JP3694822B2 - インターホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅や一戸建て住宅に設けられるインターホン装置に係り、特に呼出音の音量調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の集合住宅における各部屋や管理人室や集合玄関に設けられるインターホン装置において、例えば管理人室で鳴る呼出音を可変する場合、管理人室に設けられた管理用制御盤のインターホン装置に設けられた音響釦をスライドして呼出音の大小を調節していた。また、その呼出音は管理用制御盤のハンドセットをフックオンすると停止するものであった。なお、警報音は固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のインターホン装置は、音響釦をスライドして呼出音の大小を調節するものであるが、音響釦をスライドして呼出音を調整しても実際には呼出音が鳴らないとどれ位の音量か分からないため、不便であった。
また、呼出音を調整した後はその呼出音は固定されているため、呼出音を小さく調整したときに音源から管理人又は住人が少し離れれた場所にいるときには気が付かないということもあった。なお、一戸建て住宅のインターホン装置においても同様である。
【0004】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、呼出音を調整したときにその調整された呼出音の音量を確認することができたり、段階的に呼出音の音量が大きくなって管理人又は住人が音源から少し離れた場所にいるときにも気が付くようにしたインターホン装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るインターホン装置は、呼出指令信号に基づいて呼出音声信号を作成する音声合成回路と、 音声合成回路が作成した呼出音声信号を増幅する増幅回路と、
増幅回路が増幅した呼出音声信号を音声に変換する音声発生器と、音声合成回路が作成した呼出音声信号のレベルを音量調整信号のレベルに基づき段階的に調整する音量調整回路と、小レベルから大レベルまでの複数段階のレベルに調節可能な音量調整信号のうち、予め中レベルの音量調整信号を内蔵のメモリに格納しており、インターホン装置のハンドセットがフックオフの状態のときの1つの呼出スイッチのオン操作回数に応じて、メモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも大きいレベルの音量調整信号を段階的に選択して、また、メモリに格納されている音量調整信号のレベルが大レベルの場合は小レベルの音量調整信号を選択して、該選択されたレベルの音量調整信号を内蔵のメモリに記憶し、同時に、該1つの呼出スイッチのオン操作時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力し、他の機器からの呼出信号を受けた時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力する制御回路とを備えたことを特徴するものです。
【0006】
本発明の請求項2に係るインターホン装置は、前記制御回路はタイマを内蔵し、他の機器からの1つの呼出信号を受けたときに、一定時間の間、音声合成回路に呼出指令信号を出力すると共に、音量調整回路に一定時間の間、所定時間間隔毎に段階的に音量を大きくする音量調整信号を出力することを特徴とするものです。
【0007】
本発明の請求項3に係るインターホン装置は、他の機器としての管理用制御盤又は住宅情報盤との通話を行うときに、テンキーにより通話を行いたい他の機器が設けられている部屋の部屋番号を入力し、呼出スイッチを押すことにより他の機器を呼び出す集合玄関機としてのインターホン装置であって、他の機器からの通話信号を受信すると共に該インターホン装置のマイクの通話信号を他の機器へ発信する通話回路と、呼出指令信号に基づいて呼出音声信号を作成する音声合成回路と、音声合成回路が作成した呼出音声信号と通話回路の通話信号を増幅する増幅回路と、増幅回路が増幅した呼出音声信号を音声に変換する音声発生器と、音声合成回路が作成した呼出音声信号と通話回路の通話信号のレベルを音量調整信号のレベルに基づき段階的に調整する音量調整回路と、前記他の機器が設けられている各部屋の部屋番号を入力すると共に電源投入時に調整モードを設定するテンキーと、小レベルから大レベルまでの複数段階のレベルに調節可能な音量調整信号のうち、予め中レベルの音量調整信号を内蔵のメモリに格納しており、テンキーの少なくとも2つのキーのオン操作のオン信号を受けて電源投入時に調整モードに入り、その調整モードにおいて、前記2つのキーのうちの一方のキーのオン操作回数の数のオン信号に応じてメモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも次第に段階的に大きいレベルの音量調整信号を選択して、また、前記2つのキーのうちの他方のキーのオン操作回数の数のオン信号に応じてメモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも次第に段階的に小さいレベルの音量調整信号を選択して、該選択されたレベルの音量調整信号を内蔵のメモリに記憶し、かつ、該インターホン装置の呼出スイッチのオン操作時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力し、調整モード以外において、他の機器からの呼出信号を受けた時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力する制御回路とを備えたことを特徴とするものです。
【0008】
