JP3886273B2 - 集合住宅インターホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は集合住宅インターホン装置に係わり、特に同一住戸内に設置される居室機をなす複数の端末に異なる端末番号を付与し、制御機で照合させ同一住戸として制御させる集合住宅インターホン装置に関する。
【従来の技術】
【0003】
従来から、この種の集合住宅インターホン装置として、図4のブロック図に示す構成で主に高齢者対応の集合住宅インターホン装置が提案されている。
【0004】
同図に示す集合住宅インターホン装置には、制御回路(以下、インターホンCPUと称す)60、通話回路61、マイクおよびレシーバからなる端末送受器62、拡声スピーカ63、火災感知器およびガス漏れ警報器からなるセキュリティセンサ64、通信インターフェース(以下、通信I/Fと称す)65が備えられたインターホン端末110と、制御回路(以下、ケアCPUと称す)70、通話回路71、天井スピーカ72、天井マイク73、拡声スピーカ74、水量センサおよび静止センサからなるケアセンサ75、通信I/F76が備えられたケア端末111とを有し集合住宅の複数の住戸内にそれぞれ設置される居室機101a、101b、‥‥と、制御回路(以下、管理室CPUと称す)80、通話回路81、管理室送受器82、拡声スピーカ83、表示器84、通信I/F85を有し管理室内に設置される管理室親機102と、集合住宅の玄関(以下、集合玄関と称す)に設置される集合玄関機103と、制御機104a、104bとで構成されている。尚、各居室機101a、101b、‥‥がそれぞれ設置された住戸の居室番号は、「203」号室、「204」号室、‥‥に予め割り当てられているものとする。
【0005】
複数の居室機101a、101b、‥‥をなす各インターホン端末110には、制御伝送ラインL101a、音声伝送ラインL101bからなる幹線L101を介して制御機104aが接続され、複数の居室機101a、101b、‥‥をなす各ケア端末111には、制御伝送ラインL102a、音声伝送ラインL102bからなり上述の幹線L101とは異系統の幹線L102を介して制御機104bが接続されている。また、制御機104aには、制御伝送ラインL103a、音声伝送ラインL103bからなる幹線L103を介して管理室親機102が、制御伝送ライン、音声伝送ライン(図示せず)からなる幹線L104、L105を介して集合玄関機103、制御機104bがそれぞれ接続されている。
【0006】
このように構成された集合住宅インターホン装置において、訪問者が集合玄関機103にて「203」号室の住戸内の居住者を呼び出すために適宜な呼出操作を行うと、「203」の居室番号情報が含有された呼出信号S101が出力される。この呼出信号S101は、幹線L104、制御機104a、幹線L101をなす制御伝送ラインL101a、居室機101aをなすインターホン端末110の通信I/F65を介してインターホンCPU60に入力される。インターホンCPU60は入力された呼出信号S101より訪問者による呼び出しを検出し拡声スピーカ63から呼出音を鳴動させる。これを確認した居住者が端末送受器62を取り上げ呼出応答すると、通話回路61、幹線L101をなす音声伝送ラインL101b、制御機104a、幹線L104を介して集合玄関機103間の通話路が形成され通話が成立する。
【0007】
次に、「203」号室の住戸内の居住者が、管理室内の管理人を呼び出すために、居室機101aをなすインターホン端末110の端末送受器62を取り上げ適宜な呼出操作を行うと、インターホンCPU60がこれを検出し「203」の居室番号情報が含有された呼出信号S102を出力する。この呼出信号S102は、通信I/F65、幹線L101をなす制御伝送ラインL101a、制御機104a、幹線L103をなす制御伝送ラインL103a、管理室親機102の通信I/F85を介して管理室CPU80に入力される。管理室CPU80は入力された呼出信号S102より「203」号室の住戸内の居住者からの呼び出しを検出し、拡声スピーカ83から呼出音を鳴動させるとともに表示器84にて居室番号である「203」を出力表示させる。これを確認した管理人が管理室送受器82を取り上げ呼出応答すると、通話回路81、幹線L103をなす音声伝送ラインL103b、制御機104a、幹線L101をなす音声伝送ラインL101b、居室機101aをなすインターホン端末110の通話回路61を介して端末送受器62間の通話路が形成され通話が成立する。
