JP4824326B2 - 集合住宅用インターホンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅インターホンシステムに係り、特に管理室親機専用の通話路や集中管理室親機専用の通話路を確保し、居住者と管理人との通話を確実に行なうことができる集合住宅インターホンシステムに関する。
従来から、この種の集合住宅インターホンシステムとして、音声送受信回路を有する集合玄関機と、音声送受信回路を有する管理室親機と、各居室に設置され音声送受信回路を有する居室親機と、管理室親機、集合玄関機、居室親機の各端末を制御する制御機とで構成される集合住宅用省エネルギーインターホンシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、制御機は、各端末間と通信を行うためのデータ送受信回路と、各端末間と通話を行うための通話路を形成する制御機音声送受信回路と、制御機音声送受信回路の制御を行う通話路制御回路と、データ送受信回路、通話路制御回路の制御を行う制御回路と、制御回路により制御され制御回路が各端末からデータを受け取ることにより制御機音声送受信回路と各端末の各音声送受信回路に電源を送る制御を行う音声系電源制御回路とを備えている。
特開2001−274913号公報(段落番号「0009」、「0010」、図1)
しかしながら、このような構成の集合住宅インターホンシステムにおいては、複数の通話路があっても、先着順で通話路がふさがれてしまうので、例えば居住者が重要な用事があり、管理人とすぐに連絡をとりたくてもとれない虞があった。
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、管理室親機専用の通話路や集中管理室親機専用の通話路を確保し、居住者と管理人との通話を確実に行なうことができる集合住宅インターホンシステムを提供することを目的とする。
本発明は上述の難点を解消するためになされたもので、本発明の第1の態様である集合住宅インターホンシステムは、来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の集合玄関機と、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の管理室親機と、来訪者または管理人からの呼出しに応答した居住者が通話を成立させるための端末IDを有する複数の居室親機と、集合玄関機、管理室親機および居室親機間の呼出、通話をそれぞれ制御するための制御機を備え、制御機は、集合玄関機および制御機間、管理室親機および制御機間に形成される複数の通話路のうち所定の端末が使用する通話路の本数を予め確保するため端末種別と通話路確保数とを関連付けて記憶し、さらに、使用している集合玄関機、管理室親機および居室親機の端末IDとともに使用している通話路情報を関連付けて記憶する制御機メモリと、複数の通話路のうち所定の端末以外の端末が使用している通話路数を監視し、制御機メモリに記憶された通話路確保数を超えて通話路を使用することを抑制するように制御する制御機CPUとを有するものである。
本発明の第2の態様である集合住宅インターホンシステムは、来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の棟集合玄関機と、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の棟管理室親機と、来訪者または管理人からの呼出しに応答した居住者が通話を成立させるための端末IDを有する複数の居室親機と、棟集合玄関機、居室親機および棟管理室親機間の呼出、通話を制御する棟制御機と、来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する集中制御機と、集中制御機に接続され居室親機と通話を行うための集中集合玄関機と、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の集中管理室親機とを備え、集中制御機は、集中集合玄関機および集中制御機間、集中管理室親機および集中制御機間に形成される複数の通話路のうち所定の端末が使用する通話路の本数を予め確保するため端末種別と通話路確保数とを関連付けて記憶し、さらに、使用している棟集合玄関機、居室親機および棟管理室親機の端末IDとともに使用している通話路情報を関連付けて記憶する集中制御機メモリと、複数の通話路のうち所定の端末以外の端末が使用している通話路数を監視し、集中制御機メモリに記憶された通話路確保数を超えて通話路を使用することを抑制するように制御する集中制御機CPUとを有するものである。
本発明の第3の態様は、第2の態様である集合住宅インターホンシステムにおいて、居室親機および集中制御機間に形成される通話路数は、集中集合玄関機および集中制御機間、集中管理室親機および集中制御機間に形成される通話路数と少なくとも等数としたものである。
本発明の第1の態様乃至第3の態様の集合住宅インターホンシステムによれば、制御機(若しくは集中制御機)の制御により、管理室親機(若しくは集中管理室親機)専用の通話路を確保することができることから、緊急時においても、居住者は管理人と通話を確実に行なうことができる。
以下、本発明の集合住宅インターホンシステムを適用した好ましい実施の形態例について、図面を参照して詳述する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例における集合住宅インターホンシステムのシステム構成図である。
同図において、第1の実施例における集合住宅インターホンシステムは、集合住宅のエントランスに設置され、来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する第1〜第4の集合玄関機1a〜1dと、管理室に設置され、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する第1〜第3の管理室親機4a〜4cと、集合住宅の例えばA棟とB棟の各住戸にそれぞれ設置され、来訪者または管理人からの呼出しに応答した居住者が通話を成立させるための第1〜第4の居室親機3a〜3dと、集合玄関機、管理室親機および居室親機間の呼出、通話をそれぞれ制御するための制御機2とを備えている。
