JP2007049583A - ナースコールシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ナースコールシステムにおいて、看護士等が所持する無線携帯端末機として、携帯電話機を採用した場合でも、通話料金などの通信経費が一切発生しないようにする。
【解決手段】無線携帯端末機10を、商用基地局20との間で無線通信を実行し得る携帯電話機能と、セルアンテナ9との間で無線通信を実行し得る無線LAN機能の二つの通信方式を実行できるデュアル携帯電話機とする。かかる無線携帯端末機10は、携帯電話機能と無線LAN機能の両通信方式での通信が可能なデュアルモードと、無線LAN機能による通信のみが可能な無線LANモードとの間で通信モードが切り換わるように構成する。そして、常態においてはディアルモードとなるようにしてあり、セルアンテナ9との通信が確立し得る状態では、強制的に無線LANモードに切り換わるようにしてある。
【選択図】図1
【解決手段】無線携帯端末機10を、商用基地局20との間で無線通信を実行し得る携帯電話機能と、セルアンテナ9との間で無線通信を実行し得る無線LAN機能の二つの通信方式を実行できるデュアル携帯電話機とする。かかる無線携帯端末機10は、携帯電話機能と無線LAN機能の両通信方式での通信が可能なデュアルモードと、無線LAN機能による通信のみが可能な無線LANモードとの間で通信モードが切り換わるように構成する。そして、常態においてはディアルモードとなるようにしてあり、セルアンテナ9との通信が確立し得る状態では、強制的に無線LANモードに切り換わるようにしてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、病室、廊下および共同トイレなどに配設されるナースコールラインと、看護士などの病院職員が携帯する無線携帯端末機と、無線携帯端末機に対する無線通信を担うセルアンテナと、各病棟のナースセンタに設置されたナースコール親機などからなるナースコールシステムに関する。
本発明に係るナースコースシステムは、携帯電話機を看護士等が所持する無線携帯端末機とするものであるが、同種のシステムは、例えば特許文献1や特許文献2などに見受けられる。これら文献に記載のナースコールシステムでは、携帯電話機の一種であるPHS(Personal Handyphone System)を無線携帯端末機として採用する点で共通する。特許文献1では、アナログ方式のナースコールラインとデジタル方式のPHSとを、デジタル交換機を介して連結している。特許文献2では、ナースセンタに設置されたナースコール親機で受けた呼出コールを、基地アンテナと中継アンテナとを介してPHSに転送できるようにしている。かかるPHSは、固定電話並の優れた音質を有するため、上記のナースコールシステムでは快適な通話環境が期待できる。
本発明者等は、第3世代デジタル携帯電話(通信方式がW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に代表される携帯電話)を、ナースコールシステムにおける無線携帯端末機として採用することを予定している(以下において、「携帯電話」或いは「携帯電話機」とは、PHSを含まない概念とする)。かかる第3世代携帯電話を用いれば、通話だけでなく、文字、静止画、動画、音声などの様々な形態の情報を統合して取り扱うことが可能となり、本来の呼出機能や通話機能に加えて、院内の情報端末、あるいはメール機能を有するマルチメディア端末としての機能を無線携帯端末機に与えることができるため、緊急の呼出メールや伝言メールなどの業務に必要な情報のリアルタイムなやり取りが可能となり、看護士等の迅速且つ正確な医療サービスの提供に貢献できる。換言すれば、マルチメディア機能が脆弱なPHSに代えて、第3世代デジタル携帯電話を採用すれば、呼出機能や通話機能だけでなく先の情報端末やマルチメディア端末としての機能を無線携帯端末機に与えることができるため、病院職員の日常業務を強力にバックアップできると考えた。
