JP6192258B2 - 防災表示装置および防災システム - Google Patents
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Description
また、防災表示装置にイベント発生を表示する場合、防災区域のフロアのイメージ画像(平面レイアウト)および各フロアに設けられている火災感知器等の端末機器をシンボルマークで表示し、イベントが発生するとそのイベントに関わる端末機器のシンボルマークを点滅させたり表示の色を変えたりすることにより警報を発するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、最初に火災の発生を検出した感知器がどの感知器であるのかを、イメージ画像の表示から誰でも直感的に認識することができる防災表示装置を提供することにある。
所定の監視区域内に設けられた複数種類の端末機器からの信号に基づくイベント情報に応じて前記監視区域内の状況を表示するための表示手段と、
前記表示手段に、前記監視区域内のエリアのイメージ画像を表示するとともに、前記端末機器のシンボルマークを前記イメージ画像上の実際の設置箇所に対応する位置に表示したイベント報知画面を表示させる表示制御手段と、
外部から前記表示制御手段に対する指令を入力可能な入力操作手段と、
を備える防災表示装置において、
前記シンボルマークは前記端末機器の種類によってそれぞれ異なるようにされ、
前記表示制御手段は、
前記イベント情報に関わる端末機器に対応されたシンボルマークの表示形態を変更し、前記イベント情報に対応する信号を最初に発した端末機器のシンボルマークに対してのみ、該シンボルマークを中心として形状が変化する模様を、該シンボルマークを視認可能な態様で前記イベント報知画面に表示させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、当該防災表示装置に不慣れな監視者であっても、火災等の異常が発生したことおよびその位置を直感的に把握することができるとともに、複数の感知器のシンボルマークの表示形態が変化された場合においても、最初に検出信号を送って来た感知器を容易に認識することができ、それによって火災の場合には延焼の進行方向をある程度予測することも可能となる。また、形状が変化する模様を、端末機器のシンボルマークを視認可能な態様で表示させるため、複数種類の端末機器が監視区域内に設けられている場合に、模様が表示されても異常が発生した感知器の種類を容易に認識することができる。
前記模様は波紋状であり、前記表示制御手段は、該波紋状の模様を、前記端末機器のシンボルマークを中心として徐々に広がる動きを繰り返すように表示させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、シンボルマークを中心として形状が変化する模様を波紋状にしているため、当該防災表示装置に不慣れな監視者であっても、火災等の異常が発生したことを直感的に把握することができる。
前記表示制御手段は、前記エリアのイメージ画像の一部を拡大して前記表示手段に表示させる画像拡大手段と、該画像拡大手段により拡大されたイメージ画像の拡大率に応じて前記波紋状の模様の大きさを変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、イベント表示画面に表示される波紋状の模様の大きさがイメージ画像の拡大率に応じて変更されるため、イメージ画像が通常から拡大状態に切り替わった際に視覚的に違和感がないようにすることができる。
前記表示制御手段は、前記入力操作手段からの入力に応じて前記波紋状の模様の大きさを設定可能な設定手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、表示する波紋状の模様の大きさを自由に設定することができるため、監視区域の広さないしは1つイメージ画像中に表示される感知器のシンボルマークの数等に応じてそれぞれ最適な大きさで波紋状の模様を表示させることが可能となる。
前記波紋状の模様の外形は円形であり、前記波紋状の模様が最大の大きさに変化された時の円の半径は、当該波紋状の模様の中心に表示されている端末機器のシンボルマークから、隣接する端末機器のシンボルマークのうち最も近いシンボルマークまでの距離よりも短いことを特徴とする。
波紋状の模様が最大の大きさに変化された時の円の半径が、当該波紋状の模様の中心に表示されている端末機器のシンボルマークから、隣接する端末機器のシンボルマークのうち最も近いシンボルマークまでの距離よりも長いと、隣接する端末機器のシンボルマークが波紋状の模様が大きくなった際にその模様の中に隠れて視認しにくくなるおそれがあるが、請求項5に記載の発明によれば、そのようなシンボルマークの視認困難な状況が生じるのを回避することができる。
受信したイベント情報を履歴情報として記憶する記憶手段を備え、
前記表示制御手段は、複数の端末機器から信号を受信した場合には、前記イベント報知画面に、信号を発した複数の端末機器のシンボルマークを包含する延焼予測範囲図形を表示しつつ、前記信号を最初に発した端末機器のシンボルマークを中心とした波紋状の模様を表示させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、延焼予測範囲が表示されるため火災の規模や進行速度を把握することが容易になるとともに、延焼予測範囲が表示されても波紋状の模様の表示によって最初に検出信号を送ってきた第1報感知器を容易に認識することができ、該第1報感知器の位置と延焼予測範囲の表示とに基づいて延焼の進行方向をより正確に予測することも可能となる。
