JPH11328557A - 防災システム - Google Patents

防災システム

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JPH11328557A
JPH11328557A JP13060998A JP13060998A JPH11328557A JP H11328557 A JPH11328557 A JP H11328557A JP 13060998 A JP13060998 A JP 13060998A JP 13060998 A JP13060998 A JP 13060998A JP H11328557 A JPH11328557 A JP H11328557A
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光典 片切
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明夫 櫻沢
Yoshiyuki Umehara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イベントに対し迅速に対応できる防災システ
ムを提供する。 【解決手段】 複数のフロアからなる防火区域内に設置
されていて、イベントに対応して動作する複数の種類の
端末器と、端末器を介して防災システムを統括する受信
機2と、受信機2と接続されていて、CRT9と操作部
8とを有し、CRT9に、1つのフロアとこのフロアに
設置されている端末器とを表示する表示装置3とを備
え、表示装置3では、端末器を種類ごとに固有のシンボ
ルで表示することが可能であって、かつ、全ての端末器
をシンボルで表示する通常表示と、複数の種類の端末器
をグループ分けし、1つのグループに属する種類の端末
器のシンボルのみ表示するグループ別表示とを、操作部
8によって選択することができ、イベントが発生した場
合、受信機2からの信号に基づいて、表示装置3は、ど
のフロアで発生したかを報知し、かつ、そのフロアがC
RT9に表示されれば、イベントに対応して動作した端
末器を、平常時とは違う状態で、表示する防災システム
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のエリアから
なる防火区域に設けられる防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、建築物等からなる防火区域の
防災システムにおいては、防火区域の所定の位置に、そ
れぞれ特定のアドレスが付与されている火災感知器や防
火扉等の端末器が設置され、これら端末器が、防災シス
テム全体を統括する受信機によって、制御されている。
そして、このような防災システムにおいては、防火区域
の集中監視センターなどに設置されている表示装置のC
RT(Cathode-Ray Tube)ディスプレィなどの表示画面
に、前記端末器を特定のシンボル等で表示することによ
って、火災発生や、各端末器の故障等のイベントの発生
を、利用者に知らせる。一般的な表示の具体例として、
図5が挙げられる。図5の表示では、ビルの特定のフロ
ア(階)を平面図として示し、その平面図に、フロアに
設置されている全ての端末器を、シンボル(図2参照)
で表している。そして、1つの端末器、たとえば、煙感
知器が火災を感知すると、その煙感知器に対応するシン
ボルが、点滅したり色が変わることによって、利用者等
に火災の検出を知らせるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5のよう
に、1つの平面図に、ワンフロアの全ての端末器を表示
してしまうと、全体的に煩雑である。特に、画面の大き
さに対してワンフロア面積がかなり広い場合には、フロ
アの平面図がかなり縮小されて表示されることになるの
で、シンボルが画面中のフロア内の壁などに重なった
り、シンボル同士が重なったり、かなり分かりにくいも
のになる。その結果、利用者が状況を正確に把握できず
に、イベントが発生している場所を間違って認識すると
いったことにより、以後の処理操作に支障をきたし、イ
ベントに対する処理が遅れるという可能性があった。
【0004】また、高層ビルや、複数のビルを1つの防
災システムで管理するような場合、現在表示されている
フロアを変更して別のフロアを表示させる方法として
は、たとえば、手で押すボタンを設けてこのボタンを操
作する方法や、画面内やその近傍に、全てのフロアを一
定方向に並べて表示したウィンドウを設け、マウスやラ
イトペン等で指定する方法などが挙げられる。しかし、
上記2つの方法のうち、前者の方法の場合は、フロアの
数だけボタンを押さなければならないことから、フロア
数がかなり多くなった場合、素早く、目的の画面を表示
させることができないことがあり、後者の方法の場合
も、フロア数が多くなると、1フロアについて表示でき
る部分が小さくなり、その結果、マウス等の操作によっ
て正確に指定しにくくなり誤操作を起こし易い。これら
の問題があると、現在表示されている以外のフロアで、
火災等のイベントが発生した場合に、迅速に、そのフロ
アを表示させることができず、そのイベントに対する処
理が遅れるという可能性があった。
【0005】また、防災システム設置後に、監視対象と
なる建築物が増加した場合は、その分、受信機が増える
が、この場合、複数の受信機それぞれに接続されている
端末器のアドレスが重複してしまうため、新たに表示装
置も設置しなければならない。複数の表示装置によっ
て、監視することになることから、状況によってはイベ
ントの発生等を見過ごすといった、監視ミスも起こりや
すいので、イベント発生に対して迅速な対応ができない
ことがある。
【0006】加えて、表示装置による監視を、昼間は防
火区域内の集中監視センターの表示装置で監視を行い、
夜間は遠隔地にある、防災センター等の表示装置で監視
を行うことがある。この場合、複数の表示装置が離れて
設置されていて、受信機側が、監視する利用者の存在の
有無とは無関係に、自動的に、情報を送信する相手であ
る表示装置を切り替えたりすると、利用者のそばの表示
装置には表示されずに、利用者が近くにいない表示装置
に現状況が表示され、結局、監視そのものが行われない
ということが起こり得ることになり、イベント発生に対
して迅速な対応ができない。
【0007】上記の問題点に鑑み、本発明は、監視区域
内の状況を確実に把握することができ、イベントに対し
迅速に対応できる防災システムを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、本発明の請求項1に記載の発明は、複数のエリアか
らなる防火区域内に設置されていて、前記防火区域内で
発生するイベントに対応して動作する複数の種類の端末
器と、前記端末器を介して、前記防火区域内の防災シス
テムを統括する受信機と、表示画面と外部から操作可能
な操作部とを有し、前記表示画面に、前記複数のエリア
のうちの任意のエリアと、前記任意のエリアに設置され
ている前記端末器とを表示する表示装置とを備え、前記
表示装置では、前記端末器を種類ごとに固有のシンボル
で表示することが可能であって、かつ、全ての端末器を
前記シンボルで表示する全種類表示と、複数の種類の端
末器をグループ分けし、1つのグループに属する種類の
端末器の前記シンボルのみ表示するグループ別表示と
を、前記操作部によって選択することができ、前記防火
区域内でイベントが発生した場合、前記受信機からの信
号に基づいて、前記表示装置は、どのエリアで発生した
かを報知し、かつ、そのエリアが前記表示画面に表示さ
れれば、そのイベントに対応して動作した端末器を、平
常時とは違う状態で、表示することを特徴とする防災シ
ステムである。
【0009】請求項1に記載の防災システムによれば、
表示装置では、エリアに設置されている全ての端末器を
種類ごとに固有のシンボルで表示する全種類表示と、複
数の種類の端末器をグループ化し個々のグループに属す
る種類の端末器のシンボルのみ表示するグループ別表示
とを、操作部によって選択することができることから、
全種類表示によって表示したときに、シンボル同士が重
なったり等により正確に状況を把握しにくいのであれ
ば、グループ別表示に切り替えることによって、1つの
グループに属する種類の端末器のシンボルのみ表示さ
れ、他のグループに属する端末器は表示されないので、
