JP3704635B2 - インターホン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は集合住宅等において設備されるインターホーンシステムにおいて用いられるインターホン、特にインターホンのアドレス設定に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のインターホン間、例えば集合玄関機と住戸機との間で相互に通話するときには、集合玄関機において通話先の部屋番号(アドレス)を特定して呼出釦を操作することで通話制御状態に移行する。そして、通話先の住戸機においては予め設定されている自機のアドレスと呼び出しの部屋番号(アドレス)とが一致したときに、両インターホンは通話可能な状態になる。この自機のアドレス設定は、ディップスイッチによって行われるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように自機のアドレスはディップスイッチによって設定されているために、それが正しく設定されているのかどうかが分かりにくく、或いは正しく設定されていたとしてもハンダ不良等の配線不良によりディップスイッチの出力がマイクロコンピュータに出力されていないことがある。このため、実際に通話して初めてその設定が正しかったかどうかが分かるという状況にあった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、自機のアドレス設定を自動的にチェックすることを可能にしたインターホンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインターホンは、集合住宅内の階数及び部屋番号に対応した自機のアドレスを設定するための複数のロータリスイッチと、個々の集合住宅に応じて該集合住宅の階数及び部屋数のそれぞれの最大値を予め記憶する書き替え可能な不揮発性メモリと、電源投入時に又はリセット時に、前記複数のロータリスイッチの設定を読み込んで、それが前記メモリに記憶された集合住宅の階数及び部屋数のそれぞれの最大値内にあるかどうかを判断し、前記最大値内に無いときには処理を中断する演算手段と、該演算手段により前記最大値内に無いと判断されたときにその旨を表示する表示手段とを備えたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の一実施形態に係る集合玄関機(ロビーインターホン)の内部構成を示すブロック図である。図1において、10はマイクロコンピュータであり、11は制御信号線L11を介して制御信号を送受する送受信回路である。12は第1通話線L21を介して音声信号を送受信するための送受信回路、13は第2通話線L31を介して音声信号を送受信するための送受信回路、14は第1通話線の送受信回路12と第2通話線の送受信回路13とを切り替えるための切替回路である。15は増幅器、16はスピーカであり、これらは切替回路14を介して送受信回路12又は13と接続され、受信した音声信号に基づいて音声を出力する。17はマイク、18は増幅器であり、マイク17からの音声信号は増幅器18で増幅されて切替回路14を介して送受信回路12又は13に送り出される。19は音声合成回路であり、マイクロコンピュータ10の制御信号に基づいて音声信号を生成して増幅器15を介してスピーカ16に出力する。
【0007】
また、21はテレビカメラ、22はテレビカメラ21からの映像信号を切り替えるための切替回路、23は切替回路22で切り替えられた映像信号を第1映像線L41に送り出すための送信回路、24は切替回路22で切り替えられた映像信号を第2映像線L51に送り出すための送信回路である。26はテンキー、27は呼出釦、28は操作表示灯である。30はドライバ、31は7セグメント表示器である。40はシステムが1通話路か2通話路か、映像システムをもっているか等の各種の機能設定をするためのディップスイッチである。41は自機のアドレス(例えば集合玄関機EP1であることを特定する)を設定するためのロータリスイッチである。これらのスイッチ40,41は電源投入時又はリセット時に読み取られてマイクロコンピュータ10に内蔵したメモリに記憶される(その詳細は後述する)。
【0008】
図2は図1の集合玄関機の外観図である。図において、テレビカメラ21は左上に配置され、操作表示灯28、7セグメント表示器31が順次その下方に配置され、更に符号45に示される領域にスピーカ16及びマイク17が配置される。また、右側中央部には、テンキー26及び呼出釦27が配置され、その下にはキー回路35のキー差込口35aが配置されている。
【0009】
図3は図1の集合玄関機(ロビーインターホン)を含む集合住宅全体のシステム構成図である。図3において、TCは通話制御装置、VCは映像制御装置、EP1,EPkはマンションなどの集合住宅の集合玄関に設けられる図1の集合玄関機、SM1,SM2は、集合住宅の管理室及び管理人住戸に設けられた管理人インターホン(管理用機)である。SMPは通話制御装置TCと管理人インターホンSM1とを1つのケースに収容した管理人親機である。J1〜Jnは集合住宅の各住戸に設けられたインターホン機能を備えた住戸機に更に防犯機能を備えた住戸情報盤(以下住情盤という)である。また、L11〜L13は制御線、L21〜L23は第1通話線、L31〜L33は第2通話線、L41〜L43は第1映像線、L51〜L53は第2映像線である。
【0010】