しかし、第3世代携帯電話(以下、単に「携帯電話」と記す)をナースコールシステムの無線携帯端末機として採用した場合には、通信が商用基地局を介したものとなるために、通話料や通信料が莫大なものとなることが避けられない。すなわち、PHSを無線携帯端末機とするシステムでは、商用基地局を介することなくPHSとデジタル交換機、或いはナースコール親機との間で通信を確立することができるため、通話料は生じない。これに対して携帯電話を無線携帯端末機とした場合には、一般回線および商用基地局を介して通信を行うために、莫大な通話料や通信料が発生する点にシステム導入上の不利があった。
本発明の目的は、PHSに代えて携帯電話を看護士等が所持する無線携帯端末機として採用することに伴う、通話料金などの病院サイドの通信経費負担を最小限に抑えることができる、新規なナースコールシステムを得るにある。本発明の目的は、携帯電話を無線携帯端末機として採用した場合に不可避となる、当該携帯電話が発する強力な電波による医用電機機器への影響問題を解消して、信頼性、安全性に優れたナースコールシステムを提供することにある。
本発明は、図1に示すごとく、病室、廊下および共同トイレなどに配設されるナースコールライン6と、看護士などの病院職員が携帯する無線携帯端末機10と、該無線携帯端末機10に対する無線通信を担うセルアンテナ9と、各病棟のナースセンタに設置された通話用のナースコール親機7などからなるナースコールシステムを対象とする。これらナースコールライン6、セルアンテナ9、およびナースコール親機7などは、通信プロトコルTCP/IPを用いて構築された院内LANネットワーク1に接続されており、該院内LANネットワーク1はインターネット5に接続されている。そして、無線携帯端末機10が、商用基地局20との間で無線通信を実行し得る携帯電話機能と、セルアンテナ9との間で無線通信を実行し得る無線LAN機能の二つの通信方式を実行できるデュアル携帯電話機としてあることを特徴とする。本発明に係るナースコールシステムは、病院だけでなく介護施設にも適用できる。換言すれば、本発明で言うところの「病院」は介護施設を含む概念であり、「病棟」は介護病棟を含む概念である。さらに本発明における「看護士などの病院職員」は、介護士などの介護施設職員をも含む概念である。
無線携帯端末機10は、前記携帯電話機能と前記無線LAN機能の両通信方式での通信が可能なデュアルモードと、無線LAN機能による通信のみが可能となる無線LANモードとの少なくとも二つの通信モードを備えるものとする。そして、セルアンテナ9との通信が確立し得る状態では、強制的に無線LANモードに切り換わるように構成することが好ましい。尤も本発明においては、携帯電話機能のみが発揮される携帯電話モード、ディアルモード、および無線LANモードの3つのモードを備えるものであってもよく、要はセルアンテナ9との間で通信が確立したときに、強制的に無線LANモードに切り換わるようになっていればよい。
ナースセンタには、無線携帯端末機10に対して職員位置確認用の呼出信号を送信するナースコール端末機8を設置することができる。そして、ナースコール端末機8からの呼出信号を受けた無線携帯端末機10が、いずれのセルアンテナ9との間で無線通信を確立したかを判別することにより、病院内での病院職員の位置を把握できるようにすることができる。
ナースコール端末機8は、所定時間ごとに各無線携帯端末機10に対して仮想呼出信号を送信するものとすることができる。そして、当該仮想呼び出し信号に応じた無線携帯電話端末機10が、いずれのセルアンテナ9との間で無線通信を確立しているかを判別することにより、病棟内での病院職員の位置を把握できるようにすることができる。
本発明に係るナースコースシステムにおいては、看護士等の病院職員が携帯する無線携帯端末機10として、従前のPHSに代えて、通常の携帯電話を採用することとした。一般的にこの種の携帯電話では、PHSに比べてマルチメディア機能の格段の向上が図られており、文字、静止画、動画、音声などの様々な形態の情報を統合して取り扱うことができるようになっている。したがって本発明のように、かかる携帯電話をナースコールシステムの無線携帯端末機10として採用してあると、本来のナースコールに対応・応答するためだけの呼出機能や通話機能に加えて、院内の情報端末、あるいはメール機能を有するマルチメディア端末としての機能を無線携帯端末機10に与えることができるので、緊急の呼出メールや伝言メールなどの業務に必要な情報のリアルタイムなやり取りが可能となり、看護士等による迅速且つ正確な医療サービスの提供に貢献できる。
