JP2017068685A - 支援システム - Google Patents
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Description
本発明は、上記課題に鑑み、消火手段の現在位置を、自衛消防隊員が携帯する携帯端末に通知することを目的とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動火災報知設備100(以下、「自火報設備100」という。)及び支援システム200の構成の一例を示す図である。自火報設備100と支援システム200とは、信号線C1を介して接続される。
自動警報設備である自火報設備100は、火災感知器1と、ガス漏れ検知器2と、火災受信機3とを備える。自火報設備100は、P型システムであってもR型システムであってもよい。火災感知器1とガス漏れ検知器2は、防火対象物である建物の各所に設置される。本実施形態において、建物とは、例えば、ホテル、マンション等の集合住宅、オフィスビル、商業施設などである。各所とは、部屋、廊下、通路、階段、エスカレータ、エレベータの昇降路等の各区画である。火災感知器1とガス漏れ検知器2は、信号線C2を介して、又は信号線C2と中継器4とを介して、火災受信機3と接続される。
火災感知器1は、例えば、煙感知器、熱感知器、炎感知器等の感知器である。本実施形態では、光電式の煙感知器である場合を想定する。
支援システム200は、消火手段である消火器7と、自衛消防隊の隊員が携帯する携帯端末8と、情報サーバ9とを備える。消火器7と携帯端末8と情報サーバ9とは、無線LAN等の通信回線C3を介して接続される。情報サーバ9は、信号線C1を介して火災受信機3と接続される。
消火器7は、図1に示すように、建物の各所に設置される。消火器7は、図2に示すように、位置情報受信部71と、消火器位置情報送信部72とを備える。
携帯端末8は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話機等の携帯型のコンピュータ装置である。すなわち、携帯端末8は、CPU等の演算部や、フラッシュメモリ等の記憶部や、タッチパネル等のユーザインタフェース部や、データ通信カード等の通信部等を備える。この携帯端末8は、図2に示すように、参加要請受信部81と、参加要請表示部82と、消火応援要求送信部83と、消火応援要請受信部84と、消火応援要請表示部85という機能を備える。これらの機能は、演算部が、記憶部に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
情報サーバ9は、自衛消防隊の活動を支援するための装置である。情報サーバ9は、CPU等の演算部や、HDD等の記憶部や、データ通信カード等の通信部等を備える。なお、記憶部は、通信回線C3を介して接続される外部サーバに設置されてもよい。情報サーバ9は、図2に示すように、消火器位置情報受信部901と、防災設備情報記憶部902と、消火器位置記憶部903と、設置位置特定部904と、異状信号受信部905と、異状発生位置特定部906と、隊員候補情報記憶部907と、隊員選択部908と、参加要請送信部909と、消火応援要求受信部910と、未使用判定部911と、未使用消火器選定部912と、消火応援要請送信部913という機能を備える。これらの機能は、演算部が、記憶部に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
次に、支援システム200の動作について説明する。具体的には、消火器位置情報取得動作と、自衛消防活動支援動作について説明する。
図3は、消火器位置情報取得動作の一例を示すシーケンス図である。図2(a)および図3に基づき、消火器位置情報取得動作の一例を説明する。火災感知器1の位置情報送信部11から定期的に送信されるビーコン信号が消火器7の位置情報受信部71により受信されると(Sa1)、消火器7の消火器位置情報送信部72は、受信されたビーコン信号に重畳された火災感知器1のアドレスと自己の識別情報とを含む消火器位置情報を情報サーバ9に対して送信する(Sa2)。
以上が、消火器位置情報取得動作についての説明である。この消火器位置情報取得動作によれば、各消火器7の現在位置が情報サーバ9により管理される。