本発明の請求項4に係るインターホン装置は、前記音量調整回路は、音声合成回路と増幅回路との間に設けられ、抵抗値が異なる複数の音量調整用抵抗と、各音量調整用抵抗と接地との間に設けられ、前記制御回路の各ポートから出力される音量調整信号に対応してオンする複数のスイッチング素子とを有することを特徴とするものです。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る管理用制御盤のインターホン装置の構成を示す回路図、図2は防犯設備及びインターホン設備の系統図、図3は図2の系統図において、管理室に設けられるインターホン機能を備えた管理室機にさらに防犯機能を備えてなる管理用制御盤の正面概略図、図4は図2の系統図において、各部屋に設けられるインターホン機能を備えた部屋機にさらに防犯機能を備えてなる住宅情報盤の正面概略図、図5は図2の系統図において、玄関に設けられるインターホン機能を備えた集合玄関機の正面概略図である。
【0011】
ここで、本発明の特徴である管理用制御盤のインターホン装置の構成を示す図1の説明に先立って、住宅情報盤が適用される全体のシステムを図2に基づいてまず説明する。
【0012】
図2において、TCは通話制御装置、VCは映像制御装置、EP1〜EPkは、マンションなどの集合住宅の集合玄関に設けられたロビーインターホン(集合玄関機)、SM1、SM2は、集合住宅の管理室に設けられた管理用制御盤、SMPは通話制御装置TCと管理用制御盤SM1とを1つのケースに収容した管理人親機、J1〜Jnは集合住宅の各部屋に設けられたインターホン機能を備えた部屋機に更に防犯機能を備えた住宅情報盤である。
また、L11〜L13は制御線、L21〜L23は第1通話線、L31〜L33は第2通話線、L41〜L43は第1映像線、L51〜L53は第2映像線である。
【0013】
また、図2でDP1〜DPnは各部屋の玄関の外に設けられ、その部屋の住宅情報盤J1〜Jnに接続されたドアホン、SE1は監視線LS21〜LS2nによって住宅情報盤J1〜Jnに接続された各部屋の玄関の防犯センサ、SE2〜SEnは監視線LS21〜LS2nによって住宅情報盤J1〜Jnに接続された各部屋の玄関以外の部分(例えばベランダに面した窓など)に設けられた防犯センサである。なお、図2には、各部屋の玄関部分に設けられた防犯センサSE1を玄関以外の部分に設けられた防犯センサSE2〜SEnと同系統の監視線LS21〜LS2nに接続した場合を示しているが、別系統の監視線LS11〜LS1nに接続して、防犯センサSE2〜SEnとは別の監視をさせるようにしても良い。
【0014】
また、図2の住宅情報盤J1〜Jnには図1に示すメモリ内蔵のマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と称する)1が備えられており、マイコン1はメモリに格納されているプログラムにより各種の動作処理を行う。なお、本発明において防犯機能は必須のものではないため、住宅情報盤J1〜Jnをインターホン機能を備えたインターホン装置に代えても良い。尚、火災信号については、住宅情報盤J1〜Jnから図示しない自動火災報知用信号線を介して図示しない住棟受信機へ送出する。
【0015】
管理用制御盤を示す図3において、HSはインターホンのハンドセット(送受話器)、SPKはインタホンの呼出音、各部屋からの通話などを流す音声発生器であるスピーカ、IND1及びIND2は表示部で、IND1は7セグメントの警報時の部屋番号表示部、IND2は4桁の7セグメントの呼出・通話時の相手先部屋番号表示部、LP1〜LP12は各種表示灯で、LP1は図示しない火災受信機からの移報信号を受信すると点灯する火災表示灯、LP2は非常表示灯、LP3は防犯表示灯、LP4は換気表示灯、LP5はガスもれ表示灯、LP6は図示しないバスルームに設けられたコール押釦からの信号を受信すると点灯するコール表示灯、LP7は故障表示灯、LP8は障害表示灯、LP9は次警報表示灯、LP10は故障遮断表示灯、LP11は解錠表示灯、LP12はメモリの動作を示すメモリLED表示灯である。
【0016】
SW1〜SW11は各種スイッチ(非ロック式押しボタンスイッチ)で、例えば、SW1は、後続再鳴動方式の警報音響を停止する音響停止スイッチ、SW2は警報を復旧する警報復旧スイッチ、SW3は表示を前にシフトするシフトスイッチで、1操作により1シフトする。また、このシフトスイッチSW3は1秒間操作し続けると、1秒間隔でシフトし、3秒以上操作し続けると0.5秒間隔でシフトする。
即ち、複数の部屋が逐次警報信号を発信した場合に部屋番号表示部IND1には最初の警報信号を発信した部屋の部屋番号が表示されるが、それ以降の別の警報信号を発信した部屋番号を部屋番号表示部IND1に表示したいときにはシフトスイッチSW3を操作するのである。
SW4は緊急で各部屋を呼び出すための緊急呼出スイッチで、緊急時に話し中の通話を切って割り込み呼出しする機能を有する。SW5は各部屋に一斉放送、系統別放送、個別放送を行うための一斉放送スイッチ、SW6は各部屋を呼び出すためのテンキー、SW7は集合玄関と通話中にオートロックを解錠するための解錠スイッチ、SW8は誤操作された場合に操作する取消スイッチ、SW9は各部屋を呼び出すための呼出スイッチ、SW10は各部屋から呼出があった場合に20戸以内で部屋番号を表示するメッセージセットスイッチ、SW11は各部屋から呼出があったことを消去するメッセージリセットスイッチである。
即ち、各部屋から呼び出しがあり、メモリーにその部屋番号が記憶されている場合に、管理用制御盤SMのハンドセットHSをフックオンさせ、テンキーSW6のうちの*キーを押し、メッセージセットスイッチSW10を押すと上記呼び出しのあった部屋の部屋番号の1つが表示部IND2に表示され、更にシフトスイッチSW3を押すと別の呼び出しのあった部屋の部屋番号が表示部IND2に表示される。また、表示部IND2に呼び出しのあった部屋の部屋番号が表示されているときにメッセージリセットスイッチSW11を押すと当該部屋番号がメモリーから消去される。