加えて、当該システムによれば、携帯電話のマルチメディア機能を使った様々な機能やサービスを提供できる。具体的には、無線携帯端末機10で動画を受けることができるようにしてあると、防犯カメラの映像をリアルタイムに見ることができる。無線携帯端末機10で、病棟内の照明や空調のオン・オフ操作をすることもできる。さらに、無線携帯端末機10に個人認証情報が格納されたICチップを組み込んであると、当該無線携帯端末機10を電子鍵とする夜間出入口の出入管理システムを構築できる。セキュリティレベルが設定された検査室等への開錠用の電子鍵機能を無線携帯端末機10に与えることもできる。
そのうえで、本発明に係るナースコールシステムのように、無線携帯端末機10を商用基地局20との間で無線通信を実行し得る携帯電話機能と、セルアンテナ9との間で無線通信を実行し得る無線LAN機能の二つの通信方式を実行できるデュアル携帯電話機とするとともに、院内LANネットワーク1をインターネット標準の通信プロトコルTCP/IPを用いて構築してあると、病院内においては、無線LAN機能を発揮させることによってIP電話機として無線携帯端末機10を使用することが可能となる。これにて、ナースコールライン6と無線携帯端末機10の間、或いはナースコール親機7と無線携帯端末機10の間の通話料や通信料は、商用基地局20を介さないために一切発生せず、したがって病院サイドの通信費用負担を確実に抑えることが可能となる。一般的に、IP電話としての通話料は、通常の携帯電話の通話料よりも格段に低く設定されており、したがって、無線携帯端末機10から外部への通信費用を抑えることができる点でも実用上優れている。
本発明に係るナースコールシステムのように、セルアンテナ9との間の無線通信が確立されると、無線携帯端末機10の通信モードが無線LANモードに強制的・自動的に切り換わるようにしてあると、病院内に存する無線携帯端末機10から強力な電波が発せられることがなく、電波障害に起因する医用電気機器の誤作動の発生を確実に防ぐことができ、安全性、信頼性に優れたシステムを提供できる。強制的・自動的に通信モードが切り換わるようにしてあると、煩わしいモード切替の手間を省いて病院職員の負担を小さくできる。モード切替を忘れて医用電機機器に悪影響を及ぼすこともない。病院職員が、私用の携帯電話とナースコール応答用の携帯端末機といったような二種の携帯機器を所持する必要がなくなる点でも、本発明に係るナースコースシステムは実用利便上優れている。
ナースセンタに、無線携帯端末機10に対して職員位置確認用の呼出信号を送信するナースコール端末機8を設置し、ナースコール端末機8からの呼出信号を受けた無線携帯端末機10が、いずれのセルアンテナ9との間で無線通信を確立したかを判別することにより、病院内での病院職員の位置を把握できるようにしてあると、職員の勤務状態を総括的に管理・把握することが可能となる。そのうえで、ナースコール端末機8が、1分毎や5分毎などのごとく、所定時間ごとに各無線携帯端末機10に対して仮想呼出信号を送信するようにしてあると、職員の勤務状態をリアルタイムに捉えることが可能となる。
図1に、本発明に係るナースコールシステムのネットワーク構成を示す。図1において、符号1は、病院内に構築された院内ネットワークを、符号2は院内ネットワーク1の全体を管理する管理用サーバを示している。院内ネットワーク1は、通信プロトコルTCP/IP用いて構築されたイントラネットであり、光ファイバーなどの一般通信回線網3を介してインターネット5に接続されている。管理用サーバ2は、院内ネットワーク1の全体のセキュリティ管理のほか、患者情報の管理や緊急通報情報の管理などを担っている。符号25は病院の経営を統括管理する統括本部を、符号26は統括本部に設置された管理用コンピュータを示す。病院内で集められた患者情報や経営情報などの各種情報は、インターネット5を介して、統括本部25の管理用コンピュータ26に送られ、データベース化されるようになっている。