表示されるシンボルの数が少なくなり、見やすくなる。
【0010】また、防火区域内でイベントが発生した場
合に、表示装置は、どのエリアで発生したかを報知する
ことから、現在、表示画面上に表示されているエリアと
は異なるエリアにおいてイベントが発生したとしても、
どのエリアであるか知ることができる。そして、該当エ
リアを表示させれば、そのイベントに対応して動作した
端末器を、平常時とは違う状態で、表示することから、
イベントに対応して動作した端末器を容易に把握でき
る。この場合、画面の表示がグループ別表示になってい
て、イベントに対応した端末器が異なるグループに属す
るとしても、グループに関係なく表示されるので、イベ
ントの発生を確実に知ることができる。
【0011】ここで、防火区域とは、1つの防災システ
ムによって管理され得るもので、たとえば、1棟の建築
物や、複数の建築物からなる建築物群をいい、エリアは
建築物等の1フロアや、1室などである。表示画面に表
示されるエリアは、たとえば、平面図や断面図として表
示され、これら図上に端末器が実際に設置されている場
所に対応するように、表示される。また、端末器は、受
信機の下で、防災に関する各種動作を行う、火災感知器
や、防排煙機器、消火機器等である。「イベント」と
は、これら端末器によって感知・検出等される事象や端
末器自身に発生する事態であって、たとえば、火災、あ
るいは端末器の故障が挙げられる。「複数の種類の端末
器をグループ化」するとは、たとえば、火災の感知を行
う各種感知器を1つのグループとし、火災の消火を行う
各種消火機器を1グループとするというように、用途別
にグループ分けすることが挙げられる。また、イベント
が発生したエリアを報知する具体的な方法は特に限定さ
れず、利用者等に何らかの方法でイベントが発生したエ
リア名を報知できるものであればよく、たとえば、表示
画面の適切な位置に、エリア名を表示するように構成し
ていてもよいし、音声で報知するようにしてもよい。加
えて、イベント発生時の端末器を、平常時とは違う状態
で表示する具体的な方法としては、たとえば色を変えた
り、点滅させたり、さらには、平常時のシンボルとは異
なる、発生したイベントそのものをイメージするような
マークで表示するような方法が挙げられる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の防災システムにおいて、前記表示装置では、前記グル
ープごとにグループシンボルが定められていて、前記操
作部における選択によって、全ての端末器を、前記グル
ープシンボルによって表示するグループシンボル表示が
可能であり、前記グループシンボルは、前記表示画面に
おいて、前記シンボルよりも小さく表示されることを特
徴とする。
【0013】請求項2に記載の防災システムによれば、
グループシンボル表示を操作部によって選択すれば、グ
ループシンボルは通常のシンボルよりも小さいことか
ら、通常のシンボルで全ての端末器を表示するような状
態と比較して、グループシンボル同士が重なるといった
ことがなくなり、分かりやすくなる。なお、請求項2に
おいて、グループシンボル表示であっても、イベントが
発生した端末器に対応するものについては、平常時とは
違う状態で表示するが、グループシンボルのまま色を変
えたり点滅するようにしてもよいし、端末器の固有のシ
ンボルとして表示させてもよいし、さらに、発生したイ
ベントそのものをイメージするようなマークで表示する
ようにしてもよい。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の防災システムにおいて、前記表示装置では、任意のエ
リアが前記グループシンボル表示で表示されているとき
に、前記操作部における選択によって、このエリアの一
部を拡大して表示する拡大表示が可能であって、前記拡
大表示の際に、各端末器は前記固有のシンボルで表示さ
れることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の防災システムによれば、
グループシンボル表示のときに拡大表示すれば、各端末
器は前記固有のシンボルで表示されることから、エリア
の状況をより詳細に把握することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の防災システムにおいて、前記表示装置
には、前記表示画面に表示するエリアを選択するための
エリア選択部が設けられ、前記エリア選択部は、前記防
火区域内の全てのエリアの名前を含むエリアデータを備
え、かつ、このエリアデータのうちの一部を前記表示画
面に表示し、表示されているエリアの名前のうちの1つ
を選択できるように構成されていて、前記エリアデータ
がスクロール動作することによって全てのエリアの名前
が表示可能となることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の防災システムによれば、
エリアデータのうちの一部を表示画面に表示しているの
で、防火区域が多数のエリアからなるような場合にも、
1つのエリアの名前の表示をそれほど小さくする必要が
なく、操作ミスを起こしにくく、正確にエリアを選択で
きる。また、エリアデータをスクロールすれば全てのエ
リアの名前を表示させることができることから、表示さ
せたいエリアを迅速に選択できる。ここで、スクロール
動作は、たとえば、前記操作部等に設けられたロールア
ップキーやロールダウンキー、あるいは表示画面に設け
られたスクロールボックスによって、行うようにすれば
よい。
【0018】請求項4の防災システムは、請求項5に記
載の発明のように、エリア選択部が、前記エリアデータ
の先頭及び末尾にジャンプできるジャンプ手段を備えて
いれば、エリアが多数あって、エリアデータがかなり長
いものであっても、迅速に目的のエリアを選択できるよ
うになる。
【0019】さらに、請求項4または5の防災システム
は、請求項6に記載の発明のように、エリア選択部に、
エリアデータのうちの表示されている範囲を確認できる
表示範囲確認部が設けられていれば、エリアデータうち
の一部のみの表示であっても、エリアデータ全体におけ
る位置が把握でき、目的とするエリア名を表示させるに
は、どの方向にエリアデータをスクロールすればよいか
容易に分かるので、迅速に目的のエリアに選択できるよ
うになる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の防災システムにおいて、イベントが発
生した場合に、そのイベントに対応して動作した端末器
の表示状態は、イベントの緊急性の程度に応じて、異な
ることを特徴とする。
【0021】請求項1の防災システムでは、イベントに
対応して動作する端末器の表示は平常時とは違う状態に
なり、さらに、請求項7に記載の防災システムによれ
ば、その表示状態は、イベントの緊急性の程度に応じ
て、異なることから、端末器の表示の状態を見れば、イ
ベントの緊急性の程度まで分かり、イベントの緊急性に
応じた対応ができる。ここで、「緊急性の違い」とは、
たとえば、火災の発生であれば非常に緊急性が高いイベ
ントであるし、端末器の故障であれば比較的緊急性が低
いといった違いである。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の防災システムにおいて、前記エリア選択部において表
示されているエリアでイベントが発生した場合に、その
エリアの名前の表示状態を変化させ、この表示状態の変
化は、前記端末器と同様にイベントの緊急性の程度に応
じて異なることを特徴とする。
【0023】請求項8に記載の防災システムによれば、
あるエリアでイベントが発生した場合、そのエリアの名
前の表示状態を変えることでイベントが発生したエリア
を報知するので、どのエリアでイベントが発生したかす
ぐに知ることができ、また、その表示状態は、端末器と
同様にイベントの緊急性の程度に応じて異なることか
ら、イベントの緊急性の程度も容易に把握できる。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の防災システムにおいて、前記エリア選択部
は、エリアデータのスクロールするべき方向を指示する
スクロール方向指示ボタンを備え、前記エリア選択部に
おいて表示されていないエリアでイベントが発生した場
合に、前記スクロール方向指示ボタンは、その表示状態