【0017】
住宅情報盤を示す図4において、HSはインターホンのハンドセット(送受話器)、SPKはインタホンの呼出音、管理室からの放送、警報音などを流す音声発生器であるスピーカ、MNは集合玄関機EP1〜EPkの図示しないテレビカメラから送られてくる訪問者の映像を映すCRTあるいはLCD等のモニタテレビである。
また、LP11〜LP15は各種表示灯で、LP11は電源灯、LP12は玄関機EP1〜EPkからの呼出であることを示すロビー灯、LP13はドアホンからの呼出であることを示すドアホン灯、LP14は管理室からの呼出であることを示す管理室灯、LP15は防犯警戒中であることを示す警戒中灯である。
【0018】
また図4で、SW21〜SW26は各種スイッチで、例えば、SW21は、在宅防犯モード(在宅モード)または外出防犯モード(外出モード)のいずれかを選択して設定する選択設定スイッチと、各防犯モードの解除スイッチを兼ねた防犯スイッチ、SW22は管理人呼出スイッチ、SW23は音響停止スイッチ、SW24は例えば火災、ガス漏れ等の事故の復旧スイッチ、SW25は非常通報スイッチ、SW26は集合玄関の自動ドアを解錠するための解錠スイッチである。
なお、非常通報スイッチSW25を除くスイッチ21〜24、26には非ロック式押しボタンスイッチが用いられている。
【0019】
また図4では、各防犯センサSE1〜SE2の一例として、監視線LS2に直列に設けられたリードスイッチLSWと、各部屋のドアや窓に取り付けるリードスイッチLSWのオンオフ用の磁石MGを図示している。このセンサSE1〜SE2はドアや窓が戸締まりされているとリードスイッチLSWが磁石MGによりオンする。なお、センサとしては他の形式のものを用いても良い。
【0020】
集合玄関機を示す図5において、SPKはインタホンの呼出音、管理室からの放送、警報音などを流す音声発生器であるスピーカ、CMRは集合玄関機の前の訪問者を撮像するテレビカメラ、ARKはオートロックを住民が解錠するためのオートロック解錠キー溝、IND11は後述するテンキーで入力した部屋番号を赤色点灯表示する4桁の7セグメントの部屋番号表示部である。また、MICは住宅情報盤J1〜Jnや管理用制御盤SMに音声を流すための音声入力手段としてのマイクである。
【0021】
また、LP21〜LP25は各種表示灯・指示灯で、LP21は通話中の状態を赤色点滅表示する通話中表示灯、LP22は部屋番号の入力を指示する部屋番号入力指示灯で、平常状態では点灯表示しており、テンキーで部屋番号を入力すると点滅表示する。LP23は赤色点滅してテンキーで入力した部屋の呼出操作を指示する呼出指示灯、LP24は呼出を行って通話待ちを赤色点滅して指示する通話指示灯、LP25は赤色点滅して操作ミスを指示する再入力指示灯である。
また図5で、SW31〜SW34は各種スイッチ(非ロック式押しボタンスイッチ)で、例えば、SW31は部屋番号を設定するテンキー、SW32は操作入力を取り消すための取消スイッチ、SW33は各部屋を呼び出す呼出スイッチ、SW34は音声合成ガイダンスのメッセージを発声させるためのガイダンススイッチである。
【0022】
ここで、まず住宅情報盤J1〜Jnのインターホン機能の動作を集合玄関機EP1〜EPkとの間の例で説明する。
訪問者が例えば集合玄関機EP1のテンキーSW31を操作して訪問すべき部屋番号例えば102を入力し、次に呼出スイッチSW33を押すと、集合玄関機EP1から制御線L11を介して通話制御装置TCに部屋コードと呼出コードからなる呼出信号が送出される。通話制御装置TCは集合玄関機EP1から呼出信号を受信すると、空いている通話線、映像線を調べ、第2通話線と第2映像線とが使用中であれば、呼出信号と第1通話線L22及び第1映像線L42の通話・映像線指定命令を制御線L12を介して102号室の住宅情報盤J2に送出すると共に、第1映像線L41の映像線指定命令を制御線L11を介して集合玄関機EP1に送出する。また、制御線L61を介して映像制御装置VCに映像線L41とL42を接続する命令を送出する。これにより、集合玄関機EP1では、テレビカメラCMRを起動すると共に、第1映像線L41を図示しない映像用接続スイッチで接続し、第1映像線L41に訪問者の映像信号を送出する。
【0023】
また、102号室の住宅情報盤J2は、制御線L12を通じ受信した呼出信号と第1通話線L22および第1映像線L42の通話・映像線指定命令により、図示しない通話用と映像用の各接続スイッチを制御して第1通話線L22及び第1映像線L42をそれぞれ接続する。また、スピーカSPKから呼出音を発し、ロビー灯LP2を点灯し、モニタテレビMNを起動して第1映像線L42により送られてくる映像信号による映像を放映する。
【0024】
尚、以下、フックオンとは住宅情報盤J2のハンドセットHSを盤面から取ることにより、当該盤面の図示しないフックを開放することをいい、またフックオフとは住宅情報盤J2のハンドセットHSを盤面に置くことにより当該盤面の図示しないフックを押下げることをいう。
住宅情報盤J2でハンドセットHSが取り上げられると、ハンドセットHSにより押下されていた住宅情報盤J2の図示しないフックが開放され(フックオン)、住宅情報盤J2から通話制御装置TCに制御線L12を介してフックオン信号が送出される。通話制御装置TCは住宅情報盤J2からフックオン信号を受信すると、集合玄関機EP1に対し第1通話線L21の通話線指定命令を送出し、この命令により集合玄関機EP1は図示しない通話用接続スイッチを制御して第1通話線L21を接続する。これにより集合玄関機EP1と住宅情報盤J2との間の通話路が形成され、訪問者と102号室の居住者との間で通話が行われる。
