表示装置53及び54の、図示しない中央処理装置は、どの入力ポートから入力してきた信号であるかを識別することができるようになっている。
【0075】
以上の防災システム50によれば、表示装置53、54は、どの入力ポートを介して入力した情報であるかを識別できるので、受信機51、52のいずれからの信号であるか判断できる。
したがって、表示装置53、54の各々に、2つの受信機51、52が接続されていて、受信機51、52それぞれに接続されている端末器に重複してアドレスが付与されていたとしても、それぞれの受信機からの信号を区別し、2つの受信機の監視範囲について、1つの表示装置で表示可能となるので、イベントの発生を見過ごすといったことが起こりにくく、確実に監視でき、イベント発生に対して迅速に対応できる。
【0076】
また、防災システム50によれば、受信機51、52から、2台の表示装置53、54に対して、信号が送られているので、2台の表示装置53、54が互いに離れた位置にあっても、利用者は都合のよい方で、監視すればよいので、確実に監視等行うことができる。
【0077】
図13(b)に示す防災システム60は、受信機61、62と表示装置63、64とを備え、これらは、いずれも防災システム1の受信機2及び表示装置3とほぼ同様の構成と機能を有する。また、受信機61、62と表示装置63、64の間はLAN網により接続され、LAN伝送により通信が行われるようになっている。
ここで用いられる通信規約(プロトコル)としては、インターネットプロトコル(IP)を用いていて、受信機61、62、及び表示装置63、64には、それぞれ、異なるIPアドレスが付与されている。
受信機61、62は、イベント等に関する信号を、LAN網を介して、表示装置63、64の双方に送信するようになっていて、表示装置63、64は、送信元から送られてきたIPアドレスから、受信機61及び62のどちらからの信号であるか、識別できるようになっている。
【0078】
以上の防災システム60によれば、表示装置63、64の各々に、2つの受信機61、62が接続されていて、受信機61、62それぞれに接続されている端末器に重複してアドレスが付与されていたとしても、それぞれの受信機からの信号を区別し、2つの受信機の監視範囲について、1つの表示装置で表示可能となるので、イベントの発生を見過ごすといったことが起こりにくく、確実に監視でき、イベント発生に対して迅速に対応できる。
また、防災システム60によれば、1つの受信機から2台の表示装置に対して、信号が送られているので、2台の表示装置63、64が互いに離れた位置にあっても、利用者は都合のよい方の表示装置で監視すればよいので、確実に監視等行うことができる。
【0079】
図13(c)に示す防災システム70は、受信機71、72と表示装置73、74とを備え、これらは、いずれも防災システム1の受信機2及び表示装置3とほぼ同様の構成と機能を有する。
受信機71と72は、それぞれ異なるアドレスが付与されていて、イベント等に関する信号を表示装置73、74に送信する際に、受信機自身のアドレス信号も送出するようになっていて、表示装置73、74は、受信機71、72のアドレスから、どちらの受信機から送られてきた信号であるか、識別できるようになっている。
また、受信機71及び72は、イベントの信号を、表示装置73、74の双方に送信するようになっている。
【0080】
以上の防災システム70によれば、1つの表示装置に2つの受信機が接続されていて、受信機71、72それぞれに接続されている端末器に重複してアドレスが付与されていたとしても、それぞれの受信機からの信号を区別し、2つの受信機の監視範囲について、1つの表示装置で表示可能となり、イベントの発生を見過ごすといったことが起こりにくく、確実に監視でき、イベント発生に対して迅速に対応できる。
また、防災システム70によれば、1つの受信機から2台の表示装置に対して、信号が送られているので、2台の表示装置73、74が互いに離れた位置にあっても、利用者は都合のよい方の表示装置で監視すればよいので、確実に監視等行うことができる。
【0081】
なお、図13では、受信機と表示装置とを2つずつ含む構成であったが、受信機と表示装置は、同じ数でなくてもよいし、具体的な数もいくつでもよい。
【0082】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、全種類の端末器を表示したときに、シンボル同士が重なったり等により正確に状況を把握しにくいのであれば、操作部において操作して、グループ別表示に切り替えることによって、1つのグループに属する種類の端末器のみ表示され、他のグループに属する端末器は表示されないことから、表示されるシンボルの数が少なくなり、見やすくなる。よって、防火区域内の状況を正確に把握できる。
また、グループシンボルによって表示するよう選択することにより、全ての端末器がグループシンボルによって表示されるので、全体の状態を把握することができる。