が変化することによって、エリアデータの先頭方向また
は末尾方向にスクロールすべきことを指示し、この表示
状態の変化は、前記端末器と同様にイベントの緊急性の
程度に応じて異なることを特徴とする。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、あるエリ
アでイベントが発生した場合、スクロール方向指示ボタ
ンによって、エリアデータの先頭方向または末尾方向に
スクロールすべきか指示されるので、その指示に従え
ば、イベントが発生したエリアを容易に見つけることが
できる。しかもボタンそのものの表示状態が、端末器と
同様に変化することから、イベントの緊急性の程度も容
易に把握できる。
【0026】請求項10に記載の発明は、所定の区域内
を監視する防災システムを、前記区域内に設置されてい
る端末器を介して、統括する受信機と、前記受信機と接
続されていて、表示画面を有し、前記表示画面に、前記
区域内の状況を表示する表示装置とを備える防災システ
ムにおいて、前記表示装置には、前記受信機と接続され
る入力ポートが複数設けられ、前記表示装置は、前記複
数の入力ポートのうちの、いずれの入力ポートから入力
した信号であるか認識できることを特徴とする防災シス
テムである。
【0027】請求項10の防災システムによれば、表示
装置が、複数の入力ポートのうちの、いずれの入力ポー
トから入力した信号であるか認識できることから、防災
システムに複数の受信機を設けた場合、これら受信機を
別々の入力ポートに接続すれば、表示装置はどの受信機
からの信号であるか識別できる。したがって、一台の表
示装置に対して複数の受信機が接続され、これら受信機
に接続されている端末器のアドレスが重複していたとし
ても、それぞれの受信機からの信号を区別して表示で
き、一台の表示装置で監視可能となり、イベントの発生
を見過ごすといったことが起こりにくく、確実に監視で
き、イベント発生に対して迅速に対応できる。
【0028】請求項10の防災システムは、請求項11
に記載の発明のように、前記表示装置を複数備え、1つ
の受信機が前記複数の表示装置に対して信号を送信でき
るように構成すれば、複数の表示装置が地理的に離れた
場所に設置されていたとしても、利用者は都合のよい表
示装置において、監視すればよい。
【0029】請求項12に記載の発明は、所定の区域内
を監視する防災システムを、前記区域内に設置されてい
る端末器を介して、統括する受信機と、前記受信機と接
続されていて、表示画面を有し、前記表示画面に、前記
区域内の状況を表示する表示装置とを備える防災システ
ムにおいて、前記受信機は複数備えられ、前記複数の受
信機と前記表示装置は、それぞれ、LANにおける、通
信機能と固有のアドレスとを有することを特徴とする防
災システムである。
【0030】請求項12に記載の防災システムによれ
ば、受信機と表示装置は、それぞれ、LANにおける、
通信機能と固有のアドレスとを有することから、表示装
置はどの受信機からの信号か識別できる。したがって、
一台の表示装置に複数の受信機が接続され、これら受信
機に接続されている端末器のアドレスが重複していたと
しても、それぞれの受信機からの信号を区別して表示で
き、一台の表示装置で監視可能となり、イベントの発生
を見過ごすといったことが起こりにくく、確実に監視で
き、イベント発生に対して迅速に対応できる。
【0031】請求項12の防災システムは、請求項13
に記載の発明のように、前記表示装置を複数備え、1つ
の受信機が前記複数の表示装置に対して信号を送信でき
るように構成すれば、複数の表示装置が地理的に離れた
場所に設置されていたとしても、利用者は都合のよい表
示装置において、監視すればよい。
【0032】請求項14に記載の発明は、所定の区域内
を監視する防災システムを、前記区域内に設置されてい
る端末器を介して、統括する受信機と、前記受信機と接
続されていて、表示画面を有し、前記表示画面に、前記
区域内の状況を表示する表示装置とを備える防災システ
ムにおいて、前記受信機は複数備えられ、前記複数の受
信機には、それぞれ異なるアドレスが付与されていて、
前記複数の受信機から前記表示装置に対して信号を送信
するとき、自己のアドレスを付すことを特徴とする防災
システムである。
【0033】請求項14に記載の防災システムによれ
ば、複数の受信機には、それぞれ異なるアドレスが付与
されていて、複数の受信機から前記表示装置に対して信
号を送信するとき、自己のアドレスを付すことから、表
示装置は受信機のアドレス信号からどの受信機からの信
号か識別できる。したがって、一台の表示装置に複数の
受信機が接続され、これら受信機に接続されている端末
器のアドレスが重複していたとしても、それぞれの受信
機からの信号を区別して表示でき、一台の表示装置で監
視可能となり、イベントの発生を見過ごすといったこと
が起こりにくく、確実に監視でき、イベント発生に対し
て迅速に対応できる。
【0034】請求項14の防災システムは、請求項15
に記載の発明のように、前記表示装置を複数備え、1つ
の受信機が前記複数の表示装置に対して信号を送信でき
るように構成すれば、複数の表示装置が地理的に離れた
場所に設置されていたとしても、利用者は都合のよい表
示装置において、監視すればよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の一例としての防災
システムを示している。防災システム1は、複数の建築
物からなる比較的規模の大きい複合施設からなる防火区
域に設置されるシステムであり、図1に示すように、火
災受信機2と表示装置3等から構成される。この防災シ
ステム1は、それぞれの建築物のワンフロアを1エリア
として、防火区域全体の監視等行うようになっている。
【0036】火災受信機(以下、受信機という)2は、
防災システム1全体を統括するもので、受信機2には、
回線を介して、図2に挙げるような、各種感知器やスプ
リンクラ等の端末器が接続されている。これらの端末器
には、それぞれ固有のアドレスが付与されていて、受信
機2は、これらアドレスをもって個々の端末器を識別
し、その動作を制御し、さらに、端末器からのイベント
に関する情報を収集し、その結果を、表示装置3に送信
するようになっている。ここで、「イベント」とは、個
々の端末器の周囲や端末器自身に発生する諸々の事態で
あり、たとえば、火災感知器であれば火災発生の有無で
あり、あるいは、火災感知器も含む全ての端末器の故障
等が挙げられる。
【0037】表示装置3は、防災システム1の状況を把
握するため、保守点検や防火区域の現在状況の確認等を
行う者(以下、利用者という)が待機する防災センター
などに設置されるもので、中央処理装置4、記憶部5、
イベント情報記憶部6、インターフェース7、操作部
8、表示画面としてのCRTディスプレィ(以下、CR
T)9等から構成される。
【0038】中央処理装置4は、各種処理・判断等を行
って、表示装置3の動作を制御するもので、操作部8か
ら入力される信号や、インターフェース7を介して入力
する信号に応じて、CRT9に必要な表示を行わせる。
【0039】CRT9は、防火区域の現在の状況を表示
する表示画面であって、各フロアを平面図として表示
し、その平面図とともに、フロアに設置されている各種
端末器をそれぞれ固有のシンボルで、設置されている実
際の場所に対応するように、表示するものである(図5
参照)。
【0040】この防災システム1において、各フロアに
設置され、CRT9において表示される端末器は、図2
に挙げるものである。図2には、端末器の種類ごとの名
称と、それぞれの端末器を表す固有のシンボルとを示し
た。これらの端末器は、さらに、(a)〜(d)にグル
ープ分けされ、各グループには、1つのグループシンボ
ルが定められている。このグループシンボルは、端末器
の種類ごとのシンボルよりも、単純なデザインであり、
CRT9において、種類ごとのシンボルよりも小さく表
示されるようになっている。(a)は、「火災グルー
プ」であって、煙、熱、または炎の現象から火災を感知
する火災感知器と、音響装置を有し火災を報知する発信
機とからなる。(b)は、火災時に火を消す水等を放出
する「消火グループ」であって、消火栓、水スプリンク
ラ、泡スプリンクラ、またはガススプリンクラとからな
る。(c)は、前記2つのグループの他に防災システム
上必要な端末器である「その他」グループであって、非