制御機2は、第1〜第4の通信回路2a〜2dと、後述する集合玄関機および制御機間に形成される複数の通話路、並びに後述する管理室親機および制御機間に形成される複数の通話路を集合玄関機および管理室親機の端末IDにそれぞれ割り当てて記憶するための制御機メモリ2eと、制御機メモリから読み出される呼出元の端末IDに割り当てられた通話路を確保するための制御機CPU2fとを備えている。
ここで、制御機CPU2fは、第1〜第4の通信回路2a〜2dおよびメモリ2eに接続され、第1の通信回路2aには第1伝送路L1を介して第1〜第4の集合玄関機1a〜1dが、第2の通信回路2bには第2の伝送路L2を介して第1〜第3の管理室親機4a〜4cが、第3の通信回路2cには第3の伝送路L3を介してA棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dが、第4の通信回路2dには第4の伝送路L4を介してB棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dがそれぞれ接続されている。
次に、このように構成された本発明の集合住宅インターホンシステムの動作について説明する。
先ず、この実施例においては、図2に示すように、第1の伝送路L1には第1、第2の通話路(以下「第1、第2の集合玄関機通話路」という。)L1a、L1bが、第2の伝送路L2には第1、第2の通話路(以下「第1、第2の管理室親機通話路」という。)L2a、L2bがそれぞれ含まれており、これらの第1、第2の集合玄関機通話路L1a、L1bおよび第1、第2の管理室親機通話路L2a、L2bの使用可能な端末は、集合玄関機並びに管理室親機の端末IDにそれぞれ割り当てられて制御機メモリ2eに記憶されている。ここでは、第1、第2の集合玄関機通話路L1a、L1bは全ての集合玄関機1a〜1dが使用できるものとして制御機メモリ2eに記憶され、また、第1、第2の管理室親機通話路L2a、L2bは全ての管理室親機4a〜4cが使用できるものとして制御機メモリ2eに記憶されている。
次に、第3の伝送路L3には第1、第2の通話路(以下「第1、第2のA棟居室親機通話路」という。)L3a、L3bが含まれており、第1、第2のA棟居室親機通話路L3a、L3bはA棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dのみが使用でき、また、第4の伝送路L4には第1、第2の通話路(以下「第1、第2のB棟居室親機通話路」という。)L4a、L4bが含まれており、第1、第2のB棟居室親機通話路L4a、L4bはB棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dのみが使用できるものとして割り当てられている。
このような状態において、ある来訪者(以下「第1の来訪者」という。)が、例えばA棟の第1の居室親機(以下「第1のA棟居室親機」という。)3aに係る居住者(以下「第1のA棟居住者」という。)を呼び出すために、第1の集合玄関機1aの呼出操作部(不図示)で第1のA棟居室親機3aに予め割り当てられている居室番号(以下「第1のA棟居室番号」という。)を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第1の集合玄関機1aの端末IDおよび呼出先である第1のA棟居室親機3aの端末IDを含有する呼出信号(以下「第1のA棟呼出信号」という。)が第1の伝送路L1および第1の通信回路2aを介して制御機CPU2fへ送信される。
かかる第1のA棟呼出信号が制御機CPU2fで検出されると、制御機メモリ2eから呼出元である第1の集合玄関機1aの端末IDが読みだされて、図2に示す第1の集合玄関機通話路L1aが第1の集合玄関機1aの通話路として確保される。また、これとともに第1のA棟呼出信号が第3の通信回路2cおよび第1のA棟居室親機通話路L3aを介して第1のA棟居室親機3aへ伝送され、かかる第1のA棟呼出信号が第1のA棟居室親機3aで検出されると、第1のA棟居室親機3aのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、来訪者からの呼び出しを確認した第1のA棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図2および図3に示すように、第1の玄関機通話路L1a、制御機2および第1のA棟居室親機通話路L3aを介して第1のA棟居室親機3aの通話機能と第1の集合玄関機1aの通話機能との間に通話路(以下「第1のA棟通話路」という。)が形成される。
次に、第1のA棟通話路が形成されている状態において、すなわち、第2の玄関機通話路L1bが空いている状態において、他の来訪者(以下「第2の来訪者」という。)が、例えばA棟の第2の居室親機(以下「第2のA棟居室親機」という。)3bに係る居住者(以下「第2のA棟居住者」という。)を呼び出すために、第2の集合玄関機1bの呼出操作部(不図示)で第2のA棟居室親機3bに予め割り当てられている居室番号(以下「第2のA棟居室番号」という。)を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第2の集合玄関機1bの端末IDおよび呼出先である第2のA棟居室親機3bの端末IDを含有する呼出信号(以下「第2のA棟呼出信号」という。)が第1のA棟呼出信号と同様の経路を経由して制御機CPU2fへ送信される。
かかる第2のA棟呼出信号が制御機CPU2fで検出されると、制御機メモリ2eから呼出元である第2の集合玄関機1bの端末IDが読みだされて、図2に示す第2の集合玄関機通話路L1bが第2の集合玄関機1bの通話路として確保される。また、これとともに第2のA棟呼出信号が第3の通信回路2cおよび第2のA棟居室親機通話路L3bを介して第2のA棟居室親機3bへ伝送され、かかる第2のA棟呼出信号が第2のA棟居室親機3bで検出されると、第2のA棟居室親機3bのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、来訪者からの呼び出しを確認した第2のA棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図2および図3に示すように、第2の玄関機通話路L1b、制御機2および第2のA棟居室親機通話路L3bを介して第2のA棟居室親機3bの通話機能と第2の集合玄関機1bの通話機能との間に通話路(以下「第2のA棟通話路」という。)が形成される。