院内ネットワーク1には、ナースコールライン6、ナースコール親機7、ナースコール端末機8、セルアンテナ9、および無線携帯端末機10などが接続される。ナースコール親機7は、ナースセンタ(ナースステーションとも称される)に設置された通話用の電話機であり、ナースコールライン6を介して患者からの呼出コールを受ける。ナースコール親機7は、看護士などの病院職員が携帯する無線携帯端末機10(以下、単に「携帯端末機」と記す)に呼出コールを転送する転送機能も備えている。
ナースコール端末機8は、ナースセンタに設置された所謂「パソコン(パーソナルコンピュータ)」端末機であり、携帯端末機10に対して職員位置管理用の呼出信号を送出することを主目的とする。当該機能については後に詳述する。尤も、ナースコール端末機8からインターネット5に接続してホームページを閲覧したり、メールを送信したりすることもできる。
ナースコールライン6は、病室および共同トイレに設置された緊急呼出網である。かかるライン6は、具体的には病室内のベッドサイドに設置されたマイク・スピーカ11および呼出ボタン12と、病室への入口付近に設置された廊下灯13と、共同トイレ内に設置されたマイク・スピーカ15および呼出ボタン16と、共同トイレの入口付近に設置された廊下灯(不図示)などを備えている。病室内のマイク・スピーカ11、および呼出ボタン12は、廊下灯13内に組み込まれた制御回路によってコントロールされる。共同トイレ内のマイク・スピーカ15および呼出ボタン16は、共同トイレに設置されたアダプター17内に組みつけられた制御回路によってコントロールされる。
ナースコールライン6は、制御機19を介して院内LANネットワーク1に接続されている。かかる制御機19は、ルータ機能を有し、MACアドレスを有する先の廊下灯13およびアダプター17にIPアドレスを振り当てる。また制御機19は、IPアドレスに基づいて、ナースコール親機7からの通話デジタル信号を廊下灯13やアダプター17に振り分ける。
セルアンテナ9は、院内LANネットワーク1と携帯端末機10との間の通信を担うものであり、病棟内の病室、廊下のほか、食堂、ロビー、駐車場などの病院内の様々な箇所に分散配置されている。一つのセルアンテナ9でカバーできる通信エリアは、数十メートル程度である。
図1に示すように、これらナースコールライン6、ナースコール親機7、ナースコール端末機8、セルアンテナ9などは、外科病棟、小児科病棟、産婦人科病棟などのナースセンターを中心とした病棟単位で、一つの小さなネットワークを構成している。
携帯端末機10は、通常の携帯電話機能に加えて無線LAN機能を備えた所謂「ディアル携帯端末機」と称される第3世代のデジタル携帯電話機である。すなわち本実施形態に係るナースコールシステムでは、看護士等が携帯する携帯端末機として、商用基地局20との間で無線通信を実行し得る携帯電話機能と、セルアンテナ9との間で無線通信を実行し得る無線LAN機能の二つの通信方式を実行できる「ディアル携帯端末機」を採用しており、病院内では通話料や通信料が一切かからないIP電話機として使用できるようにしてある点が着目される。
この携帯端末機10は、先に述べたような携帯電話機能と無線LAN機能の両通信方式での通信が可能なデュアルモードと、無線LAN機能による通信のみが可能な無線LANモードの二つの通信モードを備えている。そして、常態においてはディアルモードとなるようにしてあり、セルアンテナ9との通信が確立し得る状態では強制的に無線LANモードに切り換わり、セルアンテナ9との通信が確立し得ない状態では、再びディアルモードに復帰するようにしてある。
以上のような構成からなるナースコールシステムでは、病室内や共同トイレなどに設置された呼出ボタン12・16がオン操作されると、ナースセンタのナースコール親機7は呼出コールを受けてスピーカから呼出音を出力する。同時にナースコール親機7は、携帯端末機10に対して呼出コールを転送し、該端末機10もスピーカから呼出音を出力する。ナースセンタに待機している看護士がナースコール親機7の受話器を取ると、該親機7と該当のマイク・スピーカ11・15との間の通信が確立されて通話が可能となる。これにより携帯端末機10の呼出音が停止することは言うまでもない。