【0008】
次に、「203」号室の住戸内で火災またはガス漏れが発生すると、居室機101aをなすインターホン端末110のセキュリティセンサ64が作動開始し、これを検出したインターホンCPU60の制御により拡声スピーカ63から警報音が鳴動されるとともに、検出された警報情報と「203」の居室番号情報が含有された制御信号S103が出力され、上述の呼出信号S102と同様な経路を介して管理室親機102の管理室CPU80に入力される。管理室親機102の管理室CPU80は、入力された制御信号S103より「203」号室の住戸内が非常事態であることを検出し、拡声スピーカ83から警報音を鳴動させるとともに表示器84にて警報の種類(火災発生またはガス漏れ発生)と居室番号である「203」とをそれぞれ出力表示させる。
【0009】
次に、「203」号室の住戸内において、所定の時間以上水が使用されなかったり、水漏れ等で所定の時間以上断続して水が流れると、居室機101aをなすケア端末111のケアセンサ75のうち水量センサが作動開始し、これを検出したケアCPU70の制御により天井スピーカ72および拡声スピーカ74から警報音が鳴動されるとともに、検出された警報情報と「203」の居室番号情報が含有された制御信号S104が出力される。この制御信号S104は、通信I/F76、幹線L102をなす制御伝送ラインL102a、制御機104b、幹線L105、制御機104a、幹線L103をなす制御伝送ラインL103a、管理室親機102の通信I/F85を介して管理室CPU80に入力される。管理室親機102の管理室CPU80は、入力された制御信号S104より「203」号室の住戸内が非常事態であることを検出し、拡声スピーカ83から警報音を鳴動させるとともに表示器84にて警報の種類(水漏れ等)と居室番号である「203」とをそれぞれ出力表示させる。これを確認した管理人が管理室送受器82を取り上げ非常応答すると、拡声スピーカ83にて鳴動される警報音、居室機101aをなすケア端末111の拡声スピーカ74にて鳴動される警報音がそれぞれ停止されるとともに、通話回路81、幹線L103をなす音声伝送ラインL103b、制御機104a、幹線L105、制御機104b、幹線L102をなす音声伝送ラインL102b、居室機101aをなすケア端末111の通話回路71を介して天井スピーカ72、天井マイク73間の通話路が形成され通話が成立する。また、「203」号室の住戸内の居住者がトイレに入室すると、居室機101aをなすケア端末111のケアセンサ75のうち静止センサが作動開始し、ケアCPU70にて計時される所定の時間内において居住者が退室しないと、ケアCPU70が非常事態を検出し、上述の水量センサの作動時と同様な制御により管理室内の管理人に非常事態が報知される。
【0010】
尚、上述の説明では、高齢者対応の集合住宅インターホン装置について説明したが、一般・健常者用の集合住宅インターホン装置では、複数の居室機内に設けられる端末はインターホン端末のみとされ、これに接続される幹線および制御機を単一系統で構成することができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の集合住宅インターホン装置は上述のように構成されているので、集合住宅の複数の住宅内に設置される居室機をなすインターホン端末およびケア端末は、系統の異なる2系統の幹線を用いて各端末に割り当てられた2つの制御機に接続せねばならない。これにより、当該装置の製造コストが増大するとともに、施工時、修理時等における利便性の向上が阻害される難点があった。
【0012】
本発明は上述の難点を解消するためになされたもので、同一住戸内に設置される居室機をなす各端末に異なる端末番号を付与し、その端末番号を単一幹線により接続された制御機で照合させ同一住戸内に設置された端末については端末番号は違うが同一住戸として制御させることにより、当該装置の製造コストの抑制および施工時、修理時等における利便性の向上が図れる集合住宅インターホン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このような目的を達成するため、本発明の集合住宅インターホン装置は、1つの住戸内に設けたセキュリティセンサ及び端末送受器を収容したインターホン端末と、ケアセンサ、天