次いで、第1、第2のA棟通話路が形成されている状態において、すなわち、第1、第2の玄関機通話路L1a、L1bが使用されている状態において、他の来訪者(以下「第3の来訪者」という。)が、例えばB棟の第1の居室親機(以下「第1のB棟居室親機」という。)3aに係る居住者(以下「第1のB棟居住者」という。)を呼び出すために、第3の集合玄関機1cの呼出操作部(不図示)で第1のB棟居室親機3aに予め割り当てられている居室番号(以下「第1のB棟居室番号」という。)を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第3の集合玄関機1cの端末IDおよび呼出先である第1のB棟居室親機3aの端末IDを含有する呼出信号(以下「第1のB棟呼出信号」という。)が第1の伝送路L1および第1の通信回路2aを介して制御機CPU2fへ送信される。
かかる第1のB棟呼出信号が制御機CPU2fで検出されると、制御機メモリ2eから呼出元である第3の集合玄関機1cの端末IDが読みだされるものの、図2に示す第1の集合玄関機通話路L1aが第1の集合玄関機1aの通話路として確保され、また、第2の集合玄関機通話路L1bが第2の集合玄関機1bの通話路として確保されているため、図3に示すように、通話路が使用できないことになる。従って、この状態においては、第3の来訪者は第1のB棟居住者を呼び出すことができないことになる。
また、第1、第2のA棟通話路が形成されている状態において、すなわち、第1、第2の玄関機通話路L1a、L1bが使用されている状態において、他の来訪者(以下「第4の来訪者」という。)が、例えばB棟の第2の居室親機(以下「第2のB棟居室親機」という。)3bに係る居住者(以下「第2のB棟居住者」という。)を呼び出すために、第4の集合玄関機1dの呼出操作部(不図示)で第2のB棟居室親機3bに予め割り当てられている居室番号(以下「第2のB棟居室番号」という。)を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下した場合も同様に呼び出すことができない。
一方、第1、第2のA棟通話路が形成されている状態において、すなわち、第1、第2の玄関機通話路L1a、L1bが使用されている状態において、ある管理人(以下「第1の管理人」という。)が、例えば第1のB棟居住者を呼び出すために、第1の管理室親機4aの呼出操作部(不図示)で第1のB棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第1の管理室親機4aの端末IDおよび呼出先である第1のB棟居室親機3aの端末IDを含有する呼出信号(以下「第1の管理人呼出信号」という。)が第2の伝送路L2および第2の通信回路2bを介して制御機CPU2fへ送信される。
かかる第1の管理人呼出信号が制御機CPU2fで検出されると、制御機メモリ2eから呼出元である第1の管理室親機4aの端末IDが読みだされて、図2に示す第1の管理室親機通話路L2aが第1の管理室親機4aの通話路として確保される。また、これとともに第1の管理人呼出信号が第4の通信回路2dおよび第1のB棟居室親機通話路L4aを介して第1のB棟居室親機3aへ伝送され、かかる第1の管理人呼出信号が第1のB棟居室親機3aで検出されると、第1のB棟居室親機3aのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、第1の管理人からの呼び出しを確認した第1のB棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図2および図3に示すように、第1の管理室親機通話路L2a、制御機2および第1のB棟居室親機通話路L4aを介して第1のB棟居室親機3aの通話機能と第1の管理室親機4aの通話機能との間に通話路(以下「第1の管理室通話路」という。)が形成される。
次に、第1の管理室通話路が形成されている状態において、すなわち、第2の管理室親機通話路L2bが空いている状態において、他の管理人(以下「第2の管理人」という。)が、例えば第2のB棟居住者を呼び出すために、第2の管理室親機4bの呼出操作部(不図示)で第2のB棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第2の管理室親機4bの端末IDおよび呼出先である第2のB棟居室親機3bの端末IDを含有する呼出信号(以下「第2の管理人呼出信号」という。)が第1の管理人呼出信号と同様の経路を経由して制御機CPU2fへ送信される。
かかる第2の管理人呼出信号が制御機CPU2fで検出されると、制御機メモリ2eから呼出元である第2の管理室親機4bの端末IDが読みだされて、図2に示す第2の管理室親機通話路L2bが第2の管理室親機4bの通話路として確保される。また、これとともに第2の管理人呼出信号が第4の通信回路2dおよび第2のB棟居室親機通話路L4bを介して第2のB棟居室親機3bへ伝送され、かかる第2の管理人呼出信号が第2のB棟居室親機3bで検出されると、第2のB棟居室親機3bのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、第2の管理人からの呼び出しを確認した第2のB棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図2および図3に示すように、第2の管理室親機通話路L2b、制御機2および第2のB棟居室親機通話路L4bを介して第2のB棟居室親機3bの通話機能と第2の管理室親機4bの通話機能との間に通話路(以下「第2の管理室通話路」という。)が形成される。
以上のように、本発明の第1の実施例においては、管理室親機専用の通話路が確保されていることから、管理人は緊急時において特定の居住者と通話を行なうことができる。
[第2の実施例]