集合玄関に入館用の自動ドアがある場合には、住宅情報盤J2の解錠スイッチSW6を操作すると制御線L12、L11を介して集合玄関機EP1の電気錠に解錠信号が送られ、自動ドアが開放される。
【0025】
また、通話が終了して住宅情報盤J2のハンドセットHSを元に戻す(フックオフ)と、住宅情報盤J2から制御線L12を介して通話終了信号が通話制御装置TCに送られ、該通話制御装置TCは制御線L11とL12並びに映像制御装置VCに終了命令を送出する。これにより、集合玄関機EP1はテレビカメラをオフすると共に第1通話線L21と第1映像線L41の各接続スイッチを開放し、住宅情報盤J2はモニタテレビMNをオフすると共に第1通話線L22と第1映像線L42の各接続スイッチを開放し、映像制御装置VCは第1通話線L21と第1映像線L41の接続を解放する。この結果第1通話線と第1映像線とは解放される。
【0026】
上記の説明により住宅情報盤J1〜Jnの動作が明らかになったところで、次に図1の管理用制御盤SMのインターホン装置の構成を説明する。
1は住宅情報盤Jや集合玄関機EPと管理用制御盤SMとの間で通話制御装置TCを介して呼出制御を行う管理用制御盤SMのマイコン、SW9は管理用制御盤SMに設けられた呼出スイッチである。なお、マイコンは制御回路の一例である。
2はマイコン1からの呼出指令信号に基づいて呼出音声信号を作成する音声合成回路、3は音声合成回路が作成した呼出音声信号を増幅する増幅回路、SPKは増幅回路3が増幅した呼出音声信号を音声に変換する音声発生器であるスピーカ、4は音声合成回路2が作成した呼出音声信号のレベルを音量調整信号に基づき段階的に調整する音量調整回路である。
【0027】
この音量調整回路4は音声合成回路2と増幅回路3とを結ぶ接続線5と接地との間に設けられた抵抗値が各々小、中、大と3段階に異なる3つの音量調整用抵抗6、7、8と、各音量調整用抵抗6、7、8と接地との間にそれぞれ設けられ、マイクロコンピュータ1の各ポート出力P1、P2,P3からの音量調整信号によりオンするスイッチング素子であるトランジスタ9、10、11とで構成されている。
【0028】
次に、本実施の形態1の動作を図1を参照しながら説明する。
まず、当初の設定ではマイコン1は例えば住宅情報盤Jからの通話制御装置TCを介して呼出信号を受けた場合、呼出指令信号を音声合成回路2に出力する。
呼出指令信号を受けた音声合成回路2は増幅回路3に呼出音声信号を出力する。
このとき、マイコン1には当初は中のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶されているため、マイコン1はポート出力P2から音量調整回路4に中のレベルの音量調整信号を出力する。その音量調整信号を受けた音量調整回路4はトランジスタ10をオンさせ、抵抗値が中の音量調整用抵抗7に電流を流すようにする。このようにして音量調整回路4は音声合成回路2が作成した呼出音声信号のレベルを中にして増幅回路3に出力させ、スピーカSPKではレベル中の増幅された呼出音声信号を呼出音に変換して発声する。この呼出音は警報音とは区別される。なお、管理室でハンドセットHSを盤面にフックオンの状態とすると、呼出音は停止する。
そして、その後もマイコン1は呼出信号を受けた場合には、ポート出力P2から音量調整回路4に中のレベルの音量調整信号を出力し続ける。
【0029】
このように当初はマイコン1が音量調整回路4に中のレベルの音量調整信号を出力するように設定されているが、マイコン1から音量調整回路4への音量調整信号のレベルを可変したい場合は、次のようにして設定する。
管理用制御盤SMのハンドセットHSがフックオフの状態(ハンドセットHSが盤面にある状態)のときに呼出スイッチSW9を例えば1回押圧操作すると、その操作信号がマイコン1に出力され、マイコン1はポート出力P3から大のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶され、マイコン1はポート出力P3から音量調整回路4に大のレベルの音量調整信号を出力する。その音量調整信号を受けた音量調整回路4はトランジスタ11をオンさせ、抵抗値が大の音量調整用抵抗8に電流を流すようにする。
【0030】
それと同時に、その操作信号を受けたマイコン1は呼出指令信号を音声合成回路2に一時的、例えば2秒間出力する。その音声合成回路2は呼出音声信号を作成して増幅回路3に出力するが、音量調整回路4はトランジスタ11がオンして抵抗値が大の音量調整用抵抗8に電流を流すようにすることにより、音声合成回路2が作成した呼出音声信号のレベルを大にして増幅回路3に出力させ、スピーカSPKではレベル大の増幅された呼出音声信号を呼出音に変換して試験的に発声させ、操作者に音量を確認させる。そして、その調整後にマイコン1は呼出信号を受けた場合には、ポート出力P3から音量調整回路4に大のレベルの音量調整信号を出力し続ける。
【0031】
次に、マイコン1が音量調整回路4に大のレベルの音量調整信号を出力するように設定されている場合に、ハンドセットHSがフックオフの状態のときに呼出スイッチSW9を例えば1回押圧操作すると、その操作信号がマイコン1に出力され、マイコン1はポート出力P1から小のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶され、マイコン1はポート出力P1から音量調整回路4に小のレベルの音量調整信号を出力する。その音量調整信号を受けた音量調整回路4はトランジスタ9をオンさせ、抵抗値が小の音量調整用抵抗6に電流を流すようにし、スピーカSPKから小の呼出音が発声するようにする。この時も、調整された呼出音はスピーカSPKから試験的に例えば2秒間発声させられる。さらに、呼出スイッチSW9を1回押圧操作すると、マイコン1はポート出力P2から中のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶される。