また、図3でDP1〜DPnは各住戸の玄関の外に設けられ、その住戸の住情盤J1〜Jnに接続されたドアホン、SE1は監視線LS21〜LS2nによって住情盤J1〜Jnに接続された各住戸の玄関の防犯センサ、SE2〜SEnは監視線LS21〜LS2nによって住情盤J1〜Jnに接続された各住戸の玄関以外の部分(例えばベランダに面した窓など)に設けられた防犯センサである。
尚、図3の例では、防犯センサSE1〜SEnは監視線LS21〜LS2nに接続しているが、各住戸の玄関部分に設けられた防犯センサSE1は監視線LS2〜LS2nとは別系統の監視線LS11〜LS1nに接続して、玄関以外の部分に設けられた防犯センサSE2〜SEnとは別の監視動作をさせるようにしてもよい。
【0011】
また、図3の住情盤J1〜Jnには、インターホンのハンドセット(送受話器)、インタホンの呼出音、管理室からの放送、警報音などを流すスピーカ、集合玄関機EP1〜EPkのテレビカメラ21から送られてくる訪問者の映像を映すLCD等のモニタテレビ、各種表示灯、各種スイッチや、図1のマイクロコンピュータ10、ディップスイッチ40及びロータリスイッチ41に相当する部品を備えている。
【0012】
ここで、図3のシステムの概要を、集合玄関機EP1〜EPkと住情盤J1〜Jnのインターホンとの間の例で説明する。
訪問者が例えば集合玄関機EP1のテンキー26を操作して訪問すべき部屋番号例えば「102」を入力し、次に呼出スイッチ27を押すと、集合玄関機EP1の送受信回路11から制御線L11を介して通話制御装置TCに、集合玄関機EP1のアドレスと、「102」号室の部屋コード(アドレス)と呼出コードからなる呼出信号が送出される。通話制御装置TCは集合玄関機EP1から呼出信号を受信すると、空いている通話線、映像線を調べ、第2通話線と第2映像線とが使用中であれば、呼出信号と第1通話線L22及び第1映像線L42の通話・映像線指定命令を制御線L12を介して102号室の住情盤J2に送出すると共に、第1映像線L41の映像線指定命令を制御線L11を介して集合玄関機EP1に送出する。また、制御線L61を介して映像制御装置VCに映像線L41とL42を接続する命令を送出する。集合玄関機EP1では、送受信回路11を介して上記の映像線指定命令を受信し、これにより、テレビカメラ21を起動すると共に切替回路22を制御して、テレビカメラ21の出力を送信回路23を介して第1映像線L41に接続し、第1映像線L41に訪問者の映像信号を送出する。
【0013】
また、102号室の住情盤J2は、制御線L12を通じ受信した呼出信号と第1通話線L22および第1映像線L42の通話・映像線指定命令が自機のアドレスに合致しているとき、図示しない通話用と映像用の各接続スイッチを制御して第1通話線L22及び第1映像線L42をそれぞれ接続する。また、スピーカから呼出音を発し、ロビー灯を点灯し、モニタテレビを起動して第1映像線L42により送られてくる映像信号による映像を放映する。
【0014】
住情盤J2でハンドセットが取り上げられると、ハンドセットにより押下されていた住情盤J2の図示しないフックが開放され、住情盤J2から通話制御装置TCに制御線L12を介してフックオン信号が送出される。通話制御装置TCは住情盤J2からフックオン信号を受信すると、集合玄関機EP1に対し第1通話線L21の通話線指定命令を送出し、この命令を送受信回路11を介して受け取ると、集合玄関機EP1は切替回路14を制御して送受信回路12を介して第1通話線L21と接続する。これにより集合玄関機EP1と住情盤J2との間の通話路が形成され、訪問者と102号室の居住者との間で通話が行われる。
【0015】
そして、集合玄関に配置されている入出館用の自動ドアは、住情盤J2の解錠スイッチを操作すると、制御線L12、L11を介して集合玄関機EP1に解錠信号が送られ、オートドアロック(図示せず)が解錠されて開放される。
【0016】
また、通話が終了して住情盤J2のハンドセットHSを元に戻すと、住情盤J2から制御線L12を介して通話終了信号が通話制御装置TCに送られ、通話制御装置TCは住情盤J2と集合玄関機EP1並びに映像制御装置VCに終了命令を送出する。これにより、集合玄関機EP1はテレビカメラ21をオフすると共に、切替回路14,22を制御して第1通話線L21と第1映像線L41の接続スイッチを開放し、住情盤J2はモニタテレビをオフすると共に第1通話線L22と第1映像線L42の各接続スイッチを開放し、映像制御装置VCは第1通話線L21と第1映像線L41の接続を解放する。この結果、第1通話線と第1映像線とは解放される。
【0017】
以上の説明からも明らかなように、集合玄関機EP1と住情盤J2とは通話制御装置TCを介して制御信号を授受することから、自機及び通話先のアドレスが特定されている必要があり、このアドレスが正しく設定されていないと通話ができなくなる。このことはまた、上述の管理人インターホンSM1,SM2と集合玄関機EP1,EPk又は住情盤J1〜Jnとの関係においても同様である。
【0018】
図4は自機のアドレスを設定するための図1のロータリスイッチ41の詳細を示した図である。ここではロータリスイッチ41は、符号0〜9が付された10ポジションのロータリスイッチ42〜45から構成されている。このロータリスイッチ42〜45により例えば集合玄関機EP1のアドレスを設定する。なお、後述のように、このロータリスイッチ41は住情盤J1〜Jnにおいても同様に用いられており、その場合にはロータリスイッチ42,43により階数を特定し、ロータリスイッチ44,45により部屋番号を特定する。いずれにしても、ロータリスイッチ42〜45は数字が付記されており、ディップスイッチの場合と異なり、その設定が容易であり、誤って設定するおそれが極めて小さいという利点がある。