図4は、本発明の第2の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図である。なお、図1〜図3と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図4に示すように、第1の伝送路L1には第1〜第4の通話路(以下「第1〜第4の集合玄関機通話路」という。)L1a〜L1dが、第2の伝送路L2には第1〜第4の通話路(以下「第1〜第4の管理室親機通話路」という。)L2a〜L2dがそれぞれ含まれており、第1の集合玄関機通話路L1aと第1の管理室親機通話路L2aは第1の共通線(不図示)で、第2の集合玄関機通話路L1bと第2の管理室親機通話路L2bは第2の共通線(不図示)で、第3の集合玄関機通話路L1cと第3の管理室親機通話路L2cは第3の共通線(不図示)で、第4の集合玄関機通話路L1dと第4の管理室親機通話路L2dは第4の共通線(不図示)でそれぞれ構成されている。また、これらの第1〜第4の集合玄関機通話路L1a〜L1dおよび第1〜第4の管理室親機通話路L2a〜L2dのうち所定の端末が使用する通話路の本数を予め確保するため端末IDと通話路確保数とが関連付けて制御機メモリ2eに記憶されている。
ここでは、制御機2は、制御機メモリ2eに、例えば、第1〜第3の管理室親機4a〜4c、制御機2間の通話路確保数を「2」と記憶し、全体として最大4通話路を制御できるものとして構成されている。
このように記憶された状態において、第1の実施例と同様にして、第1の訪問者が第1の集合玄関機1aで第1のA棟居住者を呼び出すと、制御機CPU2fの制御により、第1〜第4の集合玄関機通話路L1a〜L1dのうちランダムに一つの通話路(例えば第1の集合玄関機通話路L1a)が塞がれる。ここで、制御機2は、制御機メモリ2eに、使用している端末ID(呼出元の第1の集合玄関機1aのIDおよび呼出先の第1のA棟居室親機3aのID)とともに使用している通話路情報(第1の集合玄関機通話路L1a)を関連付けて記憶させておく。
同様にして、第2の訪問者が第2の集合玄関機1bで第2のA棟居住者を呼び出すと、制御機CPU2fの制御により、第2〜第4の集合玄関機通話路L1b〜L1dのうちランダムに一つの通話路(例えば第2の集合玄関機通話路L1b)が塞がれる。ここで、制御機2は、前述と同様に、制御機メモリ2eに、使用している端末ID(呼出元の第2の集合玄関機1bのIDおよび呼出先の第2のA棟居室親機3bのID)とともに使用している通話路情報(第2の集合玄関機通話路L1b)を関連付けて記憶させておく。
しかしながら、第1、第2の集合玄関機1a、1bが第1、第2の集合玄関機通話路L1a、L1bを使用している間は、第3の訪問者が第3の集合玄関機1cで第3のA棟居住者を呼び出しても、制御機メモリ2eに、第1〜第3の管理室親機4a〜4c、制御機2間の通話路確保数が「2」と記憶されているので、残りの通話路(第3、第4の集合玄関機通話路L1c、L1d)を使用することができず、ひいては第3の訪問者は第3のA棟居住者を呼び出すことができないことになる。なお、この状態においては、第3の訪問者が第4の集合玄関機1dで第3のA棟居住者を呼び出しても、前述と同様に、第3のA棟居住者を呼び出すことができない。
一方、第1、第2の集合玄関機1a、1bが第1、第2の集合玄関機通話路L1a、L1bを使用している状態においても、第1〜第3の管理室親機4a〜4c、制御機2間の通話路が2つ確保されていることから、第1の管理人若しくは第2の管理人は第1の実施例と同様にして、第1、第2の居住者を除く他の居住者を呼び出すことができる。すなわち、第1の管理人が第1の管理室親機4aで第1のB棟居住者を呼び出すと、制御機CPU2fの制御により、第3、第4の管理室親機通話路L2c、L2dの2通話路うちランダムに一つの通話路(例えば第3の管理室親機通話路L2c)が塞がれる。ここで、制御機2は、制御機メモリ2eに、使用している端末ID(呼出元の第1の管理室親機4aのIDおよび呼出先の第1のB棟居室親機3aのID)とともに使用している通話路情報(第3の管理室親機通話路L2c)を関連付けて記憶させておく。
同様にして、第2の管理人が第2の管理室親機4bで第2のB棟居住者を呼び出すと、制御機CPU2fの制御により、残りの第4の管理室親機通話路L2dが塞がれる。ここで、制御機2は、前述と同様に、制御機メモリ2eに、使用している端末ID(呼出元の第2の管理室親機4bのIDおよび呼出先の第2のB棟居室親機3bのID)とともに使用している通話路情報(第4の管理室親機通話路L2d)を関連付けて記憶させておく。
以上のように、第2の実施例においても、管理室親機専用の通話路が確保されていることから、管理人は緊急時において特定の居住者と通話を行なうことができる。
[第3の実施例]
図5は、本発明の第3の実施例における集合住宅インターホンシステムのシステム構成図である。なお、図1〜図3と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
同図において、第3の実施例における集合住宅インターホンシステムは、集合住宅の各棟のエントランスに設置され、来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する第1〜第4の棟集合玄関機10a〜10dと、集合住宅の各棟の管理室に設置され、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する第1〜第3の棟管理室親機40a〜40cと、集合住宅の例えばA棟とB棟の各住戸にそれぞれ設置され、来訪者または管理人からの呼出しに応答した居住者が通話を成立させるための第1〜第4の居室親機3a〜3dと、棟集合玄関機、居室親機および棟管理室親機間の呼出、通話を制御する棟制御機20と、来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する集中制御機50と、集中制御機に接続され居室親機と通話を行うための第1〜第4の集中集合玄関機60a〜60dと、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する第1〜第3の集中管理室親機70a〜70cとを備えている。
集中制御機50は、第1〜第4の通信回路50a〜50dと、後述する集中集合玄関機および集中制御機間に形成される複数の通話路、並びに後述する集中管理室親機および集中制御機間に形成される複数の通話路を集中集合玄関機および集中管理室親機の端末IDにそれぞれ割り当てて記憶するための集中制御機メモリ50eと、集中制御機メモリから読み出される呼出元の端末IDに割り当てられた通話路を確保するための集中制御機CPU50fとを備えている。