図4は、自衛消防活動支援動作の一例を示すシーケンス図である。図2(b)および図4に基づき、自衛消防隊活動支援動作の一例を説明する。火災受信機3は、火災感知器1の火災検出部12が火災を検出して異状感知信号送信部13が送信した異状信号を受信し、図示しない感知器状態情報送信部が異常信号を情報サーバ9に送信する。火災受信機3から送信された異状信号が情報サーバ9の異状信号受信部905により受信されると(Sb1)、情報サーバ9の異状発生位置特定部906は、受信された異状信号に含まれる火災感知器1のアドレスに対応する設置位置(異状発生位置)を、防災設備情報記憶部902を参照して特定する(Sb2)。設置位置が特定されると、隊員選択部908は、自衛消防隊の各役割について、隊員候補情報記憶部907に記憶される複数の隊員候補者の中から少なくとも1人の候補者を選択する(Sb3)。隊員候補が選択されると、参加要請送信部909は、ステップSb3で選択された隊員候補者が携帯する携帯端末8に対して、自衛消防隊の活動への参加要請を送信する(Sb4)。図4に示す例では、携帯端末8Aに参加要請が送信されている。
以上が、自衛消防活動支援動作についての説明である。
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。また、下記の変形例は他の1以上の変形例と組み合わせてもよい。
上記の実施形態に係る火災感知器1は、BLEに従ってビーコン信号を発信しているが、他の近距離無線通信規格に従ってビーコン信号を発信してもよい。例えば、ZigBeeに従ってビーコン信号を発信してもよい。
上記の実施形態に係る火災感知器1の位置情報送信部11は、自己の設置場所を示す位置情報として自己のアドレスを送信しているが、火災感知器1の設置場所を示す位置情報は当該感知器のアドレスに限られない。例えば、位置情報送信部11は、建物内における火災感知器1の位置を示す座標データを代わりに送信するようにしてもよい。
上記の実施形態に係る位置情報送信部11は火災感知器1に内蔵されているが、必ずしも火災感知器1に内蔵される必要はない。位置情報送信部11は、建物の各所に設置される他の機器に内蔵されてもよいし、単独で建物の各所に設置されてもよい。
上記の実施形態に係る自火報設備100において感知される異状は火災とガス漏れであったが、他の異状が感知されてもよい。例えば、漏電や水漏れや地震等の他の異状が感知されてもよい。
上記の実施形態に係る消火器7は、本発明に係る消火手段の一例である。消火手段は、屋内消火栓のノズルであってもよい。消火栓からホースが引き出され、ホースの先端のノズルが所定の位置から移動したこと、あるいは消火栓の扉が開かれたことにより、未使用を判断することができる。
上記の実施形態に係る支援システム200では、消火器7が火災感知器1からビーコン信号を受信し、消火器7が、当該信号に重畳された火災感知器1のアドレスと自己の識別情報とを消火器位置情報として情報サーバ9に送信している。しかし、消火器7が自己の識別情報を重畳したビーコン信号を送信して、これを受信した火災感知器1が、当該信号に含まれる識別情報と、自己のアドレスとを消火器位置情報として情報サーバ9に送信するようにしてもよい。その際に、火災受信機3を介して送信するようにしてもよい。このような場合は、火災感知器1が「位置情報送信手段」の一例に該当する。なお、消火器7からビーコン信号を受信して消火器位置情報を情報サーバ9に送信する機器は火災感知器1に限られず、建物の各所に設置される他の機器であってもよい。
上記の実施形態に係る情報サーバ9の未使用判定部911は、消火器7の変位に基づいて未使用か否かを判定しているが、これに代えて消火器7が起動されたか否かに基づいて未使用か否かを判定するようにしてもよい。この場合、未使用判定部911は、消火器7が起動された場合に当該消火器7が使用されたと判定する。ここで、消火器7が起動されたとは、消火器7に対して放射操作がなされたことをいう。放射操作は、例えば、操作レバーと操作グリップの間に設置されたスイッチにより検出され、検出信号は当該消火器7の識別情報とともに、消火器7に設置された無線送信機を介して情報サーバ9に対して通知される。
上記の実施形態に係る情報サーバ9の消火応援要請送信部913は、未使用消火器選定部912により選定された未使用の消火器7の位置に限らず、他の未使用の消火器7の位置も示された平面図を携帯端末8に表示させるようにしてもよい。その際、未使用消火手段情報として選定された未使用の消火器7と他の未使用の消火器7とを判別できる情報を含み、選定された未使用の消火器7の位置と、選定されなかった未使用の消火器7の位置とを異なる態様で表示させるようにしてもよい。ここで、異なる態様とは、選定されたものと選定されなかったものとを区別可能な表示態様のことである。例えば、選定されたものと選定されなかったものとで、色、サイズ、形状又は付与されるマークを変えるようにしてもよい。