【0019】
図5は集合玄関機EP1の電源投入時又はリセット時の初期段階の動作を示したフローチャートである。
まず、電源が投入される(又はリセットされる)と装置が立ち上がり、マイクロコンピュータ10の初期設定、RAMのクリア、I/Oポートの設定等の各種の処理を行う(S1)。次に、ディップスイッチ40の設定を読み込み(S2)、続いて、ロータリスイッチ41の設定を読み込む(S3)。そして、このロータリスイッチ41の設定が所定の範囲内であるかどうかを判断する(S4)。例えばこの集合玄関機EP1,EPkの例では3機程度がこの種のシステムの最大台数である場合にはその値を基準値としてマイクロコンピュータ10のROMに予め書き込んでおいて、その値とロータリスイッチ41の設定値(アドレス)とを比較する。誤設定又は配線不良の場合には、マイクロコンピュータ10に読み込まれる設定値と基準値とが極端に異なる場合が多いからその判断は適切なものとなる。ロータリスイッチ41の設定が範囲内でないと判断された場合には、7セグメント表示器31にその旨を表示させて、それ以降の処理を中断する(S5)。この表示により設定に誤りがあることが分かるから、ロータリスイッチ41の再設定を促すことになる。そして、ロータリスイッチ41の設定値が範囲内であると判断された場合には、アドレスが正常に設定されたものとして、イニシャル表示などの通常の処理に移行する(S6)。尚、基準値はマイクロコンピュータ10のROMでなく、EEPROM等の書き替え可能な不揮発性メモリを設け、これに記憶させるようにしてもよい。
【0020】
上記の説明は集合玄関機EP1の例であるが、住情盤J1〜Jn及び管理人インターホンSM1,SM2においても同様である。住情盤J1〜Jnの場合には階数及び部屋数のそれぞれの最大値(基準値)、管理人インターホンSM1,SM2の場合にはその最大台数(基準値)をそれぞれの機器に内蔵されているマイクロコンピュータのROMあるいは別途に設けられるEEPORM等に予め書き込んでおくものとする。そして、ロータリスイッチ41の設定値が範囲内(基準値内)であるかどうかを判断して、範囲外であればその旨を表示させるとともにその処理を中断する。また、上記の基準値の設定については、それぞれのインターホンに対応した最大値を設定しても良いが、集合玄関機EP1,EPk、住情盤J1〜Jn及び管理人インターホンSM1,SM2の全体のインターホンに連続的なアドレスを与えて、その最大値を基準値として設定してもよい。また、上記の基準値の設定は、個々のインターホンシステムに応じて設定しても良いし、何種類かのインターホンシステムに共通して設定しても良い。いずれにしても、基準値の設定は上述の例に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定されるものである。
【0021】
なお、住情盤J1〜Jnには7セグメント表示器がない例が多いので、その場合には適当な表示灯を点滅表示させることにより、設定値が範囲外であることを表示させる。尚、上記実施の形態では管理用機を管理室に設けた例を示したが、当該管理室以外に設けるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、自機のアドレスを設定するためのスイッチを読み込んでそれが所定の範囲内にあるかどうかを判断し、所定の範囲内に無いときには処理を中断するようにしたので、誤設定等があってもそれを容易に判断することができる。また、スイッチにロータリスイッチを用いた場合には、ロータリスイッチはその設定操作が容易であるから誤設定を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る集合住宅玄関機の内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1の集合住宅玄関機の外観図である。
【図3】図1の集合住宅玄関機を含む集合住宅全体のシステム構成図である。
【図4】図1のロータリスイッチの説明図である。
【図5】集合玄関機の電源投入時又はリセット時の初期段階の動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 マイクロコンピュータ
30 ドライバ
31 7セグメント表示器
40 ディップスイッチ
41 ロータリスイッチ

Claims (1)

  1. 集合住宅内の階数及び部屋番号に対応した自機のアドレスを設定するための複数のロータリスイッチと、
    個々の集合住宅に応じて該集合住宅の階数及び部屋数のそれぞれの最大値を予め記憶する書き替え可能な不揮発性メモリと、
    電源投入時に又はリセット時に、前記複数のロータリスイッチの設定を読み込んで、それが前記メモリに記憶された集合住宅の階数及び部屋数のそれぞれの最大値内にあるかどうかを判断し、前記最大値内に無いときには処理を中断する演算手段と、
    該演算手段により前記最大値内に無いと判断されたときにその旨を表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とするインターホン。
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