ここで、集中制御機CPU50fは、第1〜第4の通信回路50a〜50dおよび集中制御機メモリ50eに接続され、第1の通信回路50aには第1伝送路L10を介して第1〜第4の集中集合玄関機60a〜60dが、第2の通信回路50bには第2の伝送路L20を介して第1〜第3の集中管理室親機70a〜70cが、第3の通信回路50cには第3の伝送路L30を介してA棟の棟制御機20が、第4の通信回路50dには第4の伝送路L40を介してB棟の棟制御機20がそれぞれ接続されている。また、各棟の棟制御機20は、それぞれ、第5伝送路L50を介して第1〜第4の棟集合玄関機10a〜10dに、第6の伝送路L60を介して第1〜第3の棟管理室親機40a〜40cに、第7の伝送路L70を介して第1〜第4の居室親機3a〜3dにそれぞれ接続されている。
次に、このように構成された本発明の集合住宅インターホンシステムの動作について説明する。
先ず、この実施例においては、図6に示すように、第1の伝送路L10には第1、第2の通話路(以下「第1、第2の集中集合玄関機通話路」という。)L10a、L10bが、第2の伝送路L20には第1、第2の通話路(以下「第1、第2の集中管理室親機通話路」という。)L20a、L20bがそれぞれ含まれており、これらの第1、第2の集中集合玄関機通話路L10a、L10bおよび第1、第2の集中管理室親機通話路L20a、L20bの使用可能な端末は、集中集合玄関機並びに集中管理室親機の端末IDにそれぞれ割り当てられて集中制御機メモリ50eに記憶されている。ここでは、第1、第2の集中集合玄関機通話路L10a、L10bは全ての集中集合玄関機60a〜60dが使用できるものとして集中制御機メモリ50eに記憶され、また、第1、第2の集中管理室親機通話路L20a、L20bは全ての集中管理室親機70a〜70cが使用できるものとして集中制御機メモリ50eに記憶されている。
次に、A棟の第7の伝送路L70には第1、第2の通話路(以下「第1、第2のA棟集中居室親機通話路」という。)L70a、L70bが含まれており、第1、第2のA棟集中居室親機通話路L70a、L70bはA棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dのみが使用できるものとして割り当てられている。同様に、B棟の第7の伝送路L70にも第1、第2の通話路(以下「第1、第2のB棟集中居室親機通話路」という。)L70a、L70bが含まれており、第1、第2のB棟集中居室親機通話路L70a、L70bはB棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dのみが使用できるものとして割り当てられている。
このような状態において、第1の来訪者が、例えば第1のA棟居住者を呼び出すために、第1の集中集合玄関機60aの呼出操作部(不図示)で第1のA棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第1の集中集合玄関機60aの端末IDおよび呼出先である第1のA棟居室親機3aの端末IDを含有する呼出信号(以下「第1のA棟集中呼出信号」という。)が第1の伝送路L10および第1の通信回路50aを介して集中制御機CPU50fへ送信される。
かかる第1のA棟集中呼出信号が集中制御機CPU50fで検出されると、集中制御機メモリ50eから呼出元である第1の集中集合玄関機60aの端末IDが読みだされて、図6に示す第1の集中集合玄関機通話路L10aが第1の集中集合玄関機1aの通話路として確保される。また、これとともに第1のA棟集中呼出信号が第3の通信回路50c、第3の伝送路L30、棟制御機20および第1のA棟集中居室親機通話路L70aを介して第1のA棟居室親機3aへ伝送され、かかる第1のA棟集中呼出信号が第1のA棟居室親機3aで検出されると、第1のA棟居室親機3aのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、来訪者からの呼び出しを確認した第1のA棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図6および図7に示すように、第1の集中集合玄関機通話路L10a、集中制御機50、第3の伝送路L30、棟制御機20および第1のA棟集中居室親機通話路L70aを介して第1のA棟居室親機3aの通話機能と第1の集合玄関機60aの通話機能との間に通話路(以下「第1のA棟集中通話路」という。)が形成される。
次に、第1のA棟集中通話路が形成されている状態において、すなわち、第2の集中集合玄関機通話路L10bが空いている状態において、第2の来訪者が、第2のA棟居住者を呼び出すために、第2の集中集合玄関機60bの呼出操作部(不図示)で第2のA棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第2の集中集合玄関機60bの端末IDおよび呼出先である第2のA棟居室親機3bの端末IDを含有する呼出信号(以下「第2のA棟集中呼出信号」という。)が第1のA棟集中呼出信号と同様の経路を経由して集中制御機CPU50fへ送信される。
かかる第2のA棟集中呼出信号が集中制御機CPU50fで検出されると、集中制御機メモリ50eから呼出元である第2の集中集合玄関機60bの端末IDが読みだされて、図6に示す第2の集中集合玄関機通話路L10bが第2の集中集合玄関機60bの通話路として確保される。また、これとともに第2のA棟集中呼出信号が第3の通信回路50c、第3の伝送路L30、棟制御機20および第2のA棟集中居室親機通話路L70bを介して第2のA棟居室親機3bへ伝送され、かかる第2のA棟集中呼出信号が第2のA棟居室親機3bで検出されると、第2のA棟居室親機3bのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、来訪者からの呼び出しを確認した第2のA棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図6および図7に示すように、第2の集中集合玄関機通話路L10b、集中制御機50、第3の伝送路L30、棟制御機20および第2のA棟集中居室親機通話路L70bを介して第2のA棟居室親機3bの通話機能と第2の集合玄関機60bの通話機能との間に通話路(以下「第2のA棟集中通話路」という。)が形成される。
次いで、第1、第2のA棟集中通話路が形成されている状態において、すなわち、第1、第2の集中集合玄関機通話路L10a、L10bが使用されている状態において、第3の来訪者が、例えば第1のB棟居住者を呼び出すために、第3の集合玄関機60cの呼出操作部(不図示)で第1のB棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第3の集中集合玄関機60cの端末IDおよび呼出先である第1のB棟居室親機3aの端末IDを含有する呼出信号(以下「第1のB棟集中呼出信号」という。)が第1の伝送路L10および第1の通信回路50aを介して集中制御機CPU50fへ送信される。