井スピーカ及び天井マイクを収容したケア端末とを含む複数の居室機を制御機を介して集合玄関機及び管理室送受器を収容した管理室親機に接続し、居室機のインターホン端末の端末送受器、集合玄関機及び管理室親機の送受器間で通話ができ、セキュリティセンサが作動したとき居室親機で警報音が鳴動するとともに、管理室親機で警報音が鳴動し、該当する居室番号と警報の種類が表示され、ケアセンサが作動したときケア端末および天井スピーカから警報音が鳴動するとともに、管理室親機で警報音が鳴動し、該当する居室番号と警報の種類が表示され、天井スピーカ、天井マイクと通話ができる集合住宅インターホン装置であって、居室機のインターホン端末及びケア端末は、同一住戸内の各端末の端末番号を別々の番号に設定する設定器をそれぞれ備え、制御機は、別々の番号に設定された同一住戸内の各端末の端末番号を端末番号テーブルに記憶し端末番号の何番と何番が何号室の住戸の端末であるかを照合するためのメモリと、同一住戸内の端末について制御機に入力される端末番号は違うが同一住戸として制御する制御回路とを備えている。
【0014】
このような集合住宅インターホン装置によれば、集合住宅の複数の住戸内に設置される居室機をなすインターホン端末およびケア端末の端末番号を、設定器を操作して異なる番号にそれぞれ設定させ、制御機に同一住戸内の端末については端末番号は違うが同一住戸として制御する機能を備えることにより、管理室親機および集合玄関機が接続される制御機を単一とし、制御機と複数の居室機とを単一系統の幹線を介して接続させ構成することができる。
【発明の実施の形態】
【0015】
以下、本発明の集合住宅インターホン装置を適用した好ましい形態の一実施例について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の集合住宅インターホン装置の一実施例の構成を示すブロック図であり、集合住宅の複数の住戸内、ここでは「203」号室、「204」号室、‥‥にそれぞれ設置される居室機1a、1b、‥‥と、管理室内に設置される管理室親機2と、集合玄関に設置される集合玄関機3と、制御機4とで構成されている。また、複数の居室機1a、1b、‥‥と制御機4は制御伝送ラインL1a、音声伝送ラインL1bからなる単一系統の幹線L1により、管理室親機2と制御機4は制御伝送ラインL2a、音声伝送ラインL2bからなる幹線L2により、集合玄関機3と制御機4は制御伝送ラインL3a、音声伝送ラインL3bからなる幹線L3によりそれぞれ接続されている。
【0017】
複数の居室機1a、1b、‥‥はそれぞれ同様な構成であり、インターホンCPU20、マイクおよびレシーバからなる端末送受器22が接続されインターホンCPU20の制御により幹線L1をなす音声伝送ラインL1bとの通話路(信号伝送路)を形成する通話回路21、インターホンCPU20の制御により呼出音や警報音を鳴動する拡声スピーカ23、火災感知器24aおよびガス漏れ警報器24bからなるセキュリティセンサ24、当該端末の端末番号を設定するために操作される設定器25、設定器25の操作により設定された端末番号を記憶するメモリ26、幹線L1をなす制御伝送ラインL1aとインターホンCPU20との信号伝送路を形成する通信I/F27が備えられたインターホン端末10と、ケアCPU30、天井スピーカ32および天井マイク33が接続されケアCPU30の制御により幹線L1をなす音声伝送ラインL1bとの通話路(信号伝送路)を形成する通話回路31、ケアCPU30の制御により警報音を鳴動する拡声スピーカ34、水量センサ35aおよび静止センサ35bからなるケアセンサ35、上述のインターホン端末10の設定器25にて設定される端末番号とは異なる端末番号を設定するために操作される設定器36、設定器36の操作により設定された端末番号を記憶するメモリ37、幹線L1をなす制御伝送ラインL1aとケアCPU30との信号伝送路を形成する通信I/F38が備えられたケア端末11とで構成されている。
【0018】
管理室親機2には、管理室CPU40、管理室送受器42が接続され管理室CPU40の制御により幹線L2をなす音声伝送ラインL2bとの通話路(信号伝送路)を形成する通話回路41、管理室CPU40の制御により呼出音や警報音を鳴動する拡声スピーカ43、呼び出しおよび非常事態の住戸の居室番号や警報の情報をそれぞれ出力表示する表示器44、幹線L2をなす制御伝送ラインL2aと管理室CPU40との信号伝送路を形成する通信I/F45が備えられている。