前記複数の端末機器に接続され、各端末機器から発信される信号を受信し該受信信号に応じたイベント情報を出力する受信機と、
前記受信機からのイベント情報に基づいて、前記イベント報知画面に、イベント情報に対応する信号を最初に発した端末機器のシンボルマークを中心として形状が変化する前記模様を表示させる請求項1〜6のいずれか記載の防災表示装置と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明の防災システムは、請求項1〜6の発明と同様な作用効果を奏することができる。
図1は、本発明に係る防災表示装置を適用して好適な防災システムの全体を示している。図1に示す防災システムは、1つの建造物内や複数の建造物に対して設定される防災監視区域における火災やガス漏れなどイベント発生の監視や火災報知等の異常報知を行うもので、監視区域内に分散して設けられた複数の火災感知器11aなどの端末機器11や、端末機器11からの検出信号を受信する防災受信機12、複数の端末機器11からの検出信号を中継して防災受信機12へ伝達する中継器13、防災受信機12に接続され火災発生箇所等の表示を行う防災表示装置14などから構成される。
また、本実施形態では、後述するように1フロアを複数の地区に区切って監視し、端末機器間には連動関係が設定されている。例えば、1つの地区の中の1感知器が火災発報したならば、その地区の所定の防火戸などの防排煙機器が作動する、あるいは1つの感知器が火災発報すればその感知器が設置されているフロア全体をカバーする地区ベルが鳴動する、というように連動関係が設定されている。
また、防災表示装置14は、防災受信機12からのイベント情報に応じて画像を表示するだけでなく、防災表示装置12における操作により、該防災受信機12の機能を制御したり、防災受信機12を介して端末機器の動作を制御することができる。なお、タッチパネル方式のディスプレイ41を使用する場合、キーボードやマウスなどは省略しても良い。防災表示装置14は、プリンターを備えディスプレイ41に表示した内容等を印刷できるようにしてもよい。
通信インターフェース24には、例えばRS−485などの一般的なシリアルインターフェースを用いることができる。なお、防災受信機12と防災表示装置14間の通信は、LANやWAN等のネットワークを介して行うようにしてもよい。
また、制御部21は、防災システム10の現在の状況や警報をディスプレイ41に表示するとともに、要求に応じて履歴記憶部23の履歴情報を表示する。以下、ディスプレイ41における表示について詳しく説明する。
図4に示すように、表示画面30は、建造物のフロアのような監視区域のフロアイメージ(平面レイアウト)を示す主表示部31と、該主表示部31の右側に設けられた監視対象の建造物の全体表示部32および選択ボタン群からなるメニュー表示部33と、主表示部31の下側に設けられ文字によって発生したイベントの履歴等を表示するための情報表示部34と、主表示部31の上側に設けられた「画面操作」、「受信機操作」、「イベント履歴」、「設定」などの作業可能なメニューを表示するツールバー表示部35とから構成される。
なお、この全体表示部32には、フロアマーク32a〜32hを、各階のフロアイメージのうち主表示部31に表示させたいフロアを選択可能にするフロア選択ボタンとして表示するようにしても良い。
また、図4に示すように、上記主表示部31に、フロアの平面レイアウト31aが全体的に表示された場合、主表示部31の一部(図4で左下隅)に、表示中のフロアのうち拡大表示させたい部位(部屋等)を選択させるためのキープラン31bが表示可能にされている。また、主表示部31に表示されているフロアの平面レイアウト31aの中には、監視対象の建造物に設置されている端末機器の種類を認識可能なシンボルマークSM1〜SM5が、実際に設置されている場所に対応するように表示されている。なお、シンボルマークSM1〜SM5は、通常は青色で表示される。
なお、消火栓や防火扉などの端末機器の場合、ディスプレイ画面上のシンボルマークをタッチすること、あるいはマークへのタッチと並行してキーボード上の所定のキーを操作することで、対応する端末機器へ信号を送って遠隔操作で作動させることができるように構成しても良い。
ある端末機器(例えば煙感知器)からの火災報レベルのアナログ応答信号(以下、検出信号)を受信した場合、検出信号を送ってきた感知器に対応するシンボルマークの表示色が青色から赤色に変化される。そして、検出状態が所定時間以上継続して火災発生と判断されると、図5に示すように、当該感知器に対応するシンボルマークSMを中心にした波紋状の模様P0が赤色にて表示される。これにより、当該防災表示装置に不慣れな監視者であっても、火災が発生したことおよびその位置を直感的に把握することができる。また、全体表示部32の上方に「火災発生」なる文字が表示され、「消防支援」のボタン33eの表示色が変更されるように構成されている。
図5〜図7において、太線で描かれているシンボルマークは、検出信号を受信して表示色が変化していることを表している。
なお、波紋状の模様P0は、情報表示部34の一番上の欄に表示されている第1報情報(メッセージ)にタッチもしくはマウスでクリックすることで、拡大表示のオン/オフを切り替えることができるように構成されている。また、波紋状の模様P0は、例えばツールバー表示部35の「設定」を選択操作することで表示される作業ウィンドウを利用して、表示させたり表示させないように設定できるように構成しても良い。