かかる第1のB棟集中呼出信号が集中制御機CPU50fで検出されると、集中制御機メモリ50eから呼出元である第3の集中集合玄関機60cの端末IDが読みだされるものの、図6に示す第1の集中集合玄関機通話路L10aが第1の集中集合玄関機60aの通話路として確保され、また、第2の集中集合玄関機通話路L10bが第2の集中集合玄関機60bの通話路として確保されているため、図7に示すように、通話路が使用できないことになる。従って、この状態においては、第3の来訪者は第1のB棟居住者を呼び出すことができないことになる。
また、第1、第2のA棟集中通話路が形成されている状態において、すなわち、第1、第2の集中集合玄関機通話路L10a、L10bが使用されている状態において、第4の来訪者が、例えば第2のB棟居住者を呼び出すために、第4の集中集合玄関機60dの呼出操作部(不図示)で第2のB棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下した場合も同様に呼び出すことができない。
一方、第1、第2のA棟集中通話路が形成されている状態において、すなわち、第1、第2の集中集合玄関機通話路L10a、L10bが使用されている状態において、第1の管理人が、例えば第1のB棟居住者を呼び出すために、第1の集中管理室親機70aの呼出操作部(不図示)で第1のB棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第1の集中管理室親機70aの端末IDおよび呼出先である第1のB棟居室親機3aの端末IDを含有する呼出信号(以下「第1の集中管理人呼出信号」という。)が第2の伝送路L20および第2の通信回路50bを介して集中制御機CPU50fへ送信される。
かかる第1の集中管理人呼出信号が集中制御機CPU50fで検出されると、集中制御機メモリ50eから呼出元である第1の集中管理室親機70aの端末IDが読みだされて、図6に示す第1の集中管理室親機通話路L20aが第1の集中管理室親機70aの通話路として確保される。また、これとともに第1の集中管理人呼出信号が第4の通信回路50d、第4の伝送路L40、棟制御機20および第1のB棟集中居室親機通話路L70aを介して第1のB棟居室親機3aへ伝送され、かかる第1の集中管理人呼出信号が第1のB棟居室親機3aで検出されると、第1のB棟居室親機3aのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、第1の管理人からの呼び出しを確認した第1のB棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図6および図7に示すように、集中制御機50、第4の伝送路L40、棟制御機20および第1のB棟集中居室親機通話路L70aを介して第1のB棟居室親機3aの通話機能と第1の集中管理室親機70aの通話機能との間に通話路(以下「第1の集中管理室通話路」という。)が形成される。
次に、第1の集中管理室通話路が形成されている状態において、すなわち、第2の集中管理室親機通話路L20bが空いている状態において、第2の管理人が、例えば第2のB棟居住者を呼び出すために、第2の集中管理室親機70bの呼出操作部(不図示)で第2のB棟居室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元である第2の集中管理室親機70bの端末IDおよび呼出先である第2のB棟居室親機3bの端末IDを含有する呼出信号(以下「第2の集中管理人呼出信号」という。)が第1の集中管理人呼出信号と同様の経路を経由して集中制御機CPU50fへ送信される。
かかる第2の集中管理人呼出信号が集中制御機CPU50fで検出されると、集中制御機メモリ50eから呼出元である第2の集中管理室親機70bの端末IDが読みだされて、図6に示す第2の集中管理室親機通話路L20bが第2の集中管理室親機70bの通話路として確保される。また、これとともに第2の集中管理人呼出信号が第4の通信回路50d、第4の伝送路L40、棟制御機20および第2のB棟集中居室親機通話路L70bを介して第2のB棟居室親機3bへ伝送され、かかる第2の集中管理人呼出信号が第2のB棟居室親機3bで検出されると、第2のB棟居室親機3bのスピーカ(不図示)から呼出音が放音され、ここで、第2の管理人からの呼び出しを確認した第2のB棟居住者がハンドセット(不図示)などを取上げて応答操作を行なうと、図6および図7に示すように、集中制御機50、第4の伝送路L40、棟制御機20および第2のB棟集中居室親機通話路L70bを介して第2のB棟居室親機3bの通話機能と第2の集中管理室親機70bの通話機能との間に通話路(以下「第2の集中管理室通話路」という。)が形成される。
以上のように、本発明の第3の実施例においては、集中管理室親機専用の通話路が確保されていることから、管理人は緊急時において特定の居住者と通話を行なうことができる。
[第4の実施例]
図8は、本発明の第4の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図である。なお、図1〜図7と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図8に示すように、第1の伝送路L10には第1〜第4の通話路(以下「第1〜第4の集中集合玄関機通話路」という。)L10a〜L10dが、第2の伝送路L20には第1〜第3の通話路(以下「第1〜第3の集中管理室親機通話路」という。)L20a〜L20cがそれぞれ含まれており、第1の集中集合玄関機通話路L10aと第1の集中管理室親機通話路L20aは第1の共通線(不図示)で、第2の集中集合玄関機通話路L10bと第2の集中管理室親機通話路L20bは第2の共通線(不図示)で、第3の集中集合玄関機通話路L10cと第3の集中管理室親機通話路L20cは第3の共通線(不図示)で、第4の集中集合玄関機通話路L10dと第4の集中管理室親機通話路L20dは第4の共通線(不図示)でそれぞれ構成されている。また、これらの第1〜第4の集中集合玄関機通話路L10a〜L10dおよび第1〜第4の集中管理室親機通話路L20a〜L20dのうち所定の端末が使用する通話路の本数を予め確保するため端末IDと通話路確保数とが関連付けて集中制御機メモリ50eに記憶されている。