したがって、監視区域内の状況を確実に把握することができ、イベントに対して迅速に対応できる防災システムとなる。
【0083】
請求項2に記載の発明によれば、表示装置では、エリアに設置されている全ての端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端末器をグループ化し個々のグループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示するグループ別表示とを、操作部によって選択することができることから、全種類表示によって表示したときに、シンボル同士が重なったり等により正確に状況を把握しにくいのであれば、グループ別表示に切り替えることによって、1つのグループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示され、他のグループに属する端末器は表示されないので、表示されるシンボルの数が少なくなり、見やすくなる。
また、防火区域内でイベントが発生した場合に、表示装置は、どのエリアで発生したかを報知することから、現在、表示画面上に表示されているエリアとは異なるエリアにおいてイベントが発生したとしても、どのエリアであるか知ることができる。そして、該当エリアを表示させれば、そのイベントに対応して動作した端末器を、グループシンボルにより平常時とは違う状態で表示することができる。また、この場合、画面の表示がグループ別表示になっていて、イベントに対応した端末器が異なるグループに属するとしても、グループに関係なく表示されるので、イベントの発生を確実に知ることができる。
【0084】
請求項3に記載の防災システムによれば、グループシンボル表示を操作部によって選択すれば、グループシンボルは通常のシンボルよりも小さいことから、通常のシンボルで全ての端末器を表示するような状態と比較して、グループシンボル同士が重なるといったことがなく、見やすくなり、状況を把握しやすくなる。
【0085】
請求項4に記載の発明によれば、グループシンボル表示のときに拡大表示すれば、各端末器は前記固有のシンボルで表示されることから、エリアの状況をより詳細に把握することができる。
【0086】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかの発明の効果に加えて、エリアデータのうちの一部を表示画面に表示しているので、防火区域が多数のエリアからなるような場合にも、1つのエリア名の表示をそれほど小さくする必要がなく、操作ミスを起こしにくく、正確にエリアを選択できる。また、エリアデータをスクロールすれば全てのエリア名を表示させることができることから、表示させたいエリアを迅速に選択できる。
したがって、イベント発生に対しても、迅速に対処できるようになる。
また、あるエリアでイベントが発生した場合、スクロール方向指示ボタンによって、エリアデータの先頭方向または末尾方向にスクロールすべきか指示されるので、その指示に従えば、イベントが発生したエリアを容易に見つけることができる。しかもボタンそのものの表示状態が、端末器と同様に変化することから、イベントの緊急性の程度も容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防災システムの一例を示す構成図である。
【図2】図1の表示装置で表示される、端末器のシンボルとグループシンボルを示す図である。
【図3】図1の表示装置で表示される、フロアバーを示す図である。
【図4】図3のフロアバーにおける、表示の意味を説明するための図である。
【図5】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、通常表示を示している。
【図6】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、火災グループ表示を示している。
【図7】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、消火グループ表示を示している。
【図8】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、その他グループ表示を示している。
【図9】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、ガスグループ表示を示している。
【図10】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、グループシンボル表示を示している。
【図11】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、拡大表示を示している。
【図12】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図であって、イベントが発生した場合について示している。