【0032】
なお、当初の設定から、呼出スイッチSW9を続けて2回押せば、マイコン1はポート出力P1から小のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶される。
従って、管理用制御盤SMのハンドセットHSがフックオフの状態のときに呼出スイッチSW9を押圧操作して音量調整したとき、音量調整した呼出音が発声されるため、操作者が呼出音を確認することができ、便利である。なお、警報音とは音声の違いにより区別される。
上記実施の形態1は管理用制御盤のインターホン装置の呼出音の音量調整について説明したが、住宅情報盤のインターホン装置の呼出音の音量調整も実施の形態1と全く同様の構成によって行われ、本発明が適用されることはいうまでもない。
【0033】
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る管理用制御盤のインターホン装置の構成を示す回路図、図7は同管通制御盤のインターホン装置の呼出音の音量制御を示すフローチャートである。
この実施の形態2は管理用制御盤SMが住宅情報盤J或いは集合玄関機EPから呼出信号を受けて呼出音が鳴る場合に呼出音が自動的に段階的に音響が大きく鳴るようにしたものである。
本発明の実施の形態2は、制御回路の一例であるマイコン1にさらにタイマ15を内蔵させたもので、他の構成は実施の形態1と同様であるため、実施の形態1と同一符号を付して構成の重複した構成の説明を省略する。
【0034】
次に、本発明の実施の形態2の動作を図7に示す呼出音の音量制御を示すフローチャートに基づいて説明する。
マイコン1では例えば住宅情報盤J又は集合玄関機EPから通話制御装置TCを介しての呼出信号があるか否かを判断し(ステップS1)、呼出信号があればタイマ15Aをセットし、15秒間は呼出指令信号を音声合成回路2に出力すると共にポート出力P1から音量調整回路4に小のレベルの音量調整信号を出力する。呼出指令信号を受けた音声合成回路2は増幅回路3に呼出音声信号を出力する。また、マイコン1のポート出力P1から小のレベルの音量調整信号を受けた音量調整回路4はトランジスタ9をオンさせ、抵抗値が小の音量調整用抵抗6に電流を流すようにする。こうすることにより、音声合成回路2が作成した呼出音声信号のレベルを小にして増幅回路3に出力させ、スピーカSPKではレベル小の増幅された呼出音声信号を呼出音に変換して鳴らす(ステップS2)。
【0035】
そして、タイマ15Aが15秒でタイムアップしたかどうかを判断し(ステップS3)、タイムアップしていないときは管理用制御盤SMのハンドセットHSがフックオンの状態(ハンドセットHSを取った状態)か否かを判断し(ステップS4)、ハンドセットHSがフックオンの状態でなければステップS3に戻り、フックオンの状態のときはポート出力P1からの小のレベルの音量調整信号の出力を停止すると共に、音声合成回路2に対する呼出指令信号の出力も停止して呼出音を鳴らすのを停止する(ステップS5)。
【0036】
また、ステップS3でタイマ15Aが15秒でタイムアップしたときは、タイマ15Bをセットし(ステップS7)、15秒間は呼出指令信号を音声合成回路2に出力すると共にポート出力P1からの音量調整回路4への音量調整信号の出力を停止し、ポート出力P2から音量調整回路4に中のレベルの音量調整信号を出力する。呼出指令信号を受けた音声合成回路2は増幅回路3に呼出音声信号を出力する。また、マイコン1のポート出力P2から中のレベルの音量調整信号を受けた音量調整回路4はトランジスタ10をオンさせ、抵抗値が中の音量調整用抵抗7に電流を流すようにする。こうすることにより、音声合成回路2が作成した呼出音声信号のレベルを中にして増幅回路3に出力させ、スピーカSPKではレベル中の増幅された呼出音声信号を呼出音に変換して鳴らす(ステップS8)。
【0037】
そして、タイマ15Bが15秒でタイムアップしたかどうかを判断し(ステップS9)、タイムアップしていないときは管理用制御盤SMのハンドセットHSがフックオンの状態(ハンドセットHSを取った状態)か否かを判断し(ステップS10)、ハンドセットHSがフックオンの状態でなければステップS8に戻り、フックオンの状態のときはポート出力P2からの中のレベルの音量調整信号の出力を停止すると共に、音声合成回路2に対する呼出指令信号の出力も停止して呼出音を鳴らすのを停止する(ステップS6)。
【0038】
さらに、ステップS9でタイマ15Bが15秒でタイムアップしたときは、タイマ15Cをセットし(ステップS11)、15秒間は呼出指令信号を音声合成回路2に出力すると共にポート出力P2からの音量調整回路4への音量調整信号の出力を停止し、ポート出力P3から音量調整回路4に大のレベルの音量調整信号を出力する。呼出指令信号を受けた音声合成回路2は増幅回路3に呼出音声信号を出力する。また、マイコン1のポート出力P3から大のレベルの音量調整信号を受けた音量調整回路4はトランジスタ11をオンさせ、抵抗値が大の音量調整用抵抗8に電流を流すようにする。こうすることにより、音声合成回路2が作成した呼出音声信号のレベルを大にして増幅回路3に出力させ、スピーカSPKではレベル大の増幅された呼出音声信号を呼出音に変換して鳴らす(ステップS12)。
【0039】