【0019】
制御機4には、同一住戸内の居室機に備えられる端末(インターホン端末、ケア端末)については端末番号は違うが同一の住戸として制御する制御機CPU50、別々の番号に設定された端末番号を端末番号テーブル51aに記憶し端末番号の何番と何番が何号室の住戸の端末であるかを照合するメモリ51、制御機CPU50の制御により集合玄関機3に接続される幹線L3をなす音声伝送ラインL3b、または管理室親機2の通話回路41に接続される幹線L2をなす音声伝送ラインL2bと、幹線L1をなす音声伝送ラインL1b間の通話路(信号伝送路)を形成する通話回路52、幹線L1をなす制御伝送ラインL1a、幹線L2をなす制御伝送ラインL2a、幹線L3をなす制御伝送ラインL3aと制御機CPU50との信号伝送路をそれぞれ形成する通信I/F53、54、55が備えられている。
【0020】
また、複数の居室機1a、1b、‥‥をなすインターホン端末10、ケア端末11にそれぞれ備えられた設定器25、36は同様な構成であり、当該端末番号の上桁(1〜15)と下桁(1〜15)とを個別に設定する上桁設定部SW1、下桁設定部SW2からなる図2(a)の模式図、図2(b)の回路図に示すようなビットスイッチ(初期設定状態)で構成される。この上桁設定部SW1、下桁設定部SW2は、オンされることにより20、21、22、23の数字がそれぞれ割り当てられる4つのスイッチSW11〜SW14、SW21〜SW24からなり、割り当てられた数字の加算(上桁、下桁)により当該端末番号が決定される。
【0021】
このように構成された集合住宅インターホン装置において、先ず、居室機1aをなすインターホン端末10、ケア端末11の各端末番号の設定方法について説明する。
【0022】
「203」号室の住戸内の居住者が、居室機1aをなすインターホン端末10の端末番号を設定器25を用いて第1の端末番号S1である「203」に設定するためには、図2(a)、(b)に示す上桁設定部SW1のスイッチSW12、下桁設定部SW2のスイッチSW21、SW22をそれぞれ操作してオンさせる。これにより、当該端末番号の上桁である「02」、下桁である「03」がそれぞれ割り当てられ第1の端末番号S1である「203」の設定が完了する。同様に居室機1aをなすケア端末11の端末番号を設定器36を用いて第2の端末番号S2である「1203」に設定するためには、図2(a)、(b)に示す上桁設定部SW1のスイッチSW13、SW14、下桁設定部SW2のスイッチSW21、SW22をそれぞれ操作してオンさせる。これにより、当該端末番号の上桁である「12」、下桁である「03」がそれぞれ割り当てられ、第2の端末番号S2である「1203」の設定が完了する。また、上述の第1、第2の端末番号S1、S2は、インターホンCPU20、ケアCPU30をそれぞれ介してメモリ26、37にそれぞれ記憶されるとともに、各通信I/F27、38から幹線L1をなす制御伝送ラインL1a、制御機4の通信I/F53、制御機CPU50を介してメモリ51内に図3の模式図に示すような端末番号テーブル51aとして記憶される。更に、その他の居室機1b、‥‥についても居住者による同様な設定手段で、インターホン端末、ケア端末の端末番号を異なる番号で設定させることにより、これらの端末番号は制御機4のメモリ51内の居室番号テーブル51aに記憶される(図3参照)。
【0023】
このように、居室機をなすインターホン端末およびケア端末の端末番号が異なる番号に設定された集合住宅インターホン装置において、訪問者が集合玄関機3にて「203」号室の住戸内の居住者を呼び出すために適宜な呼出操作を行うと、「203」の居室番号情報が含有された呼出信号S11が出力される。この呼出信号S11は、幹線L3をなす制御伝送ラインL3a、制御機4の通信I/F55を介して制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された呼出信号S11より訪問者による「203」号室の住戸内の居住者への呼び出しを検出し、入力された呼出信号S11を通信I/F53から幹線L1をなす制御伝送ラインL1aを介して居室機1aのインターホン端末10に伝送させる。インターホン端末10のインターホンCPU20は、通信I/F27を介して入力された呼出信号S11より訪問者からの呼び出しを検出し拡声スピーカ23から呼出音を鳴動させる。