【図13】本発明の防災システムの他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 防災システム
2 受信機
3 表示装置
4 中央処理装置
5 記憶部
6 イベント情報記憶部
7 インターフェース
8 操作部
9 CRT(表示画面)
10 フロア記憶部
11 シンボル位置記憶部
12 アドレス/シンボル対応表
13 アドレス/設置番号対応表
14 イベント・種類判別部
30 フロアバー(エリア選択部)
31 フロア表示部
32 上階ボタン(ジャンプ手段、スクロール方向指示ボタン)
33 下階ボタン(ジャンプ手段、スクロール方向指示ボタン)
34 表示範囲確認部
35 建築物表示部
36 スクロールボックス
37 上昇ボタン
38 下降ボタン
Claims (5)
- 複数のエリアからなる防火区域内に設置されていて、前記防火区域内で発生するイベントに対応して動作する複数の種類の端末器と、
前記端末器を介して、前記防火区域内の防災システムを統括する受信機と、
表示画面と外部から操作可能な操作部とを有し、前記表示画面に、前記複数のエリアのうちの任意のエリアと、前記任意のエリアに設置されている前記端末器とを表示する表示装置とを備え、
前記表示装置では、前記端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示することが可能であって、かつ、全ての端末器を前記シンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端末器をグループ分けし、1つのグループに属する種類の端末器の前記シンボルのみ表示するグループ別表示とを、前記操作部によって選択することができ、
前記グループごとにグループシンボルが定められていて、前記操作部における選択によって、全ての端末器を、前記グループシンボルによって表示するグループシンボル表示が可能であることを特徴とする防災システム。 - 複数のエリアからなる防火区域内に設置されていて、前記防火区域内で発生するイベントに対応して動作する複数の種類の端末器と、
前記端末器を介して、前記防火区域内の防災システムを統括する受信機と、
表示画面と外部から操作可能な操作部とを有し、前記表示画面に、前記複数のエリアのうちの任意のエリアと、前記任意のエリアに設置されている前記端末器とを表示する表示装置とを備え、
前記表示装置では、前記端末器を種類ごとに固有のシンボルで表示することが可能であって、かつ、全ての端末器を前記シンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端末器をグループ分けし、1つのグループに属する種類の端末器の前記シンボルのみ表示するグループ別表示とを、前記操作部によって選択することができ、
前記グループごとにグループシンボルが定められていて、前記防火区域内でイベントが発生した場合、前記受信機からの信号に基づいて、前記表示装置は、どのエリアで発生したかを報知し、かつ、そのエリアが前記表示画面に表示されれば、前記操作部における選択によって、そのイベントに対応して動作した端末器を、前記グループシンボルによって表示し、かつそのグループシンボル表示を平常時とは違う状態で表示することを特徴とする防災システム。 - 前記表示装置では、前記グループシンボルは、前記表示画面において、前記シンボルよりも小さく表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の防災システム。
- 前記表示装置では、任意のエリアが前記グループシンボル表示で表示されているときに、前記操作部における選択によって、このエリアの一部を拡大して表示する拡大表示が可能であって、
前記拡大表示の際に、各端末器は前記固有のシンボルで表示されることを特徴とする請求項3に記載の防災システム。 - 前記表示装置には、前記表示画面に表示するエリアを選択するためのエリア選択部が設けられ、
前記エリア選択部は、前記防火区域内の全てのエリアの名前を含むエリアデータを備え、かつ、このエリアデータのうちの一部を前記表示画面に表示し、表示されているエリアの名前のうちの1つを選択できるように構成され、前記エリアデータがスクロール動作することによって全てのエリアの名前が表示可能となるとともに、
エリアデータのスクロールするべき方向を指示するスクロール方向指示ボタンを備え、前記エリア選択部において表示されていないエリアでイベントが発生した場合に、前記スクロール方向指示ボタンは、その表示状態が変化することによって、エリアデータの先頭方向または末尾方向にスクロールすべきことを指示し、
この表示状態の変化は、前記端末器と同様にイベントの緊急性の程度に応じて異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の防災システム。
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