そして、タイマ15Cが15秒でタイムアップしたかどうかを判断し(ステップS13)、タイムアップしていないときは管理用制御盤SMのハンドセットHSがフックオンの状態(ハンドセットHSを取った状態)か否かを判断し(ステップS14)、ハンドセットHSがフックオンの状態でなければステップS12に戻り、フックオンの状態のときはポート出力P3からの大のレベルの音量調整信号の出力を停止すると共に、音声合成回路2に対する呼出指令信号の出力も停止して呼出音を鳴らすのを停止する(ステップS6)。
また、ステップS13でタイマ15Cが15秒でタイムアップしたときは、ポート出力P3からの音量調整信号の出力を停止すると共に、音声合成回路2に対する呼出指令信号の出力も停止して呼出音を鳴らすのも停止し(ステップS15)、ステップS1に戻って呼出信号があるか否かを待つ。
【0040】
このように、管理用制御盤SMが住宅情報盤J或いは集合玄関機EPから呼出信号を受けた場合に、管理用制御盤SMのスピーカSPKが鳴らす呼出音が住宅情報盤J或いは集合玄関機EPの呼出スイッチを1回操作したときに45秒間のうち、15秒間隔で小、中、大と自動的に段階的に音響が大きく鳴るようにしたから、管理人が管理人室の管理用制御盤SMから離れて周りにいても気が付くことになる。
上記実施の形態2は管理用制御盤SMのインターホン装置の呼出音が自動的に段階的に音響が大きく鳴るようにした音量調整について説明したが、住宅情報盤Jのインターホン装置の呼出音の音量調整も実施の形態2と全く同様の構成によって行われ、本発明が適用されることはいうまでもない。
【0041】
実施の形態3.
図8は本発明の実施の形態2に係る集合玄関機のインターホン装置の構成を示す回路図である。
図において、21は住宅情報盤Jや管理用制御盤SMと集合玄関機EPとの間で通話制御装置TCを介して呼出制御を行う集合玄関機EPの制御回路の一例としてのマイコンである。SW31は集合玄関機EPの盤面に設けられた部屋番号等を入力するテンキー、SW33は集合玄関機EPの盤面に設けられた呼出スイッチ、LP21〜LP25は各種の操作表示灯、IND11は集合玄関機EPの盤面に設けられた部屋番号を表示する7セグメントの表示部である。
【0042】
22はマイコン21からの呼出指令信号に基づいて呼出音声信号を作成する音声合成回路、23は音声合成回路22が作成した呼出音声信号を増幅する増幅回路、SPKは集合玄関機EPの盤面に設けられ、増幅回路23が増幅した呼出音声信号を音声に変換する音声発生器であるスピーカ、24は音声合成回路22が作成した呼出音声信号のレベルを音量調整信号に基づき段階的に調整する音量調整回路である。この音量調整回路4の内部構成は実施の形態1と同様の構成であるので、その説明は省略する。
【0043】
25は集合玄関機EPの盤面に設けられたマイクMICの音声信号を増幅する増幅回路、26は集合玄関機EPと管理用制御盤SMや住宅情報盤J1〜Jnとの間での通話信号を送受信する第1通話回路、27は集合玄関機EPと管理用制御盤SMや住宅情報盤J1〜Jnとの間での通話信号を送受信する第2通話回路、28は集合玄関機EPと管理用制御盤SMや住宅情報盤J1〜Jnとの間での制御信号を送受信する送受信回路、29はマイコン21の切替信号に基づいて第1通話回路26と第2通話回路27との切り替えを行う切替回路、30は例えば解錠キーによる解錠キー信号を受け取る解錠応答回路、31はマイコン21からの解錠指令に基づいて電気錠に対して解錠信号を出力する解錠出力回路である。
【0044】
次に、本実施の形態3の動作を図8を参照しながら説明する。
まず、集合玄関機EPが集合玄関に設置された当初は、マイコン21は例えば住宅情報盤Jからの通話制御装置TCを介して呼出信号を受けた場合に、呼出指令信号を音声合成回路2に出力し、その呼出指令信号を受けた音声合成回路2は増幅回路3に呼出音声信号を出力する。このとき、マイコン21には当初は中のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶されているため、マイコン1はポート出力P2から音量調整回路24に中のレベルの音量調整信号を出力する。その音量調整信号を受けた音量調整回路24では音声合成回路22が作成した呼出音声信号のレベルを中にして増幅回路23に出力させ、スピーカSPKではレベル中の増幅された呼出音声信号を呼出音に変換して発声するようにする。そして、その後もマイコン21は呼出信号を受けた場合には、ポート出力P2から音量調整回路4に中のレベルの音量調整信号を出力し続ける。
【0045】
このように当初はマイコン21が音量調整回路4に中のレベルの音量調整信号を出力するように設定されている。
しかし、実際に集合玄関機EPが玄関に設置された場合、例えば音の反射の度合い等の玄関の周囲の環境によってスピーカSPKから発声される中のレベルの呼出音が常に適正であるとは限らないため、マイコン21から音量調整回路4へ出力される音量調整信号のレベルを可変調整する必要が生じる。
そこで、集合玄関機EPの設置後で、電源投入時に調整モードにして音量調整回路4へ出力される音量調整信号のレベルに基づくスピーカSPKの呼出音を実際に聴きながら次のように可変設定をする。
【0046】
まず、集合玄関機EPの設置後で、電源投入時にテンキーSW31の例えば1と2の2つのキーをオン操作すると、これらの操作信号を受けたマイコン21は調整モードに入る。
しかる後に、1のキーを1回オン操作すると、当初である前回に設定された中のレベルの音量調整信号より一段音が大きくなる大のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶される。
また、2のキーを1回オン操作すると、当初である前回に設定された中のレベルの音量調整信号より一段音が小さくなる小のレベルの音量調整信号を出力するように内蔵のメモリに記憶される。
【0047】