上記の実施形態に係る情報サーバ9の消火応援要請送信部913は、未使用の消火器7の位置に限らず、使用済みの消火器7の位置も示された平面図を携帯端末8に表示させるようにしてもよい。その際、未使用の消火器7の位置と使用済みの消火器7の位置とを異なる態様で表示させるようにしてもよい。ここで、異なる態様とは、未使用と使用済みとを区別可能な表示態様のことである。例えば、未使用と使用済みとで、色、サイズ、形状又は付与されるマークを変えるようにしてもよい。
上記の実施形態に係る情報サーバ9の消火応援要請送信部913は、未使用消火器選定部912により選定された未使用の消火器7の位置を、当該位置に最も近い携帯端末8にのみ通知するようにしてもよい。ここで、未使用の消火器7の位置に最も近い携帯端末8とは、携帯端末8の位置から未使用の消火器7の位置までの距離が、他の携帯端末8と比較して最小である携帯端末8である。ここで、距離とは、未使用の消火器7の位置までの直線距離であってもよいし、障害物を避けて当該位置まで実際に辿り着くまでの移動距離(すなわち、道のり)であってもよい。各携帯端末8の現在位置は、例えば、各端末の測位部により定期的に測位されて情報サーバ9に通知されることで情報サーバ9により管理される。なお、未使用消火器選定部912により未使用の消火器7が複数選定された場合には、各消火器7について、最も近い携帯端末8が特定されて、その端末に位置の通知が行われる。
上記の実施形態に係る情報サーバ9が備える機能の全部又は一部は、火災受信機3又は総合操作盤により提供されてもよい。その場合、火災受信機3又は総合操作盤は、支援システム200を構成する。
Claims (7)
- 建物の各所に設置され、設置された場所を示す位置情報を送信する位置情報送信手段から、前記位置情報を受信して、消火手段位置情報として送信する消火手段と、
前記消火手段位置情報を受信し、自衛消防隊の隊員が携帯する携帯端末に前記消火手段の位置を表示させる消火手段情報を送信する消火手段情報送信手段と
を備えたことを特徴とする支援システム。 - 自己の識別情報を送信する消火手段と、
建物の各所に設置され、前記識別情報を受信すると、設置された場所を示す位置情報を、消火手段位置情報として送信する位置情報送信手段と、
前記消火手段位置情報を受信し、自衛消防隊の隊員が携帯する携帯端末に前記消火手段の位置を表示させる消火手段情報を送信する消火手段情報送信手段と
を備えたことを特徴とする支援システム。 - 前記消火手段が使用されたか否かを判定する未使用判定手段と、
前記未使用判定手段による判定の結果に基づいて、未使用の消火手段の位置を前記携帯端末に表示させる、又は、未使用の消火手段の位置を、使用済みの消火手段の位置とは異なる態様で前記携帯端末に表示させる未使用消火手段情報を送信する未使用消火手段情報送信手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の支援システム。 - 前記未使用判定手段は、前記消火手段情報に含まれる前記消火手段の現在位置が所定の位置から変化している場合に前記消火手段が使用されたと判定することを特徴とする請求項3に記載の支援システム。
- 前記未使用判定手段は、前記消火手段が起動された場合に前記消火手段が使用されたと判定することを特徴とする請求項3に記載の支援システム。
- 前記未使用判定手段による判定の結果に基づいて、火災発生場所に近い順に所定数の未使用の消火手段を選定する未使用消火手段選定手段をさらに備え、
前記未使用消火手段情報送信手段は、前記携帯端末から消火応援要求が受信されると、前記選定された未使用の消火手段の位置を前記消火応援要求を送信した携帯端末以外の他の携帯端末に表示させる、又は、前記選定された未使用の消火手段の位置を他の未使用の消火手段の位置とは異なる態様で前記他の携帯端末に表示させる未使用消火手段情報を送信する
ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の支援システム。 - 前記他の携帯端末は、前記選定された未使用の消火手段の位置に最も近い携帯端末であることを特徴とする請求項6に記載の支援システム。
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