これを確認した居住者が端末送受器22を取り上げ呼出応答すると、インターホンCPU20がこれを検出し通話回路21を能動にするとともに、「203」の端末番号情報が含有された呼出応答信号S12を出力する。この呼出応答信号S12は、通信I/F27、幹線L1をなす制御伝送ラインL1a、制御機4の通信I/F53を介して制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された呼出応答信号S12をなす端末番号情報とメモリ51内の端末番号テーブル51aとを照合し、「203」号室の住戸内の居住者からの呼出応答を検出し通話回路52を幹線L3をなす音声伝送ラインL3bに接続する。これにより、居室機1aをなすインターホン端末10の端末送受器22と、通話回路21、幹線L1をなす音声伝送ラインL1b、制御機4の通話回路52、幹線L3をなす音声伝送ラインL3bを介して集合玄関機3間の通話路が形成され通話が成立する。
【0024】
次に、「203」号室の住戸内の居住者が、管理室内の管理人を呼び出すために、居室機1aをなすインターホン端末10の端末送受器22を取り上げ適宜な呼出操作を行うと、インターホンCPU20がこれを検出し「203」の端末番号情報が含有された呼出信号S21を出力する。この呼出信号S21は上述の呼出応答信号S12と同様な経路を介して制御機4の制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された呼出信号S21をなす端末番号情報とメモリ51内の端末番号テーブル51aとを照合し、「203」号室の住戸内の居住者から管理室内の管理人への呼び出しを検出し、入力された呼出信号S21を通信I/F54から幹線L2をなす制御伝送ラインL2aを介して管理室親機2に伝送させる。管理室親機2の管理室CPU40は、通信I/F45を介して入力された呼出信号S21より「203」号室の住戸内の居住者からの呼び出しを検出し拡声スピーカ43から呼出音を鳴動させるとともに、表示器44にて居室番号である「203」を出力表示させる。これを確認した管理人が管理室送受器42を取り上げ呼出応答すると、管理室CPU40がこれを検出し通話回路41を能動にするとともに呼出応答信号S22を出力する。この呼出応答信号S22は上述の呼出信号S21と逆の経路を介して制御機4の制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された呼出応答信号S22より管理室内の管理人による呼出応答を検出し通話回路52を幹線L2をなす音声制御ラインL2bに接続するとともに、入力された呼出応答信号S22を通信I/F53から幹線L1をなす制御伝送ラインL1aを介して居室機1aをなすインターホン端末10に伝送させる。インターホン端末10のインターホンCPU20は、通信I/F27を介して入力された呼出応答信号S22より管理室内の管理人からの呼出応答を検出し通話回路21を能動にする。これにより、居室機1aのインターホン端末10をなす端末送受器22と、通話回路21、幹線L1をなす音声伝送ラインL1b、制御機4の通話回路52、幹線L2をなす音声伝送ラインL2b、管理室親機2の通話回路41を介して管理室送受器42間の通話路が形成され通話が成立する。
【0025】
一方、管理室内の管理人が「203」号室の住戸内の居住者を呼び出すために、管理室親機2の管理室送受器42を取り上げ適宜な呼出操作を行うと、管理室CPU40がこれを検出し「203」の居室番号情報が含有された呼出信号S31を出力する。この呼出信号S31は上述の呼出応答信号S22と同様な経路を介して居室機1aをなすインターホン端末10のインターホンCPU20に入力される。インターホン端末10のインターホンCPU20は、入力された呼出信号S31より管理室内の管理人からの呼び出しを検出し拡声スピーカ23から呼出音を鳴動させる。これを確認した居住者が端末送受器22を取り上げ呼出応答すると、インターホンCPU20がこれを検出し通話回路21を能動にするとともに、「203」の端末番号情報が含有された呼出応答信号S32を出力する。この呼出応答信号S32は上述の呼出信号S21と同様な経路を介して制御機4の制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された呼出応答信号S32をなす端末番号情報とメモリ51内の端末番号テーブル51aとを照合し、「203」号室の住戸内の居住者からの呼出応答を検出し通話回路52を幹線L2をなす音声伝送ラインL2bに接続するとともに、入力された呼出応答信号S32を通信I/F54から幹線L2をなす制御伝送ラインL2aを介して管理室親機2に伝送させる。管理室親機2の管理室CPU40は、通信I/F45を介して入力された呼出応答信号S32より「203」号室の住戸内の居住者による呼出応答を検出し通話回路41を能動にする。これにより、上述の「203」号室の住戸内の居住者から管理室内の管理人への呼出時と同様な通話路が形成され通話が成立する。