次に、集合玄関機EPの呼出スイッチSW33をオン操作すると、マイコン21は呼出指令信号を音声合成回路22に出力すると共にメモリに記憶した大又は小のレベルの音量調整信号を音量調整回路24に短時間、例えば2秒間出力し、音量調整回路24は音声合成回路2が作成した呼出音声信号のレベルを大又は小にして増幅回路23に出力させ、スピーカSPKではレベル大又は小の増幅された呼出音声信号を呼出音に変換して試験的に発声させる。
そして、その調整後にマイコン21は管理用制御盤SM又は住宅情報盤J1〜Jnのいずれからの呼出信号を受けた場合には、呼出音声信号のレベルを大又は小にするための音量調整信号を音量調整回路4に出力し続ける。
また、音量調整回路24の入力側は切替回路29を介して第1通話回路26と第2通話回路27に接続されているから、音量調整回路24に通話音声信号が入力された場合も、呼出音と同様に通話音声信号のレベルが3段階に調整される。
【0048】
このように、集合玄関機EPにおいては、集合玄関機EPの設置後で、電源投入時にテンキーSW33を操作することにより、玄関の周囲の環境に見合った適正な呼出音又は通話音に音量調整することができる。
上記実施の形態3では、音量調整が3段階の場合について説明したが、マイコン21のポート出力の数と音量調整回路24の音量調整信号の数を増やすることにより、1つのテンキーを複数回押せば、前回より次第に段階的に音が大きくなり、またもう1つのテンキーを複数回押せば、前回より次第に段階的に音が小くなり、複数段階の音量調整ができることはいうまでもない。
また、上記実施の形態は集合用住宅のインターホンにつき説明したが、一戸建て住宅のインターホン装置においても同様である。
尚、上記実施の形態では、管理用制御盤を管理室に設けた例を示したが、当該管理室以外に設けるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1のインターホン装置によれば、制御回路が小レベルから大レベルまでの複数段階のレベルに調節可能な音量調整信号のうち、予め中レベルの音量調整信号を内蔵のメモリに格納しており、インターホン装置のハンドセットがフックオフの状態のときの1つの呼出スイッチのオン操作回数に応じて、メモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも大きいレベルの音量調整信号を段階的に選択して、また、メモリに格納されている音量調整信号のレベルが大レベルの場合は小レベルの音量調整信号を選択して、該選択されたレベルの音量調整信号を内蔵のメモリに記憶し、同時に、該1つの呼出スイッチのオン操作時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力し、他の機器からの呼出信号を受けた時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力するようにしたので、インターホン装置のハンドセットオフがフックオフの状態のときに呼出スイッチを押圧操作して音量調整したとき、音量調整した呼出音が発声されるため、操作者が呼出音を確認することができ、便利であるという効果がある。
【0050】
本発明の請求項2のインターホン装置によれば、制御回路はタイマを内蔵し、他の機器からの1つの呼出信号を受けたときに、一定時間の間、音声合成回路に呼出指令信号を出力すると共に、音量調整回路に一定時間の間、所定時間間隔毎に段階的に音量を大きくする音量調整信号を出力するようにしたので、例えば管理用制御盤が他の機器から呼出信号を受けた場合に、管理用制御盤の音声発声手段が鳴らす呼出音を他の機器の呼出スイッチを1回操作したときに一定時間のうち、所定時間間隔で小、中、大と自動的に段階的に音響が大きく鳴ることとなり、管理人が管理人室の管理用制御盤から離れて周りにいても気が付くという効果がある。
【0051】
本発明の請求項3のインターホン装置によれば、他の機器としての管理用制御盤又は住宅情報盤との通話を行うときに、テンキーにより通話を行いたい他の機器が設けられている部屋の部屋番号を入力し、呼出スイッチを押すことにより他の機器を呼び出す集合玄関機としてのインターホン装置であって、制御回路が小レベルから大レベルまでの複数段階のレベルに調節可能な音量調整信号のうち、予め中レベルの音量調整信号を内蔵のメモリに格納しており、テンキーの少なくとも2つのキーのオン操作のオン信号を受けて電源投入時に調整モードに入り、その調整モードにおいて、前記2つのキーのうちの一方のキーのオン操作回数の数のオン信号に応じてメモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも次第に段階的に大きいレベルの音量調整信号を選択して、また、前記2つのキーのうちの他方のキーのオン操作回数の数のオン信号に応じてメモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも次第に段階的に小さいレベルの音量調整信号を選択して、該選択されたレベルの音量調整信号を内蔵のメモリに記憶し、かつ、該インターホン装置の呼出スイッチのオン操作時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力し、調整モード以外において、他の機器からの呼出信号を受けた時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力するようにしたので、インターホン装置においては、インターホン装置の設置後で、電源投入時にテンキーを操作することにより、周囲の環境に見合った適正な呼出音又は通話音に音量調整することができるという効果がある。
【0052】