ここでは、集中制御機50は、集中制御機メモリ50eに、例えば、第1〜第3の集中管理室親機70a〜70c、制御機50間の通話路確保数を「2」と記憶し、全体として最大4通話路を制御できるものとして構成されている。
このように記憶された状態において、第3の実施例と同様にして、第1の訪問者が第1の集中集合玄関機60aで第1のA棟居住者を呼び出すと、集中制御機CPU50fの制御により、第1〜第4の集中集合玄関機通話路L10a〜L10dのうちランダムに一つの通話路(例えば第1の集中集合玄関機通話路L10a)が塞がれる。ここで、集中制御機50は、集中制御機メモリ50eに、使用している端末ID(呼出元の第1の集中集合玄関機60aのIDおよび呼出先の第1のA棟居室親機3aのID)とともに使用している通話路情報(第1の集中集合玄関機通話路L10a)を関連付けて記憶させておく。
同様にして、第2の訪問者が第2の集中集合玄関機60bで第2のA棟居住者を呼び出すと、集中制御機CPU50fの制御により、第1〜第4の集中集合玄関機通話路L10a〜L10dのうちランダムに一つの通話路(例えば第2の集中集合玄関機通話路L10b)が塞がれる。ここで、集中制御機50は、前述と同様に、集中制御機メモリ50eに、使用している端末ID(呼出元の第2の集中集合玄関機60bのIDおよび呼出先の第2のA棟居室親機3bのID)とともに使用している通話路情報(第2の集中集合玄関機通話路L10b)を関連付けて記憶させておく。
しかしながら、第1、第2の集中集合玄関機60a、60bが第1、第2の集中集合玄関機通話路L10a、L10bを使用している間は、第3の訪問者が第3の集中集合玄関機60cで第3のA棟居住者を呼び出しても、集中制御機メモリ50eに、第1〜第3の管理室親機70a〜70c、集中制御機50間の通話路確保数が「2」と記憶されているので、残りの通話路(第3、第4の集中集合玄関機通話路L10c、L10d)を使用することができず、ひいては第3の訪問者は第3のA棟居住者を呼び出すことができないことになる。なお、この状態においては、第3の訪問者が第4の集中集合玄関機60dで第3のA棟居住者を呼び出しても、前述と同様に、第3のA棟居住者を呼び出すことができない。
一方、第1、第2の集中集合玄関機60a、60bが第1、第2の集中集合玄関機通話路L10a、L10bを使用している状態においても、第1〜第3の集中管理室親機70a〜70c、集中制御機50間の通話路が2つ確保されていることから、第1の管理人若しくは第2の管理人は第3の実施例と同様にして、第1、第2の居住者を除く他の居住者を呼び出すことができる。すなわち、第1の管理人が第1の集中管理室親機70aで第1のB棟居住者を呼び出すと、集中制御機CPU50fの制御により、第3、第4の集中管理室親機通話路L20c、L20dのうちランダムに一つの通話路(例えば第3の集中管理室親機通話路L20c)が塞がれる。ここで、集中制御機50は、前述と同様に、集中制御機メモリ50eに、使用している端末ID(呼出元の第1の集中管理室親機70aのIDおよび呼出先の第1のB棟居室親機3aのID)とともに使用している通話路情報(第3の集中管理室親機通話路L20c)を関連付けて記憶させておく。
同様にして、第2の管理人が第2の集中管理室親機70bで第2のB棟居住者を呼び出すと、集中制御機CPU50fの制御により、残りの第4の集中管理室親機通話路L20dが塞がれる。ここで、集中制御機50は、前述と同様に、集中制御機メモリ50eに、使用している端末ID(呼出元の第2の集中管理室親機70bのIDおよび呼出先の第2のB棟居室親機3bのID)とともに使用している通話路情報(第4の集中管理室親機通話路L20d)を関連付けて記憶させておく。
以上のように、第4の実施例においても、集中管理室親機専用の通話路が確保されていることから、管理人は緊急時において特定の居住者と通話を行なうことができる。
[第5の実施例]
図9は、本発明の第5の実施例における集合住宅インターホンシステムのシステム構成図である。なお、同図において、図1〜図8と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図6〜図8に示す第7の伝送路L70に代えて第8の伝送路L80が接続されている。ここで、A棟の第8の伝送路L80には第1〜第4の通話路(以下「第1〜第4のA棟居室親機通話路」という。)L80a〜L80dが含まれており、第1〜第4のA棟居室親機通話路L80a〜L80dはA棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dのみが使用できるものとして割り当てられている。また、B棟の第8の伝送路L80にも第1〜第4の通話路(以下「第1〜第4のB棟居室親機通話路」という。)L80a〜L80dが含まれており、第1〜第4のB棟居室親機通話路L80a〜L80dはB棟の第1〜第4の居室親機3a〜3dのみが使用できるものとして割り当てられている。
この実施例においては、居室親機および集中制御機間に形成される通話路数が、集中集合玄関機および集中制御機間、集中管理室親機および集中制御機間に形成される通話路数と等数とされていることから、例えば第1、第2の集中集合玄関機60a、60bで第1、第2のA棟居住者を呼び出している状態においても、第1の管理人(若しくは第2の管理人)は第1、第2のA棟居住者を除くA棟の他の居住者(例えば第3のA棟居住者)を呼び出すことができる。同様に、例えば例えば第1、第2の集中集合玄関機60a、60bで第1、第2のB棟居住者を呼び出している状態においても、第1の管理人(若しくは第2の管理人)は第1、第2のB棟居住者を除くB棟の他の居住者(例えば第3のB棟居住者)を呼び出すことができる。
本発明は、特許請求の範囲内で、次のように、変更、修正を加えることができる。
第1に、前述の実施例においては、集合玄関機および制御機間に形成される通話路、管理室親機および制御機間に形成される通話路、集中集合玄関機および集中制御機間に形成される通話路、集中管理室親機および集中制御機間に形成される通話路がそれぞれ2通話路の場合について説明しているが、それぞれ3通話路以上としてもよい。