【0026】
次に、「203」号室の住戸内で例えば火災が発生すると、居室機1aをなすインターホン端末10のセキュリティセンサ24のうち火災感知器24aが作動開始し、これを検出したインターホンCPU20の制御により拡声スピーカ23から警報音が鳴動されるとともに、検出された警報情報と「203」の端末番号情報が含有された制御信号S41が出力される。この制御信号S41は上述の呼出信号S11と同様な経路を介して制御機4の制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された制御信号S41をなす端末番号情報とメモリ51内の端末番号テーブル51aとを照合し、「203」号室の住戸内で火災が発生したことを検出するとともに、入力された制御信号S41を通信I/F54から幹線L2をなす制御伝送ラインL2aを介して管理室親機2に伝送させる。管理室親機2の管理室CPU40は、通信I/F45を介して入力された制御信号S41より「203」号室の住戸内で火災が発生したことを検出し拡声スピーカ43から警報音を鳴動させるとともに、表示器44にて火災発生の警報情報と居室番号である「203」とをそれぞれ出力表示させる。
【0027】
次に、「203」号室の住戸内において、所定の時間以上水が使用されなかったり、水漏れ等で所定の時間以上断続して水が流れる(ここでは、水漏れとする)と、居室機1aをなすケア端末11のケアセンサ35のうち水量センサ35aが作動開始し、これを検出したケアCPU30の制御により拡声スピーカ34から警報音が鳴動されるとともに、検出された警報情報と「1203」の端末番号情報が含有された制御信号S51が出力される。この制御信号S51は、通信I/F38、幹線L1をなす制御伝送ラインL1a、制御機4の通信I/F53を介して制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された制御信号S51をなす端末番号情報とメモリ51内の端末番号テーブル51aとを照合し、「203」号室の住戸内で水漏れが発生したことを検出するとともに、入力された制御信号S51を通信I/F54から幹線L2をなす制御伝送ラインL2aを介して管理室親機2に伝送させる。管理室親機2の管理室CPU40は、通信I/F45を介して入力され制御信号S51より「203」号室の住戸内で水漏れが発生したことを検出し拡声スピーカ43から警報音を鳴動させるとともに、表示器44にて水漏れ発生の警報情報と居室番号である「203」をそれぞれ出力表示させる。これを確認した管理人が管理室送受器42を取り上げ非常応答すると、管理室CPU40がこれを検出し拡声スピーカ43から鳴動される警報音を停止させ通話回路41を能動にするとともに非常応答信号S52を出力する。この非常応答信号S52は上述の呼出応答信号S22と同様な経路を介して制御機4の制御機CPU50に入力される。制御機CPU50は入力された非常応答信号S52から管理室内の管理人による非常応答を検出し通話回路52を幹線L2をなす音声制御ラインL2bに接続するとともに、入力された警報応答信号S52を通信I/F53から幹線L1をなす制御伝送ラインL1aを介して居室機1aのケア端末11に伝送させる。ケア端末11のケアCPU30は、通信I/F38を介して入力された非常応答信号S52より管理室内の管理人による非常応答を検出し拡声スピーカ34から鳴動される警報音を停止させるとともに通話回路31を能動にする。これにより、居室機1aをなすケア端末11の天井スピーカ32および天井マイク33と、通話回路31、幹線L1をなす音声伝送ラインL1b、制御機4の通話回路52、幹線L2をなす音声伝送ラインL2b、管理室親機2の通話回路41を介して管理室送受器42間の通話路が形成され通話が成立する。また、「203」号室の住戸内の居住者がトイレに入室すると、居室機1aをなすケア端末11のケアセンサ35のうち静止センサ35bが作動開始し、ケアCPU30にて計時される所定の時間内において居住者が退室しないと、ケアCPU30が非常事態を検出し、上述の水量センサ35aの作動時と同様な制御により管理室内の管理人に非常事態が報知される。