本発明の請求項4のインターホン装置によれば、音量調整回路は、音声合成回路と増幅回路との間に設けられ、抵抗値が異なる複数の音量調整用抵抗と、各音量調整用抵抗と接地との間に設けられ、前記制御回路の各ポートから出力される音量調整信号に対応してオンする複数のスイッチング素子とを有するので、簡単な構成で安価に製作でき、必要とする段階的な音量調整の数に見合う数の音量調整用抵抗とスイッチング素子を用意すれば、必要とする段階的な音量調整を容易に実現することができるという効果をがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る管理用制御盤のインターホン装置の構成を示す回路図である。
【図2】防犯設備及びインターホン設備の系統図である。
【図3】図2の管通制御盤の正面概略図である。
【図4】図2の住宅情報盤の正面概略図である。
【図5】図2の集合玄関機の正面概略図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る管理用制御盤のインターホン装置の構成を示す回路図である。
【図7】同管理用制御盤のインターホン装置の呼出音の音量制御を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態3に係る集合玄関機のインターホン装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
SM 管理用制御盤
J1〜Jn 住宅情報盤
EP 集合玄関機
SPK スピーカ(音声発生器)
1 マイコン(制御回路)
2 音声合成回路
3 増幅回路
4 音量調整回路
Claims (4)
- 呼出指令信号に基づいて呼出音声信号を作成する音声合成回路と、 音声合成回路が作成した呼出音声信号を増幅する増幅回路と、
増幅回路が増幅した呼出音声信号を音声に変換する音声発生器と、
音声合成回路が作成した呼出音声信号のレベルを音量調整信号のレベルに基づき段階的に調整する音量調整回路と、
小レベルから大レベルまでの複数段階のレベルに調節可能な音量調整信号のうち、予め中レベルの音量調整信号を内蔵のメモリに格納しており、インターホン装置のハンドセットがフックオフの状態のときの1つの呼出スイッチのオン操作回数に応じて、メモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも大きいレベルの音量調整信号を段階的に選択して、また、メモリに格納されている音量調整信号のレベルが大レベルの場合は小レベルの音量調整信号を選択して、該選択されたレベルの音量調整信号を内蔵のメモリに記憶し、
同時に、該1つの呼出スイッチのオン操作時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力し、
他の機器からの呼出信号を受けた時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力する制御回路とを備えたことを特徴するインターホン装置。 - 前記制御回路はタイマを内蔵し、他の機器からの1つの呼出信号を受けたときに、一定時間の間、音声合成回路に呼出指令信号を出力すると共に、音量調整回路に一定時間の間、所定時間間隔毎に段階的に音量を大きくする音量調整信号を出力することを特徴とする請求項1または2記載のインターホン装置。
- 他の機器としての管理用制御盤又は住宅情報盤との通話を行うときに、テンキーにより通話を行いたい他の機器が設けられている部屋の部屋番号を入力し、呼出スイッチを押すことにより他の機器を呼び出す集合玄関機としてのインターホン装置であって、
他の機器からの通話信号を受信すると共に該インターホン装置のマイクの通話信号を他の機器へ発信する通話回路と、
呼出指令信号に基づいて呼出音声信号を作成する音声合成回路と、
音声合成回路が作成した呼出音声信号と通話回路の通話信号を増幅する増幅回路と、
増幅回路が増幅した呼出音声信号を音声に変換する音声発生器と、
音声合成回路が作成した呼出音声信号と通話回路の通話信号のレベルを音量調整信号のレベルに基づき段階的に調整する音量調整回路と、
前記他の機器が設けられている各部屋の部屋番号を入力すると共に電源投入時に調整モードを設定するテンキーと、
小レベルから大レベルまでの複数段階のレベルに調節可能な音量調整信号のうち、予め中レベルの音量調整信号を内蔵のメモリに格納しており、テンキーの少なくとも2つのキーのオン操作のオン信号を受けて電源投入時に調整モードに入り、その調整モードにおいて、前記2つのキーのうちの一方のキーのオン操作回数の数のオン信号に応じてメモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも次第に段階的に大きいレベルの音量調整信号を選択して、また、前記2つのキーのうちの他方のキーのオン操作回数の数のオン信号に応じてメモリに格納されている音量調整信号のレベルよりも次第に段階的に小さいレベルの音量調整信号を選択して、該選択されたレベルの音量調整信号を内蔵のメモリに記憶し、かつ、該インターホン装置の呼出スイッチのオン操作時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力し、
調整モード以外において、他の機器からの呼出信号を受けた時に呼出指令信号を音声合成回路に出力すると共に該メモリに記憶したレベルの音量調整信号を音量調整回路に出力する制御回路とを備えたことを特徴とするインターホン装置。 - 前記音量調整回路は、音声合成回路と増幅回路との間に設けられ、抵抗値が異なる複数の音量調整用抵抗と、各音量調整用抵抗と接地との間に設けられ、前記制御回路の各ポートから出力される音量調整信号に対応してオンする複数のスイッチング素子とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインターホン装置。
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