常電話、スピーカ、誘導灯、排煙口からなる。(d)
は、火災によって発生するガスを検知する「ガスグルー
プ」であって、ガス検知器からなる。
【0041】そして、CRT9の画面に表示される平面
図中のシンボルは、上記グループごとに選択できるよう
になっていて、操作部8において指定することによっ
て、全ての端末器のシンボルを表示する「通常表示(全
種類表示)」(図4)、上記の特定のグループのみ指定
して表示する、グループ別表示、すなわち、「火災グル
ープ表示」(図6)、「消火グループ表示」(図7)、
「その他グループ表示」(図8)、「ガスグループ表
示」(図9)に変更することができる。さらに、操作部
8において、グループシンボルによって表示することを
指定すると、全ての端末器が、グループシンボルで表示
される、「グループシンボル表示」(図10)になる。
また、これらの、各種表示の状態において、操作部8の
操作で、適宜、拡大表示することができるようになって
いて、特にグループシンボル表示のときに拡大表示する
と、図11のように、端末器はグループシンボルではな
く固有のシンボルで表示されるようになっている。
【0042】なお、全ての端末器には、1つのフロア内
において通し番号で、「設置番号」が付与されていて、
操作部8で「表示」「非表示」を選択することができる
ようになっていて、「表示」を選択すればシンボルと共
に表示される。ただし、イベントを受信機2に対して報
知している端末器については、設置番号を必ず表示する
ようになっている。
【0043】イベントが発生すると、CRT9におい
て、そのイベントの発生を受信機2に対して送信する端
末器のシンボルやグループシンボルは、平常時のシンボ
ル等とは違った状態で表示されるようになっていて、し
かも、イベントの緊急性の程度に応じて、その表示状態
は異なるようになっている。たとえば、平常時の状態が
青色であるとすると、端末器の故障等の比較的緊急性の
低いイベントが発生した場合には、緑色になり、火災の
発生等の緊急性の高いイベントが発生した場合には、赤
色になる。さらに、CRT9の表示が特定のグループの
みの表示であるとき、イベントの発生を受信機2に送信
している端末器は、そのグループと異なるグループであ
っても、平面図上に表示され、一旦、表示されれば、イ
ベントが完全に終了するまで、表示され続け、つまりロ
ックされた状態になる。
【0044】CRT9の画面上には、フロアの平面図の
近傍に、平面図として表示させるフロアを選択するため
のフロアバー(エリア選択部)30が設けられる。図3
に示すように、フロアバー30は、フロア表示部31、
上階ボタン32、下階ボタン33、表示範囲確認部3
4、上昇ボタン37、下降ボタン38とからなり、各ボ
タン等の操作は、たとえば、マウスによって画面上のポ
インタを動作させる等によって行われる。
【0045】フロアバー30は、この防災システム1の
監視対象である4つの建築物(本館、第一別館、第二別
館、第三別館)の全てのフロアのフロア名を、建築物ご
とに順に上下方向に並べたフロアデータ(エリアデー
タ)を備え、このフロアデータの一部が表示されて、フ
ロア表示部31となっている。そして、上昇ボタン3
7、下降ボタン38を操作して、フロアデータを上下方
向にスクロールすることによって、フロア表示部31に
表示される表示範囲が移動するようになっている。
【0046】そして、フロア表示部31において、1つ
のフロア名を選択すると、そのフロア名が特定の表示状
態、たとえば青色になり、そのフロアの平面図が表示さ
れるようになっている。この選択されているフロアにつ
いて、図3では、図4で示す「選択」を背景模様として
表している。つまり、ここでは「本館4階」を選択し、
平面図として表示する状態になっている。また、フロア
表示部31に表示しているフロアのいずれかにおいて、
イベントが発生すると、前記「選択」のときとは異なる
表示状態、たとえば、緑色になる。このときの表示状態
は、前述の、イベントの発生に対応している端末器を表
すシンボルやグループシンボルの表示状態と同様であ
る。つまり、フロア名についても、イベントの緊急性の
程度によって、表示の状態が異なるようになっていて、
たとえば、平常時には「青色」であるものが、故障が発
生したら「緑色」、火災が発生したら「赤色」に表示さ
れる。なお、図3では、緊急性の高いイベントが発生し
たフロアを図4で示す「発報」の柄で示し、比較的緊急
性の低いイベントが発生したフロアを、同じく「故障」
の柄で示している。
【0047】表示範囲確認部34は、前記4つの建築物
を上下方向に表示した建築物表示部35と、建築物表示
部35に沿って、動作し、一定の長さを有するスクロー
ルボックス36とからなり、スクロールボックス36
が、建築物表示部35に対してどの位置にあるかで、フ
ロアデータのうちのフロア表示部31において表示され
ている部分について確認することができる。図3(a)
では、断面図、本館、第一別館の全てと、第二別館の途
中までが表示されていることが、一目で分かる。また、
建築物表示部35においては、あるフロアにイベントが
発生すると、そのフロアが属する建築物の表示の状態を
変える等により、どの建築物のフロアでイベントが発生
しているのか示すようにしてもよい。加えて、スクロー
ルボックス36を操作することによっても、フロアデー
タはスクロールされ、この場合、上昇ボタン37や下降
ボタン38よりも、大きくスクロールしやすく、スクロ
ールボックス36と建築物表示部35は対応しているの
で、表示させたいフロア名の範囲を一回の操作でいきな
り表示させることができる。
【0048】また、フロアバー30では、上階ボタン3
2を操作することによって、フロア表示部31の表示が
フロアデータの先頭に飛び、下階ボタン33を操作する
ことによって、フロアデータの末尾に飛びようになって
いる。そして、現在、フロア表示部31に表示されてい
ないフロアにおいて、イベントが発生した場合に、フロ
アデータにおいて、現在の表示よりも上方にあるフロア
であれば、上階ボタン32の表示状態が変化し、下方で
あれば下階ボタン33の表示状態が変化するようになっ
ている。このときの状態変化は、イベントが発生したフ
ロア及びイベントに対応している端末器のシンボル等と
同様である。以上のように、上階ボタン32及び下階ボ
タン33は、本発明におけるジャンプ手段であり、か
つ、スクロール方向指示ボタンとしての役割を果たすも
のである。さらに、上階ボタン32及び下階ボタン33
は、文字の状態を見れば、さらに上方あるいは下方に、
表示されていないフロアがあるかどうか分かるようにな
っていて、たとえば、図3では、黒文字で「上階」とあ
るときには更に上にフロアがあることを示し、白抜きで
「下階」とあるときにはこれ以上、下にフロアがないこ
とを示している。
【0049】記憶部5は、表示に必要な各種データが格
納されているもので、フロア記憶部10、シンボル位置
記憶部11、アドレス/シンボル対応表12、アドレス
/設置番号対応表13、及びイベント・種類判別部14
からなる。
【0050】記憶部5のフロア記憶部10には防火区域
の建築物の各フロアの平面図が記憶されている。シンボ
ル位置記憶部11には、各フロアに設置されている全て
の端末器について、図2で示した、端末器の種類とその
シンボル及び設置番号、グループとそのグループを表す
グループシンボル、さらにどの建物のどのフロアなのか
という情報と、フロア内の位置が、記憶されている。具
体的には、フロアの平面図上に互いに直行するX座標、
及びY座標を設けて、特定の端末器のシンボルについ
て、X、Y座標の位置でもって記憶している。これらフ
ロア記憶部10とシンボル位置記憶部11のデータを用
いて、中央処理装置4は選択されたフロアについて、平
面図とシンボル等をCRT9に表示するようになってい
る。アドレス/シンボル対応表12は、個々の端末器に
設定されているアドレスと、シンボルとの対応を示す表
であり、また、アドレス/設置番号対応表13は、アド
レスと設置番号を対応させた表である。中央処理装置4
は、これらの表から、イベント発生時、端末器のアドレ
スの情報に基づいて、そのアドレスに対応する端末器の
種類、シンボル、設置番号、フロア内における位置を特
定することができるようになっている。
【0051】イベント・種類判別部14は、中央処理装
置4が、受信機2から入力される信号に基づいて、発生