一方、ナースコール親機7の受話器が上げられるよりも早く、携帯端末機10を携帯している看護士が通話ボタンをオン操作した場合には、当該端末機10と該当のマイク・スピーカ11・15との間の通信が確立されて、端末機10を携帯する看護士と患者との間の通話が可能となる。尤も、ナースコールを送ってきた患者を担当する看護士が所持・携帯する携帯端末機10に対してのみ、呼出コールが転送されるような仕様とすることもできる。
かかる携帯端末機10に対する呼出コールの転送、および携帯端末機10の通信状態の確立は、当該端末機10の無線LAN機能を用いて実行される。つまり、ナースコール親機7から転送された呼出コールは、院内LANネットワーク1およびセルアンテナ9を介して携帯端末機10に送られる。同様に、マイク・スピーカ11・15から送出された通話信号および携帯端末機10から送出された通話信号の送受信は、院内LANネットワーク1およびセルアンテナ9を介して実行される。したがって、セルアンテナ9との間で無線接続状態が確立している携帯端末機10に対してのみ呼出コールが送出されることとなり、病院の外に居る非番の看護士等が所持する携帯端末機10に対しては、原則として呼出コールは送出されない。換言すれば、以上のような呼出コールは、各携帯端末機10に振り当てられたIP電話番号を使ってセルアンテナ9から送出されるものであり、セルアンテナ9との間で無線接続状態が確立できない、非番の職員の携帯端末機10には呼出コールは届かない。尤も、非番の職員に対しては、商用基地局20を介して携帯端末機10を鳴らし、緊急連絡等を通知できることは言うまでもない。
かかるナースコールシステムでは、ナースセンタに設置されたナースコール端末機8を使って看護士等の病院職員の病院内での位置を把握・管理することもできる。つまり、ナースコール端末機8には、職員位置を管理するための専用ソフトが予めインストールされており、このソフトを使って職員位置を把握・管理できる。具体的には、このソフトには、院内LANネットワーク1およびセルアンテナ9を介して、各携帯端末機10に対して個別的に呼出信号を送出する呼出機能が具備されており、当該呼出信号に応じた携帯端末機10がいずれのセルアンテナ9との間で無線通信を確立したかを分析し、その分析結果に基づいて病院内での病院職員の位置をディスプレイ上に表示する。以上のような職員の位置確認は、適宜にナースコール端末機8のソフトが操作されたときのみに実行されるものであってもよいし、1分毎にソフトが自動的に各携帯端末機10に対して仮想呼出信号を送信して、病院内における職員の位置をリアルタイムに表示するものであってもよい。当該機能によれば、職員の勤務状態を総括的に把握することができるので、各職員に対して業務指示を的確に出すことが可能となる。
ナースコール端末機8から携帯端末機10に対して緊急メールや伝言メールを送信することもできる。かかるメール送信に際しても、セルアンテナ9に無線接続している携帯端末機10に対しては、無線LAN機能を使ってメールを送信するものとする。尤も、先の位置管理ソフトと連動させれば、セルアンテナ9に無線接続している携帯端末機10に対してのみ、換言すれば病院内で勤務中の職員に対してのみ、メールを送信することもできる。メールを受けた病院職員は、携帯端末機10からナースコール親機8に対して通話連絡を行うこともできるし、返答メールを送信することもできる。
セルアンテナ9との間の無線通信が確立されたときに、強制的にディアルモードから無線LANモードに切り換わるものとしてあると、携帯端末機10から発せられる強力な電波によって、医用電機機器が誤作動を起こす不具合を確実に解決できる。すなわち、携帯電話機能により商用基地局20との間で無線接続状態を確立するためには数キロ先まで強力な電波を飛ばす必要があり、したがって、かかる強力な電波によって医用電機機器が誤作動を起こすおそれがあった。より具体的には、電波環境協議会の「医用電機機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針」によると、病院内に携帯電話を持ち込む場合には、送信バースト出力を80ミリワット以下にする必要があるが、携帯電話機能により商用基地局との間で無線接続状態が確立された場合には、送信バースト出力が当該基準値を超えることが避けられず、したがって、送信出力値が小さなPHSを例外として、通常の携帯電話を携帯端末機として使用することはできなかった。