第2に、前述の実施例においては、居室親機および集中制御機間に形成される通話路数が、集中集合玄関機および集中制御機間、集中管理室親機および集中制御機間に形成される通話路数と等しくした場合について説明しているが、両者の通話路数は異ならせてもよい。
第3に、前述の実施例においては、4台の集合玄関機、棟集合玄関機、居室親機、集中集合玄関機、3台の管理室親機、集中管理室親機、1台乃至2台の制御機、棟制御機、集中制御機について説明しているが、これらの機器の台数はシステムの規模に応じて適宜増減することができる。
本発明の第1の実施例における集合住宅インターホンシステムのシステム構成図。 本発明の第1の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図。 本発明の第1の実施例における居室親機の呼出状況を示す説明図。 本発明の第2の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図。 本発明の第3の実施例における集合住宅インターホンシステムのシステム構成図。 本発明の第3の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図。 本発明の第3の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図。 本発明の第4の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図。 本発明の第5の実施例における各機器間の通話路の形成状態を示す説明図。
1a、1b、1c、1d・・・集合玄関機
3a、3b・・・居室親機
4a、4b・・・管理室親機
2・・・制御機
2e・・・制御機メモリ
2f・・・制御機CPU
10a、10b、10c、10d・・・棟集合玄関機
20・・・棟制御機
40a、40b・・・棟管理室親機
50・・・集中制御機
50e・・・集中制御機メモリ
50f・・・集中制御機CPU
60a、60b、・・・集中集合玄関機
70a、70b、・・・集中管理室親機
L1a・・・通話路(第1の集合玄関機通話路)
L1b・・・通話路(第2の集合玄関機通話路)
L2a・・・通話路(第1の集中管理室親機通話路)
L2b・・・通話路(第2の集中管理室親機通話路)
L10a・・・通話路(第1の集中集合玄関機通話路)
L10b・・・通話路(第2の集中集合玄関機通話路)
L20a・・・通話路(第1の集中管理室親機通話路)
L20b・・・通話路(第2の集中管理室親機通話

Claims (3)

  1. 来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の集合玄関機(1a、1b、1c、1d、・・・)と、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の管理室親機(4a、4b、4c、・・・)と、来訪者または管理人からの呼出しに応答した居住者が通話を成立させるための端末IDを有する複数の居室親機(3a、3b、3c、3d、・・・)と、前記集合玄関機、前記管理室親機および前記居室親機間の呼出、通話をそれぞれ制御するための制御機(2)を備え、
    前記制御機は、前記集合玄関機および前記制御機間、前記管理室親機および前記制御機間に形成される複数の通話路(L1a、L1b、・・・、L2a、L2b、・・・、・・・)のうち所定の端末が使用する通話路の本数を予め確保するため端末種別と通話路確保数とを関連付けて記憶し、さらに、使用している前記集合玄関機、前記管理室親機および前記居室親機の端末IDとともに使用している通話路情報を関連付けて記憶する制御機メモリ(2e)と、前記複数の通話路のうち前記所定の端末以外の端末が使用している通話路数を監視し、前記制御機メモリに記憶された通話路確保数を超えて通話路を使用することを抑制するように制御する制御機CPU(2f)とを有することを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
  2. 来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の棟集合玄関機(10a、10b、10c、10d、・・・)と、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の棟管理室親機(40a、40b、40c、・・・)と、来訪者または管理人からの呼出しに応答した居住者が通話を成立させるための端末IDを有する複数の居室親機(3a、3b、3c、3d、・・・)と、前記棟集合玄関機、前記居室親機および前記棟管理室親機間の呼出、通話を制御する棟制御機(20)と、来訪者が居住者または管理人を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する集中制御機(50)と、前記集中制御機に接続され前記居室親機と通話を行うための集中集合玄関機(60a、60b、60c、60d、・・・)と、来訪者からの呼出しに応答した管理人が通話を成立させるとともに管理人が居住者を呼出して通話を成立させるための端末IDを有する複数の集中管理室親機(70a、70b、70c、・・・)とを備え、
    前記集中制御機は、前記集中集合玄関機および前記集中制御機間、前記集中管理室親機および前記集中制御機間に形成される複数の通話路(L10a、L10b、・・・、L20a、L20b、・・・、・・・)のうち所定の端末が使用する通話路の本数を予め確保するため端末種別と通話路確保数とを関連付けて記憶し、さらに、使用している前記棟集合玄関機、前記居室親機および前記棟管理室親機の端末IDとともに使用している通話路情報を関連付けて記憶する集中制御機メモリ(50e)と、前記複数の通話路のうち前記所定の端末以外の端末が使用している通話路数を監視し、前記集中制御機メモリに記憶された通話路確保数を超えて通話路を使用することを抑制するように制御する集中制御機CPU(50f)とを有することを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
  3. 前記居室親機および前記集中制御機間に形成される通話路数は、前記集中集合玄関機および前記集中制御機間、前記集中管理室親機および前記集中制御機間に形成される通話路数と少なくとも等数であることを特徴とする請求項2記載の集合住宅インターホンシステム。
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