した各種イベントと、そのイベントが発生したことを受
信機2に対して報知した端末器の種類を、判断するため
の、モジュールである。
【0052】イベント情報記憶部6は、インターフェー
ス7を介して入力したイベント情報を、アドレス、時間
と共に逐次記憶する。
【0053】インターフェース7は、受信機2から送信
された信号を、中央処理装置4に対して出力するもので
ある。
【0054】操作部8は、利用者がCRT9の表示を変
更するために操作するものであり、マウスや、トラック
ボール等のポインティングデバイスや、キーボード等で
ある。
【0055】以上の構成を有する防災システム1におけ
る、表示装置3の表示動作を、図3等を用いて具体的に
説明する。なお、以下では、シンボルの表示の状態は、
平常時は「青」で、故障等の緊急性の低いイベントのと
きは「緑」、火災等の緊急性の高いイベントのときは
「赤」で表示されるとして説明する。フロアバー30の
フロア名、上階ボタン32、下階ボタン33の表示の状
態についても同様である。まず、防災システム1の点検
作業を行いたい利用者は、フロアバー30において、フ
ロアを選択する。通常、利用者はフロアバー30の上階
ボタン32あるいは下階ボタン33の一方を操作して、
フロアデータ中の最も上あるいは下に位置するフロアか
ら点検作業を行う。ここでは、順に点検を行ってきて、
「本館4階」について点検作業を行う場合について述べ
る。まず、利用者は、フロア表示部31において「本館
4階」を選択する。これによりフロア表示部31の「本
館4階」は、選択の表示状態「青」になる(図3(a)
では斜線)。
【0056】この選択によって、中央処理装置4は、フ
ロア記憶部10から、「本館4階」の平面図を読み出す
と共に、シンボル位置記憶部11から、「本館4階」に
配置されている、各端末器のシンボルと、それらシンボ
ルそれぞれが平面図上のどの位置にあるか位置情報を読
み出して、CRT9に表示する。
【0057】これによって、「本館4階」の平面図が端
末器のシンボルと共に表示される。このときは、図5に
示す「通常表示」であって、全ての端末器のシンボルが
平面図に重ねて表示される。また、各シンボルは「青」
で表示される。この図5を見て、正確に情報がつかめな
い場合、利用者は操作部8を操作して、任意の表示を行
う。
【0058】たとえば、特定のグループに属する端末器
のみ表示させたい場合には、そのグループを操作部8に
おいて指定する。たとえば、利用者が操作部8によって
「火災グループ」を指定すると、中央処理装置4は、シ
ンボル位置記憶部11に記憶されている、「火災グルー
プ」のシンボルのみ選択して、火災グループ以外のシン
ボルを、画面表示から消去し、CRT9には、図6に示
すように、火災グループのシンボルのみが表示される。
他のグループも同様であり、「消火グループ」を指定す
れば、図7に示すように、消火グループのシンボルのみ
が表示され、「その他グループ」を指定すれば、図8に
示すように、その他グループのシンボルのみが表示さ
れ、「ガスグループ」を指定すれば、図9に示すよう
に、ガスグループのシンボルのみが表示される。また、
具体的な端末器が何であるかは具体的に分からなくても
よいが、全体の状態を把握したいときには、グループシ
ンボルによって表示するよう操作を行うと、図10に示
すように、全ての端末器が、グループシンボルによって
表示される。この場合、図10の右上の部分を詳しく表
示させたい場合には、操作部8において拡大操作を行う
と、中央処理装置4は、指定された部分について、図1
1に示すように、端末器をシンボルで表した拡大表示に
する。
【0059】利用者は、上記図5〜図11を任意に選択
し、各シンボルの表示が、平常時の状態であれば、異常
なしと判断し、別のフロアを選択する。
【0060】次に、防災システム1の防火区域内でイベ
ントが発生した場合の表示装置3の動作について説明す
る。たとえば、画面に表示されている平面図が「本館4
階」であって、図7の消火グループ表示であるとする。
まず、「本館4階」に配置されている、設置番号101
の煙感知器(図5)が火災を感知し、火災信号を受信機
2に送信する。これを受けて、受信機2は、この煙感知
器のアドレスと共に、火災を感知した旨の信号を表示装
置3に出力する。この信号が、インターフェース7を介
して、中央処理装置4に入力すると、中央処理装置4
は、イベント情報記憶部6に、入力した時間と端末器の
アドレスと共に、イベントに関する信号を記憶させる。
また、中央処理装置4は、入力した信号から、イベント
・種類判別部14に格納されているモジュールに基づい
て、イベント発生を報知した端末器の種類が、煙感知器
であって、火災というイベントが発生したことを確認す
る。
【0061】次に、中央処理装置4は、アドレス/シン
ボル対応表12及びアドレス/設置番号対応表13か
ら、アドレスに基づいて、表示させるシンボルと設置番
号を特定する。中央処理装置4は、イベントの緊急性の
程度に応じて、ここでは、火災発生という事態に対応し
て「赤」で、平面図の所定の箇所に(図11の矢印で示
す位置)、設置番号と共に、煙感知器のシンボルを表示
させる。中央処理装置4は、この煙感知器101の表示
について、イベント終了まで、ロックをかける。
【0062】次に、中央処理装置4に入力してきたイベ
ントに関する情報が、現在、CRT9に平面図として表
示されていないフロアで発生したものであって、フロア
バー30のフロア表示部31に表示されているフロア、
たとえば、図3中の「第一別館5階」で発生した場合に
ついて、説明する。上記のイベント発生時の動作同様
に、特定の煙感知器からの火災信号を受けた受信機2
は、表示装置3に対して、その煙感知器のアドレスと火
災が発生した旨の信号を送り、中央処理装置4は、その
信号をイベント情報記憶部6に記憶させ、一方、フロア
表示部31の「第一別館5階」の表示を「赤」に変える
(図3(b)では図4の「発報」の表示状態になってい
る)。利用者はその表示状態の変化を見て、そのフロア
で火災が発生したことを認識し、確認すべく、フロア表
示部31で「第一別館5階」を選択すると、中央処理装
置4の制御により、CRT9に「第一別館5階」の平面
図が表示される。表示された平面図中の、火災を感知し
た煙感知器は、赤色で、ロックされた状態で表示され
る。
【0063】また、現在、CRT9に平面図として表示
されていないフロアで発生したものあって、フロアバー
30のフロア表示部31に表示されているフロア、たと
えば「第二別館4階」のある端末器が故障した場合に、
その信号が受信機2から中央処理装置4に入力すると、
中央処理装置4は、その情報をイベント情報記憶部6に
記憶させ、一方、フロア表示部31の「第二別館4階」
の表示を緑色に(図3(b)では図4の「故障」の表示
状態になっている)変え、利用者はそのフロアの端末器
が故障したことを認識する。
【0064】さらに、フロアバー30のフロア表示部3
1に表示されていないフロア、たとえば図3のフロアバ
ー30において、「第三別館」内のフロアで火災が発生
した場合について、説明する。上記のイベント発生時の
動作同様に、特定の煙感知器からの火災信号を受けて受
信機2は、表示装置3に対して、その煙感知器のアドレ
スと火災が発生した旨の信号を送り、中央処理装置4
は、その情報をイベント情報記憶部6に記憶させ、一
方、上階ボタン32の表示を変える。これによって、上
階ボタン32は、赤く色づき(図3(c)では背景の模
様が変わって白抜き表示としている)、利用者は、フロ
ア表示部31において表示されていない上方のフロアに
おいて、火災が発生したことを認識し、スクロールボッ
クス36や上昇ボタン37を操作して、フロアデータを
スクロールし、目的とするフロアをフロア表示部31に
表示させてから、そのフロアを選択する。
【0065】以上の本発明の防災システム1によれば、
通常表示によって表示したときに、シンボル同士が重な
ったり等により正確に状況を把握しにくいのであれば、
操作部8において操作して、グループ別表示に切り替え
れば、1つのグループに属する端末器のシンボルのみ表
示され、他のグループに属する端末器は表示されないこ
とから、表示されるシンボルの数が少なくなり、シンボ
ルが壁に重なって表示されたり、シンボル同士が重なっ
たりといったことが少なくなり、見やすくなる。
【0066】さらに、グループシンボル表示を選択すれ
ば、グループシンボルは通常のシンボルよりも小さいこ