【0028】
尚、上記実施例では、同一住戸内に設置される居室機をなす端末の数を2台(インターホン端末、ケア端末)の場合について説明したが、これに限定されず、多数の端末が設けられた場合でも単一系統の幹線を介して制御機に接続することができ、上記実施例と同様な効果を奏する。
【発明の効果】
【0029】
以上の説明から明らかなように、本発明の集合住宅インターホン装置によれば、集合住宅の複数の住戸内に設置される居室機をなすインターホン端末およびケア端末の端末番号を、設定器を操作して異なる番号にそれぞれ設定させ、制御機に同一住戸内の端末については端末番号は違うが同一住戸として制御する機能を備えることにより、管理室親機および集合玄関機が接続される制御機を単一とし、制御機と複数の居室機とを単一系統の幹線を介して接続させ構成することができる。これにより、当該装置の製造コストの抑制および施工時、修理時等における利便性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の集合住宅インターホン装置の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】 図1の設定器を示す(a)模式図、(b)回路図。
【図3】 図1の制御機のメモリ内の端末番号テーブルを示す模式図。
【図4】 従来の集合住宅インターホン装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1a、1b、‥‥、‥‥‥複数の居室機
2‥‥‥管理室親機
3‥‥‥集合玄関機
4‥‥‥制御機
10‥‥‥インターホン端末
11‥‥‥ケア端末
22‥‥‥端末受話器
24‥‥‥セキュリティセンサ
25、36‥‥‥設定器
32‥‥‥天井スピーカ
33‥‥‥天井マイク
35‥‥‥ケアセンサ
42‥‥‥管理室送受器
50‥‥‥制御回路(制御機CPU)
51‥‥‥メモリ
51a‥‥‥端末番号テーブル
Claims (1)
- 1つの住戸内に設けたセキュリティセンサ(24)及び端末送受器(22)を収容したインターホン端末(10)と、ケアセンサ(35)、天井スピーカ(32)及び天井マイク(33)を収容したケア端末(11)とを含む複数の居室機(1a、1b、‥‥)を制御機(4)を介して集合玄関機(3)及び管理室送受器(42)を収容した管理室親機(2)に接続し、前記居室機の前記インターホン端末の端末送受器、前記集合玄関機及び前記管理室親機の管理室送受器間で通話ができ、前記セキュリティセンサが作動したとき前記居室機で警報音が鳴動するとともに、前記管理室親機で警報音が鳴動し、該当する居室番号と警報の種類が表示され、前記ケアセンサが作動したとき前記ケア端末及び前記天井スピーカから警報音が鳴動するとともに、前記管理室親機で警報音が鳴動し、該当する居室番号と警報の種類が表示され、前記天井スピーカ、前記天井マイクと通話ができる集合住宅インターホン装置であって、
前記居室機の前記インターホン端末及び前記ケア端末は、同一住戸内の各端末の端末番号を別々の番号に設定する設定器(25、36)をそれぞれ備え、
前記制御機は、別々の番号に設定された同一住戸内の各端末の端末番号を端末番号テーブル(51a)に記憶し端末番号の何番と何番が何号室の住戸の端末であるかを照合するためのメモリ(51)と、同一住戸内の端末について前記制御機に入力される端末番号は違うが同一住戸として制御する制御回路(50)とを備えることを特徴とする集合住宅インターホン装置。
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-
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- 1998-11-30 JP JP34067598A patent/JP3886273B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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