さらに、例えば、検出信号を受信した際には上記波紋状の模様P0を表示させるが、故障信号を受信した際には上記波紋状の模様P0を表示させないなど、イベント信号の種類に応じて波紋状の模様P0を表示させるか否か選択できるようにしても良い。また、検出信号を送信してきた感知器の種類に応じて、例えば火災感知器の場合は赤色、ガス感知器の場合は青色のように、波紋状の模様P0の表示色を異ならせるようにしても良い。
なお、上記波紋状の模様は、これを表示したとしても中心にあるシンボルマークSMが見えなくならないように、波紋の中心部は淡い色もしくは半透明の透かし模様として表示するのが望ましい。また、波紋の最大半径は、隣接する端末機器(感知器)との距離の半分〜隣接する端末機器までの距離の範囲に設定するとよい。
また、フロアの一部領域を拡大表示させた場合、平面図の拡大倍率に応じて波紋状の模様P0の大きさが自動的に変更されるように構成されている。これにより、画像が切り替わった際に視覚的に違和感がないようにすることができる。
ただし、波紋状の模様をフロア平面図と同一倍率で変更すると、波紋状の模様の変動速度あるいは変動周期が変わるため、火災の状態が把握しにくくなる場合があるので、表示させたい波紋状の模様P0の大きさを、ツールバー表示部35の「設定」を操作することで変えられるように構成されている。また、波紋状の模様P0の表示色や色の濃さ、波紋の変動速度等も設定で変更することができるようになっている。
11a 火災感知器(端末機器)
11b 防排煙機器(端末機器)
11c 警報器(端末機器)
12 防災受信機(受信機)
14 防災表示装置
41 ディスプレイ(表示手段,入力操作手段)
42 防災表示装置本体(表示制御手段)
43 入力操作手段
30 表示画面
31 主表示部
31a フロアのイメージ画像
SM1〜SM5 端末機器のシンボルマーク
Claims (7)
- 所定の監視区域内に設けられた複数種類の端末機器からの信号に基づくイベント情報に応じて前記監視区域内の状況を表示するための表示手段と、
前記表示手段に、前記監視区域内のエリアのイメージ画像を表示するとともに、前記端末機器のシンボルマークを前記イメージ画像上の実際の設置箇所に対応する位置に表示したイベント報知画面を表示させる表示制御手段と、
外部から前記表示制御手段に対する指令を入力可能な入力操作手段と、
を備える防災表示装置において、
前記シンボルマークは前記端末機器の種類によってそれぞれ異なるようにされ、
前記表示制御手段は、
前記イベント情報に関わる端末機器に対応されたシンボルマークの表示形態を変更し、前記イベント情報に対応する信号を最初に発した端末機器のシンボルマークに対してのみ、該シンボルマークを中心として形状が変化する模様を、該シンボルマークを視認可能な態様で前記イベント報知画面に表示させることを特徴とする防災表示装置。 - 前記模様は波紋状であり、前記表示制御手段は、該波紋状の模様を、前記端末機器のシンボルマークを中心として徐々に広がる動きを繰り返すように表示させることを特徴とする請求項1に記載の防災表示装置。
- 前記表示制御手段は、前記エリアのイメージ画像の一部を拡大して前記表示手段に表示させる画像拡大手段と、該画像拡大手段により拡大されたイメージ画像の拡大率に応じて前記波紋状の模様の大きさを変更する変更手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の防災表示装置。
- 前記表示制御手段は、前記入力操作手段からの入力に応じて前記波紋状の模様の大きさを設定可能な設定手段を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の防災表示装置。
- 前記波紋状の模様の外形は円形であり、前記波紋状の模様が最大の大きさに変化された時の円の半径は、当該波紋状の模様の中心に表示されている端末機器のシンボルマークから、隣接する端末機器のシンボルマークのうち最も近いシンボルマークまでの距離よりも短いことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の防災表示装置。
- 受信したイベント情報を履歴情報として記憶する記憶手段を備え、
前記表示制御手段は、複数の端末機器から信号を受信した場合には、前記イベント報知画面に、信号を発した複数の端末機器のシンボルマークを包含する延焼予測範囲図形を表示しつつ、前記信号を最初に発した端末機器のシンボルマークを中心とした波紋状の模様を表示させることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の防災表示装置。 - 所定の監視区域内に設置され、かつ、前記監視区域内で発生するイベントに対応して動作する複数の端末機器と、
前記複数の端末機器に接続され、各端末機器から発信される信号を受信し該受信信号に応じたイベント情報を出力する受信機と、
前記受信機からのイベント情報に基づいて、前記イベント報知画面に、イベント情報に対応する信号を最初に発した端末機器のシンボルマークを中心として形状が変化する前記模様を表示させる請求項1〜6のいずれか記載の防災表示装置と、を備えることを特徴とする防災システム。
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