とから、通常のシンボルで全ての端末器を表示するよう
な状態と比較して、グループシンボル同士が重なるとい
ったこともなく、分かりやすくなる。この際に拡大表示
すれば、各端末器は前記固有のシンボルで表示されるこ
とから、フロアの状況をより詳細に把握することができ
る。
【0067】そして、表示されているフロアにおいてイ
ベントが発生した場合、イベントに対応して動作した端
末器を、平常時とは異なる状態で、表示することから、
イベントの発生とその場所を容易に把握できる。しか
も、画面の表示がグループ別表示になっていて、イベン
トに対応した端末器が異なるグループに属するとして
も、表示されるので、イベントの発生を確実に知ること
ができる。さらに、端末器の表示の状態を見れば、発生
しているイベントの緊急性の程度が容易に分かり、イベ
ントの緊急性に応じた対応ができる。
【0068】また、CRT9において表示されておら
ず、フロア表示部31に表示されているフロアで、イベ
ントが発生した場合、そのフロア名の表示状態を変える
ことでイベント発生を報知するので、どのエリアでイベ
ントが発生したかすぐに知ることができ、また、その表
示状態は、端末器と同様にイベントの緊急性の程度に応
じて異なることから、イベントの緊急性の程度も容易に
把握できる。さらに、フロア表示部31において表示さ
れていないフロアでイベントが発生した場合、上階ボタ
ン32と下階ボタン33によって、フロアデータの先頭
方向または末尾方向にスクロールすべきか指示されるの
で、その指示に従えば、イベントが発生したフロアを容
易に見つけることができる。しかもボタンそのものの表
示状態が、端末器と同様に変化することから、イベント
の緊急性の程度も把握できる。
【0069】加えて、フロアバー30においては、フロ
アデータのうちの一部をCRT9に表示しているので、
防火区域に多数のフロアがあっても、1つのフロア名の
表示をそれほど小さくする必要がなく、操作ミスを起こ
しにくく、正確にフロアを選択できる。また、フロアデ
ータをスクロールすれば全てのフロア名を表示させるこ
とができることから、表示させたいフロアを迅速に選択
できる。さらに、上階ボタン32と下階ボタン33は、
フロアデータの先頭及び末尾にジャンプできるので、フ
ロアが多数あって、フロアデータがかなり長いものであ
っても、迅速に目的のフロアを選択できるようになる。
フロアバー30には、表示範囲確認部34が設けられて
いるので、目的とするフロア名を表示させるには、どの
方向にスクロールすればよいか容易に分かるので、迅速
に目的のフロアを選択できるようになる。
【0070】以上のように、防災システム1は、防火区
域内の状況を正確に素早く把握することができ、迅速に
目的のフロアを選択することが可能で、しかもイベント
の緊急性の程度が分かるので、結果として、イベントに
対して迅速に対応できるものである。
【0071】なお、以上の防災システム1では、各端末
器はそれぞれにアドレスが付与され、受信機と直接接続
されているタイプであったが、本発明はこれに限定され
ず、受信機と直接接続される中継器を設置し、この中継
器を介して端末器が接続されるような構成としてもよ
い。この場合、中継器にアドレスを付与し、中継器をシ
ンボルマークで表示するようにすればよい。また、上記
実施の形態では、表示画面はCRTであったが、液晶表
示であってもよい。さらに、イベント発生時の表示画面
上のシンボルやグループシンボル、フロア表示部31に
おけるフロア名、及び上階ボタン32や下階ボタン33
の表示状態の変化は、上記実施の形態では色で変化する
ようにしたが、本発明はこれに限らず、点滅させるとい
ったことでもよい。
【0072】ところで、本発明の防災システムは、図1
の実線で示す防災システム1のように、受信機2と表示
装置3とを各1ずつ含むものであってもよいが、本発明
はこれに限定されず、図1の点線で加えたように、受信
機2や表示装置3を複数含んでいてもよい。以下に、受
信機や表示装置を複数含む場合の具体的な構成について
説明する。
【0073】図13は、本発明の防災システムの接続状
態の構成を示している。(a)、(b)、(c)は、い
ずれも、火災受信機(受信機)とCRTとをそれぞれ2
つずつ接続した構成となっている。
【0074】図13(a)に示す防災システム50は、
受信機51、52と表示装置53、54とを備え、受信
機51、52は、いずれも、表示装置53、54に接続
している。これらは、いずれも防災システム1の受信機
2及び表示装置3とほぼ同様の構成と機能を有する。表
示装置53、54の図示しないインターフェースは、そ
れぞれ、入力ポートを少なくとも2つ有していて、それ
らの入力ポートのうちの1つに受信機51が接続し、別
の入力ポートに受信機52が接続している。そして、受
信機51、52は、イベント等に関する信号を、表示装
置53、54の双方に送信するようになっている。ま
た、表示装置53及び54の、図示しない中央処理装置
は、どの入力ポートから入力してきた信号であるかを識
別することができるようになっている。
【0075】以上の防災システム50によれば、表示装
置53、54は、どの入力ポートを介して入力した情報
であるかを識別できるので、受信機51、52のいずれ
からの信号であるか判断できる。したがって、表示装置
53、54の各々に、2つの受信機51、52が接続さ
れていて、受信機51、52それぞれに接続されている
端末器に重複してアドレスが付与されていたとしても、
それぞれの受信機からの信号を区別し、2つの受信機の
監視範囲について、1つの表示装置で表示可能となるの
で、イベントの発生を見過ごすといったことが起こりに
くく、確実に監視でき、イベント発生に対して迅速に対
応できる。
【0076】また、防災システム50によれば、受信機
51、52から、2台の表示装置53、54に対して、
信号が送られているので、2台の表示装置53、54が
互いに離れた位置にあっても、利用者は都合のよい方
で、監視すればよいので、確実に監視等行うことができ
る。
【0077】図13(b)に示す防災システム60は、
受信機61、62と表示装置63、64とを備え、これ
らは、いずれも防災システム1の受信機2及び表示装置
3とほぼ同様の構成と機能を有する。また、受信機6
1、62と表示装置63、64の間はLAN網により接
続され、LAN伝送により通信が行われるようになって
いる。ここで用いられる通信規約(プロトコル)として
は、インターネットプロトコル(IP)を用いていて、
受信機61、62、及び表示装置63、64には、それ
ぞれ、異なるIPアドレスが付与されている。受信機6
1、62は、イベント等に関する信号を、LAN網を介
して、表示装置63、64の双方に送信するようになっ
ていて、表示装置63、64は、送信元から送られてき
たIPアドレスから、受信機61及び62のどちらから
の信号であるか、識別できるようになっている。
【0078】以上の防災システム60によれば、表示装
置63、64の各々に、2つの受信機61、62が接続
されていて、受信機61、62それぞれに接続されてい
る端末器に重複してアドレスが付与されていたとして
も、それぞれの受信機からの信号を区別し、2つの受信
機の監視範囲について、1つの表示装置で表示可能とな
るので、イベントの発生を見過ごすといったことが起こ
りにくく、確実に監視でき、イベント発生に対して迅速
に対応できる。また、防災システム60によれば、1つ
の受信機から2台の表示装置に対して、信号が送られて
いるので、2台の表示装置63、64が互いに離れた位
置にあっても、利用者は都合のよい方の表示装置で監視
すればよいので、確実に監視等行うことができる。
【0079】図13(c)に示す防災システム70は、
受信機71、72と表示装置73、74とを備え、これ
らは、いずれも防災システム1の受信機2及び表示装置
3とほぼ同様の構成と機能を有する。受信機71と72
は、それぞれ異なるアドレスが付与されていて、イベン
ト等に関する信号を表示装置73、74に送信する際
に、受信機自身のアドレス信号も送出するようになって
いて、表示装置73、74は、受信機71、72のアド
レスから、どちらの受信機から送られてきた信号である
か、識別できるようになっている。また、受信機71及
び72は、イベントの信号を、表示装置73、74の双
方に送信するようになっている。
【0080】以上の防災システム70によれば、1つの