この点、本実施形態のようにセルアンテナ9との間の無線通信が確立されると、強制的に携帯端末機10の通信モードがディアルモードから無線LANモードに切り換わるようにしてあると、病院内に存する携帯端末機10から携帯電話機能に基づく強力な電波が発せられることはなく、したがって医用電気機器が電波障害を受けて誤作動を起こすことはない。自動的に通信モードが切り換わるようにしてあると、煩わしいモード切替の手間を省いて病院職員の負担を小さくできる点でも有利である。モード切替を忘れて、医用電機機器に悪影響を及ぼすこともない。病院職員が、私用の携帯電話とナースコール応答用の携帯端末機といったような二種の携帯機器を所持する必要がなくなる点でも、本実施形態に係るナースコースシステムは実用利便上優れている。
上記実施形態においては、本発明に係るナースコールシステムを狭義の「病院」に適用した例を示したが、本発明はこれに限られず、老人ホームや高齢者住宅を含む介護施設などに、当該システムを適用することができる。上記実施形態では、ナースコールライン6は、通信プロトコルTCP/IPを使ったネットワークとされていたが、本発明はこれに限られず、ナースコールライン6は専用回線を使って構築されていてもよい。
1 院内LANネットワーク
5 インターネット
6 ナースコールライン
7 ナースコール親機
8 ナースコール端末機
9 セルアンテナ
10 無線携帯端末機
20 商用基地局
5 インターネット
6 ナースコールライン
7 ナースコール親機
8 ナースコール端末機
9 セルアンテナ
10 無線携帯端末機
20 商用基地局
Claims (4)
- 病室、廊下および共同トイレなどに配設されるナースコールライン(6)と、看護士などの病院職員が携帯する無線携帯端末機(10)と、該無線携帯端末機(10)に対する無線通信を担うセルアンテナ(9)と、各病棟のナースセンタに設置された通話用のナースコール親機(7)などからなるナースコールシステムにおいて、
これらナースコールライン(6)、セルアンテナ(9)、およびナースコール親機(7)などは、通信プロトコルTCP/IPを用いて構築された院内LANネットワーク(1)に接続されており、該院内LANネットワーク(1)はインターネット(5)に接続されており、
前記無線携帯端末機(10)が、商用基地局(20)との間で無線通信を実行し得る携帯電話機能と、セルアンテナ(9)との間で無線通信を実行し得る無線LAN機能の二つの通信方式を実行できるデュアル携帯電話機であることを特徴とするナースコールシステム。 - 前記無線携帯端末機(10)が、前記携帯電話機能と前記無線LAN機能の両通信方式での通信が可能なデュアルモードと、無線LAN機能による通信のみが可能となる無線LANモードとの少なくとも二つの通信モードを備えており、
セルアンテナ(9)との通信が確立し得る状態では、強制的に無線LANモードに切り換わるようにしてある請求項1記載のナースコールシステム。 - ナースセンタには、無線携帯端末機(10)に対して、職員位置確認用の呼出信号を送信するナースコール端末機(8)が設置されており、
ナースコール端末機(8)からの呼出信号を受けた無線携帯端末機(10)が、いずれのセルアンテナ(9)との間で無線通信を確立したかを判別することにより、病院内での病院職員の位置を把握できるようにしてある請求項1又は2記載のナースコールシステム。 - ナースコール端末機(8)は、所定時間ごとに各無線携帯端末機(10)に対して仮想呼出信号を送信するようにしてあり、
仮想呼び出し信号に応じた無線携帯電話端末機(10)が、いずれのセルアンテナ(9)との間で無線通信を確立しているかを判別することにより、病棟内での病院職員の位置を把握できるようにしてある請求項3記載のナースコールシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family
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2005
- 2005-08-12 JP JP2005233935A patent/JP2007049583A/ja active Pending
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