表示装置に2つの受信機が接続されていて、受信機7
1、72それぞれに接続されている端末器に重複してア
ドレスが付与されていたとしても、それぞれの受信機か
らの信号を区別し、2つの受信機の監視範囲について、
1つの表示装置で表示可能となり、イベントの発生を見
過ごすといったことが起こりにくく、確実に監視でき、
イベント発生に対して迅速に対応できる。また、防災シ
ステム70によれば、1つの受信機から2台の表示装置
に対して、信号が送られているので、2台の表示装置7
3、74が互いに離れた位置にあっても、利用者は都合
のよい方の表示装置で監視すればよいので、確実に監視
等行うことができる。
【0081】なお、図13では、受信機と表示装置とを
2つずつ含む構成であったが、受信機と表示装置は、同
じ数でなくてもよいし、具体的な数もいくつでもよい。
【0082】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、全種類
の端末器を表示したときに、シンボル同士が重なったり
等により正確に状況を把握しにくいのであれば、操作部
において操作して、グループ別表示に切り替えることに
よって、1つのグループに属する種類の端末器のみ表示
され、他のグループに属する端末器は表示されないこと
から、表示されるシンボルの数が少なくなり、見やすく
なる。よって、防火区域内の状況を正確に把握できる。
また、防火区域内でイベントが発生した場合に、表示装
置は、どのエリアで発生したかを報知することから、現
在、表示画面上に表示されているエリアとは異なるエリ
アにおいてイベントが発生したとしても、どのエリアで
あるか知ることができるので、操作部によって、該当エ
リアを選択して、表示させることができるようになる。
そして、該当エリアを表示させれば、そのイベントに対
応して動作した端末器を、平常時とは異なる状態で、表
示することから、イベントに対応して動作した端末器を
容易に把握できる。この場合、画面の表示がグループ別
表示になっていて、イベントに対応した端末器が異なる
グループに属するとしても、グループに関係なく表示さ
れるので、イベントの発生を確実に知ることができる。
したがって、監視区域内の状況を確実に把握することが
でき、イベントに対して迅速に対応できる防災システム
となる。
【0083】請求項2に記載の発明によれば、グループ
シンボル表示を操作部によって選択すれば、グループシ
ンボルは通常のシンボルよりも小さいことから、通常の
シンボルで全ての端末器を表示するような状態と比較し
て、グループシンボル同士が重なるといったことがな
く、見やすくなり、状況を把握しやすくなる。
【0084】請求項3に記載の発明によれば、グループ
シンボル表示のときに拡大表示すれば、各端末器は前記
固有のシンボルで表示されることから、エリアの状況を
より詳細に把握することができる。
【0085】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれかの発明の効果に加えて、エリアデータの
うちの一部を表示画面に表示しているので、防火区域が
多数のエリアからなるような場合にも、1つのエリア名
の表示をそれほど小さくする必要がなく、操作ミスを起
こしにくく、正確にエリアを選択できる。また、エリア
データをスクロールすれば全てのエリア名を表示させる
ことができることから、表示させたいエリアを迅速に選
択できる。したがって、イベント発生に対しても、迅速
に対処できるようになる。
【0086】請求項5に記載の発明によれば、エリア選
択部が、前記エリアデータの先頭及び末尾にジャンプで
きるジャンプ手段を備えているので、エリアが多数あっ
て、エリアデータがかなり長いものであっても、迅速に
目的のエリアを選択できるようになる。請求項6に記載
の発明によれば、エリア選択部に、エリアデータのうち
の表示されている範囲を確認できる表示範囲確認部が設
けられているので、目的とするエリア名を表示させるに
は、どの方向にエリアデータをスクロールすればよいか
容易に分かるので、迅速に目的のエリアを選択できるよ
うになる。
【0087】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6のいずれかの発明の効果に加えて、端末器の表示の
状態を見れば、発生しているイベントの緊急性の程度ま
で分かり、イベントの緊急性に応じた対応ができる。請
求項8に記載の発明によれば、あるエリアでイベントが
発生した場合、そのエリアの名前の表示状態を変えるこ
とでイベントが発生したエリアを報知するので、どのエ
リアでイベントが発生したかすぐに知ることができ、ま
た、その表示状態は、端末器と同様に変わることから、
イベントの緊急性の程度も容易に把握できる。請求項9
に記載の発明によれば、あるエリアでイベントが発生し
た場合、スクロール方向指示ボタンによって、エリアデ
ータの先頭方向または末尾方向にスクロールすべきか指
示されるので、その指示に従えば、イベントが発生した
エリアを容易に見つけることができる。しかもボタンそ
のものの表示状態が、端末器と同様に変わることから、
イベントの緊急性の程度も把握できる。
【0088】請求項10の発明によれば、1つの表示装
置に複数の受信機が接続されていたとしても、それぞれ
の受信機からの信号を区別して表示できるので、1つの
表示装置で監視可能となり、イベントの発生を見過ごす
といったことが起こりにくく、確実に監視でき、イベン
ト発生に対して迅速に対応できる。
【0089】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10の発明の効果に加えて、複数の表示装置が地理的に
離れた場所に設置されていたとしても、利用者は都合の
よい表示装置において、監視すればよいので、確実に監
視が行われることになる。
【0090】請求項12に記載の発明によれば、1つの
表示装置に複数の受信機を接続されていても、それぞれ
の受信機からの信号を区別して表示できるので、1つの
表示装置で監視可能となり、イベントの発生を見過ごす
といったことが起こりにくく、確実に監視でき、イベン
ト発生に対して迅速に対応できる。
【0091】請求項13に記載の発明によれば、請求項
12の発明の効果に加えて、複数の表示装置が地理的に
離れた場所に設置されていたとしても、利用者は都合の
よい表示装置において、監視すればよいので、確実に監
視が行われることになる。
【0092】請求項14に記載の発明によれば、1つの
表示装置に複数の受信機が接続されていても、それぞれ
の受信機からの信号を区別して表示できるので、1つの
表示装置で監視可能となり、イベントの発生を見過ごす
といったことが起こりにくく、確実に監視でき、イベン
ト発生に対して迅速に対応できる。
【0093】請求項15に記載の発明によれば、請求項
14の発明の効果に加えて、複数の表示装置が地理的に
離れた場所に設置されていたとしても、利用者は都合の
よい表示装置において、監視すればよいので、確実に監
視が行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防災システムの一例を示す構成図であ
る。
【図2】図1の表示装置で表示される、端末器のシンボ
ルとグループシンボルを示す図である。
【図3】図1の表示装置で表示される、フロアバーを示
す図である。
【図4】図3のフロアバーにおける、表示の意味を説明
するための図である。
【図5】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図で
あって、通常表示を示している。
【図6】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図で
あって、火災グループ表示を示している。
【図7】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図で
あって、消火グループ表示を示している。
【図8】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図で
あって、その他グループ表示を示している。
【図9】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図で
あって、ガスグループ表示を示している。
【図10】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図
であって、グループシンボル表示を示している。
【図11】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図
であって、拡大表示を示している。
【図12】図1の表示装置で表示されるフロアの平面図
であって、イベントが発生した場合について示してい
る。
【図13】本発明の防災システムの他の例を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 防災システム 2 受信機 3 表示装置 4 中央処理装置 5 記憶部 6 イベント情報記憶部 7 インターフェース 8 操作部 9 CRT(表示画面) 10 フロア記憶部 11 シンボル位置記憶部 12 アドレス/シンボル対応表 13 アドレス/設置番号対応表 14 イベント・種類判別部 30 フロアバー(エリア選択部) 31 フロア表示部 32 上階ボタン(ジャンプ手段、スクロール方向指示
ボタン) 33 下階ボタン(ジャンプ手段、スクロール方向指示
ボタン) 34 表示範囲確認部 35 建築物表示部 36 スクロールボックス 37 上昇ボタン 38 下降ボタン

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエリアからなる防火区域内に設置
    されていて、前記防火区域内で発生するイベントに対応
    して動作する複数の種類の端末器と、 前記端末器を介して、前記防火区域内の防災システムを
    統括する受信機と、 表示画面と外部から操作可能な操作部とを有し、前記表
    示画面に、前記複数のエリアのうちの任意のエリアと、
    前記任意のエリアに設置されている前記端末器とを表示
    する表示装置とを備え、 前記表示装置では、前記端末器を種類ごとに固有のシン
    ボルで表示することが可能であって、かつ、全ての端末
    器を前記シンボルで表示する全種類表示と、複数の種類
    の端末器をグループ分けし、1つのグループに属する種
    類の端末器の前記シンボルのみ表示するグループ別表示
    とを、前記操作部によって選択することができ、 前記防火区域内でイベントが発生した場合、前記受信機
    からの信号に基づいて、前記表示装置は、どのエリアで
    発生したかを報知し、かつ、そのエリアが前記表示画面
    に表示されれば、そのイベントに対応して動作した端末
    器を、平常時とは違う状態で、表示することを特徴とす
    る防災システム。
  2. 【請求項2】 前記表示装置では、前記グループごとに
    グループシンボルが定められていて、前記操作部におけ
    る選択によって、全ての端末器を、前記グループシンボ
    ルによって表示するグループシンボル表示が可能であ
    り、 前記グループシンボルは、前記表示画面において、前記
    シンボルよりも小さく表示されることを特徴とする請求
    項1に記載の防災システム。
  3. 【請求項3】 前記表示装置では、任意のエリアが前記
    グループシンボル表示で表示されているときに、前記操
    作部における選択によって、このエリアの一部を拡大し
    て表示する拡大表示が可能であって、 前記拡大表示の際に、各端末器は前記固有のシンボルで
    表示されることを特徴とする請求項2に記載の防災シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記表示装置には、前記表示画面に表示
    するエリアを選択するためのエリア選択部が設けられ、 前記エリア選択部は、前記防火区域内の全てのエリアの
    名前を含むエリアデータを備え、かつ、このエリアデー
    タのうちの一部を前記表示画面に表示し、表示されてい
    るエリアの名前のうちの1つを選択できるように構成さ
    れていて、 前記エリアデータがスクロール動作することによって全
    てのエリアの名前が表示可能となることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の防災システム。
  5. 【請求項5】 エリア選択部は、前記エリアデータの先
    頭及び末尾にジャンプできるジャンプ手段を備えている
    ことを特徴とする請求項4に記載の防災システム。
  6. 【請求項6】 エリア選択部に、エリアデータのうちの
    表示されている範囲を確認できる表示範囲確認部が設け
    られていることを特徴とする請求項4または5に記載の
    防災システム。
  7. 【請求項7】 イベントが発生した場合に、そのイベン
    トに対応して動作した端末器の表示状態は、イベントの
    緊急性の程度に応じて、異なることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の防災システム。
  8. 【請求項8】 前記エリア選択部において表示されてい
    るエリアでイベントが発生した場合に、そのエリアの名
    前の表示状態を変化させ、 この表示状態の変化は、前記端末器と同様にイベントの
    緊急性の程度に応じて異なることを特徴とする請求項7
    に記載の防災システム。
  9. 【請求項9】 前記エリア選択部は、エリアデータのス
    クロールするべき方向を指示するスクロール方向指示ボ
    タンを備え、 前記エリア選択部において表示されていないエリアでイ
    ベントが発生した場合に、前記スクロール方向指示ボタ
    ンは、その表示状態が変化することによって、エリアデ
    ータの先頭方向または末尾方向にスクロールすべきこと
    を指示し、 この表示状態の変化は、前記端末器と同様にイベントの
    緊急性の程度に応じて異なることを特徴とする請求項7
    または8に記載の防災システム。
  10. 【請求項10】 所定の区域内を監視する防災システム
    を、前記区域内に設置されている端末器を介して、統括
    する受信機と、 前記受信機と接続されていて、表示画面を有し、前記表
    示画面に、前記区域内の状況を表示する表示装置とを備
    える防災システムにおいて、 前記表示装置には、前記受信機と接続される入力ポート
    が複数設けられ、 前記表示装置は、前記複数の入力ポートのうちの、いず
    れの入力ポートから入力した信号であるか認識できるこ
    とを特徴とする防災システム。
  11. 【請求項11】 前記表示装置は複数備えられ、 1つの受信機が前記複数の表示装置に対して信号を送信
    できることを特徴とする請求項10に記載の防災システ
    ム。
  12. 【請求項12】 所定の区域内を監視する防災システム
    を、前記区域内に設置されている端末器を介して、統括
    する受信機と、 前記受信機と接続されていて、表示画面を有し、前記表
    示画面に、前記区域内の状況を表示する表示装置とを備
    える防災システムにおいて、 前記受信機は複数備えられ、 前記複数の受信機と前記表示装置は、それぞれ、LAN
    における、通信機能と固有のアドレスとを有することを
    特徴とする防災システム。
  13. 【請求項13】 前記表示装置は複数備えられ、 1つの受信機が前記複数の表示装置に対して信号を送信
    できることを特徴とする請求項12に記載の防災システ
    ム。
  14. 【請求項14】 所定の区域内を監視する防災システム
    を、前記区域内に設置されている端末器を介して、統括
    する受信機と、 前記受信機と接続されていて、表示画面を有し、前記表
    示画面に、前記区域内の状況を表示する表示装置とを備
    える防災システムにおいて、 前記受信機は複数備えられ、 前記複数の受信機には、それぞれ異なるアドレスが付与
    されていて、 前記複数の受信機から前記表示装置に対して信号を送信
    するとき、自己のアドレスを付すことを特徴とする防災
    システム。
  15. 【請求項15】 前記表示装置は複数備えられ、 1つの受信機が前記複数の表示装置に対して信号を送信
    できることを特徴とする請求項14に記載の防災システ
    ム。
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